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売り上げ減の業者支援 大館市が追加策 県外学生へ食材提供

2020-05-30
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会見する福原市長(大館市役所)
 大館市の福原淳嗣市長は29日の定例会見で、新型コロナウイルス対応の追加支援策として、売り上げが減少した事業者への独自助成や市内宿泊者への商品券提供、県外学生への食材提供を行うと発表した。関連予算案を6月定例市議会の最終日に追加提出する予定。
 事業者支援は、2月から5月の売り上げ減少率が20%以上50%未満の企業に給付金を出す。国の持続化給付金(中小企業200万円、個人事業主100万円)、休業要請協力金(県30万円、市20万円)のいずれにも該当しない事業者を対象とする。
 商品券は地域限定とし、県の助成を受けて市内宿泊施設を利用する人に配布して、観光消費の拡大を図る。利用者の居住地は市内外を問わない。
 食材提供は「学生応援ふるさと便」と名付け、市出身の県外学生(大学生や専門学校生など)に対し、コメなどを送る。送料込みで4000円程度を想定している。
 福原市長は「緊急事態宣言の解除を受け、経済活動をできるだけ早く再開させたい。県外学生への食材提供は、ふるさとの魅力を再発見する機会になればいい。具体的な支援内容は協議中」と述べた。
 このほか、家計急変で学業を続けることが困難な学生を対象に奨学生を追加募集する。貸与するのは月額で高校生など1万2000円、大学生など4万円、医学生6万円。受付期間は6月1~30日。問い合わせは学校教育課(☎0186・43・7112)

 

81%に振込が完了 北秋田市 特別定額給付金

2020-05-30
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会見する津谷永光市長(北秋田市役所)
 北秋田市の津谷永光市長は29日に市役所で開いた定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症に係る特別定額給付金について、この日の作業分を含めて2万5494人分の振り込みが完了したことを明らかにした。対象となる市民3万1185人の81・7%。「ぜひ、市内で利用してほしい」などと呼び掛けた。
 市ではマイナンバーカードを利用したオンライン申請を今月1日から受け付け、郵送による申請は11日に書類を発送し、順次受け付けを開始してきた。
 会見で市長は「今月27日現在でのまとめで、申請状況は対象となる1万4015世帯のうち1万2233世帯から申請が提出された。申請率は87・3%」と説明。同日時点での支給状況は「対象となる3万1185人のうち2万1730人、69・7%に振り込みが完了した」としたほか、「29日は3764人への振り込みを予定しており、合計すると2万5494人、81・7%の市民への振り込みが完了する」などと述べた。
 その上で「受け付けの締め切りは8月11日。まだ、申請されていない世帯については今後、市からも連絡をするが、早めに手続きをしてほしい」と呼び掛け。「地域経済をもり立てるためにもぜひ、市内の飲食店や小売店等で利用してほしい」と話した。
 また、市独自の緊急経済対策である「事業継続支援金」「学生生活支援臨時給付金」「緊急子育てサポート給付金」の申請受け付けを開始したことも紹介。「今後の推移を見極めながら、必要に応じて第2弾、第3弾の経済対策を講じていきたい」との考えも示した。

 

鹿角市の4業界 「さらなる経済支援策を」 児玉市長に要望書

2020-05-30
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要望書を提出する田中会長(左から2人目、鹿角市役所)
 鹿角地域の飲食店やタクシーなど四つの業界の代表者が29日、鹿角市役所を訪れ、新型コロナウイルスに関する経済支援・復興対策を求める要望書を児玉一市長に提出した。
 要望したのは、かづの飲食店組合連合会(田中強会長、18事業者)、県ハイヤー協会鹿角支部(大里吉一支部長、4事業者)、鹿角小売酒販組合(清水順義理事長、58事業者)、運転代行サービス業のスマイル企画(阿部純子社長)の4者。
 新型コロナの影響で減少した売り上げは飲食店、代行業者が約7割、タクシーが約5割、ホテルや飲食店に納品している酒類小売店は5割以上という。
 田中会長は観光関連事業者に30万円を給付する市独自の事業継続支援金に感謝した上で、「飲食店組合会員の鹿角パークホテルの事業停止は、私どもには明日はわが身、と大変ショッキングな出来事と捉えている」と経済環境の縮小を懸念。書き入れ時の8月も夏祭りや成人式が中止となり「このままでは新しい年を迎えることができなくなる」と窮状を訴えた。
 その打開策として▽感染防止対策に考慮しながらの地元飲食店の利用や諸行事の開催について市職員への呼び掛け▽各種行事がなくなった8月の街への人の呼び込み▽ホテル倒産で影響が出ている飲食店の支援▽収束後を見据えた市内経済の復興対策の迅速な計画策定―などを要望した。
 児玉市長は「さまざまな業種で経済活動が停滞しているので、継続して支援していきたい」と前向きな回答を示したほか、「市職員にはできるだけ地元で消費するようお願いしている」と述べた。

