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2022年1月

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当初予算222億円 北秋田市 消防統合分署の建設など 北秋田市 「わんぱぁく」は改築

2022-01-29
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新年度当初予算案を説明する津谷市長(北秋田市役所)
 北秋田市は28日、2022年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は222億7026万8000円。骨格予算とした前年度当初より5億5624万3000円増加する見込み。23年秋の運用を予定している市消防本部の森吉・合川統合分署建設事業や子育てサポートハウス「わんぱぁく」の改築工事を盛り込み、将来都市像の「住民が主役の〝もり〟のまち」の充実を目指す予算編成としている。
 一般会計の歳出で新規事業は、子育てサポートハウスわんぱぁく改築工事(1億447万円)、伊勢堂岱遺跡プロモーション事業(535万円)、市有スクールバス運行管理委託(6504万円)など。路線バスフリーパス助成金(376万円)は交通弱者等の移動支援と利便向上のため、路線バスの全区間を自由に乗降できる定期券の購入を助成する。阿仁地区の小中学校を義務教育学校とするために現阿仁合小学校校舎の改修工事設計などを行う改修事業には、1379万円を計上する。
 継続事業として統合分署建設事業(4億9118万円)、新型コロナウイルスワクチン接種事業(5099万円)、議員のタブレット端末導入(552万円)、地域おこし協力隊事業(3144万円)、生活バス路線運行時業(9257万円)、秋田内陸線運営事業補助金(1億1970万円)、森林環境譲与税事業(5606万円)、救急自動車更新事業(3810万円)などを計画した。
 歳入の内訳は、自主財源となる市税は28億8540万4000円で前年度当初に比べて3896万円の増加となった。地方交付税は98億2882万1000円。市の借金に当たる市債は19億810万円で前年度当初と比較すると6450万円減少した。
 津谷永光市長は28日、市役所で開かれた定例記者会見で22年度当初予算案の概要を説明した。当初予算案は「昨年4月の市長選で選挙公約として掲げた9項目の重点事項に沿って所要額を計上している」と述べた。
 また、21年度から始まった「第2次市総合計画後期基本計画」や「第2期市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を具現化し、「将来都市像である住民が主役の〝もり〟のまちの充実を目指す予算として編成している」と説明した。

除雪出動増で予算追加 大館市 非課税世帯に10万円 16億円を専決処分

2022-01-29
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急ピッチで進められている排雪作業(26日、大館市御成町)
 大館市は28日、除雪費と住民税非課税・家計急変世帯への10万円給付事業費を盛り込んだ総額16億2316万8000円の一般会計補正予算を専決処分した。今冬の大雪で除雪車の出動が増加し、すでに予算不足が生じていた。10万円給付は国が実施するもので、2月中旬に書類送付や申請受け付けを予定している。
 消防比内分署によると、今冬の累計降雪量は28日時点で471㌢。前年同期より154㌢多く、平年も上回っている。積雪は67㌢。幹線道路の除排雪は進んでいるものの、小路などは両脇に積もった雪で車のすれ違いが難しくなっている。
 全ての委託業者(72社)に指示する一斉出動は12月に4回、1月に7回の計11回。前年度より3回多い。7割以上の出動は大館地域で11回、比内地域で15回、田代地域で13回となっている。
 9月補正で除雪経費4億6900万円を計上したものの、今月21日時点の支出が約5億5000万円となり、予算不足が生じたとして緊急時に議会の承認を得ない「専決処分」で対応することにした。追加した関連予算は5億円で総額9億6900万円となり、過去最多の14年度10億3926万円に次ぐ2番目の規模。20年度は8億1295万円だった。
 雪置き場は長木川河川敷や米代川河川公園、犀川河川敷など14カ所に設けており、「法務局となり」(柄沢)は今のところ31日に閉鎖する予定。利用次第で早まる可能性もあり、土木課は鳳凰大橋下流(長木川河川敷)や松峰橋花岡側(松峰)に搬入するよう呼び掛けている。
 10万円給付事業は事務費を含め11億2316万8000円。非課税世帯約1万戸に書類を送り、返送され次第振り込む。新型コロナウイルスの影響で21年中に収入が大幅に減少した家計急変世帯は約1100世帯を見込み、市役所窓口などで申請書を配布する予定。

