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2021年12月

3回目ワクチン 一般は5月からドームで 10万円、給付対象外にも 大館市12月議会

2021-12-02
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3回目接種スケジュール案が示された厚生委(大館市役所)
 大館市の12月定例議会は1日、4常任委員会を開き、付託議案などの審査を行った。厚生委(日景賢悟委員長)では、新型コロナウイルスワクチン3回目接種のスケジュール案が示された。今月18日に医療従事者から開始し、一般は5月中旬からニプロハチ公ドームで1日7500人規模で行う予定。国の経済対策で18歳以下への10万円相当の給付について、当局は所得制限で対象外となる世帯にも市独自で給付を行いたいと説明した。
 ワクチンの3回目の追加接種は18歳以上で、2回目から原則8カ月以上が経過した人が対象。健康課によると、18日に医療従事者約1000人を対象に市立総合病院で実施。医療従事者向けは1~2月にも総合病院をはじめ各病院で実施する方向で調整中。
 高齢者施設の巡回接種を3月から5月にかけて、80歳以上の高齢者向け集団接種を医療機関で3月中旬から4月下旬に行う予定。一般の大規模集団接種は5月中旬以降、ニプロハチ公ドームで行う方向で調整している。土、日曜に1日7500人規模で、6回の日程を想定。ドームで接種できない人などのために医療機関で個別接種も行いたいと説明した。
 18歳以下が対象の10万円相当の給付は、親の年収が960万円以上は対象外だが、子ども課は「大館の高校3年までのみんなを応援したいとの思いから、市の事業として同様に給付したい」と説明。対象は約8700人で、市独自の給付対象は約300人を見込む。事業費を盛り込んだ補正予算案を最終日に追加提案する。
 まずは現金5万円を支給し、中学生以下で児童手当受給世帯は原則申請不要で、12月中の振り込みを予定している。高校生は国の動向をみながら対応する。残りは5万円分のクーポンで支給される。
 原油価格高騰に伴う灯油購入費助成(福祉灯油)は、生活保護受給世帯を含む住民税非課税の全世帯を対象に、1世帯当たり5000円を助成する。対象者は約9500人を見込み、福祉課は「できるだけ早く申請書を送付し、今月20日から振り込みを開始したい」と述べた。
 扇田病院の無床診療所化方針について病院事務局は「今の時点では引き続き医療、介護現場の意見や今後予定される県の医療構想調整会議で意見を伺っていく」と述べた。

北秋田市議選 3月20日告示、27日投開票 市選管 定数18で初の選挙に

2021-12-02
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北秋田市議選の日程を消えた市選挙管理委員会(市役所)
 北秋田市選挙管理委員会(津谷憲司委員長)は1日、任期満了(2022年3月31日)に伴う北秋田市議会議員選挙の日程を3月20日告示、同27日投開票の日程で行うことを決めた。定数は現行の20から2人削減され、定数18で争う初めての選挙となる。
 1日に行われた市選管で事務局が選挙日程を提案し、原案通り承認された。立候補予定者説明会は1月21日午後1時30分から、市交流センターで開かれる。
 北秋田市市議会は旧4町が合併した05年、議員71人が在任特例で1年間在籍。06年3月に合併後初の市議選が行われ、定数は26に変更された。2度の削減案否決を経て14年3月の市議選から定数が20に。市制施行後5度目となる来年3月の選挙から、6月定例会で可決した定数18が適用される。
 18年3月に行われた前回選は、現職19人、新人2人の計21人が立候補した。当時の有権者は2万9077人。投票率は66・6%と、前々回選挙の69・53%から2・93㌽下回った。現在の有権者は前回選と比較し、約2000人減少している。
 現在の議員数は18人で、欠員2の状態。今年3月に現職議員が死去した際は市長選とあわせて補欠選挙が行われたが、その後も8月、10月と議員が死去した。
 市議選の告示まで残り約3カ月半。現在は現職議員や新人に表立った動きはないものの、立候補予定者説明会を控える年明けに動きが本格化するとみられている。欠員に伴い、立候補を目指す新人の動きにも注目が集まっている。

