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桜櫓館 文化財価値守り補強 大館市3月議会 2常任委視察「活用を」 4月に貸館・見学再開

2021-03-09
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耐震改修を終えた桜櫓館を視察する委員(大館市字中城)
 大館市の3月定例議会は8日、総務財政、建設水道両常任委員会が現地調査を行った。耐震改修を終えた国登録有形文化財・桜櫓館(同市字中城)を視察。歴史が刻まれた文化財の価値をできるだけ損なわずに補強しており、委員から「多くの人に見てもらいたい」「迎賓館として来訪者をもてなす活用を」などの意見が出た。4月に貸館・見学を再開し、通路新設や木塀改修なども計画している。
 大館町長を務めた桜場文蔵氏が1933年に建てた木造2階建ての和風住宅(延べ床面積324平方㍍)。ケヤキの大梁(はり)と長尺・幅広の床板、秋田杉の長押(なげし)も継ぎ足すことなく長尺が使われた。部屋の障子や階段の手すりにも高度な技術が施され、2階の屋根から突き出た展望台もある。99年7月に登録文化財となった。
 2019年度の耐震診断で耐力壁の不足が判明し、暴風時に倒壊の恐れもあるとして昨年5月から改修工事を実施。文化財の価値を守ることと安全性確保の両立を目指し、建設当時の材料も可能な限り使用した。既存の土壁は取り除き、構造用合板で耐力壁を設けた上で再び土壁で仕上げ。屋根や床板は留め金物を増し打ち、鉄骨梁や柱新設などの補強も行った。事業費は約6500万円。
 当初の想定より構造材や屋根下地材の腐食などが広範囲にわたり、手間がかかったことや部材の発注で遅れが生じたため、1月中旬までの工期を2カ月延長した。庭木の剪定(せんてい)を経て4月1日に貸館・見学を再開する。
 内外装の整備で大広間のほか、新たに和洋3部屋の使用が可能となり、来館者が多い4~10月の開館時間を1時間延長することも含めた条例改正案が3月議会で審議されている。開館は午前10時から午後5時(~3月は午後4時)までとなる。
 委員から「風情はそのままに、現代工法が駆使されている」「多くの人に見てもらいたい。来訪者をもてなす迎賓館としても活用してほしい」などの声が聞かれた。
 総務財政委は消防北分署の移転候補地、市と民間企業が交換を予定している土地(釈迦内字二ツ森)も視察した。

期日前投票始まる 鹿角市議選 感染対策講じて 市内6カ所で13日まで

2021-03-09
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8日から始まった期日前投票(コモッセ)
 14日に投開票が行われる鹿角市議選(定数18)の期日前投票が8日、市内6カ所で始まった。新型コロナウイルス感染症対策がとられる中、訪れた有権者が意中の候補に1票を投じた。13日まで。
 立候補したのは現職14人、元職1人、新人6人の21人。コロナ禍の影響で選挙運動も様変わりしている。この日の花輪市日では各候補者が握手作戦ではなく、「グータッチ」などで買い物客や出店者らにアピールする姿が見られた。
 期日前投票は、仕事や旅行などで投票日に投票できない有権者が前もって投票する制度。利用する有権者は増加傾向にある。
 場所は市役所本庁、十和田、尾去沢、八幡平、大湯各支所、コモッセの6カ所。時間は午前8時半から午後8時まで。今回はコロナ対策のため、いとく鹿角ショッピングセンター、かづの厚生病院には投票所を開設しない。
 期日前投票の初日、コモッセには断続的に有権者が訪れた。花輪の女性(71)は「考え方が同じ人にいつも投票している。議員には嫌われてもいいから自分の意見を言ってほしい。人口減少や経済活性化の問題に力を入れてもらいたい」、花輪の男性(72)は「政策ではなく、昔からの知り合いということで1票を入れた。小さい町ながらも盛り上がっていくような取り組みに期待している」と話した。
 選管は投票所のコロナ対策として、投票者にマスク着用や手指消毒への協力を呼び掛けているほか、1人1本ずつ使い捨て鉛筆を用意。事務従事者や立会人はフェースシールドを着用し、定期的に換気を行う。また、密集を避けるため、十和田市民センターとコモッセは投票所を広い部屋に変更して開設。市役所本庁は会場のスペースを広げるなどして対応している。