元豪風・押尾川親方 「押尾川部屋」設立へ 尾車部屋から独立 「勝負強い力士育てる」

2022-01-29
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 日本相撲協会は27日、北秋田市出身で元関脇豪風の押尾川親方(42)=本名成田旭=が来月7日に尾車部屋から独立し、押尾川部屋を新設することを承認したと発表した。本県出身者では70年ぶりの相撲部屋設立。北鹿地方の関係者からは祝福の声や、今後の活躍を期待する声が聞かれた。
 押尾川部屋には尾車部屋から尾車親方(元大関琴風)、十両の矢後など3力士、世話人と床山が1人ずつ転属する。部屋は東京都墨田区に建築中で4月に開所予定。日本相撲協会によると本県出身者の相撲部屋設立は1952年井川町出身の元幕内・大ノ海が芝田山部屋を創立して以来、70年ぶり。
 北鹿新聞社の取材に対し、押尾川親方は「(秋田が)今年は雪が多いと聞いている。私もそのことがどれだけ大変なことかがよく分かる。そのような中、明るいニュースを地元の人たちに報告することができた。礼儀を重んじ、けがに強く、勝負強い力士を育てていきたい」と故郷への思いと、今後の抱負を語った。
 押尾川部屋創立を受け、北鹿地方の関係者からも祝福の声が上がっている。北秋田市の津谷永光市長は「長年にわたり大相撲界の第一線で積み重ねてきた実績と経験を存分に発揮し、親方が目指す礼儀を重んじる勝負強い力士を育て上げてもらいたい」とコメントを発表した。
 大館市の北鹿館道場で子どもたちに相撲を指導している三沢靖彦監督は「昨年の秋ごろに建設中の部屋を見学させてもらった。その際に親方は『力士たちのことを最優先に』というこだわりを語っていた。地元出身力士の受け皿としても期待したい」と話した。
 長年の親交があり、引退の際に断髪式にも駆けつけた比内ふくし会の安保雅幸常務理事は「部屋の建設に当たってこまめに連絡が来ていた。地元の建材を使いたいなど故郷への思いも強く、地元出身の力士を育てたいと北鷹高校を訪れることもあった。現役時代から『自分の部屋を持ちたい』と話していただけに、願いがかなってとてもうれしく思う」と声を弾ませた。
 【プロフィル】 1979年6月21日生まれ。森吉中から金足農高、中央大と進み、2002年に尾車部屋に入門。08年1月場所、10年9月場所で敢闘賞。14年7月場所に35歳1カ月で横綱を破る初金星を挙げ、1958年以降の最年長記録を更新。翌9月場所では戦後最年長で新関脇に昇進した。19年1月に現役を引退してからは「押尾川」を襲名し、尾車部屋の部屋付き親方として後進の指導を行っていた。このほか、北秋田市のふるさと大使も務めるなど広く活躍を続けている。生涯戦績(100場所)は687勝746敗46休。幕内戦績(86場所)は590勝669敗31休。

大館商議所 苦難乗り越え発展を 創立70周年 コロナ下での節目に誓う

2022-01-28
創立70周年の式辞を述べる佐藤会頭(プラザ杉の子)
 昨年8月で創立70周年を迎えた大館商工会議所(佐藤義晃会頭)の記念式典が27日、大館市のプラザ杉の子で行われた。新型コロナウイルス感染が猛威をふるう中での節目となり、経済界や商工事業者ら約160人が未曽有の苦難を乗り越え、一層発展することを誓い合った。
 1951年8月に創立。同年4月に市制施行した大館市の経済を長年けん引し、中小事業者のサポートに力を尽くしてきた。大館能代空港や日本海沿岸東北自動車道の早期建設実現に向け、要望・署名活動を行うなど県北一円の発展にも貢献。会員数は創立当時の492から大きく増加し現在は1541を数える。
 当初は式典と祝賀会を計画したが、県内でコロナ感染が急拡大したことを受け、会食を伴う祝賀会を中止。出席者数を制限するなど感染拡大防止対策を講じ、式典だけとした。
 佐藤会頭は式辞で、金融危機や東日本大震災など困難を乗り越えてきた歩みに言及。「今後は深刻な少子高齢化と加速する人口減少という高いハードルをクリアし、若い人から老いた人まですべての市民が生き生きと暮らせるまちづくりに向け、行政や関係機関と連携しながら地域に根ざした活動を展開していくと決意した。北東北の中心都市として発展するためにも、一致団結し陰に陽に汗を流すと心新たにした」などと述べた。
 功労者計18人を表彰した。記念事業として現金100万円を市に寄付し、佐藤会頭が福原淳嗣市長に目録を手渡した。「市民に愛される外構モニュメント(記念碑)」設置費用の一部に役立ててもらうという。
 来賓に猿田和三・副知事や福原市長らが出席し祝辞をした。祝い酒樽の鏡開きでは元会頭や各界の代表者らが顔をそろえ、節目を祝った。
 被表彰者は次の通り。
 ▽特別功労者=中田直文(大館製作所・前会頭)、竹村雅行(大館ヤクルト販売・元副会頭)、丸山満夫(丸山建設・元副会頭)、巽弘(巽工業所・常議員、参与)、田中寿一(田中建築設計事務所・議員)、三ツ倉和雄(大館工芸社・常議員、参与)、畠沢邦寿(前専務理事)
 ▽役員・参与・議員勤続功労者(20年以上30年未満)=鈴木泚士(花岡土建)、藤嶋鐵男(藤嶋鉄工)、佐々木公司(佐々木こうじ店)、石川博司(北秋倶楽部)、宮崎良哉(ミネ美容ルーム)、明石久和(大和産業)、千葉倉男(千葉自動車)、佐々木聡(カネショウササキ)
 ▽職員勤続功労者(30年以上)=齋藤研太(34年)、佐藤美和子(33年)、島内幸夫(32年)

