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大館市 高齢者の除雪支援利用広がる  スノーレンジャー連日出動

2021-01-20
屋根から落ちた雪を片付けるハチ公スノーレンジャー(大館市橋桁)
  降雪が続く今冬、大館市で高齢者の除雪支援の利用が広がっている。市社会福祉協議会の除雪ボランティア「ハチ公スノーレンジャー」は連日1人暮らしなどの世帯に出動し、屋根からの落雪などを片付け、生活の安全を確保している。市が実施する間口を除雪する事業や屋根の雪下ろし費用の一部を助成する事業には問い合わせが多く、担当者が相談に応じている。
 ハチ公スノーレンジャーは、高齢者や障害者など除雪が困難な世帯を対象に、屋根から落ちた雪の撤去や危険箇所の雪を片付ける。本年度は企業や社会福祉施設、町内会、学校、個人など1466人がボランティアに登録した。
 担当によると、昨年12月18日から今月18日までに22世帯で活動。地域の民生委員などからの連絡を受けて今月3連休以降は連日活動し、多い日では1日4世帯に対応した。すでに少雪だった19年度の6回、24世帯に迫る活動回数となっている。
 15日は障害者サービス事業所・白沢通園センターの職員と利用者10人が同市橋桁の女性(77)宅を訪れた。玄関前には屋根から落ちた雪が固く積み上がり、スコップで崩し、スノーダンプで運んだ。自宅裏のガスボンベを覆う雪もきれいに片付けた。
 女性は「昨春関西から引っ越してきて迎えた冬だが、雪が多く驚いている。毎日屋根から雪が落ちて除雪が追いつかず、助かる」と感謝した。庄司馨施設長は「大館圏域ふくし会の法人全体で参加し、社会貢献活動としてできる限り対応していきたい」と話した。
 市長寿課は高齢者の除雪支援として3事業を実施。「雪下ろし支援事業補助金」は、高齢者のみの世帯が市内の業者に委託した際、費用の2分の1、最大3万円を助成する。65歳以上で一戸建ての持ち家に住む、市民税非課税世帯が対象。19年度は利用がなかったが、本年度は問い合わせが約20件寄せられ、担当者が事業内容を紹介している。
 降雪時、登録した事業者が玄関から道路までの間の除雪を行う「軽度生活援助」は、65歳以上の非課税世帯が対象で、287人が登録した。市の補助で、利用者負担は30分につき100円。除雪車が出動した日に間口除雪を担う町内会に活動費を助成する「地域ふれあい除雪支援事業」は、対象世帯に107町内会、595世帯を決定した。19年度の実施世帯と比べ、12町内会、41世帯増えた。市は実施町内会に1世帯当たり7000円を助成する。
 担当者は「今月に入り、軽度生活援助の問い合わせが増えたが、事業者の作業が追いつかない状況も出ている。ふれあい除雪も変更があった場合などは相談してほしい」と話した。


 鹿角市大湯 銚子の滝が凍結 氷瀑、神秘の色彩

2021-01-20
厳しい冷え込みで凍結した銚子の滝(鹿角市十和田大湯)
 鹿角市十和田大湯中滝地区の銚子(ちょうし)の滝が凍り「氷瀑(ひょうばく)」が見られている。18日、鹿角市では最低気温が氷点下13・2度(午前6時58分)まで下がり、大寒を目前に厳しい寒さとなった。
 銚子の滝は、落差18㍍、幅8㍍。滝の全面を覆うように氷が大きく成長。凍り付いた氷柱(つらら)は青みがかった神秘的な色彩を呈した。
 NPO法人かづのふるさと学舎(黒澤正理事長)によると、銚子の滝が全面的に凍り付くことは珍しいという。
 付近にある錦見の滝(落差10・8㍍、幅12・5㍍)でも氷瀑が現れている。

「新しい秋田へチェンジ」 知事選 山本氏が出馬表明 県庁で会見 佐竹氏、村岡氏に続き3人目

2021-01-19
知事選への立候補を表明する山本氏(県庁)
 県美容生活衛生同業組合前理事長で美容室経営の山本久博氏(69)=秋田市=は18日、任期満了(4月19日)に伴う知事選に無所属で立候補すると表明した。県庁で会見を行い、洋上風力発電を中心にした再生可能エネルギーの収益を県内に還元する仕組みの構築などを挙げ、「民間の決断力と行動力で秋田をチェンジしたい」と訴えた。
 山本氏は「人口減少や高齢化、平均所得の低迷などで本県を取り巻く状況が厳しい中、コロナ禍が追い打ちをかけ、秋田は本当に非常事態。子どもたちの笑顔があふれ、若者が明るく楽しい未来を描ける秋田をつくるためには、民間の決断力と行動力が必要。誰かがやらなければならないという思いで決意した」と出馬を決めた心境を話した。
 公約として「新しい秋田のための7つのチェンジ」を示し、▽子どもたちの笑顔あふれる楽しい秋田▽経済的に豊かな秋田▽誰もが活躍できる秋田▽ビジネスで世界に羽ばたく秋田▽農林水産業が輝く美味(おい)しいがあふれる秋田▽SDGs先進県秋田▽地域に根ざした県民のための風力発電―のチェンジに取り組むとし、「4年待つと手遅れになる。今変えるしかない」と訴えた。
 特に力を入れる洋上風力発電については「本県でも計画が進んでいるが、収益を地元に還元する仕組みは不十分。知事自らがプランを描いて秋田のためになる仕組みをつくる」とし、地元企業が事業に参入しやすいとする浮体式洋上風力発電の導入を進める考えを示した。
 知事選への立候補表明は現職の佐竹敬久氏、元衆院議員の村岡敏英氏に続いて3人目。
 【山本氏の略歴】1951年4月4日、秋田市生まれ。秋田高校卒業後、家業の美容師の道に進み、アメリカなどで修業。76年、秋田市に美容室を開業。現在、市内で2店舗を経営する。昨年12月まで県美容生活衛生同業組合理事長。風の王国プロジェクト主宰など務める。

