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休館から1年 再開めど、いまだ立たず クラウンパレス秋北(大館市) 各方面から懸念の声

2021-04-19
休館から1年が経過したクラウンパレス秋北。営業再開のめどはいまだ立っていない(大館市片町)
 大館市片町のホテルクラウンパレス秋北が休館して19日で1年となる。運営会社によると建物や設備の老朽化に伴い改修が必要とされるが、新型コロナウイルスの影響で本格的な工事に着手できていない状況。広報担当者は「営業再開に向けた方向性はまだ決まっておらず、当面は休館のままとなる」としており、各方面への影響が続いている。
 当初は新型コロナの感染防止のため昨年4月19日から6月30日まで臨時休館し、7月1日に再開する予定だった。運営するホテルマネージメントインターナショナル(HMI、東京)が臨時休館中に施設内を点検したところ、老朽化が著しく大規模改修が必要と判断し長期休館を決めた。全従業員は解雇し、テナントも撤退した。
 HMIによると、当初は休館から1年程度を様子見の期間とし、コロナの感染状況がある程度落ち着くとの想定の下、随時改修工事などに着手する方針だったという。しかし大阪府のほか宮城県など東北でも感染が再拡大していることを受け、いまだ着工のめどは立っていない。広報担当者は「点検作業で定期的に業者が出入りはしているが、方向性は決まっていない。前例がなく予測の立てようがない」としている。
 同ホテルは長年、宿泊のほか宴会や結婚式などで利用されてきた。再開のめどが立たないことで、各方面で今後の影響を心配する声が出ている。
 例年、同ホテルを会場に500人以上の規模で商工業界新年会を開いていた大館商工会議所(佐藤義晃会頭)は、今年の新年会を規模縮小した上、同市のプラザ杉の子に会場を変更した。
 宿泊を伴う数百人規模の研修会を行うことができる施設は同ホテルを除き市内にはほぼなく、齋藤研太事務局長は「大規模な団体イベント等を誘致する上で、会場確保に大きく影響する」と話す。さらに「建物の老朽化で外壁等が落下する危険性がないか心配。休館が今後も長く続けば、5月に開庁する市役所新庁舎を中心とする街並みの景観を損なうのではないか」と警鐘を鳴らす。
 宿泊受け入れ能力の大きさから、スポーツ、観光面への影響も大きい。同市観光協会の山城久和会長(山城運動具店代表)は「今はコロナ禍でインバウンド(訪日外国人客)等の需要が減少しているものの、観光面での機会損失は小さくない」と話す。また「休館のまま放置されている現在の状態は印象的にマイナス」と心配する。
 大館市は東京五輪・パラリンピックのタイのホストタウンに指定されており、同ホテルは当初、選手団の宿泊場所として選定されていた。2019年に市内で行われた事前合宿の際には、選手たちが10泊11日の日程で宿泊。同市スポーツ振興課によると、脳性まひを抱えるパラ選手の中には専用ベッドの持ち込みが必要な人もおり、結婚式用の控室などを活用すれば対応可能なため、重宝していたという。
 今年7月に再び同市内で予定されている事前合宿では、代替施設で対応せざるを得なくなった。
 今年新たに始動した官民連携組織「スポーツコミッション大館」では大会や合宿誘致に力を入れる計画も進んでおり、事務局長の佐藤税・スポーツ振興課長は「ホテルの収容能力は大きかった。今後大きな大会を誘致する際は近隣市町村への誘導なども検討しなければならない」と話している。
 同ホテルは1973年に秋北バス(大館市)直営の「秋北ホテル」として開業。85部屋の客室や6カ所の宴会場、展望食堂を持つ。2003年に運営が秋北バスからHMIに移り、08年には全国植樹祭出席のため当時の天皇、皇后両陛下(現在の上皇ご夫妻)が宿泊された。

