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住民票の旧姓併記可能に マイナンバーカードも 北鹿の申請まだ3人 女性の活躍を推進

2019-11-14
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窓口ではポスターを掲示し、旧姓併記の制度を紹介している(大館市役所)
 住民票やマイナンバーカードに旧姓(旧氏)を併記できる制度が今月5日から始まった。結婚後も名字を変えずに仕事をする女性が増える中、さまざまな場面で旧姓を使いやすくしようと、政府が住民基本台帳法施行令を改正し、同日施行された。12日までに北鹿5市町村の窓口で併記の手続きをした人は3人にとどまっており、担当は「今後制度が浸透すれば、申請者が増えてくるのでは」と話す。
 政府が進める女性活躍推進の一環。公的な身分証明書となる住民票やマイナンバーカードに併記することで、就職や転職時、銀行口座の開設や生命保険、携帯電話など各種契約の際に旧姓を使用しやすくする狙いがある。
 希望者は、旧姓が分かる戸籍謄本等とマイナンバーカードまたは通知カードを持参し、居住する市町村の窓口で「旧氏記載請求書」を提出して手続きする。住民票は、氏名の隣や下に旧姓を記載する欄が新たに設けられた。すでにマイナンバーカードを取得している人は追記欄に、新たにカードを取得する人は名字と名前の間にかっこ書きで旧姓が表記される。
 手続きを行った後は、住民票の写しに現在の氏名と旧姓が必ず併記され、一方のみの表記はできない。必要がなくなった場合などは、旧姓を削除することもできる。
 大館市では本庁舎市民課窓口や比内、田代総合支所で申請を受け付けている。窓口にポスターを掲示し、11月の広報でも周知したが、12日までに手続きに訪れた市民はゼロで、問い合わせも寄せられていないという。同課は「旧姓で仕事をしている人などに申請してほしい。今後、旧姓を使いながら活動する場面がさらに増えてくると考えられ、制度が浸透すれば併記の動きも広がってくるのではないか」と話した。
 12日までに、北秋田市では女性3人が併記の手続きを行った。鹿角市、小坂町、上小阿仁村では申請に訪れた人はいないという。

「きりたんぽ」世界に発信 鹿角市のたんぽ小町ちゃん 「キャラさみっと」に初参加

2019-11-14
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イベントの参加に向けて結束を強めたキャラクター。(左から)与次郎、いのっぴ、たんぽ小町ちゃん、ニャジロウ(鹿角市民俗資料館)
 鹿角市内外のイベント出演やCM出演を果たし、知名度と人気度を高めている同市のイメージキャラクター「たんぽ小町ちゃん」が、国内外300種類以上のご当地キャラクターが集まるイベント「世界キャラクターさみっとin羽生」(23、24日・埼玉県羽生市)に初めて参加する。当日は出身地をPRする場が設けられ、小町ちゃんは、鹿角市発祥の「きりたんぽ」を世界へ向けて発信しようと意気込んでいる。
 イベントは羽生市などの主催。まちおこしのために活躍しているご当地キャラクターのPR、情報交換などを目的に始まり、本年度で10回目。前年度は39都道府県と海外3カ国から325体が参加し、2日間で27万人が来場した。
 小町ちゃんの参加は鹿角市が申し込み、審査を経て決定。同時に鹿角市の自殺予防キャラクター「いのっぴ」の参加も決まった。本県からは、上小阿仁村のマスコットキャラクター「こあぴょん」などを含む計6体が参加する。
 13日、イベントに参加する4体が鹿角市民俗資料館に集合。小町ちゃん、いのっぴと親交のある秋田市のエリアなかいちマスコットキャラクター「与次郎」と、猫キャラクター「ニャジロウ」がイベントに向けて気勢を上げた。
 与次郎、ニャジロウはイベントに前年度も参加しており、初めて参加する小町ちゃん、いのっぴにとっては頼もしい兄貴分。「オール秋田」でイベントへ参加するため、結束を強めた。
 イベントでは、キャラクターがステージで出身地をPRしたり、関連グッズを販売したりする。グルメブースもあり、鹿角市の「みそつけたんぽ」などが販売される。
 イベントを通して、来場者が各地のご当地キャラクターに好意を寄せ、ファンとして出身地を訪れるなど、観光につながるケースもあるという。
 鹿角市産業活力課の黒澤香澄政策監は「きりたんぽの発信や、鹿角市の知名度の向上を目指し、盛り上げてきたい」と話している。