 

経済回復へ行事再開を 条件付きで開催指針示す 大館商工会議所・通常総会 懇親会含め6月1日から

2020-05-29
地域経済の回復へ協力を求めた通常総会(プラザ杉の子)
 大館商工会議所(佐藤義晃会頭)の通常議員総会は28日、大館市のプラザ杉の子で開かれ、新型コロナウイルス感染拡大に伴い自粛が続いていた経済活動を回復させるため、県の対策を基に作成した同会議所や関係団体の各種行事の開催指針を報告した。事務局は「懇親会を含めて自粛を解いていきたい」とし、感染防止を徹底、人数制限を設けた上で、6月1日からの総会、懇親会、イベントの開催へ協力を求めた。
 開催指針によると、6月1日から18日までは、総会・役員会、昼食会・懇親会は屋内100人以内とする。イベントは屋内100人以内、屋外200人以内、収容率50%。6月19日から7月9日までは、総会・役員会、昼食会・懇親会は屋内1000人以内、イベントは「特定の地域の来場者人数を管理可能な場合は可」とする。7月10日以降は屋内1000人以内は変わらず、イベントのうち、お祭り等は全国・広域的なものは不可、地域の行事は可とした。
 感染防止の対策方針としては▽会場内の換気の励行▽会場のレイアウトは教室形式で対応▽トング、食器、箸、グラス等の共有や回しのみの禁止▽大皿料理はスタッフが最初に取り分け、直(じか)箸の使用禁止▽会食時間の短縮実施―などを挙げた。飲食店には出入り口の手指消毒液の設置、密集とならない席の配置、定期的な換気、消毒などを呼び掛ける。
 指針は26日に県が発表した対策に基づくもので、開催の目安としている。飲食を伴う懇親会・交流会、イベント等の開催は、主催する組織の長と相談することとしている。指針を作成した理由について事務局は「市中感染は出ておらず、いつまでも自粛では地域経済が死んでしまう直前まできている」と説明。佐藤会頭も「飲食業は悲鳴を上げている。この状況を打破していきたい」と理解を求めた。
 議事では、本年度事業計画、収支予算案などを承認。計画では「地域づくり」「企業づくり」「人づくり」をテーマに、コロナ対策などの重点項目を掲げた。