森林の経営管理 7割超「市に委ねたい」 北秋田市 2地区で意向調査

2021-04-19
 北秋田市は、森林を大切な資源として管理し守っていくことを目的に2019年度からスタートした「森林経営管理制度」について、20年度の取り組み状況をまとめた。前山・黒沢地区の森林所有者のうち40人から「経営管理権集積計画」作成の申し出を受けており、順次、設定のための公告を進めている。
 19年4月から施行された森林経営管理法に基づく「新たな森林管理システム」に対応したもの。森林資源の適切な管理と林業の成長産業化を進めることを目指しており、市町村が主体となって管理を行う新たな森林管理システムが制度化された。
 この制度では、森林所有者が適切な時期に伐採や造林、保育を行うことが明確化されるとともに、所有者が適切な森林管理を行うことができない場合には、市町村が仲介役となって森林を集約し、意欲と能力のある森林事業体へ経営を委ねる。一方で、森林経営に適さない森林は、森林環境譲与税を活用しながら市町村が管理を行っていく。
 市によると、市の面積11万5276haのうち、森林面積は約9万6000ha。民有林は約4万ha。19年度に作成した全体計画では、長期間にわたって伐採等が行われていないなど、事業の対象となる森林面積は1万4493haで所有者数は1万1040人となった。
 前山と黒沢地区では19年度、森林所有者215人(389ha)を対象に意向調査を実施。138人(283ha)が回答した。このうち、「市に経営や管理を委ねることを検討したい」と答えたのは、77・5%に当たる107人(約155ha)だった。
 こうした結果を踏まえ、20年度は個別相談会などを行い、40人から経営管理権集積計画の作成について申し出を受けたという。この計画は、市が「経営管理を行うべき」と判断した森林を取りまとめる際に作成する。森林所有者が計画に同意したあと、公告・縦覧することで森林の経営管理権が市に設定される。
 市は「今後、林業経営に適した森林の経営管理を、意欲と能力のある民間事業者へ再委託する。これが難しい森林の経営計画は市が行うことで、林業の持続的な発展に努めたい」としている。

ペットボトル楽器やワロック楽しむ 鹿角市のコモッセ 開館6周年イベント

2021-04-19
大きな石と交換して笑顔を見せる子どもたち(コモッセ)
 鹿角市花輪のコモッセの開館6周年イベントが18日までの3日間開かれた。多彩な行事が行われ、多くの市民でにぎわった。
 17日は、ワロックジャパンの志田優さん(58)=秋田市=を講師に迎え「石アート・ワロック」が開かれた。定員いっぱいの30人の親子連れが参加し、石に絵を描き、コモッセ内の23カ所に設置した石の交換場所で好きな石と交換した。
 尾去沢小4年の和田一希さんは「石に秋田県の地図を書いた。変わった石と交換できて楽しかった。またやってみたい」と顔をほころばせた。
 18日はペットボトルに豆などを入れて〝楽器〟を作り、演奏を楽しむミニコンサートが開かれた。会場のこもれび広場で上津野ウインドアンサンブルのメンバーが演奏。それに合わせて親子連れが手作り楽器で音を出した。
 会場の一角には、手作り楽器の体験コーナーを設け、ペットボトルと豆やビーズを用意。参加者はビーズを中に入れ、ペットボトルの外側に思い思いにペイントし、「シェーカー」を作った。また、ペットボトルの外側を割り箸でなぞれば、楽器の「ギロ」となった。
 アンサンブルのメンバーは、アニメソングやポップスなどバラードからテンポの速い曲まで幅広い曲を演奏。来場者は、演奏に合わせて、ペットボトルを振るなどして音を出していた。
 母親と一緒に来た片岡巴ちゃん(4)は、「作るのが楽しかった。音を出すことも楽しかった」と話した。アンサンブルの葛西堅代表は「子どもたちに、音楽の楽しさを感じてもらう機会になってほしい」と期待を込めていた。

湖上から眺める外輪山 春の観光が幕開け 遊覧船が運航

2021-04-18
遊覧船に乗り込む団体客(休屋桟橋)
 十和田八幡平国立公園内の十和田湖で17日、遊覧船による本年度の「湖上遊覧」が始まった。新型コロナウイルス感染症対策でセレモニーは中止。初日は小雨の中、団体客などが乗り込み、湖上から雪の残る外輪山と湖などの自然美を堪能した。
 湖上遊覧は十和田湖観光の呼び物。現在は十和田市の十和田観光電鉄(佐藤行洋社長)が休屋発着(距離18㌔、所要時間約50分)と、休屋―子ノ口(同)の2航路で運航している。
 同社の湯瀬功一支配人代理は「コロナ対策で船内に空気清浄機などを設置し、定員も通常の約半分に設定した。コロナが落ち着き皆さんに湖上遊覧を楽しんでもらえるような状態になれば」と今後を見据えた。
 休屋発着の第3便には団体客ら17人が乗船。岡山県から家族で訪れた20代の女性会社員は「東北に来ることはなかなか無いので、雄大な景色を楽しみたい」と話した。
 バスターミナルのJRハウス十和田で、お土産の販売などを行うレークサービスの上田堅吉社長は「13日から八戸、青森行きのバス運行が始まったが、利用者は例年の2~3割ほど」と話していた。
 本年度の運航期間は11月8日まで。2航路で1日最大18便を運航する。11万人の乗船を目指している。



