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2022年1月

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累積降雪量 過去10年で2番目に 大館市 一斉除雪、出動11回 近く閉鎖の雪置き場も

2022-01-27
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近く閉鎖される雪置き場(大館市柄沢)
 大館市の今冬の累計降雪量が450㌢を超え、過去10年で2014年度に次ぐ大雪となっている。除雪委託業者の7割以上が出動した回数は延べ39回に上り、排雪作業は2巡目。雪置き場の「法務局となり」(柄沢)は受け入れ許容量が迫り、今週中にも閉鎖する。除雪経費が予定を上回る見通しで、予算の追加を検討している。
 土木課によると、25日時点の累計降雪量は455㌢(消防比内分署調べ)。前年同期より138㌢多い。14年度の同時期は505・5㌢。1日あたりの降雪量は今月12日の40㌢が最も多く、最大積雪深は19日の75㌢だった。
 全ての委託業者(72社)に指示した一斉出動は11回で前年同期より3回多い。7割以上の出動は大館地域で11回、比内地域で15回、田代地域で13回となっている。
 雪置き場は長木川河川敷や米代川河川公園、犀川河川敷など14カ所に設けており、このうち「法務局となり」は高さ5㍍を超える雪の山で覆われ、今のところ30日に閉鎖する予定。利用状況を見ながら前倒しする可能性もあり、閉鎖後は鳳凰大橋下流(長木川河川敷)か松峰橋花岡側(松峰)に搬入するよう呼び掛ける。
 要望や苦情は900件近く寄せられている。主な内容は「除雪してほしい」「間口に雪を置かないで」「道路や歩道の排雪を」など。前年度は1224件で出動や路面状況に関する内容が目立った。
 除雪費・除雪関連経費は9月補正予算で4億6900万円を計上。仙台管区気象台の1カ月予報(22日~2月21日)によると、東北日本海側は平年と同様に曇りや雪の日が多い。降雪量は「平年並みか多い」確率が共に30%となっており、予算不足が生じる可能性もあるとみて追加を検討している。20年度は過去3番目に多い8億1295万円だった。

かづのパワー BG、料金設定など見直し 鹿角市議会全員協 みんな電力と契約へ

2022-01-27
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かづのパワーに関する説明が行われた全員協議会(鹿角市役所)
 鹿角市議会は26日、全員協議会を開き、今年4月の事業再開を目指している、市の第三セクターで地域電力小売会社「かづのパワー」について当局から説明を受けた。電力市場を巡る状況の変化などに対応するため、バランシンググループ(=BG、代表契約者制度)や電気の仕入れ方法、料金設定の見直しを図った。
 かづのパワーは、電力市場価格の急騰などに伴い昨年2月から小売電気事業を休止。市が支援をしながら今年3月末まで会社を存続させ、その間に小売電気事業の再開に向けた検討、準備を行うことにしている。
 昨年9月には市場高騰リスクを回避する事業モデルを構築し、臨時株主総会や市議会全員協議会で説明。小売電気事業などを行うHTBエナジー(福岡市)のBGに加入し、夏・冬の固定価格での仕入れや、変動単価と固定単価を組み合わせた料金メニューの導入などを計画していた。
 HTBエナジーとBG契約の交渉を進めてきたが、昨年12月下旬に同社から経営戦略の変更に伴い来年度提示できる電源価格が同9月に想定した水準(収支試算で税抜き13円に設定)を大きく上回る夏20円、冬25円が見込まれ、かづのパワーの要望に応えられないことが伝えられた。
 こうした状況を踏まえ、新たなBG候補4社とHTBエナジーを加えた5社を比較検討した結果、最も条件に合う「みんな電力」(東京都)を最有力の候補に選定した。
 みんな電力は昨年10月に「UPDATER(アップデーター)」(東京都)に社名変更。その後も「みんな電力」は電力事業のサービス名称として引き続き使用している。
 料金メニューは固定価格の電源仕入れを夏・冬のみから通年に見直した。需要が少ない春・秋も市場価格が高騰する可能性が高くなったほか、発電事業者から直接調達する相対契約が通年での購入が有利な状況となったことなどが理由。
 電気料金の設定も見直した。みんな電力からの提示価格では市内53施設全体で、東北電力の電気料金と比べ約988万円の増と見込まれる。昨年9月の収支試算では約720万円減の見込みだったが、顧客の負担が増えるため、かづのパワーの利益がマイナスにならない程度で供給手数料を0・5円引き下げる。この引き下げ分(約690万円)は市が負担する。
 これらは今月17日に開かれたかづのパワーの取締役会で決定した。
 議員は「見通しが甘い。市民の理解が得られないのでは」「再開を先送りすべき」「しっかりと方向性を示してほしい」などと指摘。これに対し花海義人産業部長は「エネルギービジョンに掲げた再生可能エネルギーを生かしたまちづくりには、要となるかづのパワーの再開が必要」と理解を求めた。近くみんな電力と契約を交わす予定。