コロナ禍の新成人へ 思い出「プレゼント」 美容衛生組合 大館支部など 撮影費など支援

2021-12-02
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キャンペーンをPRする松田支部長
 新型コロナウイルス禍の新成人を応援しようと、県美容生活衛生同業組合大館支部(松田学支部長)などは27日から、着付けやヘアセット、スタジオ撮影の料金を最大3万円割り引くキャンペーンを実施する。
 大館市の「着付・美容・撮影支援事業」を活用し、同支部と大館商工会議所、市の3者が第1弾として「晴れ着フォトスペシャルキャンペーン」を企画した。
 対象は2020年度、21年度の新成人。この2年間は市の成人式が「オンライン開催」となり、晴れ着となる機会が限られた。着付けなどにかかる費用の3分の2を市が補助し「一生の思い出をつくってもらおう」(同支部)という粋な計らいだ。予約キャンセルなどの影響を受けた美容店、写真店を経済的に支援する狙いもある。
 着付けやヘアセットのパックは27日、1月6、7日の3日間、ウオズミかオルネで提供する。割り引き上限は3万円。各日定員35人。1週間前までの申し込みが必要。
 スタジオ撮影のパックは27日から3月31日までの期間中、提供する。割り引き上限は2万円。参加店は伊東写真館、うらら写真館大館スタジオ、木村写真館、サン・フォト、日乃出写真館、ワールドプラン。
 同支部がチラシに利用例を掲載しPRしている。一例では、レンタルの振り袖一式や小物、ヘアセットで通常は税込み4万4000円が約3万円引きの1万4668円になるという。男性用はかまのレンタルも用意した。
 スタジオ撮影基本パック(3カット、台紙)は1万7600円が約1万2000円引きの5868円。着付けと撮影の組み合わせは自由。
 松田支部長は「キャンペーンは新成人へのプレゼント。年末年始などに帰省した際、利用して喜んでもらいたい」と話す。キャンペーン参加業者以外でヘアセットを希望する場合、同支部が相談に応じる。
 キャンペーン全体の問い合わせは松田支部長(☎0186・59・4007)、予約状況の問い合わせや申し込みは各店で受け付ける。卒業式シーズンを見据えたキャンペーンも検討しているという。

扇田病院無床化方針 市長「医療、介護分け検討」 大館市12月議会 議案提出で判断仰ぐ

2021-12-01
 大館市の12月定例議会は30日、前日に続いて本会議を開き、7議員が一般質問を行った。扇田病院の無床診療所化方針について福原淳嗣市長は「機能を見直す上で医療と介護を分けて考え、高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けるための『地域包括ケアシステム』の在り方をいま一度議論することが重要」とこれまで同様の考えを示し、「最終的な方向性の判断は開設者として、議会への議案提出の形で判断を仰ぐ」と述べた。
 登壇したのは斉藤則幸議員(公明党)、佐藤芳忠議員(市民の風)、田村秀雄議員(同)、相馬ヱミ子議員(同)、吉原正議員(同)、小棚木政之議員(令和会)、佐藤眞平議員(同)。
 「扇田病院の病床存続を願う声に向き合うべきだ」との問いに、市長は「市民の不安を減らすことができるよう、医療と介護の現場の意見を聞き、医療圏全体の連携の在り方も含めて検討する」と答弁。吉原秀一病院事業管理者は「屋根を修理し、暖房設備を整えたことで、少し考える時間ができた。介護施設との連携を考慮したい」と述べた。
 「収支の中身に踏み込まず、経営や将来計画案の議論は拙速感がある。改善は見込めないか」の質問に対し、管理者は「医業収益や総費用に占める職員給与費、施設管理委託費の比率が高く、見直しの検討が急務」と答えた。
 扇田病院に勤務する医師・看護師を中心とした医療法人を設立し、独立する提案も出たが、管理者は「老朽化の課題解決を図り、今より安全で利便性の高い場所への移転を視野に医療を提供していくための案」と理解を求めた。
 がん検診の受診率について市長は「2019年度で国・県平均を下回る結果。本年度は検診ごとにばらつきがあるものの、200人から700人減と見込んでいる」と説明。新たな取り組みとして「受診予約の利便性向上を図るためインターネット予約を導入し、いつでも予約できるよう改善する」と述べた。
 米価下落対策では「コメ依存から脱却し『稼げる農業』の早期確立を目指したい」とし、「水管理システムをはじめ、各種スマート機器の導入支援を検討している」と答えた。

