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旧正札本館解体 工期「約3カ月」延長へ 大館 アスベストの除去で追加経費見込む

2018-11-13
当局から報告を受けた建設水道委(市役所)
 大館市議会の建設水道委員会(佐々木公司委員長)は12日、市役所で開き、大町の旧正札竹村本館棟解体工事に伴って発見された石綿(アスベスト)の除去方法等について、当局から報告を受けた。外壁に取り付けられたアルミ板の裏側の吹き付け材に含有していたもの。追加の除去費用は約2000万円が見込まれるほか、工事期間も3カ月程度の延長が必要であるとした。建設部まちづくり課は「費用の精査や工程の見直しを進め、12月定例議会で報告したい」と述べた。
 旧正札竹村本館棟は、1969年12月の建設。鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)地下1階、地上8階建てで、延べ床面積は6223平方㍍。敷地面積は784平方㍍。
 解体工事は今年8月から着手。2017年度に行った調査では、配管の曲がり部分の保温材や天井の成形板など13カ所でアスベストの含有を確認していたが、除去に多大な費用が必要となる吹き付け材への使用は見つかっていなかった。
 西側正面(大町ハチ公通り側)の外壁部分に取り付けられたアルミ板裏側の吹き付け材は、10月上旬に発見。「密閉された構造のため、事前調査では予見できなかった」という。専門機関に分析を依頼した結果、アスベストの含有を確認。周辺の住民や商店等には同月20日に「周囲へ飛散することはなく、安全な状態」であることを説明した。現在は、内部の解体を中心に作業を進めている。
 この日の委員会で同課は、アスベストの除去方法について「外壁から取り外したアルミ板をビニールで梱包(こんぽう)し、建物の2階に設ける作業エリアでアスベストを除去する」などと説明。追加の除去工事費は約2000万円を見込んでいるほか「アスベストを含む配管の保温材が、想定よりも多く施工されており、費用が増える見込み」であることも説明した。
 19年12月20日までとしている工期についても「この間で完了させることが難しい状況。全体で約3カ月の工期延長が必要となる見通し。12月議会で報告したい」などと述べ、19年度いっぱいまでかかることに理解を求めた。

たんぽ多彩に食べ比べ 鹿角市で発祥まつり 「山子鍋」や創作鍋

2018-11-13
さまざまなきりたんぽ鍋が提供された「きりたんぽ発祥まつり」(道の駅かづの)
 「きりたんぽの日」の11日、郷土料理「きりたんぽ」の発祥の地を掲げる鹿角市の道の駅かづので、伝統の食文化を通じて地域をPRする「きりたんぽ発祥まつり2018」が開かれた。きりたんぽの歴史をたどって開発された発祥鍋や、市内各店自慢の本格鍋、創意工夫にあふれたオリジナル鍋など、多様なきりたんぽ鍋が集合。県内外から大勢の人たちが訪れ、これからの季節にぴったりの味覚に舌鼓を打った。
 実行委員会(岩船勝広委員長)が毎年、新米が出回り始めるこの時期に実施。今年は「きりたんぽの日」がちょうど日曜日と重なり、まつりの開催もこれに合わせた。
 会場には鍋のブースが並んだ。発祥の地ならではの味わいを楽しめる「山子鍋」は、きりたんぽのルーツともいわれる山子や猟師の食事をイメージして再現。キジのだし汁でみそ風味に仕上げた。
 このほか、あんかけ、チーズ入りの鍋や、きりたんぽの空洞の中にゴボウやマイタケ、鶏肉などの具材を詰めて揚げ、汁をかけた鍋などの創作鍋、各店が腕を振るった昔ながらの本格鍋が提供された。
 秋晴れに恵まれ、目当ての鍋を食べに訪れた家族やドライブの途中に立ち寄った観光客など大勢の人たちでにぎわい、食べ比べを楽しんだ。みそつけたんぽの手作り体験コーナー、地元の「けいらん」「納豆汁」などの郷土料理のコーナーも人気を集め、民謡や小坂高校のよさこい、ストリートダンスなどのイベントも盛り上がった。
 創作鍋を提供した十和田高校食物部2年生の畠山奈々部長(17)は「あんかけは温かいものを冷めないようにしようと思い、作った。食べた人からおいしいと言ってもらえて、うれしい」と満足した様子だった。
 親子で訪れた能代市の小林真由美さん(40)は「娘と2種類の鍋を食べた。こういうイベントはいろいろな味を楽しめてうれしいです」とほほえんでいた。

