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大館市立総合病院 新型コロナ第2波に備え 軽症者 ドライブスルーでPCR検査

2020-05-26
 大館市立総合病院は感染症指定医療機関として新型コロナウイルスの検査態勢を強化する。帰国者・接触者相談センターで感染の有無を調べる検査が必要と判断された軽症患者らに対応するため「ドライブスルー方式」のPCR検査を導入する。施設を今月中に整備する予定で、市内医療機関に協力を依頼している。PCR検査装置1台の設置も計画した。病院事務局は「今後想定される感染の第2波、第3波に備えていきたい」と話す。
 現在、病院では感染制御室の担当医師、感染症の認定看護師、看護師の計3人体制で、一般来院者と動線が遮断された病院外の専用建物で、感染疑いのある患者の診察やPCR検査の検体を採取している。検査後は、医師、看護師が防護服やマスク、手袋などを取り換え、消毒し、約1時間空けて次を受け入れる。検体は県健康環境センター(秋田市)に運び、採取から約6時間で結果が判明する。
 計画によると、車に乗ったまま検体を採取するドライブスルー方式の検査は、帰国者・接触者相談センター(保健所)に相談し、比較的軽症、濃厚接触者と判断された人を対象とする。実施日は週3日、1日2時間程度で調整し、市内医療機関の協力を得て行う予定。検査のためのプレハブを病院駐車場に今月中に設置したいとしている。独自に検査を希望する市民への対応は想定していない。
 現在の検査専用建物は、熱が続いているなど中等症患者らを対象とする。ウイルスが外に漏れ出さない陰圧式エアーテントなどを整備する。事務局は「帰国者・接触者相談センターから紹介のあった患者を効率よく診察、検体採取する仕組みをつくる。症状に応じてルートを分けることで、医療スタッフの負担軽減を図りたい」と話す。
 このほか、同病院にPCR検査装置1台を導入する。現在、行政検査以外で医師が検査が必要とした患者は、外注で検査しており、6月下旬ごろまでに装置を整備し、迅速に対応していく。医療従事者の感染を防ぐため、防護服840セットも確保する。
 19日の市議会臨時議会で可決された一般会計補正予算に関連事業費を計上した。事務局は「人の移動で再び感染が拡大する可能性があり、今後に備えて検査態勢を整備したい」と話した。
関に立替払い(代位弁済)をする。

仕切り、検温、出入り口分散 「新たな日常」徐々に 市民の意識に変化 

2020-05-26
入り口と出口の動線を分けて一方通行を誘導する掲示(イオンスーパーセンター大館店)
 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて各業界団体は予防対策のガイドラインを示しており、北鹿地方の各業種でも〝新たな日常〟に対応しようと対策を工夫している。県の緊急事態措置が解除されてから10日がたち、各店舗、各施設で営業が再開する中、模索しながら対応する光景が見られる。
 政府の専門家会議が示す「新しい生活様式」では、身体的距離の確保、屋内でのマスク着用、手洗い・手指消毒の励行、毎日の検温など基本的な対策を一人一人に求めているほか、▽買い物は少人数ですいた時間に▽公共交通機関での会話は控えめに▽食事での大皿や回し飲みは避け、横並びで座る―などの実践例を挙げている。各業界団体のガイドラインではこれに沿った対策を採るよう促している。
 4月15日から5月14日まで臨時休業していた大館市新綱の温泉宿泊施設・ふるさわおんせん光葉館では、営業再開に当たって食堂のテーブルの間に仕切りを設置。宿泊客にはチェックイン、チェックアウト時に検温への協力を依頼し、館内の消毒なども徹底した。4~5月の売り上げが例年に比べて9割以上減少するなど厳しい経営状況の中、小林薫社長は「すぐに『どうぞ来てください』とは言えないし、さまざまなリスクがある中で悩みながら判断した。利用客は気を使って協力してくれている。長い目で見て注意していかないといけない」と気を引き締める。
 市内のスナックでは、県の休業要請が全面解除された日から、徐々に営業を再開する店舗が目立ってきた。感染防止対策としては店内の消毒のほか、席数を減らしたり、従業員に接客を最小限にするよう求めたり、県外客や新規客の来店を断ったりする店舗も見られる。自身もスナックを経営する県麵類飲食生活衛生同業組合大館支部の渡部常雄支部長は「来店を断るのはリスクも大きい。元通りに戻るには時間がかかると思うが、しばらくは様子を見なくてはいけないかな」と話す。
 同市大田面のイオンスーパーセンター大館店では今月中旬から、来店客同士の距離を確保するため、出入り口2カ所で、入り口と出口の動線を分けて一方通行を誘導する掲示を始めた。混雑する時間帯もチラシなどで周知してきた。
 藤川慎一郎店長は「出入り口で来店客が接触することが少なくなったと思う。混雑時を避けて来店する人も増えたし、マスク着用はもちろん、入り口に置いたアルコール消毒液も利用してくれる。警戒の高まりで市民の認識、意識が変化してきたように感じる」との見方を示す。「(新型コロナウイルスは)再発性も高いと聞くし、長い付き合いになると思う。商売の仕方も変わっていく。十分な対策をしていきたい」と話した。

