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2021年12月

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桜櫓館の来館者急増 見学・貸し館で3千人超 庁舎効果?高まる存在感 大館市

2021-12-05
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来館者が急増している桜櫓館(大館市字中城)
 大館市役所本庁舎に隣接する国登録有形文化財「桜櫓館」の本年度来館者が3000人を超え、耐震改修前の2019年度から倍以上に急増している。5月の庁舎移転に伴い存在感が高まり、見学するのは初めてという市民も少なくない。貸し館では作品展示会のほか、昼食会や撮影会など広がりを見せている。
 市まちづくり課によると、改修後の4月に再開した見学は11月末で3365人、貸し館使用は21件453人の計3818人。内訳は市内が2253人(59%)、県内1152人(30・2%)、県外410人(10・7%)、海外3人(0・1%)となっている。18年度1419人(貸し館11件)、19年度1552人(14件)をすでに上回った。
 本庁舎東側に位置し、旧庁舎解体工事のため市民体育館跡地が来庁者用駐車場となっていることから目に付きやすく、歴史的建造物の存在を知らなかった市民が「あの建物は何か」と足を向けることも多いという。11月に桂城公園で子ども向けイベントが開かれた際、家族連れで立ち寄る姿が目立った。
 フリーWi-Fi(ワイファイ)を設置し、大広間や洋室など4部屋を貸し出しており、会議やイベント、講座、写真撮影会、昼食会などに使われている。アニメやゲームのキャラクターに扮(ふん)する「コスプレ」の撮影会、音楽会も予定。歴史まちづくりを進める同課は「街歩きの拠点として、休憩しながら使ってほしい」とさらなる広がりに期待を寄せる。
 大館町長を務めた桜場文蔵氏が1933年に建てた木造2階建ての和風住宅(延べ床面積324平方㍍)。ケヤキの大梁(はり)と長尺・幅広の床板、秋田杉の長押(なげし)も継ぎ足すことなく長尺が使われた。部屋の障子や階段の手すりには高度な技術が施され、2階の屋根から突き出た展望台もある。99年7月に登録文化財となった。
 市歴史的風致維持向上計画の重点区域内にあり、桜場氏が秋田犬保存会長だったことや、桂城公園で本部展覧会が開かれていたことから、秋田犬を守り育てる風致も貴重だとして「歴史的風致形成建造物」に指定。市は2018年9月に民間所有者から土地・建物を購入した。
 19年度の耐震診断で耐力壁の不足が判明し、20年5月から改修工事を実施。建築当時の材料を可能な限り使い、合板や留め金物、鉄骨梁などで補強した。
 開館時間は午前10時から午後4時(4~10月は午後5時まで)。見学無料、1時間あたり使用料は大広間220円、和・洋・予備室各110円。休館は毎週月曜(祝日の場合は翌日)と年末年始。


PCR検査事業者向けに助成 大館 最大2000円、商品券で消費喚起も

2021-12-05
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 大館市は新型コロナウイルス感染症経済対策として、市内の事業者が市指定のPCR検査所を利用した際、1回につき地域限定商品券1000円分を助成する。大館商工会議所は会員限定で1000円分を上乗せする。対象の事業者は申請で最大2000円を受け取ることができ、出張など業務で検査を求められる場合に利用しやすくなりそうだ。
 市商工課によると、対象は市内の事業者で常時勤務している事業主、役員、従業員。市本庁舎隣に設置した検査所で、10月26日以降に受けた検査に対し、1人につき月1回まで助成する。私的な理由の検査は対象外。同課は「市民が通常業務に戻ることを後押しし、商品券で消費喚起したい」と趣旨を説明する。
 商議所の追加助成は自主財源で、会員の約1500社が対象。条件は市の助成と同じ。
 いずれも商議所が窓口となり、事業者との間で助成申請受け付け、商品券の交付を行う。検査費用は税込み1900円。最大2000円分の助成があれば、事業者の負担額以上が商品券で還元され、地元の消費喚起にもつながると期待されている。
 申請期限は検査を受けた翌月5日。土日、祝日の場合はその前日。来年3月分は3月31日まで。問い合わせは商議所の総務企画課(☎0186・43・3111)。
 市はすでに▽進学や就職試験などで市外との往来があった22歳以下▽ワクチン接種の対象となっていない11歳以下の市民向け費用助成(商品券2000円分)も行っている。今回の助成で対象者が広がったことになる。 