児童ら「頑張ったね」 北秋田 小猿部川にサケ遡上

2018-11-13
橋の上からサケの遡上を観察する小学生たち(北秋田市七日市)
 北秋田市を流れる小猿部川にサケが遡上(そじょう)し12日、同市七日市字横渕で観察会が開かれた。雨の降る川を5匹がたくましく泳ぎ、地域住民や小学生ら約60人が「故郷に帰ってきたね」と歓声を上げた。
 市民団体「おさるべ自然の会」(佐藤三七会長)が国立青少年教育振興機構の助成金を活用して開催した。母なる川にサケが戻る姿を観察し、自然環境に理解を深めようと鷹巣南小学校の学童保育利用児童に参加を呼び掛けた。
 自然の会によると、今年初めて遡上を確認したのは10月20日ごろ。ほぼ例年並みという。昨年は3匹程度しか見られなかったが、今年は7匹の姿を確認できた。
 この日は5匹が浅瀬のブロックに体をこすりつけたり、水しぶきを上げたりした。体長が70㌢近いサケもおり、児童たちは見付けた瞬間「大きい」と驚いた様子。川を下ってから海を2~4年間回遊し、故郷に戻ってきたことを知ると「頑張ったんだね」「たくましい」と生態に理解を深めていた。

地域に根ざし1世紀 北鹿新聞 創刊100周年 祝賀会で誓い新た

2018-11-11
各界から約200人が出席した祝賀会(ホテルクラウンパレス秋北)
 北鹿新聞社(田中厚社長)は10日、創刊100周年祝賀会を大館市のホテルクラウンパレス秋北で開いた。政治、経済、文化、スポーツなど各界から約200人が出席。1世紀の節目を祝うとともに、地域に根差したローカル紙としてさらなる発展を目指すことを誓い合った。
 1918(大正7)年10月8日の創刊以来、2度の大火による社屋焼失や戦時下の言論統制に伴う廃刊など幾度の辛苦を経験しながらも、多くの読者に支えられてきた。紙齢は11日付で2万9483号に達した。
 新聞販売所や社外協力者らへの感謝状贈呈に続き、田中社長は「インターネット社会の広がりで情報過多の今だからこそ、積み重ねてきた読者の信頼と新聞の力を磨き、発展させる時だ。人口減少は社会のあらゆる面で影響を及ぼすが、知恵を出し合い挑戦する。あらためて創刊の志を胸に刻み、これからも地域情報にこだわり伝え続ける」とあいさつ。
 金田勝年衆院議員、福原淳嗣大館市長、秋田魁新報社の小笠原直樹社長が祝辞を述べ、このうち金田議員は「新聞が地域の活性化を図る原動力になることも求められている。郷土を愛する情熱で今後ますます発展し、チャレンジし続けてほしい」と期待を寄せた。
 中田直文大館商工会議所会頭の音頭で乾杯し、出席者は歩みを振り返りながら新たな時代に向けた門出を祝った。

食と農 楽しく学ぶ 鹿角で地産地消フェス 「みそ玉」作りや餅つき

2018-11-11
みそ玉作りに夢中になる親子(JAかづの会館)
 農業の役割や地域の食文化など「食と農」について楽しく学ぶイベント「地産地消フェスタ」が10日、鹿角市のJAかづの会館で行われた。参加した親子らがゲームや餅つきなどの体験を通して、地産地消と食育の関わりについて知った。
 JAかづの女性部(石川盟子部長)、かづのPTA連合会母親委員会(柳沢美佐緒会長)が毎年開催し、本年度で9回目。市と小坂町から親子ら約200人が参加した。
 偏った栄養摂取や朝食の欠食など、食生活の乱れによる子どもたちの健康を取り巻く環境が深刻化する中、正しい食生活を送るための「食育」をテーマにした内容。野菜や果物を当てるゲーム、臼ときねを使った昔ながらの餅つきなどに取り組んだ。
 また、みそに乾燥わかめやエビ、麩(ふ)など好きな具材を入れて丸める即席みそ汁のもと「みそ玉」作りにも挑戦したほか、女性部の各支部が地場産の食材を調理したメニューを試食した。
 母親と参加した小田嶋幸輝さん(7)は「きねでつくと大きい音がして驚いたが、餅つきが一番楽しかった」とうれしそうだった。
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県種苗交換会 「本県農業の底力を」 9年ぶり秋田市で開幕 農作物2100点

