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「ピアノの楽しさ知って」 米在住・上野さん コロナでオンライン教室

2020-08-04
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日本語での無料ピアノ教室をオンラインで始めた上野さん(ユーチューブから)

 幼少期を大館市で過ごした米国・ロサンゼルス在住のピアニスト、上野淳子ギャレットさんが、日本語での無料ピアノ教室をオンラインで始めた。新型コロナウイルスの影響で対面での教室やコンサートが軒並み自粛される中、国境を越えて日本の人々と音楽でつながり、交流しようと企画。「コロナ禍の中、音楽の力で日本の人々の暮らしが豊かになれば。この機会にピアノの楽しさを知ってほしい」と話している。
 上野さんは3歳からピアノを始め、桐朋学園大学音楽学部を卒業。1990年に20歳代後半で米国に活動拠点を移し、名門のライス大学シェパード音楽学校(ヒューストン)で修士号、博士号を取得。世界各国で演奏活動をするほか、国際的なコンクールでも多数入賞を果たしている。
 現在はオクシデンタル大学(ロサンゼルス)音楽科講師、全米音楽指導者協会ロサンゼルス支部長として後進を指導。授業で教えるほか、コンクール等を主催して幅広く音楽教育に携わっている。
 鉱山技師だった父親の影響で幼少期に大館に移り住み、幼稚園から小学校低学年まで約3年半を過ごした。釈迦内小に通ったほか、竹村和子さん(故人)主宰のピアノ教室で学んだ。2006年と13年には大館市で演奏会を開いた。
 コロナ禍で大学や個人のレッスンも全てリモート形式に代わる中、「日本に向けてもできるのでは」と考え、日本語でのオンライン教室を始めた。自宅で撮影を行い、動画投稿サイト「ユーチューブ」で7月上旬から毎週土曜に配信している。
 1~4回目はショパンの「夜想曲第2番」、5回目からはドビュッシーの「月の光」を取り上げ、初心者でも分かりやすいよう1曲を数回に分けて解説。指使い、手や手首の動き、楽譜の読み方、ペダルの使い方などのポイントを細かく伝える。「新しい曲を勉強する時に大事なのは、曲の構成を知る、時間をかけて指使いを決める、ゆっくりと片手ずつ焦らずに練習すること」などと呼び掛ける。
 上野さんにとって、日本語での指導は数十年ぶりのこと。「見てくれる人も増え、『分かりやすい』といった声も届き、励みになっている。しっかり見てもらえれば弾けるようになると思う。経験のある人も音色等を参考にしてほしい。レッスンに通うような気持ちで見てくれれば」と話す。
 大館にはさまざまな思い出があるといい、「毎週竹村先生のお宅にバスで通い、レッスンでうまくできない時は母に怒られ、泣きながら帰った。雪の日に上級生の背中を見つめて学校に通ったこと、スキー授業が楽しかったことなども鮮明に覚えている。今は弾いていないけど家にピアノがある人、音楽が好きな人、この機会にピアノに向かってもらえればうれしい」と語った。
 1回目の配信動画のURLはhttps://youtu.be/cD-JPq6SvUg

 