 

ほくしか鹿鳴ホール 「社会的距離」と「興行」手探り 利用者徐々に

2020-05-26
約3カ月利用されていないホール(ほくしか鹿鳴ホール)
 大館市のほくしか鹿鳴ホールが営業を再開して約2週間がたち、会議室や練習室の利用者が徐々に増え始めている。その一方で、中・大ホールの6月予約状況は1件にとどまるなど「コロナ禍」以前の状態にはまだ戻れずにいる。イベント業界自体の動きが止まっているなか、にぎやかなホールを取り戻そうと手探り状態の日々が続いている。
 同ホールを運営する市文教振興事業団は新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言を受け、先月25日~10日まで臨時休館とし窓口業務と貸館業務を停止。2月下旬から予約取り消しが相次いだため、休館期間中の利用の断りを入れたのは5件ほどだったという。
 11日の営業再開に伴い利用者を大館在住者に限定したが、18日からは県内在住者に緩和。ホール利用は比較的少人数(最大50人)までとしているほか、利用者に密閉・密集・密接の「3密回避」やアルコール除菌を呼び掛けるほか、エントランスのいすを対面式から一方向へと変えた。
 営業再開後、会議室や練習室を利用する4~5人の団体が少しずつ出てきたが、ホールの予約状況は6月末の1件にとどまっている。山内知生係長は「最後の利用が約3カ月前。東日本大震災の時は2週間ほどで以前の利用状況に戻ったため、今までに無い状態」と話す。
 今後、コンサートなどを開催する場合は全国公立文化施設協会の出すガイドラインに沿って、客席を原則指定席とし前後左右を空けた席配置にするなどして対応。同ホールでは中ホール414席に対して100席ほどしか使用できないため「興行が成り立たない」とため息を漏らす。「問題となってくるのがどこまで厳密に社会的距離を取るか。先が見えないなか手探り状態」と話す。

 