2018-10-31
9年ぶりに秋田市での開催となった県種苗交換会の展示会場(秋田拠点センター・アルヴェ)
 国内最大級の農業の祭典、第141回県種苗交換会(県農協中央会主催)が30日、秋田市で開幕した。出品農産物は前年を204点上回る2126点。7月の異常高温に加え、大雨や台風で産地が被害を受ける中、展示会場となった秋田拠点センター・アルヴェには農家が丹精込めて育てた農作物が並んだ。市協賛会は期間中の人出を、前回開催(2009年)時の105万人以上と見込んでいる。
 キャッチフレーズは「秋田から 広がる食農 つながる未来」。来月5日までの7日間、主会場のアルヴェやエリアなかいち、旧秋田空港跡地などで各種展示や行事が行われる。
 アルヴェで行われたオープニングセレモニーでは、JA秋田中央会の船木耕太郎会長が「歴史と伝統を誇る農業の祭典。多くの人に本県農業の底力を感じてもらい、食と農への理解が深まることを期待している」とあいさつ。関係者らでテープカットを行い、祭典の幕を開けた。
 出品された農産物は▽水稲55点▽畑作物及び工芸作物366点▽果樹278点▽野菜866点▽花き382点▽農林園芸加工品・工芸品91点▽畜産品及び飼料48点▽林産品40点。
 秋田市は朝から雨模様で展示会場への出足はやや鈍かったものの、徐々に来場者が増え始め、農家の努力の結晶を一品ずつ丁寧に観賞する姿がみられた。
 明治初期からの長い歴史と伝統を誇る交換会は、31日にメイン行事の談話会を県JAビルで開催。「農業者の所得増大に向けた低コスト・省力化栽培技術について」をテーマに関係者が意見を交わす。
 このほか、JA地産地消展や学校農園展、最新農業機械の展示・実演、植木・苗木市、物産販売展などが各会場で開催される。

 
 

八幡平山頂が雪化粧 アスピーテラインの一部 今季初の終日通行止め

2018-10-31
寒気の影響で、標高の高い八幡平では地面や草木が雪化粧した(蒸ノ湯ゲート周辺)
 十和田八幡平国立公園内の秋田、岩手両県にまたがる八幡平(標高1613㍍)の山頂付近で30日、寒気が流れ込んだ影響で雪が降った。鹿角市と岩手県八幡平市を結ぶ観光道路「八幡平アスピーテライン」(主要地方道大更八幡平線)は一部の区間で、今季初めて積雪による終日通行止めになった。
 アスピーテラインは全長47・2㌔。毎冬20・4㌔区間で閉鎖され、本県側の閉鎖区間は後生掛ゲートから県境付近までの9・8㌔。
 今年は夜間・早朝に路面凍結、積雪の恐れがあるため、10月15日から夜間通行止め(午後5時~翌朝8時30分まで)を行っている。
 本県側の道路を管理する県鹿角地域振興局によると、29日遅くから30日明け方にかけて雪が降り、山頂付近では5㌢ほど積もった。この影響で、本県側は標高1150㍍の蒸ノ湯ゲートから山頂の見返峠まで7㌔を、午前8時30分から終日通行止めにした。
 蒸ノ湯ゲート周辺では午前9時過ぎ、雪の降り方が強まり、地面や草木など辺り一面があっという間に雪化粧した。通行止めを知らずに訪れた愛知県豊橋市の男性(77)は「盛岡に抜けようと思っていたが、雪は予想もしていなかった」と残念そうな表情で引き返した。
 冬期間の全面通行止めは、11月5日から来年4月15日までの予定。

 
 

高校生が最新林業機械を体験 北秋田 担い手確保に学習会

2018-10-31
ベテラン作業員の指導で林業機械を操作する生徒(阿仁真木沢)
 北秋田森林・林業振興会(畠山清志会長)主催の高校生を対象にした高性能林業機械操作体験学習会が30日、北秋田市阿仁真木沢の山林で行われた。森林や林業について学習している秋田北鷹高校の生徒がプロの指導で林業機械の操作を体験した。
 林業の担い手確保などを目的に毎年行っている取り組みで、林業分野の就業を目指している高校生にとっては、ベテラン作業員からの直接指導で技術を習得する機会となっている。
 この日は緑地環境科1年の33人が参加。講師を務める山一林業の社員によるチェーンソーを使った木の伐採を見学した後、4班に分かれて機械の操作を体験した。
 チェーンソー操作では丸太の切断に挑戦。刃を木に入れた瞬間に体が引っ張られるほどの衝撃があり、生徒たちは慎重に作業することの大切さを学んでいた。
 伐採した木の枝払いと切断を行う「プロセッサ」、切断した木材を集めて運搬する「フォワーダ」などの操作体験も行われ、機械化された最新の林業現場に理解を深めていた。

 
 

