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新型ウイルス 感染拡大の影響じわり 北鹿地方 ホテルの会場取り消しに マスク品薄続く

2020-02-25
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ホテルでは新型コロナウイルスへの対応をフロントなどに掲示している(ホテルクラウンパレス秋北)
 中国で発生した新型コロナウイルスの感染拡大を受け、北鹿地方でも、感染リスクを避けるためスポーツ大会が中止になるなど、行事への影響が出始めている。ホテルでは、会場予約のキャンセルや送別会の自粛ムードがみられる中、安心して利用してもらおうと従業員がマスク着用などの対策を徹底。スーパーではマスクの品薄状態が続き、「入荷してもすぐに売り切れ、今後の見通しも付かない」と担当者は頭を悩ませている。
 大館市のホテルクラウンパレス秋北では、3月の宿泊を伴う企業の研修会がキャンセルになった。送別会などの懇親会は、仮予約にして開催を検討している団体もあるという。
 ホテルではインフルエンザなどの対策として、昨年12月から接客以外のスタッフがマスクを着用していたが、新型コロナウイルスの感染が拡大した2月に入り、全スタッフのマスク着用を義務付けた。フロント、出入り口、レストランには理解を求める文面を多言語で掲示。従業員用トイレでは専用のスリッパを設置するなど衛生面に注意を払う。坊川仁乙支配人は「観光業全体に自粛の流れがある。お客さまに安心して利用してもらえるよう、万全の環境を整えていきたい」と話した。
 イオンスーパーセンター大館店では、マスクの入荷分がすぐに売り切れてしまう状況。メーカーの生産が追いつかず、不足が緩和される数量が入荷する時期の見通しも付いていないため、藤川慎一郎店長は「これから花粉症の時期に入り、マスクが必要な人も多い中、先行きが不安」と明かす。いとく大館ショッピングセンターでも入荷分のマスク、消毒液を店頭に出すとすぐになくなるといい、畠山勝・商品店長は「不安だから買っておこうという人が多いと思う。『あるうちに買っておかなければ』という心理状態は理解できる」と話した。
 感染拡大を受け、厚生労働省は20日、イベント開催に関するメッセージを発表。主催者に対し「感染の広がり、会場の状況を踏まえ、開催の必要性をあらためて検討するようお願いする」と呼び掛けた。
 23日に小坂町の十和田湖畔で開催予定だった「DOWA杯ジュニア・クロスカントリースキー十和田湖大会」は、選手らの安全を考慮して中止が決定。大館市のほくしか鹿鳴ホールでは、会議室の予約のキャンセルが1件あり、「玄関にアルコール消毒液を設置し、マスク着用も啓発しながら対応していきたい」と話した。

オナリ座を立体映像に 大館のTHREE VR(仮想現実)で内覧サービス

2020-02-25
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 大館市釈迦内のウェブマーケティング会社「THREE」(スリー)(奥村裕之取締役)が、最新のデジタル技術を活用して映画館・オナリ座(同市御成町)の立体映像を制作し、仮想現実(VR)で内覧ができるサービスを始めた。実際に足を運ばなくても、スマートフォンやパソコンの画面を通して、リアルな映像を見ることができ、まるでその場所を歩いて見学しているよう。インバウンド(訪日外国人)を含めて観光客増につなげたい考えだ。
 THREEは昨年4月に設立。現在は東京と同市の2拠点でウェブマーケティング支援と特殊映像の撮影・制作を行っている。県内では横手市にある酒造会社・日の丸醸造のPR動画、VRサービスを作成。大館市ではオナリ座のクラウドファンディング返礼品用の動画を制作した。
 同館でのVRサービスの撮影は5日に行われ、市のフリーランス地域おこし協力隊の三澤雄太さんも協力。奥村代表らが3Dカメラを使用しながら、館内を隅々まで撮っていた。
 完成した映像では、シアターホールや映写室など館内を探索するように360度見回せるほか、要所に「説明ポイント」を表示。ポイントをクリックすると、説明文が表示される。
 奥村取締役は、すでに映画愛好家などから反響があったとして「普段なかなか入ることのできない映写室などじっくりと見てほしい。館内で飼っているうさぎの『てっぴー』も隠れているので探してみるのも面白い」とPRする。
 THREEは今後、順次コンテンツを増やすほか、他の観光名所にも広げる予定。奥村取締役は「VRは魅力をアピールするだけでなく、記録として残すことで火災や災害にあった際の復元に役立てることができる。今後も活動を通して人とのつながりを広めながら、秋田の素晴らしさを伝えていきたい」と話した。
 同館のVRサービスは、THREEのホームページ(https://three-jp.com/)からスマートフォン・パソコン・タブレットで見ることができる。
撮影をする奥村さん㊧と三澤さん㊨(大館市御成町のオナリ座)
オナリ座のVRサービス

