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ドローン、観光に活用 操縦体験を販売 「地域周遊に厚みを」 秋田犬ツーリズム

2021-01-26
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空撮用ドローンの操縦を体験するDMO関係者(東光鉄鋼UAV事業部)
 大館、北秋田、小坂、上小阿仁4市町村の観光地域づくり法人(DMO)・秋田犬ツーリズム(中田直文会長)は、地域の観光資源を生かした新たなアクティビティとして、大館市雪沢の東光鉄工UAV事業部(旧雪沢小)を会場に「ドローン操縦体験」の販売を開始した。同事業部と連携し、ドローンを観光資源とした新規集客を狙う。25日に関係者を招いた商品のお披露目が行われ、近隣DMOの担当者らが操縦を体験した。
 同法人の大須賀信事務局長によると、ドローン操縦体験の事業化は県内でほぼ例がないという。同事業部がある雪沢は大館市と小坂町の中間に位置し、複数の温泉施設や旧小坂鉄道の旧茂内駅など豊かな観光資源があるが、これまでは観光客が長時間滞在する機会が少なかった。操縦体験を新たに企画することで「観光客が北鹿地域を周遊するルートに厚みが生まれる。魅力あるコンテンツとして広く認知されるよう、さらに磨き上げていきたい」と話している。
 操縦体験は昨年12月上旬から商品化。全国各地の体験型商品を掲載するサイト、アクティビティジャパン(本社・東京都)のプラットフォームを使用し、同法人のウェブサイトから予約を受け付けている。
 この日は同法人職員のほか、近隣DMOとして連携を深めているあきた白神ツーリズム(能代市)の畠譲さん、十和田奥入瀬観光機構(青森県十和田市)の姫野みやこさん、会場近くの産直センターを運営するゆきさわ産直にこにこ友の会の鳥潟功幹事長らが参加し、操縦を体験した。
 参加者は同事業部の岩澤祥さんから指導を受けながら、屋外での空撮用ドローン操縦や、球状のプラスチックフレームに覆われた専用機を使って屋内で行う「ドローンサッカー」などを体験した。いずれの参加者もドローン操縦は未経験だったが、繰り返し操作を行ううちに徐々に上達。姫野さんは「最初は難しかったが、だんだん操作できるようになった。私たちのDMOでもイベント撮影などに生かせると思ったので導入も検討したい」、畠さんは「操縦体験自体が楽しいが、他のアクティビティを行う際の〝映(ば)える〟写真撮影にも活用できそうだと感じた」などと話していた。
 体験は所要時間1・5時間のSコース(人数2~3人)と、2・5時間のMコース(同2~5人)の2種類を用意。基本料金はSコースが大人(中学生以上)1人4400円。小学生は1人2800円。Mコースが大人1人5500円。小学生1人3800円。空撮ドローンで撮影した映像はデータで受け取ることができる。問い合わせは同法人事務局(電話070・2020・3085)。

花輪ばやし屋台模型 「感動 鹿角パークホテル」に展示へ 制作者の佐藤さん「感動の一助に」

2021-01-26
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屋台の模型を修復する佐藤さん(ファンタジア・サトウ)
 鹿角市の旧鹿角パークホテルのロビーに飾られていた花輪ばやし屋台の模型10台が、新たな経営体によって今春再開される「感動 鹿角パークホテル」にも展示されることになった。製作者の佐藤興造さん(78)=花輪大町=は「廃棄処分される可能性もあったが、展示されることになり感謝したい」と感無量の様子。情熱を注いだ作品が再び日の目を見る、ホテル再開を心待ちにしている。
 佐藤さんは、花輪ばやし関連商品をメインにした土産品や化粧品などを販売するファンタジア・サトウの店主。
 20年ほど前から、花輪ばやし屋台の模型作りをライフワークとし、これまで大小100台以上を製作。1台完成させるには1年から1年半ほどかかるが、インターネットでの販売も行っており、市外からの問い合わせも多いという。
 旧パークホテルには歴代の社長から依頼を受け、花輪ばやし全10町内の屋台の模型を展示していた。平均サイズは幅、高さが各50㌢、奥行きが60㌢。絢爛(けんらん)豪華な造りを細部にわたって再現した逸品で、来訪者の目を楽しませてきた。
 こうした中、昨年5月に旧ホテルは事業を停止。その後しばらくは模型の行く先が決まらず、宙に浮いた状態だった。
 佐藤さんは「破産手続きが進む中で処分される可能性もあったが、多くの市民有志が心配して引き取り手を模索してくれた」と振り返る。
 その後、状況は好転。昨年10月に設立された鹿角プランニング(佐藤順英社長)が旧ホテルの建物と土地を取得し、「感動 鹿角パークホテル」として今春、再開することが決まった。
 屋台の模型10台は新パークホテルのフロントカウンター前に展示される予定。鹿角プランニングでは「花輪ばやしは鹿角、花輪にとって特別な催し物。お客さまにその興奮の一端を屋台の模型から感じ取っていただければ」と話している。
 佐藤さんは現在、ホテル側から依頼を受け、模型を店舗内に持ち込んで順次修復中。破損したり色あせたりした箇所の補修や着色などに取り組み、それぞれの屋台で微妙に異なる金箔(きんぱく)の色合いなども忠実に再現している。
 「九分九厘あきらめていたが、再生の道が見つかり感謝したい。感動が与えられるホテルの一助になればうれしい」。佐藤さんはホテル再開に期待を膨らませながら熱心に作業を進めている。作業は見学できるほか、「一緒に作ってもいい。興味のある方は大歓迎」という。
 問い合わせはファンタジア・サトウ(電話0186・23・2991)。

