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バリアフリーのまちづくり 障害者らと歩いて点検 大館市 マップ作成や計画の資料に

2020-10-25
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道路の段差などを確認したまち歩き点検(大館市三ノ丸)
 東京パラリンピックに向け障害者らが住みやすいまちづくりを進める国の「共生社会ホストタウン」に登録されている大館市で23日、「バリアフリーまち歩き点検」が行われた。障害者と一緒に道路や施設の整備状況を点検する初めての取り組みで、市中心部を歩き、道路の段差や点字ブロックの状況などを確認した。点検結果は市が進めるバリアフリーまちづくり計画の参考資料とするほか、来年度のバリアフリーマップの作成を検討している。
 共生社会ホストタウンの取り組みの一環。東京五輪・パラリンピックを契機に、共生社会を実現し、「ユニバーサルデザイン(誰もが利用しやすいよう配慮された設計)化」と「心のバリアフリー」を推進することとされている。
 市では障害への理解を深める契機にしようと、国の事業を活用して外部機関を講師に招き、まち歩きを企画した。点検箇所は、聖火リレーのルートとなっている市役所から市観光交流施設・秋田犬の里周辺。市障害者自立・差別解消支援協議会の会員や障害者、市職員ら約40人が5班に分かれて歩いた。
 参加者は歩道の幅が車いす同士ですれ違うことができる2㍍以上が確保されているかや、車いすの通行が難しい高さ2㌢以上の段差がないかなどを確認。点字ブロックが欠けたり、薄くなったりしている場所が多数あり、歩道の傾きや生け垣がはみ出して通行に支障が出る場所も見つけた。音響装置付きの信号機や広さが確保された多目的トイレ、歩道が平らで歩きやすい場所などもチェックした。
 点検結果を地図に書き込み、参加者で情報共有し、「心のバリアフリー」をテーマにセミナーも行った。市福祉課の菅原弥生課長は「当事者の生の声を踏まえてバリアフリーマップを作成し、市民に周知していきたい」と話した。
 市は昨年10月、本県で初めて共生社会ホストタウンに登録された。タイの事前キャンプ地として、ボッチャと陸上競技の選手団を受け入れ、宿泊施設や競技施設のバリアフリー整備状況を確認した。第2期市総合戦略(20~24年度)の重点プロジェクトの一つが「バリアフリーまちづくり」。本年度は市としての面的・一体的なバリアフリー化の方針を示す移動等円滑化促進方針(マスタープラン)を作成する。

ありがとう花輪北小 54年の歴史振り返る 閉校記念式典

2020-10-25
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閉校記念式典で歌を歌う児童(花輪北小)
 鹿角市花輪北小学校(虻川真喜子校長、児童119人)の閉校記念式典が24日、同校で行われ、児童は歌や呼びかけを通して母校への思いを表現した。
 同校は1967年4月、下川原小と柴内小が統合して創立。平元小と来春に統合し柴平小となる。
 この日、最後の学習発表会、閉校記念式典、思い出を語る会を行った。
 式典で虻川校長は野球、ミニバス、陸上などの活躍に触れ「明るく、元気いっぱい、最後まで全力で取り組む北小魂が柴平小でも発揮されるように」と激励した。
 初めに同校の歴史をまとめた映像が上映され、花壇活動やクラブ活動など輝かしい結果と伝統が伝えられた。児童は呼びかけで「ありがとう花輪北小学校」などと思いを表現した。最後に出席者全員で「朝明けの空はれわたり」と始まる校歌を声高らかに歌った。
 式典後、5年生30人が稲作体験学習で収穫したあきたこまちが来校者に贈られた。ラベルには「北小をわすれ米(まい)~花北315(さいご・サイコー)」と、これまでの感謝の気持ちが書かれていた。
 