京仏師の出口さん 力作8体を古里へ 大館の蓮荘寺へ 「お世話になった」と寄贈

2021-12-01
出口さんから寄贈された仏像(蓮荘寺)
 大館市出身の仏師、出口翠豊(でぐち・すいほう)さん(80)=京都市=が、制作した仏像8体を同市大館の蓮荘寺に寄贈した。いずれも一木造りで、衣のひだなど細部まで表現が施されており、「素晴らしい。感激している」と桑山教善住職(66)。来年3月の春彼岸に一般公開を予定している。
 出口さんは学生時代を大館で過ごし、仏師の道を志した。良き師を求め、当時の桑山日謙住職(教善住職の祖父)の紹介で京都本能寺貫首を介し、1959年に松久朋琳仏師に師事した。大阪四天王寺山門の仁王像をはじめ、全国の寺院の仏像制作に携わった。94年にはパリ京都芸術祭に出品している。
 寄贈したのは、出口さんの代表作・観世音菩薩(ぼさつ)立像や、飛雲上で楽器を演奏したり合掌したりする雲中供養菩薩像、仏法を守護する毘沙門天(びしゃもんてん)像。ヒノキやセンを使い、高さ1・5~1・8㍍ほどに仕上げた。平等院に見られる供養菩薩像は琵琶の弦や鈴のひも、流麗な羽衣など細かい部分まで表現されている。先月27日に京都から届いた。
 既成概念にとらわれず「こんな仏像があれば欲しい、というものを作った」と出口さん。礼拝物ではなく「そばで見てホッとする作品を意識した」という。新型コロナウイルス下でゆっくり過ごす時間ができ、日謙氏と師匠が並んだ写真を眺めた途端、蓮荘寺への寄贈を思い立った。「お世話になったので少しでも納めさせてもらえたらいい。里帰りのつもり。楽しんで彫った像を故郷の人たちに見てほしい」と語る。
 桑山住職は「素晴らしい仏像ばかりで感激している」と電話で出口さんに伝え、「ご縁があって寺に納めてくれた。大切にずっと保管したい」と話した。

2021年11月

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押印手続き 来年度に原則廃止へ 福原市長が考え 福祉灯油は8500戸対象 大館市

2021-11-30
一般質問が行われた本会議(大館市役所)
 大館市の12月定例議会は29日、本会議を再開し、7議員が一般質問を行った。押印・署名を求めている行政手続きについて福原淳嗣市長は「来年度からの原則廃止に向け、見直し作業を進めている」と述べ、3月議会に条例改正案を提出する考えを示した。原油高騰に伴い、最終日に関連予算を追加提案する灯油購入費助成(福祉灯油)について「全非課税世帯の約8500戸への支給を見込んでいる」と述べた。
 登壇したのは田村儀光議員(活性大館)、佐々木公司議員(令和会)、阿部文男議員(同)、田中耕太郎議員(同)、栁館晃議員(同)、石垣博隆議員(同)、笹島愛子議員(共産党)。
 「行政手続きの簡素化と利便性を考えて、現状と今後の対応は」と質問があり、市長は「押印・署名を求めている手続きについて来年度からの原則廃止に向け、3月定例会に条例改正案を提出できるよう作業を進めている」と答弁した。
 福祉灯油については「前回まで非課税のうち70歳以上の高齢者、身体障害者手帳1・2級所持者、ひとり親、生活保護世帯だった条件を撤廃し、全非課税世帯への支給を見込んでいる」とし、年内支給の方針を示した。
 東京五輪・パラリンピック選手村の交流施設「ビレッジプラザ」に提供した秋田杉の集成材(24立方㍍)は、1月までに返却される予定だとして「ニプロハチ公ドームパークセンターに整備する子どもの遊び場の遊具や内装材、市内小中学校のベンチなどに使うことを検討している」と述べた。
 高齢者の免許返納に伴う交通手段の確保策では、介護保険事業として移動支援サービスを始めた田代地域のNPO法人に触れ、「同様の取り組みを検討している団体を支援したい」との考えを示した。
 扇田病院の無床診療所化方針については「病院事業経営戦略会議で建設・改修に要する初期投資と将来負担、医師確保の見通し、人口減少などを考慮した結果、入院機能維持の提案に至らなかった」と改めて説明。「療養病床を必要とする人、介護施設のサービス提供が適当と考えられる人の受け皿が課題。医療と介護施設の情報共有や連携強化に努め、今後の方向性をさらに検討したい」と述べた。