障害者計画策定でアンケート 「情報伝わらない」半数 大館市 心のバリアフリーも課題

2021-12-04
 大館市は本年度策定する第4次障害者計画(2022~26年度)に向けて実施した障害のある人へのアンケート調査結果をまとめた。福祉サービスの情報が「あまり伝わっていない」「伝わってこない」と感じている人が回答者の約半数を占め、市は「伝達方法の改善に取り組む必要がある」と分析。4人に1人が「差別や嫌な思いをしたことがある」と答えたことも分かった。結果を踏まえ、計画の素案作成を進める。
 計画は障害者施策の基本的な方針や目標を定めるもので、5年ごとに見直す。アンケートは計画策定の基礎資料や施策推進の参考資料とするために実施。日々の暮らしや通院、外出、サービスの利用状況、災害時の避難方法などを調査した。
 障害者手帳保持者のうち在宅の800人を無作為に抽出。身体障害者600人、知的障害者105人、精神障害者95人に9月に郵送し、回答を得た。回答者は404人で、回収率は50・5%だった。
 「福祉のサービスなどに関する情報(広報、ホームページなど)は伝わっているか」の質問では、「伝わっている」12・9%、「ある程度伝わっている」26・5%に対し、「あまり伝わっていない」29・2%、「伝わってこない」20・3%。福祉課は「伝達方法の見直し、改善に取り組む必要がある」と分析する。
 「今後(現在)も地域で生活したいか」では、「今のまま生活したい」56・2%、「グループホームなどで生活したい」3・5%、「家族と生活したい」16・1%、「一般の住宅で1人暮らしをしたい」4・0%など。「災害時にひとりで避難できるか」は、「できる」41・6%、「できない」42・1%と分かれた。
 「障害があることで差別や嫌な思いをする(した)ことがあるか」では、「ない」が58・4%、「ある」が24%、不明・無回答が17・6%。4人に1人が差別を経験している現状に、福祉課は「心のバリアフリーを推進しながら、市民の意識改革に取り組む必要がある」とし、「さらに全体を分析し、計画に反映させたい」と話した。
 計画は▽地域で健やかに生活する▽自立と生きがいを促進する▽やさしく支え合う地域づくり―を重点施策とする方針。作成した素案を来年2月に開く市障害者施策推進協議会で協議し、パブリックコメント(意見公募)などを経て、年度内に策定する。
 福祉課によると、4月1日現在の身体障害者は4004人、知的障害者は726人、精神障害者は636人となっている。

大館神明社祭典 12講の地囃子後世に 独自曲をCD収録 伝承4曲に続き初

2021-12-04
演奏の収録に臨む新連講(ROCK INN LINDA LINDA)
 大館市歴史的風致維持向上計画に基づいて民間主体の活動を推進する「大館市文化遺産活用まちづくり実行委員会」(長谷川文悦委員長)は、大館神明社祭典で演奏される各参加講独自の地囃子(じばやし、オリジナル曲)をまとめたCDの作製を進めている。各講でそれぞれ伝承している曲を後世に残し、祭りへの関心を高める狙い。初の取り組みで、年度内の完成を目指している。
 大館神明社例祭余興奉納実行委員会によると、地囃子は祭りの魅力向上や活性化のため、昭和50~60年代に演奏され始めたとされる。祭り囃子の正調である市指定無形民俗文化財・大館囃子の伝承4曲「寄せばやし」「大館祇園ばやし」「剣ばやし」「還り山」とは異なるもの。祭典でも徐々に演奏されるようになり、独自のアレンジも加わって広がりを見せてきた。
 余興奉納実行委、大館ばやし保存会、市郷土芸能保存協会、大館・北秋田建築士会の民間4団体で組織するまちづくり実行委は、正調を後世に正確に伝え残すため、18年度に伝承4曲の教則DVDを作製。新型コロナウイルス禍で祭典の余興奉納行事が2年連続で中止となり、子どもたちの祭り離れも懸念される中、関心を高めようと地囃子をCDとしてまとめることにした。
 CDには、町内として曳山車(ひきやま)を持つ12講の24曲を収録する予定。各講が演奏し、録音は秋田市の映像制作会社に依頼した。
 収録作業は11月7、21、28日の3日間、大館市常盤木町のバー「ROCK INN LINDA LINDA」で実施。最終日は新連講、南神講、田豊講、末廣講、清豊講が順に臨んだ。音源を確認したり、リハーサルをしたりして準備を整え、息を合わせて演奏。太鼓、小太鼓、笛、三味線、鉦(かね)の音を響かせ、何度も繰り返し録音をする光景が見られた。
 新連講は9人が参加し、地囃子「朱雀」を演奏。実行責任者の小畑宣昌さん(48)は「太鼓の音の重なりや、笛の高音、テンポの速さが特徴。この曲を演奏したがる子どもも多く、目標となっている。他の講もかっこいい曲が多い。(地囃子は)演奏できると楽しいし、やる気につながる」とCD化に期待した。
 企画した余興奉納実行委渉外部の黒澤功部長は「コロナ禍で合同練習会もできず、子どもたちの祭り離れを心配している。今回集まって演奏ができ、参加講の連携、交流が深まったのは良かった。来年に向けて意識が高まるきっかけになれば」と話した。
 CDは100枚作製する計画。完成後、市内の小中高校や関係機関に配る予定。SNS(会員制交流サイト)や動画投稿サイト・ユーチューブでの音源公開も検討している。