3人に芸術文化功労賞 北秋田市 日本舞踊や郷土芸能

2020-10-25
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 北秋田市芸術文化協会(石郷岡修一会長)は24日、市民ふれあいプラザコムコムで芸術文化功労賞の授与式を開いた。本年度の受賞者は佐藤チヤさん=日本舞踊千川流鷹巣千川会、松橋盛七さん=比立内比靖会、佐々木里美さん=合川太鼓保存会。賞状などを贈り、功績をたたえた。
 授与式は例年、市文化祭の演示部門の会場で行われてきたが、本年度は新型コロナウイルス感染症の影響を受けて行事が中止に。このため、授与式が単独で開かれた。
 この日の式で石郷岡会長は「多数の応募の中から、今月1日の選考会議で3人を決めた。長い間、地域のために活躍されてきた。これからも、地域住民や文化向上のため頑張ってほしい」などとあいさつ。一人一人に賞状と記念品を授与した。
 受賞者を代表して松橋さんは「喜びと感激でいっぱい。先祖から代々受け継いできた郷土の大切な文化を守り、後世に伝えていきたい」と謝辞。来賓の津谷永光市長は「皆さんの活動は地域の人たちに潤いと喜び、明るさや勇気を与えてくれる。積み重ねてきた技などを披露し、市を盛り上げて」などと祝辞を述べた。
 受賞者の功績は次の通り。
 ▽佐藤チヤさん 日本舞踊千川流師範。日本舞踊千川流鷹巣千川会代表を務め、旧鷹巣町時代から地域住民に舞踊の指導を行い、東京浅草公会堂での発表会にも出演。福祉施設への慰問、チャリティー発表会も開催するなど、積極的に日本舞踊の向上、発展に尽くした。
 ▽松橋盛七さん 比立内獅子踊りが後継者不足で演示の休止に追い込まれた際、青年団メンバーとともに中心となって存続のための活動に尽力。自身は笛ひとすじに50年。小中学生へ笛を指導するほか、阿仁中のふるさと学習でも笛を披露する。本年度、県民俗芸能協会から表彰を受けた。
 ▽佐々木里美さん 1989年に合川公民館講座から自主団体「合川太鼓保存会」を設立。現在は副会長を務めながら、曲づくりや会員の技術指導を行っている。毎年、県太鼓フェスティバル等に出演。8月14日の「合川まと火」でも欠かせない存在。国立市との交流にも貢献した。
 

ミス・ワールド日本代表 金谷鞠杏さん(大館市出身) 佐竹知事を表敬訪問

2020-10-24
佐竹知事と記念撮影に応じる金谷さん㊨(県庁)
 女性の美しさや品格、タレント性などを競う世界大会「ミス・ワールド2020」の日本代表に選ばれた大館市出身の金谷鞠杏さん(18)=エイベックス所属=が23日、佐竹敬久知事を表敬訪問した。金谷さんは「自国の問題などについて積極的に発信し話し合うということが大事になる。日本の問題を怖がらずに10代の代表として発信していきたい」などと世界大会に向けた意気込みを語った。
 金谷さんは中学校までを大館市で過ごし、ご当地アイドルとして活動した。現在は男女7人組ダンス&ボーカルグループ「GENIC(ジェニック)」のメンバーとして活躍している。
 金谷さんは所属事務所の関係者らと県庁を訪問。佐竹知事は「総合的な魅力が求められるミス・ワールドで日本代表となるのは簡単なことではないと思う。秋田の自慢」などと祝福。「日本だけではなく秋田のPRもお願いしたい」の依頼に金谷さんは笑顔で「もちろんです」と応えた。
 日本代表に決定した瞬間について金谷さんは「うれしかった半面、日本代表としての責任を背負っていかなければという気持ちになった。日本代表としての経験を大切にしていこうと思った」と振り返った。今後についての質問には「秋田が大好きなので、まだまだ知らない秋田のことを学び、きりたんぽなど身近なことから発信していきたい。音楽でみんなを元気にしたい」などと語った。

 

