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2022年8月

大雨被害 農林関係24億円超に 県の対策本部会議 さらに拡大する見通し

2022-08-19
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大雨に関する県災害対策本部会議(県災害対策本部室)
 今月上旬から続いた大雨による農林水産業関係の被害は24億円に上る見通しとなっている。18日に開催された県災害対策本部会議で農林水産部が報告。河川の氾濫が相次いだ北鹿地方を中心に農地の冠水や農業用施設の破損などが相次いでいる。県によると、山間部など被害の確認が進んでいない地域も多く、被害の規模はさらに大きくなる見込みとなっている。
 9日以降の大雨による農業関係の被害は、水稲と野菜、大豆、比内地鶏など農作物などが4億2289万円、比内地鶏の飼育用パイプハウスなど施設が423万円。比内地鶏の被害は大館市と北秋田市、上小阿仁村で確認されたもので被害額は2000万円を超えている。
 農地や農業用施設の被害は、水田畦畔の崩落などが119カ所で確認されたほか、ため池17カ所、水路92カ所、農道42カ所など合計299カ所に上っている。被害額は5億4631万円。林地や林道の被害は235カ所、被害額8億9543万円。水産関係は被害の発生は確認されているが、被害額は確定していない。
 農林水産関係被害の総額は18億6888万円に上る見込み。3日からの大雨による被害額5億7492万円を含めると、今月上旬からの大雨による農林水産関係被害は24億円を超えている。農林水産部によると、山間部の被害状況が判明するのは今後になる見通しで、被害総額はさらに膨らむと見られている。
 今月上旬からの大雨で氾濫が発生した河川は、大館市の下内川と引欠川、北秋田市の糠沢川と羽根山沢川、上小阿仁村の小阿仁川と仏社川と五反沢川を含めた13河川。斜面崩落や土砂流出などの土砂災害は大館市、鹿角市、北秋田市のほか、五城目町や三種町などの15カ所で発生。
 道路関係は県管理の9路線区間で全面通行止め、11路線14区間で片側交互交通規制が行われた。道路決壊で全面通行止めとなっている上小阿仁村の琴丘上小阿仁線は、今後1年ほど通行止めが続く見通し。
 北秋田市と仙北市を結ぶ国道105号の大覚野峠で発生した土砂崩れによる通行止めは地盤の関係から早期に土砂を撤去するのが難しい状況で、仮設の道路を整備して対応する予定。建設部によると、仮設道の設置は今後の天候に左右されるが1週間ほどかかる見通しという。
 会議で佐竹敬久知事は「大雨は一段落した状態となったが、地盤のゆるみなどで災害が発生しやすい状況が続く。引き続き警戒を」と指示した。住宅被害に対する見舞金の支給については、予算が足りなければ予備費や9月補正で対応する考えを示した上で「できるだけ早く交付を」とした。

花輪ばやしきょう開幕 関係者が安全祈願 3年ぶり開催に決意新た

2022-08-19
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祭典の安全を祈願する関係者(御旅所)
 鹿角市の伝統行事「花輪ばやし」の開幕を前に、花輪ばやし祭典委員会(髙瀬幸広会長)は18日、花輪谷地田町の御旅所(おたびしょ)で祭典祈願祭を執り行った。参加した関係者が、3年ぶりとなる祭りの安全や盛況、伝統文化の末長い継承に向けて決意を新たにした。
 花輪ばやしは、地域の総鎮守・幸(さきわい)稲荷神社の祭典で、19、20日に祭礼ばやしを奉納する伝統行事。例年、祈願祭は神社本殿からのご神体が安置される里宮の御旅所で、花輪ばやしの開幕前日に行われる。
 新型コロナウイルスの影響で昨年、一昨年は中止を余儀なくされた。3年ぶりとなる今年は19日昼の子どもパレードは中止するが、それ以外はほぼ通常通りの屋台運行となる。
 祈願祭には祭典委員会や若者頭協議会の役員ら関係者約30人が浴衣姿で参列。祭典委の名誉会長を務める関厚市長、髙瀬会長らが玉串を奉てんし、祭りの安全や無病息災などを祈った。
 19日は午後5時半に屋台運行を開始、同7時50分から駅前行事を行う。20日は未明に「朝詰」、夜は駅前行事、「赤鳥居詰」などを行う。
 臨時駐車場は鹿角市役所、鹿角地域振興局、かづの商工会、道の駅かづの・あんとらあ。シャトルバスは市役所―あんとらあ間で午後4時40分~10時20分に20分間隔で運行する。料金は100円(小学生以下無料)。
 問い合わせは祭典委員会(千歳盛酒造内、☎0186・22・6088)。

