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「ハチとパルマの物語」 秋田犬の里でロケ 日露共同製作 「世界で戦える映画に」 大館

2019-11-19
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秋田犬の里で行われた「ハチとパルマの物語」の撮影
 忠犬ハチ公とロシアの忠犬パルマの物語をテーマにした日露共同製作映画「PALMA ハチとパルマの物語」の撮影が18日、大館市の秋田犬の里で行われた。映画の冒頭で使用するオープニングセレモニーの様子を撮影。物語を進める重要なシーンで、約120人のエキストラが協力した。関係者は「世界で十分戦える映画になるはず」と力を込めた。
 映画は旧ソ連時代、空港に残されたシェパードのパルマが2年間、飼い主を待ち続けたという実話を基に製作。物語には秋田犬も登場し、駅で主人を待ち続けた忠犬ハチ公と重なる。家庭の事情で心を閉ざした少年とパルマの交流などを描いている。監督はアレクサンドル・ドモガロフ・ジュニアさん。
 大館市でのロケは、映画の冒頭で使用する秋田犬の里オープニングセレモニーを撮影。大人になった少年が幼い頃の犬との思い出に触れるシーンとなる。福原淳嗣市長をはじめ、来賓役の出演者がステージでテープカットを行い、5月の式典を再現した。本県出身の女優、壇蜜さんが館長役で出演した。
 この日のために募集したエキストラは、県内のほか、弘前、盛岡、仙台市など県外からも訪れ、セレモニーの盛り上げに一役買った。山崎栄さん(57)=大館市釈迦内=は「ロシアにもハチ公と同じような物語があり、すごく興味がある。たくさんの人に映画を見てもらい、大館の宣伝になれば」と話していた。
 来年1月にも大館で撮影を行う。映画は2020年夏にロシアで先行公開。国内では21年初夏からの全国ロードショーを予定している。プロデューサーの益田祐美子さんは「日本とロシアのスタッフが日本語、ロシア語、英語、ボディーランゲージで一つのものを作ることは価値がある。映画は生き物。十分に育って化ける土台はある。世界で十分戦える映画になるはず」と期待を寄せた。

台風19号被害 宮城・丸森町での活動報告 北秋田市消防本部 緊急援助隊で出動

2019-11-19
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台風19号に伴う緊急援助隊の活動報告会(北秋田市消防本部)
 10月中旬に発生した台風19号による大規模な浸水被害を受けた宮城県丸森町で、緊急消防援助隊として活動した北秋田市消防本部職員の活動報告会が18日、同本部で開かれた。第1次、2次隊ごとの活動や後方支援の情報を共有し、今後の活動に備えた。
 同消防本部は県内消防で構成する秋田県大隊として、第1次隊6人が10月13日から4日間、第2次隊6人が同16日から3日間活動。2011年の東日本大震災以来の出動となった。
 報告会には職員約40人が参加。中嶋誠消防長は「報告会を今後の消防活動や、災害に強いまちづくりに向けて有効に活用してほしい」とあいさつした。
 丸森町の地理や被害状況、野営場所について概要を説明した後、各隊の隊長が写真を交えながら時系列に沿って活動の様子を報告。活動は行方不明者の捜索や安否確認などが主だったという。中嶋忍副署長は「出動前の食料調達に時間を要したが、被災地で買わずに自己完結できた。今後は早く出動できたら」などと振り返った。
 このほか隊員2人が後方支援活動の状況や今後の課題などを発表。「県やブロック単位で一括した後方支援活動が必要」などの意見が出たほか、「現地の人の役に立てるよう準備を徹底していかなければならない」と話していた。