商談もオンラインで 北秋田市商工会 初開催ですでに成果 「スペース」の貸し出し開始

2021-01-19
北秋田市商工会が発行した「バイヤーズ・ガイド」
 新型コロナウイルス感染症の影響を受けて商談会や見本市の中止等が相次ぐ中、北秋田市商工会(藤本忠会長)はインターネットを活用した「オンライン商談会」の取り組みを進めている。初めて開催した昨年11月の商談会は、新たな取引が始まるなど成果を挙げた。会員企業の取り組みを支援しようと、パソコンなどを用意した「オンライン商談スペース」の貸し出しも開始した。
 昨年の春以降、県外への往来自粛が呼びかけられたり、大規模なイベントの中止が求められたりしたことで、販路の拡大を目指す事業者にとっては思うような活動ができない状況が続いていた。
 こうした中、同商工会は本年度の「伴走型小規模事業者支援推進事業」を活用し「きたあきたのうめ~モノ発掘プロジェクト」を推進。セミナーや個別面談等で商品力や商談力の向上を図るとともに、販路開拓のためのオンライン商談会を開くことにした。
 昨年11月20日のオンライン商談会は、商工会の主催としては県内で初めての開催。バイヤー側は東京都内の百貨店など4社と広島県の商社の計5社、会員からは8社が参加。会員企業とバイヤーによるモニター越しの1対1での商談は、計29回を数えた。
 バイヤー側からは「首都圏にないもの、地元で愛されているものを現代風にアレンジした商品がほしい」といったアドバイスがあったほか、会員企業からも「初めてのオンライン商談で不安だったが、商工会職員がついてくれて、心強かった」「商談後、バイヤー2社から引き合いがあった」などの声が聞かれた。
 同商工会は「新型コロナウイルスの感染が広がる中でも、東京や広島のバイヤーと商談することができた。顔や商品を見ながらのため、商談が進んだ」などと説明。今後の商談に役立てていこうと、商談会に参加した8社を含む計12社の商品を掲載した「バイヤーズ・ガイド」を発行。全国のバイヤー約3000社に送付した。
 オンライン商談会に臨む会員企業を支援しようと、商工会館内に設けた商談スペースの貸し出しを開始した。カメラ・スピーカー付のノートパソコンや、複数人数での参加にも対応する32型モニター、インターネット回線などを用意。機器の使用などは、職員のサポートを受けることもできる。
 利用の際は、商談予定日の7日前までの申し込みが必要。問い合わせは北秋田市商工会(電話0186・62・1850)。

捜査用似顔絵 「解決の一助に」と意欲 大館署の長澤さん 県競技会で最優秀賞

2021-01-19
県警現場鑑識競技会の「捜査用似顔絵の部」で頂点に立った長澤さん(大館署)
 県警が主催する現場鑑識競技会(昨年11月24日・秋田市)の「捜査用似顔絵の部」で、大館署地域課の田代駐在所に勤務する長澤美代子巡査長(41)=大仙市出身=が最優秀賞に選ばれ、県警本部長表彰を受けた。事件の容疑者や不審者の特定、行方不明者の捜索等をするために重要な捜査手法の一つとされ、作成技術のある警察官は、人材が限られる中で貴重な存在。全県の署員の中で頂点に立ち、「練習してきて良かった。事件解決のため、これからも機会があれば描きたい」と話している。
 同競技会は鑑識技術の向上、初動捜査の強化を目的に毎年開かれており、2002年からは現場出動の機会の多い地域部門の警察官等を対象にしている。県内14署がそれぞれ3人でチームを編成し、「現場鑑識の部」に2人、「捜査用似顔絵の部」に1人が出場、部門別や総合の順位を競う。
 このうち「捜査用似顔絵の部」は、50分間で目撃者役から犯人役の特徴を聞き出し、鉛筆と消しゴムのみを使用して似顔絵を作成するもの。作画技術、顔の特徴を捉えているかなどを総合的に審査する。
 今回は民家で下着泥棒が発生し、逃げ去る犯人を目撃した人がいる―との想定で実施。県内各署から14人が出場し、長澤巡査長が栄冠に輝いた。「緊張したが、落ち着いてできた」と振り返る。競技会前に約2週間、集中的に指導を受けながら練習しただけに「結果が出せて良かった。終わってホッとした」と喜んだ。大館署チームは総合順位でも頂点に立った。
 中学、高校時代に美術部に所属。しばらく絵画から離れていたが、2005年に捜査用似顔絵の講習会に参加したことで再び筆を握る機会が増えた。基本技術や聞き取り方法などを学び、同年には潟上市での強盗事件で、容疑者の似顔絵を作成して逮捕につなげた経験もある。
 現在、大館署で似顔絵を作成できる署員は5人前後。指導した刑事課鑑識係の熊谷優樹係長は「検挙に至らない事案でも、当事者を特定することで注意、警告につなげられる。警察署によっては描ける人がいない場合もあり、貴重な存在」と話す。
 長澤さんは「機会があれば、これからも似顔絵の作成をしていきたい。学んだ技術がさび付かないよう、練習を続けていく。自分が描いた似顔絵が事件解決の一助になれば」と決意を新たにした。
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桜櫓館耐震改修 腐食広範で工期延長 大館市 3月中旬の完成目指す

