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遺跡の価値を体感 北秋田市で縄文まつり 土偶作りに火おこしも

2018-09-09
土器作りを体験する子どもたち(縄文館の広場)
 第18回北秋田市縄文まつりが8日、国指定史跡「伊勢堂岱遺跡」のガイダンス施設「伊勢堂岱縄文館」で開かれた。地域住民らが土偶や土器の製作、火おこしなどを通じて遺跡をつくった縄文人の生活を体験。世界遺産登録を目指す遺跡の価値を確認した。
 伊勢堂岱遺跡の保存や利活用に取り組む市民グループなどでつくる実行委員会(佐藤善壽委員長)の主催。縄文時代と遺跡の魅力を広く知ってもらおうと体験型の催しを中心にしたイベントを行っている。
 縄文館周辺の広場には土器や土偶、勾玉(まがたま)の製作、縄文料理作り、火おこしなどを体験できる縄文青空教室が開設され、子どもたちは縄文人の気分になって熱心に取り組んでいた。
 土偶の製作体験では、多くの市民が伊勢堂岱遺跡のシンボルとなっている板状土偶や、市内の白坂遺跡から出土した「笑う岩偶」などをモチーフにオリジナルの土偶作りに挑戦した。
 遺跡近くの川にも遡上(そじょう)することから「縄文人も食べたのでは」とされるサケと、地元産の野菜を使った縄文大鍋が限定100食で振る舞われ、多くの人が舌鼓を打っていた。
 地元の児童生徒でつくるジュニアボランティアガイドによる遺跡の案内も行われ、訪れた人たちに世界遺産登録に向けた地域の盛り上がりを感じさせていた。

無事祈る「権現舞」 小坂町の出羽神社例大祭 舞手を若手が継承

2018-09-09
新たな舞手によって奉納された「出羽神社権現舞」(出羽神社)
 小坂町の町指定無形民俗文化財「出羽神社権現舞」が8日、上小坂にある出羽神社の秋の例大祭で奉納された。今年は舞手を若者に交代。先輩から受け継いだ若者が地域の平穏無事や無病息災、五穀豊穣(ほうじょう)を祈りながら、地域住民らの前でしっかりと舞って大役を果たした。
同神社はかつて「新山堂」と呼ばれ、本尊は木造の権現様であったといわれている。
 権現舞は春と秋の例祭に上、中、下小坂地区の有志が輪番制で奉納していたが、1965年ごろに中断。2002年に氏子有志が保存会(工藤保会長)を結成し、03年に獅子頭を新調したほか、神具、衣装、楽器などをそろえ、05年に復活させた。舞の種類は「お国入り」「四方固め」「もたろう」「米汲み」の4種類。
 今年はこれまで担当していた舞手が参加できないことから、新たな舞手として上小坂の杉原圭悟さん(23)に白羽の矢が立った。権現舞の復活後、4代目の舞手となった杉原さんは、保存会員の熱のこもった指導を受け、この日の例大祭を迎えた。
 多くの地域住民らが見守る中、杉原さんはかねや笛、小太鼓などによる軽快なはやしに合わせ、習得したばかりの「四方固め」を繰り広げた。りんとした表情で無事にやり遂げた杉原さんに、住民たちから大きな拍手が送られていた。
 「地元のために」との思いで大役を引き受けた杉原さんは「練習通りできた」とほっとした表情。「地域に伝わる貴重な伝統なので大事に引き継いでいきたい」と話した。
 保存会の工藤義幸事務局長は「出来は100点満点。こうして若者が引き継いでくれてうれしい」と笑顔だった。

