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「新しい秋田へチェンジ」 知事選 山本氏が出馬表明 県庁で会見 佐竹氏、村岡氏に続き3人目

2021-01-19
知事選への立候補を表明する山本氏(県庁)
 県美容生活衛生同業組合前理事長で美容室経営の山本久博氏(69)=秋田市=は18日、任期満了(4月19日)に伴う知事選に無所属で立候補すると表明した。県庁で会見を行い、洋上風力発電を中心にした再生可能エネルギーの収益を県内に還元する仕組みの構築などを挙げ、「民間の決断力と行動力で秋田をチェンジしたい」と訴えた。
 山本氏は「人口減少や高齢化、平均所得の低迷などで本県を取り巻く状況が厳しい中、コロナ禍が追い打ちをかけ、秋田は本当に非常事態。子どもたちの笑顔があふれ、若者が明るく楽しい未来を描ける秋田をつくるためには、民間の決断力と行動力が必要。誰かがやらなければならないという思いで決意した」と出馬を決めた心境を話した。
 公約として「新しい秋田のための7つのチェンジ」を示し、▽子どもたちの笑顔あふれる楽しい秋田▽経済的に豊かな秋田▽誰もが活躍できる秋田▽ビジネスで世界に羽ばたく秋田▽農林水産業が輝く美味(おい)しいがあふれる秋田▽SDGs先進県秋田▽地域に根ざした県民のための風力発電―のチェンジに取り組むとし、「4年待つと手遅れになる。今変えるしかない」と訴えた。
 特に力を入れる洋上風力発電については「本県でも計画が進んでいるが、収益を地元に還元する仕組みは不十分。知事自らがプランを描いて秋田のためになる仕組みをつくる」とし、地元企業が事業に参入しやすいとする浮体式洋上風力発電の導入を進める考えを示した。
 知事選への立候補表明は現職の佐竹敬久氏、元衆院議員の村岡敏英氏に続いて3人目。
 【山本氏の略歴】1951年4月4日、秋田市生まれ。秋田高校卒業後、家業の美容師の道に進み、アメリカなどで修業。76年、秋田市に美容室を開業。現在、市内で2店舗を経営する。昨年12月まで県美容生活衛生同業組合理事長。風の王国プロジェクト主宰など務める。

商談もオンラインで 北秋田市商工会 初開催ですでに成果 「スペース」の貸し出し開始

2021-01-19
北秋田市商工会が発行した「バイヤーズ・ガイド」
 新型コロナウイルス感染症の影響を受けて商談会や見本市の中止等が相次ぐ中、北秋田市商工会(藤本忠会長)はインターネットを活用した「オンライン商談会」の取り組みを進めている。初めて開催した昨年11月の商談会は、新たな取引が始まるなど成果を挙げた。会員企業の取り組みを支援しようと、パソコンなどを用意した「オンライン商談スペース」の貸し出しも開始した。
 昨年の春以降、県外への往来自粛が呼びかけられたり、大規模なイベントの中止が求められたりしたことで、販路の拡大を目指す事業者にとっては思うような活動ができない状況が続いていた。
 こうした中、同商工会は本年度の「伴走型小規模事業者支援推進事業」を活用し「きたあきたのうめ~モノ発掘プロジェクト」を推進。セミナーや個別面談等で商品力や商談力の向上を図るとともに、販路開拓のためのオンライン商談会を開くことにした。
 昨年11月20日のオンライン商談会は、商工会の主催としては県内で初めての開催。バイヤー側は東京都内の百貨店など4社と広島県の商社の計5社、会員からは8社が参加。会員企業とバイヤーによるモニター越しの1対1での商談は、計29回を数えた。
 バイヤー側からは「首都圏にないもの、地元で愛されているものを現代風にアレンジした商品がほしい」といったアドバイスがあったほか、会員企業からも「初めてのオンライン商談で不安だったが、商工会職員がついてくれて、心強かった」「商談後、バイヤー2社から引き合いがあった」などの声が聞かれた。
 同商工会は「新型コロナウイルスの感染が広がる中でも、東京や広島のバイヤーと商談することができた。顔や商品を見ながらのため、商談が進んだ」などと説明。今後の商談に役立てていこうと、商談会に参加した8社を含む計12社の商品を掲載した「バイヤーズ・ガイド」を発行。全国のバイヤー約3000社に送付した。
 オンライン商談会に臨む会員企業を支援しようと、商工会館内に設けた商談スペースの貸し出しを開始した。カメラ・スピーカー付のノートパソコンや、複数人数での参加にも対応する32型モニター、インターネット回線などを用意。機器の使用などは、職員のサポートを受けることもできる。
 利用の際は、商談予定日の7日前までの申し込みが必要。問い合わせは北秋田市商工会(電話0186・62・1850)。