雪不足、何のその 北秋田 スキースプリントに熱戦 大会中止相次ぐ中、開催

2020-02-25
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熱い声援の中で短距離戦を繰り広げた北秋田スプリントカップジュニア大会(北欧の杜公園)
 第8回北秋田スプリントカップジュニア大会は24日、北秋田市上杉の北欧の杜公園クロスカントリーコースで行われた。北鹿地方で雪不足のため中止が相次ぐ中、北秋田地区でのスキー大会は今季初開催。市内外から小中学生174人が出場し、熱い短距離戦を展開した。
 地元の高校スキー部OBなどでつくる実行委員会(堀内幸大委員長)の主催。競技人口の拡大や技術向上を図ろうと、毎年開催している。
 今回は雪不足のため、会場を大館能代空港ふれあい緑地から北欧の杜公園に変更した。今月中旬に雨天が続き開催が不安視されたが、実行委が「子どもたちが滑る環境をつくりたい」との思いから、会場に雪を運ぶなどの対策も検討しながら準備を進めてきた。
 会場のコース周辺には滑走に十分な雪が残り、予定通り開催した。北鹿地方のほか青森、岩手両県などから174人がエントリー。市内外の大会が軒並み中止となった影響や大会PRの強化により、出場者は前年に比べて40人程度増えた。
 レースは学年や男女別に300~800㍍の短距離コースで実施し、クラシカル走法で複数の選手が同時にスタートする方式。予選や敗者復活戦、準決勝を経て上位の選手が決勝へ駒を進めた。
 横一列に並んだ選手たちは号砲とともに一斉にスタート。折り返しのある直線のコースを力強く滑り、練習の成果を発揮した。会場には多くの保護者が応援に駆けつけ、「頑張れー」「あと少しだよ」と声援を送っていた。
 市内の小学校に通う孫の応援に夫婦で訪れた北秋田市綴子の女性(71)は「今年は全く応援に行けなかったので、孫が頑張っている姿が見られて良かった」と笑顔で話していた。

歴史的建物の活用を 大館でシンポジウム 工学院大理事長が講演 建築士らの討論も

2020-02-24
パネル討論などが行われたシンポジウム(プラザ杉の子)
 大館市の歴史的建造物の保存と活用を考えるシンポジウムが23日、プラザ杉の子で開かれた。大館八幡神社の国重要文化財指定に関わった元文化庁調査官で、工学院大理事長の後藤治さんが基調講演したほか、建築士らによるパネル討論を展開。市民ら約50人が参加し、今後のまちづくりの在り方を探った。
 大館・北秋田建築士会実行委員会(石川成委員長)主催。市が歴史まちづくりに取り組む中、歴史的建造物に対する市民の関心を高めようと企画した。北秋田市や鹿角市、湯沢市などの建築士らも集まった。
 後藤さんは「まちづくりと歴史的建造物」と題して講演。「少子高齢化の時代に選ばれない市町村は生き残れない。過去の資産をいかに現代で生かすかが重要」とした上で、「不良な空き家の処分より再生に向け良好な維持・管理を支援する仕組みをつくるべきだ」と強調した。
 空き家を宿泊施設・レストランに活用し、食材を提供する若者が定住した兵庫県丹波篠山市の事例を紹介しながら「大館は八幡神社や料亭、ハリストス正教会など広域に点在しているが、場所の魅力を高め、複数の場所をつなぐ地道な努力で街が復活する」と提言。「見せるだけでにぎわいは生まれない。使うことで価値を見直し、たくさんの人が何度も足を運ぶ施設になり、文化財保護への関わりにもつながる」と説いた。まちづくりに向け「古くて汚い家=レトロで味のある家、耐震強度が不足した危ない建物=補強して直せば使える建物。常識を疑って発想の転換を」と呼び掛けた。
 パネル討論は「歴史的建造物調査をふまえて」をテーマに建築士会の柳谷節子さん、鳥潟宏一さん、安達真由美さんが登壇。長野県塩尻市教委の渡邊泰さんがアドバイザー、石川委員長がコーディネーターを務めた。
 料亭末廣(幸町)を調査した柳谷さんは「主要な構造や部材、質感の意匠は良好。鉱山・木材業で栄えた歴史と料亭街のたたずまいを伝える数少ない建築物として価値が高く、後世に残したい」と発表。比内地域で歴史的建造物を拾い上げる調査に臨んだ鳥潟さんは「車社会ではなかった時代の面影を残し、幹線道路以外は防災上の問題を抱える地域もあり、対応が望まれる」と印象を語った。
 高山豊年稲荷神社(豊町)の保存に向け調査した安達さんは「崖地の緩みで地盤沈下が起き、建物が傾いている」として崖の保護工事や曳(ひ)き家などを提案した。