高齢者は3月下旬から 新型コロナワクチン接種 県が支援本部設置

2021-01-26
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 全ての国民を対象に新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を行う方針を国が示したことを受け、県は25日、接種の実施主体となる市町村をサポートするワクチン接種支援本部(本部長=堀井啓一副知事)を設置した。秋田市の県第2庁舎で本部会議を開き、今後のスケジュールや支援体制の構築について協議。国が示したスケジュール案では、重症化リスクが高い歳以上の高齢者向け接種は3月下旬に始まる予定となっている。
 新型コロナのワクチン接種は医療従事者、感染で重症化するリスクが高い高齢者、その他の人という順で行う計画。約1万人を対象とする医療従事者向けの先行接種は2月下旬、都道府県が調整主体となって実施する医療従事者向けの接種は3月中、高齢者向けの接種は3月下旬から開始する予定としている。
 高齢者やその他の人を対象にした接種は市町村が主体となって実施する計画。県はワクチン流通に関する卸業者との調整、市町村事務に関する国との連絡調整、接種スケジュールの広域調整、専門的な相談などの役割を担う。
 支援本部の設置に合わせて医務薬事課内に優先接種の体制構築など行う調整グループ、市町村の実施体制整備の支援など行う支援グループで構成するワクチン接種推進チームを設けた。
 最も早い供給開始が見込まれるワクチンはマイナス70度以下で保管する必要があるため、保管専用の機器が必要になる。機器は国が確保し都道府県を通じて設置する計画。本県は地域の中核となる大規模病院を中心に14カ所に配置する方針。
 堀井副知事は「短期間に大量の人に接種するという例のないもので、医療従事者や会場の確保など課題は多い。万が一の事態も想定しながら体制構築を進めて」と話した。

「大館の味」4点セット レトルト試作品完成 来年度までに販売目指す 試食会で反応上々

2021-01-25
馬肉と根曲がりだけの煮つけの試作品
 国の委託事業「関係人口創出・拡大モデル事業」の一環で「大館の味」をテーマにした商品開発に取り組む大館市は、レトルトの家庭料理4品をセットにした試作品を完成させた。23日夜、全国各地のサポーターで構成する「大館の食を応援するファンクラブ『WAN』」を対象にリモート試食会を開いたところ、「調理が簡単でおいしい」などと反応は上々。来年度までに首都圏で売り出す計画で、市移住交流課は「さらに磨き上げて大館のファンを増やしたい」としている。
 同事業は地域づくりの担い手不足解消のため、地域と多様に関わる人を増やすきっかけづくりをするもの。大館市はモデルに採択されて2年目。
 昨年9月から、地元食材を使用した「大館の味」の商品開発に着手。市、市まるごと体験推進協議会、女子栄養大学(埼玉県)の3者を中心に意見交換を重ねたほか、試食もして4品を決定。細かく刻んだ野菜、山菜などをみそ味のスープで煮込んだ「けの汁」、乱切りしたダイコンを塩や酢に漬けて甘酒と絡めた「なた漬け」、「山菜おこわ」、「馬肉と根曲がりだけの煮つけ」を商品化することにした。
 各品1~2食分を真空パックに小分けして4品をセットにして販売する。12月末に試作品が出来上がり、電子レンジで加熱したり、鍋で一煮立ちさせたりといった簡単な調理で食べられるようにした。女子栄養大の学生にデザインを協力してもらい、秋田犬と比内地鶏のイラストを用いたパッケージも完成させた。
 この日は試作品の反応を確かめようと、大館を応援してくれるサポーターを募って昨年9月に設立した「ファンクラブ『WAN』」の会員約70人のうち、希望した25人を対象にリモート試食会を開催。事前に4品を送り、食べてもらった感想を聞いた。
 東京、埼玉、神奈川のほか、鹿児島など全国各地から参加があり、「たくさん栄養を取れそうで毎日でも食べたい」「なた漬けは食べ応えがあり、優しい甘さ」「馬肉を食べる機会は少ないが、臭みもなく味付けがおいしい」「秋田の料理、故郷の味だと一目で分かる」との声が聞かれた。調理が簡単なため「子どものいる家庭には便利」「1人暮らしの人でも簡単に作れる」「コロナ禍でニーズは高い」と好評だった。
 市は参加者の意見を参考にして商品をさらに磨き上げていく考え。市移住交流課交流企画係の高松方純係長は「商品化に向けて自信がついた。より『大館の味』を意識して販売までこぎ着けたい。食を通じた情報発信で、大館のファンを増やせたら」と話した。

地域の財産を守れ 北秋田 金家住宅などで消火訓練 文化財防火デー前に

2021-01-25
文化財の火災を想定して住民がバケツリレーなどに取り組んだ訓練(金家住宅)
 文化財防火デー(1月26日)を前に地域の重要な建築物を守る意識を高めようと24日、北秋田市内4カ所で火災想定訓練が行われた。同市本城の国指定有形重要文化財・金家住宅では参加者約40人が初期消火などを体験し、万が一に備えた。
 文化財防火デーは、1949年に法隆寺金堂で火災が発生し壁画が焼損したことを受け、文化財の防災意識を高めようと文化庁などが制定。市消防本部では毎年、市内4地区や上小阿仁村で文化財指定の建造物や寺社など歴史のある建物での防火訓練を行っている。村では23日に福昌寺で実施した。
 金家住宅での訓練は市教委の主催で開催。金家住宅は1928年に建てられた2階建ての和館と洋館が良好に保存され、東北地方でも数少ない和洋並立住宅として2008年に重要文化財に指定された。和館は市に寄付され、洋館は現在も住家として使用されている。
 市教委や市消防本部、市消防団第9分団、本城自治会の計40人が参加。訓練は和館に煙が充満しているのを家人が発見した想定で実施し、通報や文化財の持ち出し、初期消火、消防団による放水などを行った。初期消火訓練では地域住民が協力してバケツリレーを行った。
 閉会式で長岐孝生生涯学習課長は「地域の財産を大切にし、災害から守り後世に引き継ぐのが私たちに課せられた責務」と呼び掛けた。本城自治会の金晃咲会長は「防火の重要性をあらためて感じた」と話していた。