小坂鉄道レールバイク 2年ぶり営業始まる あいにくの雨も「楽しい」

2021-04-18
レールバイクで旧小坂鉄道を走る観光客(大館市雪沢)
 NPO法人大館・小坂鉄道レールバイク(近藤肇理事長)は17日、今季の営業を開始した。新型コロナウイルスの影響で昨年は運行を全て中止したため、2年ぶり。初日はあいにくの雨となったが、3組の予約があり、約30分の「長木渓谷コース」を疾走した。営業は11月14日まで。
 法人は旧小坂鉄道の線路で四輪自転車「レールバイク」やトロッコを2013年8月から常時運行している。県外や海外から観光客が体験に訪れており、昨年は4月に始める予定だったが、新型コロナ感染拡大で、外出の抑制につなげるため全ての運行を中止した。
 小棚木政之事務局長によると、「再開しないとレールバイクの存在が忘れられ、運行のノウハウが低下する」と今季の運行を決めた。県内外のファンから応援の声が届いたことも後押しとなった。手指消毒や受付時のマスク着用のほか、乗り終わった車両はアルコール消毒するなど感染予防対策を講じる。積極的な宣伝も行わないという。
 雪沢の清風荘前から小坂方面に向かう片道1・8㌔を往復する常設コースで運行。秋田市の会社員、伊藤俊永さん(42)は「インターネットで知り、昨年乗りに来るつもりだったので楽しみにしていた」と、雨がっぱを着て出発した。「疲れたが、景色を楽しめた。天気がいい日にまた来たい」と話した。
 小棚木事務局長は「大型連休の予約が入り始めている。自粛生活でストレスがたまる中、屋外で密にならずに楽しめるレールバイクを楽しんでほしい」と呼び掛けた。毎週水、木曜が定休(祝日を除く)。8月は無休。6、7月は二つの鉄橋を渡り大館方面に向かうコースを運行する。




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現・新 一騎打ち 小坂町長選 8年ぶり選挙戦告示

2021-03-31
 任期満了に伴う小坂町長選が30日告示された。立候補したのは届け出順に、新人で町の元建設課長、伏見俊一氏(61)、4選を目指す現職の細越満氏(73)の2人で、現職と新人の一騎打ちが確定した。2人とも無所属で、細越候補は自民党が推薦、公明党が支持する。両陣営とも選挙事務所前で第一声を上げ、8年ぶりとなる5日間の選挙戦に突入した。
 伏見陣営は、小坂鉱山字古館の選挙事務所前で出陣のセレモニーを行い、約40人が参加。後援会の佐々木雅也会長は「町を変えていくんだという熱い思いで活動していきたい」とあいさつ。菅原明雅町議が応援あいさつをした後、伏見候補が第一声を上げた。
 公約として、▽町民の声にしっかりと向き合う▽強いリーダーシップと迅速な意思決定で町政をけん引▽新しい発想、柔軟な思考で町の未来を切り開く―の3点を示し、「コロナ対策にすぐに取りかかりたい。全町民に2回のワクチン接種を早期に終了するよう全力で取り組みたい」と訴え、支持を呼び掛けた。
 細越陣営は、小坂鉱山字栗平の選挙事務所で神事を行った後、出陣式を行い、約100人が参加。後援会の目時英規会長が「状況は接戦。ぜひとも当選させてほしい」と訴えた。川口一県議、福原淳嗣大館市長らがあいさつし、細越候補が第一声を上げた。
 早急に取り組むこととして新型コロナ対策を挙げ、「困っている人が結構いる。コロナウイルスは止まっていない。町政も止めるわけにはいかない」と強調。「危機的な状況の中で、町政を変える必要はない」と継続を訴えた。まちづくりには県、国とのパイプが必要として、3期、12年の経験に支持を訴えた。
 期日前投票は31日から4月3日まで役場で行われる。時間は午前8時30分から午後8時まで。4月2日には十和田出張所で午前8時30分から午後5時まで行われる。
 29日現在の有権者数は4353人(男1999人、女2354人)。

