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手入れ行き届かない私有林集約 森林の経営管理進む 大館市「全国のトップランナー」 3区域で意向調査

2021-01-17
 手入れが行き届いていない私有林を市町村が集約して管理する「森林経営管理制度」の事業が大館市で進んでいる。2019年度以降、花岡、平滝・大川目、赤川の3区域で森林所有者に意向調査を実施。「市に管理を委ねる」とした33件、約68haに経営管理権を設定した。このうち経営に適した森林は、民間事業者に再委託する手続きを進めている。市は「全国でトップランナーといえる進ちょくで、市内の対象私有林を20分割し計画的に取り組む」と話す。
 2019年4月施行の森林経営管理法に基づく制度。所有者が適切な管理を行う責務を明確化し、管理が難しい場合、市町村が伐採・木材販売・造林を行う権利を預かり、意欲のある林業経営者に貸し出す。採算が厳しく林業に適さない私有林は、森林環境譲与税を財源に市町村が間伐や植林を行う。
 制度の対象となるのは、市内の約1万2000haの私有林の人工林。対象の私有林を20分割し、意向調査を実施しながら、20年を1周期として事業を進める方針。
 初年度の19年度は、花岡と平滝・大川目区域の一部で対象森林の所有者に意向調査を実施。「市に管理を委ねる」と回答した所有者と順次、「経営管理集積計画」を策定し、公告を経て「経営管理権」が設定された。経営管理権の設定は19年度31件、20年度2件の計68・56haなった。
 市農政課はこの約68haについて、林業経営に適した森林の経営管理を民間事業者に再委託する手続きを進めている。県に登録している林業経営者と制度運用に向けた意見交換会も行った。
 本年度は赤川区域の397haと、19年度に実施しなかった花岡区域の168ha、平滝・大川目区域の12haの森林所有者に意向調査を実施した。718人に調査票を送付し、回答数は6割超。回答者のうち、花岡と赤川で6割、平滝・大川目で7割を超える人が「市に委ねる」と回答した。
 また、本年度は地積調査未実施の山館・中山区域も対象とし、境界明確化作業を行っている。準備ができ次第、意向調査を行う。同課は「市内で地積調査未実施の区域も出てくるため、山館・中山をテストケースとし、今後に生かしたい」としている。
 意向調査で回答者の6~7割が「市に委ねる」とする傾向が見えてきているといい、同課の担当者は「経営管理権の設定件数は全国でも多い方。民間事業者への再委託を進めていきたい」と話している

杉板ドミノ倒しに拍手 親子連れがラート体験 木育キャラバン&スポーツ 大館できょうまで

2021-01-17
 移動型おもちゃ美術館とスポーツに親しむ「木育キャラバンinおおだて2020&スポーツ体験会」が16日、大館市のタクミアリーナで始まった。会場にはボッチャやラートの体験コーナーや約160種類の木のおもちゃが並び、親子連れらがぬくもりあふれる空間でさまざまな体験を楽しんだ。市生涯学習課とスポーツ振興課の共催事業で、17日まで。
 木育キャラバンは、東京おもちゃ美術館から借りた木のおもちゃを会場に並べた。杉やブナなど六角形の木板約200枚によるドミノ倒しでは、カタカタと音を立てながら倒れる様子を参加者が見守り、拍手が起きた。積み木を積み上げたり、ままごとセットで料理を作ったりし、親子に笑顔が広がった。
 2本の鉄製の輪を平行につないだ器具を操るラート競技の体験は、秋田ノーザンハピネッツ社に所属し、世界選手権で史上最多の3度優勝を果たした髙橋靖彦選手が参加。デモンストレーションで会場を沸かせた。親子で輪を動かす体験をした嶋田千草さん(35)と壮馬さん(城南小1年)=同市東台=は「思ったより高さがありドキドキしたが、楽しかった」と話した。
 ボッチャ体験は、東京パラリンピックで使用されるものと同様のコートで競技の魅力を体感した。
 市は東京パラリンピックでタイボッチャチームのホストタウンとなっている。本年度は新型コロナウイルスの影響で競技の体験イベントを開催できなかったことから、木育キャラバンと組み合わせて遊びの場を設けた。マスク着用や検温など感染予防対策を講じて開催した。
 最終日は午前10時から午後3時まで。ラートに代わり、フライングディスクの体験ができる。正午~午後1時はおもちゃ消毒のため休場する。