2020-12-31
耐震改修工事が行われている桜櫓館(月撮影、大館市字中城)
 大館市が所有する国登録有形文化財「桜櫓館(おうろかん)」の耐震改修工事は、当初予定していた来年1月中旬の工期を2カ月延長し、3月中旬の完成を目指している。補強は終えたものの、想定より構造材や屋根下地材の腐食などが広範囲におよび、手間がかかっていることや部材の発注で遅れが生じた。4月に見学・貸館を再開する予定。
 耐震診断で東西方向の耐力壁が不足し、窓や戸などの開口部も多いため暴風時に倒壊の恐れがあると判定。南北方向の壁量はあるものの配置バランスが悪く、地震時に建物が変形しやすいとされ、5月から改修工事を行っている。事業費は約6500万円。
 文化財の価値を守ることと安全性確保の両立を目指し、できるだけ見えない位置で耐震化することを前提とし、建設当時の材料も可能な限り使用。既存の土壁は撤去し、構造用合板で耐力壁を設けた上で、再び土壁で仕上げる。屋根は既存の野地板と垂木、2階床は床板と根太の固定方法をそれぞれ確認し、想定と異なる留め金物は交換または増し打ちを行っている。土台と基礎、柱と横架材(土台・梁(はり))などの金物補強、既存梁を補強するための鉄骨梁と柱の新設なども進めている。
 過去の修繕が意匠的価値を損ねているとして、外壁や屋根の復元を図る。木製建具の組子修理やふすま・障子の張り替え、外観木部保護塗装も行う。浴室など使用していない部屋は物置に改修。電気・機械設備は更新する。庭園の樹木は剪定(せんてい)し、建物の外観が見えるよう整える。
 桜櫓館は、大館町長を務めた桜場文蔵氏が1933年に建てた木造2階の和風住宅(延べ床面積324平方㍍)。ケヤキの大梁(おおばり)と長尺・幅広の床板、秋田杉の長押(なげし)も継ぎ足すことなく長尺が使われた。各部屋の書院、部屋の障子や階段の手すりにも高度な技術が施され、2階の屋根から突き出た展望台もある。80年に現在地へ移転工事(曳家(ひきや))が行われ、北側の和室を解体。99年7月に登録文化財となった。
 市歴史的風致維持向上計画の重点区域内にあり、桜場氏が秋田犬保存会長だったことや、隣接の桂城公園で本部展覧会が開かれていたことから、秋田犬を守り育てる風致も貴重だとして「歴史的風致形成建造物」に指定。市は2018年9月に民間所有者から土地・建物を購入した。

感染対策し新年へ 北鹿地方の神社 初詣の準備進む 「混み合う日時避けて」

2020-12-31
マスク、フェースシールドを着用して絵馬の準備作業をする学生(大館神明社)
 2020年も残すところ1日となった。新型コロナウイルスに悩まされ続けた1年の暮れを迎え、北鹿地方の神社では新年の初詣に向けた準備が大詰めを迎えている。感染防止対策にも気を配りながら、慌ただしく作業を進めている。
 毎年大勢の参拝客が訪れる大館市の大館神明社(佐藤文人宮司)では、縁起物の準備作業が進む。来年の干支(えと)「丑(うし)」にちなんだ巨大絵馬と同じ絵柄の絵馬や、招き猫をイメージした「開運干支土鈴」などを用意。牛の着ぐるみを着たハローキティのお守りや、コロナウイルスに関連して「疫病退散」の茅の輪守り、旅行安全御守なども並べる。破魔矢や熊手なども含めて約100種類を頒布する予定だ。
 30日は、アルバイトの高校生や大学生が説明を受けた後、絵馬に麻のひもを結ぶ作業を行った。新年に願いを込め、一つ一つ確認しながら丁寧に仕上げていた。
 初詣の感染防止対策として、縁起物を頒布する授与所ではアルバイトの巫女(みこ)らにマスク、フェースシールド、手袋を付けて接客してもらう。例年1カ所だったおみくじ売り場は2カ所に分け、密を避ける。各所に消毒液を置き、参拝客にマスク、手袋の着用、対人距離の確保を求めるため注意書きも掲示する予定。
 例年大みそかから元日にかけて24時間体制で参拝客の対応に当たっていたが、この元日午前3~7時は閉鎖して受け入れを取りやめる。
 コロナ禍の今年は分散参拝の問い合わせが複数あり、既に縁起物を買い求める人も見られるという。同神社は「感染対策をし、人との距離を保って参拝してほしい。初詣は新年初めてのお参り。新年の混み合う日時を避けて訪れてもらえれば」としている。
 駐車場は神社北側の曳山車車庫前のほか、今年境内整備事業で新設した境内北側も利用できる。約90台分を確保できる見通しで、周知している。