市議補選、市長選と同日程 北秋田市選管 現職市議死去で欠員 16日に予定者説明会

2021-03-09
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 北秋田市議会の現職議員が今月5日に死去したことに伴い、欠員を補充するための補欠選挙が行われることになった。市選挙管理委員会(津谷憲司委員長)は8日、市役所で臨時の委員会を開き、市長選と同じ3月28日告示、4月4日投開票の日程で執行することを決定。立候補予定者に対する説明会は16日午後1時半から、市役所3階の大会議室で開くことにした。
 公職選挙法では市町村議会の補欠選挙について、欠員の数が「定数の6分の1を超えるに至った場合」に実施すると規定。その上で「同一の地方公共団体の他の選挙が行われるとき」には、同時に補欠選挙を実施することを定めている。
 市選管によると、松尾秀一議員が5日に死去したことについて、同日付で黒澤芳彦議長から通知があった。これを受け、8日に開いた臨時の委員会で市長選と同じ日程での補欠選挙の執行を決定した。必要な予算を編成し、専決処分した上で準備を進めることにしている。
 同市では2009年と13年にそれぞれ、県議選へ立候補する議員が辞職したことに伴う欠員の補欠選挙が行われている。09年は定数1に3人、13年は定数1に2人が立候補していた。
 現在の市議の任期は来年3月31日で満了を迎える。現行の定数は20だが、議会改革特別委員会の協議では「次回の改選から2削減し18とする」ことを確認。早ければ、6月定例議会にも議員発議で条例の改正案が提出されるものとみられている。

震災から10年北鹿5市町村の備え 遠隔地など防災協定に力 住民交え実践訓練も 大館市

2021-03-08
総合防災訓練で、機能別消防団員と避難所開設を訓練する住民(2019年8月、釈迦内公民館)
 11日で東日本大震災から10年を迎える。この間、全国で豪雨や台風災害などが相次ぎ、住民の防災への意識は高まっている。10年前の「経験」と、10年間で築き上げた「備え」を今後にどう生かしていくか。北鹿5市町村に聞いた。
 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
 「見せるための訓練ではない。次に生かせるよう課題を洗い出したい」と住民に呼び掛けて始まった2019年8月の大館市総合防災訓練。釈迦内地区を舞台に洪水、地震、火災などが発生したとの想定で、14種類の訓練に35団体、約400人が参加した。住民は物資配給や炊き出しなど避難所生活を体験。市と消防相互応援協定を結ぶ青森県の弘前地区消防事務組合が参加し、複数車両の事故救助を訓練した。
 大震災を教訓に市では年1回、住民を交えた防災訓練を展開。訓練を共催するのが、大震災翌年に立ち上げた「市防災連絡協議会」。市、消防、警察のほか、県内で初めて自衛隊が加わり、連携体制を構築。防災ヘリや重機を使った大がかりな訓練も取り入れてきた。市危機管理課は「協議会の連携が市の強みの一つ。各団体が持つ知見を合わせて、住民と共に実践的な訓練ができている」と振り返る。
 市は昨年度、「1000年に1度の大雨」を想定して市防災計画の一部を見直し、防災マップの改訂版を作成した。マップは前回(15年)から大幅に変更し、避難行動を支援する警戒レベルの説明や啓発事項、避難場所などを掲載し、全戸配布した。
 防災計画のほかに、災害時に行政機能を維持するための「業務継続計画(BCP)」もまとめた。「冬季の平日深夜、震度6弱の地震が発生」との想定で、住宅被害や負傷者、停電などが発生する中、参集できる市職員数、優先すべき業務などを設定した。同課は「全国の過去の災害では、庁舎の被災や停電で、円滑な業務の再開が困難な事例が多々あった。制約が伴う状況下でも業務ができる体制をあらかじめ検討した」と語る。
 企業や団体、自治体との防災協定締結にも力を入れる。締結数は物資・燃料供給やライフラインの復旧、情報提供など計37団体。来年度は福島県南相馬市との締結を予定し、同課は「大災害時は、被災者の受け入れや生活必需品の提供、職員の派遣が非常に重要になる。遠隔地の自治体と協定を結ぶことは危機管理の面から心強い」と話す。
 防災をテーマにした町内会などへの出前講座は10年前の年間2~3件から、近年は20~30件に増え「市民の意識は着実に高まっている」。一方で「緊急時の情報伝達」が課題に挙げられ、担当は「震度4以上の地震や土砂災害警戒情報を伝える市緊急時情報一斉配信システムへの、さらなる登録を働き掛けていく」と強調した。