ゴンドラは「相席制限」 北秋田シノ森吉山 観光シーズン迎え感染対策

2020-05-29
夏のゴンドラ運行をPRするチラシ
 例年6月に観光シーズン入りする北秋田市。新型コロナウイルスの影響が続く中、遊覧船運航が名物の太平湖では1日の湖水開きが延期になった。6日にゴンドラ運行を開始する森吉山阿仁スキー場は不特定の客同士が1台に乗るのを避ける「相席制限」を予定。市商工観光課は「感染防止策を講じながら観光客を迎え入れたい」としている。
 湖水開きは1カ月遅れの7月1日に予定している。神事の後、遊覧船運航を開始する。10月末まで続き、船の上から新緑や紅葉の風景を楽しめる。運航する「ぶなの郷あきた」(間杉政明社長)によると、緊急事態宣言が出された4月中旬の段階で延期を決定した。
 森吉山登山の客が利用するゴンドラは当初の予定通り6日から9月27日まで運行する。往復の乗車料金は大人1800円、小学生800円。幼児は無料。自然観察会は6月13日から週1回ペースで開催される。
 市商工観光課によると、昨年6~9月は約7000人が乗車。東北各地や関東地方から訪れる人も目立つ。
 本県が呼び掛ける「県外との往来自粛」は5月末で終了し、東京など5都道県との往来自粛は6月18日まで。観光分野については「6月19日からは県をまたぐ観光も感染状況に注意しながら行っても差し支えない」としており、感染確認が続く地域からの来場も予想される。
 指定管理者のNPO森吉山は「ゴンドラや駅舎内の換気」など「3密」対策を基本に、「体調に不安がある場合は来場を見合わせてほしい」などとホームページで周知。
 独自の対策として「相席制限」を予定し、ゴンドラ1台に乗車するのは同一グループ客に限る。別のグループ客との相席を避け、万が一の感染拡大を防ぎたい考え。1台に5、6人が乗り込めるが、人数制限は今のところ予定せず「臨機応変に対応したい」としている。
 NPOによると、ゴンドラ山頂駅舎付近でザゼンソウが見られ始めている。残雪が多く、高山植物の開花期は例年よりやや遅くなりそうだという。
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比内地鶏支援 CF好調、400万円超 秋田犬 ツーリズム 総菜加工品など提供

2020-04-30
秋田比内やで製造している比内地鶏の総菜加工品(秋田比内や大館本店)
 大館、北秋田、小坂、上小阿仁4市町村の観光地域づくり法人・秋田犬ツーリズム(中田直文会長)は、比内地鶏の消費拡大につなげようとクラウドファンディング(CF)を行っている。開始翌日に目標の100万円を達成し、29日までに417万円を超える支援が集まっている。市内の業者が製造した総菜加工品などをセットにし、家庭でも食べやすい商品を提供。同法人では「比内地鶏のハードルを下げて味わってもらう取り組み。たくさんの人に食べてほしい」としている。期間は5月31日まで。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、需要が落ち込む比内地鶏の消費を支援しようと、購入型クラウドファンディング「#比内地鶏を食べて応援」プロジェクトを22日からスタート。1口1万円で、比内地鶏正肉、比内地鶏ステーキ、ハンバーグなど冷凍品が入った「温めるだけのお惣菜セット」と、比内地鶏スープ、親子丼の素などの常温品「調味料セット」の2種類を用意した。冷凍品は秋田比内や、本家比内地鶏、常温品はJA秋田たかのす、秋田活性化の共同出品。
 このうち、秋田比内や(武藤幸美社長)の総菜加工品は、家庭や弁当などで気軽に味わえるようにと、先月から販売を始めた商品。保存料や化学調味料を使わずに工場で一つ一つ手作りした。湯煎や電子レンジで簡単に温められる。ステーキセットは3枚で1080円(税込み)、ハンバーグセットは2個で648円(同)など、比内地鶏商品としては買い求めやすい価格となっている。
 クラウドファンディングが好調なことについて、「応援してくれる人がたくさんいることを実感した。比内地鶏のブランド力はまだまだある」と武藤社長。今後は「地元が応援していかないと守れない危機。この機会にファンを増やしていければ」と話している。
 支援の申し込みは「FAN AKITA」から。秋田比内やの商品は個別の注文も受け付ける。問い合わせは同社(電話0186・52・3886)。

県営工業団地拡張 付け替え道路の供用開始 大館市 一部舗装工事続く

2020-04-30
供用開始した市道二井田片貝沼田線の付け替え道路(大館市二井田)
 大館市は、県営大館工業団地拡張事業に伴う市道二井田片貝沼田線の一部付け替え道路の供用を開始した。拡張地造成計画の変更で工事が遅れ、当初3月完成予定だったが6月中となる見通し。一部未舗装区間があり、安全確保の上で工事を進める。6月議会に付け替え道路の市道認定案を提出する予定。
 団地内企業が生産体制増強に向け拡張地取得の意向を示したとして、既存団地との一体的利活用を図ろうと2019年度に付け替え事業に着手。拡張事業は大館第1南側4・8㌶と大館第2東側13・8㌶で16年9月に着工し、平安時代の埋没建物が屋根を残した状態で見つかった「片貝家ノ下遺跡」を含む用地は除外したため、当初より4㌶減の18・6㌶を整備した。
 ニプロ大館工場と第2拡張地の間を通る320㍍区間、拡張地南側の330㍍区間をそれぞれ付け替え、拡張地内に整備された団地内道路に接続。上水道・工業用水道管も移した。旧ルート858・3㍍から新ルート1033・2㍍となり、今月24日正午に供用開始した。
 県の造成工事は昨年11月に終える予定だったが、進出予定企業の工場増設計画との調整で大幅な変更が生じ、3月末の工期に延長。その影響で道路新設工事の舗装や既存市道の撤去工事、市有地の造成工事、電柱移転補償なども遅れた。工場増設には影響を与えないよう6月中の完成を目指している。
 市道二井田片貝沼田線は、国道285号から工業団地へのアクセス道として13~17年度に拡幅改良を実施。今回は路線付け替えのため、道路事業の国交付金の返還には該当しない見通し。市商工課によると、企業側が拡張地を取得すると大規模な投資と雇用拡大が見込まれるという。

