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旧小坂鉄道岱野駅周辺 「あじさいロード」に 地元町内会有志 10年かけ3千株植樹 大館

2020-07-05
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試験園にアジサイを植える会員(大館市上代野)
 大館市上代野の旧小坂鉄道岱野駅周辺の線路沿いに「あじさいレールロード」を整備するプロジェクトが始動した。地元町内会を中心に岱野駅前再開発プロジェクト委員会を立ち上げ、10年かけて県内最大規模の3000株を植樹する計画。4日は「植樹祭」が行われ、住民が現地の試験園に苗を植えた。委員会の九嶋光夫会長(68)は「住民のつながりを生み、誇りを持てる場所によみがえらせたい」と話す。
 旧岱野駅はニプロハチ公ドームそばにあり、1994年に廃駅となった。上代野町内会長を務める九嶋会長は「長木地区の中心地で、通学や通勤の利用者が行き来し、住民の思い出が詰まった場所」と振り返る。近年はイベント時にレールバイクが運行された以外は、駅周辺が利用されることはなかった。
 市が定期的に草刈りを行っているが、雑草や雑木が周囲に広がり、ごみが捨てられたり、強風で倒木したりと景観や防災面に影響があり、住民から「何とかしてほしい」との声が町内会に届くようになった。昨夏から町内会有志で話し合い、「始めるのなら、大きな夢のある取り組みを」と、委員会を組織した。
 立ち上げたのは、「住民の手で全国に誇るあじさいレールロードを造る」プロジェクト。市の許可を得て、駅を中心に線路沿い両側約1㌔に3000株を植樹。花と線路の組み合わせで、住民の憩いの場とし外から観賞者を呼び込むなど交流とにぎわいを生み出す。試験栽培を経て、来年は400株、再来年は600本と順次計画し、植え終えるのは2028年の予定。市の地域応援プラン活動支援事業を活用する。アジサイが植栽されている北秋田市の翠雲公園の約2500株、男鹿市の雲昌寺の約1500株を超える「県内一」を目指す。
 活動の始動となる植樹祭には、委員約20人が参加。小雨の中、駅舎隣の試験園に花が紫やピンク色の4種類30株を植えた。土壌によって今後花の色が変わるという。九嶋会長は「アジサイは強い花とされ、一度植えると次の世代に引き継ぐことができる。この場所で子どもから高齢者まで縦、横のつながりを生み、サロンやイベントを開くなど、夢は広がる」と話した。
 今後町内会以外からも会員を募り、植樹や株の世話を行っていく。

ゴンドラ無料にぎわう 北秋田市の経済対策 観光文化施設8月末まで

2020-07-05
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無料になったゴンドラの乗り場に並ぶ園児ら(森吉山阿仁スキー場)
 観光文化施設を無料化する北秋田市独自の新型コロナウイルス緊急経済対策が始まってから初めての週末を迎えた4日、森吉山阿仁スキー場は登山目的でゴンドラを利用する県内外の客でにぎわった。
 無料化は1日から8月31日までの期間限定。対象施設はゴンドラのほか▽太平湖遊覧船▽くまくま園▽マタギ資料館▽伝承館・異人館▽大太鼓の館。このほかに伊勢堂岱縄文館と浜辺の歌音楽館の2施設は通年で無料となっている。事業費は1586万2000円。
 森吉山阿仁スキー場はゴンドラ往復料金の大人1800円、小学生800円が誰でも無料。特別な手続きは不要で、乗車券売り場で氏名と電話番号を記入するだけ。無料期間が高山植物の開花期や登山シーズンと重なり、森吉山の最も良い時期をお得に楽しめる。
 この日は朝から雨に見舞われたものの、午前中は県内ナンバーを中心に60台近いマイカーが来場した。市内の認定こども園に通う年長園児や引率職員ら44人の姿も。事前に計画していた恒例の登山が偶然、無料期間に当たったといい、張り切っていた。
 宮城県、山形県から登山に訪れた女性3人グループは「コロナで県外の山に出掛けるのを自粛していた。本格的な遠征は今シーズン初めて」と笑顔を浮かべた。ゴンドラが無料と知り「ありがたい。浮いた分のお金を売店で使います」と話した。
 スキー場によると、新型コロナの影響で6月末までのゴンドラ利用客数は約2200人。前年同期の約2700人に比べ2割ほど少ない。主に団体客の来場が減ったという。吉田茂彦支配人は「ゴンドラ無料化が客数増加につながってほしい」と期待した。