高校野球・代替大会へ技磨く 北鹿の各チーム グラウンドに活気 練習試合で躍動

2020-05-25
 新型コロナウイルスの影響で中止が決まった夏の甲子園と各地方予選。本県では県高校野球連盟(尾形徳昭会長)が地方大会の代替となる「独自の大会」について開催の方針を固めており、北鹿地域でも大会に向けて他校との練習試合を行うチームが増え、グラウンドに徐々に活気が戻ってきている。
 大館鳳鳴は24日、同校グラウンドで本荘と練習試合を行い、好機で打線がつながった鳳鳴が5―2で勝利を飾った。
 鳳鳴は3回に阿部陽哉(2年)の右前適時打などで3点を先制。4回には2死三塁から茂木顕光主将(3年)の中越えランニング本塁打で2点を加え突き放した。投げては先発した栗山涼(同)が、6回無失点の好投で試合をつくった。
 3回に2死二、三塁から左前2点適時打を放った柳沢陽(3年)は「甲子園は中止になったが、最後に試合ができる機会があってよかった。休校期間があり、チームとしてまだ発展途上だが、練習試合を重ねてさらにレベルアップしたい」と力を込めた。チームは一冬越え、特に守備力が向上し打線も長打力がついてきたという。山口智哉監督は「やっと目指すところが定まった。コロナの影響で実践的な練習ができずまだ手探り状態だが、『全県一』を目標にさらにチーム力を付けていきたい」と話した。
 秋田北鷹も同日、同校グラウンドで花輪を相手に練習試合。終盤に打線のつながった北鷹が11―9で接戦をものにした。北鷹の木藤大嗣監督は「終盤に掛けて打線が悪い流れを払拭(ふっしょく)してくれた。代替大会があると分かったこともあり、選手は雰囲気よくプレーしていた」と語った。
 北鷹は4点差を付けられ迎えた7回、3安打や敵失などで同点とした。直後に1点を失ったが、続く8回には1死一、二塁から千葉音陽(2年)の適時三塁打で走者を一掃し逆転に成功した。9回には押し出しで2点を勝ち越し、勝負を決めた。長岐遥陽主将(3年)は「代替大会をイメージし、いつも以上に気持ちが入った。全県制覇の目標に向けて頑張りたい」と話した。
 一方の花輪は、6回までに一時5点差を付けてリードしたものの、その後は北鷹に逆転を許し競り負けた。畑山翔太監督は「終盤の集中力で未熟さが出てしまった。しかし個人に目を向けると、それぞれの強みや良さが出ており次につながる一戦となった」と話していた。
 県高野連の計画概要によると県大会に替わる大会は、当初の秋田大会と同じ7月9~22日の予定。試合はトーナメント方式で無観客を原則とするが、保護者、学校関係者などの入場は今後検討するとしている。してほしい」としている。
 信用保証協会は、中小企業・個人事業主が事業資金を借り入れする際の保証人となることで、資金調達の円滑化を図る公的機関。返済ができなくなった場合は、金融機関に立替払い(代位弁済)をする。
鳳鳴―本荘、3回2死二塁、右前適時打で先制の本塁を踏む鳳鳴の富樫(鳳鳴高グラウンド)
北鷹―花輪、北鷹は8回無死一、三塁、工藤の中前適時打で7点目を奪う(北鷹高)

4月承諾額は4・8倍 信用保証協会大館支所 コロナで申し込み殺到 秋ごろ見越し融資急増

2020-05-25
保証の申し込みが殺到し、業務に追われる職員(秋田県信用保証協会大館支所)
 新型コロナウイルスの影響で、中小企業・小規模事業者の融資を保証する信用保証協会への申し込みが殺到している。北鹿5市町村を管轄する秋田県信用保証協会大館支所(飯沼秀一郎支所長)では、4月の保証承諾額が28億5100万円に上り、前年同期比4・8倍と急増。5月に入り申し込み、相談は加速している。同支所では「先が見えない不安」で融資を受ける人が多いとみており、秋ごろまで増加傾向は続く見込みだ。
 保証件数は3月から増加し、前年同期比32件増の145件。保証承諾額は同比1・28倍の14億5600万円。4月は急増し、保証は同比140件増の200件、承諾額は同比4・8倍の28億5100万円。
 このうち、新型コロナウイルス関連融資制度は県と市町村で計3種類あり、これらの3、4月の保証件数は155件、承諾額は26億7050万円となっている。5月は20日までで保証件数147件、承諾額25億143万7000円。コロナ関連件数は122件、同承諾額22億7834万円と、4月を超える勢い。
 県全体の業種別内訳をみると、3月9日~5月13日の新型コロナウイルスに関連する相談で最も多いのは小売業の1053件(うち飲食店408件)。次いで建設業668件、サービス業532件、製造業429件など。
 申し込み、相談が急増し、同支所では4月後半から、事務処理作業の時間を延長して対応している。飯沼支所長は「国や県の無利子制度が始まった5月から申し込みが加速している」としながら、今後の見通しは「先が見えない不安で相談する人が多いと思われる。6月はいったん落ち着く気がするが、7、8月から再び増加するのでは。同一制度であれば限度額の範囲内で借り換えもできるので、相談してほしい」としている。
 信用保証協会は、中小企業・個人事業主が事業資金を借り入れする際の保証人となることで、資金調達の円滑化を図る公的機関。返済ができなくなった場合は、金融機関に立替払い(代位弁済)をする。
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アマビエで疫病退散! 北鹿で商品が続々 和菓子や花アレンジ 「少しでも明るい気分に」

