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高齢者接種始まる コロナワクチン 鹿角、北秋田市の施設で 大館24日、小坂26日、上小阿仁7日から

2021-04-20
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高齢者施設で始まったワクチン接種(鹿角微笑苑)
 65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチン接種が19日、北鹿地方でも始まった。この日は鹿角、北秋田両市で高齢者施設の入所者らが1回目の接種を受けた。今後、高齢者への接種は大館市で24日、小坂町で26日、上小阿仁村で5月7日から行われる予定。
 鹿角市では十和田大湯の介護老人福祉施設「鹿角微笑苑」を皮切りに実施。入所者らが医師の問診を受けた後、順次接種を受けた。
 入所している女性(85)は「チクリともせず、刺されたことも分からなかった。感謝している」、男性(80)は「痛くなかった」、職員の男性(44)は「接種前は不安と緊張感があったが、痛みもなくホッとしている」と安堵(あんど)した様子だった。
 同施設では19、20、26、27の4日間で入所者93人、職員79人が接種を受ける予定。初日は入所者22人、職員23人が午前中に接種し、午後3時現在で大きな副反応は見られないという。
 湯澤克施設長(54)は「無事接種が始まり安堵している。全国的に変異株が流行しており、引き続き感染予防対策に取り組んでいくが、以前の施設生活に戻るための大きな一歩と考えている」と待ち望んだ接種の開始を喜んだ。
 同市の高齢者施設は26施設あり、接種対象となる入所者は計約900人、職員は計約400人。1回目は19日に開始し、今月中をめどに調整しながら順次実施する。2回目は5月以降となる。
 施設入所者の次に優先接種となるのは75歳以上の高齢者約5800人。今月23日に接種券を発送し、同28日から予約を受け付ける予定。
 市内10医療機関での個別接種と、かづの厚生病院を会場にした集団接種を併用する。日程は個別接種が5月13日から順次開始、集団接種は同22日から6月26日まで毎週土曜日午後に行う予定。
 75歳未満の高齢者約5800人は6月上旬以降、高齢者以外は7月以降、優先順位に従って順次接種を進める予定。
 券が届いた人はコールセンターまたは医療機関で予約をした上で接種する。詳細は券に同封する案内チラシで周知する。
 市新型コロナウイルス感染症対策室の櫻田佳奈主幹は「自分の番はいつなのかと思っている市民がほとんどだと思う。混乱を招かないよう順番に接種券を送付し、予約を受け付けていく。必ずお手元に届くので待っていただきたい」と話した。
 問い合わせは鹿角市のコールセンター(電話0186・30・0715)。