「青ガエル」渋谷を出発  6日早朝に大館へ

2020-08-04
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午前5時20分ごろ、青ガエルを載せたトレーラーが渋谷駅前交差点を出発(渋谷区・大館市提供)
 東京・渋谷駅前広場に設置されている鉄道車両、通称「青ガエル」が3日早朝、移設先の大館市へ向けて出発した。新型コロナウイルスの影響で当初の予定から延期されていたが、関係者らに見守られて新天地を目指した。同市へは6日早朝に到着する予定。
 搬出作業は午前1時30分ごろに始まり、シートに覆われた青ガエルをクレーンで大型トレーラーに載せた。5時20分に渋谷駅前交差点を出発。一般道を使用し、3日掛けて運搬する。移設は当初、5月下旬から6月上旬を予定していたが、新型コロナの影響で関係機関との調整に時間を要し、この時期となった。 
 福原淳嗣大館市長は3日の定例会見で「コロナパニックで順調に進めてきたことがいったん止まることになっても、関係者の皆さんが同じ方向を向いていたからこそ、この日を迎えられ、感謝したい。大館と渋谷は強い絆がある。その証しとして有効活用していきたい」などと述べた。
 設置予定場所は秋田犬の里の芝生広場南側。到着後はスロープ等の設置、車内装飾などの工事を行い、一般開放は9月下旬を予定している。
 青ガエル(旧5000系)は、渋谷に本社を置く東急電鉄(現・東急)が、1954年から86年まで運用していた鉄道車両で、緑の塗装と丸みを帯びた愛嬌(あいきょう)のある外観から「青ガエル」の愛称で親しまれている。2006年の運用終了後に車両を渋谷区が譲り受け、渋谷区観光協会が観光案内所として管理、運営していた。

 

松館しぼり大根 秋の収穫楽しみ 八幡平小が種まきを体験

2020-08-04
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大根の種まきをする児童たち(八幡平松館地区)
 鹿角市八幡平小学校(村方聖紀校長)の3年生が3日、松館地区の畑を訪れ、特産「松館しぼり大根」の種まきを体験した。
 松館しぼり大根は、農林水産省の地理的表示(GI)保護制度の登録産品。同地区で古くから栽培されている辛み大根で、すり下ろしたしぼり汁は独特の風味と辛みがある。鍋物やそば、刺し身などに薬味として用いると味が引き立つ。
 八幡平小の3年生は毎年、ふるさと学習の一環として、戸舘忠さん(81)の協力を得て、畑で種まきと間引き、収穫作業を体験している。場所は集落から40㍍ほどの高地にあり、栽培面積は約15㌃。
 3年生30人が車に乗って畑を訪れた。児童は戸舘さんから作業の仕方を教わった後、種を手のひらにのせ、一粒一粒を土の中に入れ、丁寧に土をかぶせていた。
 阿部悠希さん(9)は、「松館しぼり大根は、普通の大根より小さく、辛い大根。秋の収穫を楽しみに、丁寧にまきました」と話した。
 戸舘さんは「『松館しぼり大根』は、この地域でないととれない。農業というものを、自分で体験してほしい」と、作業する子どもたちに目を細めていた。
 収穫は例年、10月下旬から始まる。

 

人類初、火星の土採取へ 火星探査車打ち上げ 大丸さん(大館出)開発に携わる

2020-08-03
 米航空宇宙局(NASA)は7月30日、火星探査車「Mars 2020 Perseverance(パーサヴィアランス)」を搭載したロケットをフロリダ州ケープカナベラル空軍基地から打ち上げた。ローバー(探査車)の開発に携わった、大館市出身でジェット推進研究所(JPL)の大丸拓郎さん(31)は「無事に打ち上げが成功し、ほっとしている」と振り返りながら、火星での新たな発見に期待を膨らませている。火星への着陸は来年2月を予定している。
 火星の岩石や土壌などのサンプルを採集するミッションで、大丸さんはローバーのシステムの設計・製造・試験に携わった。サンプルは2031年に地球に持ち帰られる予定で、成功すれば史上初。サンプルを詰めるためのチューブの設計も大丸さんが担当した。
 パーサヴィアランスは7カ月の航行を経て、来年2月18日に火星へ着陸し、探査を開始する予定。火星にかつて生命が存在できる環境があったかを調査し、生命の痕跡を探すことが役目で、人類にとっての大きな発見に期待がかかる。
 打ち上げが成功し、大丸さんは「打ち上げの前後は終始ワクワクした気持ちで見守っていましたが、自分が造った探査機の打ち上げは初めての経験だったので心配もありました。パーサヴィアランスは火星での探査を通して、まだ私たちが見たことのない、たくさんの発見をもたらすと思います。その発見が世界中の人々に希望をもたらすことを期待しています。また、パーサヴィアランスには人類が初めて手にする火星の土を採取するシステムが搭載されています。僕が開発に携わったそのシステムが、火星できちんと動作するか期待半分、心配半分で見守りたいと思います」とコメントした。
 【プロフィル】大丸拓郎(だいまるたくろう) 1989年5月3日生まれ。大館一中、大館鳳鳴高卒。東北大学工学部機械知能航空学科から東北大学大学院に進み、2017年に工学研究科航空宇宙工学専攻博士課程を修了。その後、米ロサンゼルスにあるNASAジェット推進研究所の職員として、熱流体システム・ミッションオペレーションのサーマルエンジニアを務めている。
火星へ向け、パーサヴィアランスを搭載したロケットが打ち上げられた(JPL提供)
パーサヴィアランスと、開発に携わった大丸さん(JPL提供)

