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困窮世帯、企業など支援 大館市の新型コロナ追加策 月内に臨時議会  36事業7億円規模

2020-07-16
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新型コロナ対策の説明を受けた市議会教育産業委(大館市役所)
 大館市は15日、新型コロナウイルス対応の追加策を盛り込んだ7億円規模の一般会計補正予算案を明らかにした。収入が減った世帯や中小企業への支援、感染予防物品の購入など36事業。月内に開催予定の臨時市議会に提案する。
 市議会4常任委員会で説明した。新たな支援策は、「暮らし再建世帯応援金」として前年同月に比べて給与収入が2割以上減少した世帯に10万円を給付、扶養する学生がいる場合は10万円を加算する。減収の事業主に扶養する学生がいる場合も10万円を支給する。
 離職などで生活が困窮した人向けの「就労支援給付金」は月3万円を最大3カ月、就労が決定した月に準備金2万円を支給する。
 ひとり親世帯には臨時特別給付金5万円を支給し、第2子以降1人につき3万円を加算。さらに収入減の場合は5万円を追加給付する。
 公共交通の支援として市内事業者の貸し切りバスを利用した市民・団体に対し、料金の4分の1(上限3万7500円)を助成。冊子版時刻表を作製するバス会社に費用の半額を補助し、公共交通の利用促進を図る。
 事業継続力の強化支援については、感染予防策を講じた来店型店舗(小売・宿泊・飲食・生活関連サービス業など)に20万円まで助成。テレワーク(在宅勤務)など通信環境を整備した中小企業や個人事業者に対し経費の2分の1、最大100万円を補助する。
 国の家賃支援給付金に該当しない事業者(売り上げが20%以上減)にテナント家賃や借地料などの一部(3カ月分)を助成。事業継続計画(BCP)を策定した事業者には経費の2分の1、最大50万円を助成する。
 認定農業者支援は国の経営継続補助金に上乗せ(補助率2分の1、上限100万円)するほか、不採択の場合は上限150万円を補助。地元農産物を利用した新商品開発は50万円を上限に定額補助する。
 比内地鶏の消費拡大については、高齢者施設が購入する際の県補助への上乗せと、県事業で対象外の病院に単独助成を行う。農畜産物の過剰在庫対策として冷蔵庫の賃借料(2分の1)を補助する。
 経済的な不安から住宅建築などを取りやめるケースがあるとして、木材需要を支えるため工務店に1件あたり10万円、設計事務所に同5万円の地域材利用奨励金を交付。インターネットを介して家を見る「オンライン内覧会」の取り組みも支援する。
 木材製品の開発支援は最大200万円で全額補助、情報通信技術(ICT)を活用する「スマート林業」導入支援は最大500万円で3分の2を補助する。
 宿泊施設の利用促進では、県外客に抽選で特産品を贈るほか、大館能代空港の利用者向けにクーポン券を発行する。特産品を全国に発送する際の費用助成も行う。
 芸術文化支援は、感染予防策を講じながら発表会を開く団体に会場使用料など上限20万円を補助。これまでに発表会を中止したことで支出が発生した団体にも助成する。
 病院感染症対策は外来待合いすや外来患者呼び出し装置、自動精算機、バス待合所の整備などを行う。