学生の県内就職促進へ ポータルサイト 「キャリピタAKITA」 秋田銀行開設

2021-12-04
連携協力宣言に署名する関係者(県庁)
 秋田銀行(新谷明弘頭取)は3日、県内就職の推進に機能を特化させた就職ポータルサイト「キャリピタAKITA」を開設し、来年2月から運用開始すると発表した。学生の登録などについては県内3大学と連携して推進する考えで、3日に県庁で新谷頭取と3大学の学長が連携協力宣言に署名するセレモニーが行われた。
 人口減少の要因のひとつとなっている若年層の県外流出に歯止めを掛けるとともに、生産年齢人口の減少や企業経営者の高齢化、事業所の休廃業など地域経済が抱える課題を解決することが狙い。
 サイトの利用対象は、求職者は県内就職を希望する大学や短大、専門学校などの学生とAターンなどで県内就職を希望するキャリア人材。求人側は県内に事業所があり新卒者やキャリア人材の採用を検討している企業など。
 求職者はスマートフォンの無料通話アプリLINEから登録できるのが特徴。採用を考えている企業から、直接メールが届く仕組みも備える。登録は無料。企業側の登録は年間基本料5万円。全国規模で同様のサービスを展開する大手就職サイトに比べて、格段に安い料金設定という。
 求人企業は先月から、求職者は今月1日から事前申し込みの受け付けがスタート。企業の登録は2日現在、131社。年明けには企業と学生のプロフィール登録を開始する予定。新卒者向けのサービスは2月1日から開始する。キャリア人材については6月からの予定。
 連携協力宣言の署名セレモニーには、新谷頭取と秋田大学の山本文雄学長、県立大学の小林淳一理事長兼学長、国際教養大学のモンテ・カセム理事長兼学長が参加した。新谷頭取は「企業や学生にとって使いやすいサイトとなるよう工夫を重ねていきたい」などと話していた。
 サイトに関する問い合わせは、秋田銀行地域価値共創部(☎018・863・1212)。

2021年11月

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押印手続き 来年度に原則廃止へ 福原市長が考え 福祉灯油は8500戸対象 大館市