北秋田の中高生 感謝を音に乗せて 6校の吹奏楽部 代替演奏会で熱演

2020-08-03
練習の成果を発揮する中学校4校の合同チーム(北秋田市文化会館)
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となった全日本吹奏楽コンクールの地区大会に代わり、北秋田地区の吹奏楽部が出演する合同演奏会が2日、北秋田市文化会館で開かれた。6校がコンクールでの演奏を予定していた曲や合同演奏を披露し、保護者らの前で練習の成果を発揮した。
 部活動で学んだ成果を表現する機会を設けようと北秋田地区吹奏楽連盟(会長・斎藤拓洋阿仁中学校長)が主催。斎藤会長は主催者あいさつで「これまでの思いを感謝に変え、メロディーに乗せてほしい。音楽の素晴らしさを感じ取ってもらえるコンサートになれば」と述べた。
 事前に申し込んだ保護者ら153人が会場を訪れ、全席指定で1席ずつ間隔を空けて座った。各校の出番が終わるごとに10分程度の休憩を設けるほか、換気や消毒を行うなどの感染防止策を実施した。
 中学校は鷹巣と、合川・森吉・阿仁・上小阿仁中の4校合同チームが出演。鷹巣は旧鷹巣南との学校統合、合同チームは森吉の加入により構成人数が増え、これまで練習に励んできた。部員たちはコンクールの課題曲や自由曲で息の合った演奏を披露していた。
 昨年度に小編成の最上位大会にあたる東日本大会へ初出場した北鷹高は、コンクール用の自由曲と、コンサート後半の「ポップスステージ」で計5曲を演奏。曲中で3年生5人が堂々とソロパートを披露したほか、振り付けや歌を合わせた愉快なステージで、部員18人による最初で最後の舞台を締めくくった。
 最後にステージと客席の前方に生徒が並び、6校94人の出演者全員で「紅蓮華」を披露。壮大な演奏でフィナーレを飾った。来場者からは演奏が終わる度に大きな拍手が送られていた。
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新型コロナ対策 各種給付金で生活支援 大館市 暮らし再建や就労など

2020-07-31
 大館市は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、収入が減少した世帯や求職中の市民に給付金を支給し、生活を支える。「暮らし再建世帯応援金」は月収が20%以上減少した世帯に10万円、大学生がいる世帯に10万円を追加支給する。離職や仕事が減って求職中の市民には最大3カ月、月3万円を給付する。いずれも市独自の事業。
 「暮らし再建世帯応援金」は、収入が減少した世帯を支援する事業。給付の対象は▽今年2~5月に前年同月比で給与収入が20%以上減少した人がいる▽減少前の世帯収入が基準額以下―の世帯。基準額は1人世帯で月収15万円、2人世帯で18万円、3人世帯で21万円などと設定した。
 給付金は1世帯当たり10万円。大学生や短大生など学生がいる世帯は10万円を追加する。国の持続化給付金や市事業継続応援金を受給し、学生を扶養する事業主には、応援金の要件に関係なく10万円を支給する。
 「就労支援給付金」は、求職中の人が就労するまでの生活を支援する事業。給付額は月3万円(最大3カ月)。就労が決定した月は準備費用として2万円を給付する。最大で11万円を受け取ることができる。対象は▽市福祉課が行う自立相談支援事業の就労支援を受けている▽世帯の主たる生計維持者である▽職業訓練受講給付金を受けていない▽被保護世帯でない▽世帯員の収入が基準額以下―。収入の基準額は1人世帯7万8000円、2人世帯で11万5000円などとなっている。
 いずれも市独自の事業で、22日の市議会臨時議会で可決された一般会計補正予算に事業費を計上した。福祉課は暮らし再建応援金100人、就労支援給付金50人の給付を見込んでいる。担当は「就労支援給付金については、これから市の就労支援を受け、定期的に支援員と面談しながら求職活動を進めていく人も対象となるため、気軽に相談してほしい」と呼び掛ける。両事業のチラシを作成し、大館商工会議所と連携して事業を周知するほか、公民館や病院などに設置する。