現5支所1出張所から 2支所3プラザに JAかづの 20年度から段階的に

2020-02-24
 JAかづの(菅原俊二組合長)は、2020年度から段階的に信用事業(支所)と営農指導の体制を見直す。管内の鹿角市と小坂町に現在ある5支所1出張所を、従来通りの総合サービスを行う2カ所の支所と、相談機能を提供する3カ所のプラザへと再編する計画。組合員への説明会は20日から3月2日まで6会場で順次開いており、最終的には総代会に諮って決定する。
 同JAは「農業生産の拡大」「農業者の所得増大」「地域の活性化」を基本目標としたJAの自己改革に取り組んでいる。こうした中、めまぐるしく変化する社会情勢を踏まえ、将来にわたって組合員の営農を支え、その負託に応え続けるためには、体制強化に向けた思い切った体制見直しが必要と判断した。
 具体的には「店舗(支所)の再編」と「営農指導員・営農経済渉外担当等の再配置」の2点。
 店舗(支所)の再編では、支所を統合し、資金量の多い、より強固な店舗に再編する。また、職員配置を見直すとともに事務処理を集約・効率化することで、職員を事務から営業・提案・相談といった渉外活動にシフトする。
 現在の5支所(小坂、十和田、柴平、花輪、八幡平)と大湯出張所を、北部支所(十和田支所)と南部支所(花輪支所)の2支所と、小坂、柴平、八幡平の3カ所のプラザへと再編。従来の支所、出張所業務は北部、南部支所に移管する。北部支所、南部支所、プラザは仮称。
 各プラザにはインターネットを利用した遠隔相談システムを設置し、各部署の職員とパソコンの画面で会話ができるようにする。職員は各2人程度配置する予定(常駐は1人)。それぞれATM(現金自動預払機)を設置(柴平は新設)する。
 計画によると、スケジュールは今年10月以降に北部3支所等を十和田支所へ集約し、小坂支所は小坂プラザへ再編、大湯出張所は廃止する。21年度に柴平支所を花輪支所へ集約し柴平プラザへ再編。23年度以降に八幡平支所を花輪支所へ集約し八幡平プラザへ再編する。
 一方、営農指導員・営農経済渉外担当等の再配置では、支所の集約に伴い営農指導の拠点を営農センターに集約。営農指導員、TAC(担い手担当)を増員しながら、指導員のスキルアップと組合員の経営実態に応じた営農指導・経営支援を展開し、各生産者、法人、担い手への「出向く体制」を強化する。
 営農指導は北部、中部、南部の3地区に区分し、地区担当制を併用して実施。主要品目に指導主任(リーダー)を設定し、3地区ごとに担当者を設置する。各地区にリーダーを含む2人を配置する。体制見直しは「20年度からでも前倒しで進めたい」(菅原組合長)としている。
 今後の説明会は25日に十和田市民センター、26日に東町会館、27日にJA会館、3月2日に八幡平市民センターで開かれる。時間はいずれも午後6時半から。
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安心、安全なまち 決意新た 北秋田市消防出初め式 団員500人堂々と行進