高校入試 厳戒の中、前期選抜 コロナ対策徹底 北鹿全日制は144人挑む

2022-01-28
試験官から試験の注意事項について説明を受ける受験生(鳳鳴高)
 2022年度県公立高校入学者選抜の最初の試験となる前期選抜が27日、各高校を会場に行われた。北鹿の全日制には144人が志願。県内で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、各会場では座席の間隔を確保したり、前日から教室を消毒したりと対策を徹底。受験生たちは合格を目指して学力検査や面接に臨んだ。合格発表は2月4日午後4時から、各校で行われる。
 北鹿の全日制7校14学科(くくり募集は1学科と数える)は213人の募集に対して144人が志願。大館鳳鳴普通・理数科(定員35人、志願者37人)の志願倍率が1・08倍で最高値。ほか5校はいずれも定員割れで、次に高いのは大館桂桜普通・生活科学科(募集21人、志願者20人)で倍率0・95倍となっている。小坂は普通科、産業工学科とも志願者がいなかった。
 定時制は鳳鳴普通科I部(昼間の部)、Ⅱ部(夜間の部)とも志願者がなかった。
 各校での試験は、県教委が示すガイドラインに従い、万全の感染対策の下で実施された。
 受験生にはマスク着用の徹底に加え、試験当日の「健康観察自己申告書」の提出、接触を避けるため昼食を自席で取ることなどを求めた。学力検査の教室では受験者同士の席間隔を原則1㍍以上、面接室では面接員との距離を原則2㍍確保したほか、使用する教室を前日にアルコール消毒するなど感染対策を徹底した。
 鳳鳴では受験生全員が遅れることなく到着。初めに控室で試験官から注意事項の説明を受けた後、試験を受ける教室に移動し国語、数学、英語の3教科の学力検査と面接に臨んだ。
 前期選抜終了後、一般選抜の募集人員が確定する。出願期間は2月10日から同15日正午まで。志願先変更は同17日から同21日正午まで受け付ける。学力検査などは3月8日に行い、合格発表は同16日。一般選抜終了時点で定員に満たない学科は2次募集を行う。

2021年12月

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大館市内 車、歩行者とも減少続く 商議所通行量調査 コロナ禍で外出自粛か

2021-12-31
 大館商工会議所が10月中旬に実施した市内通行量調査で前年に比べ、車両が約6%減少、歩行者は約14%減少したことが分かった。新型コロナウイルス感染拡大で外出自粛傾向が顕著に表れた前年をさらに下回る結果について、商議所は「全体的に市内の通行量が減っていたところへ、引き続きコロナ禍で外出を控える傾向が反映されたのではないか」と分析している。
 市内主要地点の動向を調査することで今後の商業振興やまちづくりに役立てようと毎年実施している。10月15日(平日)と17日(休日)の午前10時から午後5時まで、調査員が数えた。
 調査地点は歩行者が御成町2丁目と3丁目、大町、扇田の4カ所。車両はこの4カ所に清水町、大田面を加えた6カ所。
 平日の歩行者は2丁目が270人(前年比29・3%減)、3丁目が345人(6・2%増)、大町が282人(4・1%増)、扇田が73人(52・3%減)だった。休日は2丁目が260人(14・5%減)、3丁目が333人(18%減)、大町203人(15・3%増)、扇田が35人(50%減)。
 減少率が2けたに上る地点が目立ち、中でも扇田は平日、休日ともにほぼ半減した。4地点の合計は平日が970人(14・2%減)、休日が831人(13・1%減)だった。
 平日の車両は清水町が5923台(前年比7・1%減)、2丁目が3117台(10・8%減)、3丁目が3852台(3%増)、大町が3681台(10・9%減)、大田面が6827台(5・5%減)、扇田が3333台(3・1%減)。
 休日の車両は清水町が6832台(0・4%減)、2丁目が2569台(7・1%減)、3丁目が3343台(11・8%減)、大町が3317台(11・5%減)、大田面が7892台(4・5%減)、扇田が2647台(4・8%減)だった。
 平日の3丁目を除き、全て減少した。6地点の合計は平日が2万6733台(5・9%減)、休日が2万6600台(5・7%減)となった。
 調査時期は新型コロナワクチン接種が進み、感染拡大が落ち着き始めたころ。商議所は「歩行者は依然と感染予防で外出を控える傾向を反映したものと考えられる」と分析。半減した扇田については地元金融機関の移転に伴い、歩行者の移動経路が変わったとみられる。
 車両については、中心市街地の御成町付近で道路整備などの工事が続いたことから「渋滞を回避するように迂回(うかい)している可能性も考えられる」とした。
 歩行者も車両も平日、休日を問わず減少傾向が続いており、コロナ禍で一層減ったとみられ、「来街者を誘導できるかが重要な課題」「今後の集客効果に期待したい」などとまとめた。