20年度は7万人来館 秋田犬の里・オープン2年目 5月末まで休館も コロナ禍も注目高く

2021-04-20
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受付時に検温、名簿記入、フェースシールド貸し出しを行うなど感染対策を徹底してきた(秋田犬の里)
 大館市の観光交流施設・秋田犬の里は、2020年度の来館者数をまとめた。オープン2年目は新型コロナウイルス感染拡大防止のため5月末まで臨時休館したものの、10カ月間で7万1522人が訪れた。目標の10万人には及ばなかったが、観光客を迎え入れる施設として感染対策を徹底しながら運営を続け、「予想以上の実績となった」とみている。
 月別の来館者数は▽6月=6219人▽7月=8299人▽8月=1万2492人▽9月=9740人▽10月=9476人▽11月=9064人▽12月=4531人▽1月=2524人▽2月=3919人▽3月=5258人―。
 新型コロナの県内初感染確認を受けて、3月7日から5月31日まで臨時休館。再開後は人の動きが戻り、国の「Go To トラベル」、県の「プレミアム宿泊券」など行政の支援事業の効果もあり、施設に立ち寄る旅行客が増えた。しかし、月には「Go To トラベル」の全国一斉停止で、来館者が11月から半減。1月には11都府県を対象に緊急事態宣言が発令され、月別では開館以来最少の2500人台まで落ち込んだ。3月になって持ち直しつつあり、「1日50人未満だったが、土日は1日300~400人まで伸びてきている」という。
 同施設では地域に先がけて感染対策を進め、昨年1月から秋田犬との触れ合いを全面禁止に。6月の再開に合わせて秋田犬展示室への入室を制限し、出入り口は自動ドアのある正面に限定。感染拡大状況に応じた対応マニュアルも独自に作成した。
 県内でクラスター(感染者集団)が発生した8月からは、受け付けに担当スタッフを配置して検温器を設置。来館者に名簿記入を求め、フェースシールドの貸し出しも始めた。入り口と出口の動線を分け、展示室への入室は禁止とした。
 昨年8月から今年2月の来館者のうち、県内客は69%、県外客は31%。コロナ禍であっても全国各地から来場があり、佐藤和浩館長は「全国から注目されていると感じた。来てほしいところだが、感染拡大を防ぎ、市民を守るためにできることから取り組んできた」と振り返る。今後も「新しい日常に対応しながら、楽しんでもらえるように考えていきたい」と語る。
 東京都渋谷区から譲渡され、敷地内に設置された鉄道車両「青ガエル」の一般公開も今月から始まった。「秋田犬人気に加え、新たに鉄道ファンの獲得にも期待できる。誘客につながっていけば」と話した。

全庁で「市民の命守る」 北秋田市議会市民福祉委 自殺対策計画の説明聞く

2021-04-20
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北秋田市議会の市民福祉委(市役所)
 北秋田市議会の市民福祉委員会(佐藤文信委員長)は19日、市役所で所管事務調査を行い、当局から自殺対策計画などについて説明を受けた。市職員を対象とした「ゲートキーパー養成講座」は、全職員の50%が受講することを目指している。
 「市いのち支える自殺対策計画」は、2019年度から23年度までが計画期間。「気づき、つなぎ、支えあう北秋田 誰も自殺に追い込まれることのないまちづくり」を基本理念に、基本施策として▽自殺対策を支える人材の育成▽生きることの促進要因への支援▽児童・生徒のSOSの出し方に関する教育―など5項目を掲げている。
 市の自殺者数について当局は「1998年は22人だったが、2019年は7人となった。09年から19年までの累計でまとめた年代別の割合をみると、男性は70歳代が最も多い。女性は60歳代、70歳代が多くなっている」などと説明。自殺対策計画は「医療や保健だけではなく、市の全ての部門が連携して市民の命を守ることに取り組んでいる」と述べた。
 取り組みの一つである「児童・生徒のSOSの出し方に関する教育」では「子どもたちがSOSのサインをどう出すかを、市の保健師が学校を訪問して指導した」ことを説明するとともに、手紙による悩み相談を受け付けたことも紹介した。
 自殺の危険のサインに気付き適切な対応を図ることができる「ゲートキーパー」の養成について、市は「全職員の約50%が講座を受講する」との目標を掲げている。当局は「18年度は41人、19年度は30人が受講した。20年度は開催できなかったが、今後、受講できる体制を整えていく」と述べた。
 この日の委員会では、子育てサポートハウス事業についての説明も行われた。

