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探査車が火星に着陸成功 大丸さん(大館市出身)開発に携わる 「新しい発見に注目を」  NASAプロジェクト

2021-02-26
 米航空宇宙局(NASA)の火星探査車「Mars 2020 Perseverance(パーサヴィアランス)」が19日、火星に着陸した。今後、火星で生命の痕跡を直接的に探すミッションに取り組む。地球以外に生命が存在したと確認されれば、人類にとって大きな発見となるだけに注目が集まる。探査車の開発に携わった大館市出身でジェット推進研究所(JPL)の大丸拓郎さん(31)は北鹿新聞社の取材に応じ、「パーサヴィアランスがもたらす新しい発見や、届けてくれる新しい景色に注目してほしい」と語った。
 探査車を搭載したロケットは昨年7月末、米フロリダ州から打ち上げられた。約7カ月間の航行を経て、時速約2万㌔の速さで火星の大気圏に突入。1300度の高温をくぐり抜け、パラシュートを開いて減速後にカプセルから離れ、地表に近づいたところで母船がケーブルでつながった探査車を降下させた。
 火星にかつて生命が存在できる環境があったかを調べるため、35億年前に湖だったとみられているクレーターで岩石や土壌のサンプルを採取することが大きな役目となる。今後2年以上にわたって調査し、サンプルは2031年に地球に持ち帰られる予定。これまでの探査と異なり、生命の痕跡を直接的に探すもので、人類にとって史上初の発見に期待がかかっている。
 大丸さんは探査車のシステムの設計・製造・試験に携わった。サンプルを詰めるためのチューブの設計も担当した。
 火星に関するミッションのうち実際に着陸に成功したのは約50%にとどまり、極めて難しいとされる。大丸さんは「まずは着陸が成功してホッとしている。これからの探査に期待が湧いている」とした。
 世界的に注目を集める調査となるが、「パーサヴィアランスは火星での探査を通して人類の物理的・知的な境界を広げてくれると思う」と期待。「地球外生命の化石や、生命の痕跡が見つかってほしい。かつて火星に生命が存在できる環境があったのかどうかも気になる」と考えている。
 既に探査車が撮影した火星地表の画像や風の音が公開されるなど、期待は高まっている。「これからが本番なので、ミッションの成功に向けて気を引き締めていく。新しい発見に注目してほしい」と話した。
 【プロフィル】大丸拓郎(だいまるたくろう)1989年5月3日生まれ。大館一中、大館鳳鳴高卒。東北大学工学部機械知能航空学科から東北大学大学院に進み、2017年に工学研究科航空宇宙工学専攻博士課程を修了。その後、米ロサンゼルスにあるNASAジェット推進研究所の職員として、熱流体システム・ミッションオペレーションのサーマルエンジニアを務めている。
火星に着陸した探査車のイメージ図(NASA/JPL―Caltech)
探査車の開発に携わった大丸さん(NASA/JPL―Caltech)

新人の関氏が出馬へ 鹿角市長選 農水省OB きょう正式表明

2021-02-26
 任期満了(7月2日)に伴う鹿角市長選で、元農林水産省職員で新人の関厚氏(67)=花輪字上花輪=が立候補する意思を固め、26日に出馬を表明する。市長選にはこれまで新人の岩船勝広氏(60)=花輪字妻ノ神=が出馬を表明。関氏が2人目で、選挙戦になることが確実な状況となった。
 関氏は「市民と対話しながら情報を共有し、市民みんなで団結して力を結集する。そうすることで市政を変え、活性化させていきたい」と出馬理由を話した。
 広域連携の再構築や、国・県と地域とのパイプづくり、品格・風格あるまちづくりなどに力を入れて取り組みたい考え。
 26日は市内で記者会見を開き、正式に出馬を表明する。
 関氏は鹿角市生まれ。花輪高から京都大に進み、卒業後に現農林水産省入り。51歳まで勤めた後、日本森林技術協会勤務を経て4年前に帰郷。林業技師(森林評価士)のほか、市民グループ「鹿角産業文化研究所」代表、花輪高同窓会長などを務めている。
 一昨年、JR鹿角花輪駅前広場から歴史民俗資料館前に移設された声良鶏銅像を巡り、「鹿角のシンボルを駅前に残したい」と市民団体の一員として要望活動を行った。