展示施設 「秋田犬ファースト」確認 ネットワーク会議設立

2018-10-30
情報共有などを目的に設立された秋田犬ふれあい展示ネットワーク会議(秋田市)
 秋田犬の適切で効果的な展示と情報発信のあり方などを共有しようと、県は29日、関係者らによる「秋田犬ふれあい展示ネットワーク会議」を設立した。大館市が運営するJR大館駅前の「秋田犬ふれあい処」で今夏、来場者との触れ合いが原因とみられるストレスで一匹が体調を崩したことから、「秋田犬ファースト」の取り組みを進めていくことを確認した。
 秋田犬の展示を行う関係者間で情報共有を図り、適切な展示と展示情報を国内外に発信し、誘客を図るのが目的。秋田犬保存会など展示施設の事業者や運営主体の市町村、県から約20人が出席した。
 秋田市の秋田キャッスルホテルで開かれた会議でははじめに、県観光振興課の成田光明課長が「近年の秋田犬人気を受け、県内でふれあい展示施設が増加する一方、予想を上回る観光客で体調を崩す犬も出てきている。犬にストレスのない形で楽しんでもらう、秋田犬ファーストの取り組みが大事になる」などとあいさつ。会則などを承認後、展示時の注意事項や情報発信について意見を交わした。
 犬との触れ合いを許可している施設は、ストレス軽減対策として「展示日数を減らしたり、スペースを拡大している」「体調面を考慮し、休憩を取っている」などと報告。県動物管理センターの須田朋洋主査は「犬の事故は秋田犬が最も多い。飼い主には忠実だが、知らない人は警戒するという気質を来場者に啓発してほしい」と呼びかけた。
 大館市観光課の石田徹主査は、秋田犬ふれあい処で雌の飛鳥(2歳)が体調を崩して休養したことを受け、「柵越しの展示に切り替え、『触る』をやめた。代わりに、秋田犬の歴史やハチ公のエピソードを伝えるなど『知る』に力を入れている」などと説明した。同施設は昨年8月のオープンから1年間で2万人を超える観光客らが来場している。
 このほか、「カメラのフラッシュは使用しない」など、各施設が来場者に呼びかけている注意事項も報告された。
 県によると、県内の秋田犬展示施設は大館市や北秋田市、秋田市などの13。会議に先立ち、秋田市内の2施設を現地視察した。

 
 

北秋田市 成田為三の命日 墓前で「浜辺の歌」を合唱

2018-10-30
成田為三の墓前で「浜辺の歌」を合唱する参加者(龍淵寺)
 北秋田市出身の作曲家・成田為三の命日に当たる29日、同市米内沢の龍淵寺で墓前演奏が行われた。市内の合唱団など約50人が代表曲「浜辺の歌」を高らかに歌い、功績をたたえた。
 為三は1893年、旧森吉町米内沢生まれ。東京音楽学校で作曲を学び、「浜辺の歌」をはじめとする数々の名曲を生み出した。演奏会は1957年から始まり、現在は地元の合唱団が参加している。
 浜辺の歌音楽館少年少女合唱団、コール・もりよし、る・それいゆの地元合唱団3団体や関係者らが参加。遺影が飾られた墓の前で奥山亮修住職が読経し、参加者は静かに手を合わせていた。
 少年少女合唱団が「雨」「かなりや」、コールもりよしとる・それいゆが「ほろほろと」を歌った。最後は参加者全員で「浜辺の歌」を合唱し、ふるさとが生んだ偉大な作曲家をしのんだ。
 
 
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大館の伏臥像「里帰り」 渋谷区郷土博物館 ハチ公像70年で特別展

2018-09-30
手前が大館市所蔵のハチ公伏臥像(白根記念渋谷区郷土博物館・文学館)
 大館生まれの秋田犬・忠犬ハチ公に関する資料を集めた特別展が、白根記念渋谷区郷土博物館・文学館(東京都)で開かれている。初代ハチ公像の作者で彫刻家の安藤照(1892~1945年)が制作した伏臥(ふくが)像のうち、大館市所蔵を含む3体が84年ぶりに〝再会〟。「制作地の渋谷に大館から里帰りした」と紹介している。10月8日まで。
 渋谷駅前のハチ公像が戦後に再建されてから8月15日で70年を迎え、同館がこれまで収集した資料や情報を基に「ハチ公と忠犬ハチ公像」と題して企画した。来館者の年齢層は30代から80代と幅広く、米映画「HACHI~約束の犬」による海外人気で外国人観光客の姿も見られるという。
 伏臥像を巡っては、忠犬の姿を見たいという皇太后の要望に応える形で1934(昭和9)年に10体ほど作られ、このうち3体を皇室に献上。大館市所蔵の1体は、同市出身の実業家・木村泰治(1870~1961年)が安藤から譲り受けたもので、孫の木村高明さん(同市部垂町)から2015年7月に寄贈された。
 同館によると、これまで計6体の存在を確認し、今回は大館市から借りたほか都内などで発見された2体を展示している。松井圭太学芸員は「台座が残っているのは大館市所蔵の1体だけ。献上された3体と同じだが、これらは見つかっていないので貴重だ」と話す。
 このほかハチの暮らしや銅像建設など当時の様子がうかがえる写真、関連資料合わせて約200点を展示。教育者ヘレン・ケラーに贈られたハチ公像除幕式の招待状、ハチの飼い主だった上野英三郎博士と事実上の婚姻関係にあった坂野八重子、忠犬ハチ公を広めた日本犬研究家の斉藤弘吉らも紹介している。
 開館時間は午前11時から午後5時。月曜休館。一般100円、小中学生50円。問い合わせは同館(電話03・3486・2791)。