北鹿地方に大雪 倒木や交通に乱れ 年末年始も警戒を

2020-12-31
雪が降り積もって倒木が発生した現場(北秋田市七日市)
 冬型の気圧配置が強まった影響などで、北鹿地方は30日、大雪に見舞われた。秋田地方気象台によると、午後4時までの24時間降雪量は北秋田市阿仁合で37㌢を記録。同市や鹿角市では倒木があり、道路の一時通行止めなども発生した。公共交通機関も乱れた。
 気象台によると、午後4時までの24時間降雪量は鹿角市で30㌢、北秋田市鷹巣で17㌢。同時刻現在の積雪の深さは鹿角市で50㌢、阿仁合で47㌢、鷹巣で32㌢まで増えた。
 午後4時現在、北秋田市では雪の重み等のため計4カ所で倒木が発生。同市七日市の県道では、2カ所で樹木が電線に倒れかかった。国道や市道でも倒木が道路をふさぐなど影響が出た。鹿角市八幡平堀合の市道でも倒木があり、午前5時ごろから約7時間にわたって全面通行止めとなった。
 JR秋田支社によると、大雪の影響で花輪線は午後1時30分から全線で運転を見合わせた。普通列車上下8本が運休、同2本が区間運休した。
 全日空によると、大館能代発羽田行き720便は雪のため出発が遅れ、31分遅れの午後0時41分に到着した。
 気象台によると、県内は31日から1月1日にかけても強い冬型の気圧配置が続き、大雪となる所がある見込み。31日午後6時までに予想される24時間降雪量は、多い所で平野部40㌢、山沿い50㌢。その後も雪が降り続くとみている。交通障害や建物被害への警戒、屋根からの落雪や路面・水道管凍結、なだれなどへの注意を呼び掛けている。

平日の歩行者 大町、御成町など大幅減 大館商議所通行量調査 コロナ予防で外出控え

2020-12-30
 大館市の中心市街地の人通りについて、大館商工会議所の通行量調査によると、大町と御成町2丁目、同3丁目の平日の通行量(歩行者)は前年を8~38・6%下回った。今年から新たに観測地点とした比内町扇田は、平日の通行量が休日に比べて2倍以上多い結果となった。大館商議所は「新型コロナウイルスの感染予防で外出を控える傾向が大きく反映したものと考えられる」としている。
 商業振興の研究や施策の参考にするため、10月16、18日の午前10時から午後5時まで調査。歩行者は商店街を形成する大町と御成町2、3丁目、比内町扇田の4地点、車両は大型店が立地する清水町、大田面を加えた6地点でそれぞれ計測した。両日ともに晴れや曇りで外出向きの天候だった。
 平日の歩行者は2丁目が382人(前年比8%減)、3丁目325人(38・6%減)、大町271人(18・1%減)、扇田153人の計1131人。休日は2丁目304人(28・5%減)、3丁目406人(12・3%減)、大町176人(32%減)、扇田70人の計956人。すべての地点で平日、休日ともに昨年から減少した。
 2丁目と大町、扇田で平日の通行量が休日を上回っており、銀行や病院などの利用を目的にした来街傾向が見られる。扇田については休日に銀行や病院だけでなく、商店街の多くが閉店していることも歩行者の大幅減につながったとしている。
 2丁目は「リニューアル、リノベーション事業が進む駅前地区の来街者をいかに誘導できるかが重要な課題」と分析。3丁目は「いとくショッピングセンターが目的地となっている。そこを起点に沿道の個人店などを生かし、来街者の回遊性を高める取り組みが求められる」とした。大町は「本年度は県よろず支援拠点事業による『0円改装』で、小売店やハチ公プラザの店舗リニューアルが行われ、今後の集客効果に期待」としている。
 車両の総数は平日が2万8468台、休日は2万8212台。休日の大田面が8267台(2・5%減)で最も多く、以下は▽平日の大田面7288台(2・4%増)▽休日の清水町6862台(1・7%減)▽平日の清水町6376台(0・4%増)▽平日の大町4131台(1%増)▽休日の3丁目3789台(2・2%増)▽休日の大町3750台(13・9%増)▽平日の3丁目3740台(6・4%減)▽平日の2丁目3493台(10・1%増)▽平日の扇田3440台▽休日の扇田2780台▽休日の2丁目2764台(2・1%増)―と続いた。
 7地点で増加したほか、車両・歩行者とも前年より早い時間帯に最多通行量を記録した地点が多く見られ、「遠出を控え、外出の際には車を使用して買い物や外出時間を短くする行動をとっている」と考察した。
 総括では「日沿道の大館市に関連する区間が開通し、大館能代空港や東北道を含めた広域交通網が形成され、人や物流の動きが活発になることが期待される。今後も引き続きハード整備やソフト施策が、車両・歩行者通行量に及ぼす影響を注視することが重要」とまとめた。

比内地鶏 過剰在庫ほぼ解消 官民一体で対策 一部で入荷不足も

2020-12-30
今年6月にJAあきた北青年部が開いた比内地鶏肉の販売会。生産者がおいしさをPRした。
 大館市の助成事業などを背景に比内地鶏の需要が高まっている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で一時期は過剰だった在庫が11月までにほぼ解消。各種助成事業できりたんぽセットなどの販売が例年よりも好調で、事業者からは「商品発送の売り上げが伸びて助かる」といった声がある一方、一部店舗では年末の需要増も相まって在庫が不足する場面も見られる。
 比内地鶏は大館が本県の主要産地。新型コロナの影響で、主な出荷先の首都圏からの注文が激減したため、市内卸売業者は一時期多くの過剰在庫を抱えた。
 過剰在庫解消のため市は8月から、卸売業者が在庫を小売店に安価で販売した場合、差額の一部を補助する事業を行ったほか、本場大館きりたんぽ協会員を対象に比内地鶏の購入助成(1㌔当たり1500円)を行う「比内地鶏販売促進助成事業」を11月末まで展開。申請は7322㌔、助成額は約1100万円に上った。これらの効果で過剰在庫は11月までにおおむね解消された。
 このほか、市が特産品の販売事業者に対して購入客の送料を負担する「特産品送料助成事業」が好調に推移。特にきりたんぽセットなどの発送が昨年よりも増えているという。同市葛原の秋田比内や(武藤幸美社長)では、比内地鶏ハンバーグなどの冷凍商品や、正肉やスープなどが一体となったきりたんぽ鍋セットの売り上げが前年比で約2倍に。担当者は「店と客の双方が助かる事業で本当にありがたい。比内地鶏の消費拡大にもつながる」と感謝する。
 一方で、一部の店では年末の需要増で比内地鶏の入荷が追いつかない場面も。同市有浦のプラザ杉の子では、例年クリスマスの時期に需要が集中する「比内地鶏のローストチキン」(税込み5000円)の販売に影響が出た。ふるさと納税の返礼品分を含め例年並みの700羽を用意したが想定を上回る注文があり、100羽超の注文をキャンセルする事態となった。コロナ禍で忘新年会を開催しない企業から「チキンを購入して社員たちに配りたい」という注文が想定以上に多かったという。
 JAあきた北の生産部会(高橋浩司部会長)は今年の生産羽数を当初21万5000羽と計画していたが、5月から4割減産とし14万5000羽に修正した。月に開いた関係団体への報告会で高橋部会長は「行政、商工団体、地域一丸となった支援に感謝したい」と述べた。通常の生産羽数に戻せるよう今後もPR活動を続けていくとし、来年の生産は通常時から2割減の18万羽とするとしている。