日沿道鷹巣大館道路 県道の切り替え完了 北秋田市脇神 空港西線で520㍍新設

2020-04-30
縄文館側へ下る県道(左)に切り替え、通行止めにした道路(右)を鷹巣大館道路として整備(北秋田市脇神)
 日本海沿岸東北自動車道鷹巣大館道路の工事に伴い、新たな道路の付け替えが必要となっていた北秋田市脇神の県道大館能代空港西線で今月、付け替え道路約520㍍が完成した。27日に道路の切り替え作業が行われ、県道が伊勢堂岱遺跡の駐車場付近を通過するようになった。
 鷹巣大館道路の大館能代空港インターチェンジ(IC)以西は未開通区間。国交省が担当する鷹巣大館道路の大館能代空港IC―同市脇神間の接続区間(1・7㌔)と、県が担当する市脇神―今泉間の鷹巣西道路(5・25㌔)は、いずれも2020年度の供用開始を目指している。
 接続区間の一部は、これまで車両が通行していた県道を鷹巣大館道路として整備することとなる。工事期間中も県道を通行できるよう、付け替え道路を造った。
 付け替え道路の工事は国交省能代河川国道事務所が昨年11月末から着手。県道南側にあった林を切り崩し、同市脇神の川口南交差点側から伊勢堂岱縄文館側へ下る道路約520㍍を新設した。
 これまでの県道は伊勢堂岱遺跡の駐車場や伊勢堂岱縄文館より高い位置にあった。県道の切り替えにより、駐車場付近を通るほか、旧県道下にあるトンネル型の構造物(ボックスカルバート)を通過することとなった。構造物付近は大きなカーブがあり、走行には注意が必要。
 同事務所は「鷹巣大館道路事業が本年度の供用に向け大きく前進した」とし、切り替え後も現場作業などで交通規制が生じるため、「現場の誘導に従って通行してほしい」と呼び掛けている。

大館大文字まつり 大文字焼き実現目指す 5月に可否判断 その他の全行事中止

2020-04-29
大館の夏の恒例行事となっている鳳凰山大文字焼き(昨年の祭り)
 大館大文字まつり実行委員会(小池昌平委員長)は28日、大館市御成町の観光交流施設「秋田犬の里」で本年度初会合を開き、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年8月の祭りの大部分を中止すると決め、鳳凰山大文字焼きについてのみ実施する方向で検討していくことを確認した。大文字焼きは「三密を避けて成立する数少ない行事」とし、感染防止対策を徹底した上で実現を目指す。時期は8月に限らず、11月までを想定している。市民の意見を集約し、5月中旬までに可否を判断する。
 委員ら約20人が出席。始めに大文字焼きを除いた行事の中止について、全会一致で決定。県内外で9月上旬までのほとんどの夏祭りが中止となっていることを踏まえ、「昼の部」や「夜の部」の打ち上げ花火などは参加者、観覧者が密集する可能性が高いことから判断した。
 大文字焼きについては、小池委員長が「三密を避けてできる行事は、暗い雰囲気を少しでも改善する役割が課せられていると思う」とし、新型コロナウイルス終息への願い、医療・救急関係者への敬意とエールを込めて実施したい考えを示した。
 実施するための条件として▽市民の賛同▽「夜の部」会場の長木川河川敷の閉鎖、警備員配置▽大人数でのパーティー等の自粛要請―などが必要であるとし、日時については感染拡大状況を考慮した上で「8~11月の間で、最適な日を考えたい」と述べた。
 委員からは「趣旨を説明すれば、市民は理解してくれると思う」などと賛成する声が目立った。一方、「人が集まる可能性がないとは言い切れないのが心配」「他県から訪れる人への対策に注意しないと」といった意見も上がった。
 実施については事務局に一任することで決定。感染拡大が収まらない場合は中止することも想定した上で、実現を目指すことにした。市民の意見を集約した後、市、市観光協会、大館商工会議所が協議して可否を正式に決める。
 インターネット中継など多くの市民が鑑賞できる方法も検討していく。市観光協会の山城久和会長は「状況が許されるなら、(新型コロナウイルス対策の)最前線で働く人、落ち込んでいる人たちに、大文字の火でエールを送りたい。市民が同時に火を見上げることで、思いを届けられれば」と話した。
 大文字焼きも含めて全面中止となれば、1987年以来33年ぶり。大文字焼きは昨秋から準備作業が始まっており、薪として使用するため鳳凰山の中腹付近に既に運んであるアカマツの処理なども課題となってくる。