出産大館へ集約 体制整い「安心安全」強調 鹿角で住民説明会

2018-09-30
産婦人科集約に関する住民説明会(コモッセ)
 かづの厚生病院の出産取り扱い機能が10月1日から大館市立総合病院へ集約されることに関する住民説明会が29日、鹿角市のコモッセで開かれた。各病院の院長ら関係者が集約後の診療体制などを説明。市立総合病院の●原秀一院長(●は土の下に口)は同病院の充実した体制や機能を背景に「距離のハンディキャップを埋めるだけの安心安全を提供することができると思う」と強調し、厚生病院で出産ができなくなる鹿角市民の不安軽減に努めた。
 医師不足等を背景に、産婦人科医を派遣する大学側(秋田、弘前、岩手医科)から集約化の方針が示され、厚生病院で出産ができなくなる。
 年間分娩(ぶんべん)件数は市立総合病院が約500件、厚生病院が約200件。集約化に伴い市立総合病院では県事業で分娩室1室、診察室2室を増設。産婦人科の常勤医は1人増の5人体制となる。助産師は1人増員。
 厚生病院の妊婦健診、婦人科検診、婦人科の外来診療は市立総合病院、秋田大、岩手医科大から非常勤医が派遣され、週4日体制(火曜休診)となる。妊婦健診は32週までとし、以降は市立総合病院で受診することになる。
 説明会には市民ら約40人が参加。病院や行政、市民団体の関係者ら5人が集約後の診療体制や妊娠・出産・子育てを支える各種サービス内容を説明した。
 ●原院長は「ここ10年、お産に関して重症を理由に当院から他の病院に搬送された人はいない。体制的にワンストップでできるので不安なく来ていただけると思う」と強調。
 厚生病院の吉田雄樹院長は「地域の皆さまにはご不便を掛けることになり申し訳ない。妊婦の安心安全に関しては市立総合病院の体制が整っていることをご理解いただきたい」と述べた。
 10月の集約に先立ち、出産予定日が9月15日以降の人は市立総合病院での出産となり、9月中は3~4人が総合病院で出産を予定。鹿角市いきいき健康課の村木真智子課長は「中にはすごく不安の強い妊婦さんがいたが、その方も無事出産された」と安心できる体制であることを説明した。
 両病院の間で妊婦の診療情報を共有するシステム「あきたハートフルネット」が10月から稼働することや、緊急時の救急搬送がスムーズに進むために妊婦の情報を事前登録する「ママ・サポート119」、救急車内での分娩にも対応できる出動体制を検討していることなども報告。
 参加者からは「市立総合病院の体制が整っていることはありがたい」「鹿角でお産ができる環境をつくってほしい」といった意見があった。

大館北秋の食、一堂に ご当地グルメ秋まつり きょうまで上小阿仁

2018-09-30
ご当地グルメを買い求め多くの人が訪れた秋まつり(道の駅かみこあに)
 第8回「大館・北秋ご当地グルメ秋まつりinかみこあに」が29日から、上小阿仁村の道の駅かみこあにで始まった。名物料理や特産品、B級グルメの屋台が並び、来場者が地域の食の魅力を楽しんでいる。30日まで。
 村食農観丸ごと推進協議会(会長・小林悦次村長)主催。大館・北秋田地域を中心としたご当地グルメを広く発信し、交流人口の増加につなげようと毎年開催している。
 村内のほか、大館市や北秋田市から16店舗が参加。きりたんぽや魚の塩焼き、馬肉煮込みなどを販売している。由利本荘市の親鳥中華そばなど、県内のご当地グルメもゲスト出店した。
 会場では地鶏などを焼く音や匂いが広がり、訪れた観光客や地域住民らが料理を買い求めていた。村商工会による「食用ホオズキ」のPRコーナーも設けられ、ホオズキの実の試食体験を通して村の特産品に理解を深めていた。
 特設ステージでは歌やダンスのライブなどが行われ、会場を盛り上げた。道の駅かみこあにでは「山の恵みマルシェ」を同時開催。特設ブースでミズのコブや野菜などを販売。新商品の「かみこあんにん」(1個100円)もまつりに合わせて販売開始した。
 30日は午前10時から午後3時まで。雨天決行。ステージでは八木沢番楽など村の郷土芸能を披露する予定。