捜査用似顔絵 「解決の一助に」と意欲 大館署の長澤さん 県競技会で最優秀賞

2021-01-19
県警現場鑑識競技会の「捜査用似顔絵の部」で頂点に立った長澤さん(大館署)
 県警が主催する現場鑑識競技会(昨年11月24日・秋田市)の「捜査用似顔絵の部」で、大館署地域課の田代駐在所に勤務する長澤美代子巡査長(41)=大仙市出身=が最優秀賞に選ばれ、県警本部長表彰を受けた。事件の容疑者や不審者の特定、行方不明者の捜索等をするために重要な捜査手法の一つとされ、作成技術のある警察官は、人材が限られる中で貴重な存在。全県の署員の中で頂点に立ち、「練習してきて良かった。事件解決のため、これからも機会があれば描きたい」と話している。
 同競技会は鑑識技術の向上、初動捜査の強化を目的に毎年開かれており、2002年からは現場出動の機会の多い地域部門の警察官等を対象にしている。県内14署がそれぞれ3人でチームを編成し、「現場鑑識の部」に2人、「捜査用似顔絵の部」に1人が出場、部門別や総合の順位を競う。
 このうち「捜査用似顔絵の部」は、50分間で目撃者役から犯人役の特徴を聞き出し、鉛筆と消しゴムのみを使用して似顔絵を作成するもの。作画技術、顔の特徴を捉えているかなどを総合的に審査する。
 今回は民家で下着泥棒が発生し、逃げ去る犯人を目撃した人がいる―との想定で実施。県内各署から14人が出場し、長澤巡査長が栄冠に輝いた。「緊張したが、落ち着いてできた」と振り返る。競技会前に約2週間、集中的に指導を受けながら練習しただけに「結果が出せて良かった。終わってホッとした」と喜んだ。大館署チームは総合順位でも頂点に立った。
 中学、高校時代に美術部に所属。しばらく絵画から離れていたが、2005年に捜査用似顔絵の講習会に参加したことで再び筆を握る機会が増えた。基本技術や聞き取り方法などを学び、同年には潟上市での強盗事件で、容疑者の似顔絵を作成して逮捕につなげた経験もある。
 現在、大館署で似顔絵を作成できる署員は5人前後。指導した刑事課鑑識係の熊谷優樹係長は「検挙に至らない事案でも、当事者を特定することで注意、警告につなげられる。警察署によっては描ける人がいない場合もあり、貴重な存在」と話す。
 長澤さんは「機会があれば、これからも似顔絵の作成をしていきたい。学んだ技術がさび付かないよう、練習を続けていく。自分が描いた似顔絵が事件解決の一助になれば」と決意を新たにした。

コミュニティーFM 「ラジオおおだて」開局 県内7局目 地域に根ざした放送局に

2021-01-18
開局を記念して行われた特別放送の様子(大館市提供)
 県内7局目となるコミュニティーFM「ラジオおおだて」が17日、大館市に開局した。コミュニティーFMは放送対象地域を限定したラジオ局で全国に約330局あり、北鹿地方では鹿角きりたんぽFMに続いて2局目となる。周波数は81・4メガヘルツ。初日は特別番組を放送し、福原淳嗣市長らゲストや、18日から日替わりで進行役のパーソナリティーを務める市民が出演。地域に根差した放送局を目指し、第一歩を踏み出した。
 コミュニティー放送局は、市区町村の一部の地域で、地域に密着した情報を提供するためのFMラジオ放送局。きめ細やかな地域情報の提供、福祉活動への利用、防災情報伝達等に役立つと期待されている。
 「ラジオおおだて」の主な放送内容は、同市の天気やイベント、交通と防災など生活情報を中心にし、メイン番組のパーソナリティーは市民に限定。市も新たな情報発信の手段として週3回、1日5分程度の枠内で、イベントや講座の開催情報、市税の納期に関するお知らせや助成制度などさまざまな情報を発信する。
 収録や放送は、大館放送(小山明子代表・局長)が同市釈迦内の大館ゴルフセンター敷地内に設置したスタジオで行う。メイン番組は月~金曜の朝(午前10時~)と夕方(午後5時~)の2本。パーソナリティーは、市民12人と北陽中学校の生徒12人が日替わりで務める。
 17日は開局を記念して特別番組を放送。同市在住のフリーアナウンサーで、毎週火曜日の番組パーソナリティーを担当する真田かずみさんが番組を進行し、福原市長や月~金曜日の担当者らがゲストで出演した。
 福原市長は「行政としては、市民へリアルタイムで適切に情報を出していくことができる」と話し、「イベントに新しい切り口を加えることや、今まで知らなかった情報を届けて、市民が楽しく、心が豊かになる暮らしにつながるようになれば」と、地域活性化の情報源としての役割に期待を寄せた。
 パーソナリティーを代表して真田さんは「大館の豊かさを発信し、暮らしの輝きを未来へつなぐ新たなチャレンジ。市民のみなさんで一緒に作り上げ、育てていきましょう」と呼び掛けた。
 北鹿新聞では18日から、当日の番組表を掲載していく予定。

秋田犬会館観覧者 コロナ禍で半減 収束見据えSNSで発信強化 「犬の日常」注目集める

2021-01-18
看板犬として人気を集める秋田犬のスバル㊨。来館者やSNSの反応も上々だ(秋田犬会館)
 秋田犬保存会(本部・大館市、遠藤敬会長)は、2020年の秋田犬会館(三ノ丸)の観覧者数をまとめた。1年間で6731人にとどまり、19年の1万3010人から半減した。新型コロナウイルス感染拡大で観光客が減ったことが影響した。一方で、アフターコロナを見据えて会員制交流サイト(SNS)での情報発信に力を入れており、秋田犬の日常を撮影した動画は話題を集めている。事務局は「収束後に来館者を呼び込めるよう、認知度を高めていけたら」としている。
 同会館は保存会創立50周年を記念して、1978年に会員からの寄付を財源に建設された。1階に事務室、2階に会議室、3階に博物室があり、保存会が管理運営する。博物室は犬種団体としては国内唯一で、国指定天然記念物・秋田犬の歴史や生態などが詳しく学べる。
 毎年集計している博物室の観覧者数は▽13年=4741人▽14年=5608人▽15年=6228人▽16年=6706人▽17年=1万155人▽18年=1万9691人―と、近年急増。18年は平昌五輪フィギュアスケート女子金メダリストのアリーナ・ザギトワ選手(ロシア)への子犬贈呈が話題となり過去最多に。19年はブームが落ち着き、市観光交流施設「秋田犬の里」のオープンで観光客を分け合う形となったものの、1万人台を保って好調に推移した。
 事務局によると、20年は新型コロナ感染拡大による観光客減少の影響を大きく受け、4~5月に約2カ月間臨時休館したこともあって前年から半減する結果に。政府の観光支援策「Go To トラベル」が7月に始まり、8~11月は月別で800~900人台まで回復したが、個人客が多く前年には及ばなかった。
 担当者は「近年団体・ツアー客は一度に30~40人を受け入れることもあったが、今年は多くて5~10人。外国人の姿もほとんど見かけなくなった」と話す。小学生の校外学習も密集を避けるため、同会館より広い「秋田犬の里」を勧めるようにしていたという。
 一方でSNSでの情報発信を強化するなど、アフターコロナを見据えた取り組みも始めている。「秋田犬を見たい」という需要に対応するため、館内にいる秋田犬の日常生活を短文投稿サイト・ツイッターで積極的に配信。その愛らしさが注目を集めているほか、受付係もこなす看板犬のスバル(雄、1歳11カ月)が話題となり、テレビ出演の機会も増えている。ファンからは「会いたい」「大館に行きたい」といった反応が見られ、好評を博している。
 事務局は「需要に応えるため、発信回数を増やしてきた。コロナが落ち着いたら観光客を呼び込めるように、認知度向上につなげていけたら」としている。
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桜櫓館耐震改修 腐食広範で工期延長 大館市 3月中旬の完成目指す