参加者が見守ったドミノ倒し(タクミアリーナ)
髙橋さんの指導でラートを体験する親子

期間限定の「阿仁合」鉄印 秋田内陸線 観光アテンダント6人が記帳 3月末まで スタンプも特別版

2021-01-17
観光アテンダントごとに異なるデザインを用意する期間限定の「阿仁合」鉄印(秋田内陸線阿仁合駅)
 秋田内陸縦貫鉄道(本社・北秋田市)は阿仁合駅で記帳する「鉄印」の期間限定特別版として、観光アテンダントによる「阿仁合」鉄印の記帳を始めた。同社の観光アテンダント6人が手書きの文字やスタンプが特徴のオリジナル鉄印を用意し、鉄道愛好家を出迎えている。記帳料は300円。3月末まで。
 同社は昨年7月から、第三セクター鉄道等協議会(東京都)と加盟鉄道会社などが連携して取り組む「鉄印」と鉄印帳の販売を始めた。鉄印は寺社の御朱印帳から着想を得た乗車の証し。オリジナルの台帳(税込み2200円)を購入すると、加盟する社の地方鉄道で鉄印を記帳できる。
 秋田内陸線では阿仁合駅観光案内窓口で乗車券を提示し、記帳料(300円)を支払うと、社名や日付、観光列車のスタンプを押した鉄印がもらえる。開始から阿仁合駅では約1700枚の鉄印を記帳しており、鉄道愛好家の人気を集めている。
 新たな鉄印は通常版に加え、愛好家が収集を楽しめるよう用意。観光アテンダントを務める社員6人が「阿仁合」の文字などを乗客の前で書く特別版で、鉄印帳へ直接記帳せず、利用客の希望を受けてその場で書いた鉄印を手渡す。鉄印には通常版と異なる阿仁合駅のスタンプを押している。
 アテンダントごとに使用するペンや字体、手作りスタンプ、一言メッセージなどが異なり、当日の窓口担当が記帳するため「どの鉄印がもらえるかはその日次第」という。14日に窓口を担当したアテンダントの武田千鳥さんは、筆や墨を使って「阿仁合」の文字を書き、イベント列車で演奏している三味線型のスタンプや、乗車を歓迎する気持ちを込めた「出会いに感謝」と一言メッセージを添えた。
 同社では「6人分コンプリートする楽しみ方もできる。通常の鉄印と併せて集めてもらえたら」と話している。記帳には時間がかかる場合もあるため、余裕を持って窓口を訪れるよう呼び掛けている。

雪にわら植え作占い JA秋田たかのす 豊作願う小正月行事

2021-01-16
豊作を願って雪中田植えを行う田植え人(北秋田市の大太鼓の館前)
 今年の稲作の豊凶を占う「雪中田植え」が15日、北秋田市綴子の大太鼓の館前で行われた。JA秋田たかのす青年部(岩谷政崇部長)の部員が豊作を願って田んぼに見立てた雪にわらを植えた。
 雪上田植えは、作柄を占う「庭田植え」として各地の農家で行われていた小正月行事。綴子地区では一度途絶えた行事を1983年に篤農家の高橋佐一郎さんが復活させ、現在は若手農業者でつくるJA青年部が継承している。
 開会行事で小笠原隆志組合長は「コロナ禍の時代でも、人が生きていくために重要なのは食べること。コメを生産することに誇りを持って取り組んでほしい」とあいさつ。来賓の津谷永光市長は「雪中田植えは作柄を占う大事な行事。市の農業が順調に、五穀豊穣(ほうじょう)であるよう願う」と述べた。
 今年は、祖父とともにコメやキュウリなどを育てている亀山春樹さん(23)=同市栄=が初めて田植え人を務めた。田植え人がみのやすげがさを身に着け、しめ縄で囲まれた6尺(1・8㍍)四方の雪田に入ると、鎌を使って雪を掘った。稲わらや豆がらで作った束16本を苗に見立て、丁寧に植えていった。
 田植え後はわらぼうきで苗をはらって虫よけを行い、雪田の中心に逆さに立てた。雪田の前にはJA女性部が作ったお供え物が並び、集まった農業関係者が豊作を祈願した。亀山さんは「雪が硬くて掘るのが大変で、大役にも緊張した。今年は天候に恵まれた穏やかな一年であってほしい」と話した。
 作占いの結果は2月1日午前11時から同所で行われる「稲刈り」で判断する。

年末年始の豪雪 除雪用具の需要増 停電に備え石油ストーブも

2021-01-16
需要増に応じて拡大した石油ストーブコーナー(コメリパワー大館店)
 年末年始から県内で続く豪雪の影響で、北鹿地方のホームセンターでは除雪用具の売れ行きが好調に推移し、品薄状態が続いている。今月上旬には暴風雪による停電もあったことから、石油ストーブなど電気不要の暖房器具を買い求める人も目立っている。売り場担当者は「想定していた以上の売れ行き」と驚いている。
 大館市柄沢のコメリパワー大館店(佐藤晋店長)では、昨年10月中旬から除雪用品売り場を設置した。前年より降雪量が増えることを想定し、例年より多く「スノーダンプ」や「スノープッシュ」などの関連商品をそろえた。
 渡部宏至次長よると、雪が降り始めた昨年12月上旬から商品が動き始め、ピークは同月中旬。在庫の減りに伴い2~3回発注をかけたが、年末年始に県内を襲った大雪で売り上げがさらに伸びた。1月14日現在で入荷数の7割ほどが売れ、大型スノーダンプは既に完売。店舗入り口などに今季の入荷未定を知らせるチラシを掲示した。
 このほか、例年、北鹿地方では需要が低いという屋根やビニールハウスの雪下ろし用品の問い合わせが多く、急きょ取り寄せて対応。屋根からの墜落防止のために「安全帯」を購入する人も見られる。
 7~8日にかけて秋田市などで暴風雪による大規模停電が発生すると、石油ストーブなど電気を使わない暖房器具の問い合わせが相次いだ。急きょ商品を取り寄せ、在庫をすべて店頭に並べて販売。複数台購入する人も見られる状況で、「1人1台」と台数制限を設けるほどの需要となっている。
 石油ストーブの売れ行きは例年に比べて2割増で、「この時期でここまで売れるのは珍しい。防災意識の高さを感じる」と渡部次長。「雪の影響で入荷に若干遅れが出ていたが、今は安定している。もしもの時に備えて早めの購入を」と呼び掛けている。

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桜櫓館耐震改修 腐食広範で工期延長 大館市 3月中旬の完成目指す