秋田犬ツーリズム 21年度まで9億投資 富裕層の訪日客誘致へ

2018-09-29
秋田犬ツーリズムの取り組みなどを確認した連絡調整協議会(プラザ杉の子)
 大館、北秋田、小坂、上小阿仁4市町村の観光地域づくり法人「秋田犬ツーリズム」の連絡調整協議会(会長・福原淳嗣大館市長)は28日、大館市のプラザ杉の子で会合を開いた。国が採択した事業期間の2021年度までに阿仁地区の古民家を宿泊施設として活用するなど事業費9億円余の投資や、富裕層のインバウンド(訪日外国人旅行客)にターゲットを絞った誘致戦略などを確認。観光の産業化へ地域一体で取り組むことを申し合わせた。
 関係自治体や商工団体、金融機関などの会員約40人が出席。福原会長は「昨年11月に日本版DMO(観光地経営組織)として観光庁に正式登録され、12月には農林水産省のセイバージャパン(農泊 食文化海外発信地域)に認定された。広域観光ルートをつくる具体的な体制が整いつつあり、ぜひ情報共有を図っていきたい」とあいさつした。
 法人事務局がこれまでの活動状況を報告したほか、今後の展開について説明。秋田犬を主体に地域の文化などを紹介する新たな動画を10月上旬にも公開するほか、地域の旅行会社と共同開発した商品の販売、地域資源の「見える化」とネットワーク化、観光サービスの生産性向上、受け入れ施設の確保、土産品開発などに取り組む。
 地域資源の「見える化」では来訪者の回遊性を高め、地域内に長く滞在してもらうため、予約状況などが即時に把握できるシステムを構築する。インターネット上のホームページで秋田犬の人工知能(AI)キャラクターを開発し、閲覧者のニーズに合わせて見どころや食文化などの案内を強化する。
 受け入れ施設の確保は、阿仁地区の古民家をリノベーション(改修)し、富裕層向け高級宿泊施設として活用する。大館市に10月1日付で寄付される石田博英元労相(1914~93)の私邸もゲストハウスやカフェに転用したい方針で、基本構想・設計を年度内に策定する。
 このほか交通結節点からの二次アクセス対応として、タクシーを使ったオーダーメード型ツアーを造成し、配車システムも導入したい考え。
 事業期間は17~21年度の5年間。国の地方創生推進交付金の対象に採択された。事務局は「今まで国内に存在しなかったタイプの観光地を目指す。実現には会員の協力が必要だ」と呼び掛けた。

JA北央支店 森吉、阿仁を26日廃止 11月から移動店舗車巡回

2018-09-29
合川支店の開設に向けて改修が行われているサンシャインあいかわ(川井)
 北秋田市のJAあきた北央(大野重夫組合長)は、2019年2月に予定するJA鷹巣町との合併に向けた準備の一環として10月に支店の統廃合を行う。森吉と阿仁は26日で廃止、11月1日から2支店のエリアを対象に移動金融店舗車を巡回させる。合川は本所近くの旧サンシャインあいかわに移転する予定で、11月のオープンに向けて施設の改修が進んでいる。
 北央と鷹巣町との合併は、北央が比内地鶏事業の不振による赤字で自己資本比率が低下し、金融事業を行うことが困難になったことに端を発したもの。北央は単独での再建は困難と判断し、鷹巣町に救済を目的にした吸収合併を申し入れた。
 両JAで協議を重ねた結果、支店の統廃合や増資による自己資本比率の回復、不要な施設の処分などを条件に合併することで合意。予定では来年2月に「JA秋田たかのす」として再出発することになった。
 北央によると、森吉と阿仁の支店は10月26日で店舗での営業を終えて廃止する予定。移動金融店舗車は合併に関する座談会などで導入が示されていたもので、窓口業務を行う職員が乗車して廃止された支店のエリアを巡回する。
 業務を行う場所は、森吉地区が米内沢の営農課がある施設とクウィンス森吉、四季美館。阿仁地区は市総合窓口センター、道の駅あに、打当温泉。ローテーションを組んで1日につき2カ所で業務を行う予定。
 合川支店は合併後の支店が設置される旧サンシャインあいかわに移転する。サンシャインは集会施設などとして一般に貸し出していた施設。17年度末で業務を終了し、支店の開設に向けた施設改修が行われている。サンシャインでの支店業務は11月5日からとなる見通し。
 上小阿仁支店は、村が支店周辺の土地と一部の建物を北央から購入し、支店として貸し出すことで現状のまま存続することになっている。

