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コロナと観光の両立へ 広域連携の在り方探る 大館でフォーラム 県内外関係者200人

2020-11-01
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パネル討論などが行われたフォーラム(ほくしか鹿鳴ホール)
 新型コロナウイルス対策と観光振興の両立を目指す「秋田広域観光フォーラムin大館」が31日、大館市のほくしか鹿鳴ホールで開かれた。「Go To トラベル感染症対策とウィズコロナ時代の観光を考える」をテーマに、県内外の観光関係者ら約200人が参加。講演やパネル討論を通して誘客に向けた広域連携の在り方を探った。
 国の観光支援事業「Go To トラベル」のルールづくりに携わった髙松正人さん(観光レジリエンス研究所代表)が沖縄ツーリズムEXPOジャパン会場から中継講演し、事業に登録した施設の9割前後が感染対策を徹底していると紹介。今後収束してもウイルスと共存する「ウィズコロナ」時代の到来を挙げ、観光復興のポイントとして「今来られる人、来てくれやすい人にターゲットを絞り、安売りせず『安心感』を売ること。潜在需要の顕在化に安心感は不可欠だ」と説いた。
 続いて「大館の観光を世界に発信」をテーマに、東京国立博物館の銭谷眞美館長(秋田市出身)と作家出版プロデューサーの岩中祥史さん、北鹿4市町村の観光地域づくり法人・秋田犬ツーリズムの中田直文会長が講演。銭谷館長は江戸~明治時代に日本海などで交易を担った「北前船」と米代川の関わりに触れ、「単に海沿いの港と関西を結ぶだけでなく内陸とも深く関わった。大館はモノの集積地で、歴史や文化を含め多様性に富んだ街だからこそ周辺と一体になった観光が重要だ」と語った。
 パネル討論のテーマは「秋田の広域観光を考える」。柳谷瑞恵函館市観光部長、市川雄次にかほ市長、菅原広二男鹿市長、門脇光浩仙北市長の4人が登壇し、福原淳嗣大館市長がコーディネーターを務めた。
 地名に「館」が付く縁で「3D(函館・大館・角館)連携」を3年前から展開しており、柳谷部長は相互交流の効果が表れていることを紹介。福原市長が「北海道南と北東北の新しい経済構造をつくりたい」と語ると、門脇市長も「物産販売で交流を図りたい」と応じた。さらに田沢湖に飛行艇が離着陸できる「水上飛行場」構想を掲げると、総括として登壇していた佐竹敬久知事が「可能性調査の準備をしている。十和田湖も可能性があるかもしれない」と明かす一幕があった。
 観光庁、北前船交流拡大機構(東京)、大館市と秋田犬ツーリズムでつくる実行委員会(委員長・福原市長)主催。市がコロナ禍の観光について考える機会をつくりたいと観光庁に相談し、実現した。東京都渋谷区や青森県弘前市、JR東日本、ANA総合研究所などが後援した。

平元小145年の校史に幕 鹿角 閉校記念式典 来春統合「柴平小」に

2020-11-01
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閉校式典で呼び掛けと歌を発表する児童たち(平元小)
 鹿角市平元小学校(津幡治久校長、児童77人)の閉校記念式典が31日、同校で行われた。来春、花輪北小と統合し「柴平小」としてスタートする。保護者など約80人が出席、145年の校史を振り返りながら、新たな出発を誓った。
 1875(明治8)年4月、小枝指隆昌寺の一部を借りて設立。1907(同40)年現在地に移転した。79(昭和54)年新校舎が完成し、現在に至っている。地域との連携が特徴で、「地域による学校支援活動」が文部科学省大臣表彰を受賞。学問とともにスポーツ活動も活発で、今年は野球スポ少が全県大会に出場し、最後の年に花を添えた。
 式典は全校児童と保護者、来賓が出席。閉校記念事業実行委員会委員長でPTAの児玉宏彰会長が「地域と学校が一体となって、伝統を築いてきた。閉校は寂しいが、発展的再編。来春の柴平小でより一層活躍してほしい」と児童を激励。津幡校長、来賓の児玉一市長があいさつした。同校の卒業生という児玉市長は「私の原点といえる学びやだ」などと振り返った。
 全校児童がステージに立ち、「ありがとう 平元小学校」をテーマに呼び掛けと歌を発表。「歌よ ありがとう」を斉唱した。閉校記念事業として、9月の運動会終了後に開かれた「お楽しみ会」では花火を打ち上げ、閉校式典の当日は保護者に記念のマグカップを配布。記念誌の発行準備を進めている。