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桜櫓館耐震改修 腐食広範で工期延長 大館市 3月中旬の完成目指す

2020-12-31
耐震改修工事が行われている桜櫓館(月撮影、大館市字中城)
 大館市が所有する国登録有形文化財「桜櫓館(おうろかん)」の耐震改修工事は、当初予定していた来年1月中旬の工期を2カ月延長し、3月中旬の完成を目指している。補強は終えたものの、想定より構造材や屋根下地材の腐食などが広範囲におよび、手間がかかっていることや部材の発注で遅れが生じた。4月に見学・貸館を再開する予定。
 耐震診断で東西方向の耐力壁が不足し、窓や戸などの開口部も多いため暴風時に倒壊の恐れがあると判定。南北方向の壁量はあるものの配置バランスが悪く、地震時に建物が変形しやすいとされ、5月から改修工事を行っている。事業費は約6500万円。
 文化財の価値を守ることと安全性確保の両立を目指し、できるだけ見えない位置で耐震化することを前提とし、建設当時の材料も可能な限り使用。既存の土壁は撤去し、構造用合板で耐力壁を設けた上で、再び土壁で仕上げる。屋根は既存の野地板と垂木、2階床は床板と根太の固定方法をそれぞれ確認し、想定と異なる留め金物は交換または増し打ちを行っている。土台と基礎、柱と横架材(土台・梁(はり))などの金物補強、既存梁を補強するための鉄骨梁と柱の新設なども進めている。
 過去の修繕が意匠的価値を損ねているとして、外壁や屋根の復元を図る。木製建具の組子修理やふすま・障子の張り替え、外観木部保護塗装も行う。浴室など使用していない部屋は物置に改修。電気・機械設備は更新する。庭園の樹木は剪定(せんてい)し、建物の外観が見えるよう整える。
 桜櫓館は、大館町長を務めた桜場文蔵氏が1933年に建てた木造2階の和風住宅(延べ床面積324平方㍍)。ケヤキの大梁(おおばり)と長尺・幅広の床板、秋田杉の長押(なげし)も継ぎ足すことなく長尺が使われた。各部屋の書院、部屋の障子や階段の手すりにも高度な技術が施され、2階の屋根から突き出た展望台もある。80年に現在地へ移転工事(曳家(ひきや))が行われ、北側の和室を解体。99年7月に登録文化財となった。
 市歴史的風致維持向上計画の重点区域内にあり、桜場氏が秋田犬保存会長だったことや、隣接の桂城公園で本部展覧会が開かれていたことから、秋田犬を守り育てる風致も貴重だとして「歴史的風致形成建造物」に指定。市は2018年9月に民間所有者から土地・建物を購入した。

感染対策し新年へ 北鹿地方の神社 初詣の準備進む 「混み合う日時避けて」

2020-12-31
マスク、フェースシールドを着用して絵馬の準備作業をする学生(大館神明社)
 2020年も残すところ1日となった。新型コロナウイルスに悩まされ続けた1年の暮れを迎え、北鹿地方の神社では新年の初詣に向けた準備が大詰めを迎えている。感染防止対策にも気を配りながら、慌ただしく作業を進めている。
 毎年大勢の参拝客が訪れる大館市の大館神明社(佐藤文人宮司)では、縁起物の準備作業が進む。来年の干支(えと)「丑(うし)」にちなんだ巨大絵馬と同じ絵柄の絵馬や、招き猫をイメージした「開運干支土鈴」などを用意。牛の着ぐるみを着たハローキティのお守りや、コロナウイルスに関連して「疫病退散」の茅の輪守り、旅行安全御守なども並べる。破魔矢や熊手なども含めて約100種類を頒布する予定だ。
 30日は、アルバイトの高校生や大学生が説明を受けた後、絵馬に麻のひもを結ぶ作業を行った。新年に願いを込め、一つ一つ確認しながら丁寧に仕上げていた。
 初詣の感染防止対策として、縁起物を頒布する授与所ではアルバイトの巫女(みこ)らにマスク、フェースシールド、手袋を付けて接客してもらう。例年1カ所だったおみくじ売り場は2カ所に分け、密を避ける。各所に消毒液を置き、参拝客にマスク、手袋の着用、対人距離の確保を求めるため注意書きも掲示する予定。
 例年大みそかから元日にかけて24時間体制で参拝客の対応に当たっていたが、この元日午前3~7時は閉鎖して受け入れを取りやめる。
 コロナ禍の今年は分散参拝の問い合わせが複数あり、既に縁起物を買い求める人も見られるという。同神社は「感染対策をし、人との距離を保って参拝してほしい。初詣は新年初めてのお参り。新年の混み合う日時を避けて訪れてもらえれば」としている。
 駐車場は神社北側の曳山車車庫前のほか、今年境内整備事業で新設した境内北側も利用できる。約90台分を確保できる見通しで、周知している。