2021-11-30
一般質問が行われた本会議(大館市役所)
 大館市の12月定例議会は29日、本会議を再開し、7議員が一般質問を行った。押印・署名を求めている行政手続きについて福原淳嗣市長は「来年度からの原則廃止に向け、見直し作業を進めている」と述べ、3月議会に条例改正案を提出する考えを示した。原油高騰に伴い、最終日に関連予算を追加提案する灯油購入費助成(福祉灯油)について「全非課税世帯の約8500戸への支給を見込んでいる」と述べた。
 登壇したのは田村儀光議員(活性大館)、佐々木公司議員(令和会)、阿部文男議員(同)、田中耕太郎議員(同)、栁館晃議員(同)、石垣博隆議員(同)、笹島愛子議員(共産党)。
 「行政手続きの簡素化と利便性を考えて、現状と今後の対応は」と質問があり、市長は「押印・署名を求めている手続きについて来年度からの原則廃止に向け、3月定例会に条例改正案を提出できるよう作業を進めている」と答弁した。
 福祉灯油については「前回まで非課税のうち70歳以上の高齢者、身体障害者手帳1・2級所持者、ひとり親、生活保護世帯だった条件を撤廃し、全非課税世帯への支給を見込んでいる」とし、年内支給の方針を示した。
 東京五輪・パラリンピック選手村の交流施設「ビレッジプラザ」に提供した秋田杉の集成材(24立方㍍)は、1月までに返却される予定だとして「ニプロハチ公ドームパークセンターに整備する子どもの遊び場の遊具や内装材、市内小中学校のベンチなどに使うことを検討している」と述べた。
 高齢者の免許返納に伴う交通手段の確保策では、介護保険事業として移動支援サービスを始めた田代地域のNPO法人に触れ、「同様の取り組みを検討している団体を支援したい」との考えを示した。
 扇田病院の無床診療所化方針については「病院事業経営戦略会議で建設・改修に要する初期投資と将来負担、医師確保の見通し、人口減少などを考慮した結果、入院機能維持の提案に至らなかった」と改めて説明。「療養病床を必要とする人、介護施設のサービス提供が適当と考えられる人の受け皿が課題。医療と介護施設の情報共有や連携強化に努め、今後の方向性をさらに検討したい」と述べた。

鹿角市の関市長 公約の対話行政推進 7団体70人と意見交換 灯油購入費助成など可決

2021-11-30
行政報告を述べる関市長(鹿角市役所)
 鹿角市の12月定例議会は29日開会し、2020年度各会計決算4件を全会一致で認定したほか、上程議案12件中4件を原案通り可決した。行政報告の中で関厚市長は直接市民と対話を行う「いつでも市長室」について、これまで7団体の70人と意見交換を行ったことを説明。「引き続き市民の声を伺い、市政に生かしていく」との考えを示した。
 関市長は6月の選挙戦で「市民との対話」を最重点の公約に掲げて当選。「いつでも市長室」はその具体策の一つ。地域で活動するグループや団体等を対象に、可能な限り「いつでも」「どこでも」出向いて意見を交わすこととし、9月17日の若手果樹生産者グループを皮切りにスタートした。
 これまでの内容について関市長は「廃校舎の再利用に対する意見や、子どもが実践しているSDGsなど特色ある取り組みを伺っている」と報告。その上で「こうした対話などを通して地域の課題の把握と活性化策の検討を進めることで、市民の意見を市政に生かしていく」と述べた。
 上程したのは補正予算5件、条例一部改正5件、指定管理者の指定、市道路線の認定各1件の計12件。
 このうち一般会計補正予算(第8号)1件と報酬・給与の条例改正3件を可決した。
 一般会計補正予算は歳入歳出それぞれ10億8705万円を追加し、総額を192億6264万円とするもの。
 このうち第8号補正は低所得世帯への福祉灯油購入費助成事業2097万円と子育て世帯への臨時特別給付金給付事業1億9078万円のみを計上し、初日に採決した。
 福祉灯油は灯油価格高騰の影響を軽減するため、市民税非課税世帯(福祉施設入所世帯を除く)に1世帯当たり5000円を給付する。対象は約3900世帯の見込み。
 政府が新型コロナウイルスの経済対策として行う子育て世帯への臨時特別給付金は、18歳以下の子どもに対する10万円相当の給付のうち現金5万円の給付に係る費用を計上した。
 この2件は速やかに手続きを進め、年内の支給開始を目指す。灯油購入費助成について栗山尚記議員が低所得世帯以外への助成について質問。阿部正幸産業部次長は「具体的な検討に入っていないが、県で事業者への支援を検討しており、それを勘案して検討したい」との考えを示した。
 報酬・給与の条例改正は、県人事委員会の勧告を踏まえ、議員、特別職、一般職の期末手当をそれぞれ年間0・1カ月分引き下げる内容。
 議案8件と陳情4件を常任委員会に付託し散会した。会期は12月17日までの19日間。