大館神明社 本殿基礎、玉垣を改修 1期工事終了 2期は駐車場新設など

2019-11-14
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1期工事で改修した本殿基礎と玉垣(大館神明社)
 大館神明社(佐藤文人宮司)の建造物保全・環境整備事業は、本殿基礎と玉垣を改修する1期工事が終了した。11月中旬から第2期として曳き山車通路や駐車場の新設、参道美装化などに取り組み、第3期は2021年度に散策路の整備を計画している。
 市が歴史的風致形成建造物に指定しており、補修などにかかる費用は国や市の補助が受けられる。事業期間は17年度から5年間。
 本殿の盛り土基礎ブロックにひび割れが見つかったため、化粧型枠を使用したコンクリート擁壁に再構築し、境内の杉を使用して玉垣(高さ2㍍、延長27㍍)を改修した。
 2期工事は、北側に新設する駐車場(約40台分)敷地の支障木118本伐採、石碑12基移設、神殿3社解体を行った上で整地し、曳き山車参拝通路(約250㍍)を設ける。参道は石畳風に仕上げ、来年9月上旬の完成を目指す。
 その後の3期工事は堀壁の補修を行うほか、本殿西側に散策路(600㍍)を新設する予定。
 大館神明社は延宝3(1675)年に小館花道上から現在地に移され、何度か再建している。現社殿は明治9(1876)年に完成した。例祭は城下町時代から続く市の代表的な祭りで、各講の山車やみこし、大館囃子(ばやし)とともに歴史的風致を形成している。鎮座350年にあたる2025年には記念例祭を計画、節目に向けて大規模整備を実施している。

鹿角市 移住者200人超に 促進協で報告 充実の受け入れ態勢奏功

2019-11-13
移住促進に関する活動報告や意見交換が行われた協議会(鹿角市役所)
 鹿角市移住促進協議会が11日、市役所で開かれ、関係団体が移住促進に向けた事業報告や意見交換を行った。本年度は10月末現在で22世帯、36人が移住し、市が移住の取り組みを始めた2015年度からの合計は124世帯、205人と200人の大台を突破。今後はUターンにも移住支援制度があることを周知するなどしながら、移住者のさらなる増加を図る。
 協議会は農業や商工業、観光業、地域、行政などの団体・機関等で構成。代表団体であるNPO法人かづのclassy(クラッシィ)の木村芳兼理事長が議長を務めている。
 報告によると、市の窓口を利用して移住した人は4月から10月までの7カ月間で25世帯、36人。前年度同期の22世帯、31人を上回り、増加傾向が続いている。首都圏からUターンするケースが多く、年代別では20代が最多で10人、次いで60代以上8人、40代6人など。
 移住コンシェルジュ(地域おこし協力隊)やクラッシィ、同協議会などによる移住相談・体験、情報発信、移住後のサポートをはじめとする充実した受け入れ態勢を背景に、累計では15年度の取り組み開始から5年目で200人を超えた。205人の主な内訳は首都圏からが約6割、30代までが約7割。
 市は「移住する判断材料として仕事、就労に関することが大きい」と捉え、本年度はエフエム東京とタイアップした新規事業を実施。同局の人気番組で鹿角市の魅力を発信したほか、首都圏のリスナー4人が移住へ向けて市内での仕事見学ツアーに参加した。活動報告では「地方で活躍する場を明確に提示できた」とした。
 今後は23日に都内で開かれる「きりたんぽ発祥まつりin秋葉原」で、関係人口創出に向けた取り組み「鹿角家」のブース出展などを予定。現在の「鹿角家」家族会員数は172人で4月から約40人増えた。
 Uターン者への移住支援制度は以前から県がNPO法人あきた移住定住総合支援センターに委託して実施。移住定住登録者は15万円(本年度)の補助金が受けられるほか、鹿角市の補助金(引っ越し費用)も適用される。あまり知られていないため、市は市内の事業所などにチラシを配布して周知を図る。転入する前の登録が必要となるなど条件がある。問い合わせは市鹿角ライフ促進班(☎0186・30・1310)。