認知症への理解広めよう たすきつなぎ呼び掛け 大館、北秋田で「RUN伴」

2018-09-09
オレンジ色のTシャツを着て、大館市内を歩く参加者(大館市片山町)
 認知症を啓発しながら関係者や一般市民がたすきをつなぐ「RUN伴(ランとも)AKITA2018」(渡部勝実行委員長)が8日、県内4カ所で始まった。県北地区のスタート地点・大館市では、約20人が認知症支援の象徴であるオレンジ色のTシャツを着用して約4㌔を歩き、理解や協力を呼び掛けた。
 「RUN伴」は認知症になっても安心して暮らせる地域を目指して、支援の輪を広げようと2011年に北海道で始まったランニングイベント。NPO法人認知症フレンドシップクラブ(本部・東京都)と各都道府県の実行委の主催で、毎年北海道から沖縄まで全国を縦断する形で行われている。今年は7~11月に各地で実施され、秋田では9月8、9日の2日間で企画した。
 県内ではこの日4エリアで始まり、県北エリアは大館市からスタート。病院や介護・福祉事業所の職員、市長寿課職員、見守りボランティア、家族ら約20人が参加した。いとく大館東店に集まり、カウントダウン後に出発した。
 オレンジ色のTシャツを着て、オレンジ色ののぼり旗や横断幕も掲げながら、新町、大町、片山町を歩いた。高齢者施設に立ち寄り、利用者らから歓迎を受ける姿も。いとく片山店でゴールテープを切り、たすきを次の北秋田市の関係者に引き渡した。いとく2店では認知症サポーター養成講座などを周知するポケットティッシュを買い物客に配布した。
 続く北秋田市では関係者が約4・5㌔を歩き、能代市にたすきをつないだ。
 初めて参加した大館市立総合病院の精神保健福祉士、田畠慎さん(38)=同市比内町=は「いろいろな人が参加、協力してくれ楽しかった。オレンジ色の意味をPRする良い機会になった。認知症への理解が広まっていけば」と話した。
 9日には県内4エリアのたすきが秋田市に集まり、秋田市役所前でゴールを迎える。

函館から到着「おかえり」 米内沢・前田小修学旅行団 1日遅れで元気な顔

2018-09-08
児童の無事を喜ぶ保護者(米内沢小学校)
 6日に発生した北海道の地震の影響で、修学旅行先の函館市で足止めされていた北秋田市米内沢小学校(佐藤洋子校長)と前田小学校(木下隆校長)の連合修学旅行団が7日、当初の予定より1日遅れて学校に到着した。米内沢小では退団式が行われ、保護者らが子どもたちの無事を喜んだ。
 修学旅行団は2校合同で、6年生26人と引率の教員5人の計31人で構成。5日から1泊2日の日程で函館市内に滞在していた。
 市教委や修学旅行団長を務めた佐藤校長によると、5日は自主研修などを終えて函館市内のホテルへ宿泊した。就寝中に地震が発生し、函館市内では震度5弱の揺れを観測。教員がすぐに児童全員の無事を確認した。
 2日目に予定していた見学などは中止し、そのままホテルに滞在。佐藤校長によると、児童は「不安もあったと思うが、顔に出さずに落ち着いて行動していた」という。停電のため食事提供はなかったが、函館市に住む教員の親族が食事や飲料の調達に協力。弁当やカップラーメンなどきちんと食事を取っていた。
 当初は6日に学校に戻る予定だったが、乗車予定の新幹線が運休。フェリーも当日中に乗船のめどが立たなかったため、ホテルに延泊を決めた。夜に翌日の大間行きのフェリーの予約が取れ、7日午前9時半ごろに函館市を出発。青森県大間町に到着し、バスで米内沢小に向かった。
午後5時ごろ、児童らを乗せたバス2台が同校に到着。バスから児童が降りてくると、到着を待っていた保護者が「お帰り」と声を掛け、子どもの無事を喜んだ。
 退団式が終わり解散すると、保護者のもとへ児童が駆け寄った。児童と保護者は緊張がとけたように涙を流したり、「無事でよかった」と笑顔を見せたりしていた。
 児童の母親(38)は「元気そうな顔を見ることができて安心した。きょうはとにかくゆっくりさせたい」と安心した様子。米内沢小の成田旺右(おうすけ)さんは「暗い中でご飯を食べている時に、いつ帰れるか不安になった。怖かったけどお母さんに会えてほっとした」と話していた。