2020-12-31
耐震改修工事が行われている桜櫓館(月撮影、大館市字中城)
 大館市が所有する国登録有形文化財「桜櫓館(おうろかん)」の耐震改修工事は、当初予定していた来年1月中旬の工期を2カ月延長し、3月中旬の完成を目指している。補強は終えたものの、想定より構造材や屋根下地材の腐食などが広範囲におよび、手間がかかっていることや部材の発注で遅れが生じた。4月に見学・貸館を再開する予定。
 耐震診断で東西方向の耐力壁が不足し、窓や戸などの開口部も多いため暴風時に倒壊の恐れがあると判定。南北方向の壁量はあるものの配置バランスが悪く、地震時に建物が変形しやすいとされ、5月から改修工事を行っている。事業費は約6500万円。
 文化財の価値を守ることと安全性確保の両立を目指し、できるだけ見えない位置で耐震化することを前提とし、建設当時の材料も可能な限り使用。既存の土壁は撤去し、構造用合板で耐力壁を設けた上で、再び土壁で仕上げる。屋根は既存の野地板と垂木、2階床は床板と根太の固定方法をそれぞれ確認し、想定と異なる留め金物は交換または増し打ちを行っている。土台と基礎、柱と横架材(土台・梁(はり))などの金物補強、既存梁を補強するための鉄骨梁と柱の新設なども進めている。
 過去の修繕が意匠的価値を損ねているとして、外壁や屋根の復元を図る。木製建具の組子修理やふすま・障子の張り替え、外観木部保護塗装も行う。浴室など使用していない部屋は物置に改修。電気・機械設備は更新する。庭園の樹木は剪定(せんてい)し、建物の外観が見えるよう整える。
 桜櫓館は、大館町長を務めた桜場文蔵氏が1933年に建てた木造2階の和風住宅(延べ床面積324平方㍍)。ケヤキの大梁(おおばり)と長尺・幅広の床板、秋田杉の長押(なげし)も継ぎ足すことなく長尺が使われた。各部屋の書院、部屋の障子や階段の手すりにも高度な技術が施され、2階の屋根から突き出た展望台もある。80年に現在地へ移転工事(曳家(ひきや))が行われ、北側の和室を解体。99年7月に登録文化財となった。
 市歴史的風致維持向上計画の重点区域内にあり、桜場氏が秋田犬保存会長だったことや、隣接の桂城公園で本部展覧会が開かれていたことから、秋田犬を守り育てる風致も貴重だとして「歴史的風致形成建造物」に指定。市は2018年9月に民間所有者から土地・建物を購入した。

感染対策し新年へ 北鹿地方の神社 初詣の準備進む 「混み合う日時避けて」

2020-12-31
マスク、フェースシールドを着用して絵馬の準備作業をする学生(大館神明社)
 2020年も残すところ1日となった。新型コロナウイルスに悩まされ続けた1年の暮れを迎え、北鹿地方の神社では新年の初詣に向けた準備が大詰めを迎えている。感染防止対策にも気を配りながら、慌ただしく作業を進めている。
 毎年大勢の参拝客が訪れる大館市の大館神明社(佐藤文人宮司)では、縁起物の準備作業が進む。来年の干支(えと)「丑(うし)」にちなんだ巨大絵馬と同じ絵柄の絵馬や、招き猫をイメージした「開運干支土鈴」などを用意。牛の着ぐるみを着たハローキティのお守りや、コロナウイルスに関連して「疫病退散」の茅の輪守り、旅行安全御守なども並べる。破魔矢や熊手なども含めて約100種類を頒布する予定だ。
 30日は、アルバイトの高校生や大学生が説明を受けた後、絵馬に麻のひもを結ぶ作業を行った。新年に願いを込め、一つ一つ確認しながら丁寧に仕上げていた。
 初詣の感染防止対策として、縁起物を頒布する授与所ではアルバイトの巫女(みこ)らにマスク、フェースシールド、手袋を付けて接客してもらう。例年1カ所だったおみくじ売り場は2カ所に分け、密を避ける。各所に消毒液を置き、参拝客にマスク、手袋の着用、対人距離の確保を求めるため注意書きも掲示する予定。
 例年大みそかから元日にかけて24時間体制で参拝客の対応に当たっていたが、この元日午前3~7時は閉鎖して受け入れを取りやめる。
 コロナ禍の今年は分散参拝の問い合わせが複数あり、既に縁起物を買い求める人も見られるという。同神社は「感染対策をし、人との距離を保って参拝してほしい。初詣は新年初めてのお参り。新年の混み合う日時を避けて訪れてもらえれば」としている。
 駐車場は神社北側の曳山車車庫前のほか、今年境内整備事業で新設した境内北側も利用できる。約90台分を確保できる見通しで、周知している。

北鹿地方に大雪 倒木や交通に乱れ 年末年始も警戒を

2020-12-31
雪が降り積もって倒木が発生した現場(北秋田市七日市)
 冬型の気圧配置が強まった影響などで、北鹿地方は30日、大雪に見舞われた。秋田地方気象台によると、午後4時までの24時間降雪量は北秋田市阿仁合で37㌢を記録。同市や鹿角市では倒木があり、道路の一時通行止めなども発生した。公共交通機関も乱れた。
 気象台によると、午後4時までの24時間降雪量は鹿角市で30㌢、北秋田市鷹巣で17㌢。同時刻現在の積雪の深さは鹿角市で50㌢、阿仁合で47㌢、鷹巣で32㌢まで増えた。
 午後4時現在、北秋田市では雪の重み等のため計4カ所で倒木が発生。同市七日市の県道では、2カ所で樹木が電線に倒れかかった。国道や市道でも倒木が道路をふさぐなど影響が出た。鹿角市八幡平堀合の市道でも倒木があり、午前5時ごろから約7時間にわたって全面通行止めとなった。
 JR秋田支社によると、大雪の影響で花輪線は午後1時30分から全線で運転を見合わせた。普通列車上下8本が運休、同2本が区間運休した。
 全日空によると、大館能代発羽田行き720便は雪のため出発が遅れ、31分遅れの午後0時41分に到着した。
 気象台によると、県内は31日から1月1日にかけても強い冬型の気圧配置が続き、大雪となる所がある見込み。31日午後6時までに予想される24時間降雪量は、多い所で平野部40㌢、山沿い50㌢。その後も雪が降り続くとみている。交通障害や建物被害への警戒、屋根からの落雪や路面・水道管凍結、なだれなどへの注意を呼び掛けている。