音声通報が困難な人へ 「NET119」使って 北秋田市消防3月から 事前登録呼び掛け

2021-02-26
3月から運用開始となる「NET119緊急通報システム」(北秋田市消防本部)
 北秋田市消防本部は3月1日から、音声による119番通報が困難な人を対象とした「NET119緊急通報システム」の運用を開始する。スマートフォンや携帯電話のインターネット接続機能を活用し、操作のみで簡単に緊急通報を行うことができる。利用には事前の登録が必要で、北秋田市や上小阿仁村の在住者などの申請を受け付けている。
 同本部ではこれまで、電話による音声通報や安心電話の通報機能のほか、ファクスでの通報に対応。消防庁が全国各地の消防本部で導入を進めているNET119も運用することとなった。県内では11消防本部でシステムを導入しており、北鹿地方での導入は鹿角に続く2番目。
 利用対象は聴覚、言語機能に障害があるなどの理由で119番が難しい人。通報時はスマートフォンなどからウェブサイトに接続。画面に表示される「火事」「救急」や「自宅」「外出先」などを選び、情報を消防本部に知らせる。消防本部が用意した質問の選択肢に答えたり、チャット機能を使ったりすることで詳しい情報を伝えられる。
 外出時には衛星利用測位システム(GPS)を利用して位置情報を消防本部に送信することも可能。登録者が消防本部の管轄地域外から通報した場合でも、NET119を導入している消防本部に緊急通報ができる。このほか操作を事前に体験する通報練習機能も備えている。
 市消防本部では北秋田市と上小阿仁村の居住者か、通勤、通学している人からの登録申し込みを受け付けている。担当者は「音声による通報が困難な人たちの安心材料になれば」と話している。
 申し込み方法や登録用QRコードは市のホームページに掲載している。問い合わせは市消防本部警防課通信指令係(電話0186・62・1119)。

大会中止で宿泊業支援 かづのパワー支援補助金も 鹿角市2月議会 全議案可決し閉会

2021-02-25
全議案を可決、閉会した鹿角市2月議会(市役所)
 鹿角市の2月定例議会は24日、最終本会議を開き、委員会に付託していた議案28件のほか、この日追加提案された一般会計補正予算案など4件を原案通り可決し、閉会した。補正予算にはインカレスキー大会中止に伴う宿泊事業者応援事業費や、地域電力小売会社「かづのパワー」を支援する補助金などを盛り込んだ。
 追加提案の2020年度一般会計補正予算(第15号)は歳入歳出それぞれ4億4695万円を追加し、総額を235億9257万円とした。また、21年度一般会計補正予算は歳入歳出それぞれ1億6836万円を減額し、総額を170億1963万円とした。
 国の3次補正予算に財源が措置された補正費用に係る経費を、21年度予算から20年度予算に前倒して組み替え計上するなどした。
 インカレ中止に伴う宿泊事業者応援事業には3591万円を計上し、宿泊のキャンセルが生じた市内18宿泊施設に支援金を措置する。支給金額は素泊まり6泊分の2分の1相当額。財源は地方臨時交付金。また、鹿角冬季国体の中止に関しては県が26事業者への支援金を措置する。支給金額は素泊まり5泊分の2分の1相当額。宿泊業者以外に影響を受けた事業者の支援について市は「今後検討する」とした。
 かづのパワーは市などが出資する第三セクター。仕入価格と連動している電力市場価格の急騰などが影響し、今月14日で事業を休止した。こうした中、市が支援をしながら2022年3月末まで会社を存続させ、その間に小売電気事業の再開に向けた検討を行うことにした。
 今回は存続に向けた補助金3500万円を計上。電気小売事業で6100万円、事業モデル構築で500万円の計6600万円の支出を見込んでおり、会社の自己資金3100万円と補助金でまかなう予定。事業期間は24日から22年3月31日までを想定している。
 田口裕議員は「公金投入は慎重にするべき。市民に説明する場が必要だ」と指摘。これに対し花海義人産業部次長は「全員協議会を2回開き説明した。経営陣は責任を痛感しているようだが、市としては想定外の事態で放漫経営とは捉えていない」とした。
 戸田芳孝議員は「補助金は出資割合に応じて負担するべき」と指摘。花海次長は「市が中心となって設立した会社。想定外の事案なので市が全て支援する形にした」と答えた。
 このほか可決したのは2021年度当初予算5件、20年度補正予算6件、条例関係18件、市道路線の変更案1件の議案30件。