又賀さん、山口さんたたえる 鹿角市芸文協 芸術文化の発展に貢献

2019-11-19
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2人に賞状などが贈られた芸術文化章表彰式(鹿角パークホテル)
 鹿角市芸術文化協会(黒澤一夫会長)の本年度の芸術文化章表彰式が16日夜、関係者ら約60人が出席して鹿角パークホテルであり、民謡や民話などの各分野で功績を残し、市の芸術文化の発展に貢献した2人を表彰した。
 表彰されたのは、鹿角民謡保存会理事の又賀喜代美さん(77)=花輪、鹿角民話の会「どっとはらぇ」と十和田短歌会で活躍する山口京子さん(75)=毛馬内。いずれも市芸文協の理事も務めている。
 表彰式では黒澤会長が2人に賞状を手渡した後、表彰に至った経緯、それぞれの功績を紹介。2人へそれぞれの関係者や所属団体などが花束を贈り、祝福した。
 又賀さんは「受賞をうれしく思う。少しずつ頑張ってきたのが報われた。これからもマイペースで頑張り、芸文協や民謡保存会に寄与したい」、山口さんは「短歌会や、どっとはらぇの皆さんにお世話になったことが今につながっており、感謝している」とそれぞれ謝辞を述べた。
 引き続き、祝賀会も行われた。

県受動喫煙防止条例 飲食店などの対策強化 来年4月施行 「原則屋内禁煙に」

2019-11-18
喫煙専用室を整備した大館市内の施設。扉に小窓を設け、室外から室内へ空気の流れをつくった
 県受動喫煙防止条例が来年4月に施行され、飲食店などの対策が強化される。事業所や飲食店は「原則屋内禁煙」とし、必要な場合は「喫煙専用室」などを設置しなければならない。小規模飲食店には5年間の経過措置を設けているが、「店内禁煙」等の標識掲示義務付けなど来春から対応が必要な項目もあり、大館保健所健康・予防課は大館市と鹿角市で説明会を開き、条例の周知を図る。
 県条例は健康寿命日本一を目指す取り組みの一環で、今年7月に制定された。国の改正健康増進法に合わせ来年4月に全面施行される。罰則は設けないが、義務に違反する場合は行政指導などを行う。
 県条例では、小中高校や保育園などは「完全敷地内禁煙」。大学・行政機関・医療機関は「敷地内禁煙」とし、「屋外に喫煙場所を設置しないよう努める」と規定。駅・空港は「屋内禁煙」とする。
 事務所、飲食店は「原則屋内禁煙」で、「喫煙を認める場合は喫煙専用室の設置が必要」となる。喫煙専用室は飲食不可で、壁や天井で区切って排気し、さらに煙を排出できるよう室外から室内への空気の気流をつくるなどの基準が設けられている。
 改正法より厳しい規制が設けられたのが、客席100平方㍍以下の既存の小規模飲食店。改正法では喫煙を認めるが、県条例では従業員がいる場合は喫煙専用室の設置が必要となる。加熱式たばこに限り、飲食が可能な専用喫煙室を設置できる。2025年3月まで5年間の経過措置を設け、改装費などの補助を行う。同課は「家族経営など従業員がいない場合を除き、ほとんどの飲食店で対応が必要になる」と強調する。
 飲食店では来年4月から、「店内禁煙」「喫煙室がある」など標識の掲示が義務付けられる。20歳未満の従業員を喫煙可能な場所に立ち入り禁止とする対応も必要となる。
 同課は「管内の施設で基準に合った喫煙専用室の設置を指導した際、室外から中への空気の流れをつくるのが難しかった。改修工事が必要なケースもあり、事業所や飲食店には早めの対応をしてほしい」と呼び掛けている。
 事業所や飲食店の担当者らを対象に「受動喫煙防止対策の環境整備に関する説明会」を25日午後2時から大館市のプラザ杉の子で、12月24日午後2時から、鹿角市のコモッセで開く。
 問い合わせは大館保健所(☎0186・52・3952)。県は専用ダイヤル(☎018・860・1429)を設け相談に応じている。