2020-12-31
耐震改修工事が行われている桜櫓館(月撮影、大館市字中城)
 大館市が所有する国登録有形文化財「桜櫓館(おうろかん)」の耐震改修工事は、当初予定していた来年1月中旬の工期を2カ月延長し、3月中旬の完成を目指している。補強は終えたものの、想定より構造材や屋根下地材の腐食などが広範囲におよび、手間がかかっていることや部材の発注で遅れが生じた。4月に見学・貸館を再開する予定。
 耐震診断で東西方向の耐力壁が不足し、窓や戸などの開口部も多いため暴風時に倒壊の恐れがあると判定。南北方向の壁量はあるものの配置バランスが悪く、地震時に建物が変形しやすいとされ、5月から改修工事を行っている。事業費は約6500万円。
 文化財の価値を守ることと安全性確保の両立を目指し、できるだけ見えない位置で耐震化することを前提とし、建設当時の材料も可能な限り使用。既存の土壁は撤去し、構造用合板で耐力壁を設けた上で、再び土壁で仕上げる。屋根は既存の野地板と垂木、2階床は床板と根太の固定方法をそれぞれ確認し、想定と異なる留め金物は交換または増し打ちを行っている。土台と基礎、柱と横架材(土台・梁(はり))などの金物補強、既存梁を補強するための鉄骨梁と柱の新設なども進めている。
 過去の修繕が意匠的価値を損ねているとして、外壁や屋根の復元を図る。木製建具の組子修理やふすま・障子の張り替え、外観木部保護塗装も行う。浴室など使用していない部屋は物置に改修。電気・機械設備は更新する。庭園の樹木は剪定(せんてい)し、建物の外観が見えるよう整える。
 桜櫓館は、大館町長を務めた桜場文蔵氏が1933年に建てた木造2階の和風住宅(延べ床面積324平方㍍)。ケヤキの大梁(おおばり)と長尺・幅広の床板、秋田杉の長押(なげし)も継ぎ足すことなく長尺が使われた。各部屋の書院、部屋の障子や階段の手すりにも高度な技術が施され、2階の屋根から突き出た展望台もある。80年に現在地へ移転工事(曳家(ひきや))が行われ、北側の和室を解体。99年7月に登録文化財となった。
 市歴史的風致維持向上計画の重点区域内にあり、桜場氏が秋田犬保存会長だったことや、隣接の桂城公園で本部展覧会が開かれていたことから、秋田犬を守り育てる風致も貴重だとして「歴史的風致形成建造物」に指定。市は2018年9月に民間所有者から土地・建物を購入した。

感染対策し新年へ 北鹿地方の神社 初詣の準備進む 「混み合う日時避けて」

2020-12-31
マスク、フェースシールドを着用して絵馬の準備作業をする学生(大館神明社)
 2020年も残すところ1日となった。新型コロナウイルスに悩まされ続けた1年の暮れを迎え、北鹿地方の神社では新年の初詣に向けた準備が大詰めを迎えている。感染防止対策にも気を配りながら、慌ただしく作業を進めている。
 毎年大勢の参拝客が訪れる大館市の大館神明社(佐藤文人宮司)では、縁起物の準備作業が進む。来年の干支(えと)「丑(うし)」にちなんだ巨大絵馬と同じ絵柄の絵馬や、招き猫をイメージした「開運干支土鈴」などを用意。牛の着ぐるみを着たハローキティのお守りや、コロナウイルスに関連して「疫病退散」の茅の輪守り、旅行安全御守なども並べる。破魔矢や熊手なども含めて約100種類を頒布する予定だ。
 30日は、アルバイトの高校生や大学生が説明を受けた後、絵馬に麻のひもを結ぶ作業を行った。新年に願いを込め、一つ一つ確認しながら丁寧に仕上げていた。
 初詣の感染防止対策として、縁起物を頒布する授与所ではアルバイトの巫女(みこ)らにマスク、フェースシールド、手袋を付けて接客してもらう。例年1カ所だったおみくじ売り場は2カ所に分け、密を避ける。各所に消毒液を置き、参拝客にマスク、手袋の着用、対人距離の確保を求めるため注意書きも掲示する予定。
 例年大みそかから元日にかけて24時間体制で参拝客の対応に当たっていたが、この元日午前3~7時は閉鎖して受け入れを取りやめる。
 コロナ禍の今年は分散参拝の問い合わせが複数あり、既に縁起物を買い求める人も見られるという。同神社は「感染対策をし、人との距離を保って参拝してほしい。初詣は新年初めてのお参り。新年の混み合う日時を避けて訪れてもらえれば」としている。
 駐車場は神社北側の曳山車車庫前のほか、今年境内整備事業で新設した境内北側も利用できる。約90台分を確保できる見通しで、周知している。