地域応援プラン10年 コロナ収束後見据えた整備も 大館の推進会議3団体の活動視察

2020-10-24
ミズバショウ群生地に設置された遊歩道を視察する委員ら(大館市粕田)
 大館市地域づくり協働推進会議(会長・名村伸一副市長)は23日、地域応援プラン活動支援事業の現地視察を行い、各団体の取り組みについて説明を受けながら効果などを確認した。事業は10年の節目を迎え、新型コロナウイルスの影響で計画通りに進まないケースがある一方、コロナ収束後の観光を見据えた環境整備も見られた。
 地域の活性化や課題解決に向けた市民活動を支援するもので、2010年7月にスタート。本年度は計画づくり支援(上限20万円助成)に1団体、活動1年目(同100万円)に3団体、2年目(同)に2団体、3年目のステップアップ事業(上限300万円)に2団体の計8団体を採択した。
 このうち1年目の「十ノ瀬藤の郷を活用した地域づくりの会」(観光情報発信)、2年目の粕田生産森林組合(ミズバショウの生育環境整備)、ステップアップの有浦町内会(地域コミュニティー構築)を視察することにし、委員ら11人が参加した。
 山田字茂屋地内の「藤の郷」は約80本のフジが並び、毎年5月下旬に見頃を迎える。今年はコロナ感染防止のため公開を中止。周辺道路や駐車場などを整備している。同会の幸坂雪代表は「コロナの影響で思うように進んでいないが、引き続き周辺地域との連携や多角的な視点から活性化につなげたい」と話した。
 粕田生産森林組合は、男神山の麓でふるさと林道花矢線沿いのミズバショウ群生地に遊歩道(約㍍)を設置。砕石も敷き詰め、山内俊隆組合長は「歩きやすくなった」と紹介した。ミズバショウは4月半ばから5月の連休まで見頃とし、来年度以降は遊歩道の延長や休屋・簡易トイレ設置に取り組みたい考え。地元だけでなく観光客を含めた「交流の場」を目標としている。
 有浦町内会(阿部文男会長)は町内会館を改修した。調理室機能を強化し、増加する高齢者の孤食解消を図るとともに、「子ども食堂」など新たな事業展開を計画している。

 
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新沢さん(国際)に特賞 高校写真部県北支部展 きょうまで一般公開

2020-09-07
特選に選ばれた新沢さん撮影の「彼女の向かう先は…」
 第35回県高校文化連盟写真部会県北支部展が7日まで、北秋田市文化会館で開かれている。県北地区の写真部に所属する高校生が撮影した131点が出品され、特選には新沢楓さん(大館国際情報高1年)の「彼女の向かう先は…」が選ばれた。
 各校写真部員の技術や知識、鑑賞力の向上を図るほか、地域住民に部活動の成果を広く紹介しようと毎年開催。4日に北秋田市のコンドウダイスケさん(アキテッジ)が審査や撮影に関するアドバイスなどを行った。計9校の生徒の作品から、特選1点、準特選3点、入選33点を決めた。
 特選に選ばれた新沢さんの作品は、廊下奥の暗闇とうつむいた女子生徒の髪色が同化して見え、独特の雰囲気を漂わせている。このほか館内ロビーには風景や人物、学校行事の様子などを撮影した多彩な作品が来場者を楽しませている。一般公開は7日午後2時まで。最終日には表彰式を行う。
 特選以外の結果は次の通り。
 ▽準特選=渡邉玲奈、木村幸(以上国際情報)、加藤羽純(北鷹)
 ▽入選=畑澤秀至、柳館拓海(以上小坂)、杉澤美羽、辻紅空、阿部菜奈美(以上大館鳳鳴)、山本翔太、虻川璃緒、畠山優来、岩谷樹里、虻川暖人(以上大館桂桜)、今川優奈、木村智乃、木村崎、佐々木琉衣、佐藤美桜樹、横井桜(以上国際情報)、岩井映璃、工藤結衣、細田未来、春日碧、本間琴音、佐藤都美(以上秋田北鷹)、吉方杏花佐藤礼菜、伊藤響、小林花歌(以上能代)、山崎明莉、福田麦、工藤愛華(以上能代松陽)、石川眞希、小林凜子(以上能代工業)、佐藤愁椰、鈴木堅太朗(以上能代西)
 ▽学校対抗 ①国際情報②秋田北鷹③大館桂桜