鹿角市の関市長 公約の対話行政推進 7団体70人と意見交換 灯油購入費助成など可決

2021-11-30
行政報告を述べる関市長(鹿角市役所)
 鹿角市の12月定例議会は29日開会し、2020年度各会計決算4件を全会一致で認定したほか、上程議案12件中4件を原案通り可決した。行政報告の中で関厚市長は直接市民と対話を行う「いつでも市長室」について、これまで7団体の70人と意見交換を行ったことを説明。「引き続き市民の声を伺い、市政に生かしていく」との考えを示した。
 関市長は6月の選挙戦で「市民との対話」を最重点の公約に掲げて当選。「いつでも市長室」はその具体策の一つ。地域で活動するグループや団体等を対象に、可能な限り「いつでも」「どこでも」出向いて意見を交わすこととし、9月17日の若手果樹生産者グループを皮切りにスタートした。
 これまでの内容について関市長は「廃校舎の再利用に対する意見や、子どもが実践しているSDGsなど特色ある取り組みを伺っている」と報告。その上で「こうした対話などを通して地域の課題の把握と活性化策の検討を進めることで、市民の意見を市政に生かしていく」と述べた。
 上程したのは補正予算5件、条例一部改正5件、指定管理者の指定、市道路線の認定各1件の計12件。
 このうち一般会計補正予算(第8号)1件と報酬・給与の条例改正3件を可決した。
 一般会計補正予算は歳入歳出それぞれ10億8705万円を追加し、総額を192億6264万円とするもの。
 このうち第8号補正は低所得世帯への福祉灯油購入費助成事業2097万円と子育て世帯への臨時特別給付金給付事業1億9078万円のみを計上し、初日に採決した。
 福祉灯油は灯油価格高騰の影響を軽減するため、市民税非課税世帯(福祉施設入所世帯を除く)に1世帯当たり5000円を給付する。対象は約3900世帯の見込み。
 政府が新型コロナウイルスの経済対策として行う子育て世帯への臨時特別給付金は、18歳以下の子どもに対する10万円相当の給付のうち現金5万円の給付に係る費用を計上した。
 この2件は速やかに手続きを進め、年内の支給開始を目指す。灯油購入費助成について栗山尚記議員が低所得世帯以外への助成について質問。阿部正幸産業部次長は「具体的な検討に入っていないが、県で事業者への支援を検討しており、それを勘案して検討したい」との考えを示した。
 報酬・給与の条例改正は、県人事委員会の勧告を踏まえ、議員、特別職、一般職の期末手当をそれぞれ年間0・1カ月分引き下げる内容。
 議案8件と陳情4件を常任委員会に付託し散会した。会期は12月17日までの19日間。