2020-04-27
 疫病退散の御利益があるとされる妖怪「アマビエ」。新型コロナウイルスの終息を願いSNS(会員制交流サイト)を中心にイラストが拡散されたり、その姿をかたどった商品などが発売されたりと、閉塞(へいそく)感漂う日々の中、明るい話題を提供してくれている。北鹿地方の商店でも御利益にあやかろうと、愛らしい姿のアマビエが続々と登場している。
 大館市御成町の菓子店・山田桂月堂(山田重晴代表)は、淡い水色やピンクの練り切りでカラフルな上生菓子を製作。きょろっとした目元が特徴で「妖怪なのにかわいい」アマビエをデザインした。ようかんを使用し黒目に光沢感を出したほか、黄色の練り切りを髪に散らし光り輝くさまを表現した。
 全国の和菓子店では、アマビエを製作する「アマビエチャレンジ」が広がっている。「ほかとかぶらないオリジナルのデザインにこだわった。これを見て少しでも明るい気持ちになってほしい」と山田暦人(かずひと)専務。受注生産のみで通販はしない方針という。
 同市大田面の花ドーム(虻川洋行代表)では「アマビエアレンジキット」を発売。カーネーションやディスバッドマムなど8種類の花と、アマビエの顔となる目やくちばし、作り方の用紙をセットにした。「おうち時間が長い今だからこそ家族で一緒に作ってほしい。花をアレンジすることで気持ちも和らぐ」と虻川代表。
 花ドーム本店といとくSC店で29日から5月6日まで販売する。各日20組限定。3000円(税別)。10日の母の日には完成したアマビエアレンジも販売される。
甘くてかわいいアマビエ(御成町の山田桂月堂)
花ドームの「アマビエアレンジキット」

お花見は〝車内〟から 北秋田市鷹巣中央公園 ソメイヨシノ満開

2020-04-27
市道脇の桜を眺めに来園した車両(鷹巣中央公園)
 北秋田市の観桜名所・鷹巣中央公園で26日、ソメイヨシノがほぼ満開となり見頃を迎えた。新型コロナウイルス感染拡大に伴い桜まつりは中止されたものの「気分だけでも楽しみたい」という地元ドライバーが桜並木の〝トンネル〟を続々と通り、車内から眺めた。
 公園内に約800本の桜が植えられ、例年4月下旬から5月上旬にかけて咲き誇る。今年は24日ごろから開花が進んでいた。
 園内の市道は両脇から桜の枝が伸び、満開の花でピンク色のトンネルができた。この日は気温が上がらず肌寒い天気だったこともあって、車から降りる人はごく一部。市道を通り掛かるとスピードを落として車内から観賞した。
 通行車両が途絶えず、駐車場に20台近くが並ぶ時間帯も。ほとんどが「秋田」ナンバーだった。止めた車の中から写真を撮っていた男性ドライバーは「今年は花見も自粛。写真で気分だけでも味わいたい」と話した。
 桜まつり中止に伴い、市は園内での飲食を原則禁止している。感染防止のため「桜を楽しむ際は人ごみを避けて」などと立て札に記し、周知している。