北鹿地方に大雪 倒木や交通に乱れ 年末年始も警戒を

2020-12-31
雪が降り積もって倒木が発生した現場(北秋田市七日市)
 冬型の気圧配置が強まった影響などで、北鹿地方は30日、大雪に見舞われた。秋田地方気象台によると、午後4時までの24時間降雪量は北秋田市阿仁合で37㌢を記録。同市や鹿角市では倒木があり、道路の一時通行止めなども発生した。公共交通機関も乱れた。
 気象台によると、午後4時までの24時間降雪量は鹿角市で30㌢、北秋田市鷹巣で17㌢。同時刻現在の積雪の深さは鹿角市で50㌢、阿仁合で47㌢、鷹巣で32㌢まで増えた。
 午後4時現在、北秋田市では雪の重み等のため計4カ所で倒木が発生。同市七日市の県道では、2カ所で樹木が電線に倒れかかった。国道や市道でも倒木が道路をふさぐなど影響が出た。鹿角市八幡平堀合の市道でも倒木があり、午前5時ごろから約7時間にわたって全面通行止めとなった。
 JR秋田支社によると、大雪の影響で花輪線は午後1時30分から全線で運転を見合わせた。普通列車上下8本が運休、同2本が区間運休した。
 全日空によると、大館能代発羽田行き720便は雪のため出発が遅れ、31分遅れの午後0時41分に到着した。
 気象台によると、県内は31日から1月1日にかけても強い冬型の気圧配置が続き、大雪となる所がある見込み。31日午後6時までに予想される24時間降雪量は、多い所で平野部40㌢、山沿い50㌢。その後も雪が降り続くとみている。交通障害や建物被害への警戒、屋根からの落雪や路面・水道管凍結、なだれなどへの注意を呼び掛けている。

平日の歩行者 大町、御成町など大幅減 大館商議所通行量調査 コロナ予防で外出控え

2020-12-30
 大館市の中心市街地の人通りについて、大館商工会議所の通行量調査によると、大町と御成町2丁目、同3丁目の平日の通行量(歩行者)は前年を8~38・6%下回った。今年から新たに観測地点とした比内町扇田は、平日の通行量が休日に比べて2倍以上多い結果となった。大館商議所は「新型コロナウイルスの感染予防で外出を控える傾向が大きく反映したものと考えられる」としている。
 商業振興の研究や施策の参考にするため、10月16、18日の午前10時から午後5時まで調査。歩行者は商店街を形成する大町と御成町2、3丁目、比内町扇田の4地点、車両は大型店が立地する清水町、大田面を加えた6地点でそれぞれ計測した。両日ともに晴れや曇りで外出向きの天候だった。
 平日の歩行者は2丁目が382人(前年比8%減)、3丁目325人(38・6%減)、大町271人(18・1%減)、扇田153人の計1131人。休日は2丁目304人(28・5%減)、3丁目406人(12・3%減)、大町176人(32%減)、扇田70人の計956人。すべての地点で平日、休日ともに昨年から減少した。
 2丁目と大町、扇田で平日の通行量が休日を上回っており、銀行や病院などの利用を目的にした来街傾向が見られる。扇田については休日に銀行や病院だけでなく、商店街の多くが閉店していることも歩行者の大幅減につながったとしている。
 2丁目は「リニューアル、リノベーション事業が進む駅前地区の来街者をいかに誘導できるかが重要な課題」と分析。3丁目は「いとくショッピングセンターが目的地となっている。そこを起点に沿道の個人店などを生かし、来街者の回遊性を高める取り組みが求められる」とした。大町は「本年度は県よろず支援拠点事業による『0円改装』で、小売店やハチ公プラザの店舗リニューアルが行われ、今後の集客効果に期待」としている。
 車両の総数は平日が2万8468台、休日は2万8212台。休日の大田面が8267台(2・5%減)で最も多く、以下は▽平日の大田面7288台(2・4%増)▽休日の清水町6862台(1・7%減)▽平日の清水町6376台(0・4%増)▽平日の大町4131台(1%増)▽休日の3丁目3789台(2・2%増)▽休日の大町3750台(13・9%増)▽平日の3丁目3740台(6・4%減)▽平日の2丁目3493台(10・1%増)▽平日の扇田3440台▽休日の扇田2780台▽休日の2丁目2764台(2・1%増)―と続いた。
 7地点で増加したほか、車両・歩行者とも前年より早い時間帯に最多通行量を記録した地点が多く見られ、「遠出を控え、外出の際には車を使用して買い物や外出時間を短くする行動をとっている」と考察した。
 総括では「日沿道の大館市に関連する区間が開通し、大館能代空港や東北道を含めた広域交通網が形成され、人や物流の動きが活発になることが期待される。今後も引き続きハード整備やソフト施策が、車両・歩行者通行量に及ぼす影響を注視することが重要」とまとめた。