鹿角市でシンポ 環状列石出現の背景は 北海道・北東北の縄文遺跡群 最新の研究発表など

2019-11-18
基調講演などが行われたシンポジウム(コモッセ)
 鹿角市の大湯環状列石や北秋田市の伊勢堂岱遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録を目指したシンポジウムが17日、鹿角市花輪のコモッセで開かれた。市内外から約250人が参加し、最新の研究や活動に関する講演、事例発表などを通じて、縄文遺跡群の価値や魅力などに理解を深めた。
 縄文遺跡群は今年7月の文化審議会で2021年の世界遺産登録を目指す推薦候補に選定された。シンポジウムは登録の実現に向けて市民の関心を高め、機運を醸成する目的で県鹿角地域振興局、鹿角市、市教委が遺跡群の構成市町と連携して開いた。
 主催者を代表して児玉一市長が「シンポジウムは縄文遺跡群が日本の縄文時代を代表する遺跡群であり、世界に誇る日本の文化財であることを広く発信する機会。一丸となった取り組みが実を結び、一日でも早く登録が実現することを願う」とあいさつした。
 はじめに立命館グローバル・イノベーション研究機構助教の中村大さん(能代市出身)が「最新の研究成果からみえてきた縄文時代の環境と生活」と題して基調講演を行った。
 中村さんは、自ら開発した方法による新たな縄文時代の人口推計として、建物跡数や遺跡数などに基づく米代川流域の推定人口を提示。
 「約5600年前に増加が始まり、5400~3200年前までは約300年周期で増減を繰り返す」と説明し、暫定値としておおむね500人から2000人前後で推移している状況を示した。
 さらに「人が多いほど遺跡が多くなる傾向にあるのは大筋で間違いない」とし、人口増加に伴う人間関係の多層化や資源利用の活発化という社会の変化に適応するため、共同祭祀場の構築などを行ったとの仮説を説明。「環状列石の構築は地域的な人口増加に伴う文化現象。社会を円滑に維持していく場、公民館的な集まる場という見方も面白い」との持論を展開した。
 この後、三内丸山遺跡(青森市)、御所野遺跡(岩手県一戸町)、伊勢堂岱遺跡、大湯環状列石に関する事例発表や「縄文遺跡群の推薦ポイント」についての説明を行った。
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樹海ライン 国道昇格へ要望活動 2期成同盟会 平川市で合同総会

2019-10-19
事業計画を決めた総会(青森県平川市文化センター)
 大館・十和田湖間国道昇格期成同盟会(会長・福原淳嗣大館市長)と西十和田トンネル建設期成同盟会(会長・髙樋憲黒石市長)は18日、青森県平川市文化センターで合同総会を開き、関係機関への要望活動を中心とした事業計画を決めた。
 両同盟会は大館、小坂、青森、弘前、黒石、平川、藤崎、大鰐、田舎館の9市町村で構成。役員改選も行われ、いずれも全員再任した。
 県道大館十和田湖線(通称・樹海ライン)は、本県と青森県を結ぶ総延長46・2㌔の主要路線。東北縦貫自動車道「小坂インターチェンジ(IC)」と接続し、秋田県北部の玄関口として、物流だけでなく、十和田八幡平国立公園への観光路線としても利用され、重要性が高まっている。
 西十和田トンネル建設は、冬期間閉鎖される小坂町―平川市間の国道454号(5・1㌔)の解消策や、急坂で道幅の狭い滝ノ沢峠の難所を緩和し、十和田湖西岸の通年観光促進を目的としている。十和田湖と八幡平をつなぐルートとして、広域観光を図る上でも重要な役割を担う。
 開催地の長尾忠行平川市長は「いずれも秋田と青森を結び、関係人口拡大や文化交流、広域観光、物産振興により大きな役割を果たす地方創生にはなくてはならない道路。これからもねばり強く県、国に働き掛けていかなければならない」と述べた。
 福原会長は「大館・十和田湖間国道昇格期成同盟会は西十和田トンネル建設期成同盟会をサポートする立場で今後とも連携を密にしていきたい。令和になっても期成同盟会の絆を密にして当初の目的実現のため頑張っていきたい」とあいさつした。
 髙樋会長は「期成同盟会ができて30年がたつが、ようやく少しずつ前に進みかけている。青森としては、国道103号奥入瀬(青橅山)バイパスのトンネルを造り上げ、奥入瀬渓流を通過する車を止めるという長い年月をかけた課題に今取り組んでいる。落ち着けば、次は西十和田だという考えがあり、活動に力を入れながら一年も早く着工にこぎつけたい」と述べた。
 