新型コロナ緊急事態 県の休業要請始まる 来月6日まで 事業者「収束信じ耐える」

2020-04-26
レジに距離をとって並ぶ客(イオンスーパーセンター大館店)
 新型コロナウイルス感染拡大防止に向け、県の事業者に対する休業要請期間が25日、始まった。北鹿地方ではカラオケ店、パチンコ店、学習塾、旅館など多くの店舗が休業し、飲食店は営業時間の短縮に踏み切った。スーパーなどは感染対策を徹底して営業を続けている。要請期間は5月6日まで。
 緊急事態宣言の全国拡大を受けた県の「緊急事態措置」。「社会生活の維持に必要な施設」を除く幅広い業種に休業を要請した。全面的に応じた事業者に協力金が支払われる。
 大館市のいとく大館ショッピングセンターは、25日から3階のゲームセンターを休業。飲食店3店舗は営業時間を短縮している。畠山勝商品店長によると、緊急事態宣言拡大後、午前9時~同11時の来店者が前年同期より2~3割増えた。店員はマスクと手袋を着用し、透明シート越しに接客。各売り場を2時間おきに消毒している。「お客さまは朝に集中し、午後になれば比較的すいている。3密(密集、密閉、密接)状態を緩和するため、分散して来店してほしい」と話した。伊徳本社によると、27日から店舗ごとに時短営業を検討している。
 イオンスーパーセンター大館店は、ゲームコーナーを休止、テナントごとに時短営業や休業している。買い物かごやカートを消毒液で拭き、店舗出入り口を開放して換気を行う。客には1人や少人数での来店、レジには距離をとって並ぶよう協力を求める。状況によって入場制限を実施する場合もあるという。藤川慎一郎店長は「午前11時前後が混み合うため、午後2時以降の買い物を推奨したい」と話した。
 飲食店の多くは午後8時までの営業に短縮。酒類の提供は午後7時までとする。同市向町の焼き肉店・大昌園の瓜田もり子さんは「過去も大変な時期があったが、お客さんに支えられて何とか乗り越えてきた。いつか落ち着くと信じて耐えたい」とし、近隣住民の要望で弁当のテークアウトに力を入れる。
 大館東台温泉東の湯(同市東台)は、県が挙げた「温泉休憩施設」に該当すると判断した。福岡龍彦支配人は「例年、大型連休中は帰省客で混み合う。脱衣所ではマスクをする人が少なく、感染防止の観点から休業が必要と考えた」と話す。「利用客には不便を掛けるが、地域から絶対に感染者を出さないという決意」と理解を求めた。
 北鹿地方ではカラオケ店やゲームセンター、パチンコ店などの多くがこの日から休業。ファミリーレストラン、家電量販店、ドラッグストアなどでは25日以前から時短営業を行っている店舗もある。
 県が休業を要請した施設は▽遊興施設等▽運動施設・遊戯施設▽劇場等▽集会場、展示場等▽大学、専修学校等▽学習塾、その他の学習支援施設▽ホテル、旅館、休憩施設等▽商業施設―。営業時間の短縮を求めるのは食事提供施設。

コロナ拡大 献血バス中止で協力者減 大館ではキャンペーン JC呼び掛けに市民58人

2020-04-26
献血への協力を呼び掛ける大館JCの会員(いとく大館ショッピングセンター)
 新型コロナウイルス感染拡大が続く中、献血の協力者が減っている。県赤十字血液センター(秋田市)によると、企業や施設が外部からの出入りを制限し、献血バスの受け入れも中止している。東北管内では輸血用血液の適正な在庫量が「ぎりぎりの状態」で、担当者は「献血は不要不急の外出にあたらない」として協力を求める。市民団体が会場を確保し、献血キャンペーンを行う動きも出ている。
 大館青年会議所(JC、土舘一弘理事長)は24日、大館市のいとく大館ショッピングセンター駐車場でキャンペーンを展開。献血バスの派遣を受け、JCの会員が旗を手に、買い物客らに協力を呼び掛けた。バス内ではマスク着用や手指の消毒を徹底し、看護師と献血者の間をシートで区切る感染予防対策を取った。
 午前9時から休憩を挟んで夕方まで行い、58人が協力。市内の男性(61)は「年2回献血をし、94回目。必要なこの時期に自分ができることで役に立てたら」と話した。定期的に献血バスを受け入れている施設の職員も交代で訪れた。土舘理事長は「目標の40人を上回り、これを機会に献血に足を運ぶ人が増えてほしい」と今後に期待を寄せた。
 県赤十字血液センターの担当者によると、「多くの施設や企業が外部からの出入りを避けており、献血バスの受け入れを断るケースが増えている」と話す。東北全体では、2月末から4月2日までの期間に、130カ所で献血バスが中止された。
 輸血用血液の確保は東北全体でカバーし合っている。特に宮城県で協力が進まず、「極端に減った訳ではないが、ここ1、2週間は常にぎりぎりの状態」という。東北ブロック血液センターのまとめによると、4月1~22日の期間、400㍉㍑献血で1万4891人相当を計画していたが、実績は1万2470人相当で、2421人相当足りなかった。「今後さらに献血者が減少すると、供給に支障をきたす恐れがある」としている。
 県赤十字血液センターの担当者は「献血バスの行き先に困っている中、キャンペーンを企画していただきありがたい」とした上で、地域住民に対し「献血バスの日程は日に日に状況が変わるため、ホームページを確認し、近くに来る時は協力してほしい。今後も継続的な協力をお願いしたい」と強調した。