8月のニュース

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2社目の風力発電構想 周辺環境に配慮を 鹿角市環境審

2018-08-07
2社目の風力発電事業構想が説明された環境保全審議会(市役所)
 鹿角市環境保全審議会は6日、市役所で開き、(仮称)田子町風力発電構想などについて説明を受けた。事業区域は青森県田子町が中心で、一部が鹿角市十和田大湯を含む。同じ場所ではすでに風力発電構想が動き出しており、2社目。委員からは環境や生態系への配慮を求める意見があった。
 新たな風力発電事業を計画しているのは、融雪事業などを展開するユニ・ロット(大阪市)。提出された計画段階環境配慮書によると、事業想定区域は約1457㌶。区域の大部分は田子町で、一部鹿角市が含まれている。最大出力は8万キロワットで、風力発電機は30基程度を計画。
 構想段階であり、変電施設、送電線などの具体的な内容や着工、営業開始年次は検討中としている。配慮書は先月6日から今月13日までの日程で、市役所本所と大湯支所で縦覧されている。
 同じ場所では、日立造船(大阪市)が(仮称)鹿角・田子風力発電構想を明らかにし、手続きを進めている。最大出力はユニ・ロットの2・6倍の21万4000キロワットを計画。両構想の事業区域は重複している。委員からは、事業区域には天然のシラカバが分布しているなどとして環境や生態系への配慮を求める意見があった。
 2017年度事業報告や18年度事業計画が報告された。空き家対策について市当局は、実態調査を実施することを説明。委員からは「相続放棄した空き家をめぐって、自治会は苦慮している」という意見があった。
 任期満了に伴い、委嘱状の交付式があった。任期は2年(◎会長、〇副会長)。
 ◎金澤文好(識見者)〇阿部浩一(JAかづの常務)柳澤康隆(鹿角青年会議所理事長)山本由実(識見者)黒澤正(米代川源流自然の会事務局)髙橋健一(鹿角工業振興会理事)齋藤吉之(北秋田地域振興局大館福祉環境部地域環境専門員)
 

移住定住「PR工夫を」 北秋田市議会総務文教委 ネットワークセンター視察

2018-08-07
総務文教委の所管事務調査(北秋田市移住定住ネットワークセンター)
 北秋田市議会の総務文教委員会(大森光信委員長)は6日、市の移住定住対策などについて所管事務調査を行った。前年度の移住実績は市総合戦略に掲げた目標値を上回っており、議員らは「予想以上に好調」と評価。その上で、移住の導入部となる対外的なPRに力を入れるよう求めた。
 阿仁に開設した市移住定住ネットワークセンターを視察した後、移住定住対策を担当する総合政策課から移住の実績や市の取り組みについて説明を受けた。
2 017年度の移住実績は36世帯43人で、総合戦略で目標に掲げた年間3世帯10人を大幅に上回った。18年度も7月末までに2世帯6人が移住している。委員からは「実績をみると、よくやっていると言える」と市の取り組みを評価する声が上がった。
 移住を進める際の課題について、総合政策課は「仕事と住まい」と説明。住まいに関しては、移住希望者の多くは阿仁地区に賃貸住宅やアパートなどが少ないため住宅探しに苦労するのが現状で、「空き家バンクの登録を増やすなどしてニーズに応えられるようにしたい」と話した。
 移住の導入部となる相談会などで配布するチラシやパンフレットについては、北秋田への移住のメリットが一目で分かるよう工夫して作成する必要があると指摘する声が上がった。
 このほか委員から「移住者の生活が安定するまで、市が補助するような制度が必要」「農林業など地域特性に特化した移住対策も必要ではないか」「センターと同様の機能を持つ施設を他地区にも整備できないか」などとする意見が出された。
 