7日間の舌戦スタート 鹿角市議選 定数18に21人立候補

2021-03-08
立候補者の第一声に耳を傾ける支持者ら(鹿角市花輪)
 任期満了に伴う鹿角市議選が7日告示され、現職14人、元職1人、新人6人の21人が立候補を届け出た。予想された顔触れがそろい、定数18に対して3人オーバーの選挙戦が確定。7日間にわたる舌戦に突入した。投票は14日、46投票所で行われ、記念スポーツセンターで即日開票される。
 立候補の受け付けは午前8時半から市役所で行われ、各陣営が抽選で届け出順を決定。選挙管理委員会から選挙事務所の表札や運動員の腕章など「七つ道具」を受け取った。
 同9時すぎ、ほとんどの陣営が選挙事務所前で出陣式を行い、各候補者が第一声を放った後、遊説へと出発した。
 立候補者21人は地区別に花輪9人、十和田7人、八幡平3人、尾去沢2人。党派は無所属19人、公明党、共産党各1人。
 今回は、勇退する花輪地区の現職3人が後継者の擁立を見送ったほか、県議などへのくら替えに伴い、任期途中で2人が辞職。新人と元職の計7人が参戦し、選挙構図が一部で塗り替えられる。こうした中、各候補者は地縁血縁や組織力をフル回転させたり、草の根的な活動を展開するなどして政策や支持をアピールする。
 14日は午前7時から午後7時まで(一部で繰り上げあり)、46カ所に投票所を開設。開票は午後8時から記念スポーツセンターで行われ、同10時前には当落が判明する見通し。
 期日前投票は8日から13日まで受け付ける。場所は市役所本庁、十和田、尾去沢、八幡平、大湯の各支所、コモッセ。時間はいずれも午前8時半から午後8時まで。今回は新型コロナウイルス感染症対策のため、いとく鹿角ショッピングセンター、かづの厚生病院には開設しない。
 6日現在の有権者数は2万6102人。前回に比べて1771人の減。
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商談もオンラインで 北秋田市商工会 初開催ですでに成果 「スペース」の貸し出し開始

2021-01-19
北秋田市商工会が発行した「バイヤーズ・ガイド」
 新型コロナウイルス感染症の影響を受けて商談会や見本市の中止等が相次ぐ中、北秋田市商工会(藤本忠会長)はインターネットを活用した「オンライン商談会」の取り組みを進めている。初めて開催した昨年11月の商談会は、新たな取引が始まるなど成果を挙げた。会員企業の取り組みを支援しようと、パソコンなどを用意した「オンライン商談スペース」の貸し出しも開始した。
 昨年の春以降、県外への往来自粛が呼びかけられたり、大規模なイベントの中止が求められたりしたことで、販路の拡大を目指す事業者にとっては思うような活動ができない状況が続いていた。
 こうした中、同商工会は本年度の「伴走型小規模事業者支援推進事業」を活用し「きたあきたのうめ~モノ発掘プロジェクト」を推進。セミナーや個別面談等で商品力や商談力の向上を図るとともに、販路開拓のためのオンライン商談会を開くことにした。
 昨年11月20日のオンライン商談会は、商工会の主催としては県内で初めての開催。バイヤー側は東京都内の百貨店など4社と広島県の商社の計5社、会員からは8社が参加。会員企業とバイヤーによるモニター越しの1対1での商談は、計29回を数えた。
 バイヤー側からは「首都圏にないもの、地元で愛されているものを現代風にアレンジした商品がほしい」といったアドバイスがあったほか、会員企業からも「初めてのオンライン商談で不安だったが、商工会職員がついてくれて、心強かった」「商談後、バイヤー2社から引き合いがあった」などの声が聞かれた。
 同商工会は「新型コロナウイルスの感染が広がる中でも、東京や広島のバイヤーと商談することができた。顔や商品を見ながらのため、商談が進んだ」などと説明。今後の商談に役立てていこうと、商談会に参加した8社を含む計12社の商品を掲載した「バイヤーズ・ガイド」を発行。全国のバイヤー約3000社に送付した。
 オンライン商談会に臨む会員企業を支援しようと、商工会館内に設けた商談スペースの貸し出しを開始した。カメラ・スピーカー付のノートパソコンや、複数人数での参加にも対応する32型モニター、インターネット回線などを用意。機器の使用などは、職員のサポートを受けることもできる。
 利用の際は、商談予定日の7日前までの申し込みが必要。問い合わせは北秋田市商工会(電話0186・62・1850)。