「#」ハッシュタグでPRを 地元の飲食店SNSで応援 鹿角市の阿部さん呼び掛け

2020-04-26
「#鹿角テイクアウト」の周知を図る画面=阿部さん提供
 会員制交流サイト(SNS)を活用し、新型コロナウイルス感染拡大で売り上げが減少している鹿角市の飲食店を応援しようと、市民レベルでの活動が広まっている。市民活動を紹介するサイト「かづのの元気」を管理し、旅館業を営む阿部湖十恵(ことえ)さん(32)は「SNSで検索しやすいよう、お店の人、利用した人は『#(ハッシュタグ)鹿角テイクアウト』を付けて発信してほしい」と呼び掛けている。
 SNS上でのハッシュタグは、「#」の後にキーワードを入力して投稿するとタグ化(札が付く)される。膨大な投稿数の中から特定のものを探す機能。検索機能で#とキーワードを入力すると、同じワードでの投稿を一覧で、見ることができる。
 外出自粛、休業要請で、市内では新たにテークアウト事業に乗り出す飲食店が出始めた。これに伴い、店を応援しようと市民らが個々にSNSに投稿。阿部さんは、統一の#を付け、情報の集約、拡散向上を図ろうと呼び掛けを始めた。知人らに周知したところ徐々に広がり、店主のほか、購入者も利用している。25日正午現在、インスタグラムでは34件の投稿があった。他の2種類のSNSでも複数の投稿がある。
 阿部さんのサイトには、三つのSNSや、店を応援する個人や団体のホームページのリンクが添付してある。スマートフォン、パソコンで閲覧可。「集約されれば見る人が楽しく、思いがけない情報に出合えるかも。今だけでなく、収束後もお店の役に立てるはず」と期待を寄せていた。
 問い合わせは阿部さん(Eメールkazunogenki@gmail.com、「かづのの元気」https://kazunogenki.wixsite.com/akita/event)。
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大館市 新ポスト「理事」設置 北林総務部長を再任用 司令塔として総合的調整

2020-03-31
  大館市は2020年度から、市長部局内に新たなポストの「理事」を設置し、本年度末で定年退職する北林武彦総務部長(60)=岩瀬=を充てると30日、発表した。第2期総合戦略に基づく地方創生の取り組みを深化させるため、司令塔と各部局間の総合的な調整を図る役割を担う。発令は4月2日付。
 30日に開いた定例会見で福原市長が説明した。理事は特別職ではなく、一般職(部長級待遇)の任期付き職員。任期は22年度末までの3年間。
 北林氏は1981年4月、田代町採用。市の財政課長、教育委員会教育次長などを歴任し、2015年10月から総務部長を務めている。
 福原市長は「通常、市町村の部長は1、2年で変わるが、総務部長を4年6カ月務め、だからこそ大館市ならではの行財政運営ができた」と評価。「地方創生の取り組みの中心的役割を担ってきたため、これまでの経験を生かし、司令塔として総合的な調整を行ってほしい」と述べた。
 新年度創設する観光交流スポーツ部などの業務に触れ、「『内に優しく、外に強く』という観点からも、福祉部の長寿課や健康課の事業に、スポーツ振興課が関わってくる。横串を指さなければならない事業が増え、今まで以上に俯瞰(ふかん)の視点で特別職をサポートできるポジションが必要」と強調した。
 理事設置にあたっては県の人事を参考にしたとし、「市の観光分野は業務量が伸び、関係性が多大になっている。これまで培ってきた知見やノウハウを後進の指導に生かし、次の人材を育成するという意味でも、活躍してもらった方が組織にとって良いと考えている」と述べた。
 