比立内駅舎を改装 「がっこステーション 29日オープン

2022-01-27
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住民や関係者らが参加した「阿仁比立内がっこステーション」のお披露目会(比立内駅舎)
 北秋田市阿仁幸屋渡の秋田内陸線比立内駅舎の一部を改装したコワーキングスペース兼コミュニティースペース「阿仁比立内がっこステーション」が29日にオープンする。市地域おこし協力隊の斎藤美奈子さん(33)=阿仁比立内=が約2カ月かけて改装し、住民や移住者らの交流の場や、仕事ができる環境として整備した。今後、地域活性化に向けてさまざまな活用を検討しており、「新しい出会いと情報の発着所」を目指している。
 比立内駅舎は国鉄から秋田内陸縦貫鉄道が引き継ぎ、開業当時から使用している建物。近年はNPO秋田内陸線沿線地域エコミュージアム会議(藤島二三夫代表)が事務所として借りていた。
 駅舎の改装は自然を感じながら住民や移住者、内陸線の利用者らが交流できる場所をつくろうと、昨年9月ごろから動きだした。廃校となった市内の小学校にあったテーブルや靴箱などを譲り受けたほか、作業には市内外の協力隊員なども協力し2カ月ほどかけ、「DIY」で改装に取り組んだ。
 室内の面積は約95平方㍍。「時間を忘れてのんびりできる落ち着いた空間」を目指し、壁は藍色に塗り替えた。部屋は中央のカウンターで仕切られ、列車の座席などを配置した線路側のスペースでは大きな窓から山々が広がる景色を堪能できる。入り口側のスペースにはソファやテーブルなど約20席分を設けている。
 フリーWi―Fiを完備し、パソコンなどで作業をすることも可能。食事等の持ち込みは自由。徒歩10分圏内に道の駅や飲食店、商店、宿泊施設があるのも特徴。列車の待ち時間に内陸線の利用者が立ち寄ることのできるスポットや、市が推進するリモートワークと休暇を組み合わせた「ワーケーション」需要にも応える施設が完成した。
 日に開かれたお披露目会には住民や関係者ら約20人が参加。虻川広見副市長は「市のワーケーションの拠点となり、関係人口が増えることを大いに期待している」とあいさつ。秋田内陸縦貫鉄道の吉田裕幸社長は「多くの人に活用され、地域がにぎわうことを願っている」と話した。2月末には内陸線とがっこステーションを活用したANAグループのリモートワーク体験も予定されているという。
 食品衛生法の改正で地元での漬物の製造、販売を取り巻く状況が変化したのも整備のきっかけの一つで、今後漬物の加工場としての活用も検討。斎藤さんは「地域の食文化を守りながら発信し、内陸線が連れてくる新たな出会いや情報の発着所となるよう活用していきたい」と話していた。
 利用できる時間は午前9時30分から午後5時。無料。不定休で営業日はツイッター、インスタグラム(@gakko_station)で周知する。