経済対策「事業の検証を」 北秋田市議会議連 商工会役員と意見交換

2020-07-16
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北秋田市議会の市商工会活動を支援する議員連盟が開いた研修会(市産業会館)
 北秋田市議会の「市商工会活動を支援する議員連盟」(会長・黒澤芳彦議長)は14日、市産業会館で意見交換会を開催した。議員のほか、市商工会(藤本忠会長)の役員らが出席。新型コロナウイルス感染症による経済活動への影響や、市が進めている各種の支援策などについて意見を交わした。
 同議員連盟は、地元商工業者を取り巻く現状を把握し、市商工会への支援活動を行うことなどを目的に活動。意見交換会は、研修会の一環として開催した。
 この日の会で黒澤議長は「新型コロナウイルスの対応では、市民の生活を守りながら経済を回していかなければならない。先日、第3弾の緊急経済対策の予算がついた。今後、第4弾、第5弾の予算計上が行われる見通しもある。どのような事業が必要なのか、活発に討議したい」などとあいさつ。
 藤本会長は「市の迅速な対応に感謝する。これまで、新型コロナウイルスが原因の廃業は発生していない。東京などで感染者が再増加しており、これからが正念場。ご理解をいただきながら、ご支援を願いたい」と述べた。
 商工会事務局が本年度の活動状況を報告したのに続き、商業、工業、建設観光サービスと女性部、青年部がそれぞれ、現在の状況などを説明。新型コロナウイルスに伴う影響では「顧客の収入が減少したことで、住宅の新築が取りやめになった事例があった」との声や、「支援はありがたいのだが、市や県、各種の団体とメニューが多く、追いつけない。各機関・団体で連携してもらえないか」との意見が出された。
 また、市のスーパープレミアム付応援チケットの購入申請が、用意した数量の約半分にとどまったことについて「利用期間があまりにも短い、という声を多く聞いた。期間を延ばしてはもらえないか」との意見もあった。議会に対しては「市が行った事業の検証が必要。次回に向けて、市に対して意見を出してほしい」との要望も出され、議会側も対応を約束した。

大館市大町「ハチ公小径」 3年ぶりに新店舗 出張料理人塩原さん 8月下旬オープン予定

2020-07-16
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8月に向け、開店の準備を進める塩原さん(大館市大町)
 大館市大町のハチ公小径(こみち)に8月、3年ぶりに新店舗がオープンする。創作料理の「トレソレッレ」で、出張料理人の塩原俊介さん(31)=大館市=がオーナーシェフを務める。ハチ公小径は約9カ月間、出店がなく、運営する大町商店街振興組合では「人の流れが生まれることに感謝」と歓迎。塩原さんは「皆に愛される店にし、街の活性化につなげていきたい」と意気込んでいる。
 ハチ公小径は国の中小商業活性化向上施設整備費補助事業を活用し、2010年12月に開設。木造平屋のブースが5区画あり、面積は計87平方㍍。当初は5店で始まったが、11年には1店舗に減少。17年に再び全区画が埋まるも、昨年10月に最後の1店舗が閉店し、約9カ月間、出店がない状態が続いていた。新店舗は17年4月以来。
 塩原さんは横浜市出身。都内のイタリアンレストランで料理長を務め、昨年、妻の実家がある同市に移住した。料理教室のほか、地方では珍しい出張料理を行っている。移住当初は広いレストランの経営なども考えていたというが、出張料理などを通し、客との距離の近さや会話を大切にしたいと、ハチ公小径での出店を決めた。仕込みなどの「基地」としての役割も兼ねている。
 新店舗ではランチ、ディナーでイタリアンを中心とした創作料理のコースなどを提供。アルコールも用意し、夜は予約制も取り入れる。出張、教室を継続する予定で、営業日はホームページやSNS(会員制交流サイト)で発信する。作りたてのパスタが食べられるよう、製麺機を購入した。
 店名はイタリア語で「3姉妹」。自身も3姉妹の父親であり、「子どもたちのように、皆さんに愛される店を作っていきたい」という。ハチ公小径での出店については「自分の店でほかの店も紹介できるようになれば、相乗効果が生まれてくると思う」と盛り上がりに期待している。
 オープンは8月下旬の予定。