伝統の「ハッタギ踊り」 有志が練習重ね復活 大館市比内町 4年ぶり住民跳ねる

2022-08-19
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太鼓奏者を囲んで踊る参加者(扇田神明社駐車場)
 大館市比内町の市川町内会(渡邊鐵夫会長)は扇田地区伝統の「ハッタギ踊り」を4年ぶりに復活させた。住民有志が練習を重ね、17日夜に扇田神明社駐車場で開いた納涼盆踊りで披露。太鼓や笛の音に合わせて跳ねるように踊り、過ぎゆく夏のひとときを楽しみながら継承を誓い合った。
 踊りの名前に含まれるハッタギはイナゴの呼び名の一つ。振り付けに跳ねるような動きがあるのが特徴。発祥は定かではないが、戦国末期の豪族・浅利氏が太鼓の音で害虫を追い払い、地域を凶作から救った説があり、豊作を祈る踊りとして伝えられている。
 以前、ハッタギ踊りは扇田地区の送り盆行事「扇田盆踊り」で披露されてきた。2018年12月に踊り手不足などの理由から主催団体が解散して以来途絶えていた。踊りに使う太鼓を所有する市川町内会が主催し、納涼行事にハッタギ踊りを取り入れる形で4年ぶりに復活させた。
 21年に同町内の住民が扇田小学校の正課クラブ「和太鼓クラブ」で演奏指導を行ったことがきっかけ。途絶えていた踊りを復活させることで地域の伝統を深く知ってもらおうと、有志が集まり練習会を企画。同年6月から月2回、太鼓や笛の練習を重ねてきた。渡邊会長は「今後は隣接する町内会にも声をかけて徐々に規模を広げて、さらに地域を盛り上げたい」と語った。
 この日は午後6時半ころから、紅白のはんてんに白ズボンを着た奏者たちが太鼓と笛を演奏。直径約1㍍の太鼓を息の合った様子で「どーんどーん」と打ち鳴らした。地域住民ら約40人が会場に集まり、演奏の様子を撮影したり、音色に合わせて踊ったりする姿が目立った。
 このうちハッタギ踊りでは、太鼓奏者を囲むように輪を作り、参加者は軽快に飛び跳ねながら舞った。4年ぶりに参加した大沢美重子さん(76)=扇田=は「長年踊ったハッタギは体が覚えている。町全体で楽しく舞える日がまたきてほしい」と話していた。

新型コロナ 過去最多、大幅に更新 県内1673人 北鹿地方は251人

2022-08-18
 県と秋田市は17日、大館保健所管内の199人(ほか滞在の県外4人)と北秋田保健所管内の52人(同5人)を含む計1673人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日あたりでは10日の1351人を上回り過去最多。大館管内の病院で新たにクラスター(感染者集団)が発生した。県はこれまでに確認された感染者のうち1人を取り下げ、県内は延べ6万2331人となった。県は同日、感染者3人の死亡を明らかにした。
 大館管内(大館市、鹿角市、小坂町)は50歳代の31人が最も多かった。病院クラスターは6人(入院患者4人、職員2人)の感染が確認された。このほかクラスター関連は4日公表の施設が1人で累計83人、同日公表の病院が1人で累計84人、12日公表の施設が3人で累計27人となった。
 北秋田管内(北秋田市、上小阿仁村)は2日の49人より3人多く、最多を更新。15日公表の施設クラスター関連が1人で累計10人(利用者、職員各5人)となった。
 このほか保健所別に能代管内94人、秋田中央管内124人、由利本荘管内161人、大仙管内249人、横手管内86人、湯沢管内53人、秋田市621人、県外25人。能代・由利本荘・大仙・湯沢管内と秋田市で計6件のクラスターが発生した。
 県発表分の1052人のうち会社員が259人、無職144人、施設等職員69人、未就学児68人などと続いた。軽症は825人、無症状17人、中等症5人、調査中205人。陽性者の濃厚接触者は267人、不明・調査中785人。医師が検査なしで判断する「見なし陽性」は北秋田管内の2人を含む計50人だった。
 県によると、死亡した3人はともに65歳以上で基礎疾患があった。性別や居住地は非公表。感染者の死亡は県内で累計86人となった。