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高校生「働く場、遊び場少ない」 移住者「人温かくストレスない」 北秋田市「市長と語ろう」

2020-11-29
高校生と移住者、市長が意見を交わしたタウンミーティング(コムコム)
 北秋田市の「市長と語ろう! タウンミーティング」が28日、市民ふれあいプラザコムコムで開かれた。同市在住の高校生8人が日頃感じることや改善方法などを津谷永光市長へ提案したほか、移住者2人の目線で見る市について理解を深め、将来の北秋田市の在り方を探った。
 高校生を対象としたタウンミーティングは3年前から開催。今年は移住者と高校生が互いに市の魅力などを語ることで、新たなつながりを生み出そうと実施した。
 参加者は秋田北鷹、大館鳳鳴、能代の3高校に通う生徒8人と、阿仁地区に夫婦で移住した張了了さん、市の地域おこし協力隊員として移住定住促進に取り組む斎藤美奈子さんと津谷市長。コーディネーターは市出身の武田昌大さんが務めた。住民ら約40人が来場した。
 高校生は市の魅力について、人の温かさや農業などの1次産業を挙げる一方、「働く場所や若者が遊べるところが少ない」「市から出て行く人が多い」と課題を述べた。このほか「鷹巣駅をSNS映えスポットにする」「移動販売や街中、病院への送迎車を用意する」などの具体的な提案も行った。
 移住者に対して高校生が質問する場面では、「出身地と北秋田市のどちらが住みやすいか」と質問が上がった。中国・上海市出身の張さんは「北秋田市は人が温かく、ストレスを感じない」と市で暮らして感じた長所を語った。斎藤さんは高校生に対して「地元から離れると魅力や大切さが分かる。若いうちにさまざまな文化や習慣に触れてみて」と呼び掛けていた。
 津谷市長は「皆さんが普段の生活の中で市の問題点を把握したり、将来に向かって考えたりしていると分かった」と述べ、「市を持続させるためには皆さんの力が必要。将来を担う小中高生が一緒になってまちづくりに参画してもらえる施策を展開していきたい」とまとめた。
 

鹿角市12月議会 旧鹿角パークホテル 改修費3億円など補正予算 賛成多数で可決 

2020-11-28
一般会計補正予算は賛成多数で可決した(鹿角市役所)
 鹿角市の12月定例議会は27日開会し、2019年度各会計決算6件を全会一致で認定したほか、上程議案35件中10件を原案通り可決した。このうち旧鹿角パークホテル再開を支援する補助金3億円を盛り込んだ一般会計補正予算は一部議員から「金額が大きい」と異論が出たが、起立採決の結果、賛成多数で可決。児玉一市長は「私の市長としての政策で、一つの企業誘致だと認識している」とし、理解を求めた。
 一般会計補正予算は歳入歳出それぞれ10億6489万円を追加し、総額を230億9351万円とするもの。旧パークホテルの営業再開に向け、市が改修工事費3億円を負担する中心市街地中核ホテル再生支援事業補助金は、一日も早い再開を目指すため、同補助金とGIGAスクール整備事業費のみを計上する第10号補正として初日に採決した。
 旧パークホテルの新たな経営体は先月設立された鹿角プランニング。社長の佐藤順英(ゆきひで)氏(64)は鹿角市出身。福島県で発電所のプラント関連工事などを手掛ける会社を経営している。市がホテル再開を打診したところ、快諾した。
 再開にあたっては老朽化した施設の改修が必要で、全体工事費は約7億2000万円。このうち3億円を市が補助することとし、17日の市議会全員協議会で説明した。来年3~4月のプレオープン、同6月のグランドオープンを予定する。従業員は25~30人(うち正社員12人程度)の見込み。
 質疑では無会派の吉村アイ、田口裕、戸田芳孝の3議員が補助金額の妥当性やホテル経営の見通しなどについて、当局の見解をただした。
 阿部一弘副市長は「補助金の3億円は結果的に工事費を通じて市内経済に還元される。旧パークホテルの周辺への経済波及効果は年約5億8000万円と非常に大きく、交流人口の拡大や雇用、景観、地価など総合的に鑑みて公益性が高いと判断した」と強調。
 花海義人産業部次長は「鹿角プランニングの役員は8人構成。事業計画を確認したが、うまくいくだろうと判断した。3年目に黒字化を見込んでいる」と説明した。
 児玉市長は「補助金額が高いか安いかは、この後で結果が出るものと思っている。せっかく来てくれる会社なので成功するよう、みんなで温かくお迎えしたい」との考えを示した。
 その上で、安保誠一郎議員(無会派)は▽補助金が巨額でその内容が示されていない▽所管の常任委員会で十分な審査がなされていない▽コロナ対策を最優先すべき―の三つの観点から、一般会計補正予算に対する反対討論を述べた。
 これに対し、栗山尚記議員(鹿真会・公明)は「民間による事業再開という、これ以上ないチャンスを逃すことのないよう、市として最大限の支援を行うのは当然のこと」、中山一男議員(清風会)は「ホテルの再開が遅れるほど地域経済へのダメージは大きくなる。スピード感を持って早期着工し、オープンすることが必要」と賛成討論。議長を除く起立採決の結果、賛成12、反対4の賛成多数で可決した。
 上程したのは予算関係3件、条例関係8件、指定管理者の指定案4件、過疎地域自立促進計画の変更案、市道路線の認定案各1件の議案17件、規約を一部変更する専決処分の報告1件。
 このうち一般会計補正予算や工事請負契約変更6件、特別職、議員、一般職の期末手当を引き下げる条例改正3件の計10件を可決。議案25件と陳情5件を常任委員会に付託し散会した。会期は12月17日まで。