地元9社物販企画 北秋田 サニーサタデーズ 参加企業増えますます盛況

2020-11-01
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格安の商品を買い求める客でにぎわう会場(北秋田市材木町)
 北秋田市内の9社が参加する物販イベント「サニーサタデーズ」が31日、同市材木町の「シード」駐車場で開かれた。衣類やジャムなどの自社製品を通常より安く提供。参加業者の技術を生かして製造した椅子の注文も受け付け、大勢の客でにぎわった。
 鷹巣地区の商店街を活気付けようと、スポーツウエアなどのプリントを手掛けるシードが経営者仲間と企画した。6月の初開催が好評で、参加業者を増やして再び開催した。
 会場には各社が扱うシャツやマスク、カッティングボードなどが通常の半値近い価格で並んだ。1袋500円の木材詰め放題や、ポートレート撮影(1000円)といったコーナーもあり、開始の午前9時30分と同時に地域住民らが来場した。
 市産ブルーベリーのジャムを販売した「たかすぎさんち」の髙杉拓磨さん(36)=同市浦田=は初出店し「地元の加工品を周知したい」と張り切っていた。
 前回お披露目していた県産クリ材のスツール(税別1万6000円)とデッキチェア(同3万円)の販売も開始した。木製家具製造・販売「holto(ホルト)」、藤島木材工業、写真撮影「アキテッジ」、コマド意匠設計室、シードの経営者ら6人が自社技術を持ち寄った力作。折りたたむことができ、軽い材質のため「子どもからお年寄りまで簡単に扱える」のが特長という。ライフスタイルブランド「TANOC(タノック)」の名称で売り出し、デッキチェアの注文が早くも入った。
 来場客は魅力的な商品を手に取り、次々と購入していた。景品が当たる抽選会にも参加し、笑顔で会場を後にした。
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大館市とアールビーズ スポーツ連携協定を締結 県内初 健康増進、イベントなど助言

2020-10-31
スポーツ連携協定を結んだ福原市長㊧と橋本社長(市役所)
 大館市は30日、ランニング専門誌「ランナーズ」を発行するアールビーズ(本社・東京、橋本治朗社長)とスポーツ連携協定を結んだ。県内では初めてで、健康増進やイベントの助言など、スポーツ振興に関わる事業を包括して進めていく。市役所で締結式を行い、福原淳嗣市長は「まちづくりの一助になると確信している」と述べた。
 協定はスポーツを通じた健康増進や習慣化、地域のスポーツイベントへの助言、提言、障害者スポーツの振興などを両者が連携して取り組むもの。同社が全国でスポーツタウンづくりを進めるプロジェクトの一環で、現在56の自治体と協定を結んでいる。官民のスポーツ情報をまとめたスポーツタウンサイトを構築し、アプリと連動することで地域住民とのスポーツコミュニティーづくりを目指す。同日、ホームページ「スポーツタウン大館市」を開設した。
 市は2018年から、山田記念ロードレース大会のエントリー管理に同社が運営するランニングポータルサイト「RUNNET(ランネット)」を採用。これを縁に、協定の提案を受けた。市は、全国のランナーなどと目標走行距離を目指す同社のイベント「オクトーバーラン&ウオーク」に今年初めて参加している。
 締結式には福原市長、橋本社長ら関係者が出席。両者が協定書に署名した。福原市長は「東京五輪、パラリンピックに向け、スポーツを文化にする機運が高まっている中、市でも(スポーツ振興に)本気になって取り組んでいる。媒体を通し、スポーツと暮らしをつなげているアールビーズとの連携は、まちづくりの一助になると確信している」と述べた。
 橋本社長は、1975年に同市出身の山田敬蔵さんが出場したボストンマラソンを取材したことをきっかけに「ランナーズ」が生まれたことなど、同市との縁を紹介。山田記念ロードレース大会との関わりも深めていきたいとしながら「コロナ禍で地域が注目されている。スポーツツーリズムを通して街の活性化につなげていければ。締結を機に、健康づくりにつながる交流を一緒に進めていきたい」などと話した。