大塚製薬と包括協定 北秋田市 北鹿地方で初めて 市民の健康増進目的

2020-07-31
協定を結んだ津谷市長㊧と迫上支店長(北秋田市役所)
 北秋田市と大塚製薬(本社・東京都)は30日、健康増進に関する包括的連携協定を結んだ。同社が培ってきた熱中症対策などの健康情報を市民に提供し役立ててもらう。県内市町村との締結は5市目で、北鹿地方では初めて。
 協定は▽科学的根拠に基づいた熱中症対策▽健康長寿の推進▽健康経営▽女性の健康づくりの推進▽災害対策▽その他の6分野にわたる。医薬品研究開発などの事業で培った同社のノウハウを生かし、市民の健康課題解決を図る狙いがある。
 具体的には熱中症アドバイザー養成講座の開講、栄養指導、「健康経営」に取り組む企業の支援、健康サポートセミナーの開催、同社商品の備蓄などを予定している。特に、新型コロナウイルス感染防止策としてマスク着用が求められる今夏は熱中症の恐れが高まっていて、協定による取り組みが関心を集めそうだ。
 同社によると、同様の協定は秋田を含む47都道府県と締結した。県内市町村はすでに秋田、男鹿、にかほ、湯沢4市と結んでいて北秋田で5市目。これまで秋田内陸100㌔マラソン大会に毎年協賛してきた縁があり、熱中症対策として同社飲料品を提供してきたという。こうした取り組みを市全体にも広げようと今回の締結に至った。
 市役所で締結式が行われ、津谷永光市長と迫上智博・仙台支店長がそれぞれ協定書に署名した。
 津谷市長は「市は減塩対策やがん予防につながる生活習慣の改善などに取り組んでいる。締結を機に健康情報や医学的情報を提供していただき、市民の健康課題解決に向けたイベントや講習会を考えている」と期待。迫上支店長は同社の取り組みを紹介し「締結を機に健康情報を届け、より健康になっていただきたい」と述べた。

噴火警戒レベル4想定 鹿角・澄川地熱発電所 警察、消防と合同訓練

2020-07-31
負傷者を担架で運び出すなどの訓練を行い、連携強化を図った(鹿角市八幡平のベコ谷地)
 鹿角市と仙北市にまたがる秋田焼山(標高1366㍍)の噴火警戒レベルが、居住地域に重大な影響が出る可能性があるとする4(避難準備)に引き上げられたと想定した火山災害救助訓練が29日、八幡平の東北電力澄川地熱発電所周辺で行われた。同発電所、警察、消防の約20人が合同で訓練し、連携強化を図った。
 活火山の焼山は、現在噴火警戒レベル1。訓練は、焼山が噴火して火砕流が発電所へのアクセス道に流れ込んで不通になり、取り残された所員が登山道を徒歩で避難するとして想定で行った。
 現場の所員は、消防に通報した後、発電プラントを停止。約1・5㌔離れた後生掛温泉を目指して避難を開始した。途中、噴石で1人が足を負傷、再び通報し、救助を求めた。
 消防と警察は後生掛温泉に現地対策本部を設置し、救助隊を編成して登山道を登った。発電所東方約500㍍の湿地帯「ベコ谷地」で所員と合流。負傷者の応急処置と簡易担架での搬送を行った。
 同発電所の川邉浩所長は「訓練により所員の危機管理意識も向上している。異動となっても全員が同じ行動ができるよう、備えていきたい」と話した。
 この日は県警ヘリ「やまどり」で搬送訓練も行う予定だったが、周辺が濃霧のため中止した。同発電所は国内最大級の出力5万㌔㍗。合同訓練は2016年から夏と冬の年2回行っている。