比内地鶏 過剰在庫ほぼ解消 官民一体で対策 一部で入荷不足も

2020-12-30
今年6月にJAあきた北青年部が開いた比内地鶏肉の販売会。生産者がおいしさをPRした。
 大館市の助成事業などを背景に比内地鶏の需要が高まっている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で一時期は過剰だった在庫が11月までにほぼ解消。各種助成事業できりたんぽセットなどの販売が例年よりも好調で、事業者からは「商品発送の売り上げが伸びて助かる」といった声がある一方、一部店舗では年末の需要増も相まって在庫が不足する場面も見られる。
 比内地鶏は大館が本県の主要産地。新型コロナの影響で、主な出荷先の首都圏からの注文が激減したため、市内卸売業者は一時期多くの過剰在庫を抱えた。
 過剰在庫解消のため市は8月から、卸売業者が在庫を小売店に安価で販売した場合、差額の一部を補助する事業を行ったほか、本場大館きりたんぽ協会員を対象に比内地鶏の購入助成(1㌔当たり1500円)を行う「比内地鶏販売促進助成事業」を11月末まで展開。申請は7322㌔、助成額は約1100万円に上った。これらの効果で過剰在庫は11月までにおおむね解消された。
 このほか、市が特産品の販売事業者に対して購入客の送料を負担する「特産品送料助成事業」が好調に推移。特にきりたんぽセットなどの発送が昨年よりも増えているという。同市葛原の秋田比内や(武藤幸美社長)では、比内地鶏ハンバーグなどの冷凍商品や、正肉やスープなどが一体となったきりたんぽ鍋セットの売り上げが前年比で約2倍に。担当者は「店と客の双方が助かる事業で本当にありがたい。比内地鶏の消費拡大にもつながる」と感謝する。
 一方で、一部の店では年末の需要増で比内地鶏の入荷が追いつかない場面も。同市有浦のプラザ杉の子では、例年クリスマスの時期に需要が集中する「比内地鶏のローストチキン」(税込み5000円)の販売に影響が出た。ふるさと納税の返礼品分を含め例年並みの700羽を用意したが想定を上回る注文があり、100羽超の注文をキャンセルする事態となった。コロナ禍で忘新年会を開催しない企業から「チキンを購入して社員たちに配りたい」という注文が想定以上に多かったという。
 JAあきた北の生産部会(高橋浩司部会長)は今年の生産羽数を当初21万5000羽と計画していたが、5月から4割減産とし14万5000羽に修正した。月に開いた関係団体への報告会で高橋部会長は「行政、商工団体、地域一丸となった支援に感謝したい」と述べた。通常の生産羽数に戻せるよう今後もPR活動を続けていくとし、来年の生産は通常時から2割減の18万羽とするとしている。

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旧鹿角パークホテル 改修費3億円など盛り込む 鹿角市12月議会、27日招集

2020-11-21
一般会計補正予算案の初日採決などを決めた鹿角市議会運営委員会(市役所)
 鹿角市は20日、12月定例議会を今月27日に招集すると告示した。議会運営委員会(中山一男委員長)は会期を12月17日までの21日間と決めた。提出を予定している議案等は36件。旧鹿角パークホテルの営業再開に向け、市が改修工事費3億円を負担する補助金を盛り込んだ一般会計補正予算は、一日も早い再開を目指すため、初日に採決を行う予定。
 同ホテルは1980(昭和55)年に設立。花輪地区では宴会場を備えたシティーホテルとして最大級の規模で、宿泊、各種会合、披露宴など幅広く利用された。
 しかし、近年は人口減少や同業ホテルとの競合などにより業績が悪化。さらに新型コロナウイルス感染拡大により宴会や宿泊のキャンセルが相次いで資金繰りも限界に達し、5月1日に事業を停止した。負債総額は約5億円。従業員36人は解雇された。
 中心市街地のにぎわいと経済活動の重要な拠点であることから、市が新たな経営体を模索していたところ、鹿角市出身の佐藤順英(ゆきひで)氏が営業再開に手を挙げた。
 佐藤氏は福島県で発電所のプラント関連工事などを手掛ける会社を経営。先月14日にホテル経営を目的に現地法人「鹿角プランニング」を立ち上げ、今月12日に旧パークホテルの土地と建物を取得した。
 改修工事は12月初旬に着手し、来年3月~4月中旬にプレオープン、同6月ごろにグランドオープンとなる見通しとなっている。
 営業形態は旧パークホテルと同様、宿泊、各種会合、披露宴、レストランなど。従業員は25~30人(うち正社員12人程度)の見込み。
 再開にあたって改修費は老朽化した設備の更新や補修など約7億2000万円。このうち3億円を市が補助する方針。市が旧パークホテルの再生を目的に創設した「中心市街地中核ホテル再生支援事業補助金」には、3億円を上限として1回に限り交付することや、5年以内に事業を廃止した場合は補助金を返還しなければならないことなどを交付要項に定めている。
 上程を予定しているのは一般会計など補正予算5件、工事請負契約変更6件、条例一部改正6件、第7次総合計画基本構想の策定、過疎地域自立促進計画の変更各1件、指定管理者の指定14件、市道路線の認定、廃止、専決処分の報告各1件の計36件。
 日程は次の通り。開議はいずれも午前時。
 ▽27日=本会議(開会、市長行政報告、決算特別委員会審査報告、審議、議案上程など)▽28日~12月6日=休会(議案精査、休日)▽7、8日=本会議(一般質問)▽9、10日=常任委員会(付託事件の審査)▽11~16日=休会(休日、事務整理)▽17日=本会議(常任委審査報告・審議、閉会)

雪ないスキー場開き 今後の降雪に期待 八幡平

2020-11-21
今シーズンの無事故などを祈願する関係者(秋田八幡平スキー場)
 鹿角市の秋田八幡平スキー場で20日、県内で最も早くスキー場開きが行われ、関係者が今シーズンの安全と盛況を祈願した。八幡平の最高気温は10月上旬並みの16・1度(午後2時現在)まで上がり、10日ほど前に約30㌢あった積雪は溶けた状態。今後のまとまった降雪が期待されている。今シーズンは来年5月5日まで営業する予定。
 同スキー場は十和田八幡平国立公園の標高1200㍍に位置し、寒冷地特有のパウダースノーが楽しめる。長期間の滑走が可能で春スキーも満喫できる。 
 例年であれば安全祈願の神事には来賓が訪れているが、今年はコロナ禍のためレストハウスを運営する秋八高原リゾート合同会社(浅石敦幸社長)の関係者約10人で行われ、今シーズンの無事故を祈願した。
 浅石社長は「残念ながら雪の無いスキー場開きになった。リフト営業するには70~80㌢必要。例年は12月初めには滑ってもらえている」と今後の降雪に期待していた。