北鹿の2人に大臣賞 木村さん(鹿角市)、藤盛さん(大館市) 県種苗交換会 横手で開幕

2020-10-31
約1200点の農産物が並べられた県種苗交換会の展示会場(横手体育館)
 第143回県種苗交換会が30日、横手市で開幕した。新型コロナウイルス感染防止のため出品数を制限するなど異例の状況下での実施となったが、生産者が丹精込めて育てた約1200点の農畜産物が出品された。審査の結果、木村光夫さん(鹿角市)のリンゴ「秋田紅あかり」、藤盛久登さん(大館市)のダリア「NAMAHAGEプリティ」が農林水産大臣賞に選ばれた。
 「横手から つなぐ食農 未来へと」をキャッチフレーズに横手市で9年ぶりの開催。新型コロナ感染防止のため期間が短縮され、多くの人が訪れる農業機械化ショーなど一部イベントは中止となった。
 横手体育館前で行われたオープニングセレモニーでJA秋田中央会の斉藤一志会長は「キャッチフレーズにふれ、明治から続く交換会がウィズコロナ時代においても未来へつながっていくものと確信した。農業の祭典を通じて多くの人に本県農業の底力を感じてもらい、食と農への理解がますます深まることを期待する」などと述べた。
 出品された農産物は、水稲51点、畑作物・工芸作物150点、果樹206点、野菜392点、花き195点などの計1204点。新型コロナ対策として間隔を設けた展示にするため、例年の約2000点より少なくなったが、会場には午前中から多くの人が訪れ、丹精込めて育てられた農産品をじっくりと観賞していた。
 会期は例年より2日短い11月3日までの5日間。メイン行事の談話会は、県やJAグループが力を入れている「シイタケ」をテーマに31日、よこてシャイニーパレスで開催。協賛会場の横手体育館向かい駐車場では農工商フェアなど、秋田ふるさと村第3駐車場では物産販売展などのイベントが行われる。

「技術力向上が見込める」 鹿角スキー国体 組織委が競技会場視察

2020-10-31
飛躍の会場を視察する組織委員ら(花輪スキー場)
 第76回国民体育大会冬季大会スキー競技会(来年2月18~21日)の組織委員会は30日、鹿角市の花輪スキー場で視察を行った。委員や実行委員ら約25人が各競技場で安全確認などを実施。全日本スキー連盟の若月等常務理事は「良い意味で難度の高いコース。選手たちの技術力向上が見込める」と手応えを感じていた。
 同スキー場は、距離、飛躍、大回転の各種目を1カ所で行える全国有数の会場。本年度の国体でも全競技を実施することから、安全確認や選手の動線を確保するため視察が行われた。
 この日は、組織委員や事務局の約25人が各競技場を見て回った。飛躍の会場では、安全確保のため主に選手の動線を確認。距離会場では関門の設置位置など、大回転会場では人工降雪機の位置や状態、スタートとゴールラインの位置について確認した。
 このほか表彰式の会場やプレスセンター、記録本部などが設置されるアルパスの内部も視察した。
 若月常務理事は「コンパクトで会場へのアクセスも容易。コースの難度も高く、技術力向上につながるはず」と手応えを実感。「コロナの関係で経験したことのない大会となるが、選手たちも国体には思い入れがあり、開催する意義は大きい。しっかりと対策を講じていきたい」と話した。