第6次総合計画 高校生加え若者の声を 小坂町 まちづくり委 今月末まで募集

2019-10-19
 小坂町は、2021年度以降の町政運営の基本指針となる最上位計画「第6次総合計画」の策定作業を進めている。町民の声を重視しながら策定するため、11月以降に代表者らによるまちづくり委員会を設置する。今回初めて高校生委員を加え、計画に若者の意見を反映させる。高校生委員の条件は、町に住み町内外の高校に通う1、2年生。募集の締め切りは31日。
 20年度に最終年度を迎える第5次は「〝ひと〟と〝まち〟が輝く躍動する小坂」を将来像に掲げ、▽元気▽つながり▽躍動▽自然▽安心▽行動―のキーワードに伴う、六つの基本目標を設定。重点的に取り組む施策などを盛り込み、人口減少と少子高齢化への対応、地域経済の再生などに取り組んできた。
 第6次の新計画策定方針によると、基本構想は、町の将来図を達成するための施策の大綱を基本的に取りまとめたものにする。構想期間は21年度から10年間を想定。
 新計画の策定期間は19、20年度の2カ年。計画に民意を反映させるため町民対象のアンケートを実施するほか、まちづくり委員会を立ち上げる。
 アンケートは第5次の評価や第6次に向けニーズを把握する狙いで高校生以上の町民約1400人、小学5、6年、中学全学年を対象に実施し、現在回収を進めている。
 今後立ち上げるまちづくり委員会は、町内の各種団体の代表者ら20人程度で構成する予定。町民目線でこれまでの取り組みに対する評価、各分野の課題を検証してもらい、「地域の課題」「政策への提言」「協働への考え方」「地方創生への取り組み」などについて意見を聞く。本年度は11月以降に3回ほどの開催を予定しており、各回の協議は午後6時ごろから開始し、2時間程度。
 総合計画の策定作業で高校生をまちづくり委員会の委員に加えるのは初めて。募集人数は10人程度で、任期は来年3月末まで。応募多数の場合は抽選で選ぶ。
 申し込みは、はがきかファクス、Eメールで、名前、住所、生年月日、学校名、応募動機などを記入し、町総務課企画財政班(☎0186・29・3907、FAX0186・29・5481)まで。
 

台風被災 宮城・角田市に職員派遣 大館、北秋田など38人 20日から第1弾

2019-10-19
 台風19号で被災した宮城県角田市を支援するため、県や大館、北秋田など4市は20日から応援職員を派遣する。家屋の被害調査やごみ集積所運営に当たる。
 総務省が都道府県や政令市を被災自治体に割り当てる「対口(たいこう)支援」方式に基づく第1弾。支援要請があった角田市には青森・秋田両県の応援職員が派遣される。本県分の内訳は県から28人、秋田市から4人、大館・北秋田・能代3市から各2人の計38人。現地で合流し、25日まで従事する。
 角田市は阿武隈川の支流が氾濫し、17日時点で推定3975世帯が浸水被害を受けた。
 県は今のところ11月6日まで計4班を派遣する予定で、その後も要請があれば対応する方針。大館市は第3班(28日~11月2日)への参加を表明している。
 対口支援方式は2018年3月に全国一元的な応援職員派遣の仕組みとして導入し、同7月の西日本豪雨で初めて運用された。東北の自治体が職員派遣を要請したのは今回が初めて。
 