大館市に新移住プロデューサー 秋田市出身の工藤さん 「市の魅力広く発信を」

2018-09-08
福原市長に意気込みを語る工藤さん(大館市役所)
 都市部から大館市への移住促進を図る「移住プロデューサー」(地域おこし協力隊)として、秋田市出身の工藤花恵さん(31)が着任した。移住交流課配属で「市の魅力を内外に広く発信して人を呼び込みたい」と意気込んでいる。7日に市役所で福原淳嗣市長から辞令交付された。
 工藤さんは秋田北高―青山学院大英米文学科卒で、以後は都内のアパレルメーカーに勤務。「帰省のたびに古里が閑散とさびしくなっていくのを感じていた。秋田を元気にしたかった」と応募。8月下旬に神奈川県川崎市から移住した。
 大館は秋田犬や曲げわっぱ、きりたんぽなど「全国に通用する地域素材が多い」印象を持つ。「特産に限らず、多くの出会いを通じて大館の人の魅力も掘り起こし、全国に発信できれば」と話した。まずは移住者の一人として関心のアンテナを広げる。趣味の山登りに関連した山菜採りや、曲げわっぱ作り体験にも興味があるという。
 市の移住プロデューサーは、工藤さんを組み入れた全4人が女性。首都圏などでの移住フェア出展、市内でのイベント「大館びとの会」開催など、移住や定住関連の業務をする。
 辞令を手渡した市長は「人脈や出会いを大切に、人と人が生み出す化学反応を起こしてほしい」と激励した。
 1日現在、同市の協力隊は工藤さんを含み移住交流課、観光課、市教委配属の計12人。本年度はこれまで3人を採用しており、工藤さんは4人目。着任は9月1日付けで、任期は最長3年間。
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本番に向けて復旧進む  100㌔マラソンのコース 阿仁萱草の市道崩落

2018-08-30
復旧工事のため通行止めとなっている市道。トンネルに向かう左の道路は国道105号(阿仁萱草)
 秋田内陸リゾートカップ100㌔チャレンジマラソンの開催まで1カ月を切り、5月の大雨で崩落したコースの一部となる北秋田市阿仁萱草の市道では、本番に向けて復旧作業が急ピッチで行われている。市によると工事の進捗(しんちょく)率は約8割で順調に進んでいるという。
 崩落したのは旧国道105号の市道荒瀬萱草線。5月18日から19日にかけての大雨で路面が幅23㍍にわたって崩れた。市内ではこの大雨により土砂崩れや道路冠水などの被害が発生したため、大会事務局がコースを点検したところ崩落しているのを発見した。
 崩落した市道は100㌔と50㌔の両部門で使用するコースとなっており、使用できなければ大会の実施は困難。事務局は大会参加申し込みの受け付けを一時中断して道路を管理する市と対応について協議。市は大会に間に合うように復旧することを決め、専決処分により復旧費3000万円を予算措置して工事を進めていた。
 市によると、復旧工事の工期は大会9日前の9月14日。進捗率は約8割で「大会本番には間に合うように進んでいる」という。
 大会は9月23日に開催。100㌔の部に1086人、50㌔の部に361人の合計1447人がエントリーしている。

 

もぎたてのモモやナシ 直売所の営業始まる 大館市中山の〝果樹街道〟

2018-08-29
モモやナシなどが並ぶ直売所(大館市中山)
 大館市中山で果樹の直売所の営業が始まった。国道沿いの店舗にはもぎたてのモモやナシなどが並び、旬の味覚を買い求める客が訪れている。
同地区はナシやリンゴなどの栽培が盛んに行われている。特に日本ナシは豊富な水分や食味が好評で、「中山ナシ」として、県内外の市場に出荷されている。
 国道103号線沿いに直売所を構える「ヤマイチ果樹園」(石垣悟代表)では、モモの「田上姫」を中心に、収穫が始まったばかりのナシやリンゴが並ぶ。店員は「全体的に小玉な傾向」としながら、「これからの天気次第で、形も味もさらによくなると思う」と話す。
 ナシの主力品種「幸水」は9月10日ごろから出荷が本格化する。「クマの出没が相次いでいるが、今年は電気柵を設置する農家が増え、被害を防いできた。暑さも厳しく、休憩時間を長く取ったり、水分補給したりしながら作業し、丹精込めて育てた果樹を味わってほしい」と話した。同果樹園では今期は年明けまで直売所の営業を続けるという。