どこでも博物館 本年度は12カ所に標柱 大館市 累計68カ所に 町歩き促進、郷土教育も

2020-07-15
19年度に設置された標柱(大館市金坂)
 大館市が名所旧跡に標柱を設置する「どこでも博物館事業」は5年目の本年度、三ノ丸や長倉町など12カ所に整備する。スマートフォンなどを利用すると多言語案内が見られる仕組みで、累計68カ所となる見通し。2021年度は寺町など12カ所に設ける予定で、観光客の街歩きを促すとともに郷土の歴史を学ぶふるさと教育も推進する。
 14日に中央公民館で開かれた「どこでも博物館の会」(畠山喜満会長)の総会で計画を示した。同会は大館商工会議所や歴史愛好家グループなどで構成し、設置場所の選定や説明文作成、標注プレート製作に協力している。
 本年度設置するのは▽三ノ丸▽三ノ丸の坂▽田町▽横町▽長倉町▽馬喰町▽中町▽柳町▽大工町▽向町▽裏町▽片町。「大工町」は大工が移り住んだことに由来し、現在は新町と中町に分かれている。「裏町」は大館城代の家臣が居住したとされ、表通りの裏手に位置しているが由来とみられる。
 標柱は高さ約120㌢。先端に日本語の案内板と2次元バーコード「QRコード」を取り付けている。スマホやタブレットで読み取ると詳細な説明文が表示され、日本語や英語、韓国語、中国語の簡体字と繁体字、タイ語から選ぶことができる。
 総会には約20人が出席。「市民の認知度を高めるため市広報に掲載してほしい」「どこでも博物館ホームページに古い写真や旧跡にまつわるエピソードなどを載せ、幅広い年代に関心を持ってもらう取り組みを」「標柱にたどり着いた人が別の場所に行ってみたくなる仕掛けも必要ではないか」などの意見があった。
 2016年度は国重要文化財・大館八幡神社など17カ所、17年度は国指定天然記念物・長走風穴高山植物群落など9カ所、18年度は大館神明社など7カ所、19年度は大館城門跡や老舗料亭など23カ所に整備した。

大太鼓鳴り響かず 綴子神社例大祭始まる 住民たち「寂しい」「残念」「継承不安」

2020-07-15
みこし巡行前の神事に参加する住民(綴子神社)
 北秋田市の綴子神社(武内尊英宮司)の例大祭が14日、始まった。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、世界一の大きさで知られる「綴子大太鼓」の演奏や大名出陣行列などを取りやめて実施。初日はみこしの巡行と宵宮祭が行われたが、地区内に大太鼓のごう音が鳴り響かない祭典の様子に、住民たちは「少し寂しい」と話している。
 例大祭は約760年の歴史を持ち、農業用水の不足に悩んだ住民たちが太鼓の音を雷に見立てて神事を行ったのが始まりとされる。奉納行事の大名行列は、かつては上町と下町が先陣を争っていたが、現在は1年交代で奉納の当番を担当している。
 例年は奉納行事や大太鼓の演奏を見に、市内外から不特定多数の人が訪れる。新型コロナの影響で夏の行事が各地で中止となっていることも踏まえ、5月末に神社や住民が例大祭について協議。規模を縮小して開催することを決定した。
 この日は午前中からみこしの巡行が行われ、開始前には神社で、氏子総代会と下町地区を中心とした本郷神社委員がみこしに分霊をうつす神事に臨んだ。参加者はみこしを載せた車両で綴子地区全域の計20カ所を巡り、各地区の代表が玉串を拝礼して疫病ばらいなどを祈願。宵宮祭は奉納行事を除き、例年通り行った。
 大太鼓は今年1月のたたき初め以来、道の駅たかのす敷地内の大太鼓の館に保管したまま。例大祭以外にも、恒例のたかのす太鼓まつりや県内外での出張演奏が中止となり、現時点で一切披露する予定がないという。
 奉納行事の当番の上町地区では、例年6月初旬から始まる踊りの練習も、獅子踊り以外は行わずに例大祭を迎えた。上町地区に住む女性(75)は「町内にいつもの夏のにぎやかさがなくなったようで残念」と話していた。
 綴子大太鼓上町保存会の石川仁司会長は「祭典までの張り詰めた緊張感がなく、寂しい」と話す。上町地区が再び奉納行事の当番となるのは2年後の予定。「一度休むと伝統行事の継承ができるか不安。まずは来年、下町が奉納できる状況に戻れば、少しは安心できる」と願っていた。 
 15日は同神社で湯立ての神事などを行う予定。
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新型コロナ 六つの事業を新たに 北秋田市 独自の経済対策第2弾