指定管理者 収支会計は「適正」 大館市監査委員 経理規定の整備要望

2019-11-13
 大館市監査委員(長谷部明夫代表監査委員)は、指定管理者制度を導入している市施設の監査結果を公表した。収支会計は「適正に行われていた」とする一方、「利用料金が貴重な財源であることを踏まえ、さらなる適正管理へ経理規定の整備を検討してほしい」と求めた。
 対象施設は▽釈迦内・十二所・東館・西館保育園(大館感恩講、指定管理料2億7235万4050円)▽大館労働福祉会館(大館労働福祉会館運営協議会、128万円)▽プルミエ比内、比内軽食・直売所コーナー(比内物産開発、494万円)。所管課と管理者から提出された資料に基づいて書類審査を行い、必要に応じて関係職員から聞き取りした。
 指定手続きや基本協定、経費の算定・支出はいずれも「適正」と報告。
 4保育園については「多くの臨時職員を雇用しているが、多様なサービス提供のためにも従事者の確保と処遇改善に努めてほしい」と要望し、所管の子ども課に対し「待機児童を抱える一方で定員割れの保育施設もある。子育てネットなどで最新情報を発信し、保育ニーズに柔軟に対応できる管理運営を望む」と求めた。
 労働福祉会館については「利用者のサービス向上に一定の成果を上げている」と評価、「より多く利用してもらえるよう企画や運営方法を工夫し、自主事業の質を高めてほしい」と要望した。
 プルミエ比内、比内軽食・直売所コーナーについては「おおむね適正に業務が行われているものの、消防訓練や従業員への研修が未実施など協定に沿っていない点が散見された」と指摘。報告書の提出遅れや内容の乏しさなども見られるとした。
 会計は適正で、関係帳簿の整備・保存も適切に行われていたが、料金制度を導入している施設について「利用料が貴重な財源であることを踏まえ、さらなる適正管理のためにも経理規定などの整備を」と検討を求めた。
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鹿角市ホストタウン推進協 ハンガリーと交流推進 初会合で計画を確認

2019-10-10
鹿角市ホストタウン推進協議会の第1回会議(市交流センター)
 来年の東京五輪・パラリンピックに向け、ハンガリーのホストタウンに登録されている鹿角市でホストタウン推進協議会(会長・児玉一市長)が立ち上がった。メンバーは官民の関係者20人。第1回会議が9日、市交流センターで開かれ、交流計画や推進体制を確認した。
 鹿角市は2002年、ハンガリー・ショプロン市と姉妹都市提携を結んだ。以来、隔年で相互訪問するなど交流を推進していることから、東京五輪・パラリンピックを機に交流のさらなる推進や地域活性化を図ろうと、17年にハンガリーのホストタウンに登録。競技はバスケットボール、テニス。
 協議会は交流計画の円滑かつ効果的な推進に向け、体制を強化するため設置した。メンバーは鹿角市、県、各競技、学校、経済、文化の関係機関・団体の代表者で構成。
 会議の初めに児玉市長は「東京で開かれる歴史的行事を、ここ鹿角でも身近に感じ、市民の記憶に残るものにしていきたい」と強調し、「オール鹿角の体制が重要」と協力を呼び掛けた。
 交流計画によると、バスケットの5人制でハンガリーは男女とも五輪出場はかなわなかったが、新種目の3人制(最終予選は来年4月)で出場が決まった場合、鹿角で事前合宿が行われる予定。会場はアルパスを想定。テニスは有力選手がいるが、個人で転戦しており、テニス連盟で事前合宿をすることはない見込み。
 来年度の五輪期間中には、競技中継(パブリックビューイング)とステージイベントを同時開催する「コミュニティライブサイト」を開催する。会場はあんとらあが第1候補。内容は競技体験やハンガリー紹介、子どもたちのポスター展、飲食売店など。
 五輪に合わせてショプロン市から行政訪問団、青少年スポーツ交流団(バスケット)、市民交流団(ハンガリー舞踊やコーラス等のグループ)を受け入れ、日本文化体験、コミュニティライブサイト参加、鹿角の中学生チームとの親善試合などを行う計画。
 このほか、鹿角市内の小中学生によるハンガリー選手への応援の手紙送付、ハンガリーへの理解を深める事業、日本人オリンピアン等との交流、大湯ストーンサークル館で縄文の火をおこすパラリンピック採火式、ハンガリー選手との競技終了後の交流なども計画している。