特別職報酬 10年連続「据え置き」 大館市 審議会が諮問通り答申 引き上げ「理解得られず」

2022-01-26
福原市長に答申する荒川会長㊧(大館市役所)
 大館市特別職報酬等審議会(荒川邦隆会長)は25日、2022年度の市長・副市長・教育長給料と議員報酬をいずれも諮問通り「据え置き」とするよう福原淳嗣市長に答申した。新型コロナウイルスワクチン集団接種などの取り組みを評価する意見も出たが、地域経済状況を考慮し「引き上げに市民の理解を得ることは難しい」と判断した。市長は「答申を謙虚に受け止め精進する」と述べた。
 今月17日の審議会で市長はいずれも「据え置き」とする案を諮問していた。10年から12年まで引き下げが続き、据え置きは13年以降10年連続(国の要請を受け13年7月~14年3月の期間限定で引き下げた暫定措置を除く)。
 現行の給料・報酬月額は市長85万2000円、副市長67万6000円、教育長57万2000円、議長41万2000円、副議長37万5000円、議員35万7000円となっている。
 荒川会長が市役所を訪れ、市長に答申書を手渡した。答申理由は「昨年のコロナワクチン集団接種では非常に速いペースで接種を進めるなど県内外からの評価が高い。高校生の就職先として地元志向が強くなっているのは、10年前に始めたふるさとキャリア教育の成果が表れている」と評価した上で、「活動内容は非常に評価が高く、報酬を引き上げたいところだが、コロナ禍による昨今の地域経済状況を考えると、市民の理解を得ることは難しいと言わざるを得ない」と指摘した。
 人事院・県人事委員会勧告や一般職給与改定状況、県内各市の状況などを総合的に検討した上で、据え置きが適当と結論づけた。
 今月1日時点の特別職給料・報酬を県内13市と比較すると、市長と副市長は5番目、教育長は8番目、議長が7番目、副議長と議員が6番目。秋田市や仙北市など暫定的に減額している報酬額を勘案すると、教育長は7番目となる。

コワーキングスペース まちなかオフィスに整備 鹿角市 来月1日から利用開始

2022-01-26
2月1日に供用開始となるコワーキングスペース(まちなかオフィス)
 鹿角市は、花輪新町の産業拠点施設「まちなかオフィス」にリモートワーク環境を備えた市内で初めてとなるコワーキングスペースを整備した。利用者登録をした上でテレワークやウェブ会議などで利用できる。利用は無料。2月1日に利用を開始する。
 まちなかオフィスは2016年12月にオープン。情報関連企業の集積を進めるための貸事務所を整備するとともに、地域産業の活性化と商店街のにぎわい創出を図るため、交流機能とインキュベーション(起業)機能を備えている。
 1階西側にあったインキュベーションフロア(約40平方㍍)は起業・創業者が集い、情報の収集や交換をする場所として整備したが、本年度、コワーキングスペースとしてリニューアルすることにした。
 都市部の人材や地方で働きたい人材など、副業できる人材を呼び込むことで、新たな産業の創出や企業誘致につなげる目的がある。
 当初予算にリモートワーク推進事業として改修工事費や備品購入費など1000万円を計上。昨年11月から今月中旬にかけて内装を改修した。
 カウンターテーブル5席(コンセント完備)、4人掛けテーブル1セットを設置。利用日・時間の拡大に伴い認証システムも導入した。同スペースの隣にはサポートルーム1室があり、ウェブ会議などを行う際に無料で利用できる。
 同スペースを利用するにあたって特に条件はない。市民のほか、都市部在勤者が鹿角市で副業をする場合や、旅行者が旅行途中で仕事をするワーケーションなど、広く活用できる。
 利用時間は午前9時から午後9時まで。平日の午後6時以降と土日祝日に利用する場合は認証システムで解錠する。
 利用者登録は平日の午前9時から午後6時まで、まちなかオフィス管理室で対応する(運転免許証などの身分証明書が必要)。
 問い合わせは市産業戦略班(電話0186・30・0250)。