山菜採りシーズン クマに気を付けて 鹿角市が看板など設置 死亡事故現場など封鎖

2020-04-29
バリケード、死亡事故発生の看板を取り付ける市職員ら(鹿角市十和田大湯熊取平)
 山菜採りシーズンのクマによる事故を防ごうと鹿角市農林課などは28日、2016年に死亡事故が発生した十和田高原地区の市道と、国有林に通じる林道約60カ所に車が通行できないようバリケードや「入山禁止」と書かれた看板を設置した。〝3密〟に該当しないことから今年は入山者数が増えるとみられ、設置でさらに注意を促す。設置箇所の道路は11月20日まで封鎖する。
 タケノコの産地として知られる市十和田大湯の熊取平や田代平を含む同地区では16年5月から6月にかけて、クマによる4件の死亡事故が発生。市内では昨年、死亡事故はなかったが、4件で6人がけがを負った。
 市は16年以降、現場周辺の市道や山林に入りやすい私有地などに看板やロープを設置。シーズンが本格化する前のこの時期から雪が降る頃まで封鎖して呼び掛ける。担当者によると、事故周知で一時入山者が減少。これに伴い、クマの生息数が増えた可能性があるという。一方で、ロープを乗り越える入山者も確認している。
 この日は農林課、危機管理課の職員計11人や鹿角署員が5班に分かれ、作業を進めた。死亡事故現場に通じる市道は、バリケードを設置。「この先でクマによる死傷事故発生!」と書かれた看板も合わせて掲示し、土のうでしっかり固定した。農林課の小野寺裕一農地林務班長は「事故から年数はたったが、依然危険な状態が続いているとみられ、引き続き地区での山菜採り自粛を呼び掛けたい。警察と連携して休日を中心に見回りを実施したい」と話していた。
 市内では今月3日、尾去沢の住宅地で例年より6週間早くクマが目撃された。暖冬で山の雪解けも早く、山菜採りシーズンが長期化すると危惧。市は5月中旬ごろからパトロールを行う。
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特別融資制度を創設 北秋田市 新型コロナ経済対策で4月1日から

2020-03-28
 北秋田市の津谷永光市長は27日に市役所で開かれた定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症に係る経済対策として、特別融資制度を設ける方針を示した。「早急に関係機関との調整を進め、4月1日からの運用を開始する」などと述べた。
 会見で市長は「市においても、宿泊や宴会のキャンセル、各種イベントの延期や中止が相次いでいる」などと現状を説明。
 25日に設置した経済対策会議では「宿泊業や小売店、飲食業などの業種で、売上高の7割が減少している状況が明らかになった」とし「事業者からは、対策や支援の制度を早急につくってほしい、との声があった」ことを紹介した。
 特別融資制度は、市中小企業振興資金保障制度(通称・マル北)に、「新型コロナウイルス対策特別枠」を設けたもの。資金使途は運転資金で限度額は500万円。貸付期間は10年以内。据え置き期間は1年以内としている。通常枠とは別に、総額5億円の融資枠を確保。据え置き期間の保証料と利息の全額を市が支援する。
 市長は「マル北の制度を、さらに使いやすくした。今回、スピード感を持って制度を創設した」と述べ、利用を呼び掛けた。