アメッコ市 従来規模で開催目指す 大館市の実行委 変異株に警戒、対策講じ

2021-11-30
来年2月の開催方針を決めた実行委(北地区コミュニティーセンター)
 大館市の冬の風物詩「大館アメッコ市」の実行委員会(山城久和会長)は29日、北地区コミュニティーセンターで本年度の初会合を開き、来年2月12、13日に開催する方針を決めた。新型コロナウイルス感染防止対策を講じた上で、ほぼ従来通りの規模で開催を目指す。
 例年、市や大館商工会議所、市観光協会などでつくる実行委が主催している。冒頭、事務局が開催規模について「前回(今年2月)以上、前々回(昨年2月)と同規模を目指す」という案を示した。長倉から新町まで「おおまちハチ公通り」を会場とし、日程を含め出席者から異論はなかった。
 期間中の主要行事は大半が中止されていたが、今冬は実施団体と協議し「白ひげ大神巡行」「秋田犬パレード」「丸まげ行列」「からみアメサービス」を行う予定。来場者の滞留が予想されるステージイベントは引き続き中止する。
 出店業者は県内限定で募集する予定。休憩・飲食スペースを設置し、会場内での飲食を認める方針。山城会長は「海外で新たな変異株『オミクロン』株が確認されたという話もあり、感染防止対策については国や県の方針に従いたい。最悪の場合、出店はできなくなっても(名物の)枝アメ並木を設置する形で開催したい」と話した。
 県内では昨年12月から1月中旬にかけて新型コロナの陽性確認数が増加し、感染拡大の「第3波」に見舞われた。その後減少に転じ、アメッコ市を無事開催できたという。
 実行委は感染防止対策として開催規模を縮小し、主要会場を従来の長倉~新町間(約400㍍)から、大町~新町間の約245㍍に短縮。当日は会場への出入り口を4カ所に限定し、常時5000人以下になるよう入場制限した。出店数は前々回に比べ半減し、アメや食品販売を中心に42店が立ち並んだ。
 アメッコ市は1588(天正16)年に始まったとされ、「この日にアメを食べると風邪をひかない」という言い伝えが残る。

20年度決算 財政の健全性「良好」 大館市 財務4表作成で速報値

2021-11-29
 大館市は、2020年度財務書類4表(貸借対照表、行政コスト計算書、純資産変動計算書、資金収支計算書)の作成を進めている。一般会計と7特別会計について、短期的な健全性と長期的な安定性を示す指標は速報値で「良好」と評価。来年2月ごろの公表を予定している。
 会計課によると、20年度決算の主な指標の速報値は、1年以内の短期的な支出に対する資産の余裕度を示す「流動比率」が133・3%だった。200%以上が理想的だが、平均は120~150%。100%以下は危険とされる。前年は速報値で125・7%だった。
 固定資産への投資が自己資本と固定負債の範囲内かどうかを表す「固定長期適合率」は98・9%。100%を下回ると健全、超えると過剰投資の状態とされる。前年の速報値は99・1%だった。
 流動比率と固定長期適合率から導き出される総合的評価で、財政の短期的な健全性と長期的な安定性を示す「資金構造適正度」は、基準の「1」を上回る1・348となり、「良好かつ健全な値」とした。前年は1・268だった。
 福原淳嗣市長は12月議会行政報告で「自治体自らの権限と責任による財政運営が求められる中、引き続き財務書類活用で資産とコストの管理を徹底し、時代を見据えた行政サービスの提供と施策展開に努める」と述べた。
 民間企業と同様の会計処理を採り入れた財務書類4表は、地方公共団体の原則である「現金主義」を補完するもので、土地・インフラ・負債・資本など全ての資産状況や減価償却費などを含めた正確な行政コストを示す。市は複式簿記の導入や固定資産台帳の整備を進め、16年度決算から統一的な基準に基づき財務書類を作成し、適正な財政運営に役立てている。
 19年度の貸借対照表による資産合計は1372億円(前年比18億円減)、負債合計は386億円(3億円減)で純資産986億円だった。市民1人あたり資産は193万円、負債54万円でいずれも前年とほぼ同額。行政コスト計算書による経常費用は324億円(前年比6億円増)、経常収益は前年とほぼ同額の9億円。不足分の315億円は税収や国・県補助金などで補った。