平日の歩行者 大町、御成町など大幅減 大館商議所通行量調査 コロナ予防で外出控え

2020-12-30
 大館市の中心市街地の人通りについて、大館商工会議所の通行量調査によると、大町と御成町2丁目、同3丁目の平日の通行量(歩行者)は前年を8~38・6%下回った。今年から新たに観測地点とした比内町扇田は、平日の通行量が休日に比べて2倍以上多い結果となった。大館商議所は「新型コロナウイルスの感染予防で外出を控える傾向が大きく反映したものと考えられる」としている。
 商業振興の研究や施策の参考にするため、10月16、18日の午前10時から午後5時まで調査。歩行者は商店街を形成する大町と御成町2、3丁目、比内町扇田の4地点、車両は大型店が立地する清水町、大田面を加えた6地点でそれぞれ計測した。両日ともに晴れや曇りで外出向きの天候だった。
 平日の歩行者は2丁目が382人(前年比8%減)、3丁目325人(38・6%減)、大町271人(18・1%減)、扇田153人の計1131人。休日は2丁目304人(28・5%減)、3丁目406人(12・3%減)、大町176人(32%減)、扇田70人の計956人。すべての地点で平日、休日ともに昨年から減少した。
 2丁目と大町、扇田で平日の通行量が休日を上回っており、銀行や病院などの利用を目的にした来街傾向が見られる。扇田については休日に銀行や病院だけでなく、商店街の多くが閉店していることも歩行者の大幅減につながったとしている。
 2丁目は「リニューアル、リノベーション事業が進む駅前地区の来街者をいかに誘導できるかが重要な課題」と分析。3丁目は「いとくショッピングセンターが目的地となっている。そこを起点に沿道の個人店などを生かし、来街者の回遊性を高める取り組みが求められる」とした。大町は「本年度は県よろず支援拠点事業による『0円改装』で、小売店やハチ公プラザの店舗リニューアルが行われ、今後の集客効果に期待」としている。
 車両の総数は平日が2万8468台、休日は2万8212台。休日の大田面が8267台(2・5%減)で最も多く、以下は▽平日の大田面7288台(2・4%増)▽休日の清水町6862台(1・7%減)▽平日の清水町6376台(0・4%増)▽平日の大町4131台(1%増)▽休日の3丁目3789台(2・2%増)▽休日の大町3750台(13・9%増)▽平日の3丁目3740台(6・4%減)▽平日の2丁目3493台(10・1%増)▽平日の扇田3440台▽休日の扇田2780台▽休日の2丁目2764台(2・1%増)―と続いた。
 7地点で増加したほか、車両・歩行者とも前年より早い時間帯に最多通行量を記録した地点が多く見られ、「遠出を控え、外出の際には車を使用して買い物や外出時間を短くする行動をとっている」と考察した。
 総括では「日沿道の大館市に関連する区間が開通し、大館能代空港や東北道を含めた広域交通網が形成され、人や物流の動きが活発になることが期待される。今後も引き続きハード整備やソフト施策が、車両・歩行者通行量に及ぼす影響を注視することが重要」とまとめた。

比内地鶏 過剰在庫ほぼ解消 官民一体で対策 一部で入荷不足も

2020-12-30
今年6月にJAあきた北青年部が開いた比内地鶏肉の販売会。生産者がおいしさをPRした。
 大館市の助成事業などを背景に比内地鶏の需要が高まっている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で一時期は過剰だった在庫が11月までにほぼ解消。各種助成事業できりたんぽセットなどの販売が例年よりも好調で、事業者からは「商品発送の売り上げが伸びて助かる」といった声がある一方、一部店舗では年末の需要増も相まって在庫が不足する場面も見られる。
 比内地鶏は大館が本県の主要産地。新型コロナの影響で、主な出荷先の首都圏からの注文が激減したため、市内卸売業者は一時期多くの過剰在庫を抱えた。
 過剰在庫解消のため市は8月から、卸売業者が在庫を小売店に安価で販売した場合、差額の一部を補助する事業を行ったほか、本場大館きりたんぽ協会員を対象に比内地鶏の購入助成(1㌔当たり1500円)を行う「比内地鶏販売促進助成事業」を11月末まで展開。申請は7322㌔、助成額は約1100万円に上った。これらの効果で過剰在庫は11月までにおおむね解消された。
 このほか、市が特産品の販売事業者に対して購入客の送料を負担する「特産品送料助成事業」が好調に推移。特にきりたんぽセットなどの発送が昨年よりも増えているという。同市葛原の秋田比内や(武藤幸美社長)では、比内地鶏ハンバーグなどの冷凍商品や、正肉やスープなどが一体となったきりたんぽ鍋セットの売り上げが前年比で約2倍に。担当者は「店と客の双方が助かる事業で本当にありがたい。比内地鶏の消費拡大にもつながる」と感謝する。
 一方で、一部の店では年末の需要増で比内地鶏の入荷が追いつかない場面も。同市有浦のプラザ杉の子では、例年クリスマスの時期に需要が集中する「比内地鶏のローストチキン」(税込み5000円)の販売に影響が出た。ふるさと納税の返礼品分を含め例年並みの700羽を用意したが想定を上回る注文があり、100羽超の注文をキャンセルする事態となった。コロナ禍で忘新年会を開催しない企業から「チキンを購入して社員たちに配りたい」という注文が想定以上に多かったという。
 JAあきた北の生産部会(高橋浩司部会長)は今年の生産羽数を当初21万5000羽と計画していたが、5月から4割減産とし14万5000羽に修正した。月に開いた関係団体への報告会で高橋部会長は「行政、商工団体、地域一丸となった支援に感謝したい」と述べた。通常の生産羽数に戻せるよう今後もPR活動を続けていくとし、来年の生産は通常時から2割減の18万羽とするとしている。