2020-06-25
 北秋田市は、新型コロナウイルス感染症に伴う市独自の緊急経済対策の第2弾を実施する。「市スーパープレミアム付応援チケット」や「市宿泊者半額応援」など6事業。スーパープレミアム付応援チケット事業では、市内の事業者を対象に「加盟店」も募集している。
 スーパープレミアム付応援チケットは、1セット1万5000円分のチケットを1万円で販売するもの。購入できるのは6月23日時点で市に住民登録のある世帯で、1世帯当たり5セットまで。対象世帯に郵送した購入申込書に、希望セット数を記入して申請する。申し込みの締め切りは7月3日(当日消印有効)。申し込み多数の場合は抽選となる。利用できる期間は7月13日から8月31日まで。
 市では7月2日までの期間で、市内事業者を対象に応援チケットの取り扱い加盟店を募集している。募集締め切り後も申請は受け付けるが、加盟店一覧(チラシ)への掲載ができなくなることから注意を呼び掛けている。加盟の申込書は市役所第二庁舎の新型コロナウイルス感染症緊急経済対策室で配布するほか、市のホームページ(https://www.city.kitaakita.akita.jp/)に掲載する。
 「市宿泊者半額応援事業」は、市内の宿泊施設に「半額」で宿泊できるもので、対象は「秋田県民」。県プレミアム宿泊券と併用することもできる。利用できる期間は7月1日から8月31日。市内の宿泊施設に宿泊し、アンケートに答えた県民には、比内地鶏関連商品をプレゼントする「泊まってもらおう!地場産品消費応援事業」が行われる。
 また「市が誇る観光文化施設無料招待事業」は、7月1日から8月31日までの期間で▽太平湖遊覧船▽森吉山阿仁スキー場ゴンドラ▽くまくま園▽伝承館・異人館▽マタギ資料館▽大太鼓の館―が無料となるもので、全ての来場者が対象。通年無料としている▽伊勢堂岱遺跡縄文館▽浜辺の歌音楽館―と合わせ、多くの来場・利用を呼び掛けている。
 市内の事業所を対象とした対策では、「『新しい生活様式』への対応支援事業」を用意。対象の事業所が「新しい生活様式」を実践するために要した経費から2万円を引いた額(最大3万円)を補助する。対象の品目は▽マスク▽消毒用アルコール▽キャッシュレス機器▽非接触型体温計▽テークアウト・デリバリー容器▽アクリル板・ビニールカーテン―など。
 このほか、事業継続支援金は対象業種に理容業、美容業、あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう、柔道整復業を新たに追加した。
 各事業についての問い合わせは、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策室(電話0186・84・8567)。

鹿角市 花輪の渋滞緩和を要望 県振興局と意見交換 大堰改修や観光振興も

2020-06-25
鹿角地域振興局と鹿角市との意見交換会(市役所)
 県鹿角地域振興局と鹿角市との意見交換会が23日、市役所で開かれた。市から振興局に対し、花輪市街地の国道282号の交通混雑緩和や、花輪大堰の堰向通りの早期改修、新型コロナウイルスの影響を受けている観光業の振興などの要望があった。また、大湯環状列石を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録に向けた手続きが新型コロナの影響で1年先送りとなる見込みも示された。
 それぞれが本年度の重点事項を説明した後、各分野の取り組みについて意見を交わした。
 花輪市街地の混雑緩和対策は市が国や県に毎年要望している重点課題。振興局では2018、19年度に自動車の走行速度や交通量などを調査し課題を整理している。
 児玉一市長は「冬季に高速道路が通行止めになると交通渋滞が発生する。国体もあるので早期の予算化をお願いする」とし、駅前交差点と扇ノ間交差点の改良等を要望。
 振興局の佐藤朋章建設部長は「この場で予算化は断言できないが、改良の必要性を含め、具体的に何が困っているのか、地域の声を聞きながら地域課題として考えていきたい」と答えた。
 花輪大堰は老朽化に伴い、2017年度から県が大規模な改修工事を進めている。区間は花輪浄水場付近から振興局付近までの約3・5㌔。このうち秋田銀行花輪支店裏付近の堰向通りで、大雨時に越水が度々発生している。
 児玉市長は、今月19日の大雨でも周辺の5軒で床下浸水があったとし、「改修は今年から町部に取りかかるようだが、秋銀付近をできるだけ早くやっていただきたい」と求めた。これに対し、振興局の長谷部毅農林部長は「本年度の工事箇所は決まっている。秋銀付近は21年度の工事として予算要求したい」と答えた。
 阿部一弘副市長は観光振興対策として「県のスケールメリットを生かした交流人口の拡大に取り組んでいただきたい」と要望。岡崎佳治振興局長は「今年は北海道からの教育旅行は来ないと言われているので、隣県の青森、岩手で誘致活動を進めたい」との考えを示した。
 縄文遺跡群の世界遺産登録に向け、加藤卓市教育部長は「本来であれば9月にイコモスによる現地調査、来年5月に勧告、夏ごろにユネスコ世界遺産委員会で審議が行われ、決定という予定だったが、1年先送りとなる見込み」と新型コロナの影響に言及。その上で、引き続き関係機関が一体となって連携していく必要性を強調した。