2021年12月

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コロナ禍も晴れやかに 大館の美容組合など 着付、撮影キャンペーン

2021-12-28
キャンペーンを利用して写真撮影に臨む石戸谷さん㊧(ワールドプラン)
 新型コロナウイルス禍の新成人を応援しようと、着物のレンタルや着付け、スタジオ撮影が格安で利用できるキャンペーンが27日、大館市内の参加店で始まった。女性客らの予約が相次ぐ人気で、晴れやかな笑顔で撮影に臨む姿が見られた。
 キャンペーンは市の「着付・美容・撮影支援事業」を活用し、県美容生活衛生同業組合大館支部(松田学支部長)と大館商工会議所、市の3者が新成人向けに企画した。期間は27日と1月6、7の計3日間。レンタルや着付けに要する費用の3分の2(最大3万円)を市が補助する。撮影の補助は最大2万円。予約キャンセルなどの影響を受けた美容店、写真店を経済的に支援する狙いもある。
 通常料金では数万円のサービスがお得に利用できるとあって、予約でいっぱいの日も。中には、家族代々受け継ぐ着物の持ち込みを希望するなど、特別な思いの客もいるという。
 写真スタジオ「ワールドプラン」(根下戸新町)では、女性客らが着物をその場で着付けてもらい、プロカメラマンの撮影に臨んだ。
 鮮やかな赤色の振り袖に身を包んだ石戸谷なな子さん(20)=同市出身、都内在住=は「年末に帰省する予定を撮影のために2、3日早めた。ここまで化粧や着付けをしてもらうのは初めてで楽しい」と話す。
 娘の節目を華やかに祝った母親のまき子さん(44)は「すごく感激している。娘と一緒に着物を選んだことも思い出になる」と声を潤ませた。
 昨年と今年の2年間、市の成人式は感染防止を理由にオンライン開催となり、新成人が晴れ着になる機会が限られた。「キャンペーンで一生の思い出をつくってほしい」と松田支部長。
 着物を提供している「オルネ」の佐々木茜代表は「反響はかなりある。夏の式に参加できずがっかりしていた人が二十歳の記念をつくることができ、こちらもうれしい」と喜んだ。

インカレスキー4年連続 23年の開催が決定 鹿角市が承諾 「スキーのまち」を推進

2021-12-28
 鹿角市の花輪スキー場で、第96回全日本学生スキー選手権大会(インカレ)が開催されることが決まった。日程は2023年2月の予定。同スキー場では20年から4年連続、通算9回目の開催となる。関厚市長が27日の定例会見で報告し、「スキーのまち」の推進や地域経済振興といった波及効果に期待した。
 インカレスキーは全日本学生スキー連盟が主催する学生たちのスキーの祭典。花輪スキー場では1998、99、2004、11、16年の過去5回単独で開かれている。青森県大鰐町が主会場だった年は一部種目が花輪スキー場で行われた。
 その後、2020年から22年まで3年連続(21年はコロナ禍で中止)で開催することが決まっていたが、さらに23年の第96回大会も開催することが決まった。
 市は今年6月、学連が実施した大会受け入れに関するアンケートに対し、第96回大会を受け入れたいと回答。10月に学連から市に開催の要請があった。この間、市は地元関係団体との協議を経て承諾することとし、今月1日に正式に回答。同20日の学連理事会で承認された。
 連続開催の背景には、花輪スキー場がアルペン、クロスカントリー、ジャンプの全競技の会場が隣接し、一体的でコンパクトな運営が可能であることや、選手ら1000~1200人が宿泊できる鹿角地域周辺の受け入れ態勢など環境が整っていることがある。
 関市長は「インカレは9回目の開催となり、平成以降では全国最多。『スキーのまち』を掲げる本市にとって栄誉なことであり、コロナ対策を含めて万全の準備を進めていきたい。冬期間の地域経済への波及効果にも期待している」と大会の開催を歓迎した。