9日からの記録的大雨 大館市は被害12億円 今月だけで15億円超 比内地鶏も大打撃

2022-08-18
比内地鶏農家に被害を確認する大館市職員㊧(大館市比内町笹館)
 9日から続いた記録的大雨について、大館市は17日、同日午後1時時点の被害状況をまとめ、被害額は12億2085万円に上ったと発表した。3日の大雨も含めると、被害総額は15億円超に達する。引き続き被害調査を進めており、今後さらに膨らむ可能性が高い。
 土木関係は市道32カ所、河川11カ所、河川敷7カ所などで、被害額は9億2600万円。上下水道は被害額7453万円。農林関係は農地13カ所、農業用施設23カ所、林道66カ所で、被害額は1億3033万円。
 冠水や土砂流入による農作物等の被害は、水稲が200ヘクタールで被害額3776万円、アスパラガス、ネギ、ヤマノイモ、キュウリ、小玉スイカ、花卉(かき)などの作物が4・96ヘクタールで被害額3299万円、果樹がリンゴの0・2ヘクタールで被害額81万円。
 このほか、比内地鶏は比内町味噌内、笹館、独鈷、中野の農家7戸の鶏舎が浸水し、1万5750羽が被害を受けた。鶏舎2棟も流された。被害額は1842万円としている。
 比内地鶏農家からは嘆きの声が漏れる。比内町片貝の高松司さん(40)はビニールハウス3棟で2900羽を飼育していたが、このうち約75%の2200羽が被害に遭った。水没した鶏舎の中で溺死していたという。「心配で13日朝に鶏舎の様子を見に行ったが、膝上ほどまで水が上がっていた」と話す。
 ほとんどが9~10月に出荷予定で、商品化目前の被害。2020年には新型コロナウイルス禍での需要落ち込みにも悩まされ、再び危機に直面している。「もう売るものがない。これからどうやって生活していけばいいのか」と落胆していた。
 3日の大雨の被害額は土木関係6504万円、農林関係1億8520万円、農作物等3582万円などで、計2億8857万円だった。今回と合わせると、被害総額は15億942万円に達することも判明した。
 市では土木、農政、林政各課が被害調査を続けており、「被害額は今後さらに膨らむ可能性が高い」としている。被災世帯を対象に、見舞金や税の減免措置など支援策を検討することにしている。

2022年7月

フレイル予防へ3年目 本年度から田代地域でも 大館市 「さらに周知、普及を」

2022-07-28
足腰の健康に役立つ体操を学ぶ参加者(赤沼町内会館)
 大館市は本年度、要介護手前の状態「フレイル」の予防対策を進める「高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施事業」で、田代地域での取り組みを開始した。社会福祉法人・大館圏域ふくし会に委託し、サロンでの健康教育、健診などのデータを活用した個別的支援を行う。事業3年目で、徐々に対象地域を広げており「健康寿命延伸のため、さらに周知、普及啓発を進めたい」としている。
 事業は、健診などの保健事業と介護予防を一体的に取り組み、フレイルを防ぐ対策として国が推進。市は20年度に着手し、市内七つの日常生活圏域のうち▽釈迦内・花岡・矢立▽大館東中学区・長木▽上川沿・十二所―の3圏域で始めた。
 市内の社会福祉法人に委託し、個別的支援を行う「ハイリスクアプローチ」と、サロンなどで普及啓発する「ポピュレーションアプローチ」の2本柱で展開。21年度から比内地域も対象に加えた。
 本年度は新たに田代地域でも開始した。普及啓発は4カ所のサロンで定期的に行うことになり、6月から健康教育を実施。個別的支援は今月から始め、医療、介護、健診などのデータを活用し、低栄養や高血圧などのリスクがある人を訪問し、栄養指導を進めている。
 21日は同市岩瀬の赤沼町内会館で開かれている「赤沼青春サロン」で健康講話を開催。秋田労災病院(大館市)の理学療法士、畠山幸也さんを講師に迎え、60~90歳代の住民12人を対象に開いた。
 畠山さんは「高齢者の転倒予防」について「適切な食生活と定期的な運動が必要。意識してタンパク質を取って」と呼びかけた。転倒は骨折につながる恐れもあり「治療中に体が衰え、以前にように歩けなくなることもある」と注意を促した。
 片脚立ち、スクワットなど足腰の健康づくりに役立つ手軽な運動を紹介。参加者に実際に挑戦してもらい、「力もつき、体のバランスも良くなるので有効」と勧めた。
 サロンの代表を務める三澤桂子さん(81)は「体操を教えてもらい、勉強になった。楽しく、健康な生活をするため、自宅でもやってみたい」と話した。
 市は来年度以降、残りの2圏域にも事業を拡大したい考え。市保険課は「市民の協力を得て順調に進んでおり、残りの地域でも実施に向けて準備を整えていく。健康寿命延伸のため、事業の周知、フレイル予防の普及啓発をさらに進めていければ」としている。