大館で学習交流 嘉手納町から小中生ら32人 「全力校歌」で歓迎 城西小、北陽中

2019-10-10
質疑応答で互いの文化の違いに触れた(北陽中)
 大館市の小中学校に沖縄県嘉手納町の小中学生各10人と教職員ら計32人が訪れ、9日から3日間一緒に学校生活を送る学習交流が始まった。児童生徒は城西小(三浦栄一校長)と北陽中(長岐公二校長)で、授業や行事などに一緒に取り組む。
 2013年度に同町教委が視察のため来市したのがきっかけ。翌14年度から訪問が続いている。
 北陽中には、嘉手納中の1、2年生らが訪問。この日朝に歓迎集会が開かれ、菅原萌希生徒会長(3年)が「楽しい経験で、互いに高め合って成長し合えるような交流がしたい」などと述べた。
 途中、毎年恒例となっているサプライズ演出も盛り込まれた。教員が「大量のスズメバチが校内に侵入、速やかに自分の身を守る行動を取ってください」と指示。北陽の生徒は自転車通学用のヘルメットや水泳用ゴーグルなどを身に着けて待機するなどして笑いを誘った。
 引き続きそのままの格好で、体を後方にそらせながら歌う「全力校歌」で歓迎の気持ちを表した。食べ物や文化の違いに関する質疑応答も交わして盛り上がりを見せた。
 学習交流は11日まで3日間。北陽では1、2年の4クラスで一緒に授業に臨む。最終日、きりたんぽ鍋を作るなべっこ、交流集会などを計画している。

高齢者の除雪を支援 作業料の8割補助 利用登録を受け付け 北秋田市の「福祉の雪 」

2019-10-10
 北秋田市は、自宅の除排雪が困難な住民税非課税の高齢者世帯やひとり親世帯などを支援する「福祉の雪事業」を、本年度も継続して実施する。除雪作業料金の8割(上限額4万円)を補助するもの。利用登録に合わせ、除排雪作業を行う指定事業者の登録も受け付けている。
 高齢者などに冬期間の生活支援の一環として実施している事業。サービスを利用できるのは住民税非課税の▽高齢者(65歳以上)の1人暮らし世帯▽高齢者だけの世帯▽高齢者と障害者または中学生以下の児童のみの世帯▽中学生以下の児童がいる母子・父子家庭―で、親族や近隣者から除排雪に関する援助を受けることができず、自力での作業が困難な世帯。近くに子どもが暮らしていたり地域活動として除雪支援が行われているなど、支援を受けられる環境にある場合は利用できない。
 利用者が登録業者に支払った除雪作業料金の8割を市が補助する。ただし、年間の支給上限額の4万円を超えた分は自己負担。作業の対象は建物は居住している家屋で、車庫や物置小屋、空き家などは対象外となる。
 2018年度は831世帯が利用登録し、利用延べ回数は7763回。限度額まで利用したのは112世帯だった。
 利用登録は今月31日まで、市高齢福祉課高齢福祉係と合川、森吉、阿仁の総合窓口センターで受け付けている。また、利用登録と合わせ、作業を行う指定事業者も募集している。問い合わせは市高齢福祉課高齢福祉係(☎0186・62・6639)。