錦木古川大太鼓「次世代へ」 鹿角市の無形民俗文化財 保存団体に指定書交付

2020-03-28
畠山教育長から指定書の交付を受ける上田会長(市役所教育長室)
 鹿角市教委は25日、市無形民俗文化財に指定した錦木古川大太鼓の保存団体に指定書を交付した。団体の代表は「子どもたちへの伝承を続けたい」と保存、伝承活動の継続を誓った。
 錦木古川大太鼓は、江戸時代、古川村で盆踊りや念仏講で演奏したのが始まりとされる。古川稲荷神社で行われる錦木塚まつりで奉納する。1973(昭和48)年ごろまでは古川地区だけで演奏していたが、その後近隣地区の盆踊りに呼び太鼓として参加するようになっている。
 伝承曲は7曲。このうち、錦木第一大拍子と錦木第二大拍子の2曲は現在、演奏されていないという。太鼓の大きさは4種類。1人で太鼓を担ぎ、鼓面をたたく際に左手首を頭上に回すのが特徴。1人で担ぐため、太鼓のたすきがけが、他地域の大太鼓と異なる。2001年に笛が復活、各種のイベントに参加している。
 歴史資料の花輪通絵図(はなわどおりえず)とともに、2月21日付で文化財指定を受けた。無形民俗文化財の指定は19件目。錦木古川大太鼓保存会(上田弘志会長)が保存活動を続けている。
 保存会の上田会長ら3人が市役所教育長室に畠山義孝教育長を訪れ、指定書を受け取った。上田会長は「長年取り組んできた苦労が報われたという思い。子どもたちへの伝承を続けながら、地域活動に参加し、励んでいきたい」と誓いを新たにした。
 畠山教育長は「これまで苦労があったと思う。伝承していこうという強い意志が指定につながった。これからも、後継者を育成し、郷土芸能を盛り上げてほしい」と激励した。

新型コロナ 経済対策会議を設置 北秋田市 的確な支援検討へ 飲食、観光、宿泊など影響

2020-03-27
新型コロナウイルス感染拡大に関わる北秋田市の経済対策会議(北秋田市役所)
 北秋田市は25日、新型コロナウイルス感染症に関わる経済対策会議を設置した。同日に市役所で第1回会合を開き、行政や関係機関が地域経済への影響について情報共有した。
 新型コロナウイルスによる経済活動への影響について関係機関と情報を共有し、経済対策を図ろうと設置。メンバーは市や県北秋田地域振興局のほか、市商工会や市観光物産協会など経済関係機関と、市指定金融機関の秋田銀行鷹巣支店の代表者計10人。
 初回は代表者ら計10人が出席。津谷市長は冒頭のあいさつで、「経済への影響を最小限に抑えるために、市と関係機関が連携し、一丸となって取り組むことが重要。意見を聞きながら的確な支援を検討していきたい」と話した。
 協議は非公開で実施。事務局の市商工観光課によると、会議では経済産業省が発表した緊急対応策などを説明したほか、各機関が経済・雇用に関する現状や影響を報告した。
 市商工会の聞き取り調査によると、小規模の小売店や飲食店では、売り上げが前年同期と比較して7割程度減っている店舗もあるという。謝恩会などの団体利用がキャンセルとなったため。
 土木・建築関係は「現時点で影響は出ていない」とした上で、今後の資材運用について心配する声が上がった。製造業は中国に工場を持つ企業などに影響が出ている。
 市観光物産協会は鉄道やタクシー利用のキャンセルが増え、観光業、宿泊業などに影響が出ていることを報告。事態の収束後に通常程度の売り上げなどに少しでも早く回復できるよう「スピード感のある取り組みを検討してほしい」などと市へ要望が寄せられた。
 今後は市が1、2週間に1回程度、関係機関への情報提供を随時行うほか、必要に応じて対策会議や幹事会を開き、支援策を検討する予定。