アメッコ市 従来規模で開催目指す 大館市の実行委 変異株に警戒、対策講じ

2021-11-30
来年2月の開催方針を決めた実行委(北地区コミュニティーセンター)
 大館市の冬の風物詩「大館アメッコ市」の実行委員会(山城久和会長)は29日、北地区コミュニティーセンターで本年度の初会合を開き、来年2月12、13日に開催する方針を決めた。新型コロナウイルス感染防止対策を講じた上で、ほぼ従来通りの規模で開催を目指す。
 例年、市や大館商工会議所、市観光協会などでつくる実行委が主催している。冒頭、事務局が開催規模について「前回(今年2月)以上、前々回(昨年2月)と同規模を目指す」という案を示した。長倉から新町まで「おおまちハチ公通り」を会場とし、日程を含め出席者から異論はなかった。
 期間中の主要行事は大半が中止されていたが、今冬は実施団体と協議し「白ひげ大神巡行」「秋田犬パレード」「丸まげ行列」「からみアメサービス」を行う予定。来場者の滞留が予想されるステージイベントは引き続き中止する。
 出店業者は県内限定で募集する予定。休憩・飲食スペースを設置し、会場内での飲食を認める方針。山城会長は「海外で新たな変異株『オミクロン』株が確認されたという話もあり、感染防止対策については国や県の方針に従いたい。最悪の場合、出店はできなくなっても(名物の)枝アメ並木を設置する形で開催したい」と話した。
 県内では昨年12月から1月中旬にかけて新型コロナの陽性確認数が増加し、感染拡大の「第3波」に見舞われた。その後減少に転じ、アメッコ市を無事開催できたという。
 実行委は感染防止対策として開催規模を縮小し、主要会場を従来の長倉~新町間(約400㍍)から、大町~新町間の約245㍍に短縮。当日は会場への出入り口を4カ所に限定し、常時5000人以下になるよう入場制限した。出店数は前々回に比べ半減し、アメや食品販売を中心に42店が立ち並んだ。
 アメッコ市は1588(天正16)年に始まったとされ、「この日にアメを食べると風邪をひかない」という言い伝えが残る。

20年度決算 財政の健全性「良好」 大館市 財務4表作成で速報値

2021-11-29
 大館市は、2020年度財務書類4表(貸借対照表、行政コスト計算書、純資産変動計算書、資金収支計算書)の作成を進めている。一般会計と7特別会計について、短期的な健全性と長期的な安定性を示す指標は速報値で「良好」と評価。来年2月ごろの公表を予定している。
 会計課によると、20年度決算の主な指標の速報値は、1年以内の短期的な支出に対する資産の余裕度を示す「流動比率」が133・3%だった。200%以上が理想的だが、平均は120~150%。100%以下は危険とされる。前年は速報値で125・7%だった。
 固定資産への投資が自己資本と固定負債の範囲内かどうかを表す「固定長期適合率」は98・9%。100%を下回ると健全、超えると過剰投資の状態とされる。前年の速報値は99・1%だった。
 流動比率と固定長期適合率から導き出される総合的評価で、財政の短期的な健全性と長期的な安定性を示す「資金構造適正度」は、基準の「1」を上回る1・348となり、「良好かつ健全な値」とした。前年は1・268だった。
 福原淳嗣市長は12月議会行政報告で「自治体自らの権限と責任による財政運営が求められる中、引き続き財務書類活用で資産とコストの管理を徹底し、時代を見据えた行政サービスの提供と施策展開に努める」と述べた。
 民間企業と同様の会計処理を採り入れた財務書類4表は、地方公共団体の原則である「現金主義」を補完するもので、土地・インフラ・負債・資本など全ての資産状況や減価償却費などを含めた正確な行政コストを示す。市は複式簿記の導入や固定資産台帳の整備を進め、16年度決算から統一的な基準に基づき財務書類を作成し、適正な財政運営に役立てている。
 19年度の貸借対照表による資産合計は1372億円(前年比18億円減)、負債合計は386億円(3億円減)で純資産986億円だった。市民1人あたり資産は193万円、負債54万円でいずれも前年とほぼ同額。行政コスト計算書による経常費用は324億円(前年比6億円増)、経常収益は前年とほぼ同額の9億円。不足分の315億円は税収や国・県補助金などで補った。