子育て世代の流入に活路 県の人口減対策 モデル地区・大館市山田でWS

2019-10-09
人口流出、流入の要因を話し合う住民ら(大館市の旧山田小体育館)
 人口減少が進む中、複数の集落で構成する新たな「コミュニティー生活圏」を形成する事業が大館市山田地区で行われている。県のモデル地区に選ばれ、本年度は住民主体で人口を安定化させる目標値や取り組みを考え、行動計画を来年度策定する。7日夜に旧山田小体育館でワークショップ(WS)が行われ、進学、就職で若い世代が流出する一方、子育て世代が地区に戻っている要因を住民が分析。定住増加に向けた取り組みの方向性を共有した。
 人口減少対策として県は本年度、5市町でコミュニティー生活圏形成事業を展開している。県北で選ばれた山田地区は人口約600人。10町内会をまとめ、地域機能を維持させるコミュニティー生活圏の形成を目指す。一般社団法人「持続可能な地域社会総合研究所」(島根県)の藤山浩所長が8月に現地調査を行った。
 WSには30~80代の住民40人と市、県の担当者らが参加。藤山所長の分析では、現在の地区の高齢化率は45・7%で、住民が地区外に移る流出率は10代後半男性が38%、同女性が50%にのぼった。班ごとに現状を話し合い、若い世代は進学や就職で流出するが、この5年で30代が増え、「共働きでも、祖父母が子どもをみてくれて子育てしやすい」「親の面倒をみるため」など、Uターンを後押しする要因が挙がった。
 45年後、2064年の人口予測シミュレーションも行った。「流出率を半減させ、毎年30代1世帯、定年退職して帰郷する60代を2世帯増やせば、人口は安定し、高齢化率は徐々に下がる」などさまざまな可能性を探った。藤山所長は「農業に目を向ける若い世代や、子どもの祖父母の元に移住する『孫ターン』が増えている。0・5世帯、1世帯でも取り戻すと未来がみえてくると分かり、地区で議論を進めてほしい」と呼び掛けた。
 11月29日に2回目のWSを開き、定住増加に向け地区の強み・弱みを分析し、必要な組織体制などを考える。12月7日には、市中央公民館で報告会を開催。来年度は具体的な地区の行動計画を策定する。県地域づくり推進課の信田真弓政策監は「全県域にコミュニティー生活圏の取り組みを拡大していきたい」と話した。

18年度一般会計など認定 鹿角市議会決算特別委 委員「認知症施策推進を」

2019-10-09
2018年度一般・特別会計の決算を認定した特別委(鹿角市役所)
 鹿角市議会決算特別委員会(舘花一仁委員長)は8日、審査を再開し、2018年度の一般会計、特別会計を合わせた6会計の歳入歳出決算を認定した。委員から認知症カフェの増設や、認知症徘徊(はいかい)による損害保険料負担の取り組みの必要性などに関する意見があった。
 認知症カフェは認知症の人やその家族が、地域の人や専門職などと情報を共有し、互いに理解し合う場として、国が拡充を目指している。
 鹿角市内では現在、大湯温泉保養センター内の「ユニバーサルカフェ湯都里」=十和田大湯、介護老人福祉施設月山の郷内の「ほっとな茶屋月山の郷」=十和田毛馬内、多世代交流スペース「まちっこ」内の「まちっこカフェ」=花輪=の3カ所がある。
 吉村アイ委員は「今後、認知症カフェは増やしていかなければいけないと思うが、計画は」と質問。これに対し、健康ライフ課の児玉純哉副主幹は「本市の状況は、高齢者の約15%が認知症だろうという国の推計と合致している。認知症高齢者の居場所を提供するため、認知症カフェを増やす必要がある」との考えを示し、「現在の3カ所は2法人に運営していただいているが、市内の他の法人にも交渉し、今後やっていただきたい旨はお伝えしている」と述べた。
 田村富男委員は「認知症の高齢者が徘徊中に列車を止めたり、車の事故に絡んだりするなどして、家族が損害賠償を求められた場合に備え、保険に加入している自治体がある。本市でも家族と行政とで割り振って負担できないか」とただしたのに対し、児玉副主幹は「まずは医師を含めた初期集中支援チームによる認知症の早期発見・早期治療や、子どもたちも含めた認知症サポーターを養成し、認知症の高齢者が地域に出ても安心して暮らせるまちにしていきたい」と答えた。
 介護保険事業特別会計全体への意見として、吉村委員は「家から出て来られない人にも目を向けた介護予防の取り組みを進めてほしい」と述べた。
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10月から幼保無償化 実費負担の副食費 北鹿3市町村は無料に