新型コロナ 職員の感染を想定 業務継続計画作成へ 大館市 テレワーク導入検討

2020-09-06
 大館市は、職員が新型コロナウイルスに感染した場合を想定し、行政機能を維持する「業務継続計画(BCP)」の作成を進めるとともに、職場以外で働く「テレワーク」の導入へ本格的な検討に入った。地区公民館を活用するサテライトオフィス(出先拠点)や在宅勤務などを模索しており、年度内に一定の方向性を示したい考え。
 新型コロナは、感染者が一人でも確認されると濃厚接触者も出勤できなくなり、職場が機能不全に陥る可能性がある。感染拡大のレベルに応じた業務の絞り込みや人員確保策などをBCPに盛り込み、第2波に備える。大地震や大規模水害を想定した現行計画とは別に定める方針で、非常時優先業務の洗い出しを行っている。
 業務を継続する手法の一つとしてリスク分散を図るため、公民館や会議室などを利用するサテライトオフィスも計画に入れる。クラスター(感染者集団)が発生した場合の窓口業務については、4月に職員の応援態勢を整えている。
 サテライトオフィスや在宅勤務などを含むテレワークの導入に向けては、係長級職員を中心とした庁内検討会議が先月24日に発足。非常時だけでなく普段からテレワークを利用し、出勤者が少なくても業務に支障が出ない体制づくりを目指す。次10月上旬は情報管理など各課の課題を話し合うことにしている。
 先進地事例として職員の分散勤務を取り入れた青森県むつ市から資料を取り寄せており、早ければ年度内に関連費用を予算化したい考え。
 9月議会一般質問で「新たな日常の構築に向けた対応は」と問われた福原淳嗣市長は、「感染防止と経済活動を支えるためデジタル技術をより一層活用しなければならない」と強調。「市が参画する県自治体クラウド協議会で、県独自の自治体間クラウド導入について協議が進められている」とした上で、「情報システムの在り方について、市も自ら機器を所有する方式からサービス利用方式へと転換を図り、行政の効率化を進めたい。デジタル化の本質は、前例にとらわれない現場の仕事の進め方改革にこそある」と述べた。

米代川源流自然の会 「鹿角の自然 後世に」 上沼牧野跡 4種類900本を植樹

2020-09-06
霧が立ちこめる中で広葉樹を植樹する参加者たち(上沼牧野跡地)
 米代川源流自然の会(宮野和秀会長)は5日、鹿角市花輪の上沼牧野跡地で植樹会を行った。約50人が参加し、ブナなど4種類900本の苗木を植え、広葉樹の森復元に願いを込めた。
 上沼は県道田山花輪線の岩手県境付近の峠「花輪越」から北側の山道に入った所にある国有地。標高約800㍍。市営牧場だったが2003年に廃止され、国に返還された。災害に強く保水力に富んだ広葉樹の森を復元しようと、米代東部森林管理署や県と協議し、「上沼の森植樹会」として05年から開催し、14回目。
 国、県、市、森林組合、ロータリークラブ、会員らが参加。ブナ、ミズナラ、ヤマボウシ、ベニヤマザクラの4種類900本の苗木を50㌃の区画に植樹した。
 市街地は晴れていたものの、標高が高い会場は霧に覆われ、肌寒さを感じさせる気候。風も吹き、参加者は苗が倒れないように丁寧に植えていた。宮野会長は「森林に対する興味を持ってもらう活動を続け、鹿角の大切な自然を後世に残していきたい」と話した。
 今回初めて参加したという市内の男性(20)は「昨年から自然の会のメンバーになった。鹿角市の自然が豊かになってほしい」と苗の成長に願いを込めていた。