オンラインで学校結ぶ 互いの伝統工芸に理解 大館・桂城小4年生 四十万小(石川県)と交流授業

2020-11-21
児童たちが互いの伝統工芸品について理解を深めたオンライン交流授業(桂城小)
 大館市桂城小学校(根本光泰校長)で20日、石川県の四十万(しじま)小学校とのオンライン交流授業「地元伝統工芸品のよさを伝えよう」が行われた。同県とは初の試み。両校の4年生115人がそれぞれの伝統工芸品に理解を深め、交流を楽しむとともに、改めて地元が誇る工芸品を調べる意欲を高めた。
 中嶋恵教諭(桂城小)と鳳鳴高校時の同級生で、同市出身の成田宏教諭(四十万小)が2人で企画。児童が地元工芸品を調べて紹介し、意見交換することで見識を広めてもらおうと行われた。
 児童たちは事前学習で調べた内容をリーフレットにまとめ、互いに送付。この日は高橋善之教育長と米澤貴子・市教育研究所長が訪れ、オンラインを活用して、それぞれの内容について意見や質問を伝え合う様子を見学した。
 児童の1人が質問に答えられない時は、他の児童がサポート。緊張して話せない児童には「頑張れ」と応援して後押しするなど、両校の児童全員が発言、参加して交流を楽しみ、互いの伝統工芸品に理解を深めた。
 両校は今後、授業の振り返りを行い、質問に答えるため、改めて調べ直した内容をまとめて互いに送付。他の授業でも交流できないか検討していく。

県内灯油価格 前年に比べ300円安 新型コロナ影響 市民から歓迎する声

2020-11-20
灯油の需要期を迎えたガソリンスタンド(工藤米治商店大館東サービスステーション)
 本格的な冬を迎え、灯油の需要期を迎えた。本県では、近年この時期の灯油価格は18㍑当たり約1600~1800円台で推移していたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で価格が下落している。資源エネルギー庁は18日、本県の16日時点の店頭価格が1293円、配達価格は1376円で、3週連続で値下がりしたと発表。前年同時期に比べ店頭価格、配達価格ともに300円ほど安くなっている。冬場の家計に直結するだけに、市民からは「安くなるのは助かる」と喜ぶ声も。今冬は家計にとって助けになりそうだ。
 同センターによると、灯油と同様にガソリンの値段も下落傾向。本県のレギュラーガソリン1㍑当たりの店頭小売価格は前週比0・4円減の128・7円。2週連続で値下がりした。全国平均は前週比0・4円減の132・5円で9週連続の値下がり。3県で値上がり、6県で横ばい、38都道府県で値下がりだった。 同センターは「コロナの影響で、2月から原油価格が下落し始めた。産油国による協調減産や経済活動の再開に伴い、上昇に転じた期間もあるが、欧州での感染再拡大、移動自粛による原油需要の低迷など再び下落傾向となっている」と今年の傾向について述べた。
 大館市常盤木町の工藤米治商店(工藤保則代表取締役)では19日現在、18㍑当たりの店頭価格は1296円、配達価格は1332円となっている。灯油を購入している同町の虻川健一さん(73)は「雪国にとって灯油は必需品なので助かる。コロナの影響で経済状況が悪くなった人も多い。厳しい冬を乗り越えるため、安いに越したことはない」と今後も値下げに期待している。同社大館東サービスステーションの工藤拓也店長は「今年は特殊で先が読めない状況だが、他店との価格競争での値下がりではないため、今のところ売り上げに影響は少ない。販売側として値崩れは困るが、お客さまにとって安いことは喜ばしいこと」と話した。
 同センターは「現在は、新型コロナのワクチン開発による将来的な経済回復への期待から原油価格が上昇している。来週は値上がりすると思うが、それ以降は感染状況によって価格が変動していく」と分析している。