2019-09-30
 国の幼児教育・保育無償化が10月から始まる。幼稚園や保育園、認定こども園などを利用する3~5歳児と低所得世帯の0~2歳児の保育料が無償化される。保育料に含まれていた給食の副食(おかずなど)費は無償化から外れて実費負担となるが、年収360万円未満の世帯と第3子以降は国が費用を免除、360万円以上の世帯は県と市町村の助成で負担軽減を図る。北鹿地方では鹿角市、小坂町、上小阿仁村がこの助成に上乗せし、副食費も無料とする。
 国の制度で無償化となるのは、幼稚園や保育所、認定こども園などに通う3~5歳児と住民税非課税世帯の0~2歳児。認可外保育施設の利用は保育の必要性が認定された場合、3~5歳児は月額3万7000円を上限に、0~2歳児は住民税非課税世帯を対象に月額4万2000円までの利用料を無償化する。
 3~5歳児の幼保無償化から外れるのが、おかずやおやつなどの副食費。保育園ではこれまで主食費は実費徴収で、副食費は保育料に含まれてきた。国は年収360万円未満の世帯と第3子以降を対象に副食費を免除。年収360万円以上の世帯には、県と市町村が共同で行う「すこやか子育て支援事業」で、半額か4分の1を助成する。多子世帯など全額助成される世帯もある。
 北鹿の5市町村のうち、小坂町と上小阿仁村は助成をさらに上乗せし、副食費を無料にする。鹿角市は所得制限を設けるが、「市内の3歳児以上のほとんどの世帯が無料の対象となる」と説明。上小阿仁村の担当は「保育料が無償で、副食費が発生すると負担感がある。子育て世帯の支援として無料にすることに決めた」と話す。
 大館市で幼保無償化の対象となる3~5歳児は幼稚園や保育園、認定こども園、へき地保育所を利用する約1200人。子ども課によると、市立保育園では10月から副食費を月4500円に設定。主食はご飯を持参しているため、実費負担分は助成後の副食費となる。同課は「保護者には9月中旬に副食費助成の申請書とチラシを配布した。10月以降に負担増となる世帯はなく、制度を周知していきたい」と話した。