大館市山田 「ジンジョ様」首都圏へ 美術施設の開館記念 「文化伝承し発信を」

2020-06-25
展示用の「ジンジョ様」を製作する住民たち(旧山田小学校体育館)
 「ジンジョ様」が首都圏へ―。大館市山田地区内にまつられ、奇祭「地蔵祭」で使用される男女一対の道祖神「ジンジョ様」が、今年秋に首都圏で予定されている展示会に出品される。全国各地の民俗信仰や妖怪等をテーマにした企画展の一環として、県内の他の6地区の道祖神と共に並べられる。21日に旧山田小学校体育館で展示用人形の製作が行われ、住民からは「伝統文化を伝承し、発信する良い機会」と期待する声が聞かれた。
 企画展は、首都圏の美術施設が今年秋に開館を記念して行うもの。全国各地の民俗信仰や妖怪等をテーマにしており、会期は11月上旬から来年2月末までの予定。
 山田地区は、県内の道祖神について調査し、本も出版している「秋田人形道祖神プロジェクト」(秋田市)を通じて出展の依頼を受けた。「集落内8カ所それぞれの入り口に人形が男女一対でまつられ、道祖神の古い形態を残している」「当番宿を設けて人形の製作を行う風習は県内で珍しい」とされ、新たに人形を作るよう打診された。
 集落内では現在、毎年人形を製作するのが8常会のうち2常会のみで、「この機会に集落全体で人形の作り方の伝承につなげよう」と引き受けた。今年1月に山田部落会(赤坂実会長)を中心に準備委員会を立ち上げ、各常会に声を掛けた。
 21日、60~80歳代の25人が参加して展示用人形を製作。午前7時から2班に分かれて作業し、指導役の住民が手ほどきしながら進めた。わらの束をより合わせ、約5時間かけて高さ約1・5㍍、幅約1㍍の男女1体ずつの人形を作り上げた。
 製作した人形は7月中に首都圏の美術施設に運ばれる。秋田人形道祖神プロジェクトの小松和彦さん(43)=秋田市=は「山田集落の皆さんに全面協力してもらえてうれしい。新型コロナウイルスが流行する今だからこそ、疫病を追い払う意味合いのある道祖神を、日本、世界に向けて遺産として発信したい」と話す。
 山田部落会によると、「ジンジョ様」が県外で展示されるのは初めて。赤坂会長は「集落に伝わる伝統行事、文化を多くの人に知ってもらいたい。伝承、PRの機会にもなると思うので、地域を勢いづける活動になれば」と期待を込めた。
 【地蔵祭】600年以上前に京都から伝わったとされ、旧暦10月末日の前日に行う伝統行事。各町内入り口にあるお堂に道祖神の人形「ジンジョ様」をまつる。感謝を込めて古い人形を焼き、当番宿で新しい人形を作り、町内を巡行した後でお堂に納める。男女のシンボルをかたどった人形同士を町内の境でぶつけ合うため、奇祭として知られる。