 

鹿角市敬老会  6552人の長寿祝う 花輪地区からスタート

2018-08-29
シルバーリハビリ体操に取り組む参加者たち(コモッセ)
 鹿角市の敬老会が28日、花輪地区を皮切りに始まった。歳以上は市全体で6552人。長寿を祝福するとともに、普及に力を入れているリハビリ体操が行われ、健康寿命の延伸に願いを込めた。
 参加対象となる75歳以上は、7月1日現在で6552人(男2234人、女4318人)。昨年と比べ14人減少した。地区別では花輪2718人(うち柴平662人)、十和田2311人、八幡平997人、尾去沢526人。
 敬老祝い金(1万円)の対象となる88歳は277人。90歳以上で介護認定等を受けていない元気な人を対象に2016年度新設した「健康長寿表彰」は136人。コモッセでの開催は3年目。会場変更に伴い会食は取りやめた。
 花輪地区の式典には481人が出席。児玉一市長は「健康寿命を延ばすためには、健康意識を高めることが欠かせない。シルバーリハビリ体操を通して、健康の輪を広げたい。昨日より元気な今日、今日よりさらに元気な明日のため、取り組んでほしい」とあいさつした。
 敬老祝い金は、代表者の奈良茂雄さん(館盆坂)に贈呈、健康長寿は代表者の木次谷春雄さん(上堰向)が表彰された。来賓祝辞の後、シルバーリハビリ体操が式典では初めて行われた。指導者が登壇し参加者全員が座ったままでできる体操に取り組んだ。
 祝賀公演では花輪にこにこ保育園の園児たちが遊戯を披露。湯沢三兄弟の民謡、盛岡さんさ踊りが行われた。敬老会は柴平、八幡平、尾去沢地区が合同で29日、十和田地区は30日に行われる。
 

台湾でトップセールス 津谷北秋田市長 縄文遺跡などPR

2018-08-29
北秋田市の観光資源をPRする津谷市長(左から2人目)たち(台湾)=市提供
 北秋田市の津谷永光市長がこのほど、台湾を訪れ、観光誘客の「トップセールス」を行った。世界文化遺産の国内推薦候補に選ばれた「伊勢堂岱遺跡」など新たな観光資源を売り込んだ。
 20日から23日にかけ、県知事や県内首長と合同で訪台し、航空会社へのPR活動や、県と国際交流協力覚書を交わした高雄市政府機関へ表敬 訪問を行うツアー。インバウンド(訪日外国人客)の主力となっている台湾から、さらなる誘客を図ろうとそれぞれの魅力をPRした。
 北秋田市は独自に台湾スキー協会にもセールス活動を企画した。本県スキー連盟と友好協定を結んでいる相手で、2015年以降3度目の訪問。津谷市長や市商工観光課職員がスキー合宿への助成制度を、陳建(チェン・ジィェン)副理事長らに説明し、台湾の学生に来日してもらえるよう呼び掛けた。
 周辺観光として、秋田内陸線のリニューアルした阿仁合駅や伊勢堂岱遺跡も新たな魅力として売り込んだ。同課は「台湾のスキー事情を聞くことができ、スキー旅行商品造成のアドバイスももらった」などと成果を強調した。
 