極早生品種「味良い」 大館 エダマメ収穫本格化

2020-07-30
畑から収穫し、脱莢機を通したエダマメ(大館松峰)
 大館市でエダマメの収穫が本格化している。現在は極早生(わせ)から早生品種の収穫が行われており、市内では品種を変えて時期をずらしながら、10月まで出荷が続く。
 11haで5品種を栽培する同市松峰のファーム畠山(畠山博実社長)では、極早生品種「神風香」の収穫が27日から始まった。収穫機で畑からもぎ取った豆を、脱莢機にかけてさやの薄いものなどを取り除く。作業所に運んで洗浄や選別作業を行い、厳選したマメを出荷する。
 畠山博樹専務(42)によると、6~7月に雨が続いたため、播種(はしゅ)が半月ほど遅れ今月中旬までずれ込むなど、作業の進行に苦労したという。JAに出荷するほか、観光地域づくり法人・秋田犬ツーリズムを通じて飲食店などで提供され、「今年は雨に苦しめられた分、いいマメができている。地元スーパーなどにも並ぶため、大館産を味わってほしい」と呼び掛けた。
 エダマメは、JAあきた北の最重点品目の一つとして作付けが推奨されている。6月末のまとめでは、市内では32戸が203haで栽培。同JAの担当者は「降雨や日照不足で生育が心配されたが、味は良い」と話した。

マタギ文化 新組織で振興 北秋田市 推進協設立へ 「日本遺産」は解散

2020-07-30
北秋田市の日本遺産事業推進協議会(阿仁庁舎)
 「阿仁マタギ」の日本遺産登録を目指して設置した北秋田市の日本遺産事業推進協議会(会長・津谷永光市長)は28日、阿仁庁舎で開き、日本遺産に認定されなかったことを受けて今後の方針等を協議した。「認定」を前提とした組織であり事業継続は困難なことから、協議会は本年度末で解散。阿仁マタギの文化の継承や観光資源としての活用など必要な事業は、新たに設立する「(仮称)阿仁マタギ推進協議会」で進めていくことを確認した。
 日本遺産は、地域に根付き世代を超えて受け継がれている風習や伝承、歴史的経緯などを「ストーリー」として文化庁が認定するもの。地域に点在する遺産を総合的に活用し、国内外に発信することをねらいとした。
 北秋田市は2018年度から、阿仁マタギでの登録を目指して申請。内容などの修正を加えながら、19年度、20年度と申請を続けたが認定には至らなかった。文化庁は募集について、本年度で「当面最後にする」としている。
 事業推進協議会は、最初の申請で認められなかったことから、地元の関係者との協議を経て手続きを進めようと19年1月に設置。認定を目指すとともに、認定後においても文化財等を活用し、観光振興や地域活性化の推進を図ることを目的とした。
 この日の協議会で会長の津谷市長は「阿仁マタギは大変残念ながら、日本遺産に認定とはならなかった。しかし、阿仁マタギの世界観や歴史、文化は市にとって貴重な財産であることに変わりはない。今後も積極的な情報発信や環境整備により魅力向上を図りながら、後世に引き継ぐ取り組みをしたい」とあいさつ。今後の方針を協議した。
 本年度は、現在の協議会で活動を続けながら、同協議会と協議会作業部会を統合する形の「阿仁マタギ推進協議会」を設立。来年度の移行を目指す。新たな組織では「日本遺産に申請した『ストーリー』にあるマタギの世界観、知恵、歴史を感じ取ることのできるマタギの里を目指し、情報の共有や活用を図り取り組んでいく」などとした。
 また、本年度の事業計画では▽阿仁マタギガイドブック作成事業▽阿仁マタギ普及啓発事業▽阿仁マタギ講座―を進めることを確認した。
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コロナ経済対策 全業種で使える商品券を 大館市 若手経営者と意見交換 