日沿道蟹沢―空港 鷹巣西道路開通へ 12月13日午後3時 残すは二ツ井今泉道

2020-10-30
県道下を通過し鷹巣西道路へ伸びる接続区間(北秋田市脇神)
 国土交通省能代河川国道事務所は29日、日本海沿岸東北自動車道(日沿道)を構成する鷹巣大館道路の大館能代空港インターチェンジ(IC、北秋田市)から鷹巣西道路の蟹沢ICまでの区間を12月13日午後3時に開通すると発表した。開通区間5・3㌔は自動車専用道路となり、翔鷹大橋周辺の既存道路活用区間を通って同市今泉の国道7号とつながるほか、将来的には現在建設中の二ツ井今泉道路と接続する。
 鷹巣大館道路の接続区間と鷹巣西道路は、それぞれの工事を進める県と能代河川国道事務所が2020年度内の開通予定を発表していたが、工事が順調に進み年内の開通見通しが立った。
 このうち鷹巣大館道路と鷹巣西道路の接続区間(延長1・7㌔)は能代河川国道事務所が事業を行っており、空港ICが開通した18年度に着手。鷹巣大館道路から西に延伸し、県道川井堂川線の地下に設置された「ボックスカルバート」と呼ばれるトンネル型の構造物を通過して鷹巣西道路へと接続する。
 県が施工する同市脇神―今泉間の鷹巣西道路(延長約5・25㌔)は、現在の道路を活用する方針で12年に事業化され、14年度から工事を進めている。伊勢堂岱遺跡周辺は景観に配慮し、新たなバイパスが現在の県道と秋田内陸線下を通る。蟹沢IC周辺は現道の道幅を広げている。
 鷹巣西道路に設置される2カ所の新ICは、23日に「伊勢堂岱」「蟹沢」の名称が発表された。仮称としていた「緑ケ丘」を、地元の要望を受けて伊勢堂岱遺跡にちなんだ名称に変更している。
 同事務所は、日沿道の延伸で冬期間の入り込み観光客数が増加傾向にあるとしており、蟹沢ICまでの開通による観光周遊エリアの拡大を期待。このほか県北地域への企業進出や、災害時に国道7号の通行止めとなった場合の迂回(うかい)路が確保されるなどの効果があるとしている。
 今回の開通区間は自動車専用道路となるため歩行者・自転車、軽車両、二輪車(125㏄以下)は通行できない。蟹沢ICから翔鷹大橋を通り、国道7号と交わる今泉交差点までの区間約1・65㌔は既存道路の活用区間。工事の時期は未定だが、23年度に開通予定の二ツ井今泉道路(延長4・5㌔)と接続する今泉IC(仮称)が設置される予定。
 蟹沢IC~大館能代空港IC間の開通当日は同市鷹巣の鷹巣小学校体育館で開通式典を行う。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、関係者のみとし、一般参加は取りやめる。

 
 

偉大な作曲家しのぶ 北秋田市 成田為三の命日 没後75年 墓前で合唱

2020-10-30
成田為三の墓前で行われた演奏会(北秋田市の龍淵寺)
 北秋田市出身の作曲家・成田為三の命日に当たる29日、同市米内沢の龍淵寺で墓前演奏が行われた。あいにくの雨模様となったものの、地元の合唱団など約50人が参加。「浜辺の歌」や今年で制定から90周年となる「秋田県民歌」などを墓前で歌い上げ、功績をたたえた。
 成田為三は1893年、旧森吉町米内沢生まれ。東京音楽学校で作曲を学び、「浜辺の歌」をはじめとする数々の名曲を生み出した。1945年10月29日に死去し、同寺に眠っている。演奏会は1957年から始まり、現在は地元の合唱団が参加して続けられている。
 没後75年となった今年は、新型コロナウイルスの感染拡大防止を図る観点から参加の呼びかけを森吉地区だけにするなど、規模を縮小。浜辺の歌音楽館少年少女合唱団、コール・もりよしのほか、関係者らが、遺影の飾られた墓前に集まった。
 演奏に先立ち、奥山亮修住職が読経し、参加者の代表らが焼香。少年少女合唱団が「浜辺の歌」、コール・もりよしが「ほろほろと」を披露したあと、参加者全員で1930年10月30日に制定された「秋田県民歌」を合唱。「山水皆これ、詩の国秋田」と歌い上げ、ふるさとの偉大な作曲家をしのんだ。
 少年少女合唱団の泉谷優奈さん=森吉中3年=は「先生への感謝の気持ちを込めて歌った。雨が降ったけど、良い歌が届けられたと思う」などと話した。
 
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北鹿2校に全県切符 秋季県北高校野球 代表決定戦 鳳鳴、猛打で花輪下す