大館城跡発掘調査 木杭28本が現存 外敵への 警戒、防御か 外堀に打ち込み跡も

2021-12-31
二ノ丸の端で見つかった杭の打ち込み跡「杭列」(大館郷土博物館提供)
 大館市が本年度に行った大館城(同市字中城)跡の発掘調査で、外堀付近の地中から杭(くい)を打ち込んだ跡「杭列」と、木杭28本が見つかった。外堀の設置経緯などから、外敵の侵入を防ぐ機能を高める目的で、江戸時代初期に設けられたとみられる。歴史的資料の少ない大館城を知る貴重な手掛かりとして、市は引き続き調査し全容解明を進める。
 大館城は中心部の本丸から外に向かって内堀、二ノ丸、外堀、三ノ丸といった構造になっている。杭列は外堀と接する二ノ丸の南端から見つかった。現在解体している旧本庁舎の駐車場付近に位置する。
 発掘範囲の約18㍍内には、東西に伸びる外堀と平行に50~70㌢の間隔を開けて杭列が見つかった。木杭は先端が尖り、地中に突き刺さった状態だった。最も長いもので約90㌢、太さは直径約10㌢。
 調査した大館郷土博物館によると、外敵の侵入を防ぐ柵のような役割を果たしたと考えられる。地上部分は残っておらず、杭の全長や年代、樹種などは調査中。埋蔵文化財専門職員の馬庭和也さんは「外堀を本格的に発掘する調査は今回が初めて。外堀について、具体的な構造の手掛かりを得ることができたのが成果」と話す。
 大館城は北側に崖や長木川があり、地形に守られている。一方、南側は比較的平たん。地の利が少ない分、守りを固める役目として江戸時代の初期、慶長年間に外堀が設けられたという。馬庭さんは「幕府誕生当時はまだ不安定な時期で、軍事的緊張感が残っていた。大館城は津軽や南部の勢力を警戒する城と考えられ、木杭は外堀の防御性を高めたのではないか」と分析。今後の調査で全容解明に期待した。
 調査は市本庁舎建設に伴って実施している。2014年度から一帯を試掘し、16年度から文化財保護法に基づく発掘に取り掛かった。対象は16~18年度が新本庁舎側、19年度が旧・市民体育館側。1年を置いて本年度から3年計画で旧本庁舎側に着手した。
 本年度は当初、3カ所計653平方㍍で計画したが、対象を計340平方㍍に絞って実施した。調査結果は県の報告会(来年3月5日・秋田市)で発表予定。大館市内での特別展も検討している。