2020-06-20
コロナ経済対策 全業種で使える商品券を 大館市 若手経営者と意見交換 
 大館市は19日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済対策について若手経営者との意見交換会をプラザ杉の子で開いた。参加者から「独自の衛生基準を設けて安全・安心の街をアピールしてはどうか」「全ての業種で使えるプレミアム付き商品券の発行を」などの要望があり、福原淳嗣市長は「大いに参考にしたい」と前向きな考えを示した。
 参加したのは岸野正寿さん(釈迦内の車屋さん)、伊藤智英さん(安田保険システム)、西村常幸さん(秋北電機工業)、木次谷順子さん(木次谷設備)、虻川由希子さん(花ドーム)、白川懸士さん(白川建設)、阿部健二さん(本家比内地鶏)、吉原考政さん(吉原鉄工)、平泉哲史さん(日通プロパン扇田)の9人。市側から福原市長や部課長級職員6人、大館商工会議所と大館北秋商工会の職員も同席した。
 市と商工団体が支援策などを説明した後、市長が「今進めている政策は地域内の需要を喚起しているが、長期化すれば外部と関わって消費してもらうことも大切。パートナーの東京・渋谷区についても共有したい」と口火を切った。
 岸野さんは「新しい生活様式として衛生管理を徹底し、見える化してはどうか。例えば市の衛生基準を設け、これに対応した事業所に認定証を交付する。これを発信することで衛生管理意識が高い街をアピールできるのではないか」と提言。伊藤さんは「市民に交付される70億円超の特別定額給付金を地元で消費してもらえるよう、幅広い業種で利用できるプレミアム商品券を発行してほしい」と要望した。
 西村さんは「都会から地方へのUターン転職希望が増えている。移住者の住居に対する支援を拡充してほしい」、木次谷さんは「テレワーク(在宅勤務)環境整備に取り組む企業を支援してほしい。第2波に備え、子育て世代が休まなくても仕事をできるような体制を望む」と訴えた。
 虻川さんもプレミアム商品券を取り上げ、「タクシーや運転代行などにも使える券を発行してはどうか」と発言。白川さんは「県北から県南、県南から県北へ団体旅行を促し、費用補助などで互いに応援する仕組みを」と求めた。
 平泉さんは「イベント中止などで売り上げが落ち込んでいる」、吉原さんも「今のところ通常通りだが、この先受注がなくなるかもしれない」と不安な現状を強調。阿部さんは「在庫を抱えたが、新商品支援補助金で缶詰開発に利用した。悲観的にとらえず、品質向上に力を入れたい」と語った。
大館市と若手経営者の意見交換会(プラザ杉の子)