2020-09-15
3回1死一、二塁で適時二塁打を放つ鳳鳴の中田(能代球場)
 敗者復活の代表決定戦は13、14日の両日、能代球場で行われた。13日は大館鳳鳴と花輪が対戦し、序盤に大量リードを奪った鳳鳴が花輪をコールドで破った。雨のため14日に再試合を行った秋田北鷹―大館桂桜戦は、攻守のかみ合った桂桜が北鷹を下した。勝利した両校は県大会(19日開幕・秋田市)への出場権を得た。
 ◇敗者復活代表決定戦
大館鳳鳴 05611 13
花  輪 00003  3

     (5回コールド)
 ▽三塁打=富樫2(鳳)▽二塁打=中田、髙橋(鳳)、黒澤(花輪)▽併殺=鳳鳴1、花輪2▽守備妨害=花輪1▽野選=花輪1
 序盤に大量得点を挙げ、大きくリードした鳳鳴が花輪にコールド勝ちした。
 鳳鳴は2回、村山が1死二、三塁から中前適時打を放ち1点を先制。さらに敵失の隙をつき1点を加えると1死二、三塁で富樫の適時三塁打など連打で3点を加えた。3回には中田の二塁打など長短5本の猛攻で6点を加え突き放した。4、5回に三塁打と犠飛でダメ押しの2点を加えた。
 一方、花輪は初回に得点圏に走者を送るも無得点。2回以降は鳳鳴・木村の好投に阻まれ好機をつくれなかった。5回、黒澤の適時二塁打などで3点を返したが届かなかった。
 鳳鳴・山口智哉監督の話 しっかり狙い球を振れたのが良かった。細かなミスをなくし、一戦一戦をしっかり成長して全県でも勝ちたい。
 花輪・畑山翔太監督の話 勝ちたい試合だった。格上の相手にひるみがあった。終盤のプレーを序盤から出せるようにならなければ。
 ◇敗者復活代表決定戦
秋田北鷹 00020000  2
大館桂桜 03301002× 9

     (8回コールド)
 ▽三塁打=杉渕、安藤(桂)▽二塁打=鈴木、安藤(桂)、松橋(北) ▽併殺=北鷹1、桂桜1▽暴投=桂桜1

視点・コロナ禍の高卒就職 高まる県内志向 選考延期で対応進む 企業は人材確保の好機

2020-09-13
各校では就職試験に向けて模擬面接会を開き、対策を進めている(大館桂桜高校)
 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、高校生の就職事情が様変わりしている。感染者が多い大都市圏を敬遠し、県内就職志向が高まっているほか、選考日程が9月から1カ月延びたことで面接などへの対応の変化もみられる。北鹿地方では、優秀な人材を確保する好機と前向きにとらえ、求人募集に力を入れる企業も。前例のない就職活動に挑む現場の声を聞いた。
 全国での感染拡大を受け、厚生労働省は企業への応募書類の提出開始日を9月5日から10月5日に、企業による選考・内定開始日を9月16日から10月16日にそれぞれ変更した。選考時期の変更について、大館桂桜高校(片岡俊仁校長)の生徒は「特に影響はない」「準備する期間が増えたので良かった」との意見が大半だが、県外就職希望の生徒からは「準備期間が増えたのは、他の高校も同じ。みんな必死になって面接に備えていると思うと不安」(サービス業希望)と話し、選考日程が1カ月延びた分、短期決戦に突入せざるを得ないとの思いもあるようだ。同校ではPTA、大館ロータリークラブ、同窓会の協力の下、模擬面接会を開くなどして対策を徹底。オンラインの説明会や面接に対応した設備を充実させ、生徒の不安解消に努めている。工藤崇進路指導主事は「1カ月選考が延びたことをプラスととらえ、生徒が希望した職を勝ち取るとともに、会社にとって〝欲しい人材〟になれるよう、ぎりぎりまで指導していく」と話した。
 同校によると本年度(8月末時点)の就職希望者109人のうち、管内・県内希望は66人、県外希望は30人。県外希望は前年度(51人)と比べると、現時点で21人減少している。県外の求人数はコロナの影響を受けた航空機産業、観光業などで大きく減少。近年は少子高齢化による人手不足から「売り手市場」が続いてきたが、今年は景気の落ち込みが影響しているとみられる。県内は宿泊業や飲食業で減少しているが、同校の生徒が希望する職種では大きな影響はないという。
 「両親から都内はやめてほしいといわれ、自分も安全を考え、市内での就職を希望した」(医療・福祉関係希望)と就職先を変更した生徒もいるが、「地元を離れたくなく、市内に安定した魅力的な企業があるため、県外に出る必要がない」(製造業希望)との声も。片岡校長は「地域貢献活動など『地域に根ざした教育』により、古里への愛着や県内企業の魅力が生徒へ浸透しているとともに、コロナ禍への不安から就職先を県外から県内に変更しているとみられる。今後も県内外の企業と連絡を密にするなど、つながりを強化し、生徒が希望する職種に就けるようサポートしていく」と述べた。
 全国的に業績が悪化する企業が多い中、県内就職者の増加に期待し、受け皿を広げている地元企業もある。大館市二井田のニプロ大館工場(小林京悦工場長)は、「秋田から世界へ医療機器を発信するため、より一層、量産体制を構築し、今まで以上に求人募集を行っていく」としている。小林工場長は「県内には、国内そして海外で活躍する企業がたくさんある。県外のみならず、地元で皆さんの実力を発揮してほしい」とエールを送った。
 新型コロナを機に高まった地元就職志向を一過性で終わらせないために、さらなる企業の情報発信、生徒の情報収集が求められる。人口減少が進む中、地元における双方の積極性が、より必要となりそうだ。