北秋田 蔵書千冊以上を販売 私設図書館 「絵本はうす」 阿仁合の本やで古本市

2022-07-28
松岡さんが集めた蔵書の数々が並ぶ古本市(阿仁合コミューン)
 北秋田市李岱で約20年以上前に開設された私設図書館「絵本はうす」の所蔵図書を販売する古本市が、阿仁合の本やさんで開かれている。絵本や児童図書など1000冊以上の蔵書を1冊10円で販売し、昨年亡くなった館主の「本の楽しさを知ってほしい」という願いを多くの人に伝えている。23日から計4日間の日程で開催中で、次回は30、31日。
 絵本はうすは、旧合川町羽根山出身で、神奈川県で学校司書として働いた故・松岡洋子さん(享年82歳)が2000年11月にオープン。松岡さんの幼少期は地域に本屋や図書館がなく、本の楽しさを知ってもらうための図書施設を開くのが長年の夢だった。
 定年退職後に帰郷して李岱の倉庫を借り、自分で集めた本や仕事仲間の寄贈本などを合わせて約500冊でスタート。その後も神奈川県と合川町を行き来して本を増やし、親子で一緒に本にふれあえる場を目指した。開設から約3年後に松岡さんが体調を崩してから、休館の状態が続いていた。
 松岡さんが昨年2月に亡くなり、絵本はうすは今年8月頃に解体されることとなった。このため松岡さんの弟が地元の大工を通じて蔵書の引き取り先を探し、同市阿仁銀山で古本の販売や本の貸し出しを行う「阿仁合の本やさん」の運営者・長谷川さん(43)が本を譲り受けた。
 長谷川さんによると、絵本はうすは開館当時のままの状態で残っていたとみられ、先月に数回に分けて1000冊以上の本を運び出した。本は児童図書や絵本を中心に図鑑、文庫本など多岐にわたり、貸し出し用のバーコードや管理番号などが貼られている。古本市は必要とする人へ本を届けようと企画し、蔵書の中から保存状態の良い本を1冊10円で販売している。
 初日となった23日は、悪天候のため阿仁合の本やさんの向かいにある阿仁合コミューン内に本を並べて販売。午前中には幅広い年代の住民らでにぎわい、絵本を中心に約600冊が売れた。中には親子で絵本はうすを利用していた人など合川地区の住民も訪れ、昔を懐かしんだという。
 長谷川さんは「絵本はうすがあったことを知ってもらえたら。松岡さんが愛した本を必要な人のもとへ届けたい」と話している。次回の古本市は30、31日に開催予定。好天時は本やの建物前に本を並べる。時間はいずれも午前10時から午後5時。本がなくなり次第終了する。