休館から1年 再開めど、いまだ立たず クラウンパレス秋北(大館市) 各方面から懸念の声

2021-04-19
休館から1年が経過したクラウンパレス秋北。営業再開のめどはいまだ立っていない(大館市片町)
 大館市片町のホテルクラウンパレス秋北が休館して19日で1年となる。運営会社によると建物や設備の老朽化に伴い改修が必要とされるが、新型コロナウイルスの影響で本格的な工事に着手できていない状況。広報担当者は「営業再開に向けた方向性はまだ決まっておらず、当面は休館のままとなる」としており、各方面への影響が続いている。
 当初は新型コロナの感染防止のため昨年4月19日から6月30日まで臨時休館し、7月1日に再開する予定だった。運営するホテルマネージメントインターナショナル(HMI、東京)が臨時休館中に施設内を点検したところ、老朽化が著しく大規模改修が必要と判断し長期休館を決めた。全従業員は解雇し、テナントも撤退した。
 HMIによると、当初は休館から1年程度を様子見の期間とし、コロナの感染状況がある程度落ち着くとの想定の下、随時改修工事などに着手する方針だったという。しかし大阪府のほか宮城県など東北でも感染が再拡大していることを受け、いまだ着工のめどは立っていない。広報担当者は「点検作業で定期的に業者が出入りはしているが、方向性は決まっていない。前例がなく予測の立てようがない」としている。
 同ホテルは長年、宿泊のほか宴会や結婚式などで利用されてきた。再開のめどが立たないことで、各方面で今後の影響を心配する声が出ている。
 例年、同ホテルを会場に500人以上の規模で商工業界新年会を開いていた大館商工会議所(佐藤義晃会頭)は、今年の新年会を規模縮小した上、同市のプラザ杉の子に会場を変更した。
 宿泊を伴う数百人規模の研修会を行うことができる施設は同ホテルを除き市内にはほぼなく、齋藤研太事務局長は「大規模な団体イベント等を誘致する上で、会場確保に大きく影響する」と話す。さらに「建物の老朽化で外壁等が落下する危険性がないか心配。休館が今後も長く続けば、5月に開庁する市役所新庁舎を中心とする街並みの景観を損なうのではないか」と警鐘を鳴らす。
 宿泊受け入れ能力の大きさから、スポーツ、観光面への影響も大きい。同市観光協会の山城久和会長(山城運動具店代表)は「今はコロナ禍でインバウンド(訪日外国人客)等の需要が減少しているものの、観光面での機会損失は小さくない」と話す。また「休館のまま放置されている現在の状態は印象的にマイナス」と心配する。
 大館市は東京五輪・パラリンピックのタイのホストタウンに指定されており、同ホテルは当初、選手団の宿泊場所として選定されていた。2019年に市内で行われた事前合宿の際には、選手たちが10泊11日の日程で宿泊。同市スポーツ振興課によると、脳性まひを抱えるパラ選手の中には専用ベッドの持ち込みが必要な人もおり、結婚式用の控室などを活用すれば対応可能なため、重宝していたという。
 今年7月に再び同市内で予定されている事前合宿では、代替施設で対応せざるを得なくなった。
 今年新たに始動した官民連携組織「スポーツコミッション大館」では大会や合宿誘致に力を入れる計画も進んでおり、事務局長の佐藤税・スポーツ振興課長は「ホテルの収容能力は大きかった。今後大きな大会を誘致する際は近隣市町村への誘導なども検討しなければならない」と話している。
 同ホテルは1973年に秋北バス(大館市)直営の「秋北ホテル」として開業。85部屋の客室や6カ所の宴会場、展望食堂を持つ。2003年に運営が秋北バスからHMIに移り、08年には全国植樹祭出席のため当時の天皇、皇后両陛下(現在の上皇ご夫妻)が宿泊された。