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旧鹿角パークホテル 改修費3億円など盛り込む 鹿角市12月議会、27日招集

2020-11-21
一般会計補正予算案の初日採決などを決めた鹿角市議会運営委員会(市役所)
 鹿角市は20日、12月定例議会を今月27日に招集すると告示した。議会運営委員会(中山一男委員長)は会期を12月17日までの21日間と決めた。提出を予定している議案等は36件。旧鹿角パークホテルの営業再開に向け、市が改修工事費3億円を負担する補助金を盛り込んだ一般会計補正予算は、一日も早い再開を目指すため、初日に採決を行う予定。
 同ホテルは1980(昭和55)年に設立。花輪地区では宴会場を備えたシティーホテルとして最大級の規模で、宿泊、各種会合、披露宴など幅広く利用された。
 しかし、近年は人口減少や同業ホテルとの競合などにより業績が悪化。さらに新型コロナウイルス感染拡大により宴会や宿泊のキャンセルが相次いで資金繰りも限界に達し、5月1日に事業を停止した。負債総額は約5億円。従業員36人は解雇された。
 中心市街地のにぎわいと経済活動の重要な拠点であることから、市が新たな経営体を模索していたところ、鹿角市出身の佐藤順英(ゆきひで)氏が営業再開に手を挙げた。
 佐藤氏は福島県で発電所のプラント関連工事などを手掛ける会社を経営。先月14日にホテル経営を目的に現地法人「鹿角プランニング」を立ち上げ、今月12日に旧パークホテルの土地と建物を取得した。
 改修工事は12月初旬に着手し、来年3月~4月中旬にプレオープン、同6月ごろにグランドオープンとなる見通しとなっている。
 営業形態は旧パークホテルと同様、宿泊、各種会合、披露宴、レストランなど。従業員は25~30人(うち正社員12人程度)の見込み。
 再開にあたって改修費は老朽化した設備の更新や補修など約7億2000万円。このうち3億円を市が補助する方針。市が旧パークホテルの再生を目的に創設した「中心市街地中核ホテル再生支援事業補助金」には、3億円を上限として1回に限り交付することや、5年以内に事業を廃止した場合は補助金を返還しなければならないことなどを交付要項に定めている。
 上程を予定しているのは一般会計など補正予算5件、工事請負契約変更6件、条例一部改正6件、第7次総合計画基本構想の策定、過疎地域自立促進計画の変更各1件、指定管理者の指定14件、市道路線の認定、廃止、専決処分の報告各1件の計36件。
 日程は次の通り。開議はいずれも午前時。
 ▽27日=本会議(開会、市長行政報告、決算特別委員会審査報告、審議、議案上程など)▽28日~12月6日=休会(議案精査、休日)▽7、8日=本会議(一般質問)▽9、10日=常任委員会(付託事件の審査)▽11~16日=休会(休日、事務整理)▽17日=本会議(常任委審査報告・審議、閉会)

雪ないスキー場開き 今後の降雪に期待 八幡平

2020-11-21
今シーズンの無事故などを祈願する関係者(秋田八幡平スキー場)
 鹿角市の秋田八幡平スキー場で20日、県内で最も早くスキー場開きが行われ、関係者が今シーズンの安全と盛況を祈願した。八幡平の最高気温は10月上旬並みの16・1度(午後2時現在)まで上がり、10日ほど前に約30㌢あった積雪は溶けた状態。今後のまとまった降雪が期待されている。今シーズンは来年5月5日まで営業する予定。
 同スキー場は十和田八幡平国立公園の標高1200㍍に位置し、寒冷地特有のパウダースノーが楽しめる。長期間の滑走が可能で春スキーも満喫できる。 
 例年であれば安全祈願の神事には来賓が訪れているが、今年はコロナ禍のためレストハウスを運営する秋八高原リゾート合同会社(浅石敦幸社長)の関係者約10人で行われ、今シーズンの無事故を祈願した。
 浅石社長は「残念ながら雪の無いスキー場開きになった。リフト営業するには70~80㌢必要。例年は12月初めには滑ってもらえている」と今後の降雪に期待していた。

オンラインで学校結ぶ 互いの伝統工芸に理解 大館・桂城小4年生 四十万小(石川県)と交流授業

2020-11-21
児童たちが互いの伝統工芸品について理解を深めたオンライン交流授業(桂城小)
 大館市桂城小学校(根本光泰校長)で20日、石川県の四十万(しじま)小学校とのオンライン交流授業「地元伝統工芸品のよさを伝えよう」が行われた。同県とは初の試み。両校の4年生115人がそれぞれの伝統工芸品に理解を深め、交流を楽しむとともに、改めて地元が誇る工芸品を調べる意欲を高めた。
 中嶋恵教諭(桂城小)と鳳鳴高校時の同級生で、同市出身の成田宏教諭(四十万小)が2人で企画。児童が地元工芸品を調べて紹介し、意見交換することで見識を広めてもらおうと行われた。
 児童たちは事前学習で調べた内容をリーフレットにまとめ、互いに送付。この日は高橋善之教育長と米澤貴子・市教育研究所長が訪れ、オンラインを活用して、それぞれの内容について意見や質問を伝え合う様子を見学した。
 児童の1人が質問に答えられない時は、他の児童がサポート。緊張して話せない児童には「頑張れ」と応援して後押しするなど、両校の児童全員が発言、参加して交流を楽しみ、互いの伝統工芸品に理解を深めた。
 両校は今後、授業の振り返りを行い、質問に答えるため、改めて調べ直した内容をまとめて互いに送付。他の授業でも交流できないか検討していく。