新型コロナ 県内感染が最多更新 北秋田管内で クラスター 北鹿も最多の334人

2022-07-27
 県と秋田市は26日、大館保健所管内の292人と北秋田保健所管内の42人を含む計1284人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの感染者数は20日の830人を上回り過去最多。北秋田管内の職場で新たにクラスター(感染者集団)が発生。県内の感染者は延べ4万693人となった。県は同日、県内で入院中の感染者3人が死亡したと明らかにした。
 大館管内(大館市、鹿角市、小坂町)は23日の178人より114人増えて最多となった。年代別で10歳未満の47人が最も多く、30歳代と60歳代が各40人、10歳代38人と続いた。24日公表の事業所クラスター関連は1人で累計11人となった。
 北秋田管内(北秋田市、上小阿仁村)も23日の38人より4人多く、最多を更新。23日公表の小学校クラスター関連は3人で累計13人(児童10人、教職員3人)となった。職場クラスターはこれまでに5人の感染が確認された。
 このほか保健所別に能代管内41人、秋田中央管内49人、由利本荘管内67人、大仙管内164人、横手管内37人、湯沢管内14人、秋田市567人、県外11人(能代管内1人、秋田中央管内1人、由利本荘管内2人、大仙管内1人、横手管内3人、湯沢管内3人)。秋田市の障害者施設で新規クラスターが発生した。
 県発表分の717人のうち会社員が141人、無職70人、小学生62人、未就学児61人、施設職員49人、医療従事者等20人、公務員と中学生各19人、自営業17人、高校生16人などと続いた。軽症は685人、無症状12人、中等症4人。陽性者の濃厚接触者は205人、不明・調査中512人。医師が検査なしで判断する「見なし陽性」は大館管内18人、北秋田管内4人、能代管内1人、横手管内3人、湯沢管内1人の計27人だった。
 県によると、死亡報告は17日に受けた。いずれも65歳以上で基礎疾患はなかった。性別や居住地は公表していない。感染者の死亡は県内で累計77人となった。

クマ、イノシシ 農産物被害が大幅増 大館市 収穫期迎え「対策を」

2022-07-27
畠山さん㊨の案内で、モモの木に残されたクマの爪痕を確認する県の職員(大館市軽井沢)
 大館市で、クマやイノシシによるとみられる農産物等の被害が相次いでいる。市林政課によると、25日までに確認された被害は20件で、前年同期の7件を大きく上回る。収穫期を迎えて、今後さらに被害拡大が懸念されることから、十分な対策をするよう訴えている。
 同課によると、25日現在、市に届け出のあった被害(人身被害、建物被害など含む)はクマによる疑いが8件、イノシシによる疑いが12件で計20件に上る。前年同期はクマ5件、イノシシ2件だったため、大幅に増えている。
 クマによるとみられる被害は養蜂箱2件、イモ類2件、比内地鶏1件、クリの木1件、モモ1件、網戸の破壊1件。農産物の食害が多くを占める。担当者は「夏場は野菜などの収穫期を迎え、例年被害が出やすい。草むらや林をつたって人里に近づくこともあり、民家周辺でも発生している」として警戒する。
 大館市軽井沢の果樹園では、5日から20日にかけてモモ約3100個が食い荒らされた。所有する畠山良光さん(71)によると、早生(わせ)種の収穫期に合わせて連日被害が見つかったという。
 実が食べられたり、落とされたりしたほか、枝が折られている木もあった。被害に遭ったのはいずれも収穫目前のものばかりで「丁寧に手入れしてきたのに悔しい思い。折られた枝は使い物にならない」と肩を落とす。
 22日にはネクタリン300個以上が食い荒らされているのも見つかった。約1㌶の園地の周囲と木の周りに、二重に電気柵を張り巡らせているが、「妻が(高さ約45㌢の)電気柵を飛び越えて侵入してくるのを見た。捕獲しないと、いつまでもいたちごっこだ」と話していた。
 市は短文投稿サイト「ツイッター」やコミュニティーFM「ラジオおおだて」で出没情報を発信するほか、被害のあった場所周辺などで捕獲活動を強化している。
 クマやイノシシによる農産物等の被害防止に向けて▽廃棄する作物や果樹、生ごみ、飼料などは屋外に放置しない▽田畑や園地、畜舎周辺のやぶは刈り払い、緩衝帯を整備する▽適切な高さや強度の電気柵を設置し、定期的にメンテナンスする―ことを呼びかける。
 林政課は「食べ物の味を覚えると、再び出没する危険性が高まる。餌になるものを置かないことが重要」としている。