8月18日の祈願祭実施 鹿角・花輪ばやし祭典委 神事、必要最少人数で

2020-07-05
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今年の神事などについて話し合った花輪ばやしの代表者会議(鹿角市交流プラザ)
 鹿角市の花輪ばやし祭典委員会(戸澤正英会長)は3日夜、交流プラザで代表者会議を開いた。新型コロナウイルスの影響で8月19、20日の花輪ばやしの祭りはすでに中止を決めているが、神事のうち同18日の祈願祭は中止せず、必要最少人数で行うことを決定した。
 花輪ばやしは、地元で「産土神さん」と呼ばれ、厚い信仰を受けている幸(さきわい)稲荷神社の祭典で奉納される祭りばやし。5日間にわたる祭典は、8月16日の「御輿渡御(みこしとぎょ)」で始まり、後半の19、20日の2日間が一大イベント「花輪ばやし」として行われる。
 会議は参加10町内の代表や、祭典委の専門部長と事務局、若者頭協議会役員合わせて約30人が出席。戸澤会長が祈願祭について「祭りは中止にしたが、神事がなければ祭りもなかった。そもそもの始まりなので、神事をやるか、やらないかは議論することではない。やるしかない」と語り、実施することを確認した。
 会場は例年と同じく同神社の里宮である御旅所の予定。時間は午後2時から。新型コロナウイルスの感染リスクを考慮し、各町内代表、若協役員、祭典委事務局など30人弱の必要最少人数で執り行う。
 戸澤会長は「五穀豊穣(ほうじょう)や商売繁盛、地域繁栄、新型コロナの収束、来年以降の祭りの開催など、いい方向に向かってもらうよう祈願したい」と語った。16日の「神輿渡御」など、祈願祭以外の神事は行われないという。
 一方、中止が決定している花輪ねぷたをめぐり、検討課題だった花火だけ打ち上げる案については、「3密」の回避などを理由に実施しないことにした。
 このほか、祭典委の本年度取り組みとして▽2020花輪ばやしマガジン縮小版の作成(9月上旬発行予定)▽ウェブで閲覧できるマガジンや動画を若協が作成し、ネットで配信(7月中旬から)▽後継者育成事業(学校の希望により出前授業など)▽笛・三味線練習会(6月は中止したが、10月は開催する予定)―などを確認した。

第3弾は「幅広く」 北秋田市の津谷市長 緊急経済対策を説明

2020-07-04
注目
会見する津谷市長(市役所)
 北秋田市の津谷永光市長は3日に市役所で開かれた定例記者会見で、この日市議会に予算案を示した新型コロナウイルス感染症に伴う市独自の緊急経済対策の「第3弾」について「幅広い施策を取りまとめた」との見方を示した。第1次産業への支援や新しい生活様式への対応などに力を入れたとしている。
 会見で市長は、緊急経済対策の取り組み状況を説明。飲食店や宿泊施設、卸売・小売業、観光業などを対象に1事業者あたり20万円を交付する事業継続支援金については「第2弾で拡充した業種を含め、今月2日までに317件の申請が提出された」と述べた。
 大学生等1人あたり5万円を支給する学生生活支援臨時給付金は359件、緊急子育てサポート給付金は1782件の申請があったことも紹介。第2弾で進める「スーパープレミアム付応援チケット」については「食品等の小売店や飲食店、建築関係、医療機関などから協力いただき、これまでに400店で取り扱いが可能となっている」とした。
 10日に招集する臨時議会へ提出する一般会計補正予算案に計上した緊急経済対策の第3弾については「第1弾、第2弾で商業や飲食業などの支援を行ってきたが、農業、林業にもダメージが出てきている。木材需要の拡大や園芸農家の支援も盛り込んだ」などと説明。
 「庁内各課から提案された事項を幅広く取り入れた」ことも明らかにしながら「秋田内陸線、大館能代空港の利用促進策や、新しい生活様式への対応」にも力を入れたことを紹介した。
 その上で「都心部の感染者は予断を許さない状況にあるが、市としては、新しい生活様式とともに感染予防に努め、コロナ終息後の市発展に向けて取り組みを進めたい」との考えを示した。