大館市の新庁舎 グレーの外観お目見え 進捗77% 12月完成へ内装工事進む

2020-09-13
鳳凰山大文字を背景にした新庁舎(北鹿新聞社屋上から撮影)
 大館市の本庁舎建設事業は、外装工事がほぼ終了し、足場とシートの一部が取り払われてグレーを基調とした6階建ての外観が姿を現した。8月末の進捗(しんちょく)率は77%。今年12月の完成、来年5月の開庁を目指して、内装工事などが進む。
 中城の現庁舎北東側に6階建てを新築する。昨年4月の事業の安全祈願祭後、深さ44㍍まで掘削し、現場で製作した杭(くい)40本を施工。基礎工事を経て、今年4月末までに鉄骨を組み上げた。外装工事が進み、お盆すぎ以降上の階から順に足場やカバーを取り外した。
 現れた外観は、外壁パネルの塗装やタイル、石張りなどグレーを基調とした落ち着いた印象。全体イメージを引き締めながら隣接する桜櫓館(国登録有形文化財)の屋根との調和を図る。現在は桂城公園側のみカバーが残るが、9月末には取り払う予定。
 新庁舎は基礎免震構造の鉄骨造り、延べ床面積7330平方㍍。震度6強程度で構造体を補修することなく使用できることを目標としている。1、2階は市民部や福祉部などの窓口を集約。市民活動に利用できる「協働スペース」「交流モール」、キッズスペースや授乳室、エレベーターなども設ける。1階はひさしで覆い、軒裏に秋田杉を使用。正面玄関は現庁舎側に位置し、壁面に緑色凝灰岩・十和田石が活用されている。
 3階は産業部の執務フロア、さまざまな利用目的に応じた会議室を確保。4階は災害時の迅速な対応を実現するため、防災対策室を中心に市長・副市長室や総務部を近接して配置し、備蓄倉庫も置く。5階は議場で、傍聴席には車いす専用のスペースを確保、鳳凰山の大文字が見える「展望ロビー」も整備する。6階部分は機械室など。
 建築工事は伊藤羽州・花岡・丸山特定建設工事共同企業体(JV)、電気設備工事は奥羽電気・大館桂・保安産業特定JV、機械設備工事は大館桂・●・衛暖特定JVが担っている。市は9月定例議会に本庁舎建設に関する議決内容の一部変更の議案を提出。資材の仕様や数量変更に伴う増額で、建築工事の契約額を26億3248万円、電気設備工事の契約額を5億3915万円、機械設備工事の契約額を5億8418万円に改める。
 現庁舎の解体跡地は駐車場として整備し、観光バスやタクシー、障害者用の車両が寄りつけるスペースも確保する。総事業費は49億9050万円。
 ※文中●は巳2つの下に共