 

混戦の中、運動最終日 上小阿仁村長選挙 あす投票 激しい舌戦が続く

2020-11-28
上小阿仁村長選挙のポスター掲示場
 中田吉穂村長の死去に伴って24日に告示された上小阿仁村長選挙は、29日に投開票が行われる。前職と新人の一騎打ちとなり、村内の各所で激しい舌戦を展開。混戦が続く中、運動期間の最終日を迎えた。
 立候補したのは届け出順に、前職で返り咲きを狙う農業の小林悦次候補(66)=五反沢字五反沢=と、前村議会議長の新人で会社員の小林信候補(59)=小沢田字釜渕=の、いずれも無所属の2人。
 小林悦次候補は、村職員や村長の経験をアピールしながら「村長不在の非常事態を早急に正常化する。村長の経験を生かしてすぐに、対応することができる」などと訴え。年金生活者への支援やインフルエンザ予防接種無料化のほか、第2弾の給付金支給などを公約に掲げている。
 小林信候補は、村議会議長などの政治経験をアピール。「村は危機的状況。立て直すには住民と行政、議会が一つになることが大切」と訴えるとともに、「幼児教育と保育環境の充実」や「高齢者の生活支援の充実」「事業所支援と働く場の充実」などの実現を目指すとしている。
 同村の村長選挙は、1983年から連続6期を務めた故北林孝市氏が勇退した2007年の選挙以降、4回連続で村長が交代する激しい選挙が繰り広げられてきた。ただ、投票率は新人同士の一騎打ちを制して北林氏が初当選した83年が96・42%、07年は92・70%だったものの、11年は90・48%、15年は88・48%、19年は86・36%と低下傾向をたどっている。
 今回は、前回から1年7カ月しか経過していない中での選挙であることや、統一地方選の中で行われたこれまでと違い、議会議員選挙とは別日程になったこと、さらには新型コロナウイルス感染症の影響などで、投票率はもう一段、低下することが懸念されている。両陣営ともに票読みには苦慮しながらも、運動期間の最後まで、票の上積みを目指していく構えだ。
 投票は29日午前7時から午後7時(八木沢は午後6時)まで、村内8カ所で行われ、午後8時から村健康増進トレーニングセンターで開票。午後9時までには、大勢が判明する見通しだ。
 村選挙管理委員会が23日現在でまとめた有権者数は2033人(男974人、女1059人)。

 

来春知事選 現職佐竹氏が4選出馬 「次世代の秋田の基礎を」 県議会で表明 「情熱持って」と意欲

2020-11-27
12月県議会で4選出馬を表明した現職の佐竹氏(議場)
 任期満了(2021年4月19日)に伴う来春の知事選について、現職の佐竹敬久氏(73)は26日、4選を目指して立候補することを表明した。同日に開会した12月県議会本会議の冒頭で述べた。新型コロナウイルス感染拡大に伴う時代の大きな変化に対応した次世代の秋田の基礎構築などに取り組みたいとし「私の気力と体力、情熱をもう一度、県政にささげたい」と述べた。
 佐竹氏は「新型コロナウイルス感染の拡大により、この一年、県政は足踏み状態が続いている。落ち着きを取り戻したとしても、時代は大きく変化しようとしている。変化は本県に大きな可能性をもたらすとともに、反作用として負の側面も持つ」などと県政を取り巻く現状を分析。
 「これからの数年は本県にとって極めて大事な時期。次の世代に可能性に満ちた秋田をしっかりと引き継ぐため、ふるさと秋田を守るため、県政にささげたいという気持ちが強くなった。次期知事選への出馬を決意した」と述べた。
 本会議終了後の取材では、「年齢を考えてそろそろかなという気持ちもあった」と3期12年を区切りとする考えもあったことを明らかにし、「新型コロナの関係で時代は変化し、影響は来年以降も続く。どのように対応するかが重要。これまで培ってきた知識、専門的な経験、さまざまなネットワークなどが県政の利益につながるのではと強く思った。情熱を持ってクリアしていきたい」と意欲をみせた。
 知事選への立候補を正式に表明したのは佐竹氏が初めて。
 【佐竹氏の略歴】仙北市角館町出身。東北大工学部卒業後に県庁入り、総務部次長など務めた。1997年の知事選に立候補して落選。2001年から秋田市長を2期務め、09年の知事選で初当選。現在3期目。