曲げわっぱ修理 今度は35年前の弁当箱 大館工芸社 

2020-07-04
佐々木さん㊨の指導を受けながら修理に当たる(左から)小松さんと斎藤さん(大館工芸社)
 曲げわっぱ製造の大館工芸社(大館市、三ツ倉和雄社長)に、35年ほど前に販売された小判弁当箱の修理依頼があり、若手職人がベテランの指導を受けながら往事の美しさを取り戻そうと奮闘している。
 弁当箱は秋田市の男性(54)が大館を訪れた際に購入したもので、長年の使用で塗膜がはがれ、底に隙間が空く。約30年前の曲げわっぱ修理を報道で知り、愛着があることから5月中旬に電子メールで依頼した。
 担当しているのは、県みらいの工芸士に認定された小松さつきさん(47)=入社9年目=と斎藤千博さん(26)=同8年目。現在の弁当箱とは作り方が異なるため、同社顧問で伝統工芸士の佐々木悌治さん(88)が指導に当たっている。
 佐々木さんによると、素材は樹齢200年以上の天然秋田杉。「かなり使い込んでいるが、長持ちしているのは手入れや洗い方が上手なのかも」と話す。
 すり減った角をやすりで平らにならしたり、再塗装のため表面を研磨したり。小松さんは「作るより直す方が大変。大事に使われてきた曲げ物なので替えがきかない分、気を遣う」、斎藤さんは「また長く使ってもらえたらいい」と真剣な表情で作業していた。7月中の完成を目指している。
 同社によると修理依頼は年20~25件寄せられ、近年は10年以上経過した製品が多いという。

 
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新型コロナ 六つの事業を新たに 北秋田市 独自の経済対策第2弾

2020-06-25
 北秋田市は、新型コロナウイルス感染症に伴う市独自の緊急経済対策の第2弾を実施する。「市スーパープレミアム付応援チケット」や「市宿泊者半額応援」など6事業。スーパープレミアム付応援チケット事業では、市内の事業者を対象に「加盟店」も募集している。
 スーパープレミアム付応援チケットは、1セット1万5000円分のチケットを1万円で販売するもの。購入できるのは6月23日時点で市に住民登録のある世帯で、1世帯当たり5セットまで。対象世帯に郵送した購入申込書に、希望セット数を記入して申請する。申し込みの締め切りは7月3日(当日消印有効)。申し込み多数の場合は抽選となる。利用できる期間は7月13日から8月31日まで。
 市では7月2日までの期間で、市内事業者を対象に応援チケットの取り扱い加盟店を募集している。募集締め切り後も申請は受け付けるが、加盟店一覧(チラシ)への掲載ができなくなることから注意を呼び掛けている。加盟の申込書は市役所第二庁舎の新型コロナウイルス感染症緊急経済対策室で配布するほか、市のホームページ(https://www.city.kitaakita.akita.jp/)に掲載する。
 「市宿泊者半額応援事業」は、市内の宿泊施設に「半額」で宿泊できるもので、対象は「秋田県民」。県プレミアム宿泊券と併用することもできる。利用できる期間は7月1日から8月31日。市内の宿泊施設に宿泊し、アンケートに答えた県民には、比内地鶏関連商品をプレゼントする「泊まってもらおう!地場産品消費応援事業」が行われる。
 また「市が誇る観光文化施設無料招待事業」は、7月1日から8月31日までの期間で▽太平湖遊覧船▽森吉山阿仁スキー場ゴンドラ▽くまくま園▽伝承館・異人館▽マタギ資料館▽大太鼓の館―が無料となるもので、全ての来場者が対象。通年無料としている▽伊勢堂岱遺跡縄文館▽浜辺の歌音楽館―と合わせ、多くの来場・利用を呼び掛けている。
 市内の事業所を対象とした対策では、「『新しい生活様式』への対応支援事業」を用意。対象の事業所が「新しい生活様式」を実践するために要した経費から2万円を引いた額(最大3万円)を補助する。対象の品目は▽マスク▽消毒用アルコール▽キャッシュレス機器▽非接触型体温計▽テークアウト・デリバリー容器▽アクリル板・ビニールカーテン―など。
 このほか、事業継続支援金は対象業種に理容業、美容業、あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう、柔道整復業を新たに追加した。
 各事業についての問い合わせは、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策室(電話0186・84・8567)。