秋田杉で観光プログラム 林野庁モデル事業に採択 大館北秋田林業産業化協 全国で5地域

2019-10-18
「AKITASUGIツーリズム」に組み込んだ大館市の桜櫓館で事業の説明を受ける関係者
 秋田杉の観光分野への活用を探ろうと、大館北秋田地域林業成長産業化協議会(会長・福原淳嗣大館市長)が提案した体験プログラム「AKITASUGIツーリズム」が林野庁のモデル事業に採択された。全国で5地域が選ばれ、大館・北秋田地域では杉林散策や曲げわっぱ製作などを通して秋田杉の文化を体験する内容。訪日外国人がプログラムを試験的に体験し、旅行ツアーに組み込めるかなど、将来の可能性を探る。17日は大館市の桜櫓館に関係者が集まり、打ち合わせが行われた。
 林野庁の補助事業「『木の文化』の発信・『木のおもてなし』の提案」事業に協議会が応募し、採択された。木の文化に焦点を当て、観光需要の創出や地域活性化につなげる事業。応募した全国9地域から5地域が選ばれ、東北からは大館・北秋田地域のみ。補助額は30万円。
 打ち合わせには、協議会や協力団体の関係者ら14人が参加。協議会事務局の大館市農林課が事業の趣旨や進め方を説明した。
 協議会が提案したプログラムは、天然秋田杉が残る矢立峠の散策会、秋田杉が使われている国登録有形文化財「桜櫓館」の見学、地域の産業を学ぶ大館郷土博物館見学、大館曲げわっぱの製作体験で構成する大館市を巡るツアー。秋田杉を「五感で感じる」「歴史を感じる」などのテーマを設定した。事務局は「秋田杉という名前は知られていても、需要に結びついていない。文化的な付加価値を付けて秋田杉のふるさとを発信することで、木を使う意識の醸成を図りたい」と狙いを掲げた。
 地域連携DMO・秋田犬ツーリズムと連携し、小坂町の日本語学校「AKITA INAKA SCHOOL」の2期生24人に今月29日、プログラムを体験してもらう。参加者にアンケートを行い、本年度中に事業を検証する。事務局は「将来的には旅行会社のツアーや日本語学校のメニューに組み込んでもらえるよう、外国人の目線による感想を取り入れて事業化したい」と話した。
 大館市、北秋田市、上小阿仁村をエリアとする「大館北秋田地域」は2017年4月に林野庁のモデル事業に選ばれ、交付金を活用して再造林推進や木質バイオマス利用促進など11の重点プロジェクトを展開。秋田杉PRプロジェクトの一環で、今回の林野庁補助事業に取り組む。
 

「0円店舗改善事業」 お金をかけず魅力アップ 鹿角 「よろず支援」加藤さん提案

2019-10-18
入り口近くの透明ガラスを生かし、広く見せるように改善。店舗前で話す加藤さん㊧と店主の山崎さん(光栄堂)
 お金をかけないで店舗の内装などを替えることによって魅力アップを図る「0円店舗改善」事業が17日、鹿角市商店街の2店舗で行われた。専門家が店内を広く見せるように陳列の改善点などを提案し、レジや陳列棚の配置を変える作業をした。
 指導に当たったのは、県よろず支援拠点のチーフコーディネーター加藤剛さん(58)。依頼があった店舗に対し、専門的視点からレジ位置、通路、スペースの配置、陳列、POPなどを見直し、店と商品の魅力が客に伝わる形で改善を行う。
 加藤さんは5月、本県のチーフコーディネーターに就任。それまでは、鹿児島県のよろず支援拠点で販売促進などの事業を手掛けた。奄美市の名瀬町商店街で取り組んだ0円店舗改善は効果を上げ、中小企業庁2019商店街30選に選ばれた。
 県内では由利本荘市、大仙市で行っており、鹿角市内では今回が初めて。新町商店街の和菓子店「光栄堂」と大町商店街の「角久化粧店」を訪れた。光栄堂では、店内を広く見せることをポイントに提案。
 ポスターなどで視界が遮られていた正面の大きな透明ガラスを生かし、内部に展示したサンプル商品が見えるように工夫した。陳列棚の配置を変え、広い空間を確保した。
 加藤さんは「店内が狭く見えればお客は入りづらい。若い人でも入りやすい空間を確保したい」とし、「0円でもこんなにできる、ということを示し、商店街のモチベーションアップにつなげたい」と話した。
 光栄堂は1929(昭和4)年創業の老舗。店主の山崎泰史さん(49)は「マンネリ化の打破を図るため、提案を希望した」と動機を話し、作業終了後の店舗については「雰囲気が変わり、驚いている。お客さまの視点で改善してもらい、来店者にアピールするスペースができたと感じている」と喜んでいた。
 