鹿角 地元企業に「若い力を」 参加36社 高校生39人 対面で情報交換会

2022-07-27
会社の業務内容について説明を受ける生徒たち(エスポワールかづの)
 鹿角地域の来春高校卒業予定者と地元企業の就職情報交換会が26日、同市花輪のエスポワールかづので開かれた。企業の担当者は経営方針や業務内容を説明し、自社の魅力をアピール、高校生は熱心に質問し、企業選択に役立てた。
 鹿角市、小坂町、かづの商工会、県鹿角地域振興局、ハローワーク鹿角の主催。企業は36社、生徒は花輪、十和田、小坂の3高校から39人が参加した。
 ハローワーク鹿角のまとめによると、来春卒業予定者190人のうち、就職希望者は70人。県内希望は34人、県外希望22人、その他4人など。求人の受付は6月1日から始まり、同月末現在の求人状況は63社、168人。前年同期比で3社減っているものの、求人数は9人増えている。
 会場では企業ごとにブースが設けられ、生徒が関心のある企業を訪れ、担当者から説明を受けた。コロナ対策として、企業担当者と生徒との間には透明な仕切りを設け、定期的にテーブルの消毒を行うなどした。
 企業側は近年の採用状況、新入社員の様子、業務内容、福利厚生などを説明。生徒は業務内容を詳細に聞いてメモを取った。小坂高3年の齊藤一晟さんは、「関心のある企業の具体的な業務内容を知りたいと思って参加した。いろいろな業務があることが分かり、参考になった」と話した。
 鹿角市内にある建設会社の担当者は「求人票を出しても、なかなか人が集まらないのが実情だ。社員の高齢化が進んでおり、若い力に期待している」と話した。また、女性も建設業にもっと関心をもってほしい、とアピールしていた。
 ハローワーク鹿角の久保田智所長は、「鹿角地域には将来性のある企業がたくさんある。高校生にとっては求人票以上の情報を知る、よい機会。企業選択に役立ててほしい」とあいさつした。

2022年6月

天然秋田杉の巨木とコブ杉 「天杉の森案内人」(仮称)養成 上小阿仁村 NPOなど始動

2022-06-30
 大館市は地球温暖化対策実行計画の策定に向け、有識者らで構成する協議会を設置するとともに、広く意見を取り入れる市民ワークショップを開催する。2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を県内で初めて宣言しており、具体的な行動や目標に反映させる。ワークショップの参加者は7月13日まで募集している。
 実行計画は国の補助金を活用し、21年度から2カ年で作り上げる。1年目は現状分析や潜在能力調査を実施。C年間排出量を56万㌧と算出し、森林が吸収するのは30万㌧、再造林しても35万㌧と推計した。このため豊富な森林資源を生かしたバイオマス発電、再エネとして微細藻類や水素の活用なども検討する。
 本年度は地域ビジョン・脱炭素シナリオ作成、再生可能エネルギー導入目標や施策の検討、ステークホルダー(利害関係者)との合意形成を図る。学識経験者や関連企業・団体の代表者らでつくる協議会は、7月7日に初会合を開く予定だ。
 目標は今のところ、▽森林整備を促進し、CO2吸収量や固定量の最大化▽再エネや次世代自動車(電気自動車、燃料電池車など)、高効率機器の導入によるCO2排出抑制▽CO2を資源と捉えたカーボンコントロール▽水素の製造と水素社会への適応▽ゼロカーボンの実現と地域社会の活性化▽エネルギー供給と物流の要衝―の6項目。世界や国内の動き、技術開発の動向を踏まえて変更する。
 ワークショップは8月と10月に開く予定で、脱炭素型の生活様式などについて話し合う。市内に在住か在学・在勤し、土曜か日曜の会議に出席できることが条件。市議や市の委員会等委員は対象外。応募用紙は環境課(本庁舎2階)で配布しているほか、市ホームページからダウンロードできる。募集人員は5人程度。問い合わせは環境企画係(電話0186・43・7049)。
 温暖化は、石炭や石油など化石燃料を大量に使うことで大気中へ排出されるCO2が増え続け、地球に熱がこもりやすくなり気温が上昇する。この影響として、干ばつによる食料や水資源の不足、海面上昇による高潮や沿岸部の洪水、熱中症や感染症のリスク増加などを引き起こす可能性が指摘されている。
森林インストラクターから説明を受けた現地実習(上大内沢自然観察教育林)
教育林の中に立つコブ杉