熊本地震倒壊橋と同じ構造 国道7号白沢跨線橋 架け替え工事本格化 大館

2018-08-28
白沢跨線橋架け替え工事の現場(大館市白沢)
 国土交通省能代河川国道事務所は、大館市白沢地区の国道7号の白沢跨(こ)線橋架け替え工事に着手した。架設から約50年が経過し、熊本地震で倒壊した橋と同じ形式の「ロッキング橋脚」が用いられていることから、事業化。JR奥羽線と交差することなどから、補強工事ではなく、新たな橋梁(きょうりょう)に架け替え、周辺道路の改良工事も行う。事務所は「主要幹線道路の安全性を確保したい」と話す。
 白沢跨線橋は1966年竣工(しゅんこう)。定期的な点検や補修、耐震補強が行われてきたが、熊本地震で倒壊した橋と同じ形式の「ロッキング橋脚」という特殊な橋脚が用いられていることから、対策が必要となった。国交省は「高速道路、直轄国道などをまたぐ跨道橋のロッキング橋脚は、おおむね3年程度で耐震補強を実施する」との方針を示している。県内でロッキング橋脚が用いられているのは、白沢跨線橋だけという。
 現在の跨線橋は、橋長45㍍で、橋台2基と中央のロッキング橋脚1基で橋を支える構造となっている。JR奥羽線の線路をまたぐことから、事務所は昨年3月、学識経験者の助言を受ける技術検討委員会を開き、整備方針を固めた。橋脚や橋台を補強する案も検討したが、JRの軌道への影響が最も少なく、維持管理の容易さなども勘案し、新たに基準を満たした橋梁を建設することが妥当との結論に至った。
 計画では、現在の跨線橋の大館側に、橋台2基で支える新たな橋(橋長68㍍)を架設し、前後600㍍の道路整備も行う。完成後、現在の跨線橋を撤去する。昨年度は設計や用地買収を行い、今年4月に着工。現場では、土を盛り、橋台部分の下部工事、道路工事などが進められている。本年度の後半から2カ年で、橋桁の製作などが計画されている。
 事務所によると、「完成時期は未定だが、決まり次第早急にお知らせする」としている。総事業費は約30億円を見込む。「国道7号は主要幹線道路であり、地域住民を含む道路利用者と、JR利用者の双方の安全を確保できるよう工事を進めていきたい」としている。
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「平和希求し友好発展を」 花岡事件 大館市で慰霊式

2018-07-01
慰霊碑前で紙を燃やし、犠牲者の冥福を祈る遺族(十瀬野公園墓地)
 太平洋戦争末期に強制連行された中国人が多数犠牲になった「花岡事件」の殉難者慰霊式が30日、大館市花岡町の十瀬野公園墓地で行われた。中国の遺族や市民ら約230人が参列。日中平和友好条約締結から40年となる節目に、両国の友好と世界の恒久平和を願った。
 市主催。事件から今年で73年を迎え、中国からは子、孫世代の40~70歳代の遺族5人、紅十字会員5人ら計13人が来日。中国大使館関係者、通訳らを含め18人が出席した。
 中国人殉難烈士慰霊の碑前に設けられた祭壇に、福原淳嗣市長が殉難者名簿を奉納。式辞で「事件の地に生きる私たちには悲惨な事実を風化させぬよう後世に語り継ぎ、平和を希求していく責務がある。日中平和友好条約締結40周年に当たり、今一度過去を振り返り、日中の友好をますます発展させていかなければならない」と力を込めた。
 遺族を代表して汪(オウ)孔秀(コウシュウ)さん(70)=山東省=は「戦争に反対し、平和を愛することは両国民の願望。われらは歴史を牢固(ろうこ)に刻み、歴史をかがみとし、中日子々孫々の友好のため、世界の永久平和のためたゆまず努力する」と述べた。遺族の王(オウ)士仁(シジン)さん(56)=山東省=と佐藤久勝市議会議長の献水の後、参列者が順に献花した。
 式後には遺族らが紙を燃やす中国の風習に従い追悼。大きな泣き声を上げる人もおり、悲しみに暮れた。碑に刻まれた家族の名前を手でなぞる姿もあった。
 祖父を花岡で亡くした王さんは初めて来館した。29日に花岡平和記念館で見つけた祖父の死亡診断書を公開し「(事件について)ずっと考え悩んできた。きょうここに立ち、悲しい思い。祖父には『苦労したね』と伝えた。日本の人々は友好的だ。しかし、なぜ祖父は亡くなったのか。しっかりした回答がほしい」と願った。
 【花岡事件】1944(昭和19)年から45年にかけ、大館市花岡の旧鹿島組花岡出張所に986人の中国人が強制連行され、河川改修工事などに従事。同年6月30日夜、飢えや暴行に耐えかねて一斉蜂起したが鎮圧されたとされる。強制労働や拷問などで亡くなった人は400人を超えた。