北鹿地方に大雪 倒木や交通に乱れ 年末年始も警戒を

2020-12-31
雪が降り積もって倒木が発生した現場(北秋田市七日市)
 冬型の気圧配置が強まった影響などで、北鹿地方は30日、大雪に見舞われた。秋田地方気象台によると、午後4時までの24時間降雪量は北秋田市阿仁合で37㌢を記録。同市や鹿角市では倒木があり、道路の一時通行止めなども発生した。公共交通機関も乱れた。
 気象台によると、午後4時までの24時間降雪量は鹿角市で30㌢、北秋田市鷹巣で17㌢。同時刻現在の積雪の深さは鹿角市で50㌢、阿仁合で47㌢、鷹巣で32㌢まで増えた。
 午後4時現在、北秋田市では雪の重み等のため計4カ所で倒木が発生。同市七日市の県道では、2カ所で樹木が電線に倒れかかった。国道や市道でも倒木が道路をふさぐなど影響が出た。鹿角市八幡平堀合の市道でも倒木があり、午前5時ごろから約7時間にわたって全面通行止めとなった。
 JR秋田支社によると、大雪の影響で花輪線は午後1時30分から全線で運転を見合わせた。普通列車上下8本が運休、同2本が区間運休した。
 全日空によると、大館能代発羽田行き720便は雪のため出発が遅れ、31分遅れの午後0時41分に到着した。
 気象台によると、県内は31日から1月1日にかけても強い冬型の気圧配置が続き、大雪となる所がある見込み。31日午後6時までに予想される24時間降雪量は、多い所で平野部40㌢、山沿い50㌢。その後も雪が降り続くとみている。交通障害や建物被害への警戒、屋根からの落雪や路面・水道管凍結、なだれなどへの注意を呼び掛けている。

平日の歩行者 大町、御成町など大幅減 大館商議所通行量調査 コロナ予防で外出控え

2020-12-30
 大館市の中心市街地の人通りについて、大館商工会議所の通行量調査によると、大町と御成町2丁目、同3丁目の平日の通行量(歩行者)は前年を8~38・6%下回った。今年から新たに観測地点とした比内町扇田は、平日の通行量が休日に比べて2倍以上多い結果となった。大館商議所は「新型コロナウイルスの感染予防で外出を控える傾向が大きく反映したものと考えられる」としている。
 商業振興の研究や施策の参考にするため、10月16、18日の午前10時から午後5時まで調査。歩行者は商店街を形成する大町と御成町2、3丁目、比内町扇田の4地点、車両は大型店が立地する清水町、大田面を加えた6地点でそれぞれ計測した。両日ともに晴れや曇りで外出向きの天候だった。
 平日の歩行者は2丁目が382人(前年比8%減)、3丁目325人(38・6%減)、大町271人(18・1%減)、扇田153人の計1131人。休日は2丁目304人(28・5%減)、3丁目406人(12・3%減)、大町176人(32%減)、扇田70人の計956人。すべての地点で平日、休日ともに昨年から減少した。
 2丁目と大町、扇田で平日の通行量が休日を上回っており、銀行や病院などの利用を目的にした来街傾向が見られる。扇田については休日に銀行や病院だけでなく、商店街の多くが閉店していることも歩行者の大幅減につながったとしている。
 2丁目は「リニューアル、リノベーション事業が進む駅前地区の来街者をいかに誘導できるかが重要な課題」と分析。3丁目は「いとくショッピングセンターが目的地となっている。そこを起点に沿道の個人店などを生かし、来街者の回遊性を高める取り組みが求められる」とした。大町は「本年度は県よろず支援拠点事業による『0円改装』で、小売店やハチ公プラザの店舗リニューアルが行われ、今後の集客効果に期待」としている。
 車両の総数は平日が2万8468台、休日は2万8212台。休日の大田面が8267台(2・5%減)で最も多く、以下は▽平日の大田面7288台(2・4%増)▽休日の清水町6862台(1・7%減)▽平日の清水町6376台(0・4%増)▽平日の大町4131台(1%増)▽休日の3丁目3789台(2・2%増)▽休日の大町3750台(13・9%増)▽平日の3丁目3740台(6・4%減)▽平日の2丁目3493台(10・1%増)▽平日の扇田3440台▽休日の扇田2780台▽休日の2丁目2764台(2・1%増)―と続いた。
 7地点で増加したほか、車両・歩行者とも前年より早い時間帯に最多通行量を記録した地点が多く見られ、「遠出を控え、外出の際には車を使用して買い物や外出時間を短くする行動をとっている」と考察した。
 総括では「日沿道の大館市に関連する区間が開通し、大館能代空港や東北道を含めた広域交通網が形成され、人や物流の動きが活発になることが期待される。今後も引き続きハード整備やソフト施策が、車両・歩行者通行量に及ぼす影響を注視することが重要」とまとめた。

比内地鶏 過剰在庫ほぼ解消 官民一体で対策 一部で入荷不足も

2020-12-30
今年6月にJAあきた北青年部が開いた比内地鶏肉の販売会。生産者がおいしさをPRした。
 大館市の助成事業などを背景に比内地鶏の需要が高まっている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で一時期は過剰だった在庫が11月までにほぼ解消。各種助成事業できりたんぽセットなどの販売が例年よりも好調で、事業者からは「商品発送の売り上げが伸びて助かる」といった声がある一方、一部店舗では年末の需要増も相まって在庫が不足する場面も見られる。
 比内地鶏は大館が本県の主要産地。新型コロナの影響で、主な出荷先の首都圏からの注文が激減したため、市内卸売業者は一時期多くの過剰在庫を抱えた。
 過剰在庫解消のため市は8月から、卸売業者が在庫を小売店に安価で販売した場合、差額の一部を補助する事業を行ったほか、本場大館きりたんぽ協会員を対象に比内地鶏の購入助成(1㌔当たり1500円)を行う「比内地鶏販売促進助成事業」を11月末まで展開。申請は7322㌔、助成額は約1100万円に上った。これらの効果で過剰在庫は11月までにおおむね解消された。
 このほか、市が特産品の販売事業者に対して購入客の送料を負担する「特産品送料助成事業」が好調に推移。特にきりたんぽセットなどの発送が昨年よりも増えているという。同市葛原の秋田比内や(武藤幸美社長)では、比内地鶏ハンバーグなどの冷凍商品や、正肉やスープなどが一体となったきりたんぽ鍋セットの売り上げが前年比で約2倍に。担当者は「店と客の双方が助かる事業で本当にありがたい。比内地鶏の消費拡大にもつながる」と感謝する。
 一方で、一部の店では年末の需要増で比内地鶏の入荷が追いつかない場面も。同市有浦のプラザ杉の子では、例年クリスマスの時期に需要が集中する「比内地鶏のローストチキン」(税込み5000円)の販売に影響が出た。ふるさと納税の返礼品分を含め例年並みの700羽を用意したが想定を上回る注文があり、100羽超の注文をキャンセルする事態となった。コロナ禍で忘新年会を開催しない企業から「チキンを購入して社員たちに配りたい」という注文が想定以上に多かったという。
 JAあきた北の生産部会(高橋浩司部会長)は今年の生産羽数を当初21万5000羽と計画していたが、5月から4割減産とし14万5000羽に修正した。月に開いた関係団体への報告会で高橋部会長は「行政、商工団体、地域一丸となった支援に感謝したい」と述べた。通常の生産羽数に戻せるよう今後もPR活動を続けていくとし、来年の生産は通常時から2割減の18万羽とするとしている。