日本遺産 「阿仁マタギ」認定ならず 最後の挑戦も

2020-06-20
 文化庁は19日、2020年度の「日本遺産」として新たに21件を認定すると発表した。3度目の挑戦となる北秋田市が申請した「阿仁マタギ―山の恵みは山ノ神からの授かりもの―」は認定には至らなかった。遺産認定事業は本年度で終了となり、関係者は「残念だ」と話している。
 日本遺産は地域に根付き、世代を超えて受け継がれている風習や伝承、歴史的経緯を文化庁が認定するもの。地域に点在する遺産を総合的に活用し、国内外に発信することによる地域活性化を狙いとしている。
 北秋田市は18年度から阿仁地域の伝統的な狩猟文化「阿仁マタギ」で認定を目指しているが、2年連続で見送られた。19年1月には地元の関係者らで構成する日本遺産事業推進協議会(会長・津谷永光市長)を設立し、申請内容を見直して再申請を目指した。
 本年度は協議会の意見を基にタイトルや構成文化財などを一部修正し、昨年1月中旬に県を通して国へ申請書を提出。全国から69件の申請があり、審査を経て21件が認定された。文化庁では20年度までに100件程度の認定を行うこととしており、6年間の合計認定数は104件。募集は本年度で「当面最後とする」としている。
 最後の挑戦が不認定となったことを受け、市教委の佐藤昭洋教育長は「自然と共生するマタギ文化を世界中に発信するための認定になると考えていた。残念だが、いずれ広く認知してもらえる時が来ると思う」と話した。市の事業推進協委員で県文化財保護協会阿仁支部長の戸嶋喬さんは「とても残念だが、今後もマタギの精神を大事にしながら観光資源として守っていけるよう努力を続けたい」と述べた。
 津谷市長は「認定とならず残念」とした上で、「阿仁マタギの世界観や歴史、文化は当市にとって貴重な財源であることに変わりはない。引き続き、積極的な情報発信や環境整備により魅力向上を図り、後世に引き継ぐ取り組みを進めていく」とコメントした。
 本年度認定が決まった21件のうち、東北は岩手県内2市が申請する「〝奥南部〟漆物語~安比川流域に受け継がれる伝統技術~」が認定された。15年から計6年間で認定された東北の日本遺産は9件。秋田県を含む日本遺産は、15県の市町で構成する「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」のみ。

鹿角市 小中学生1人1台の端末整備へ 国の事業活用し

2020-06-20
 鹿角市は本年度、国の事業を活用し、市内小中学校の全児童生徒に1人1台の学習用端末を整備する取り組みを進める。
 市教育委員会は、市教育情報化推進計画に基づき、本年度は各小学校に電子黒板を新たに配置し、高学年を中心に教師用デジタル教科書の活用による授業の充実を図るほか、国が掲げるGIGAスクール構想の実現に向け、小中学校のWi―Fi環境を整備するとともに、段階的に端末の整備を進める予定だった。
 GIGAスクールは全小中学校で児童生徒1人1台のパソコンなど学習用端末と、高速大容量の校内通信ネットワークを一体的に整備する構想。
 当初は2023年度までの実現を目指していたが、新型コロナウイルスの影響でICT(情報通信技術)のニーズが大きく変化し、国では構想実現を加速させるための補正予算を成立させた。
 これを受け、鹿角市でもGIGAスクール整備計画を前倒しして、本年度、端末整備を進めることにした。
 購入する端末は指導者用を含めて2098台の予定。購入費1億1746万円は6月定例市議会で措置した。
 教委では「効果的に運用していくためには、学校と家庭における通信環境の整備や、授業を行う教員のスキルアップなど多くの課題がある」とし、「今後、教員研修等により、端末や電子黒板の活用を図っていくとともに、オンラインによる学習の実施も視野に入れ、ICT教育を推進していく」としている。

夏の高校野球 代替大会の開催決まる 7月9日開幕 原則無観客など対策実施 3回戦まで各地区で

2020-06-19
代替大会の概要を発表した県高野連の会見(県庁)
 県高校野球連盟(尾形徳昭会長)は18日、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け中止された全国高校野球選手権県大会に代わる「2020秋田県高校野球大会」を開催すると発表した。会期は7月9~20日としており、秋田市のこまちスタジアムなどの5球場で開催される。軟式野球の県大会も7月3~5日に開かれる。
 開催に当たっては、日本高校野球連盟が策定する感染防止対策のガイドラインに従う。全ての試合は無観客を基本とし、関係者のスタンドへの入場については都道府県連盟が判断する。県連盟ではベンチ入り以外の部員のほか、当該校部員1人につき保護者2人までの観戦を認める。
 試合会場では手洗いの励行やマスクの持参、着用、入場時の検温を徹底する。ハイタッチや握手は控え、円陣を組む際には密集を避けるなどの対策を盛り込んだ。このほかスタンドでの観戦は、2メートル以上の間隔を取り、大声を出さず拍手での応援が基本となる。
 会場はこまち、八橋、横手、平鹿、能代の5球場。トーナメントで争い、3回戦までは県北、中央、県南の地区ごとに実施。準々決勝以降はこまち球場で行う。開閉会式は実施しない。組み合わせは6月26日に開かれる抽選会で決定する。
 同連盟の土濃塚寿史副理事長(大館桂桜)は「これまでの大会と同じように、積み上げてきたものを発揮し県の頂点を目指してほしい」と話す。大会を待ちわびていた選手たちの間にも安堵(あんど)が広がっており、大館鳳鳴の茂木顕光主将(3年)は「あると信じていた。これまでの目標通り、仲間たちと頂点を目指す」、国際情報の小林空雅主将(同)も「勝って支えてくれた人たちに恩返しをしたい」と力を込めた。