味生む煙、もうもうと 北鹿各地 いぶりがっこ作り盛ん

2020-11-27
ダイコンがいぶされている小屋(とっと工房)
 北鹿地方で秋田の冬を代表する伝統食の一つ「いぶりがっこ」作りが盛んに行われている。各地の作業場で収穫したダイコンをつるし、いぶす光景が見られる。
 大館市比内町達子のとっと工房は、10月末ごろから作業を始めた。同施設に隣接する畑から収穫したダイコンをひもでつるし、煙が立ちこめる小屋の中で約5日間かけてじっくりといぶしていく。作業は7回に分けて行われ、約5000本を加工する。
 まきには昨年切り出し、1年かけて十分に乾燥させたサクラの木を使用。火の上にはトタンをかぶせ、ダイコンに直接火が当たらないようにしている。いぶしあがり、きつね色になったダイコンはザラメや塩、米ぬかなどで漬けて「がっこ」に。がっこは袋詰めし、空気を抜いて殺菌処理をした後、同市の「比内のゆ」で販売される。
 同工房の菊地俊策管理者は「味の評判も良く、東京や仙台などからの注文も毎年10件ほどある」と話した。希望者には、がっこにする前のいぶしたダイコンなどの販売もしている。
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「ムラ市」に秋の恵み 北秋田市大阿仁地区 特設会場で初開催

2020-10-05
大阿仁地区の秋の味覚が並ぶムラ市(北秋田市阿仁比立内)
 北秋田市大阿仁地区の秋の味覚を集めた「秋のムラ市」が4日、同市阿仁比立内の特設会場で開かれ、マイタケやリンゴなどを買い求める人たちが立ち寄った。
 食や自然を通じて地域の魅力を発信することで地域活性化を図る大阿仁ワーキング(松橋悦治代表)が企画。今回は道の駅あに近くに特設会場を設けて初めて開催した。
 会場のテント内には採れたての天然や露地栽培のマイタケ、阿仁伏影地区のリンゴとナシのほか、地域住民が持ち寄った野菜や加工品がずらりと並んだ。事務局によると、今年は夏の暑さが影響し、ナメコなどは間もなく出回ってくるという。来場者は試食をしたり地域住民と交流したりしながら、秋の恵みを買い求めていた。
 シンガー・ソングライターの山田賢一さんによる弾き語りライブも行われ、来場者を楽しませていた。
 次回のムラ市は18日に開催。時間は午前9時から午後3時。会場は国道105号沿いの道の駅近くの駐車場で、のぼり旗を目印にしている。里山の食材が当たる宝引きも実施する予定。
 

社会人の学び直し サイト構築へ提案公募 教育の産業化、環境整備も 大館市

2020-10-04
 大館市は、仕事や生活に生かすための社会人の学び直し(大館版リカレント教育)プログラム構築に向け、公募型プロポーザル(企画提案)で委託業者の募集を始めた。申込期限は14日。多様な講座を受けられるポータルサイト(インターネット上の入り口)の仕様書や、教育の産業化に関する事業計画書を作成し、環境を整えた上で2021年度の事業開始を目指す。
 ポータルサイトは生涯学習の情報基盤と位置づける。既存教室・講座の洗い出しや企業の課題聞き取り、市民ニーズを調査・分析し、類似事業を展開する団体の情報を集めた上で仕様書を作成する。
 事業計画は、小中学校で展開する「ふるさとキャリア教育」のブランド化へ関係者から聞き取りを行うほか、教育旅行等の受け入れ学校・教育関係者の洗い出しなどの結果に基づいて作り上げる。
 環境整備は新型コロナウイルスに対応するリモート(遠隔)授業用機材の購入に向けた備品の提案、機材導入後の使用・管理、拠点施設の借り上げなどを業務委託する。
 仕様書と事業計画の作成、環境整備の3業務を合わせて上限額1248万円。参加申し込みが3業者を超える場合は書類審査で1次選考し、上位者を対象にプレゼンテーション審査を行う。その上で候補者を決め、11月上旬に契約を結ぶ。納期は来年3月26日。
 市が昨秋に行ったアンケート(回答数2906件)によると、学び直しで求めるのは「能力アップ」が28%で最も多く、「生きがいづくり」24%、「資格取得」20%、「心の癒やし」17%と続いた。希望する講座は「資格取得」が17%で最多、次いで「講話」13・8%、「習い事」13・6%、「料理」13・5%、「スポーツ」11%などだった。
 市は、社会人の学び直しを含め多様な講座を受講できるポータルサイトと、大館教育のブランド化・産業化でふるさとキャリア教育を全国に発信する仕組みをつくり、二つを合わせて「大館版リカレント教育事業」とする方針。来年4月設立予定のNPO法人が運営することを想定している。事業を通じて教育と地域社会の活性化を図り、人生100年時代に対応した社会参加や、地域貢献を担う人材育成につなげたい考え。
 