県内灯油価格 前年に比べ300円安 新型コロナ影響 市民から歓迎する声

2020-11-20
灯油の需要期を迎えたガソリンスタンド(工藤米治商店大館東サービスステーション)
 本格的な冬を迎え、灯油の需要期を迎えた。本県では、近年この時期の灯油価格は18㍑当たり約1600~1800円台で推移していたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で価格が下落している。資源エネルギー庁は18日、本県の16日時点の店頭価格が1293円、配達価格は1376円で、3週連続で値下がりしたと発表。前年同時期に比べ店頭価格、配達価格ともに300円ほど安くなっている。冬場の家計に直結するだけに、市民からは「安くなるのは助かる」と喜ぶ声も。今冬は家計にとって助けになりそうだ。
 同センターによると、灯油と同様にガソリンの値段も下落傾向。本県のレギュラーガソリン1㍑当たりの店頭小売価格は前週比0・4円減の128・7円。2週連続で値下がりした。全国平均は前週比0・4円減の132・5円で9週連続の値下がり。3県で値上がり、6県で横ばい、38都道府県で値下がりだった。 同センターは「コロナの影響で、2月から原油価格が下落し始めた。産油国による協調減産や経済活動の再開に伴い、上昇に転じた期間もあるが、欧州での感染再拡大、移動自粛による原油需要の低迷など再び下落傾向となっている」と今年の傾向について述べた。
 大館市常盤木町の工藤米治商店(工藤保則代表取締役)では19日現在、18㍑当たりの店頭価格は1296円、配達価格は1332円となっている。灯油を購入している同町の虻川健一さん(73)は「雪国にとって灯油は必需品なので助かる。コロナの影響で経済状況が悪くなった人も多い。厳しい冬を乗り越えるため、安いに越したことはない」と今後も値下げに期待している。同社大館東サービスステーションの工藤拓也店長は「今年は特殊で先が読めない状況だが、他店との価格競争での値下がりではないため、今のところ売り上げに影響は少ない。販売側として値崩れは困るが、お客さまにとって安いことは喜ばしいこと」と話した。
 同センターは「現在は、新型コロナのワクチン開発による将来的な経済回復への期待から原油価格が上昇している。来週は値上がりすると思うが、それ以降は感染状況によって価格が変動していく」と分析している。

必要なルール「建物の場所」 満足度トップ「山々の眺望」 鹿角市景観計画市民アンケート

2020-11-20
 鹿角市は本年度、景観法に基づく景観計画を新たに策定する。策定にあたって、身の回りの景観の評価や景観づくりのルールの必要性、好きな景観、改善が必要な景観などに対する市民の意向を把握しようと7月にアンケートを実施し、このほど結果をまとめた。設問のうち、市独自の景観のルールを作る場合に特に必要なことは、「建築物や工作物の設置場所の制限」と答えた人が最も多かった。
 調査は16歳以上の市民1000人(無作為抽出)を対象に7月14日から31日まで行い、45・1%にあたる451人から調査票を回収した。
 設問は全11。自由意見の記入欄も設けた。このうち「市独自の景観づくりのルールを作る場合に特に必要なこと」(10項目から三つ選択)の上位は①建築物や工作物の設置場所の制限37・7%②一定程度以上の造成工事の際の周辺環境への配慮36・8%③道路や橋、公園などの公共施設の色やデザイン29・0%―だった。
 「建築物の色やデザイン、高さのルール」については①制限するエリアを設定する51・4%②新たな制限は必要ない36・4%③市全域で制限する必要がある8・4%。
 大規模な太陽光発電施設等(家庭用を除く)の「今後の設置」については①ルールにのっとっていれば推進しても良い66・7%②設置を推進すべき18・8%③積極的に規制し、制限すべき8・2%。
 このうち「ルールにのっとっていれば推進しても良い」と回答した人への質問「従うべきルール」については①市全体でのルールを作るべき45・8%②設置を推進するエリアを定める28・2%③制限をかけるエリアを限定する24・6%―だった。
 八つの景観それぞれの満足度のうち「満足」「やや満足」と答えた人の割合の合計が最も多かったのは「山々の眺望」で89・3%、最も少なかったのは「駅前や商店街のまちなみ」で29・3%。景観重点地区で世界遺産登録を目指している「大湯環状列石周辺」は60・5%だった。
 「鹿角市の景観を損ねていると感じるもの」(項目から二つ選択)は①空き地や空き家71・2%②ごみの不法投棄24・8%③電柱や電線類14・6%。
 「景観を守り、つくり、育てるために、協力または参加できること」は①落書きやごみのポイ捨てなどをなくす62・5%②自宅の緑や花を増やす40・8%③美化清掃活動に参加する37・7%。
 「好きな景観」(17項目から三つ選択)は①雄大な自然風景62・1%②伝統的な催しもの54・5%③総合運動公園やスポーツ施設25・3%④田んぼや果樹園の風景24・2%⑤水辺の風景23・5%。
 自由意見で答えてもらった「好きな場所」は①総合運動公園・アルパス・花輪スキー場31人②桜山公園14人③八幡平の山並み12人―などだった。
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「青ガエル」を全面塗装 冬期間の耐性強化 大館市 費用の一部「GCF」、寄付募る