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高校生「働く場、遊び場少ない」 移住者「人温かくストレスない」 北秋田市「市長と語ろう」

2020-11-29
高校生と移住者、市長が意見を交わしたタウンミーティング(コムコム)
 北秋田市の「市長と語ろう! タウンミーティング」が28日、市民ふれあいプラザコムコムで開かれた。同市在住の高校生8人が日頃感じることや改善方法などを津谷永光市長へ提案したほか、移住者2人の目線で見る市について理解を深め、将来の北秋田市の在り方を探った。
 高校生を対象としたタウンミーティングは3年前から開催。今年は移住者と高校生が互いに市の魅力などを語ることで、新たなつながりを生み出そうと実施した。
 参加者は秋田北鷹、大館鳳鳴、能代の3高校に通う生徒8人と、阿仁地区に夫婦で移住した張了了さん、市の地域おこし協力隊員として移住定住促進に取り組む斎藤美奈子さんと津谷市長。コーディネーターは市出身の武田昌大さんが務めた。住民ら約40人が来場した。
 高校生は市の魅力について、人の温かさや農業などの1次産業を挙げる一方、「働く場所や若者が遊べるところが少ない」「市から出て行く人が多い」と課題を述べた。このほか「鷹巣駅をSNS映えスポットにする」「移動販売や街中、病院への送迎車を用意する」などの具体的な提案も行った。
 移住者に対して高校生が質問する場面では、「出身地と北秋田市のどちらが住みやすいか」と質問が上がった。中国・上海市出身の張さんは「北秋田市は人が温かく、ストレスを感じない」と市で暮らして感じた長所を語った。斎藤さんは高校生に対して「地元から離れると魅力や大切さが分かる。若いうちにさまざまな文化や習慣に触れてみて」と呼び掛けていた。
 津谷市長は「皆さんが普段の生活の中で市の問題点を把握したり、将来に向かって考えたりしていると分かった」と述べ、「市を持続させるためには皆さんの力が必要。将来を担う小中高生が一緒になってまちづくりに参画してもらえる施策を展開していきたい」とまとめた。
 

鹿角市12月議会 旧鹿角パークホテル 改修費3億円など補正予算 賛成多数で可決 

2020-11-28
一般会計補正予算は賛成多数で可決した(鹿角市役所)
 鹿角市の12月定例議会は27日開会し、2019年度各会計決算6件を全会一致で認定したほか、上程議案35件中10件を原案通り可決した。このうち旧鹿角パークホテル再開を支援する補助金3億円を盛り込んだ一般会計補正予算は一部議員から「金額が大きい」と異論が出たが、起立採決の結果、賛成多数で可決。児玉一市長は「私の市長としての政策で、一つの企業誘致だと認識している」とし、理解を求めた。
 一般会計補正予算は歳入歳出それぞれ10億6489万円を追加し、総額を230億9351万円とするもの。旧パークホテルの営業再開に向け、市が改修工事費3億円を負担する中心市街地中核ホテル再生支援事業補助金は、一日も早い再開を目指すため、同補助金とGIGAスクール整備事業費のみを計上する第10号補正として初日に採決した。
 旧パークホテルの新たな経営体は先月設立された鹿角プランニング。社長の佐藤順英(ゆきひで)氏(64)は鹿角市出身。福島県で発電所のプラント関連工事などを手掛ける会社を経営している。市がホテル再開を打診したところ、快諾した。
 再開にあたっては老朽化した施設の改修が必要で、全体工事費は約7億2000万円。このうち3億円を市が補助することとし、17日の市議会全員協議会で説明した。来年3~4月のプレオープン、同6月のグランドオープンを予定する。従業員は25~30人(うち正社員12人程度)の見込み。
 質疑では無会派の吉村アイ、田口裕、戸田芳孝の3議員が補助金額の妥当性やホテル経営の見通しなどについて、当局の見解をただした。
 阿部一弘副市長は「補助金の3億円は結果的に工事費を通じて市内経済に還元される。旧パークホテルの周辺への経済波及効果は年約5億8000万円と非常に大きく、交流人口の拡大や雇用、景観、地価など総合的に鑑みて公益性が高いと判断した」と強調。
 花海義人産業部次長は「鹿角プランニングの役員は8人構成。事業計画を確認したが、うまくいくだろうと判断した。3年目に黒字化を見込んでいる」と説明した。
 児玉市長は「補助金額が高いか安いかは、この後で結果が出るものと思っている。せっかく来てくれる会社なので成功するよう、みんなで温かくお迎えしたい」との考えを示した。
 その上で、安保誠一郎議員(無会派)は▽補助金が巨額でその内容が示されていない▽所管の常任委員会で十分な審査がなされていない▽コロナ対策を最優先すべき―の三つの観点から、一般会計補正予算に対する反対討論を述べた。
 これに対し、栗山尚記議員(鹿真会・公明)は「民間による事業再開という、これ以上ないチャンスを逃すことのないよう、市として最大限の支援を行うのは当然のこと」、中山一男議員(清風会)は「ホテルの再開が遅れるほど地域経済へのダメージは大きくなる。スピード感を持って早期着工し、オープンすることが必要」と賛成討論。議長を除く起立採決の結果、賛成12、反対4の賛成多数で可決した。
 上程したのは予算関係3件、条例関係8件、指定管理者の指定案4件、過疎地域自立促進計画の変更案、市道路線の認定案各1件の議案17件、規約を一部変更する専決処分の報告1件。
 このうち一般会計補正予算や工事請負契約変更6件、特別職、議員、一般職の期末手当を引き下げる条例改正3件の計10件を可決。議案25件と陳情5件を常任委員会に付託し散会した。会期は12月17日まで。