森林の経営管理 7割超「市に委ねたい」 北秋田市 2地区で意向調査

2021-04-19
 北秋田市は、森林を大切な資源として管理し守っていくことを目的に2019年度からスタートした「森林経営管理制度」について、20年度の取り組み状況をまとめた。前山・黒沢地区の森林所有者のうち40人から「経営管理権集積計画」作成の申し出を受けており、順次、設定のための公告を進めている。
 19年4月から施行された森林経営管理法に基づく「新たな森林管理システム」に対応したもの。森林資源の適切な管理と林業の成長産業化を進めることを目指しており、市町村が主体となって管理を行う新たな森林管理システムが制度化された。
 この制度では、森林所有者が適切な時期に伐採や造林、保育を行うことが明確化されるとともに、所有者が適切な森林管理を行うことができない場合には、市町村が仲介役となって森林を集約し、意欲と能力のある森林事業体へ経営を委ねる。一方で、森林経営に適さない森林は、森林環境譲与税を活用しながら市町村が管理を行っていく。
 市によると、市の面積11万5276haのうち、森林面積は約9万6000ha。民有林は約4万ha。19年度に作成した全体計画では、長期間にわたって伐採等が行われていないなど、事業の対象となる森林面積は1万4493haで所有者数は1万1040人となった。
 前山と黒沢地区では19年度、森林所有者215人(389ha)を対象に意向調査を実施。138人(283ha)が回答した。このうち、「市に経営や管理を委ねることを検討したい」と答えたのは、77・5%に当たる107人(約155ha)だった。
 こうした結果を踏まえ、20年度は個別相談会などを行い、40人から経営管理権集積計画の作成について申し出を受けたという。この計画は、市が「経営管理を行うべき」と判断した森林を取りまとめる際に作成する。森林所有者が計画に同意したあと、公告・縦覧することで森林の経営管理権が市に設定される。
 市は「今後、林業経営に適した森林の経営管理を、意欲と能力のある民間事業者へ再委託する。これが難しい森林の経営計画は市が行うことで、林業の持続的な発展に努めたい」としている。

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大館市 来年度からAI相談導入 5年間の移住者119人 本年度はコロナ禍で減少 

2021-03-20
「はちくん」が質問に自動で回答するAIチャットボットの相談画面
 大館市への移住者数は2016年度に移住交流課が発足してから約5年間で119人に上ることが、市のまとめで分かった。専門部署を配置して相談体制を充実させたことが増加につながった。一方、本年度は新型コロナウイルスの影響で移動が制限されたため、2月末現在で8人にとどまる。来年度からはAIチャットボット(自動会話プログラム)での相談受け付けも本格的に開始する予定で、支援・情報発信業務をさらに強化していく。
 同市への移住者数は▽2013年度=4人▽14年度=5人▽15年度=7人―。移住交流課が設置されてからは▽16年度=19人▽17年度=22人▽18年度=20人▽19年度=50人―。首都圏での移住フェア、イベントに参加し、PRしてきたことが増加につながっている。小松工課長は「移住に興味のある人から複数回にわたって相談を受けて関係性を築き、大館の情報を細かく伝えてこられた」とみている。
 登録した空き家物件を紹介する「空き家バンク制度」も好評で、19年度は移住者50人のうち25人が活用。物件を取得して移住した市外の人に交付する定住奨励金もあり、「首都圏以外からの利用も多い。毎年40~50件の新規登録があり、このうち(市内在住者も含めて)30件前後が成約に結びついている」とする。
 一方、本年度はコロナ禍で移動やイベントが制限されたため、首都圏で直接PRがする機会がなくなり、移住者数は2月末現在で8人にとどまった。移住相談も19年度の153件から、39件まで大きく減少。オンラインでの移住フェア等に参加してきたものの、「コロナの影響で伸び悩んだ。情報交換をする場を持てなかった」と振り返る。
 このためコロナ禍を踏まえて、21年度からは移住相談体制の拡充として、AIチャットボットを活用した相談受け付けを本格的に導入。市移住・交流特設サイト「おおだて暮らし」ページ内の「はちくん」をクリックすると、チャット画面に移り、「はちくん」が質問に対して自動で回答をするもの。24時間受け付けており、「スマホやパソコンで好きな時間に気軽に聞きたいことを聞ける」として利用を促す。
 このほか、「お試し移住体験」で大館を訪れる人向けに、宿泊費用を補助する取り組みも行う。コロナの収束状況等を見ながら対面での相談会も再開したい考えで、「直接やり取りをするのが一番効果的。関係性を築きながら大館の魅力をPRしてファンを増やし、移住を考えてもらえるようになれば」としている。