必要なルール「建物の場所」 満足度トップ「山々の眺望」 鹿角市景観計画市民アンケート

2020-11-20
 鹿角市は本年度、景観法に基づく景観計画を新たに策定する。策定にあたって、身の回りの景観の評価や景観づくりのルールの必要性、好きな景観、改善が必要な景観などに対する市民の意向を把握しようと7月にアンケートを実施し、このほど結果をまとめた。設問のうち、市独自の景観のルールを作る場合に特に必要なことは、「建築物や工作物の設置場所の制限」と答えた人が最も多かった。
 調査は16歳以上の市民1000人(無作為抽出)を対象に7月14日から31日まで行い、45・1%にあたる451人から調査票を回収した。
 設問は全11。自由意見の記入欄も設けた。このうち「市独自の景観づくりのルールを作る場合に特に必要なこと」(10項目から三つ選択)の上位は①建築物や工作物の設置場所の制限37・7%②一定程度以上の造成工事の際の周辺環境への配慮36・8%③道路や橋、公園などの公共施設の色やデザイン29・0%―だった。
 「建築物の色やデザイン、高さのルール」については①制限するエリアを設定する51・4%②新たな制限は必要ない36・4%③市全域で制限する必要がある8・4%。
 大規模な太陽光発電施設等(家庭用を除く)の「今後の設置」については①ルールにのっとっていれば推進しても良い66・7%②設置を推進すべき18・8%③積極的に規制し、制限すべき8・2%。
 このうち「ルールにのっとっていれば推進しても良い」と回答した人への質問「従うべきルール」については①市全体でのルールを作るべき45・8%②設置を推進するエリアを定める28・2%③制限をかけるエリアを限定する24・6%―だった。
 八つの景観それぞれの満足度のうち「満足」「やや満足」と答えた人の割合の合計が最も多かったのは「山々の眺望」で89・3%、最も少なかったのは「駅前や商店街のまちなみ」で29・3%。景観重点地区で世界遺産登録を目指している「大湯環状列石周辺」は60・5%だった。
 「鹿角市の景観を損ねていると感じるもの」(項目から二つ選択)は①空き地や空き家71・2%②ごみの不法投棄24・8%③電柱や電線類14・6%。
 「景観を守り、つくり、育てるために、協力または参加できること」は①落書きやごみのポイ捨てなどをなくす62・5%②自宅の緑や花を増やす40・8%③美化清掃活動に参加する37・7%。
 「好きな景観」(17項目から三つ選択)は①雄大な自然風景62・1%②伝統的な催しもの54・5%③総合運動公園やスポーツ施設25・3%④田んぼや果樹園の風景24・2%⑤水辺の風景23・5%。
 自由意見で答えてもらった「好きな場所」は①総合運動公園・アルパス・花輪スキー場31人②桜山公園14人③八幡平の山並み12人―などだった。
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大館市とアールビーズ スポーツ連携協定を締結 県内初 健康増進、イベントなど助言

2020-10-31
スポーツ連携協定を結んだ福原市長㊧と橋本社長(市役所)
 大館市は30日、ランニング専門誌「ランナーズ」を発行するアールビーズ(本社・東京、橋本治朗社長)とスポーツ連携協定を結んだ。県内では初めてで、健康増進やイベントの助言など、スポーツ振興に関わる事業を包括して進めていく。市役所で締結式を行い、福原淳嗣市長は「まちづくりの一助になると確信している」と述べた。
 協定はスポーツを通じた健康増進や習慣化、地域のスポーツイベントへの助言、提言、障害者スポーツの振興などを両者が連携して取り組むもの。同社が全国でスポーツタウンづくりを進めるプロジェクトの一環で、現在56の自治体と協定を結んでいる。官民のスポーツ情報をまとめたスポーツタウンサイトを構築し、アプリと連動することで地域住民とのスポーツコミュニティーづくりを目指す。同日、ホームページ「スポーツタウン大館市」を開設した。
 市は2018年から、山田記念ロードレース大会のエントリー管理に同社が運営するランニングポータルサイト「RUNNET(ランネット)」を採用。これを縁に、協定の提案を受けた。市は、全国のランナーなどと目標走行距離を目指す同社のイベント「オクトーバーラン&ウオーク」に今年初めて参加している。
 締結式には福原市長、橋本社長ら関係者が出席。両者が協定書に署名した。福原市長は「東京五輪、パラリンピックに向け、スポーツを文化にする機運が高まっている中、市でも(スポーツ振興に)本気になって取り組んでいる。媒体を通し、スポーツと暮らしをつなげているアールビーズとの連携は、まちづくりの一助になると確信している」と述べた。
 橋本社長は、1975年に同市出身の山田敬蔵さんが出場したボストンマラソンを取材したことをきっかけに「ランナーズ」が生まれたことなど、同市との縁を紹介。山田記念ロードレース大会との関わりも深めていきたいとしながら「コロナ禍で地域が注目されている。スポーツツーリズムを通して街の活性化につなげていければ。締結を機に、健康づくりにつながる交流を一緒に進めていきたい」などと話した。

北鹿の2人に大臣賞 木村さん(鹿角市)、藤盛さん(大館市) 県種苗交換会 横手で開幕

2020-10-31
約1200点の農産物が並べられた県種苗交換会の展示会場(横手体育館)
 第143回県種苗交換会が30日、横手市で開幕した。新型コロナウイルス感染防止のため出品数を制限するなど異例の状況下での実施となったが、生産者が丹精込めて育てた約1200点の農畜産物が出品された。審査の結果、木村光夫さん(鹿角市)のリンゴ「秋田紅あかり」、藤盛久登さん(大館市)のダリア「NAMAHAGEプリティ」が農林水産大臣賞に選ばれた。
 「横手から つなぐ食農 未来へと」をキャッチフレーズに横手市で9年ぶりの開催。新型コロナ感染防止のため期間が短縮され、多くの人が訪れる農業機械化ショーなど一部イベントは中止となった。
 横手体育館前で行われたオープニングセレモニーでJA秋田中央会の斉藤一志会長は「キャッチフレーズにふれ、明治から続く交換会がウィズコロナ時代においても未来へつながっていくものと確信した。農業の祭典を通じて多くの人に本県農業の底力を感じてもらい、食と農への理解がますます深まることを期待する」などと述べた。
 出品された農産物は、水稲51点、畑作物・工芸作物150点、果樹206点、野菜392点、花き195点などの計1204点。新型コロナ対策として間隔を設けた展示にするため、例年の約2000点より少なくなったが、会場には午前中から多くの人が訪れ、丹精込めて育てられた農産品をじっくりと観賞していた。
 会期は例年より2日短い11月3日までの5日間。メイン行事の談話会は、県やJAグループが力を入れている「シイタケ」をテーマに31日、よこてシャイニーパレスで開催。協賛会場の横手体育館向かい駐車場では農工商フェアなど、秋田ふるさと村第3駐車場では物産販売展などのイベントが行われる。