大館市 スポーツ夢授業 ラグビー秋田NBと協力 官民連携で子どもたちに夢

2020-09-06
秋田NBの選手らが訪問し、大館南小学校で今年2月に行われた県のスポーツ国際交流員派遣事業
 大館市は、県内のスポーツチームと協力し、子どもたちとの交流を図る「スポーツ夢授業」を実施する。初回は秋田ノーザンブレッツラグビーフットボールクラブ(秋田NB)の選手、スタッフが25日から10小学校を訪問し、児童と競技に親しむ。地元企業の協力を得ながらの運営で、今後、官民連携企画のモデルケースとしての役割も期待される。
 主催は秋田NB、大館市、北鹿新聞社。秋田NBが地域活性化や社会貢献を目的に、本年度立ち上げた「ラグビー夢授業」を県内で先駆けて実施する事業。
 授業ではオーストラリア出身のジェイコブ・マッケラ選手、ニュージーランド出身のコナー・ウィホンギ選手、チームディレクターの花岡伸明さん(大館鳳鳴高出)ら選手、スタッフ5人が各校を訪問する。チームの練習方法紹介や簡単なゲームなどで児童と一緒に体を動かし、ラグビーの魅力を伝える。皮切りは25日の上川沿小で、12月まで計10校で実施する。
 ラグビー夢授業は、今後取り組みを全県に拡大する予定。同市では、秋田NBのほか、バスケットボールの秋田ノーザンハピネッツ、サッカーのブラウブリッツ秋田といった県内のトップチームとの連携を深め、子どもたちに「夢を持つことの素晴らしさ」、「夢に向かって努力することの大切さ」を伝えていく。地元企業複数社の協力も得ており、官民による事業運営のモデルケースとして、次回以降の活動につなげていく。
 スポーツ振興課では「スポーツを通じ、子どもの競技力向上や人づくりにつなげていきたい。企業との連携も深めながら、地元のスポーツイベント、まつりなども盛り上げていければ」としている。
 日程は次の通り。
 ▽25日=上川沿▽30日=桂城▽10月19日=西館▽11月2日=早口▽6日=東館▽13日=長木▽19日=成章▽24日=有浦▽27日=釈迦内▽12月11日=城西

イノシシ目撃・被害 すでに前年上回る9件 大館市 ネギ掘り返しや稲踏み倒し

2020-09-05
田のあぜ道をイノシシが鼻で掘り返したとみられる跡(8月11日、大館市大披)=市林政課提供
 大館市で本年度、イノシシの目撃・被害が9件(8月20日現在)となり、前年を上回っている。7月以降に相次ぎ、野菜の食害や稲の踏み倒しなどの農作物被害も確認された。市林政課は「畑に誘因物を置かないなど、対策はクマと同じ」とし、市ホームページに目撃場所を示した地図や生態の解説を掲載して注意を促している。
 市で初めてイノシシが確認されたのは2016年度で、車と衝突して死んだ1頭が見つかったほか、3頭の目撃があった。17年度は外川原でジャガイモの食害など2件、18年度は長走で1頭が目撃された。19年度は比内地域を中心に目撃・被害が8件あった。
 本年度は4月26日に比内町八木橋で、田の作業道や畑に掘られたような跡があり、林政課は「イノシシが鼻で掘り返した可能性が高い」とみている。同30日は比内町笹館で2頭が目撃された。5月7日は八木橋の畑で3頭の目撃があり、ネギ畑の掘り返しも発見された。八木橋では8月5日にも田のあぜ道を歩く1頭が目撃された。
 7月28日には比内町大葛の畑で足跡とカボチャの食害が、8月7日と14日には十二所の田で稲の踏み倒しや足跡などが確認された。大披地内では、8月11日に掘り返しの跡が田で見つかり、8月13~14日にかけても稲の食害や踏み倒しのほか、走り去る1頭(約80㌢)が目撃された。
 林政課は同じ地域で出没や被害が続いていることから、「家族など集団で生息していると考えられる」と話す。本年度から市ホームページに出没や目撃場所を示した地図を掲載。農作物被害対策については「イノシシは縄張り意識が低く、一度侵入された農地に次々と現れて被害が拡大する」とし、トタンや金網による柵や電気柵の設置が効果的と説明する。警戒心が強いため、草刈りで田畑周辺の見通しを良くして隠れ場所をなくし、餌になる廃棄果樹などを放置しないことも呼び掛ける。
 おりの設置も試みたが捕獲に至らず、林政課は「捕獲実績が多い友好都市の茨城県常陸大宮市に研修に出向くことも検討したい」としている。
 一方、市内でのクマの目撃は8月20日現在、前年同期に比べ19件少ない47件。トウモロコシやナシなどの農作物被害は前年同期から1件減の13件だが、警察や市に連絡していないケースもあるとみている。

 
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