Xマス・イルミネーション 電飾の光が町を彩る 小坂鉱山事務所周辺 来月1日に開幕

2021-11-29
会場には電飾が取り付けられ、1日の開幕を待つ(小坂鉱山事務所周辺)
 小坂町の冬を飾る「クリスマス・マーケットin小坂」が来月1日、小坂鉱山事務所周辺で開幕する。コロナ禍のため、マーケットは昨年に続き中止されるが、イルミネーションは2万個増やし、5万5000個で師走の夜を彩る。
 1873(明治6)年12月、小坂鉱山に赴任したドイツ人鉱山技師クルト・ネットーが小坂で行ったクリスマスに由来する行事で、2013年から開催している。
 例年、露店が並びホットビールやホットワイン、クッキー、ロールケーキ、焼きソーセージなどの飲食物を販売しているが、昨年は新型コロナの影響で、マーケットは中止、ステージイベントも取りやめた。
 イルミネーションは鉱山事務所と天使館周辺の木々などに電飾を取り付け、クリスマスムードを盛り上げる。電飾の取り付けはほぼ終了し、本番を待つばかりとなっている。時間は午後5時から同8時まで。金、土、日曜日は小坂鉱山事務所がライトアップされる。期間は1日から25日まで。
 期間中は飲食店、小売店4店舗が行事に合わせ、クリスマス限定商品、特別メニューを販売する。参加するのは赤煉瓦倶楽部(主な販売商品・ワッフル、シュトーレン)、ミートとだ(ロールケーキ、マッセ、揚げたてドーナツ)、日本料理奈良岡屋(シーフードシチュー、ローストビーフ)、明治百年堂(クリスマスグッズ、リース)。参加日や時間は店舗によって違う。
 問い合わせは小坂まちづくり会社内の実行委員会(☎0186・29・5522)。

2021年10月

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小坂町のジャガイモ生産 品質安定、収量も増 栽培4年目 カルビー向け基準クリア

2021-10-09
秋田市の市場へ向けたジャガイモの出荷作業(畑作振興センター)
 小坂町産ジャガイモの出荷作業が、同町上向の畑作振興センターで行われている。大手菓子メーカー・カルビーへの出荷は8月に終わり、現在は秋田市の市場へ向けた生食用品種を扱っている。栽培を始めてから4年目に入り、町は「品質も安定し収穫量も増えている。さらなる増産を期待されている」と手応えを感じている。
 町は2018年度から、大手菓子メーカー・カルビー(本社・東京都)への出荷を目指し、町内で加工用ジャガイモの試験栽培に着手。3年目の20年度は、試験地を畑のほかに水田に拡大、生食用の品種にも取り組んだ。デンプン比重は目標を達成し、収穫量も水田で目標をクリアした。
 3年間の試験栽培を通して、栽培技術を体系化したマニュアルを作成したほか、加工用と生食用を組み合わせた栽培体系に展望が開けた。町は「3年間の試験は、成功だった」と総括している。
 4年目の今年は、4月にジャガイモ栽培受託組織小坂町ポテトコントラクター(会長・木村則彦観光産業課長)を設立。県、町と農業法人3社で構成している。カルビーポテト向けの加工用品種「オホーツクチップ」と、市場出荷用の生食用品種「キタアカリ」を各約50㌃、計1ヘクタールを作付けした。
 収穫作業は、昨年度導入した大型収穫機を稼働させ、加工用は8月に収穫し、㌧をカルビーポテトに出荷した。同社の品質基準をクリアし、出荷量も1・5㌧増えた。生食用品種は9月上旬に収穫し、畑作振興センターで選別作業を行い、秋田市の市場に出荷を続けている。
 受託組織のメンバーであるポークランドは、人気商品「桃豚コロッケ」の原材料に町産ジャガイモを使用している。町は、「小坂町産ジャガイモと特産桃豚との相性は抜群。桃豚コロッケもお試しを」とPRしている。