市日文化 観光活用を 秋田犬ツーリズム ワークショップで探る 県北のマップも作成

2021-03-31
今後の市日のあり方について議論したワークショップ(比内公民館)
 大館、北秋田、小坂、上小阿仁4市町村の観光地域づくり法人・秋田犬ツーリズム(中田直文会長)は30日、県北部の市日文化の活性化・観光活用を目指すワークショップを大館市比内公民館で開いた。行政や市日関係者のほか、県内7市町村の地域おこし協力隊員ら約30人が参加。若い世代にも親しまれる新たな市日の形を探った。
 2部構成で第1部は扇田市日を見学。第2部でワークショップを実施した。地域によって400年以上の歴史を持つ県北地域の市日文化を、今後観光にも活用しようと初めて開いた。
 ワークショップで同法人の大須賀信事務局長は「日本の観光の弱みは『朝』。県北地域には数多くの市日があり、秋田の観光の切り札になる。市日文化そのものの活性化も図りたい」とあいさつした。
 続いて、大館市岩瀬地区で農産物直売所「たけのこ館」を運営するほか、昨年11月から早口市日に出店しているみちのく食品の田村貴明代表、大館市日会の佐々木公司代表、扇田市日会の佐藤義晃代表の3人が、それぞれの市日の特徴や課題などについて紹介した。
 その後、参加者は6班に分かれ「市日を実際に見た印象」、「今後どんなことをやったら面白いか」、「これからの市日に求められること」、「その実現のため何をすればいいか」の4点について議論。「市日マイスターのような、詳しく説明してくれる案内人がいれば初めて来た人も安心」、「若い人に新規出店してもらうため、SNSなどでの情報発信を強化した方がいい」などさまざまな意見が出された。
 田村代表は「新鮮な意見ばかりで勉強になった。市日に初めて訪れた人のための案内などは取り入れていきたい」と話した。佐藤会長は「ワークショップで出たアイデアを基に、さらに来場者に喜んでもらえる市日にしていきたい」と話していた。
 同法人ではこのほか、かづのDMO、あきた白神ツーリズム(能代市)と連携し、各市日の場所や開催日が一覧表になった「県北市日カレンダー・マップ」を作成した。今後各自治体や観光協会などに配布を予定しており、大須賀事務局長は「他地域の大きな朝市などに規模ではかなわなくても、各市日が束になって連携すれば大きな観光資源になる」などと話していた。

米代川 連携した治水に向け 「流域プロジェクト」公表 圏域協議会 河川整備や防災拠点

2021-03-31
 国土交通省能代河川国道事務所や県、県北地区の各市町村などでつくる「米代川圏域流域治水協議会」は30日、策定を進めてきた「流域治水プロジェクト」を公表した。河川整備と併せて、水田貯留の対策や防災拠点等の取り組みを実施することで、流域の浸水被害の軽減を図るとしている。
 2018年7月豪雨や19年東日本台風など、全国各地で豪雨等による水害や土砂災害が発生、人命や社会経済への甚大な被害が生じている。水災害リスクの増大に備えるため、国は「河川管理者等の取り組みだけではなく、注意期に関わる関係者が主体的に治水に取り組む」という「流域治水」を推進することにした。
 こうした動きを受け、米代川圏域での流域治水を計画的に推進することを目的に20年9月18日付で協議会を設立。同事務所と県のほか、能代市、北秋田市、大館市、鹿角市、小坂町、藤里町、上小阿仁村などが参加して、プロジェクトの策定を進めてきた。
 掲載した対策のうち、「氾濫をできるだけ防ぐ・減らす」ことを目的としたものは▽河道掘削・堤防整備等▽9ダムにおける事前放流等の実施、体制構築▽開発行為に対する雨水貯留・浸透施設の設置指導▽水田貯留―など。「被害対象を減少させる」ものでは▽防災拠点等の整備▽立地適正化計画の策定・見直し―を行うとした。
 また、「被害の軽減・早期復旧・復興」のための対策には▽危機管理型水位計、簡易型河川監視カメラの設置▽教育機関との連携による出前講座・防災教育の拡充▽要配慮者利用施設の避難確保計画作成の促進▽避難態勢等の強化―などを挙げた。
 このうち、防災拠点等の整備は同事務所が北秋田市鷹巣地区で進めるもので、洪水等の災害時に復旧活動の基地となる防災拠点等を整備する。鹿角市では「立地適正化計画による居住誘導」、大館市では「雨水貯留施設の整備」などを計画している。
 これらの対策については、スケジュールを示したロードマップも作成。「短期」では「水位低下を目的とした河道掘削を実施するとともに、立地適正化計画の策定や防災拠点等の整備を図る」、「中期」では「危機管理型水位計などの設置による避難行動を促す河川情報の充実を図る」、「中長期」では「水田貯留による流出抑制対策を図る。防災教育の拡充など、より確実な避難態勢の構築を図る」とした。