巨樹、古木に驚き 鹿角地域観光再発見 県北一の門杉など巡る

2019-09-30
門杉を見学する参加者(大円寺)
 鹿角市内に点在する巨樹や古木をバスで巡る学習会が29日、同市十和田、花輪地区で行われた。主催した十和田地域づくり協議会の地域観光再発見実行委員会(三上豊委員長)によると巨木巡りの企画は市内初といい、参加者がその雄姿に目を見張りながら由来や地域の歴史などにも理解を深めた。
 本年度「市民のチカラ事業『地域観光再発見』」の一環。タイトルは「市内の巨樹・古木を訪ねて」。森林や樹木、悠久の歴史を語る地域のシンボルとして、地域学習を兼ねて初めて実施した。
 地元鹿角をはじめ大館、北秋田から18人が参加。案内人は大湯郷土研究会副会長でもある三上さん。東北巨木調査研究会の五十嵐洋さん(大館市)が一般参加し、関連情報を提供した。
 大湯支所前で開会行事を行い、三上さんは「鹿角には藩政期に幕府巡見使が通った歴史街道が残っている。木を見るだけでなく、歴史も踏まえながら歩きたい」とあいさつ。
 この後、参加者はバスで移動し、大円寺の門杉(もんすぎ、大湯)、毘沙門神社のケヤキ(一本木)、左多六とシロ公園のイチョウ(下草木)、愛宕神社の大カツラ(級ノ木)、金澤家の大グリ(鶴田)、神明社の親杉(松山)、千手観音堂の大ケヤキ(大欠)の7カ所を訪ねた。
 このうち大円寺の門杉はスギでは県北一の大きさで、幹周り9㍍、樹高47㍍、推定樹齢500~600年。県の天然記念物に指定され、伝承では樹齢2000年ともいわれる。かつては2本で一対になっていたとされるが、藩政期中頃の山崩れで山側のスギが失われ、谷側のこのスギだけが残ったという。
 三上さんは木の特徴や由来、付近の文化財などを説明。参加者は熱心に耳を傾けていた。
 北秋田市の白川正信さん(73)は「こんなにでかいスギは見たことがない。来てよかった」と話し、雄姿を写真に収めていた。

大沢さん(大館)「復興のごう音」 ラグビーW杯日本大会 釜石で選手入場曲演奏

2019-09-30
選手入場曲を演奏する大沢さん㊥(釜石鵜住居スタジアム)=佐藤さん提供
 日本チームが優勝候補を破り国内を歓喜に沸かせている、ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会。25日、岩手県釜石市の釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムで開かれたフィジー―ウルグアイ戦で、大館曲げわっぱ太鼓の奏者・大沢しのぶさん(44)=大館市=らが選手入場曲を演奏した。東日本大震災の被災地から太鼓を借り受け、「復興の音色」で大会の盛り上げに一役買った。
 大会のセレモニー担当者から出演の打診を受けたのは、茨城県出身の和太鼓奏者・寺門勝さん。寺門さんが東北ゆかりの大沢さんと、大館市内でワークショップなどを開く津軽笛奏者・佐藤ぶん太さんに声を掛け、3人に決まった。
 同スタジアムは、震災被災地で唯一のW杯会場で、復興の象徴とも言える場所。大沢さんは、同県陸前高田市の知人から直径約1㍍の平胴太鼓を借り受けた。青空の下、両国選手の入場時に「RWC2019アンセム」に合わせて大災害を経験した太鼓の音色をとどろかせた。続いて、選手や観客らが犠牲者に黙とうをささげた。
 試合開始前には会場周辺で、3人がゲリラ的におもてなし演奏したほか、観客への演奏体験や他バンドとのセッションなどで盛り上げた。
 大沢さんはこれまで、国内で開かれた国際スポーツ大会では、世界バレー(06年)開会式、U―20女子サッカーW杯(12年)の2度、演奏している。今回の観客は国内外の1万4000人余り。「一生に一度あるかないかの大きな国際大会。選手や関係者の緊張感、満員の観客の歓声や拍手は貴重な経験。復興はまだ半ばではあるが、今後も支援を続けていく気持ちを新たにした」と話した。
 日本チームは世界ランキング9位。初の8強入りを目指す中で28日、1次リーグA組第2戦で同2位のアイルランドを19―12で撃破した。10月5日にサモア、13日にはスコットランドと対戦し、上位2チームが19日以降の決勝トーナメントに進む。