新型コロナワクチン接種 対象者7割の予算計上 北秋田市3月議会市民福祉委

2021-02-25
新型コロナワクチン接種事業などを審議した市民福祉委(北秋田市役所)
 北秋田市の3月定例議会は24日、市本庁舎で委員会審査を継続した。市民福祉常任委員会(佐藤文信委員長)では、2021年度当初予算案の新型コロナウイルスワクチン接種事業で、接種対象者全員分の予算が計上されていない理由について質疑があり、当局は「想定される接種率に応じて計上し、不足分は増額補正をする手法をとりたい」と答弁した。
 市は新年度当初予算案で、ワクチン接種事業分として7584万5000円を計上。接種対象者は16歳以上の2万8494人で、4月から9月まで市内2会場での集団接種や個別接種を予定している。
 今回計上されたのは集団、個別予防接種合わせて2万1297人分。1月に行われた臨時議会で本年度の補正予算として計上済みの分と合計すると計2万3052人分となることから、委員から「ワクチンが不足する5442人分の予算を措置しないのはなぜか」と質問が上がった。
 当局は新型コロナワクチンの接種は「あくまで任意」とし、対象者の7割程度が接種することを目標にしていると説明。「予算範囲内で接種できる形で進めたい。万が一足りない場合は追加で予算を計上する」と答えた。
 このほか、予定する期間内に接種が終わらない可能性を危惧する意見も上がり、当局は「医療健康課の職員のほか、他課からも延べ500人の協力が必要。全庁挙げての体制を組み、万全の体制で臨む」と説明した。
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ドローン、観光に活用 操縦体験を販売 「地域周遊に厚みを」 秋田犬ツーリズム

2021-01-26
空撮用ドローンの操縦を体験するDMO関係者(東光鉄鋼UAV事業部)
 大館、北秋田、小坂、上小阿仁4市町村の観光地域づくり法人(DMO)・秋田犬ツーリズム(中田直文会長)は、地域の観光資源を生かした新たなアクティビティとして、大館市雪沢の東光鉄工UAV事業部(旧雪沢小)を会場に「ドローン操縦体験」の販売を開始した。同事業部と連携し、ドローンを観光資源とした新規集客を狙う。25日に関係者を招いた商品のお披露目が行われ、近隣DMOの担当者らが操縦を体験した。
 同法人の大須賀信事務局長によると、ドローン操縦体験の事業化は県内でほぼ例がないという。同事業部がある雪沢は大館市と小坂町の中間に位置し、複数の温泉施設や旧小坂鉄道の旧茂内駅など豊かな観光資源があるが、これまでは観光客が長時間滞在する機会が少なかった。操縦体験を新たに企画することで「観光客が北鹿地域を周遊するルートに厚みが生まれる。魅力あるコンテンツとして広く認知されるよう、さらに磨き上げていきたい」と話している。
 操縦体験は昨年12月上旬から商品化。全国各地の体験型商品を掲載するサイト、アクティビティジャパン(本社・東京都)のプラットフォームを使用し、同法人のウェブサイトから予約を受け付けている。
 この日は同法人職員のほか、近隣DMOとして連携を深めているあきた白神ツーリズム(能代市)の畠譲さん、十和田奥入瀬観光機構(青森県十和田市)の姫野みやこさん、会場近くの産直センターを運営するゆきさわ産直にこにこ友の会の鳥潟功幹事長らが参加し、操縦を体験した。
 参加者は同事業部の岩澤祥さんから指導を受けながら、屋外での空撮用ドローン操縦や、球状のプラスチックフレームに覆われた専用機を使って屋内で行う「ドローンサッカー」などを体験した。いずれの参加者もドローン操縦は未経験だったが、繰り返し操作を行ううちに徐々に上達。姫野さんは「最初は難しかったが、だんだん操作できるようになった。私たちのDMOでもイベント撮影などに生かせると思ったので導入も検討したい」、畠さんは「操縦体験自体が楽しいが、他のアクティビティを行う際の〝映(ば)える〟写真撮影にも活用できそうだと感じた」などと話していた。
 体験は所要時間1・5時間のSコース(人数2~3人)と、2・5時間のMコース(同2~5人)の2種類を用意。基本料金はSコースが大人(中学生以上)1人4400円。小学生は1人2800円。Mコースが大人1人5500円。小学生1人3800円。空撮ドローンで撮影した映像はデータで受け取ることができる。問い合わせは同法人事務局(電話070・2020・3085)。