東京五輪選手村で使用 提供木材、大館市に返却 活用法を検討 「遺産」として遊具などに

2021-12-27
選手村建材の役目を終え、大館市に到着した木材(市提供)
 今夏開催された東京五輪・パラリンピックの選手村交流施設「ビレッジプラザ」(東京都中央区晴海)で使われた大館市産木材の第1弾が今月、市に返却された。来年1月と2回に分けて住宅約1棟分が到着し、市は来年度、「レガシー(遺産)」として公共施設に活用する方針。整備が計画されている子どもの遊び場の遊具や小中学校へのベンチ設置などを検討しており、林政課は「多くの市民が触れるものに使っていきたい」と話す。
 環境に配慮した持続可能な大会を実現する大会組織委員会の「日本の木材活用リレー~みんなで作る選手村ビレッジプラザ」と題したプロジェクト。全国63の自治体から無償で借り受けた木材約4万本を使用し、平屋5棟からなるプラザを建設した。プラザ内には店舗や銀行などが入り、大会期間中、コロナ禍で外出できない選手の生活を支えた。
 本県からは同市と秋田県が参加。市は市有林や市内の国有林から切り出された杉を集成材加工した約30立方㍍に「秋田県大館市」の焼き印を入れ、一昨年秋に4回に分けて出荷した。市産材は主に玄関口となるメインエントランスに続くスペースの梁(はり)に使用された。
 選手村は9月下旬から解体が行われ、11月から順次、木材が自治体に返却されている。市が運送業者に委託し、提供分の半量の木材を載せたトラックが18日に到着した。長さ約6㍍から60㌢までサイズは大小さまざまで、「USED IN VILLAGE PLAZA」の文字と大会エンブレムの焼き印が押されている。
 返却された木材は来年度、ニプロハチ公ドームパークセンターに整備する子どもの遊び場の遊具や内装材、小中学校へのベンチ設置、6月の五輪聖火リレーで市内を走った1964年東京五輪体操女子団体銅メダリストの千葉吟子さん=横浜市=から寄贈されたトーチの展示台製作などを検討している。
 林政課によると、小学校の改築や市民に無償提供するなど活用法は各自治体で異なり、「建築物用として加工された木材のため、新たな構造材としての使用は難しく、家具や遊具など市民が触れて親しめるもの、木育の場に活用していきたい」と話す。残りの木材は1月7日の到着を予定。本年度は市内の倉庫に保管し、庁内で活用法を検討することにしている。