捜査用似顔絵 「解決の一助に」と意欲 大館署の長澤さん 県競技会で最優秀賞

2021-01-19
県警現場鑑識競技会の「捜査用似顔絵の部」で頂点に立った長澤さん(大館署)
 県警が主催する現場鑑識競技会(昨年11月24日・秋田市)の「捜査用似顔絵の部」で、大館署地域課の田代駐在所に勤務する長澤美代子巡査長(41)=大仙市出身=が最優秀賞に選ばれ、県警本部長表彰を受けた。事件の容疑者や不審者の特定、行方不明者の捜索等をするために重要な捜査手法の一つとされ、作成技術のある警察官は、人材が限られる中で貴重な存在。全県の署員の中で頂点に立ち、「練習してきて良かった。事件解決のため、これからも機会があれば描きたい」と話している。
 同競技会は鑑識技術の向上、初動捜査の強化を目的に毎年開かれており、2002年からは現場出動の機会の多い地域部門の警察官等を対象にしている。県内14署がそれぞれ3人でチームを編成し、「現場鑑識の部」に2人、「捜査用似顔絵の部」に1人が出場、部門別や総合の順位を競う。
 このうち「捜査用似顔絵の部」は、50分間で目撃者役から犯人役の特徴を聞き出し、鉛筆と消しゴムのみを使用して似顔絵を作成するもの。作画技術、顔の特徴を捉えているかなどを総合的に審査する。
 今回は民家で下着泥棒が発生し、逃げ去る犯人を目撃した人がいる―との想定で実施。県内各署から14人が出場し、長澤巡査長が栄冠に輝いた。「緊張したが、落ち着いてできた」と振り返る。競技会前に約2週間、集中的に指導を受けながら練習しただけに「結果が出せて良かった。終わってホッとした」と喜んだ。大館署チームは総合順位でも頂点に立った。
 中学、高校時代に美術部に所属。しばらく絵画から離れていたが、2005年に捜査用似顔絵の講習会に参加したことで再び筆を握る機会が増えた。基本技術や聞き取り方法などを学び、同年には潟上市での強盗事件で、容疑者の似顔絵を作成して逮捕につなげた経験もある。
 現在、大館署で似顔絵を作成できる署員は5人前後。指導した刑事課鑑識係の熊谷優樹係長は「検挙に至らない事案でも、当事者を特定することで注意、警告につなげられる。警察署によっては描ける人がいない場合もあり、貴重な存在」と話す。
 長澤さんは「機会があれば、これからも似顔絵の作成をしていきたい。学んだ技術がさび付かないよう、練習を続けていく。自分が描いた似顔絵が事件解決の一助になれば」と決意を新たにした。

コミュニティーFM 「ラジオおおだて」開局 県内7局目 地域に根ざした放送局に

2021-01-18
開局を記念して行われた特別放送の様子(大館市提供)
 県内7局目となるコミュニティーFM「ラジオおおだて」が17日、大館市に開局した。コミュニティーFMは放送対象地域を限定したラジオ局で全国に約330局あり、北鹿地方では鹿角きりたんぽFMに続いて2局目となる。周波数は81・4メガヘルツ。初日は特別番組を放送し、福原淳嗣市長らゲストや、18日から日替わりで進行役のパーソナリティーを務める市民が出演。地域に根差した放送局を目指し、第一歩を踏み出した。
 コミュニティー放送局は、市区町村の一部の地域で、地域に密着した情報を提供するためのFMラジオ放送局。きめ細やかな地域情報の提供、福祉活動への利用、防災情報伝達等に役立つと期待されている。
 「ラジオおおだて」の主な放送内容は、同市の天気やイベント、交通と防災など生活情報を中心にし、メイン番組のパーソナリティーは市民に限定。市も新たな情報発信の手段として週3回、1日5分程度の枠内で、イベントや講座の開催情報、市税の納期に関するお知らせや助成制度などさまざまな情報を発信する。
 収録や放送は、大館放送(小山明子代表・局長)が同市釈迦内の大館ゴルフセンター敷地内に設置したスタジオで行う。メイン番組は月~金曜の朝(午前10時~)と夕方(午後5時~)の2本。パーソナリティーは、市民12人と北陽中学校の生徒12人が日替わりで務める。
 17日は開局を記念して特別番組を放送。同市在住のフリーアナウンサーで、毎週火曜日の番組パーソナリティーを担当する真田かずみさんが番組を進行し、福原市長や月~金曜日の担当者らがゲストで出演した。
 福原市長は「行政としては、市民へリアルタイムで適切に情報を出していくことができる」と話し、「イベントに新しい切り口を加えることや、今まで知らなかった情報を届けて、市民が楽しく、心が豊かになる暮らしにつながるようになれば」と、地域活性化の情報源としての役割に期待を寄せた。
 パーソナリティーを代表して真田さんは「大館の豊かさを発信し、暮らしの輝きを未来へつなぐ新たなチャレンジ。市民のみなさんで一緒に作り上げ、育てていきましょう」と呼び掛けた。
 北鹿新聞では18日から、当日の番組表を掲載していく予定。