教育のICT化加速 大館市新年度から 校内ネットワークを整備 端末「1人1台」目指す

2020-03-27
 大館市は新年度から、全小中学校に校内通信ネットワーク(無線LAN)を整備する。学校教育のICT(情報通信技術)化を加速させる国の「GIGAスクール構想」補助事業を活用し、将来的に1人に1台端末を導入するための整備工事で、北鹿地方では同市が先駆けて実施する。事業費は2億1469万円。ネットワーク整備後は、2023年度までに4250台の端末を整備する予定。市教委では「情報収集の幅が広がり、教員の負担軽減にもつながる。できるだけ早期に整備したい」としている。
 教育のICT環境整備は、18年から端末を「3人1台」にする5カ年計画を国が進めているが、整備率は19年3月の時点で全国平均18・6%と伸び悩んでおり、本県も20%余りと整備が進んでいないのが現状。国では、整備の加速、自治体間の格差を減らすため、「1人1台」を目標にした「GIGAスクール構想」の実現を目指している。ネットワークの整備は公立校が半額、端末は1人上限4・5万円を国が補助する。
 同市では「公立学校情報通信ネットワーク環境施設整備事業」として、新年度から校内LANと、端末を充電する電源キャビネット整備工事を進める。ネットワークは現在、職員室にある有線LANを無線LANに変更し、電源キャビネットは校内の各教室に設置する。避難所に指定されている体育館にもネットワーク環境を整備する。
 端末は市内にあるタブレット876台のうち、バージョン対応した212台が継続して使用される。新たに整備するのはキーボード付きの端末4250台で、内訳は20年度に小学5年生446台、同6年生522台、中学1年生363台、21年度に中学2年生542台、同3年生490台、22年度に小学3年生471台、同4年生498台、23年度に小学1年生440台、同2年生478台。
 ICT環境が整うことで、動画による分析、文章作成ソフトによる長文リポートのほか、さまざまな情報収集が可能になる。電子黒板と連動させることで教員の負担減にもつながる。
 ネットワーク整備は早ければ夏休み中に工事に取り掛かり、9月頃から順次、端末を導入していく。市教委では「早期に整備し、ICTを活用した大館ならではの授業をつくり上げたい」と話している。

コモッセなど第1避難所は「不適」 洪水浸水想定区域 鹿角市 防災計画を修正

2020-03-27
地域防災計画の修正案を承認した鹿角市防災会議(市役所)
 鹿角市防災会議(会長・児玉一市長)は26日、市役所で会合を開き、地域防災計画の修正案を承認した。県の浸水想定区域の見直し結果を踏まえ、豪雨等により洪水が予想された場合、第1避難所として開設する指定施設の見直しなどを行った。
 国の防災基本計画の修正や県地域防災計画の見直しを踏まえ、所要の修正や文言の適正化、各警報や注意報等の判断基準の見直しなどを行った。
 県が見直した洪水浸水想定区域は、24時間雨量254㍉の「1000年に1度」の規模を想定したもので、以前より浸水が深くなっている。
 鹿角市内の浸水想定区域図では、米代川の下流域の毛馬内、末広地区では深いところで10㍍未満の浸水域がある。福士川は県が行っている河川改修工事により市役所方面などで浸水域が狭くなった。
 花輪市街地の第1避難所であるコモッセは現行の50㌢未満から3㍍未満へと水深が深くなり、不適となる。このため、浸水想定区域外の交流プラザ(MITプラザ)と福祉保健センターを新たに第1避難所に指定する。
 同じく、八幡平市民センターも洪水予想の場合は不適となるため、谷内地区市民センターを第1避難所とする。
 なお、地震など他の災害の場合、全ての第1避難所を開設するのは人員配置の関係から難しいため、これまで通りコモッセと八幡平市民センターを優先して開設する方針。
 交流プラザ、福祉保健センター、谷内地区市民センターは新たに福祉避難所としても指定する。
 浸水想定区域内の要配慮者利用施設は54施設で、新たに追加された施設には避難確保計画の提出を求めていく。
 今後、公表される予定の大湯川、小坂川の見直し結果を含めた洪水ハザードマップの作製を進め、7月に市内全戸に配布する予定。その後、熊沢川の見直し結果を踏まえたマップを別途、秋に配布する見通し。
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