パラリンピック 日本とタイ「絆の輪」を ボッチャ日本代表も 大館で市民と交流会

2019-09-29
交流試合でボッチャのタイ、日本両代表が白熱の攻防を繰り広げた(タクミアリーナ)
 2020年東京パラリンピックに向けた事前合宿で大館市に滞在しているタイのボッチャ・陸上競技両代表チームを迎えた「パラアスリートとの交流会」が28日、同市のタクミアリーナで開かれた。ボッチャのタイ代表と日本代表「火ノ玉JAPAN」が交流試合で世界トップレベルの技術を披露したほか、両競技のタイ選手19人が競技体験やゲームを通して来場者約150人と触れ合った。
 市主催。同市を訪れているタイ代表からはボッチャの選手7人とコーチ8人、陸上の脳性まひクラスの選手12人とコーチ7人らを招いた。27日から大館で合同合宿をしているボッチャ日本代表選手4人も参加した。
 開会式で福原淳嗣市長は「アスリートの技術、挑戦をする姿に触れてほしい。パラスポーツに親しむとともに、日本とタイの間に大きな絆の輪が芽吹くことを願う」とあいさつした。
 初めに16年リオパラリンピックのボッチャチーム戦で金、銀メダルを獲得したタイ、日本両代表が特別ルールの交流試合を実施。1―1で延長に突入した熱戦は、最終第3エンドで日本が1点を奪い2―1で勝利した。選手は投球でジャックボール(目標球)にぴたりと寄せたり、相手ボールをはじいてコースを空けたりして世界トップレベルの技術を披露。スーパーショットの連続に、会場からは歓声が上がった。
 来場者たちはボッチャ体験で両代表とプレーしたり、パラ陸上のタイ選手とリレーゲームをしたりして触れ合った。助言を受ける姿や記念撮影をする姿などが見られ、会場には笑顔が広がった。
 奥村史華さん(国際情報高1年)は「ボッチャの選手の技術はすごく、毎日練習すれば1番になれるんだと励まされたような気持ち。楽しかった。多くの人にパラスポーツを知ってほしい」と話した。
 ボッチャ日本代表主将の杉村英孝選手は「観客がたくさんいて緊張感があった。タイ代表と合宿をできたのは良い経験。初めて秋田に来たが、『すごいね』と声を掛けてもらった。応援を力に変えて頑張りたい」と語った。
 ボッチャ個人世界ランキング1位のタイ代表、ウォラウット・セーンアンパー選手は「日本代表と意見交換をできて良かった。皆さんと交流もできてとても楽しかった。(大館は)料理もおいしいし、また来たい」と笑顔を見せた。
 この日、市はタイ代表を応援するために作成した横断幕も公開した。東京大会の観戦ツアー企画も検討している。

機械操作やキノコ栽培 鹿角で親子7組 森林の役割に触れる

2019-09-29
ハタケシメジの菌床をプランターに入れる参加者(鹿角地域振興局)
 鹿角地域振興局の親子森林教室が28日、市内の森林などで開かれた。高性能林業機械の操作やキノコの菌床栽培を体験し、林業への理解を深めた。
 森林を理解する事業として、植林や森林内の散策など行ってきた。さらに理解を深めるため、樹木がどのように利用されているかを知り、山の恵みを実感する機会にしよう、と今回の教室を計画した。
 鹿角地域をはじめ大館市、北秋田市から7組、14人の親子が参加した。花輪の振興局庁舎に集合し後、大湯地内の森林に移動、プロセッサとフォワーダの高性能林業機械による玉切りや集材の作業を見学し、操作を体験した。
 作業体験の後は、振興局に戻り、キノコの役割を学んだ。昆虫や植物の成長に大きく貢献しているキノコ。県林業研究研修センターの菅原冬樹部長から分かりやすく説明を受けた。
 実際に、ハタケシメジの栽培に挑戦。プランターに菌床を入れ、土で覆う作業を行った。振興局の担当者によると、来月には食べることができまでに成長するという。参加者はプレゼントとして自分が作業したプランターを自宅に持ち帰った。
 市内から、母親と参加した菊沢榮太さん(6)は、「機械の操作は木を切ることができて、面白かった」と話し、キノコの菌床をプランターに入れながら、成長を楽しみにしている様子だった。
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