鹿角市 花輪の渋滞緩和を要望 県振興局と意見交換 大堰改修や観光振興も

2020-06-25
鹿角地域振興局と鹿角市との意見交換会(市役所)
 県鹿角地域振興局と鹿角市との意見交換会が23日、市役所で開かれた。市から振興局に対し、花輪市街地の国道282号の交通混雑緩和や、花輪大堰の堰向通りの早期改修、新型コロナウイルスの影響を受けている観光業の振興などの要望があった。また、大湯環状列石を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録に向けた手続きが新型コロナの影響で1年先送りとなる見込みも示された。
 それぞれが本年度の重点事項を説明した後、各分野の取り組みについて意見を交わした。
 花輪市街地の混雑緩和対策は市が国や県に毎年要望している重点課題。振興局では2018、19年度に自動車の走行速度や交通量などを調査し課題を整理している。
 児玉一市長は「冬季に高速道路が通行止めになると交通渋滞が発生する。国体もあるので早期の予算化をお願いする」とし、駅前交差点と扇ノ間交差点の改良等を要望。
 振興局の佐藤朋章建設部長は「この場で予算化は断言できないが、改良の必要性を含め、具体的に何が困っているのか、地域の声を聞きながら地域課題として考えていきたい」と答えた。
 花輪大堰は老朽化に伴い、2017年度から県が大規模な改修工事を進めている。区間は花輪浄水場付近から振興局付近までの約3・5㌔。このうち秋田銀行花輪支店裏付近の堰向通りで、大雨時に越水が度々発生している。
 児玉市長は、今月19日の大雨でも周辺の5軒で床下浸水があったとし、「改修は今年から町部に取りかかるようだが、秋銀付近をできるだけ早くやっていただきたい」と求めた。これに対し、振興局の長谷部毅農林部長は「本年度の工事箇所は決まっている。秋銀付近は21年度の工事として予算要求したい」と答えた。
 阿部一弘副市長は観光振興対策として「県のスケールメリットを生かした交流人口の拡大に取り組んでいただきたい」と要望。岡崎佳治振興局長は「今年は北海道からの教育旅行は来ないと言われているので、隣県の青森、岩手で誘致活動を進めたい」との考えを示した。
 縄文遺跡群の世界遺産登録に向け、加藤卓市教育部長は「本来であれば9月にイコモスによる現地調査、来年5月に勧告、夏ごろにユネスコ世界遺産委員会で審議が行われ、決定という予定だったが、1年先送りとなる見込み」と新型コロナの影響に言及。その上で、引き続き関係機関が一体となって連携していく必要性を強調した。

大館市山田 「ジンジョ様」首都圏へ 美術施設の開館記念 「文化伝承し発信を」

2020-06-25
展示用の「ジンジョ様」を製作する住民たち(旧山田小学校体育館)
 「ジンジョ様」が首都圏へ―。大館市山田地区内にまつられ、奇祭「地蔵祭」で使用される男女一対の道祖神「ジンジョ様」が、今年秋に首都圏で予定されている展示会に出品される。全国各地の民俗信仰や妖怪等をテーマにした企画展の一環として、県内の他の6地区の道祖神と共に並べられる。21日に旧山田小学校体育館で展示用人形の製作が行われ、住民からは「伝統文化を伝承し、発信する良い機会」と期待する声が聞かれた。
 企画展は、首都圏の美術施設が今年秋に開館を記念して行うもの。全国各地の民俗信仰や妖怪等をテーマにしており、会期は11月上旬から来年2月末までの予定。
 山田地区は、県内の道祖神について調査し、本も出版している「秋田人形道祖神プロジェクト」(秋田市)を通じて出展の依頼を受けた。「集落内8カ所それぞれの入り口に人形が男女一対でまつられ、道祖神の古い形態を残している」「当番宿を設けて人形の製作を行う風習は県内で珍しい」とされ、新たに人形を作るよう打診された。
 集落内では現在、毎年人形を製作するのが8常会のうち2常会のみで、「この機会に集落全体で人形の作り方の伝承につなげよう」と引き受けた。今年1月に山田部落会(赤坂実会長)を中心に準備委員会を立ち上げ、各常会に声を掛けた。
 21日、60~80歳代の25人が参加して展示用人形を製作。午前7時から2班に分かれて作業し、指導役の住民が手ほどきしながら進めた。わらの束をより合わせ、約5時間かけて高さ約1・5㍍、幅約1㍍の男女1体ずつの人形を作り上げた。
 製作した人形は7月中に首都圏の美術施設に運ばれる。秋田人形道祖神プロジェクトの小松和彦さん(43)=秋田市=は「山田集落の皆さんに全面協力してもらえてうれしい。新型コロナウイルスが流行する今だからこそ、疫病を追い払う意味合いのある道祖神を、日本、世界に向けて遺産として発信したい」と話す。
 山田部落会によると、「ジンジョ様」が県外で展示されるのは初めて。赤坂会長は「集落に伝わる伝統行事、文化を多くの人に知ってもらいたい。伝承、PRの機会にもなると思うので、地域を勢いづける活動になれば」と期待を込めた。
 【地蔵祭】600年以上前に京都から伝わったとされ、旧暦10月末日の前日に行う伝統行事。各町内入り口にあるお堂に道祖神の人形「ジンジョ様」をまつる。感謝を込めて古い人形を焼き、当番宿で新しい人形を作り、町内を巡行した後でお堂に納める。男女のシンボルをかたどった人形同士を町内の境でぶつけ合うため、奇祭として知られる。