切り抜き体験など人気 鷹巣技術専門校テクノスクールフェア 訓練の成果を披露

2020-09-13
糸鋸盤で板を切り抜く来場者たち(鷹巣技術専門校)
 北秋田市綴子の県立鷹巣技術専門校(阿部等校長)で12日、テクノスクールフェアが開かれた。住宅建築や自動車整備など各科の訓練生が、日ごろ培った成果を発表。ものづくりの一端を体験できるコーナーなどが大勢の来場客でにぎわった。
 地域に開かれた職業能力開発施設として取り組みを広く知ってもらおうと、毎年開催している。自動車整備、住宅建築、建築工芸、建設機械運転の各科が実習場で訓練成果の展示、発表を行った。
 午前9時30分の開場と同時に家族連れや地域の高齢者が詰めかけた。小学生以下に先着25人でプレゼントするミニ四駆はすぐになくなり、親子でキットを組み立てる姿が見られた。52㍍のレーンを実際に走らせるコーナーも用意され、キット完成後に早速挑戦していた。
 糸鋸(いとのこ)盤を使い、木の板を動物や疫病から人を守るとされる妖怪「アマビエ」の形に切り抜く体験コーナーも挑戦する人が絶えなかった。祖母と来場した三澤光河さん(7)はペンギンを型取り「木工が好き。家の中に飾りたい」と話した。
 住宅建築と建築工芸両科は伝統技法・組子を生かした作品「茶室ドーム」を公開した。直径約2㍍、高さ約1・8㍍のドーム型で、秋田スギ材500本以上を組み合わせ五角形と六角形のパーツを成型。さらにパーツ同士をビスと接着剤でつなぎ合わせた。製材や成型に精密な技術が必要な技法で、来場者の注目を集めた。

病院事業の赤字幅拡大 コロナ影響「厳しい状況」 大館市19年度決算 監査委が意見書

2020-09-12
福原市長㊨に意見書を提出する芳賀委員ら(大館市役所)
 大館市監査委員(芳賀利彦代表監査委員)は11日、2019年度の一般・特別会計と公営企業会計の決算審査意見書を福原淳嗣市長に提出した。病院事業会計について「損益は消費増税や扇田病院の患者数減少の影響などで赤字幅が増加している」と指摘。新型コロナウイルスの影響で経営は極めて厳しい状況にあるとし、経営の健全化に取り組み、総合、扇田両病院の機能分担と連携による医療の提供を求めた。
 一般会計の実質収支は23億172万円の黒字、単年度収支は6億2957万円、実質単年度収支は6億2817万円のの黒字となった。
 普通会計の財政指標のうち、財政構造の弾力性を判断する経常収支比率は前年度比0・9ポイント悪化の91・7%で、2015年度まで改善傾向にあったが、ここ数年は再び上昇傾向にある。財政力指数は前年度と同じ0・42、実質収支比率は8・2%で2・9ポイント上回った。実質公債費比率は前年度と同じ8・5%で、「毎年改善されているが、本庁舎建設事業などによる市債の借り入れに伴い、数値の上昇が予測される」とし、「中・長期視点に立った計画的な事業の執行で将来の市債残高や公債費などの抑制に努めてほしい」と求めた。
 市税と国民健康保険税を合わせた収入未済額は前年度比8034万円(16%)減の4億2033万円、税外の収入未済額は1893万円(22・8%)減の6418万円。「特別滞納対策室との連携効果もあり年々減少しているが、長期滞納者への対策など未収債権の縮減を望む」とした。
 公営企業4会計のうち、病院事業は2億9684万円の純損失で前年比2648万円(9・8%)増。患者数は総合、扇田病院ともに入院が減少し、外来が増加した。病床利用率は総合病院が65%で前年度比1・2ポイント減。扇田病院は79%で6・7ポイント減だが、全国の類似病院と比較すると一般・療養病床ともに高い利用率となった。意見書では「経営改革プランに基づき経営改善に取り組むなどしているが、新型コロナウイルスの影響などで病院事業経営は極めて厳しい状況にある。運営の効率化と一層の経費削減を図り経営の健全化に取り組むとともに、両病院の機能分担と相互連携により安心安全な医療提供を望む」とまとめた。
 19年度決算認定案は14日の9月議会本会議に上程される見通しで、議会は同日に一般・特別、企業両会計の決算特別委員会を設置する。
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