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10月から幼保無償化 実費負担の副食費 北鹿3市町村は無料に

2019-09-30
 国の幼児教育・保育無償化が10月から始まる。幼稚園や保育園、認定こども園などを利用する3~5歳児と低所得世帯の0~2歳児の保育料が無償化される。保育料に含まれていた給食の副食(おかずなど)費は無償化から外れて実費負担となるが、年収360万円未満の世帯と第3子以降は国が費用を免除、360万円以上の世帯は県と市町村の助成で負担軽減を図る。北鹿地方では鹿角市、小坂町、上小阿仁村がこの助成に上乗せし、副食費も無料とする。
 国の制度で無償化となるのは、幼稚園や保育所、認定こども園などに通う3~5歳児と住民税非課税世帯の0~2歳児。認可外保育施設の利用は保育の必要性が認定された場合、3~5歳児は月額3万7000円を上限に、0~2歳児は住民税非課税世帯を対象に月額4万2000円までの利用料を無償化する。
 3~5歳児の幼保無償化から外れるのが、おかずやおやつなどの副食費。保育園ではこれまで主食費は実費徴収で、副食費は保育料に含まれてきた。国は年収360万円未満の世帯と第3子以降を対象に副食費を免除。年収360万円以上の世帯には、県と市町村が共同で行う「すこやか子育て支援事業」で、半額か4分の1を助成する。多子世帯など全額助成される世帯もある。
 北鹿の5市町村のうち、小坂町と上小阿仁村は助成をさらに上乗せし、副食費を無料にする。鹿角市は所得制限を設けるが、「市内の3歳児以上のほとんどの世帯が無料の対象となる」と説明。上小阿仁村の担当は「保育料が無償で、副食費が発生すると負担感がある。子育て世帯の支援として無料にすることに決めた」と話す。
 大館市で幼保無償化の対象となる3~5歳児は幼稚園や保育園、認定こども園、へき地保育所を利用する約1200人。子ども課によると、市立保育園では10月から副食費を月4500円に設定。主食はご飯を持参しているため、実費負担分は助成後の副食費となる。同課は「保護者には9月中旬に副食費助成の申請書とチラシを配布した。10月以降に負担増となる世帯はなく、制度を周知していきたい」と話した。