新型コロナ 営業継続へ緊急要望書 旅館ホテル組合鷹巣阿仁支部

2020-03-31
津谷市長㊧に要望書を提出する種倉支部長㊥(北秋田市役所)
 県旅館ホテル生活衛生同業組合(松岡讓裕理事長)は30日、北秋田市役所で新型コロナウイルス感染症に伴う宿泊事業の継続危機を乗り越えるための緊急要望書を提出した。宿泊施設への感染防止や経営悪化に対する支援など2項目を求め、津谷市長は「スピード感を持って対応したい」と述べた。
 同組合によると、県内の宿泊業を営む旅館やホテルでは、歓送迎会の自粛や外国人訪日客の宿泊予約のキャンセルによる影響が出ている。現状が続いた場合は「営業の継続が困難となる事業者が現れ、地域経済に深刻な影響を及ぼすことが懸念される」とし、宿泊事業の存続と地域経済の維持に向けて、県内各市町村に要望書を提出している。 
 要望は2項目の計3点。宿泊施設における感染防止の支援は、マスクや消毒薬など宿泊事業の維持継続に不可欠な物資の円滑な供給に対し、できる限りの支援策を講ずるよう求めるもの。
 宿泊客の減少やイベント自粛に伴う経営悪化に対する支援については、事業者に対する税負担の減免を要望。このほか住民活動が過度に萎縮することのないよう適切な情報発信や、感染の沈静化後に市内宿泊施設で利用可能な割引クーポンの発行など、交流人口の回復に向けた「機動的で柔軟性のある取り組み」の実施を求めた。
 同市では5施設が加盟する同組合鷹巣支部と10施設が加盟する阿仁支部が要望書を提出。種倉耕一・阿仁支部長と持地茂樹・鷹巣支部長代理、県組合の塚本民雄副理事長ら4人が市役所を訪れ、種倉支部長が津谷市長に要望書を手渡した。
 種倉支部長は「想像を超える痛手。今までにない状況でどうすればいいか見当が付かない」と深刻な現状を話し、支部として「ご助力をお願いしたい」と述べた。終息後の対応については、他市町村の取り組みに埋もれない対策や、宿泊施設ごとに均等な支援を要望した。
 津谷市長は、据え置き期間の保証料と利息の全額を市が補助する特別融資制度を4月1日から運用開始することなどを説明。「国や県の動向を見ながらスピーディーに対応する。力を合わせ、地域に元気を取り戻せるよう頑張りたい」と話した。

 