小麦導入の実証へ 新規転作作物 大豆、ソバ輪作 確立目指す 大館市

2021-10-08
 大館市は新たな転作作物として小麦の可能性を探るため、試験栽培や販売先、加工品開発などの実証事業を行う。小麦の栽培は秋に種をまく「秋まき」が主流だが、市内農家の協力を得て、北海道で行われている「春まき」も試し、気候や土壌が適しているのかを確認する。農政課は「大豆、小麦、ソバを組み合わせて水田に戻さなくてもいい輪作体系の確立を目指したい」と話す。
 新たに計画した新規作物導入実証事業。コメ依存から脱却し、安定的、効率的に所得を確保できる持続可能な経営体を育成するため、小麦の導入による輪作体系と販売・加工の体制を築き、ブランド化を目指す。本年度策定した市農業ビジョンの重点施策にも盛り込まれた。
 市ではこれまで転作作物として、水稲・大豆(エダマメ)、水稲・ソバ・大豆の組み合わせが推奨されてきた。農政課によると、大豆に転作後、連作は難しいため、畑を再び水田に戻す「復田」作業が農家の負担となっている。復田せずに畑作が続けられるよう、小麦を組み入れた輪作に向けて実証を行う。
 推奨する輪作体系は、「大豆・春まき小麦・ソバ」の3年3作と、「大豆・ソバ・秋まき小麦・ソバ」の3年4作。本年度、中山地区の農家の協力を得て、遊休農地で春まき小麦の試験栽培を小規模に行い、4月に種をまき、8月に刈り取った。今後、3、4カ所に広げて秋まき小麦も栽培する予定で、冬を経て来年7月ごろの収穫を目指す。
 農政課は「県内では大潟村で秋まき小麦が栽培されており、先進地を視察し進めたい」と話す。また、春まき小麦栽培地の北海道から講師派遣や現地に出向いて種子確保に向けた調整などを計画している。
 栽培実証と併せて、市産小麦の販売を視野に入れた取り組みも行う。地元直売所などと連携し新商品の開発や、関東方面へ小麦の利活用状況の視察などを予定している。
 市は講師派遣や視察、商品開発に向けた事業費88万3000円を9月補正予算に計上した。農政課は「小麦が国内産に回帰する中、北海道がメインだった春まきの栽培が大館でできないか試したい。3年ほどかけて実証し、大館ブランドとして価値ある作物にしたい」と話した。

本場大館きりたんぽまつり 代替企画あす〝開幕〟 ドライブスルー 名店の味 持ち帰りで

2021-10-08
ドライブスルー企画の会場となる東側の駐車場(ニプロハチ公ドーム)
 第49回本場大館きりたんぽまつり(大館食の祭典協議会主催)のドライブスルー企画が9日、大館市のニプロハチ公ドーム駐車場で始まる。「きりたんぽ食べ比べセット」(税込み2000円)などの購入を事前予約した市民限定で10、16、17の計4日間、販売する予定。
 例年会場となるドームでの屋内開催はコロナ禍で見送り、代替企画として屋外でドライブスルー形式による販売を企画した。
 セットはきりたんぽ業者3社の各1品と、きりたんぽ以外の業者による1品の計4品。みそ付けたんぽセット(3本入り、500円)も別売りする。いずれも前半2日間(9、10日)の予約はすでに締め切られたが、後半2日間(16、17日)については締め切りを11日に延長し受け付けている。
 受け渡し時間帯は各日午前10時から正午、正午から午後3時まで。購入客は駐車場東側の出入り口から入場し、車から降りることなく代金精算や商品受け取りを済ませることができる。
 会場設営は8日に予定し、駐車場南側には車内飲食スペースを設ける予定。祭典協事務局は「コロナ禍で規模縮小開催となり残念だが、ドライブスルー形式で本場の味を市民に楽しんでもらいたい」としている。
 16、17日のセット提供業者は次の通り。▽16日=ベニヤマきりたんぽ工房、秋田比内や、陽気な母さんの店、花善▽17日=北秋くらぶ、ベニヤマきりたんぽ工房、陽気な母さんの店、倶楽部スイーツ