地域の名所 再発見 古木・巨樹と仏像巡り 鹿角市十和田 

2020-10-04
あんとらあ敷地内のシダレカツラ(新田町)
 鹿角市内の巨樹や仏像をバスで巡る学習会が3日、同市花輪、八幡平地区で行われた。昨年に続き2回目の開催で参加者は地域の歴史や由来などに理解を深めた。
 十和田地域づくり協議会の地域観光再発見実行委員会(三上豊委員長)の主催。市民のチカラ事業「地域観光再発見」の一環で郷土への関心を高めることを目的にしている。「市内の古木・巨樹と仏像巡り」と題して市指定記念物の巨樹や県指定有形文化財の仏像を巡った。
 講師は東北巨樹調査研究会秋田支部の五十嵐洋支部長(大館市)と大湯郷土研究会の副会長でもある三上さんが務め、市内や大館から参加した22人に解説した。
 十和田市民センターで開会行事を行い、三上委員長は「市指定記念物、県指定文化財など鹿角の宝に触れ、楽しもう」とあいさつした。
 この後、参加者はバスで移動し、毘沙門神社の大公孫樹(いちょう)(長嶺)、天照皇御祖(あまてらすすめみおや)神社の磨崖仏と姥杉(谷内)、八幡平神社のミズナラ(切留平)、八幡神社のハリキリ(水沢)、あんとらあ敷地内のシダレカツラ(新田町)、恩徳寺の木造弥陀三尊(上花輪)、円福寺の銅像阿弥陀如来立像(小平)の7カ所を訪ねた。
 このうち天照皇御祖神社の磨崖仏では、三上委員長が特徴や由来などを説明。「鹿角地方の歴史や宗教文化を知る上で貴重」と解説し、参加者は真剣な様子で聴いていた。
 また、五十嵐支部長は八幡神社のハリキリで幹周りを計測。406㌢と確認し「県内のハリキリでは珍しい巨木」と話した。
 同会が7月に開催した大柴峠トレッキングに参加し、鹿角の歴史に興味をもったという大館市の武田京子さん(58)は「ミズナラは根元が硬く立派な木」と感心した様子だった。
 

みその持つ「力」を紹介 北秋田市の食育フェスタ ソムリエ・小山明子さんが講演

2020-10-04
食育フェスタで講演を聞く参加者たち(北秋田市民ふれあいプラザコムコム)
 北秋田市の食育フェスタが3日、市民ふれあいプラザコムコムで開かれた。食育指導師・みそソムリエの小山明子さん=大館市=が「今こそ活かす!みそ汁のある食卓~みそ汁が教えてくれた生き抜く力~」と題し講演したほか、食生活に関する展示なども行われ、参加した市民たちは「食」への認識を深めていた。
 生きていく上での基本的な営みであり、心身の発育や発達に重要な「食」について市民1人1人が理解を深めるとともに、望ましい食習慣を身につけてもらうことなどを目的に毎年、開催している。今回は「食でのばそう健康寿命」をテーマに設定した。
 講演で小山さんは、子どもの頃から母親に「みそ汁だけでも食べていけ」と言われていたことなどを振り返りながら、みその持つ力などを紹介。「みそは戦国時代から、武将や武士たちの常食となっていた」ことや「『みそ汁は朝の毒消し』『みそは医者いらず』などと言われてきた」ことを挙げながら「日本人は、みそが大事な栄養源であることを知っていた」と述べた。
 その上で、「みそにはさまざまな栄養素が含まれている。マルチサプリのよう」と説明。「みそは塩分が高いといわれるが、栄養価をみると敵にするだけでいいのか」などとしながら、バランスよく食べることの大切さを強調。「具だくさんのみそ汁にすることで汁を少なくするとともに、野菜のカリウムをとることもできる」とした。
 また、「秋田のみそは風味が良くおいしい」と述べ、「お椀にみそと鰹節、ワカメ、ゴマを入れ、お湯を注ぐだけでおいしいみそ汁ができる。これは手抜きではなく、おいしく食べる方法。これらの材料を丸めると、みそ玉になる」と紹介。「日本人が大事にしてきたみそを、もう一度見直し、次の世代へつないでほしい」などと呼びかけた。
 会場には、みそ汁の塩分濃度を計測できるコーナーや、秋田北鷹高校家庭クラブの「みそレシピ」などの展示もあり、参加者の関心を集めていた。また、健康な歯を持つ幼児や高齢者の表彰も行われた。
 
 

第5工場を新設へ プラスチック・ホンダ大館工場 15億投資10人雇用 来年5月の稼働目指す

2020-10-03
第5工場の建設現場。第2、第3工場を移転し増産を図る(大館市二井田)
 プラスチック医療機器部品製造のプラスチック・ホンダ(本社・東京、本田健吾社長)は、大館市二井田前田野に大館工場の第5工場を増設する。同市二井田羽貫谷地の大館工場第2、第3工場を移転する形で、既存の第4工場と合わせて2工場で増産体制を図る。プラスチックの射出成形機を新たに7台導入。投資は約15億円、新規雇用は10人の予定で、市工場等設置促進条例に基づく指定工場となる見込み。新工場は来年4月完成、5月の稼働を目指している。
 第2、第3工場の老朽化と、工場間の物資の移動を省き、生産能力向上につなげるため第4工場に隣接する同社敷地1万8000平方㍍に建設する。鉄骨平屋建て(一部2階建て)で延べ床面積は4391平方㍍。
 第2、第3工場にある射出成形機33台を移設、新たに7台を導入して40台に。第4工場の17台と合わせ、計57台が稼働する。建設後、初年度の年間製造部品数は1億3800万個、2024年には2億4000万個を目指す。
 同社は1968年創業。リング、キャップ、本体ケース、ヘッダーなどのプラスチック医療機器を中心に、カメラ部品、電子機器部品の製造・販売を行っている。81年に県の企業誘致で大館工場を新設。88年には第2工場、93年に第3工場を増設。2003年に第4工場となる大館第2工場を新設した。クリーンルームを備え、品質管理を徹底。独自の精密技術でプラスチック製品の安定供給を行っている。
 大館工場の武田範英工場長は「増産体制を整え、雇用にもつなげていきたい。医療機器部品の製造を通し、今後も地域に貢献していければ」としている。
 
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