大里ファーム 全国そば優良生産表彰 放棄地解消や6次産業化

2020-03-31
児玉市長㊧に受賞を報告する浅石副理事長(鹿角市役所)
 鹿角市八幡平の農事組合法人・大里ファーム(安保春喜代表理事、構成農家50戸)が、2019年度の全国そば優良生産表彰を受賞した。北鹿地方では初めての受賞。30日は浅石昌敏副理事長が市役所を訪れ、児玉一市長に喜びの報告を行った。
 表彰事業は日本蕎麦(そば)協会が1989年度から毎年実施。日本の伝統食、健康食であるソバの栽培について、生産性の向上または経営改善の面から創意工夫を行い、他の範となる生産農家・集団を表彰している。
 31回目の今回は、農林水産大臣賞をはじめ7種類の各賞に12個人・団体が選ばれた。このうち大里ファームは日本麺類業団体連合会会長賞を受賞。
 大里ファームは、市が「そばの里プロジェクト推進事業」を始めた2009年度から、ソバづくりに取り組んでいる。
 作付面積は年々拡大し、19年度は184㌶。内訳は田93㌶、畑91㌶。田は転作田で、畑は原野化していた耕作放棄地16㌶と遊休農地75㌶を活用している。
 毎年9月にはソバの花を見ながら新そばを食べる「新そば祭り」を開催。ユネスコ無形文化遺産の「大日堂舞楽」をモチーフにした乾麺「大日堂そば」の製造販売による6次産業化や、生産効率(単収、質)の向上を図る取り組みも進めている。今回の受賞はこうした取り組みが評価された。
 受賞報告を受けた児玉市長は「長年の耕作放棄地等の解消や6次産業化に向けて、ファームの皆さんが頑張った成果。市としても所得向上につながるよう引き続き応援していきたい」と期待した。
 浅石副理事長は「高齢化やトラクターが壊れたといった理由で、借りていた畑を返す生産者が増えている。遊休農地だった畑75㌶をソバ栽培に活用していなければ、その半分は耕作放棄地になり〝アカシア畑〟になっていたと予想される」と強調。「今後もできる範囲で耕作放棄地等の解消に努めたい」と話した。

 

「きょうの秋田犬」 動画投稿サイトで公開 臨時休館中の楽しみを

2020-03-30
秋田犬のさまざまな表情をカメラに収め、動画を公開している(秋田犬の里)
 秋田犬を飼育する大館市の地域おこし協力隊が、動画投稿サイト・ユーチューブで「きょうの秋田犬」を公開している。秋田犬の里が臨時休館中のため、来館できない人に少しでも秋田犬の魅力を伝えようと企画。散歩の様子など、展示だけでは見ることができない一面を伝えている。
 22日に「秋田犬ふれあい隊in秋田犬の里」のチャンネルを開設し、市で飼育している犬のほか、展示に参加している秋田犬保存会会員の犬の動画を紹介している。
 29日の撮影では、会員の「純」(雌5歳)と「明」(同10カ月)を撮影。散歩で元気いっぱいに走り回る姿や芝生の上でくつろぐ姿など、さまざまな表情をカメラに収めた。
 隊員の加藤瞳さんは「毛色の違いは見た目で分かるけれど、性格は写真だけでは伝わらない。動画で犬の個性を伝えていきたい」と話している。
 今後は秋田犬とともに館内の紹介なども予定している。
 

ネギに続いては キャベツ詰め放題 鹿角市の末広ファーム

2020-03-30
協力してキャベツを詰め込む親子(鹿角市十和田末広)
 鹿角市十和田の農業組合法人・末広ファーム(柳沢義一代表理事)は29日、同所末広字村下の畑で詰め放題のイベント「雪の下キャベツ収穫祭」を開いた。専用の袋を購入した市民らが収穫したてのキャベツを袋いっぱいに詰め込み、抱えるようにして運ぶ姿が見られた。
 地域貢献の一環で実施。昨年12月にネギの詰め放題も行い、2回目のイベント。借り受けた畑2・4㌶にキャベツを植え付けた。暖冬の今年は〝雪の下〟とは言えないものの、数回の積雪と冷え込みがあったことで、甘く、歯ごたえの良いものに仕上がったという。コメ1斗分が入るビニール袋を一つ500円で販売し、購入者が収穫、袋詰めを行った。
 会場の畑は午前10時の開始を前にカッパなどを着た市民らでにぎわった。袋を購入しキャベツを品定め。鎌や包丁の刃を入れて収穫した。揺すったり、伸ばしたりしてスペースを確保した袋に、ぎゅうぎゅうに詰め込んでいた。きょうだいや親戚と分けるという大館市の70歳代女性は「1袋に15玉も詰めることができた。収穫の催し物はなかなかないので楽しい。サラダやロールキャベツなど、毎日キャベツ料理にして、スリムになりたい」と笑顔だった。
 柳沢代表は「思った以上に来場者があり、喜んでもらえてよかった。詰め放題は本年度から始めた事業。若手社員の意見を取り入れるなどして今後も続けていきたい」と話していた。

 
 
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