花輪ばやし屋台模型 「感動 鹿角パークホテル」に展示へ 制作者の佐藤さん「感動の一助に」

2021-01-26
屋台の模型を修復する佐藤さん(ファンタジア・サトウ)
 鹿角市の旧鹿角パークホテルのロビーに飾られていた花輪ばやし屋台の模型10台が、新たな経営体によって今春再開される「感動 鹿角パークホテル」にも展示されることになった。製作者の佐藤興造さん(78)=花輪大町=は「廃棄処分される可能性もあったが、展示されることになり感謝したい」と感無量の様子。情熱を注いだ作品が再び日の目を見る、ホテル再開を心待ちにしている。
 佐藤さんは、花輪ばやし関連商品をメインにした土産品や化粧品などを販売するファンタジア・サトウの店主。
 20年ほど前から、花輪ばやし屋台の模型作りをライフワークとし、これまで大小100台以上を製作。1台完成させるには1年から1年半ほどかかるが、インターネットでの販売も行っており、市外からの問い合わせも多いという。
 旧パークホテルには歴代の社長から依頼を受け、花輪ばやし全10町内の屋台の模型を展示していた。平均サイズは幅、高さが各50㌢、奥行きが60㌢。絢爛(けんらん)豪華な造りを細部にわたって再現した逸品で、来訪者の目を楽しませてきた。
 こうした中、昨年5月に旧ホテルは事業を停止。その後しばらくは模型の行く先が決まらず、宙に浮いた状態だった。
 佐藤さんは「破産手続きが進む中で処分される可能性もあったが、多くの市民有志が心配して引き取り手を模索してくれた」と振り返る。
 その後、状況は好転。昨年10月に設立された鹿角プランニング(佐藤順英社長)が旧ホテルの建物と土地を取得し、「感動 鹿角パークホテル」として今春、再開することが決まった。
 屋台の模型10台は新パークホテルのフロントカウンター前に展示される予定。鹿角プランニングでは「花輪ばやしは鹿角、花輪にとって特別な催し物。お客さまにその興奮の一端を屋台の模型から感じ取っていただければ」と話している。
 佐藤さんは現在、ホテル側から依頼を受け、模型を店舗内に持ち込んで順次修復中。破損したり色あせたりした箇所の補修や着色などに取り組み、それぞれの屋台で微妙に異なる金箔(きんぱく)の色合いなども忠実に再現している。
 「九分九厘あきらめていたが、再生の道が見つかり感謝したい。感動が与えられるホテルの一助になればうれしい」。佐藤さんはホテル再開に期待を膨らませながら熱心に作業を進めている。作業は見学できるほか、「一緒に作ってもいい。興味のある方は大歓迎」という。
 問い合わせはファンタジア・サトウ(電話0186・23・2991)。

高齢者は3月下旬から 新型コロナワクチン接種 県が支援本部設置

2021-01-26
 全ての国民を対象に新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を行う方針を国が示したことを受け、県は25日、接種の実施主体となる市町村をサポートするワクチン接種支援本部(本部長=堀井啓一副知事)を設置した。秋田市の県第2庁舎で本部会議を開き、今後のスケジュールや支援体制の構築について協議。国が示したスケジュール案では、重症化リスクが高い歳以上の高齢者向け接種は3月下旬に始まる予定となっている。
 新型コロナのワクチン接種は医療従事者、感染で重症化するリスクが高い高齢者、その他の人という順で行う計画。約1万人を対象とする医療従事者向けの先行接種は2月下旬、都道府県が調整主体となって実施する医療従事者向けの接種は3月中、高齢者向けの接種は3月下旬から開始する予定としている。
 高齢者やその他の人を対象にした接種は市町村が主体となって実施する計画。県はワクチン流通に関する卸業者との調整、市町村事務に関する国との連絡調整、接種スケジュールの広域調整、専門的な相談などの役割を担う。
 支援本部の設置に合わせて医務薬事課内に優先接種の体制構築など行う調整グループ、市町村の実施体制整備の支援など行う支援グループで構成するワクチン接種推進チームを設けた。
 最も早い供給開始が見込まれるワクチンはマイナス70度以下で保管する必要があるため、保管専用の機器が必要になる。機器は国が確保し都道府県を通じて設置する計画。本県は地域の中核となる大規模病院を中心に14カ所に配置する方針。
 堀井副知事は「短期間に大量の人に接種するという例のないもので、医療従事者や会場の確保など課題は多い。万が一の事態も想定しながら体制構築を進めて」と話した。