為三メロディー歌い継ぐ 北秋田市「浜辺の歌音楽館」 市民に愛され30周年

2018-07-01
記念合唱団が行われた浜辺の歌音楽館30周年記念式典(浜辺の歌音楽館)
 北秋田市出身の作曲家・成田為三の功績を紹介する北秋田市米内沢の浜辺の歌音楽館(長岐孝生館長)の開館30周年記念式典が30日、音楽館で行われた。合唱グループや市民らでつくる記念合唱団が「浜辺の歌」や「秋田県民歌」などを高らかに歌い上げ、故郷に為三メロディーを響かせた。
 作曲家として日本の音楽史に大きな足跡を刻んだ成田為三を顕彰する施設として1988年にオープン。自筆の楽譜など貴重な資料が展示され、作曲家としての成田為三の歩みを知ることができる。
 顕彰活動の一環として地元の児童生徒でつくる浜辺の歌音楽館少年少女合唱団も結成されており、定期的にコンサートを開くなどして為三メロディーを歌い継いでいる。
 式典には開設100周年記念で発車メロディーを「浜辺の歌」にしたJR辻堂駅100周年事業実行委員会、辻堂駅がある神奈川県藤沢市の関係者らも出席。100周年記念事業には浜辺の歌音楽館少年少女合唱団が出演して「浜辺の歌」を披露している。
 津谷永光市長は「為三先生が残した情緒豊かで感動と癒やしを与えてくれるメロディーは地域にとって大きな財産。より多くの人に愛され、親しまれる音楽館にしたい」などとあいさつした。
 黒澤芳彦市議会議長、藤沢市の鈴木恒夫市長の祝辞に続いて、辻堂駅開設100周年事業実行委員会から音楽館に寄贈された大型置時計の除幕が行われた。
 開館30周年記念合唱は、成田為三を模した精巧な人形などが展示されている音楽館2階の特設ステージで行われた。約70人の市民らで構成された合唱団が「浜辺の歌」「かなりや」「秋田県民歌」を高らかに歌い上げ、出席者から大きな拍手が送られていた。

大湯環状列石 ガイドの高齢化、減少に対応 担い手養成へ講座

2018-07-01
史跡ガイドの実演見学などが行われたサポーター養成講座(大湯環状列石)
 鹿角市十和田の国特別史跡・大湯環状列石のボランティアガイドとして遺跡の魅力を発信するサポーターの養成講座が30日、同遺跡などで始まった。有志で構成する「大湯ストーンサークル・ボランティアガイドの会」(川口仁人代表)の会員の高齢化などを背景に、市教育委員会が十数年ぶりに開催。受講者は最終回の8月25日、同遺跡で開かれる縄文祭で来場者向けのガイドに取り組み、成果を披露する予定。
 ボランティアガイドの会は2002年に発足。会員はピーク時に40人近くいたが、高齢化等に伴い減少し、現在の登録会員は15人。このうち実際にガイド活動を行っているのは5人で80歳代が中心という。
 大湯環状列石を含む北海道・北東北の縄文遺跡群が世界遺産登録を目指している状況も踏まえ、市教委がサポーター養成講座を開催した。
 受講者は20~60歳代の男性6人で鹿角市4人、小坂町2人。「展示ホール案内」と「遺跡案内」の2コースがあり、6人とも両コースを受講する。日程は各コース全4回。
 初日は大湯ストーンサークル館で開講式を行い、阿部美沙子館長がボランティアガイドの会の現状に触れながら「縄文遺跡群が国内推薦候補に見込まれた場合、(大湯環状列石を訪れる)お客さまが増え、それに伴いガイド要請も増加すると推察されるが、現在の人数では対応できなくなる状況が予想される」と養成講座の開催経緯を説明。「できればボランティアガイドの会に入会し、会を盛り上げていただきたい」と呼び掛けた。
 続いて参加者が展示ホールや遺跡を回りながら会員の高木豊平さんによるガイドの実演を見学。その後の基礎講座では同館職員の赤坂朋美さんからガイドの心得やポイント、遺跡の概要などを熱心に学んだ。
 尾去沢の小板橋樹一郎さん(65)は「定年退職で仕事が一段落したので受講した。(ストーンサークル館講座の)縄文夜学にも参加していたので教えてもらったことを役立てていきたい」と話していた。
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