2020-01-05
分列行進し観閲を受ける消防団員たち(北秋田市材木町)
 北秋田市の消防出初め式が4日、材木町付近の商店街と市文化会館で行われた。市内の13分団約500人が新年の無火災を願い、力強く行進。堂々とした姿を市民に披露した。
 火消しとしての決意を新たにし、その心意気を見せようと市消防団(戸島丈夫団長)が毎年行っている。午前9時に市中心部の商店街に向け、恒例の分列行進が始まった。団員たちは分団ごとに隊列を組み、観閲台の戸島団長らにきびきびと歩く姿を見せた。団車両21台や消防本部車両3台も続いた。
 文化会館での式典で津谷永光市長は「災害から命を守り、被害を最小限に食い止めるのは自助、共助、公助の精神。行政機関と住民が一体となった防災力の向上が重要。安心、安全なまちづくりに引き続きまい進していく」と式辞を述べた。
 戸島団長は訓示で昨年の火災発生状況に触れ、2018年に比べ4件増の18件だったと報告。「消防団は火災防御のみならず、これからさまざまな自然災害にも立ち向かっていかなければならない」とし「複雑多様化する災害に対応できるよう、知識と技術の向上に努めてほしい」と団員に呼び掛けた。
 この後、各種表彰式が行われた。計120人に賞状が贈られた。団員たちはあらためて一年の無火災を願い、気を引き締め直した。
 新年の景気付けとして分列行進前に、市の特産・バター餅の餅まきが行われた。幼児を連れた家族ら約50人が集まり、両手を挙げて観閲台からまかれる300個の餅を求めた。
 この他、市消防本部の若手職員5人による「ラッパ隊」が行進時と式典前に登場し、軽快な演奏を披露した。市消防本部によると、ラッパ隊は約30年ぶりの復活。楽器も当時のもので、この日のために職員が練習を重ねてきたという。

大館市 田代診療所が閉所へ 3月末で 転院支援や送迎検討

2020-01-04
3月末で閉所する田代診療所
 大館市は岩瀬にある田代診療所を3月末で閉所する。開設から20年が経過し、市町合併時から患者は約3分の1に減少し、当初から診療を担ってきた医師が高齢となったことから、2018年度に閉所の方針を固めた。市は1年以上をかけて患者に説明し、受け入れる近隣の病院への転院支援を行っている。「通院の送迎を配慮してほしい」という声も多く、健康課は「患者や地域住民に混乱のないよう進めたい」としている。
 診療所は1998年4月1日に開設され、北海道の病院から赴任した男性医師(82)が当初から診療を担当。このほか、職員は事務長、看護師(2人)、事務、運転手の計6人で運営している。
 健康課によると、合併時の2005年度の患者数は1万2623人だったが、年々減少し、2017年度は4131人で約3分の1となった。18年度は3623人、1日平均15人が利用した。
 健康課は18年度、「医師が高齢でこの先、勇退が予想される」として協議を重ね、20年3月末で閉所することを決めた。市民へ不安や混乱が生じないよう1年以上前に方向性を固め、診療所から患者全員へ説明したほか、田代総合支所、田代公民館・分館カ所、田代地域の高齢者施設7事業所に「田代診療所閉所のおしらせ」を掲示し、周知を図ってきた。
 健康課によると、19年11月末現在、患者の実人数は156人。送迎車は33人が利用している。患者は田代地域在住者が中心で、年齢別では80歳以上が多くを占める。高血圧や腰痛症など慢性疾患の患者が多くなっている。
 今後は患者の意向を確認しながら、転院の準備を行っていく。転院後、高齢者の患者の送迎が課題になることから、健康課は受け入れ先となる近隣病院と協議し、「既存の送迎車で対応できるかなど検討し、混乱なく転院を進めたい」と話した。
 閉所後は5月ごろまで備品などの処分、6月まで診療報酬などの残務整理を行う予定となっている。