2020-10-06
8月に渋谷から秋田犬の里に移設された青ガエル
 大館市は、市観光交流施設・秋田犬の里に設置している鉄道車両「青ガエル」のメークアッププロジェクトを実施する。渋谷駅前の観光案内所として長年活躍した車両は外装に劣化が目立つため、雪国の環境に適応させようと全面塗装を行う。ふるさと納税のガバメントクラウドファンディング(GCF)を活用し、資金の一部に充てる。11月に一般公開した後、補修作業に入り、来年3月下旬のお披露目を目指す。
 車両は同駅前に設置されていたときに壁側だった外装が特に劣化しており、全体的にもさびや腐食がみられる。冬期間、大館の氷点下の環境で設置を続けると、さらに劣化が進むと判断し、下地の腐食が激しい部分の修繕や全体のさび落とし、防さび処理を行った後、全面塗装を行う。
 修繕費1188万円のうち、1000万円はふるさと納税とGCFを活用する。GCFは自治体が抱える問題解決のため、ふるさと納税の寄付金の使い道を具体的にプロジェクト化するもの。ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」のGCFから寄付できる。目標額は118万円で期間は5日から12月31日まで。返礼品は大館産あきたこまち、きりたんぽ鍋セットのほか、青ガエルの「メークアップ体験」などがある。
 補修実施前に、車両内に移設時の映像や渋谷区との交流時の写真などを展示し、11月1日から8日まで一般公開する。その後、業者工場に移し、来年3月下旬の公開を目指す。市観光課では「車両を長持ちさせるための補修。きれいな状態で公開できるまで、楽しみに待ってほしい」としている。
 青ガエルは、渋谷に本社を置く東急電鉄(現・東急)が、1954年から86年まで運用していた旧5000系の鉄道車両。2006年の運用終了後に渋谷区の観光案内所として利用されていた。渋谷駅前の再開発に伴い、大館との交流の証しとして8月に移設された。
 

「結婚コーディネーター」募集へ 北秋田市9月議会決算特別委 総括質疑で津谷市長

2020-10-06
一般会計決算特別委の総括質疑(北秋田市役所)
 北秋田市の9月定例議会は5日、決算特別委員会で津谷永光市長らに出席を求めての総括質疑が行われた。一般会計決算特別委(杉渕一弘委員長)では、財政運営についての「監査委員の意見に対する対応」に質問があり、市長は「大変重く受け止めている」と答弁。今後の少子化対策では「『結婚コーディネーター』の肩書の地域おこし協力隊を募集する」との考えも示した。
 市監査委員(中川真一代表監査委員)は2019年度の一般・特別会計決算審査意見書で、一般会計について「財政状況が改善に向かっている兆しは見当たらない」などと指摘。「例外や聖域のない事務事業の改善、改革に取り組むことを期待する」と求めていた。
 委員から「指摘をどう受け止め、どのように改善していくのか」と質問された市長は「指摘に対して、大変重く受け止めている」とした一方、要因には「一般財源となる歳入が、地方交付税の算定特例措置の終了に伴い減少しているのに対し、歳出が歳入並みに圧縮できていない」ことにあると説明した。
 今後については「市民サービスの低下に留意しつつ、今まで以上に歳出の抑制に努め、市有施設の集約や廃止、事業の見直しや廃止など、行財政改革を徹底して推進する」とした。あわせて「職員一人一人の意識改革にも力を入れて取り組んでいく」との考えも示した。
 キャラクターを活用したプロモーション事業について、事業の効果などを聞く質問があった。市長は事業の狙いを「市には自然・観光・文化などの誇れる資源が数多くあるが、素材を売り出すだけでは注目されづらい状況にあった。発信力や話題性を高める方法として実施した。ハローキティの宣伝力を借りて、他自治体と差別化してPRする広告手法を採用した」と説明。「政策の中の一つとして、適切に実施されていると認識している」と述べた。
 また、少子化対策に関連して「今後の対策」を問う質問に市長は「結婚支援をより充実するために『結婚コーディネーター』という肩書の地域おこし協力隊を募集する」との考えを明らかにするとともに、「さまざまな取り組みをプロデュースして、若者の結婚につなげたい」などと述べた。
 

日本画の福田豊四郎 革新画家の変遷 小坂町で特別展、予想以上の人気

2020-10-06
多くのファンが訪れている福田豊四郎の没後50年特別展(総合博物館郷土館)
 小坂町出身の日本画家・福田豊四郎(1904~70年)の没後50年特別展が、町総合博物館郷土館で開かれている。大正から昭和にかけ新日本画の担い手として活躍し、日本画壇に大きな足跡を残した。画風を確立するまでの歳月を振り返る貴重な機会となっており、〝豊四郎ファン〟が訪れ、堪能している。
 福田は、東京の川端龍子や京都の土田麦僊という、革新的な2人の日本画家に師事。大正から昭和にかけて、日本画に新風を吹き込んだ。1930(昭和5)年の帝展で「早苗曇り」が特選となり、画壇での地位を確立。故郷の生活風景などを精力的に描き続けた。
 特別展は「没後50年 革新の日本画家 福田豊四郎」のタイトルで先月日から始まった。絵画や書簡、挿絵の原画など約120点が展示されている。
 第1章は「新しい日本画への歩み」。豊四郎は新しい日本画を目指し、仲間と一緒に山樹社、新美術人協会など多くの団体を設立。合流と解散を繰り返し、革新の道を歩んだ。展覧会の出品作を中心に展示し画風の変遷をたどっている。
 第2章は「制作年代と落款の変遷」。画風も落款も時代とともに変遷しており、年代別に並べられ、その変化が興味深い。第3章は「豊四郎―時代、仕事、家族」。取り巻く時代や仕事、家族、友人とどう向き合ったかをたどっている。
 目を引くのが、本年度町が購入した「秋に啄(ついば)む」。1933年、第1回春の青龍展に出品されたもので、その後、公開された記録はなく、実に87年ぶりの公開になるという。
 開会してから1週間ほどで135人余りが訪れ、予想以上の反応となっている。12月19日まで。今月31日にはギャラリートークが行われる。 
 開館時間は午前9時から午後5時まで。休館日は毎週月曜日(祝日の場合は翌日)。入館料は一般500円。団体(15人以上)は300円。小坂町民、高校生以下は無料。問い合わせは同館(電話0186・29・4726)。
 