大館で合同入社式 23社から39人参加 企業、地元発展の力に

2021-03-20
新入社員39人が出席した合同入社式(プラザ杉の子)
 大館市の企業などに採用された新入社員の合同入社式が19日、同市のプラザ杉の子で行われ、23事業所39人が地域の発展に尽力することを誓った。
 大館商工会議所、大館北秋雇用開発協会主催。新型コロナウイルスの影響で昨年は中止したため、2年ぶりの開催となった。出席者は真新しいスーツに身を包み、緊張の面持ちで式に臨んだ。
 大館商議所の佐藤義晃会頭は「これからの長い人生には雨の日や風の日、吹雪で目標を見失う日もあると思うが、一歩一歩着実な歩みを進めてほしい。失敗を恐れず果敢にチャレンジしてほしい」などとあいさつ。
 来賓の激励の言葉に続いて、新入社員代表の石垣咲和さん(石垣鐵工)に記念品を贈呈。続いて日景海都さん(エヌピーエス)が「私たちの仕事が会社の発展と、生まれ育った地元への恩返しにつながるよう精いっぱい頑張りたい。迷惑を掛けることもあると思うが、一日も早く会社に必要とされる社員になるため、日々精進する」と力強く決意を述べた。
 式後はフリーアナウンサーの綿引かおるさんを講師に招いた研修会も開かれ、社会人としての心構えなどを学んだ。

県知事選 期日前投票始まる 投票所、感染対策徹底

2021-03-20
受付で間隔を空けて並ぶ市民(いとく大館ショッピングセンター)
 知事選(4月4日投開票)の期日前投票が19日、県内で始まった。北鹿地方の各投票所ではマスク着用や手指消毒の呼び掛け、密を避けるなど新型コロナウイルス感染防止対策を徹底し、有権者が意中の候補に一票を投じている。4月3日まで。
 立候補しているのは、新人で県美容生活衛生同業組合前理事長の山本久博候補(69)、新人で元衆院議員の村岡敏英候補(60)、現職で4選を目指す佐竹敬久候補(73)、新人で新日本婦人の会県本部前事務局長の相場未来子候補(50)=いずれも無所属、届け出順。
 大館市の期日前投票所は市役所本庁と比内、田代総合支所、いとく大館ショッピングセンターに開設。このうち、いとくでは3階文化催事場に投票所が設けられた。午前10時の受け付け開始から市民が次々と訪れ、開始15分で20人ほどが投票を済ませた。
 市選管は感染防止対策として、投票者にマスク着用のほか、入り口での手指消毒を呼び掛ける。密を避けるため、受付のスペースを広く確保して来場者は1㍍間隔で並ぶほか、3人用の記載台は中央を使わない。鉛筆は持参するか、使い捨てのものを利用してもらう。
 担当者は「投票する際は必ずマスク着用をお願いしたい。期日前投票は午前中や、投開票日が近づくにつれて混み合う傾向にあり、できるだけ混雑を避けて投票に来てほしい」と呼び掛けた。
 県内では前回2017年の知事選で、投票総数の46%に当たる23万2671人が期日前投票を行っている。