「技術力向上が見込める」 鹿角スキー国体 組織委が競技会場視察

2020-10-31
飛躍の会場を視察する組織委員ら(花輪スキー場)
 第76回国民体育大会冬季大会スキー競技会(来年2月18~21日)の組織委員会は30日、鹿角市の花輪スキー場で視察を行った。委員や実行委員ら約25人が各競技場で安全確認などを実施。全日本スキー連盟の若月等常務理事は「良い意味で難度の高いコース。選手たちの技術力向上が見込める」と手応えを感じていた。
 同スキー場は、距離、飛躍、大回転の各種目を1カ所で行える全国有数の会場。本年度の国体でも全競技を実施することから、安全確認や選手の動線を確保するため視察が行われた。
 この日は、組織委員や事務局の約25人が各競技場を見て回った。飛躍の会場では、安全確保のため主に選手の動線を確認。距離会場では関門の設置位置など、大回転会場では人工降雪機の位置や状態、スタートとゴールラインの位置について確認した。
 このほか表彰式の会場やプレスセンター、記録本部などが設置されるアルパスの内部も視察した。
 若月常務理事は「コンパクトで会場へのアクセスも容易。コースの難度も高く、技術力向上につながるはず」と手応えを実感。「コロナの関係で経験したことのない大会となるが、選手たちも国体には思い入れがあり、開催する意義は大きい。しっかりと対策を講じていきたい」と話した。

日沿道蟹沢―空港 鷹巣西道路開通へ 12月13日午後3時 残すは二ツ井今泉道

2020-10-30
県道下を通過し鷹巣西道路へ伸びる接続区間(北秋田市脇神)
 国土交通省能代河川国道事務所は29日、日本海沿岸東北自動車道(日沿道)を構成する鷹巣大館道路の大館能代空港インターチェンジ(IC、北秋田市)から鷹巣西道路の蟹沢ICまでの区間を12月13日午後3時に開通すると発表した。開通区間5・3㌔は自動車専用道路となり、翔鷹大橋周辺の既存道路活用区間を通って同市今泉の国道7号とつながるほか、将来的には現在建設中の二ツ井今泉道路と接続する。
 鷹巣大館道路の接続区間と鷹巣西道路は、それぞれの工事を進める県と能代河川国道事務所が2020年度内の開通予定を発表していたが、工事が順調に進み年内の開通見通しが立った。
 このうち鷹巣大館道路と鷹巣西道路の接続区間(延長1・7㌔)は能代河川国道事務所が事業を行っており、空港ICが開通した18年度に着手。鷹巣大館道路から西に延伸し、県道川井堂川線の地下に設置された「ボックスカルバート」と呼ばれるトンネル型の構造物を通過して鷹巣西道路へと接続する。
 県が施工する同市脇神―今泉間の鷹巣西道路(延長約5・25㌔)は、現在の道路を活用する方針で12年に事業化され、14年度から工事を進めている。伊勢堂岱遺跡周辺は景観に配慮し、新たなバイパスが現在の県道と秋田内陸線下を通る。蟹沢IC周辺は現道の道幅を広げている。
 鷹巣西道路に設置される2カ所の新ICは、23日に「伊勢堂岱」「蟹沢」の名称が発表された。仮称としていた「緑ケ丘」を、地元の要望を受けて伊勢堂岱遺跡にちなんだ名称に変更している。
 同事務所は、日沿道の延伸で冬期間の入り込み観光客数が増加傾向にあるとしており、蟹沢ICまでの開通による観光周遊エリアの拡大を期待。このほか県北地域への企業進出や、災害時に国道7号の通行止めとなった場合の迂回(うかい)路が確保されるなどの効果があるとしている。
 今回の開通区間は自動車専用道路となるため歩行者・自転車、軽車両、二輪車(125㏄以下)は通行できない。蟹沢ICから翔鷹大橋を通り、国道7号と交わる今泉交差点までの区間約1・65㌔は既存道路の活用区間。工事の時期は未定だが、23年度に開通予定の二ツ井今泉道路(延長4・5㌔)と接続する今泉IC(仮称)が設置される予定。
 蟹沢IC~大館能代空港IC間の開通当日は同市鷹巣の鷹巣小学校体育館で開通式典を行う。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、関係者のみとし、一般参加は取りやめる。

 
 

偉大な作曲家しのぶ 北秋田市 成田為三の命日 没後75年 墓前で合唱

2020-10-30
成田為三の墓前で行われた演奏会(北秋田市の龍淵寺)
 北秋田市出身の作曲家・成田為三の命日に当たる29日、同市米内沢の龍淵寺で墓前演奏が行われた。あいにくの雨模様となったものの、地元の合唱団など約50人が参加。「浜辺の歌」や今年で制定から90周年となる「秋田県民歌」などを墓前で歌い上げ、功績をたたえた。
 成田為三は1893年、旧森吉町米内沢生まれ。東京音楽学校で作曲を学び、「浜辺の歌」をはじめとする数々の名曲を生み出した。1945年10月29日に死去し、同寺に眠っている。演奏会は1957年から始まり、現在は地元の合唱団が参加して続けられている。
 没後75年となった今年は、新型コロナウイルスの感染拡大防止を図る観点から参加の呼びかけを森吉地区だけにするなど、規模を縮小。浜辺の歌音楽館少年少女合唱団、コール・もりよしのほか、関係者らが、遺影の飾られた墓前に集まった。
 演奏に先立ち、奥山亮修住職が読経し、参加者の代表らが焼香。少年少女合唱団が「浜辺の歌」、コール・もりよしが「ほろほろと」を披露したあと、参加者全員で1930年10月30日に制定された「秋田県民歌」を合唱。「山水皆これ、詩の国秋田」と歌い上げ、ふるさとの偉大な作曲家をしのんだ。
 少年少女合唱団の泉谷優奈さん=森吉中3年=は「先生への感謝の気持ちを込めて歌った。雨が降ったけど、良い歌が届けられたと思う」などと話した。
 
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