学生応援ふるさと便 市長「全ての学生対象に」 大館市6月議会・総括質疑 市内外問わず支援へ

2020-06-24
総務財政委の総括質疑(大館市役所)
 大館市の6月定例議会は23日、前日に続いて2常任委員会が総括質疑を行った。総務財政委(武田晋委員長)では新型コロナウイルス対策の「学生応援ふるさと便事業」について質疑があり、福原淳嗣市長は「北東北以外ではなく、全ての学生を対象にしたい」との考えを示した。関連予算は25日の最終日に提案する。
 ふるさと便事業は当初、北東北3県以外の大学・大学院・短大・専門学校・予備校などに在学し、帰省を控えている市出身の学生に地元産コメ5㌔と比内地鶏製品2品(配送用箱、送料込み4000円相当)を送る予定だったが、委員から「分け隔てなく支援してほしい」と要望が出ていた。
 質疑でも「首都圏から相当数が帰省している。その学生たちも対象に」「ぜひ将来は帰郷を―という思いを届けるべきだ」などの声があり、市長は「暮らしている地域でくくるのではなく、市内外問わず将来の宝である全ての学生を支援したい」と答えた。
 申請は学生の保護者が行い、提供食品以外も買い足して一緒に詰め込める仕組み。7月中旬に発送したい考え。
 このほか、市空き公共施設利活用促進条例に基づく指定事業者の東光鉄工(同市)への旧雪沢小学校売却について「市民が実態を分かっていない」として説明を求める質疑があり、市長は「新規雇用が5人の計画だったことなどから減額措置を講じた。賃貸借は9割減の年74万円、譲渡額は約1200万円。市が維持して改修、解体すると1億円を超える。そうした意味でも決して安価な譲渡ではない」と述べた。

経済対策の第2弾など 全議案を可決、同意 北秋田市6月議会・閉会

2020-06-24
全議案を可決、閉会した北秋田市の6月定例議会本会議(市役所)
 北秋田市の6月定例議会は23日、最終本会議を開き、初日に提出した議案13件と追加提出した一般会計補正予算案の計14件を原案の通り可決、この日追加した監査委員の選任など人事案3件に同意し閉会した。新型コロナウイルス感染症に伴う緊急経済対策の第2弾となる補正予算では、「スーパープレミアム付き応援チケット」など六つの事業を計上した。
 可決したのは、2020年度一般会計補正予算2件と市職員の特殊勤務手当に関する条例および市消防職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正、工事請負契約の締結など。
 一般会計補正予算のうち初日に提出したものは、2億5056万9000円の追加で総額は268億5222万円。歳出には、地域おこし協力隊事業費591万1000円、校内通信ネットワーク導入事業1億1132万円などを計上。市内全ての児童・生徒用の学習用コンピューター(タブレット端末)1428台を整備する学習者用コンピューター購入費には7452万6000円を措置した。
 また、16日に追加提出した一般会計補正予算は、新型コロナウイルス感染症に伴う市独自の緊急経済対策の第2弾。歳入歳出にそれぞれ7億132万9000円を追加し、総額を275億5354万9000円とした。
 主な歳出は、中小企業事業継続支援事業補助金4992万5000円、宿泊者半額応援事業補助金5388万円、市が誇る観光文化施設無料招待事業補助金1586万2000円、地場産品発送業務委託2524万5000円、スーパープレミアム付き応援チケット事業交付金5億2500万円、新しい生活様式への対応支援事業補助金1275万円など。
 工事請負契約の締結は、鷹巣中央小と鷹巣南小を統合して開校する小学校の校舎となる旧鷹巣南中の大規模改造工事。一般競争入札により、芳賀工務店(北秋田市旭町、芳賀喜弘社長)との間で2億4365万円で契約する。
 この日追加提案した人事案のうち、市監査委員の選任は山形聡伸氏(64)=松葉町=に同意。市農業委員の任命は檜森正氏(78)=鷹巣字上家下=ら37人、坊沢財産区管理委員の選任は長崎正史氏(73)=坊沢字大野尻=ら7人にそれぞれ同意した。
 陳情は▽教職員定数改善と義務教育費国庫負担割合2分の1復元をはかるための、2021年度政府予算に係る意見書採択の陳情について▽日米地位協定の抜本的な見直しを求める意見書の採択▽地方財政の充実・強化を求める意見書提出についての陳情▽県主要農作物種子条例の制定を求める陳情書―の4件を採択した。
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