現・新4氏の争い 県政、刷新か継続か 県知事選 17日間の舌戦に突入

2021-03-19
 任期満了に伴う知事選が18日、告示された。立候補したのは新人で県美容生活衛生同業組合前理事長の山本久博候補(69)、新人で元衆院議員の村岡敏英候補(60)、現職で4選を目指す佐竹敬久候補(73)、新人で新日本婦人の会県本部前事務局長の相場未来子候補(50)=いずれも無所属、届け出順。4人は秋田市で第一声を上げ、4月4日の投開票に向け17日間の選挙戦に突入した。
 佐竹県政3期12年に対する評価や新型コロナウイルスへの対応、人口減少対策などを争点に論戦が交わされる見通し。女性の立候補は初めて。
 山本候補は、秋田市中通のエリアなかいちにぎわい広場でマイクを握り、支持者約30人を前に「まだ選挙権のない子どもたちの未来のため、ワクワクする秋田をつくるための大事な戦い。洋上風力発電で経済を回し、県民の生活を豊かにしなければならない」と訴えた。
 村岡候補は秋田市卸町の秋田まるごと市場で出陣式に臨んだ。支持者約400人が参集。鈴木洋一選対本部長(大館市選出県議)らのあいさつに続き、「秋田を変えて新たな歩みを始めなければならない。企業の競争力や賃金アップ、人口減対策をしっかりと進める」と力を込めた。
 佐竹候補は秋田市川尻町の事務所前で第一声を上げた。金田勝年衆院議員(秋田2区)らの激励に続き、200人を超す支持者を前に「社会の中で弱い立場の人たちの声を県政に生かしたい。県民の声なき声をしっかりと受け止め、誰一人取り残さない県政を目指す」と訴えた。
 相場候補は、秋田市中通の秋田駅前で出陣式に臨んだ。支持者約80人を前に「県民の命と暮らしを守る県政をつくる」と決意を述べ、男女問わず生きづらさを抱える人や、コロナの影響で生活に苦しむ人の支援を強調した。共産党の加賀屋千鶴子県議(秋田市)らが激励した。

ミニシアター元気に 大館 オナリ座で映画撮影 市民エキストラも参加 来年春に公開予定

2021-03-19
市民エキストラ約60人が参加したシアターホールでの場面(オナリ座)
 大館市の映画館・オナリ座で17日、オムニバス映画「THEATERS」の撮影が行われた。構成する短編4作品のうち1作品が同館を舞台としており、緊張感のある雰囲気の中、メインの場面をカメラに収めた。一般市民約60人もエキストラで参加し、協力して映画の世界観を作り上げた。
 「THEATERS」は短編4作品で構成するオムニバス映画。「バーボン・トーク」「お口の濃い人」などで知られる沖正人監督が、新型コロナウイルス感染拡大で苦戦を強いられているミニシアターを応援しようと発案し、賛同した3人の監督とそれぞれ1作品ずつを手掛ける。各作品の舞台は大館市のほか、広島、埼玉、神奈川で、各地のミニシアターを中心に今月撮影が行われている。
 オナリ座が舞台となるのは、沖監督の「colorful」。色を識別できない1人の少年が家庭の事情で大館を訪れ、映画館の前を通り掛かると、閉館しているはずの建物から支配人が姿を見せ、館内にはあふれんばかりの人がいた。この不思議な経験を経て、少年に見える世界は色を取り戻していく―というあらすじ。
 15~17日の3日間、大館市内で撮影が行われた。最終日の17日はメインとなる映画館の場面をオナリ座で撮影し、支配人役の俳優・渡辺哲さん、主人公の少年役の子役・草野崇徳さんらが参加した。
 映画館の観客役のエキストラも募り、市内外から映画ファンや常連客ら約60人が参集。出演者と共にシアターホールでの撮影に臨み、にぎわう映画館の雰囲気を再現した。オナリ座の常連客でもある北秋田市鷹巣の50歳代女性は、「映画に参加するのは初めての経験で、実際に撮影する現場に立ち会えてうれしい。公開が楽しみ」と話した。
 沖監督はオナリ座との縁がきっかけで今回の舞台を選んだ。「インディーズ作品の監督をしている頃から特集を組んでもらい、絵看板も作ってもらった。恩返しの気持ちで企画した。映画館から足が遠のく中、映画館のにぎわい、この地域の盛り上がりにつながってほしい」と期待した。
 オナリ座の切替桂さん(51)は「オナリ座を愛してくれていると感じるし、ありがたい。作品の中でどのように描かれるか楽しみ。市民が出演することで地元住民も関心を持ってくれると思う」と語った。
 映画は来年3月ごろ、全国各地のミニシアターなどで公開される予定。

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