 

混戦の中、運動最終日 上小阿仁村長選挙 あす投票 激しい舌戦が続く

2020-11-28
上小阿仁村長選挙のポスター掲示場
 中田吉穂村長の死去に伴って24日に告示された上小阿仁村長選挙は、29日に投開票が行われる。前職と新人の一騎打ちとなり、村内の各所で激しい舌戦を展開。混戦が続く中、運動期間の最終日を迎えた。
 立候補したのは届け出順に、前職で返り咲きを狙う農業の小林悦次候補(66)=五反沢字五反沢=と、前村議会議長の新人で会社員の小林信候補(59)=小沢田字釜渕=の、いずれも無所属の2人。
 小林悦次候補は、村職員や村長の経験をアピールしながら「村長不在の非常事態を早急に正常化する。村長の経験を生かしてすぐに、対応することができる」などと訴え。年金生活者への支援やインフルエンザ予防接種無料化のほか、第2弾の給付金支給などを公約に掲げている。
 小林信候補は、村議会議長などの政治経験をアピール。「村は危機的状況。立て直すには住民と行政、議会が一つになることが大切」と訴えるとともに、「幼児教育と保育環境の充実」や「高齢者の生活支援の充実」「事業所支援と働く場の充実」などの実現を目指すとしている。
 同村の村長選挙は、1983年から連続6期を務めた故北林孝市氏が勇退した2007年の選挙以降、4回連続で村長が交代する激しい選挙が繰り広げられてきた。ただ、投票率は新人同士の一騎打ちを制して北林氏が初当選した83年が96・42%、07年は92・70%だったものの、11年は90・48%、15年は88・48%、19年は86・36%と低下傾向をたどっている。
 今回は、前回から1年7カ月しか経過していない中での選挙であることや、統一地方選の中で行われたこれまでと違い、議会議員選挙とは別日程になったこと、さらには新型コロナウイルス感染症の影響などで、投票率はもう一段、低下することが懸念されている。両陣営ともに票読みには苦慮しながらも、運動期間の最後まで、票の上積みを目指していく構えだ。
 投票は29日午前7時から午後7時(八木沢は午後6時)まで、村内8カ所で行われ、午後8時から村健康増進トレーニングセンターで開票。午後9時までには、大勢が判明する見通しだ。
 村選挙管理委員会が23日現在でまとめた有権者数は2033人(男974人、女1059人)。

 

来春知事選 現職佐竹氏が4選出馬 「次世代の秋田の基礎を」 県議会で表明 「情熱持って」と意欲

2020-11-27
12月県議会で4選出馬を表明した現職の佐竹氏(議場)
 任期満了(2021年4月19日)に伴う来春の知事選について、現職の佐竹敬久氏(73)は26日、4選を目指して立候補することを表明した。同日に開会した12月県議会本会議の冒頭で述べた。新型コロナウイルス感染拡大に伴う時代の大きな変化に対応した次世代の秋田の基礎構築などに取り組みたいとし「私の気力と体力、情熱をもう一度、県政にささげたい」と述べた。
 佐竹氏は「新型コロナウイルス感染の拡大により、この一年、県政は足踏み状態が続いている。落ち着きを取り戻したとしても、時代は大きく変化しようとしている。変化は本県に大きな可能性をもたらすとともに、反作用として負の側面も持つ」などと県政を取り巻く現状を分析。
 「これからの数年は本県にとって極めて大事な時期。次の世代に可能性に満ちた秋田をしっかりと引き継ぐため、ふるさと秋田を守るため、県政にささげたいという気持ちが強くなった。次期知事選への出馬を決意した」と述べた。
 本会議終了後の取材では、「年齢を考えてそろそろかなという気持ちもあった」と3期12年を区切りとする考えもあったことを明らかにし、「新型コロナの関係で時代は変化し、影響は来年以降も続く。どのように対応するかが重要。これまで培ってきた知識、専門的な経験、さまざまなネットワークなどが県政の利益につながるのではと強く思った。情熱を持ってクリアしていきたい」と意欲をみせた。
 知事選への立候補を正式に表明したのは佐竹氏が初めて。
 【佐竹氏の略歴】仙北市角館町出身。東北大工学部卒業後に県庁入り、総務部次長など務めた。1997年の知事選に立候補して落選。2001年から秋田市長を2期務め、09年の知事選で初当選。現在3期目。