秋田犬会館観覧者 コロナ禍で半減 収束見据えSNSで発信強化 「犬の日常」注目集める

2021-01-18
看板犬として人気を集める秋田犬のスバル㊨。来館者やSNSの反応も上々だ(秋田犬会館)
 秋田犬保存会(本部・大館市、遠藤敬会長)は、2020年の秋田犬会館(三ノ丸)の観覧者数をまとめた。1年間で6731人にとどまり、19年の1万3010人から半減した。新型コロナウイルス感染拡大で観光客が減ったことが影響した。一方で、アフターコロナを見据えて会員制交流サイト(SNS)での情報発信に力を入れており、秋田犬の日常を撮影した動画は話題を集めている。事務局は「収束後に来館者を呼び込めるよう、認知度を高めていけたら」としている。
 同会館は保存会創立50周年を記念して、1978年に会員からの寄付を財源に建設された。1階に事務室、2階に会議室、3階に博物室があり、保存会が管理運営する。博物室は犬種団体としては国内唯一で、国指定天然記念物・秋田犬の歴史や生態などが詳しく学べる。
 毎年集計している博物室の観覧者数は▽13年=4741人▽14年=5608人▽15年=6228人▽16年=6706人▽17年=1万155人▽18年=1万9691人―と、近年急増。18年は平昌五輪フィギュアスケート女子金メダリストのアリーナ・ザギトワ選手(ロシア)への子犬贈呈が話題となり過去最多に。19年はブームが落ち着き、市観光交流施設「秋田犬の里」のオープンで観光客を分け合う形となったものの、1万人台を保って好調に推移した。
 事務局によると、20年は新型コロナ感染拡大による観光客減少の影響を大きく受け、4~5月に約2カ月間臨時休館したこともあって前年から半減する結果に。政府の観光支援策「Go To トラベル」が7月に始まり、8~11月は月別で800~900人台まで回復したが、個人客が多く前年には及ばなかった。
 担当者は「近年団体・ツアー客は一度に30~40人を受け入れることもあったが、今年は多くて5~10人。外国人の姿もほとんど見かけなくなった」と話す。小学生の校外学習も密集を避けるため、同会館より広い「秋田犬の里」を勧めるようにしていたという。
 一方でSNSでの情報発信を強化するなど、アフターコロナを見据えた取り組みも始めている。「秋田犬を見たい」という需要に対応するため、館内にいる秋田犬の日常生活を短文投稿サイト・ツイッターで積極的に配信。その愛らしさが注目を集めているほか、受付係もこなす看板犬のスバル(雄、1歳11カ月)が話題となり、テレビ出演の機会も増えている。ファンからは「会いたい」「大館に行きたい」といった反応が見られ、好評を博している。
 事務局は「需要に応えるため、発信回数を増やしてきた。コロナが落ち着いたら観光客を呼び込めるように、認知度向上につなげていけたら」としている。

勝平得之の作品か 鹿角市歴史資料館 所蔵の大湯木彫り人形 技術高く「可能性大」

2021-01-18
大湯木彫り人形の歴史などを説明する藤井館長(歴史民俗資料館)
 鹿角市歴史民俗資料館の企画展「大湯木彫り人形」の説明会が17日、同館で開かれた。藤井安正館長は、市が所蔵する人形4点のうち1点について「技術的に高い」とし、版画家として有名な勝平得之(1904~71年)が制作した可能性が大きいと指摘した。
 大湯木彫り人形は1928(昭和3)年から約10年間、大湯温泉を訪れる観光客のお土産として制作された。地元の若者たちが農業の副業として取り組み、全国的に広がりを見せていた「農民美術運動」の一環とされている。当時の暮らしを題材にした、素朴な木彫りが特徴。企画展では人形32点と解説パネルを展示している。
 説明会は午前、午後の2回開かれた。市は、寄贈を受けた4点の大湯木彫り人形を所蔵している。このうち1点は「勝平」というサインがあり、本県出身で版画家として著名な勝平得之の作品では、と関心を集めている。当時大湯では技術を学ぶため講習会を開いたが、勝平が参加した記録が残っている。
 勝平が制作したとみられる人形は「雪の童女」を題材にしている。他の人形に比べ、ノミの使い方などが技術的に高く、藤井館長は「まゆや目の線が柔らかい。帽子のひもにもこだわっており、他の人形とは異なる。勝平得之の可能性が大きい」と指摘。ただ、「勝平」のサインは専門家にみてもらったところ、本物ではなかったという。当時の関係者が何かの過程で記したとみている。
 企画展は31日まで。問い合わせは同館(電話0186・22・7288)。
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