巨樹、古木に驚き 鹿角地域観光再発見 県北一の門杉など巡る

2019-09-30
門杉を見学する参加者(大円寺)
 鹿角市内に点在する巨樹や古木をバスで巡る学習会が29日、同市十和田、花輪地区で行われた。主催した十和田地域づくり協議会の地域観光再発見実行委員会(三上豊委員長)によると巨木巡りの企画は市内初といい、参加者がその雄姿に目を見張りながら由来や地域の歴史などにも理解を深めた。
 本年度「市民のチカラ事業『地域観光再発見』」の一環。タイトルは「市内の巨樹・古木を訪ねて」。森林や樹木、悠久の歴史を語る地域のシンボルとして、地域学習を兼ねて初めて実施した。
 地元鹿角をはじめ大館、北秋田から18人が参加。案内人は大湯郷土研究会副会長でもある三上さん。東北巨木調査研究会の五十嵐洋さん(大館市)が一般参加し、関連情報を提供した。
 大湯支所前で開会行事を行い、三上さんは「鹿角には藩政期に幕府巡見使が通った歴史街道が残っている。木を見るだけでなく、歴史も踏まえながら歩きたい」とあいさつ。
 この後、参加者はバスで移動し、大円寺の門杉(もんすぎ、大湯)、毘沙門神社のケヤキ(一本木)、左多六とシロ公園のイチョウ(下草木)、愛宕神社の大カツラ(級ノ木)、金澤家の大グリ(鶴田)、神明社の親杉(松山)、千手観音堂の大ケヤキ(大欠)の7カ所を訪ねた。
 このうち大円寺の門杉はスギでは県北一の大きさで、幹周り9㍍、樹高47㍍、推定樹齢500~600年。県の天然記念物に指定され、伝承では樹齢2000年ともいわれる。かつては2本で一対になっていたとされるが、藩政期中頃の山崩れで山側のスギが失われ、谷側のこのスギだけが残ったという。
 三上さんは木の特徴や由来、付近の文化財などを説明。参加者は熱心に耳を傾けていた。
 北秋田市の白川正信さん(73)は「こんなにでかいスギは見たことがない。来てよかった」と話し、雄姿を写真に収めていた。

大沢さん(大館)「復興のごう音」 ラグビーW杯日本大会 釜石で選手入場曲演奏

2019-09-30
選手入場曲を演奏する大沢さん㊥(釜石鵜住居スタジアム)=佐藤さん提供
 日本チームが優勝候補を破り国内を歓喜に沸かせている、ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会。25日、岩手県釜石市の釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムで開かれたフィジー―ウルグアイ戦で、大館曲げわっぱ太鼓の奏者・大沢しのぶさん(44)=大館市=らが選手入場曲を演奏した。東日本大震災の被災地から太鼓を借り受け、「復興の音色」で大会の盛り上げに一役買った。
 大会のセレモニー担当者から出演の打診を受けたのは、茨城県出身の和太鼓奏者・寺門勝さん。寺門さんが東北ゆかりの大沢さんと、大館市内でワークショップなどを開く津軽笛奏者・佐藤ぶん太さんに声を掛け、3人に決まった。
 同スタジアムは、震災被災地で唯一のW杯会場で、復興の象徴とも言える場所。大沢さんは、同県陸前高田市の知人から直径約1㍍の平胴太鼓を借り受けた。青空の下、両国選手の入場時に「RWC2019アンセム」に合わせて大災害を経験した太鼓の音色をとどろかせた。続いて、選手や観客らが犠牲者に黙とうをささげた。
 試合開始前には会場周辺で、3人がゲリラ的におもてなし演奏したほか、観客への演奏体験や他バンドとのセッションなどで盛り上げた。
 大沢さんはこれまで、国内で開かれた国際スポーツ大会では、世界バレー(06年)開会式、U―20女子サッカーW杯(12年)の2度、演奏している。今回の観客は国内外の1万4000人余り。「一生に一度あるかないかの大きな国際大会。選手や関係者の緊張感、満員の観客の歓声や拍手は貴重な経験。復興はまだ半ばではあるが、今後も支援を続けていく気持ちを新たにした」と話した。
 日本チームは世界ランキング9位。初の8強入りを目指す中で28日、1次リーグA組第2戦で同2位のアイルランドを19―12で撃破した。10月5日にサモア、13日にはスコットランドと対戦し、上位2チームが19日以降の決勝トーナメントに進む。