大館「肉×博」 2日間で5万8千人 家族連れどっと、店に列

2018-08-06
最終日も多くの人でにぎわった肉の博覧会(ニプロハチ公ドーム)
 大館市のニプロハチ公ドーム(大館樹海ドーム)で開催された第4回肉の博覧会(肉×博)が5日、閉幕した。雨が降ったりやんだりのあいにくの天気となったが、県内外から大勢の家族連れらが来場。タクミアリーナ(樹海体育館)を使った同時開催のスポーツイベントと合わせて夏のひとときを思い思いに過ごした。
 72店の屋台が並び、比内地鶏の串焼きやフランクフルト、馬肉煮込み、うさぎ汁、タンロースト、秋田牛厚切りステーキなどを販売。初日の4日は曇り空で時折雨が降り、入場者は少なめだった。一部店舗で長蛇の列ができたものの、多くの出店者は苦戦した。
 最終日は朝から雨が降り、客足が心配されたが、正午には駐車場500台分が埋まるほどの混雑ぶり。各店に行列ができ、一時的に商品が売り切れる店舗も見られた。
 肉料理の早食い大会「フードファイト」が行われ、高校生を含む男性5人が挑戦。牛ステーキ300㌘やフランクフルト3本、馬肉のホットサンドを食べきる予選で2人に絞り込まれ、おにぎり5個分とハンバーグやハムカツなどの「特製ライスバーガー」で決勝に臨んだ。出場者は時折苦しい表情になりながらも、次々と?張っていた。
 スポーツイベントはドーム内でリアル野球盤、アリーナで男子プロバスケットボール・秋田ノーザンハピネッツ交流イベント、屋外ステージでアームレスリング大会を展開した。ボードゲームを再現したリアル野球盤は、内外野にヒットやアウトのエリアを設定、ピッチングマシンが放つボールを打つゲームで、子どもから大人まで快音を響かせた。アームレスリングは小中学生と一般男女合わせて県内外から37人が参加し、腕力自慢が真剣勝負を繰り広げた。
 主催した大館食の祭典協議会(白川懸士会長)によると、期間中の来場者は5万8000人。初日が2万1000人、2日目3万7000人と発表した。駐車場利用者750台のナンバーを調べたところ、県内が75%で最も多く、青森18%と続いた。北海道や岩手、山形、福島、関東方面のナンバーもあった。
 虻川洋行実行委員長は「多くの人が来て、多彩な肉料理に満足してもらえたと思う。県外客も見られ、大館の食文化を発信できたのではないか」と話していた。
 

悲恋の男女しのぶ 鹿角・錦木塚まつりで謡曲奉納

2018-08-06
錦木塚の前で行われた神事(錦木塚伝説公園)
 若い男女の悲恋物語が語り継がれている鹿角市十和田の錦木塚伝説公園などで5日、「錦木塚まつり」が開かれ、神事や謡曲「錦木」の奉納などが行われた。
 その昔、古川の政子姫に恋した草木の若者が姫の家の前に毎日、縁結びの「錦木」を立てかけたが、あと1日で成就する1000束になるという日に死んでしまい、姫も後を追うようにこの世を去った。この二人を夫婦として1000束の錦木とともに葬ったのが錦木塚とされる。室町時代に世阿弥が創作した謡曲「錦木」で世に広がった。
 まつりは「錦木を考える会」(安保晋会長)が毎年開催。地元の高校生が扮(ふん)する政子姫など関係者約30人が参加し、公園内にある塚の前で神事を行った。観世流「広謡会」の会員による謡曲「錦木」の奉納は、雨天のため錦木地区市民センターで実施した。
 まつりと同時開催される恒例行事「錦木塚伝説ウオーキング」も雨で中止になったが、高校生扮する若者が政子姫に1000束目の錦木を手渡すセレモニーは同市民センターで行い、若者と姫をしのんだ。
 

阿仁合駅で読み聞かせ 北秋田・秋田内陸線 乗務員が情感込めて

2018-08-06
秋田内陸線の駅舎で開かれた絵本の読み聞かせ会(こぐま亭カフェ)
 秋田内陸線阿仁合駅舎内のカフェで5日、内陸線アテンダントによる絵本の読み聞かせが行われ、地元住民が実話を基に制作したクマと人との関わりを描いた「アンとばさまのものがたり」が披露された。
 「アンとばさまのものがたり」は、阿仁合地区に住む佐藤稔さんが家の近くに出没したクマを題材に制作した物語。「アン」と名付けられた赤毛のクマと地域住民との関わり、年老いたクマとの交流などを描いている。佐藤さんが撮影したクマの写真なども掲載されている。
 読み聞かせ会には親子連れなど約30人が参加。観光案内などを行っている内陸線アテンダントの加賀谷美由樹さんが読み手を務め、方言でつづられた「ばさま」のクマに対する優しい気持ちを情感たっぷりに朗読した。
 
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