大館 スノーレンジャー始動 高齢者宅で除雪作業 年越し前に「安心を」

2021-12-31
屋根から落ちた雪を片付けるスノーレンジャー(大館市下綱)
 大館市の除雪ボランティア「ハチ公スノーレンジャー」が30日、今冬の活動を開始した。下綱の高齢者世帯に市内の社会福祉法人の職員が出動し、屋根から落ちてガラス窓に迫った雪を片付けた。実施主体の市社会福祉協議会によると、連日の降雪で相談が入り始めており、活動は年明けに本格化するとみられる。
 1995年度から続く活動。高齢者や障害者など除雪が困難な世帯を対象に、屋根から落ちた雪の撤去や排気口など危険箇所の雪を片付ける。本年度は企業や福祉施設、高校など38団体、1349人がボランティア登録。対象世帯数は前年度比44世帯減の163世帯となっている。
 88歳と84歳の夫婦宅で社会福祉法人水交苑の職員3人のほか、社協職員、町内会役員計6人が活動。㌢ほど積み上がった屋根からの落雪をスコップで崩し、スノーダンプで運んだ。家主の男性は今年の夏に入院してから、腰に力が入らず、長時間立っていられないといい、「昨年までは自分で除雪ができたが、今年は困っていた。隣家に迷惑がかかると気になっていたのでありがたい」と感謝した。
 担当した水交苑指定居宅介護支援事業所の石垣直人さん(41)は、「地域の人のためにと休日にボランティアで参加している。年を越す前に除雪ができ、安心した様子を見ることができてよかった」と笑顔を見せた。社協担当者は「雪の日が多いが、除雪の相談は3件ほどにとどまっており、年明けに増えるのではないか。ボランティアは経験者が多く態勢は整っているので、今後の依頼に応じていきたい」と話した。

3年目の森林経営管理事業 本年度は田代4区域で調査 大館市 回答者7割「市に委ねる」

2021-12-30

 手入れが行き届かない私有林を集約して管理する大館市の森林経営管理事業は3年目に入り、所有者への意向調査や市の経営管理権取得が進んでいる。本年度は田代4区域で意向調査を行い、回答者の7割超が「市に管理を委ねる」と回答し、ドローン(小型無人機)などを活用した現地調査を行った。これまで146㌶の管理が市に委託されており、民間事業者へ再委託する準備を進めている。
 2019年4月施行の森林経営管理法に基づく制度。所有者が適切な管理を行う責務を明確化し、管理が難しい場合、市町村が伐採・木材販売・造林を行う権利を預かり、意欲のある林業経営者に貸し出す。採算が厳しく林業に適さない私有林は市町村が間伐や植林を行う。
 3年目の本年度は、5月に十ノ瀬区域250人、蛭沢区域166人、杉ノ沢区域158人、保滝沢区域105人の計679人に意向調査票を送付。6月には対象地区で座談会を行った。林政課によると、11月末現在、56・1%にあたる381人が回答。回答者の73・2%を占める279人が「市に管理を委ねる」と回答した。
 市に委ねたいと答えたものの、森林の境界など状況が分からない所有者も多く、ドローンやタブレット端末を活用した現地調査を行っている。
 初年度の19年度は花岡など、20年度は花岡や田代地域で意向調査を行い、これまでに129件、146㌶で経営管理権集積計画を策定し、市が経営管理権を取得した。このうち花岡地区の1・18㌶を今年4月、民間事業者に再委託した。
 林政課によると、本年度内に新たに50件ほどの経営管理権取得を目指して所有者と協議しており、「順調に進んでいる」と話す。また、19、20年度意向調査分の経営管理権を取得した森林のうち、2件、約20㌶を民間事業者に再委託する準備を進めている。
 林政課の担当は「制度の理解が進んできて、市に管理を任せたいという人が増えていると感じる。市内の対象森林を20年1周期のスパンで事業を行っているが、見直しながらできるだけ前倒しできるよう進めたい」と話した。
 市では総面積の79%を森林が占め、そのうちの17%、私有人工林の約1万2000㌶が事業の対象となる。対象の私有林を20分割し、意向調査を実施しながら、20年を1周期として事業を進める方針。森林環境譲与税を財源とし、本年度は約8000万円が配分される予定。

独特の歯ごたえ人気 鹿角市 芦名沢 年越しそば作りがピーク

2021-12-30
「芦名沢そば」を打つ成田さん(鹿角市十和田山根の作平食品工房)
 鹿角市十和田山根の芦名沢地区に伝わる名物「芦名沢そば」作りが繁忙期を迎えている。伝統の味を守るために地元の成田一博さん(65)と邦子さん(65)の夫妻が2009年に立ち上げた「作平食品工房」では、27日から友人10人ほどで深夜まで作業を続ける。
 「芦名沢そば」は、昭和初期に十一面観音を祭った芦名沢神社の祭典で参拝客をもてなすために茶屋を設け、そばを振る舞ったのが始まりとされる。
 そば作りは毎年11月下旬から翌年3月中旬まで。繁忙期の年末は10人ほどで1日に約800食を打つ。そば打ちから袋詰めまでの一連の作業が、連日深夜まで及ぶ。
 成田さんの畑で生産したそば粉とナガイモを使用し、少量のつなぎを使った十割そばに近い「十一そば」。独特の歯ごたえや風味が根強い人気となっている。
 妻の邦子さんは「そば打ちは重労働だが友人に協力してもらい続けたい」として、「おいしい芦名沢の手打ちそばを届けたい」と話した。
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