Xマス・イルミネーション 電飾の光が町を彩る 小坂鉱山事務所周辺 来月1日に開幕

2021-11-29
会場には電飾が取り付けられ、1日の開幕を待つ(小坂鉱山事務所周辺)
 小坂町の冬を飾る「クリスマス・マーケットin小坂」が来月1日、小坂鉱山事務所周辺で開幕する。コロナ禍のため、マーケットは昨年に続き中止されるが、イルミネーションは2万個増やし、5万5000個で師走の夜を彩る。
 1873(明治6)年12月、小坂鉱山に赴任したドイツ人鉱山技師クルト・ネットーが小坂で行ったクリスマスに由来する行事で、2013年から開催している。
 例年、露店が並びホットビールやホットワイン、クッキー、ロールケーキ、焼きソーセージなどの飲食物を販売しているが、昨年は新型コロナの影響で、マーケットは中止、ステージイベントも取りやめた。
 イルミネーションは鉱山事務所と天使館周辺の木々などに電飾を取り付け、クリスマスムードを盛り上げる。電飾の取り付けはほぼ終了し、本番を待つばかりとなっている。時間は午後5時から同8時まで。金、土、日曜日は小坂鉱山事務所がライトアップされる。期間は1日から25日まで。
 期間中は飲食店、小売店4店舗が行事に合わせ、クリスマス限定商品、特別メニューを販売する。参加するのは赤煉瓦倶楽部(主な販売商品・ワッフル、シュトーレン)、ミートとだ(ロールケーキ、マッセ、揚げたてドーナツ)、日本料理奈良岡屋(シーフードシチュー、ローストビーフ)、明治百年堂(クリスマスグッズ、リース)。参加日や時間は店舗によって違う。
 問い合わせは小坂まちづくり会社内の実行委員会(☎0186・29・5522)。

2021年10月

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キャリア教育 大館の実践を発信 全国研究協議会開幕 公開授業や発表

2021-10-30
授業を視察する参加者(長木小)
 大館市と全国小学校キャリア教育研究協議会(三浦清孝会長)が主催する第4回全国小学校キャリア教育研究協議会大館大会が29日、同市で始まった。市内教職員を含む県内外の約280人が参加。初日は公開校の授業やふるさとキャリア教育の実践が発表され、参加者が現地やライブ配信で視察。同市の先進的な教育を発信した。最終日の30日は同市のほくしか鹿鳴ホールで記念講演などが行われる。
 優れたキャリア教育の実績を持つ学校の取り組みなどを発信するため、同協議会が毎年開催している。ふるさとへの誇り、自立の気概と能力を備えた「未来大館市民」の育成に取り組む同市の実績が評価され、初めて開催地に選ばれた。
 大会のテーマは「ふるさとキャリア教育が創る教育のイーハトーヴ」。初日は城西、釈迦内、長木の3小学校と北陽、下川沿の両中学校を公開し、参加者が各校の授業やキャリア教育の取り組みを視察した。
 約30人が訪れた長木小(貝森逸子校長)では、5年生の算数、2年生の生活の授業を公開した。このうち5年生の授業では分数と小数が交ざった式の計算を実践。積極的に話し合いをさせ、児童主体で問題を解決に導かせる授業内容を示した。その後は、同校のふるさとキャリア教育を6年生23人が紹介。エゾタンポポの栽培・保護や地域のテーマソング作りといった取り組みを参加者に伝えた。伝統の鳳凰太鼓の演奏も披露した。
 京都市音羽小学校の通大輔教諭は「どの児童からも地域への愛着や誇りを感じた。素晴らしい取り組みだと思う」と話した。
 最終日の30日は、記念講演や子どもハローワークの実践紹介、分科会のワークショップなどを行う。