学生応援ふるさと便 市長「全ての学生対象に」 大館市6月議会・総括質疑 市内外問わず支援へ

2020-06-24
総務財政委の総括質疑(大館市役所)
 大館市の6月定例議会は23日、前日に続いて2常任委員会が総括質疑を行った。総務財政委(武田晋委員長)では新型コロナウイルス対策の「学生応援ふるさと便事業」について質疑があり、福原淳嗣市長は「北東北以外ではなく、全ての学生を対象にしたい」との考えを示した。関連予算は25日の最終日に提案する。
 ふるさと便事業は当初、北東北3県以外の大学・大学院・短大・専門学校・予備校などに在学し、帰省を控えている市出身の学生に地元産コメ5㌔と比内地鶏製品2品(配送用箱、送料込み4000円相当)を送る予定だったが、委員から「分け隔てなく支援してほしい」と要望が出ていた。
 質疑でも「首都圏から相当数が帰省している。その学生たちも対象に」「ぜひ将来は帰郷を―という思いを届けるべきだ」などの声があり、市長は「暮らしている地域でくくるのではなく、市内外問わず将来の宝である全ての学生を支援したい」と答えた。
 申請は学生の保護者が行い、提供食品以外も買い足して一緒に詰め込める仕組み。7月中旬に発送したい考え。
 このほか、市空き公共施設利活用促進条例に基づく指定事業者の東光鉄工(同市)への旧雪沢小学校売却について「市民が実態を分かっていない」として説明を求める質疑があり、市長は「新規雇用が5人の計画だったことなどから減額措置を講じた。賃貸借は9割減の年74万円、譲渡額は約1200万円。市が維持して改修、解体すると1億円を超える。そうした意味でも決して安価な譲渡ではない」と述べた。

経済対策の第2弾など 全議案を可決、同意 北秋田市6月議会・閉会

2020-06-24
全議案を可決、閉会した北秋田市の6月定例議会本会議(市役所)
 北秋田市の6月定例議会は23日、最終本会議を開き、初日に提出した議案13件と追加提出した一般会計補正予算案の計14件を原案の通り可決、この日追加した監査委員の選任など人事案3件に同意し閉会した。新型コロナウイルス感染症に伴う緊急経済対策の第2弾となる補正予算では、「スーパープレミアム付き応援チケット」など六つの事業を計上した。
 可決したのは、2020年度一般会計補正予算2件と市職員の特殊勤務手当に関する条例および市消防職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正、工事請負契約の締結など。
 一般会計補正予算のうち初日に提出したものは、2億5056万9000円の追加で総額は268億5222万円。歳出には、地域おこし協力隊事業費591万1000円、校内通信ネットワーク導入事業1億1132万円などを計上。市内全ての児童・生徒用の学習用コンピューター(タブレット端末)1428台を整備する学習者用コンピューター購入費には7452万6000円を措置した。
 また、16日に追加提出した一般会計補正予算は、新型コロナウイルス感染症に伴う市独自の緊急経済対策の第2弾。歳入歳出にそれぞれ7億132万9000円を追加し、総額を275億5354万9000円とした。
 主な歳出は、中小企業事業継続支援事業補助金4992万5000円、宿泊者半額応援事業補助金5388万円、市が誇る観光文化施設無料招待事業補助金1586万2000円、地場産品発送業務委託2524万5000円、スーパープレミアム付き応援チケット事業交付金5億2500万円、新しい生活様式への対応支援事業補助金1275万円など。
 工事請負契約の締結は、鷹巣中央小と鷹巣南小を統合して開校する小学校の校舎となる旧鷹巣南中の大規模改造工事。一般競争入札により、芳賀工務店(北秋田市旭町、芳賀喜弘社長)との間で2億4365万円で契約する。
 この日追加提案した人事案のうち、市監査委員の選任は山形聡伸氏(64)=松葉町=に同意。市農業委員の任命は檜森正氏(78)=鷹巣字上家下=ら37人、坊沢財産区管理委員の選任は長崎正史氏(73)=坊沢字大野尻=ら7人にそれぞれ同意した。
 陳情は▽教職員定数改善と義務教育費国庫負担割合2分の1復元をはかるための、2021年度政府予算に係る意見書採択の陳情について▽日米地位協定の抜本的な見直しを求める意見書の採択▽地方財政の充実・強化を求める意見書提出についての陳情▽県主要農作物種子条例の制定を求める陳情書―の4件を採択した。
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