八幡平アスピーテライン 来月15日の開通に向け 除雪作業が本格化

2021-03-30
支持者から祝福の花束を受け取った津谷氏㊥と妻の淳子さん㊨
 冬季閉鎖されている鹿角市と岩手県八幡平市を結ぶ観光道路「八幡平アスピーテライン」(主要地方道大更八幡平線)で、春の開通に向けて除雪作業が本格化している。現地で29日、除雪作業の様子が報道陣に公開され、大型除雪車の特殊な作業により道路両脇に雪の壁ができた。
 山岳道路のアスピーテラインは全長47・2㌔で本県側16㌔、岩手県側31・2㌔。冬季は20・4㌔の区間が閉鎖され、本県側の閉鎖区間は後生掛ゲートから見返峠までの9・8㌔。
 道路管理者の県鹿角地域振興局によると、今年は4日から本県側の除雪を開始。大型除雪車6台で作業を進めている。1日当たり750㍍ほど進み、28日までに蒸ノ湯ゲートから約7・8㌔の除雪が完了した。今年は天候に恵まれ、これまで作業を中断した日は無く、順調に作業が進んでいる。積雪は例年並みで標高約1400㍍の地点で壁の高さは5・6㍍。
 この日は標高約1520㍍地点で除雪。ロータリー除雪車2台で雪を吹き飛ばし、雪の壁を作った。
 同局建設部保全・環境課の樽田太朗課長は「残り2㌔まで順調に除雪が進んでいる。開通時には安全運転で景色を楽しんで」と話した。
 全線開通は4月15日の予定で、午前10時から通行可。5月下旬までは夜間(午後5時~翌日午前8時)通行止め。


小坂町長選きょう告示 短期決戦へ 現職と新人 立候補予定

2021-03-30
 任期満了に伴う小坂町長選は30日、告示される。立候補を予定しているのは4選を目指す現職の細越満氏(73)、新人で町の元建設課長、伏見俊一氏(61)の2人。両陣営とも選挙事務所前で第一声を上げ、5日間の選挙戦に突入する。
 前回(2017年)は細越氏が無投票で3選を決めており、選挙戦となるのは8年ぶり。町の最上位計画、第6次総合計画が新年度から始まるなど町の将来を占う節目の選挙ともなる。これまでの両氏の発言から争点を探った。
 最大の課題として、「人口減少」を挙げるのは両氏とも同じ。現職の細越氏は、若者世代の定住促進をはじめ子育て支援や地域福祉の充実、道路・下水道のインフラ整備をこれまでの実績として示し、他の自治体と比較して「決してひけを取るものではない」と自負する。そして、各種施策の継続と拡充によって課題解決につなげたいと述べる。
 新人の伏見氏は、「いろんな問題が複合的に絡み合った結果が、人口減少だ」とし、一つの施策で解決できるものではなく、さまざまな施策をバランスよく進めると語る。短期、中期、長期という視点で考え、リーダーシップと迅速な意思決定、新しい発想と柔軟な思考を強調する。
 政治姿勢は、細越氏が初当選以来「町民目線を大事にする」という基本方針を貫いている。「私の持てる力を精いっぱい発揮しながら、誠心誠意まちづくりに取り組んできた。町民の声に耳を傾けながら、町民目線を大事にしていくことを約束する」と話す。
 町民目線について、伏見氏は町民の声をよく聞いた上で「その中からニーズをとらえ、施策を考えていくことでなければならない。私は真の町民目線を目指す」と話す。町民の声を聞く場を恒常的に設置したい、と計画を示す。町政の現状については「福祉、教育などは手堅く進められている」との認識を示しながら、「職員が町長をしっかりと支えていると思う」と職員の働きに言及する。その上でプラスアルファの部分、産業の育成やアフターコロナ対策、観光の将来展望が不足している、と指摘する。
 一方、新人との違いを問われた細越氏は、「(新人は)できる、できないに関係なく、話している感じがする。私は、今までやってきたことの中で、発言は慎重にならざるを得ない」。国、県、国会議員、県議との連携の重要性を強調する。
 3期、12年の経験と実績を掲げる細越氏、町政の変化を訴える伏見氏。投開票は4月4日行われる。
 立候補の受け付けは午前8時30分から役場で。細越陣営は午前9時ごろから神事を行った後、第一声を上げる予定。伏見陣営は午前9時ごろから第一声を上げる予定。 
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