温暖化対策計画 策定へワークショップ 大館市が参加募集 脱炭素の方策探る

2022-06-30
 大館市は地球温暖化対策実行計画の策定に向け、有識者らで構成する協議会を設置するとともに、広く意見を取り入れる市民ワークショップを開催する。2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を県内で初めて宣言しており、具体的な行動や目標に反映させる。ワークショップの参加者は7月13日まで募集している。
 実行計画は国の補助金を活用し、21年度から2カ年で作り上げる。1年目は現状分析や潜在能力調査を実施。C年間排出量を56万㌧と算出し、森林が吸収するのは30万㌧、再造林しても35万㌧と推計した。このため豊富な森林資源を生かしたバイオマス発電、再エネとして微細藻類や水素の活用なども検討する。
 本年度は地域ビジョン・脱炭素シナリオ作成、再生可能エネルギー導入目標や施策の検討、ステークホルダー(利害関係者)との合意形成を図る。学識経験者や関連企業・団体の代表者らでつくる協議会は、7月7日に初会合を開く予定だ。
 目標は今のところ、▽森林整備を促進し、CO2吸収量や固定量の最大化▽再エネや次世代自動車(電気自動車、燃料電池車など)、高効率機器の導入によるCO2排出抑制▽CO2を資源と捉えたカーボンコントロール▽水素の製造と水素社会への適応▽ゼロカーボンの実現と地域社会の活性化▽エネルギー供給と物流の要衝―の6項目。世界や国内の動き、技術開発の動向を踏まえて変更する。
 ワークショップは8月と10月に開く予定で、脱炭素型の生活様式などについて話し合う。市内に在住か在学・在勤し、土曜か日曜の会議に出席できることが条件。市議や市の委員会等委員は対象外。応募用紙は環境課(本庁舎2階)で配布しているほか、市ホームページからダウンロードできる。募集人員は5人程度。問い合わせは環境企画係(電話0186・43・7049)。
 温暖化は、石炭や石油など化石燃料を大量に使うことで大気中へ排出されるCO2が増え続け、地球に熱がこもりやすくなり気温が上昇する。この影響として、干ばつによる食料や水資源の不足、海面上昇による高潮や沿岸部の洪水、熱中症や感染症のリスク増加などを引き起こす可能性が指摘されている。

鹿角市 新「健康都市宣言」を策定へ 市制50周年 WSスタート 10月の記念講演会で発表

2022-06-30
新「健康都市宣言」の策定に着手したワークショップ(福祉保健センター)
 鹿角市は本年度、市制施行50周年を記念し、健康寿命の延伸に向けて市民の行動宣言となる新「健康都市宣言」を策定する。宣言文などを検討するワークショップが25日、福祉保健センターで始まり、参加者が策定作業に着手した。新たな健康都市宣言は10月23日の50周年記念講演会で発表、宣言を行う予定。
 同市は1993年に「さわやか健康都市宣言」を制定。「子どもたちを明るく健やかに育み、高齢者を敬い、みんなで活力あふれるまちづくりをすすめる」ことなどをうたっている。
 今回は市制施行50周年を契機に新たな宣言を策定することにした。市民、地域、行政が一体となって健康づくりに取り組み、健康寿命の延伸を図ることが目的。
 ワークショップのメンバーは健康づくりに関係する機関・団体の代表者ら14人。福祉総務課の井上真課長が「これからの未来にふさわしい宣言を作っていきたい」と協力を呼びかけた。
 鹿角市の平均寿命や健康寿命、高齢人口の推移、食生活、運動の実施状況などの説明に続き、参加者が3班に分かれて健康に関する願いや希望などについて意見を交わした。
 ワークショップは8月まで全3回開催し、宣言文案などを取りまとめる。その後の庁議で最終決定し、10月の記念講演会で新たな「健康都市宣言」を行う計画。
 新宣言は市の広報やホームページに掲載するほか、市役所の広告塔に掲示するなどして市民への周知を図る。