パラリンピック 日本とタイ「絆の輪」を ボッチャ日本代表も 大館で市民と交流会

2019-09-29
交流試合でボッチャのタイ、日本両代表が白熱の攻防を繰り広げた(タクミアリーナ)
 2020年東京パラリンピックに向けた事前合宿で大館市に滞在しているタイのボッチャ・陸上競技両代表チームを迎えた「パラアスリートとの交流会」が28日、同市のタクミアリーナで開かれた。ボッチャのタイ代表と日本代表「火ノ玉JAPAN」が交流試合で世界トップレベルの技術を披露したほか、両競技のタイ選手19人が競技体験やゲームを通して来場者約150人と触れ合った。
 市主催。同市を訪れているタイ代表からはボッチャの選手7人とコーチ8人、陸上の脳性まひクラスの選手12人とコーチ7人らを招いた。27日から大館で合同合宿をしているボッチャ日本代表選手4人も参加した。
 開会式で福原淳嗣市長は「アスリートの技術、挑戦をする姿に触れてほしい。パラスポーツに親しむとともに、日本とタイの間に大きな絆の輪が芽吹くことを願う」とあいさつした。
 初めに16年リオパラリンピックのボッチャチーム戦で金、銀メダルを獲得したタイ、日本両代表が特別ルールの交流試合を実施。1―1で延長に突入した熱戦は、最終第3エンドで日本が1点を奪い2―1で勝利した。選手は投球でジャックボール(目標球)にぴたりと寄せたり、相手ボールをはじいてコースを空けたりして世界トップレベルの技術を披露。スーパーショットの連続に、会場からは歓声が上がった。
 来場者たちはボッチャ体験で両代表とプレーしたり、パラ陸上のタイ選手とリレーゲームをしたりして触れ合った。助言を受ける姿や記念撮影をする姿などが見られ、会場には笑顔が広がった。
 奥村史華さん(国際情報高1年)は「ボッチャの選手の技術はすごく、毎日練習すれば1番になれるんだと励まされたような気持ち。楽しかった。多くの人にパラスポーツを知ってほしい」と話した。
 ボッチャ日本代表主将の杉村英孝選手は「観客がたくさんいて緊張感があった。タイ代表と合宿をできたのは良い経験。初めて秋田に来たが、『すごいね』と声を掛けてもらった。応援を力に変えて頑張りたい」と語った。
 ボッチャ個人世界ランキング1位のタイ代表、ウォラウット・セーンアンパー選手は「日本代表と意見交換をできて良かった。皆さんと交流もできてとても楽しかった。(大館は)料理もおいしいし、また来たい」と笑顔を見せた。
 この日、市はタイ代表を応援するために作成した横断幕も公開した。東京大会の観戦ツアー企画も検討している。

機械操作やキノコ栽培 鹿角で親子7組 森林の役割に触れる

2019-09-29
ハタケシメジの菌床をプランターに入れる参加者(鹿角地域振興局)
 鹿角地域振興局の親子森林教室が28日、市内の森林などで開かれた。高性能林業機械の操作やキノコの菌床栽培を体験し、林業への理解を深めた。
 森林を理解する事業として、植林や森林内の散策など行ってきた。さらに理解を深めるため、樹木がどのように利用されているかを知り、山の恵みを実感する機会にしよう、と今回の教室を計画した。
 鹿角地域をはじめ大館市、北秋田市から7組、14人の親子が参加した。花輪の振興局庁舎に集合し後、大湯地内の森林に移動、プロセッサとフォワーダの高性能林業機械による玉切りや集材の作業を見学し、操作を体験した。
 作業体験の後は、振興局に戻り、キノコの役割を学んだ。昆虫や植物の成長に大きく貢献しているキノコ。県林業研究研修センターの菅原冬樹部長から分かりやすく説明を受けた。
 実際に、ハタケシメジの栽培に挑戦。プランターに菌床を入れ、土で覆う作業を行った。振興局の担当者によると、来月には食べることができまでに成長するという。参加者はプレゼントとして自分が作業したプランターを自宅に持ち帰った。
 市内から、母親と参加した菊沢榮太さん(6)は、「機械の操作は木を切ることができて、面白かった」と話し、キノコの菌床をプランターに入れながら、成長を楽しみにしている様子だった。
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