「北限の桃」発泡酒に かづの観光 物産公社 あんとらあで10日発売

2021-10-08
道の駅かづので販売される北限の桃の発泡酒
 鹿角地域の特産品として知られている「かづの北限の桃」を使ったオリジナル発泡酒が誕生した。モモとホップの華やかな香り、クリーミーでフルーティーな味わいが特徴。鹿角市花輪の道の駅かづの「あんとらあ」売店で10日から販売を開始する。限定300本。
 企画元は道の駅かづのを運営している、かづの観光物産公社。これまで地ビールとして「鹿角」「十和田」「八幡平」の3商品を提供していたが、「もっと鹿角の特色を出したい」と考えていたところ、他地域でブドウを使ったビールを販売していることを知り、それをヒントに北限の桃に着目した新商品を作ることにした。
 山形県のメーカーに依頼して今年5月から商品化を進め、今月初めに完成した。
 原材料には麦芽、ホップに加え、モモのジュースを使用。ビール類特有の苦みを残しつつ、ジュースっぽくならない程度にモモの甘さが楽しめるように仕上がったという。
 アルコール分5%。内容量は330㍉㍑。小売価格は600円(税込み)。
 同公社は「限定300本だが、売れ具合を見ながら、できれば追加で発注したい。冬のギフト商品として使っていただければ」とPR。さらに「北限の桃に続く2番手として山ブドウを使った商品の開発も検討していきたい」と話した。
 8、9日は新商品の発泡酒と特製ミニオードブルとのテークアウトセットを限定販売する(予約受け付けは終了)。
 問い合わせは道の駅かづの(☎0186・22・0555)。

大館市22年度予算 「歳出ベースで5%減」 福原市長が編成方針 厳しい財政事情踏まえ

2021-10-07
予算編成方針が示された調整会議(大館市役所)
 大館市の2022年度当初予算編成が始まるのを前に、福原淳嗣市長は6日、管理職を集めた調整会議で編成方針を示した。新型コロナウイルスの影響に伴う地域経済の低迷や人口減などで歳入が厳しく、義務的経費を除く通常経費の要求は21年度当初に比べ「歳出ベースで5%減」。基本方針に「感染症の克服と地域経済の好循環への対策」など3点を設定した。
 20年度一般会計決算について市長は「(借金にあたる)市債の繰り上げ償還に努めた結果、財政健全化指標の実質公債費比率が8・4%と前年度から0・1㌽改善した」と説明。今後の見通しは「市税収入について感染症による地域経済の低迷や人口減少の影響が見込まれ、地方交付税は臨時財政対策債を含めた実質的な交付額は減少が続く」とした。
 歳出面は「少子高齢化に伴う社会保障関係費の増大、公共施設・道路・橋りょうなどの社会資本の整備更新、長寿命化にかかる経費の増加などが見込まれる」とし、「さらなる歳入の確保策や歳出の適正化策を推し進め、持続可能な財政基盤を確立していく必要がある」と強調した。
 基本方針は▽感染症の克服と地域経済の好循環への対策▽先導的共生社会ホストタウン関連事業の推進▽施策・事業の検証とスクラップ・アンド・ビルドの徹底による財源の確保。
 感染症の克服に向けては「官民問わずデジタルトランスフォーメーション(デジタル技術による変革、DX)の推進やポストコロナの新しい地域経済に対応した事業などを強力に後押しし、経済の好循環を加速化させる」と述べた。
 ホストタウン関連は「ユニバーサルデザイン(誰もが利用しやすいよう配慮された設計)のまちづくり、心のバリアフリーを十分に意識し、カーボンニュートラル(二酸化炭素排出実質ゼロ)やSDGs(持続可能な開発目標)、ジェンダーフリー(性による差別をなくすこと)の視点も取り入れていく」としたほか、「医療や介護、子どもを産み育てやすい環境に配慮し将来も持続可能な『内に優しく外に強いまちづくり』を進める」ことを掲げた。
 歳入の一般財源は「21年度決算見込みと比較して5%減」と試算。「市民の要望を踏まえ、医療・介護・子育てなどの暮らしづくりを筆頭に人づくり、ものづくり、物語づくりにも重点的に取り組み、組織・地域を越えた連携深化と英知結集で課題を克服したい」との考えを示した。
 21年度当初予算の一般会計は341億789万円。庁舎建設工事の完成に伴い、過去最大だった前年度当初に比べ24億7040万円(6・8%)減だった。
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