補正予算など全議案可決 監査委員に佐藤氏同意 森吉山荘継続陳情は採択 北秋田6月議会

2022-06-29
全議案を可決した本会議(北秋田市役所)
 北秋田市の6月定例議会は28日、本会議を再開し、2022年度一般会計補正予算案や財産の取得など議案14件を原案の通り可決、追加提案の監査委員の選任に同意し、閉会した。
 可決したのは、各会計の補正予算案のほか、市営住宅条例の一部改正案、市消防本部の車両更新のため災害対応特殊救急車1台を3696万円で購入する財産の取得など。
 補正予算案のうち、一般会計の補正額は1億9560万円で、補正後の総額は228億5960万円。
 主な歳出は、燃料費高騰やコロナ禍の影響を受けたバスやタクシー事業者を支援する公共交通事業者事業継続支援補助金に380万円、観光バスや代行事業者を支援する観光交通事業者等事業継続支援事業補助金に115万円、秋田内陸線安全対策交付金に349万円、事業者の事業承継や新分野展開を支援する地域商業等活性化支援事業補助金に600万円、休暇を楽しみながら仕事をするワーケーションを市で推進する「北秋田でワーケーション」推進事業に240万円などを計上。
 コールセンター業の誘致企業が3月に撤退したことに伴い、雇用奨励金210万円、事業所賃借料助成金120万円を減額する。
 追加提案は改選に伴い欠員となっていた監査委員(議会選出)の選任。無記名投票で行われ、佐藤光子議員の選任に賛成多数で同意した。
 地元団体から提出された森吉山荘の営業継続を求める陳情、水田活用の直接支払交付金の見直しについての陳情など4件を採択。関係する意見書を可決した。沖縄を「捨て石」にしない安全保障政策を求める意見書の提出を求める陳情は不採択とした。
 専決処分の報告は損害賠償の額設定。2月に市道で職員が公用車を運転中、凍結路面でスリップし、対向車に衝突した事故を受け、相手と和解し、車両損害と治療費計67万2426円を支払うことを報告した。

大館労基署 「墜落・転落」を防げ 管内で違反率高く 建設業対象に講習

2022-06-29
建設業者を対象に、事故の事例や対策を示した講習会(大館市中央公民館)
 建設業で目立つ「墜落・転落」等の労働災害を未然に防ごうと、大館労働基準監督署は28日、大館市中央公民館で労災防止講習会を開いた。北鹿地方の建設業77事業所から代表者が参加し、各種事例を学びながら、必要な対策や法改正などについて理解を深めた。
 秋田労働局によると、2021年に県内で発生した労災(休業4日以上)は1220件で、12年以降の10年間で最多となった。このうち業種別で建設業の占める割合は近年20%前後で推移しており、高止まりしている状況。大館署管内では21年に25・7%を記録し、この5年間で最も高くなった。
 建設業の事故の型別では「墜落・転落」が最も多く、21年までの5年間で県内では379件、大館署管内では72件も発生している。職場での安全対策などを定めた労働安全衛生法の違反も多く、改善が喫緊の課題となっている。
 大館労基署は建設業での労災を防止するため毎年講習会を開催。今回は大館市のほか、北秋田市や鹿角市、小坂町、上小阿仁村の事業所も対象とした。
 秋田労働局が昨年10月に行った監督指導の結果について、同署職員が説明。県内では労働安全衛生法違反が103事業場であり、違反率は62%だったとし「大館署管内は違反率が86・4%で特に高い状況。墜落防止措置の手すり、安全帯の使用などがなされていない」と警鐘を鳴らした。
 続いて事故の事例を紹介し、必要な対策を示した。のり面、脚立、屋根、足場などからの墜落やけがを防ぐため、「ヘルメットは脱げないよう、しっかりとあごひもを締めること」「脚立の天板には乗らないこと」などと呼びかけた。高所での作業時は「足場の内側にも外側にも、手すり、中さん、高さ10㌢以上の幅木やメッシュシートを設置してほしい」と求めた。
 このほか、法改正で定められた墜落防止措置、特別教育、工事でのアスベスト使用有無の事前調査結果報告などについても説明があった。参加者はメモを取るなどしながら、真剣な表情で聴き入っていた。
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