プレミアムツアー 鹿角の観光資源を満喫 東北、関東から14人参加

2020-01-04
ツアー客に披露された花輪ばやしの演奏(道の駅かづの)
 鹿角市の観光資源を一体的に体験できる冬の「かづのプレミアムツアー」が1、2日の1泊2日の日程で行われ、参加者がユネスコ無形文化遺産の大日堂舞楽や花輪ばやしの実演鑑賞などを楽しんだ。
 ツアーは、鹿角の誇る文化財や観光資源がセットで体感できる着地型旅行商品。市が本年度の観光事業の目玉に位置づけ、委託先のかづの観光物産公社が夏と冬に企画した。
 8月の夏のツアーには45人が参加。花輪ばやしや2022年のユネスコ遺産登録を目指す毛馬内盆踊りの祭りを観覧したほか、大日堂舞楽の舞台となる大日霊貴神社、21年の世界遺産登録を目指す大湯環状列石、近代化産業遺産の史跡尾去沢鉱山を巡り、普段は行われない体験イベントやガイドを楽しんだ。
 今回は東北、関東から20~70代の14人が参加。初日はパワースポットとして知られる十和田湖畔の十和田神社で初詣を行い、湯瀬温泉郷に宿泊。2日目は大日堂舞楽を見学し、あんとらあで花輪ばやしの実演鑑賞、史跡尾去沢鉱山での坑道見学などを行った。
 花輪ばやしの演奏は若者会の各町内代表8人が浴衣姿で披露。絢爛(けんらん)豪華な屋台の中で「本囃子」など伝承曲を熱演したほか、参加者と一緒に手打ち式「サンサ」も行った。
 秋田市の50代の夫婦は「大日堂舞楽が見たくて参加したが、花輪ばやしの実演が見られて良かった。若い人が頑張っている祭りであることが分かり、本番の祭りも見てみたいと思った」と話した。
 冬のツアー第2弾は冬山道路除雪やスキージャンプ台の見学などを盛り込み、3月に行う予定。

思い出胸に「またね」 北鹿地方 Uターンラッシュ始まる

2020-01-04
盛岡行きの高速バスに乗り込む帰省客ら(いとく大館ショッピングセンター)
 年末年始をふるさとで過ごした人たちのUターンラッシュが3日、本格化した。北鹿地方の空港やバス乗り場は、帰省客や見送りの家族などで混雑。「またね」と別れを惜しむ光景が広がった。
 大館市御成町のいとく大館ショッピングセンター北口のバス乗り場では盛岡行きのバスを待つ人たちが列を作った。午前10時50分発の盛岡行き「みちのく号」には、大きなバッグや土産を抱えながらが乗り込む姿が見られた。
 大学生で冬休みを利用して帰省した菅原恵美さん(21)=埼玉県=は「家族や友達と楽しく過ごせた。今度はお盆に帰省予定。それまで向こうで頑張りたい」と笑顔を見せた。恵美さんを見送った母親の美絵子さんは「寂しいけど、また帰ってくることを楽しみに待っている」と語った。
 秋北バスによると(午前11時現在)、通常1~3台の東京行きの深夜高速バスを4日は12台、5日は5台運行するなど増便態勢で対応する。全日空によると(同)、大館能代発羽田行きは5日まで午前、午後の便とも満席。6日午前の便も残席が少なくなっており、7日の午前便は満席となっている。

鹿角 神々しく悠久の舞 大日堂舞楽 4集落の能衆が奉納

2020-01-03
だんぶり長者の舞と呼ばれる「五大尊舞」(大日霊貴神社)
 ユネスコ無形文化遺産、国重要無形民俗文化財に指定されている大日堂舞楽が2日、鹿角市八幡平の大日霊貴(おおひるめむち)神社(通称・大日堂、安倍良行宮司)の養老例祭で奉納された。4集落の能衆が1300年余りにわたって継承してきた悠久の舞を繰り広げ、参拝者を魅了した。
 舞楽は同神社が再建された718(養老2)年、都の楽人によって伝えられたとされ、大里、小豆沢、長嶺、谷内の4集落や舞楽保存会が中心となって継承。地元では「ざいどう(祭堂)」と呼ばれ、わが国に現存する舞楽の中で最も古い形が伝えられているとされる。
 年の瀬から精進潔斎してきた能衆たちは、未明からの事前行事を経て午前8時ごろに同神社へ参集。諸行事のあと、堂内に入り、脱穀の様を表した舞「籾(もみ)押し」や祝詞奏上などを行った。続いて、拝殿中央にある10尺(約3㍍)四方の舞台で7種類の本舞を奉納した。
 独特の装束、舞具を身につけた能衆たちは白い息をはきながら、笛や太鼓の囃子に合わせ、だんぶり長者が飼育していた鳥の舞を子ども3人が演じる「鳥舞」や、だんぶり長者の舞として知られ、黄金色の面が特徴的な「五大尊舞」などを演舞。荘厳な雰囲気が漂う堂内は能衆の熱気で包まれた。
 懸案となっている担い手の減少への対応策として、小豆沢の若者たちが奉納していた「籾押し」には今回、谷内と大里の若者たちも加わった。
 小坂町の和田弘幸さん(75)は「天気が良かったので息子と2人で来たが、舞楽が見られて良かった。パークゴルフをやっているので、これまで勝ったことのない大会で優勝することが今年の目標」と笑顔で話した。
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