「大館の味」4点セット レトルト試作品完成 来年度までに販売目指す 試食会で反応上々

2021-01-25
馬肉と根曲がりだけの煮つけの試作品
 国の委託事業「関係人口創出・拡大モデル事業」の一環で「大館の味」をテーマにした商品開発に取り組む大館市は、レトルトの家庭料理4品をセットにした試作品を完成させた。23日夜、全国各地のサポーターで構成する「大館の食を応援するファンクラブ『WAN』」を対象にリモート試食会を開いたところ、「調理が簡単でおいしい」などと反応は上々。来年度までに首都圏で売り出す計画で、市移住交流課は「さらに磨き上げて大館のファンを増やしたい」としている。
 同事業は地域づくりの担い手不足解消のため、地域と多様に関わる人を増やすきっかけづくりをするもの。大館市はモデルに採択されて2年目。
 昨年9月から、地元食材を使用した「大館の味」の商品開発に着手。市、市まるごと体験推進協議会、女子栄養大学(埼玉県)の3者を中心に意見交換を重ねたほか、試食もして4品を決定。細かく刻んだ野菜、山菜などをみそ味のスープで煮込んだ「けの汁」、乱切りしたダイコンを塩や酢に漬けて甘酒と絡めた「なた漬け」、「山菜おこわ」、「馬肉と根曲がりだけの煮つけ」を商品化することにした。
 各品1~2食分を真空パックに小分けして4品をセットにして販売する。12月末に試作品が出来上がり、電子レンジで加熱したり、鍋で一煮立ちさせたりといった簡単な調理で食べられるようにした。女子栄養大の学生にデザインを協力してもらい、秋田犬と比内地鶏のイラストを用いたパッケージも完成させた。
 この日は試作品の反応を確かめようと、大館を応援してくれるサポーターを募って昨年9月に設立した「ファンクラブ『WAN』」の会員約70人のうち、希望した25人を対象にリモート試食会を開催。事前に4品を送り、食べてもらった感想を聞いた。
 東京、埼玉、神奈川のほか、鹿児島など全国各地から参加があり、「たくさん栄養を取れそうで毎日でも食べたい」「なた漬けは食べ応えがあり、優しい甘さ」「馬肉を食べる機会は少ないが、臭みもなく味付けがおいしい」「秋田の料理、故郷の味だと一目で分かる」との声が聞かれた。調理が簡単なため「子どものいる家庭には便利」「1人暮らしの人でも簡単に作れる」「コロナ禍でニーズは高い」と好評だった。
 市は参加者の意見を参考にして商品をさらに磨き上げていく考え。市移住交流課交流企画係の高松方純係長は「商品化に向けて自信がついた。より『大館の味』を意識して販売までこぎ着けたい。食を通じた情報発信で、大館のファンを増やせたら」と話した。

地域の財産を守れ 北秋田 金家住宅などで消火訓練 文化財防火デー前に

2021-01-25
文化財の火災を想定して住民がバケツリレーなどに取り組んだ訓練(金家住宅)
 文化財防火デー(1月26日)を前に地域の重要な建築物を守る意識を高めようと24日、北秋田市内4カ所で火災想定訓練が行われた。同市本城の国指定有形重要文化財・金家住宅では参加者約40人が初期消火などを体験し、万が一に備えた。
 文化財防火デーは、1949年に法隆寺金堂で火災が発生し壁画が焼損したことを受け、文化財の防災意識を高めようと文化庁などが制定。市消防本部では毎年、市内4地区や上小阿仁村で文化財指定の建造物や寺社など歴史のある建物での防火訓練を行っている。村では23日に福昌寺で実施した。
 金家住宅での訓練は市教委の主催で開催。金家住宅は1928年に建てられた2階建ての和館と洋館が良好に保存され、東北地方でも数少ない和洋並立住宅として2008年に重要文化財に指定された。和館は市に寄付され、洋館は現在も住家として使用されている。
 市教委や市消防本部、市消防団第9分団、本城自治会の計40人が参加。訓練は和館に煙が充満しているのを家人が発見した想定で実施し、通報や文化財の持ち出し、初期消火、消防団による放水などを行った。初期消火訓練では地域住民が協力してバケツリレーを行った。
 閉会式で長岐孝生生涯学習課長は「地域の財産を大切にし、災害から守り後世に引き継ぐのが私たちに課せられた責務」と呼び掛けた。本城自治会の金晃咲会長は「防火の重要性をあらためて感じた」と話していた。

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