味生む煙、もうもうと 北鹿各地 いぶりがっこ作り盛ん

2020-11-27
ダイコンがいぶされている小屋(とっと工房)
 北鹿地方で秋田の冬を代表する伝統食の一つ「いぶりがっこ」作りが盛んに行われている。各地の作業場で収穫したダイコンをつるし、いぶす光景が見られる。
 大館市比内町達子のとっと工房は、10月末ごろから作業を始めた。同施設に隣接する畑から収穫したダイコンをひもでつるし、煙が立ちこめる小屋の中で約5日間かけてじっくりといぶしていく。作業は7回に分けて行われ、約5000本を加工する。
 まきには昨年切り出し、1年かけて十分に乾燥させたサクラの木を使用。火の上にはトタンをかぶせ、ダイコンに直接火が当たらないようにしている。いぶしあがり、きつね色になったダイコンはザラメや塩、米ぬかなどで漬けて「がっこ」に。がっこは袋詰めし、空気を抜いて殺菌処理をした後、同市の「比内のゆ」で販売される。
 同工房の菊地俊策管理者は「味の評判も良く、東京や仙台などからの注文も毎年10件ほどある」と話した。希望者には、がっこにする前のいぶしたダイコンなどの販売もしている。
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東北「山・鉾・屋台」協議会 祭り再開へガイドライン 花輪ばやしなど5団体

2020-10-26
来年の花輪ばやし再開への思いを語る戸澤会長(ホテル茅茹荘)
 新型コロナウイルスの影響で今夏の祭典が中止となった花輪ばやし祭典委員会の戸澤正英会長は、24日に鹿角市のホテル茅茹荘で開かれた若者頭協議会通常総会・懇親会の席上、来年の再開に強い意欲を示した。東北にあるユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」の5保存団体で構成する「東北山・鉾(ほこ)・屋台協議会」が足並みをそろえ、再開に向けたガイドラインを策定するよう提案したことも明らかにした。
 同協議会の構成メンバーは花輪ばやし、「角館祭りのやま行事」(仙北市)、「土崎神明社祭の曳山行事」(秋田市)、「八戸三社大祭の山車行事」(青森県八戸市)、「新庄まつりの山車行事」(山形県新庄市)の各保存団体。いずれも今年の祭りは中止を余儀なくされた。
 戸澤会長は「来年は何が何でもそれぞれの祭りをやりたいと思っている。いろいろな課題が出てくると思うが、5団体が同じ方向で進みたい。そのためのガイドラインを一緒に作りたい」と思いを語った。
 今月中旬、戸澤会長がその旨を協議会事務局の八戸市教育委員会に提案したところ、快諾を得たという。今後、事務局が各団体に案内を出す予定。
 行政も含めたガイドライン策定の第1回会議は来月、八戸市で開催する見通し。数回の会議で方向付けを出したい考え。
 戸澤会長は「いろんな意見を拝借し、それを集約していきたい。例えば箱根駅伝など他の団体や行事を参考にしながら、来年はぜひ祭りをやる方向で一生懸命考えていきたい」と再開への思いをにじませた。

前議長と前村長出馬へ 上小阿仁村長選 来月24日告示 選挙戦、三つどもえも

2020-10-26
 中田吉穂村長の死去に伴う上小阿仁村の村長選挙は、11月24日告示、29日投開票の日程で行われる。すでに、新人で前村議会議長の小林信氏(59)=小沢田字釜渕=と、前村長の小林悦次氏(65)=五反沢字五反沢=が立候補の意思を表明。ほかにも立候補を模索する動きがあり、選挙戦となることは確実な情勢だ。
 前回の選挙は昨年4月に行われた。再選を目指した小林氏に対し、返り咲きを狙う中田氏と、新人の男性による三つどもえ戦を展開。実質的には小林氏と中田氏による一騎打ちとなり、中田氏が4票差で勝利した。小林氏の陣営からは選挙後、結果に対する異議の申し出があったが、村選管は「結果は正しい」として棄却した。
 こうして2度目の船出をした中田村政だったが、村長自身の病気で複数回の入院を余儀なくされる。この間には、前の村長時代から不在となっていた副村長と監査委員について2度にわたり議会へ提案したものの、いずれも否決。議会との間に大きな溝ができた。議会への答弁では「公募しても探したい」との考えも示したが、実現はしないままだった。
 一方で、最も力を入れていた「買い物弱者支援事業」については8月から、移動販売車の運行を開始。多くの利用者から、好意的に受け入れられている。
 死去に伴い、現在は総務課長が「村長職務代理者」となっているが、副村長が置かれていなかったことによる影響も指摘されている。今月20日からは新年度予算案の編成作業も始まった。「大幅な意識改革で事務の効率化を図るとともに、ウィズコロナ、アフターコロナといった社会の変化に迅速に対応しながら、持続可能な行政サービスの実現を目指す」との方針を示しながらも、「新村長による政策転換」を念頭に置きながら進めるという。
 同村の村長は、1983年から連続6期を務めた故北林孝市氏が勇退した07年の選挙以降、小林宏晨氏(07~11年)、中田氏(11~15年)、小林悦次氏(15~19年)、そして19年から再び中田氏と、1期ごとの交代が続いてきた。今回は前回の選挙からわずか1年半後という短い期間での選挙になる。
 現時点ではまだ、候補者も出そろっておらず政策等の比較はできないが、村内では早くも、選挙ムードが高まってきた。告示日に向けて、水面下の攻防も激しさを増しそうだ。