プレミアム付き商品券など 過去最大、6億円規模 鹿角市6月議会 全議案可決閉会

2020-06-19
全議案を可決、閉会した鹿角市6月定例議会(市役所)
 鹿角市の6月定例議会は18日、最終本会議を開き、常任委員会に付託していた議案8件と、この日追加提案された毛馬内住宅建設工事の工事請負契約締結案や一般会計補正予算案、工事請負契約変更案3件、意見書案3件を原案通り可決し、閉会した。補正予算には新型コロナウイルス感染拡大に伴う景気浮揚策として発行総額約6億円と過去最大規模のプレミアム商品券・飲食券事業の費用などを計上した。
 一般会計補正予算(第6号)は歳入歳出それぞれ5億6148万円を追加し、総額を218億4116万円とした。
 主な歳出のうち商品券・飲食券事業は、売り上げが減少している飲食店や小売りサービス業等での消費を促進し、市内経済の早期回復を図る目的で、市独自の取り組み。
 商品券と飲食券の2種類がある。商品券は宿泊施設や飲食店を除き、小売店や大型店などで使用できるもので、プレミアム率は20%。飲食券は宿泊施設と飲食店で専用に使えるもので、プレミアム率は10%上乗せして30%とした。
 発行業務はかづの商工会に委託。商品券は1セット1万2000円を3万セット、飲食券は1セット1万3000円を1万8000セット発行する。このうち商品券は1万円で額面総額1万2000円の券が購入できる。1人当たりの購入上限は商品券が10セット、飲食券が20セット。購入対象は市民のほか、市内に職場がある小坂町民。
 市広報7月号に申し込みはがきを同封し、同15日に受け付けを開始。抽選を行った上で、同17日に引換券を発送する。販売は同28日から9月30日まで同商工会と十和田市民センター(販売開始から2週間のみ)で行う予定。使用期間は8月1日から来年1月31日までの半年間。補正予算には発行と販売にかかる委託料1億2422万円を計上した。
 また、市内宿泊施設に対する支援策として宿泊助成を行う。事業はかづの観光物産公社に委託。7月1日から8月31日まで、北東北3県の宿泊客1万人を対象に、施設が提供するプラン内容に応じて1人当たり5000円~1万円が割り引きとなる。例えば、宿泊料金が1万6500円の場合、市が1万円を助成する。県の宿泊券も併用できる。
 毛馬内住宅は老朽化に伴い十和田小学校北側に移転新築し、木造2階建てと平屋建ての計15棟50戸を整備する。本年度から住宅本体着工となり、今回の請負契約締結は木造2階建て4棟(16戸)が対象。建築主体工事は一般競争入札の結果、柳沢建設(柳沢義生社長)と2億1356万円(税込み)で契約。工期は12月18日。
 意見書は「地方財政の充実・強化を求める意見書」「秋田県主要農産物種子条例の制定を求める意見書」「教職員定数改善と義務教育費国庫負担割合2分の1復元を求める意見書」の3件。
 開会に先立ち、議員在籍20年以上の田村富雄議員、?年以上の吉村アイ、倉岡誠、浅石昌敏の3議員に全国市議会議長会の表彰状が伝達された。
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