大館市 子どもの遊び場整備へ 子育て会議が 現地視察 市「市民の声反映させる」

2021-10-29
遊び場を整備する場所を視察する委員(ニプロハチ公ドームパークセンター)
 大館市が子どもの遊び場の整備を計画しているニプロハチ公ドームパークセンターで27日夜、市子ども・子育て会議が開かれた。市は来年12月のオープンを目指し、子育て世代にアンケートを行っており、同会議も現場を視察しながら意見を交わした。市は幼児向け、児童向けの遊び場、休憩スペースを設ける方針で、「市民の声を可能な限り反映させて整備したい」と話す。
 2019年2月、子育て中の母親らが約4500人の署名を集め、市に多世代が集える屋内遊び場の整備を要望。同会議のニーズ調査でも、雨天時に利用できる遊び場を求める声が多く寄せられていた。
 市は本年度から2年がかりで、パークセンター内に遊び場整備を計画。本年度は一部を改修し、8月に乳幼児と家族の交流の場となる「つどいの広場ひよこ」が移転した。
 同会議をパークセンターで開くのは初めてで、委員が館内を視察。事務局の市子ども課が説明した「整備のイメージ」によると、つどいの広場との間に壁を設け、就学前の子どもが対象の「幼児向けスペース」を設置。木製のおもちゃをふんだんに配置する。小学生が対象の「児童向けスペース」は、「体を使って遊べる滑り台など大きめの遊具を置きたい。壁を利用しボルダリングができるようにしたい」と述べた。現在の厨房(ちゅうぼう)は「休憩スペース」に改修し、テーブルや授乳室などを備える方針。
 委員からは「かなり広い空間」「安全面が大事」などの声が聞かれた。管理・運営について事務局は「見守る人がいるのが望ましく、どういう形で配置できるか検討中」と答えた。
 市は子育てイベント参加者や子育て支援団体などにアンケートを実施し、遊び場への要望を聞き取っている。木製おもちゃなど、設置する用具や設備に対し幅広い意見が寄せられているという。
 8月末から基本設計に着手し、来年3月までに設計業務を終える計画で、事務局は「いただいた意見を可能な限り取り入れていきたい」としている。来年度は改修工事を行い、来年12月のオープンを目指す。
 同会議では、任期満了に伴い委員16人に委嘱状を交付。大館北秋田建築士会の1人を臨時委員に委嘱した。会長に梅内孝倫・大館北秋田医師会理事を再任した。次回は12月に開催する予定。

ニホンザリガニ 30匹超確認、定着も安定 大館市の南限生息地 維持存続へ成果

2021-10-29
人工生息地で行ったモニタリング調査(大館市教委歴史文化課提供)
 大館市教育委員会は、国の天然記念物に指定されているニホンザリガニの南限生息地付近に整備した人工生息地でモニタリング調査を行った。8、9月に水路内を調べた結果、30匹超が生息していた。昨年に続いて個体の定着を確認でき、指定地の維持や、個体群の存続に向けて成果が得られた。
 生息環境の悪化が懸念されてきた南限生息地(通称・八幡沢地区)の保護に向け、生息個体を増やそうと2019年度に人工生息地を整備。指定地付近の民有地を借り受け、全長10㍍弱の水路を造成した。既存の水路と接続して指定地と同じ水系の水を引き込み、水路内に石を詰めたり、水の流れを作ったり、植栽を設置したりして生息に適した環境を整えた。
 20年度に専門業者に委託して個体数調査を初めて行い、2日間とも30匹の姿を確認していた。
 本年度も8月20日、9月30日の2日間で調査を実施。水路内の7カ所から個体を採取して確かめる方法で行い、8月は30匹、9月は32匹の姿を確認した。体長は6~55㍉と幅広く、赤ちゃんザリガニから成熟した個体までさまざまな世代が生息していることが明らかになった。
 歴史文化課は「昨年とほぼ同じ生息数で、個体の入れ替わりがあったとしても安定して生息している様子がうかがえる。個体の定着が順調に進んでいることが確認できた」と手応えを得ている。生息環境としても「設置した草木が成長し日よけになり、他の動物からも見つかりにくい適した環境になっている」とみている。
 2カ所目の人工生息地整備も計画しており、来年度の着工を目指す。「指定地の維持のため、第2生息地についても協議を詰めていく。モニタリング調査は来年度以降も継続していきたい」としている。
 ニホンザリガニは北海道と北東北にのみ生息。環境省のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類に登録されている。1934年に大館市の通称・八幡沢地区(桜町南―池内道下の一部)が南限生息地として国の天然記念物に指定された。