バリアフリーのまちづくり 障害者らと歩いて点検 大館市 マップ作成や計画の資料に

2020-10-25
道路の段差などを確認したまち歩き点検(大館市三ノ丸)
 東京パラリンピックに向け障害者らが住みやすいまちづくりを進める国の「共生社会ホストタウン」に登録されている大館市で23日、「バリアフリーまち歩き点検」が行われた。障害者と一緒に道路や施設の整備状況を点検する初めての取り組みで、市中心部を歩き、道路の段差や点字ブロックの状況などを確認した。点検結果は市が進めるバリアフリーまちづくり計画の参考資料とするほか、来年度のバリアフリーマップの作成を検討している。
 共生社会ホストタウンの取り組みの一環。東京五輪・パラリンピックを契機に、共生社会を実現し、「ユニバーサルデザイン(誰もが利用しやすいよう配慮された設計)化」と「心のバリアフリー」を推進することとされている。
 市では障害への理解を深める契機にしようと、国の事業を活用して外部機関を講師に招き、まち歩きを企画した。点検箇所は、聖火リレーのルートとなっている市役所から市観光交流施設・秋田犬の里周辺。市障害者自立・差別解消支援協議会の会員や障害者、市職員ら約40人が5班に分かれて歩いた。
 参加者は歩道の幅が車いす同士ですれ違うことができる2㍍以上が確保されているかや、車いすの通行が難しい高さ2㌢以上の段差がないかなどを確認。点字ブロックが欠けたり、薄くなったりしている場所が多数あり、歩道の傾きや生け垣がはみ出して通行に支障が出る場所も見つけた。音響装置付きの信号機や広さが確保された多目的トイレ、歩道が平らで歩きやすい場所などもチェックした。
 点検結果を地図に書き込み、参加者で情報共有し、「心のバリアフリー」をテーマにセミナーも行った。市福祉課の菅原弥生課長は「当事者の生の声を踏まえてバリアフリーマップを作成し、市民に周知していきたい」と話した。
 市は昨年10月、本県で初めて共生社会ホストタウンに登録された。タイの事前キャンプ地として、ボッチャと陸上競技の選手団を受け入れ、宿泊施設や競技施設のバリアフリー整備状況を確認した。第2期市総合戦略(20~24年度)の重点プロジェクトの一つが「バリアフリーまちづくり」。本年度は市としての面的・一体的なバリアフリー化の方針を示す移動等円滑化促進方針(マスタープラン)を作成する。

ありがとう花輪北小 54年の歴史振り返る 閉校記念式典

2020-10-25
閉校記念式典で歌を歌う児童(花輪北小)
 鹿角市花輪北小学校(虻川真喜子校長、児童119人)の閉校記念式典が24日、同校で行われ、児童は歌や呼びかけを通して母校への思いを表現した。
 同校は1967年4月、下川原小と柴内小が統合して創立。平元小と来春に統合し柴平小となる。
 この日、最後の学習発表会、閉校記念式典、思い出を語る会を行った。
 式典で虻川校長は野球、ミニバス、陸上などの活躍に触れ「明るく、元気いっぱい、最後まで全力で取り組む北小魂が柴平小でも発揮されるように」と激励した。
 初めに同校の歴史をまとめた映像が上映され、花壇活動やクラブ活動など輝かしい結果と伝統が伝えられた。児童は呼びかけで「ありがとう花輪北小学校」などと思いを表現した。最後に出席者全員で「朝明けの空はれわたり」と始まる校歌を声高らかに歌った。
 式典後、5年生30人が稲作体験学習で収穫したあきたこまちが来校者に贈られた。ラベルには「北小をわすれ米(まい)~花北315(さいご・サイコー)」と、これまでの感謝の気持ちが書かれていた。
 

3人に芸術文化功労賞 北秋田市 日本舞踊や郷土芸能

2020-10-25
 北秋田市芸術文化協会(石郷岡修一会長)は24日、市民ふれあいプラザコムコムで芸術文化功労賞の授与式を開いた。本年度の受賞者は佐藤チヤさん=日本舞踊千川流鷹巣千川会、松橋盛七さん=比立内比靖会、佐々木里美さん=合川太鼓保存会。賞状などを贈り、功績をたたえた。
 授与式は例年、市文化祭の演示部門の会場で行われてきたが、本年度は新型コロナウイルス感染症の影響を受けて行事が中止に。このため、授与式が単独で開かれた。
 この日の式で石郷岡会長は「多数の応募の中から、今月1日の選考会議で3人を決めた。長い間、地域のために活躍されてきた。これからも、地域住民や文化向上のため頑張ってほしい」などとあいさつ。一人一人に賞状と記念品を授与した。
 受賞者を代表して松橋さんは「喜びと感激でいっぱい。先祖から代々受け継いできた郷土の大切な文化を守り、後世に伝えていきたい」と謝辞。来賓の津谷永光市長は「皆さんの活動は地域の人たちに潤いと喜び、明るさや勇気を与えてくれる。積み重ねてきた技などを披露し、市を盛り上げて」などと祝辞を述べた。
 受賞者の功績は次の通り。
 ▽佐藤チヤさん 日本舞踊千川流師範。日本舞踊千川流鷹巣千川会代表を務め、旧鷹巣町時代から地域住民に舞踊の指導を行い、東京浅草公会堂での発表会にも出演。福祉施設への慰問、チャリティー発表会も開催するなど、積極的に日本舞踊の向上、発展に尽くした。
 ▽松橋盛七さん 比立内獅子踊りが後継者不足で演示の休止に追い込まれた際、青年団メンバーとともに中心となって存続のための活動に尽力。自身は笛ひとすじに50年。小中学生へ笛を指導するほか、阿仁中のふるさと学習でも笛を披露する。本年度、県民俗芸能協会から表彰を受けた。
 ▽佐々木里美さん 1989年に合川公民館講座から自主団体「合川太鼓保存会」を設立。現在は副会長を務めながら、曲づくりや会員の技術指導を行っている。毎年、県太鼓フェスティバル等に出演。8月14日の「合川まと火」でも欠かせない存在。国立市との交流にも貢献した。
 
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