忘年会シーズン最盛期 帰りの足どうする? 運転代行、タクシー需要増 週末2時間待ちも

2021-12-27
忘年会シーズンで代行業者の車などが行き交う国際通り(大館市常盤木町)
 忘年会シーズンが最盛期を迎える中、週末を中心に自動車運転代行サービスやタクシーがつかまらないケースが大館市で相次いでいる。元々冬は所要時間がかかるが、新型コロナウイルスの影響で売り上げが減少した各社が稼働台数を減らしたり、営業時間を短縮したりしたことが尾を引いている。夜間の人手をすぐに確保できない実情もあり、理解を求める声が聞かれる。
 今月中旬の午後時ごろ、大館市早口の40歳代男性は会合の2次会で利用したスナックで代行業者を依頼した。すると、従業員から「2時間待ちです」と返答があった。別の会社でも「1時間半」ほどかかった。「混むので早めに頼んだつもりだった。歩ける距離ならいいが、使わざるを得ないので」と、仕方なく店で到着を待ち続けた。
 大館市中心部にある飲食店も、待ち時間の長さを実感している。「代行は週末の午前0時近くでは、1時間待ちは当たり前。『どのくらいかかりますか』と聞くと、『何時になるか分かりません』ということもある。これまでこのようなことはなかった」と話す。コロナが小康状態にあり、週末の利用客は昨年同時期から2倍近くに増え、忘年会需要も高まっているだけに戸惑いを隠せない。
 市内の代行業者によると、コロナ禍での需要減退に伴い、各社では経費削減のため所有する車両台数を減らすなどした。市内8社の稼働台数は、コロナ禍前から合計で10台近く減ったという。必要な人員が減って運転手が辞め、「急に需要が高まって人手不足となっている。利用客を乗せて運転するには普通自動車第二種免許が必要なので、急に運転手を増やすのも難しい」と説明する。
 同市餌釣のひがし運転代行では11月から需要が増え始めた。週末は1日120件ほどの依頼が入るが、待ち時間を伝えると40~50件はキャンセルになるという。浪岡博幸代表は「利用が増えてとてもありがたいが、時間が集中するので回りきれない状況にある。『2時間待った』『歩いて帰った』という声もあり、迷惑をかけることになり申し訳ない気持ち」と語る。
 冬は速度を抑えて走行するのに加え、利用客のマイカーに積もった雪を下ろす作業などもある。夏場の倍以上の時間がかかるため、店で待つより、車のエンジンをかけた状態で駐車場で待つことを推奨する。「飲酒運転と勘違いされないように、運転席でなく、後部座席で待ってもらえればありがたい」と話している。
 タクシー業界でもコロナ禍に伴う稼働台数の減少、営業時間の短縮、人手不足のため、夜間に動ける車の台数が限られつつある。県ハイヤー協会大館支部の髙橋紀博支部長は「乗務員の高齢化で夜に出せる台数が減り、戻せなくなった。若手が入ってこないと業界自体、厳しいかもしれない」と危機感を抱く。
 廃業した会社もあるほか、需要の変化で日中の営業に力を入れている会社も多く、同市釈迦内のタクシー会社・さくら観光の山口謙一取締役部長も「稼働台数が減少しているのは間違いない」と同調する。「忘年会の開始、終了時間をずらすことで店での密も避けられ、タクシーもつかまりやすくなる。安全第一で運行しているので、余裕を持って電話するなどしてほしい」と理解を呼び掛けている。

だんぶり長者の舞 「五大尊舞」を氏神に奉納 八幡平谷内 大日堂舞楽を前に

2021-12-27
古式にのっとり奉納された「五大尊舞」(天照皇御祖神社)
 鹿角市八幡平谷内の天照皇御祖(あまてらすすめみおや)神社(晴澤則比古宮司)で25日夜、だんぶり長者の舞として知られる「五大尊舞」の正式奉納が行われた。正月2日には八幡平小豆沢の大日霊貴(おおひるめむち)神社(通称・大日堂)の例祭で「大日堂舞楽」を構成する舞楽の一つとして奉納される。
 ユネスコ無形文化遺産、国重要無形民俗文化財の「大日堂舞楽」は地元で「ざいどう(祭堂)」と呼ばれ、大里、小豆沢、谷内、長嶺の4集落の人々が伝承。大日霊貴神社例祭に向けて練習が佳境に入っている。
 このうち谷内のざいどうは、舞楽奉納について役員らが協議する16日の「お篭(こも)り」が始まり。神社で24日まで練習を重ね、25日は「氏神さまに見てもらう」ための正式奉納を行った。
 はじめに、正装した能衆や氏子、自治会の役員らが神事を行い、舞楽に使う黄金色の面など「御神体」をはらい清めた。続いて、住民らが見守る中、能衆が古式にのっとり境内を3周。その後、面や舞装束を身に着け、拝殿で「五大尊舞」を厳かに奉納した。
 今年の大日堂舞楽は新型コロナウイルス感染防止のため、一部の舞や諸行事を省略・短縮して行ったが、来年1月は通常の日程で奉納する。ただし、北東北3県の在住者に入場を限定するほか、一般客の写真撮影を禁止するなど条件付きとなる。
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