大館市の小中学校 来夏使用へエアコン設置 全普通教室と中学理科室など 543台、年度内に

2020-10-05
オープンスペースの教室には出力の大きいエアコン設置を計画している(城西小)
 大館市は来夏の使用に向け、小中学校25校の普通教室などにエアコンを設置する。設置台数は25校全ての普通教室と一部を除くランチルーム、中学校理科室の計543台。新型コロナウイルスの感染拡大で夏場も授業中のマスク着用が考えられ、安全な学びの環境を確保するため計画した。市教育委員会は「学習環境に合わせて柔軟に対応しつつ、過度な使用にならないよう運用基準を検討したい」と話している。
 教育総務課によると、小中学校ではパソコン室や保健室、職員室、校長室にエアコンが設置済み。普通教室への設置は検討されていなかったが、「新型コロナによる臨時休校で夏休みを短縮した場合、猛暑の中での授業や、マスク着用で受けざるを得ない状況を踏まえて計画した」と話す。
 事業費は工事費やエアコン購入費など4億3410万円で、9月補正予算に計上した。新型コロナ対応地方創生臨時交付金を活用する方針。
 計画では、小学17校、中学8校の普通教室に470台を設置する。1室に18畳用を2台、扉などで仕切ることができないオープンスペースの教室には26畳用を2台設置予定。このほか、ランチルームに計43台、中学校の理科室に計30台を設置する。西館小ランチルームは広さから冷風機の設置を検討中。同課は「中学校理科室は使用頻度が高く、実験で室温が上がることを踏まえ設置を決めた」と説明する。
 設置に伴う電気料について、同課は「あくまでも机上の計算」とした上で、7、8月に夏休みを除く25日間、各校で毎日7時間使用した場合、1年間に増える電気料は2300万円程度と試算する。今後、使用の目安や設定温度などの運用基準を検討していく。
 今年は9月に35度を超える猛暑日があり、各校では首にかける冷感タオルの持参やエアコンのある教室の使用、校長室を開放するなどの熱中症対策をとった。同課は「市庁舎のエアコン使用目安は室温28度だが、学習環境に合わせ、温度や9月以降の暑い日も使用できるようにするなど柔軟に対応したい」と話す。9月定例議会の一般質問では高橋善之教育長が「快適ばかりがいい環境ではなく、暑さに耐える力も必要と考えている。基準を決めた上で、過度な運用にならないようにしたい」と答弁している。
 現在、実施設計発注の準備を進めており、設計ができ次第、来年1月から設置工事を始め、年度内に完了する予定。
 文部科学省が発表した公立学校のエアコン設置状況(9月1日現在)では、大館市の小中学校の普通教室はゼロ、特別教室は7・3%の28教室に設置済み。小中学校普通教室の本県の設置率は25・9%で、本県、青森、北海道を除く都道府県は8割を超え、全国平均は92・8%となっている。
 

ニホンザリガニ 人工生息地に30匹 大館市の「南限」付近 自然定着「想定より早く」

2020-10-05
人工生息地の水路内で確認されたニホンザリガニ(大館市教委歴史文化課提供)
 大館市教育委員会が国の天然記念物に指定されているニホンザリガニの南限生息地付近に新たに整備した人工生息地で、水路内に個体が定着していることが確認された。8~9月に調査した結果、30匹が生息していた。南限地を守るため、市では将来的に人工生息地の追加指定を目指す方針で、「想定よりも短期間で定着につながり、地域個体群の存続に向けて良い環境が整えられた」と手応えを得ている。
 ニホンザリガニは北海道、青森、本県などに分布し、水温20度以下の冷たくきれいな水でのみ生息できる。環境省レッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類に登録されている。
 1934年に大館市の通称・八幡沢地区(桜町南―池内道下の一部)が、南限生息地として国の天然記念物に指定された。しかし宅地化の進展で生息環境が悪化し、近年は指定地付近での個体数減少が懸念されてきた。
 このため、市教委は2017年度に「天然記念物ザリガニ生息地再生委員会」を設立。指定地付近での生息個体を増やそうと、19年度に人工生息地を整備した。民有地を借り受け、19年10月まで約4カ月をかけて全長10㍍弱の水路を造成。既存の水路と接続して指定地と同じ水系の水を引き込み、水路内に石を詰めたり、水の流れをつくったり、植栽を設置したりして生息に適した環境を整えた。
 完工後の人工生息地では、20年3月から徐々に個体の姿が見られるようになった。8月26日と9月30日の2日間、県外の専門業者に委託して個体数調査を行ったところ、両日とも30匹の姿を確認。石の隙間などに生まれたばかりの赤ちゃんザリガニや、体長5㌢以上の成熟した個体がいるのを見つけた。
 市教委歴史文化課は「想定より短期間で、大小さまざまな多くの個体が水路に入ってきてくれた。これまでは狭い範囲にしか生息しておらず絶滅の恐れもあったが、これで将来的な生息も見込める」と成果を感じている。
 9日に開かれる生息地再生委員会の会合で、事業の進捗(しんちょく)状況等を報告する。当初は人工生息地への個体の放流を検討していたが、定着が確認できたため、このまま推移を見守る。「生息に適した環境ができたので、今後は日常の維持管理をしっかりしていきたい」としている。
 人工生息地はさらにもう1カ所整備する計画で、22年度からの工事着手を予定している。
 
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