鹿角 「きこり体験」初試行 インバウンド 誘客目指し DMOがモニターツアー

2021-10-29
まき割りを体験するインフルエンサー(鹿角市八幡平松館)
 インバウンド(訪日外国人客)からの関心が高まりつつある観光資源をSNS等で効果的に発信し、誘客につなげることを目的としたモニターツアーが26日、鹿角市などで行われた。SNS等で活躍するインフルエンサー2人が参加。まき割りなど「きこり体験」を通じて、アウトドアのツアー商品開発の可能性を探った。
 観光庁の「地域の観光資源を活用したプロモーション事業」の一環。大館、北秋田、小坂、上小阿仁4市町の観光地域づくり法人(DMO)・秋田犬ツーリズムと鹿角市のかづの観光物産公社を含む北東北3県の4DMOが中心となって企画・提案し、ジェイアール東日本企画が事業委託を受けている。
 モニターツアーは8月に初開催し、レンタカーを活用して北東北を周遊するプランをこれまで2回実施。第3弾の今回は初の試みとしてインバウンド向けのアウトドアプランを企画した。
 インフルエンサーの男性2人は台湾出身で日本在住の30代。東北運輸局やDMOなどの関係者が同行した。
 鹿角市は3泊4日の行程の2日目に訪問。「きこり体験」は、まき販売などを手掛ける「LumberJack(ランバージャック)」の小田島隆臣さんと、農業や支障木伐採といった作業請負などを手掛ける「ツカイテ」の早川航さんが講師を務めた。場所は八幡平松館のツカイテ。
 インフルエンサーたちは、まき割りやコースター作りなどを体験。まき割りでは、おのの安全な使い方を教わりながら、徐々に太いまきにチャレンジしていた。
 大阪市のブロガーの男性(34)は「新型コロナの影響で台湾でも山登りやサイクリング、キャンプなどアウトドアに親しむ人が多くなった。きこり体験は、やったことがない人がほとんどなのでプラス材料になると思う」と話した。
 かづのDMO推進室の清水涼太室長は「アウトドアは特に若い人たちからのニーズが高いこともあって企画した。今回のモニターツアーをベースに商品開発を進めたい」と誘客促進に期待した。

除雪総延長876㌔ 大館市の今冬計画 作業状況をHPで公開 関連経費4億7千万円

2021-10-28
 大館市は、今冬の道路除排雪計画をまとめた。歩道を含む除雪総延長は876・4㌔で前年度から7㌔延び、このうち769㌔(87・7%)を民間72業者に委託する。昨冬は豪雪に見舞われ要望・苦情が多かったことから、除雪車運行管理システムを活用しながら的確に出動するとともに、市ホームページで作業状況を公開する。
 車道除雪は市内を19ブロック(大館地域9、比内・田代地域各5)に分け、職員のパトロールや降雪センサーやモニター、気象予報を基に出動指示を出す。原則として午後10時にエリアごとに10㌢の降雪か、早朝までに10㌢を超えると判断した場合、作業は午後11時から午前6時としている。
 午前3時に15㌢以上の降雪があった場合、幹線道路の除雪を午前7時まで実施するよう指示した上で、その他の道路については通勤・通学時間帯を考慮し、午前9時から作業する。歩道除雪は、降雪10㌢か早朝までに10㌢を超えると判断した場合、担当業者が自社判断で午前7時までに行う。
 県と連携し、市道御成町片山根下戸線(片山―御成町)2・9㌔を除雪してもらう一方、県道4カ所(大館市十二所、大滝温泉駅前―大滝、花岡町字前田―花岡町字二井山、扇田駅前―比内田代線)計2・7㌔は市が担う。
 雪置き場は▽長木川河川敷(鳳凰大橋下流)▽沼館(エコプラザ脇)▽長木川河川敷(天神)▽柄沢(秋田地方法務局大館支局隣)▽松峰(松峰橋花岡側)▽犀川河川敷(森越橋上流)▽同(中野―柄井沢)▽同(川久保)▽同(犀川橋上流)▽米代川河川緑地(外川原橋下流)▽早口川河川敷(高岨橋下流)▽岩瀬川河川敷(岩瀬橋下流)▽同(越山橋下流)▽山田川河川敷(前田橋下流)―の14カ所。住宅街に近い場所の開放時間は午前8時半から午後7時と設定、受け入れ許容量が少ない柄沢については2㌧車までの搬入に制限する。深夜排雪を希望の場合は松峰を開放する。
 9月補正予算で措置した除雪費・除雪関連経費は4億6900万円。除雪出動式は11月19日に比内除雪ステーション、田代地域の建設機械車庫、観音堂地内の自動車車庫で行う予定。
 2020年度の累計降雪量は448㌢で前年の2・2倍となり、除排雪経費は過去3番目に多い8億1295万円だった。要望や苦情は1224件で、少雪だった前年に比べ1018件増えた。
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