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タイ・ボッチャの選手ら来市 事前合宿会場を視察 大館市で競技体験会も

2018-12-16
パチディ選手㊨と競技を楽しむ参加市民(タクミアリーナ)
 2020年東京パラリンピック競技大会に向けて大館市への事前合宿が決まっている、タイ王国脳性まひスポーツ協会やボッチャのナショナルメンバーらが15日、練習会場視察のため来市した。合わせて市がタクミアリーナで競技の体験会を開催。小学生から高齢者まで市民約100人が訪れ、競技の魅力を満喫した。
 ボッチャは目標球にボールをいかに近づけるかを争う競技で、タイチームはリオデジャネイロ・パラリンピック決勝で日本を破り優勝。今夏の世界選手権でも優勝し、現在世界ランク1位。同協会はボッチャや陸上競技、CP(脳性まひ)フットボールを所管する団体。10月に同市と、合宿実施に関する覚書を締結した。
 この日はタイのナショナルチームメンバー、ブーンテップ・パチディさん(21)ら6人が、練習の主会場として計画されているタクミアリーナを訪問。市が競技の周知普及のため体験を企画した。
 開会行事で福原淳嗣市長は「市民や企業、各種団体とともにタイの皆さんを応援するサポーターズクラブを結成するなどして一丸で応援、支援をしたい。さまざまな分野での交流を続けたい」と歓迎。タイのパラリンピック委員会のチュティナント・ピロパクディ会長は「大会で勝つことも大事だが、何より友情を深めたい。皆さんの応援に期待します」とあいさつした。
 デモンストレーションでパチディさんが世界レベルの妙技を披露すると、大きな拍手が起こった。会場には4面のコートが用意され、それぞれルールを学んだり、プレーを楽しんだり。負けて悔し涙を流す子どももいた。
 母親と参加し、初めて取り組んだという横井心さん(有浦小6年)は「きのうの外国語の授業でボッチャを少し学んだ。作戦を考え、狙い通りに投げられるとうれしい」と笑顔を見せた。
 パチディ選手は同館を「床が平たんで広さもあり、普段の練習場所よりもいい。国の気候に慣れる意味も含め、調整には素晴らしい場所」などと絶賛。「国や言葉、障害の有無に関係なく一緒に楽しめるのが魅力。障害者スポーツを世界にもっと広めたい」と話した。
 市スポーツ振興課は「来年1月にオープン予定の花岡総合スポーツ公園体育館にコートと用具を常設予定。他公共施設でも教室を開くなどして市民に普及を図る。五輪パラリンピックへの機運を盛り上げたい」と話した。
 タイの一行は16日、秋田市入りして、県と合宿等に関わる基本合意調印式に臨む予定。

 

大館市の教育ツーリズム好調  11月末まで3353人 「産業化構想」初年度

2018-12-16
11月の学力向上フォーラム、大館一中の公開授業
 大館市が掲げる「大館教育の産業化」構想で、本年度から本格化した教育ツーリズムが好調に推移している。市教委によると11月末現在で40件、延べ3353人が来市。全国学力テストで上位を維持する本県の学力の高さと、特色あふれる教育活動を各校で展開するふるさとキャリア教育が強み。全国から視察に訪れたフォーラム開催など巡り合わせにも後押しされた。
 最多の訪問となったのは11月に同市で初開催された県教委の学力向上フォーラム。市教委によると、2日間で延べ1800人が来館した。過去10回の開催と比べても最多の参加者だったという。新学習指導要領の完全実施まで1年余り。先駆的なモデルを求めた教育視察の高いニーズがある。
 このほか市教委が企画したフォーラム参加者向けのオプショナルツアー、首都圏の親子を対象に開いたサマースクールも好評。県外大学生企画の視察研修や、国際協力機構(JICA)の青年研修でカンボジア政府の若手職員も受け入れた。今夏に協定を結んだ共栄大学(埼玉県春日部市)からは、次年度以降も継続して教育実習生を受け入れる方針だ。
 「フォーラムに来られなかった」という学校や教育委員会などが、今後も継続した来館を求めているという。市学校教育課は「〝いつでもお越しください〟という姿勢で、各所とつながりを得られている」と分析する。
 各種受け入れの継続はもちろんのこと、波及目標も掲げる。市観光課などと連携した「修学旅行ツーリズム」、教育をきっかけにした移住や、日本語研修スクールの誘致など。高橋善之市教育長は「今後も教育視察が主になるのは変わらないが、連携と連帯を進めて内容の充実や来市の拡充に努めたい」とした。

 

「世界一長いきりたんぽ」 ギネス記録に認定

2018-12-16
5・12㍍を完成させガッツポーズするチーム(11月11日の挑戦から、陽気な母さんの店)
 「世界一長いきりたんぽ」のギネス世界記録を目指し取り組んだ鳥取県の米子工業高等専門学校学生らのチームに15日朝、認定の通知が届いた。リーダーを務めた中島邑杜(ゆうと)さん(5年)は「すごくうれしい」と喜びを爆発させている。
 同校、秋田高専の合同チームは11月11日の〝きりたんぽの日〟、5・12㍍を作った。本場・大館で挑戦することに意義があるとし、同市曲田の直売所・陽気な母さんの店(石垣一子社長)に協力を求めた。証人、測量士を手配。記録の動画を撮影するなどしてギネスワールドレコーズ社(本社・イギリス)に申請した。
 審査状況は、同社に登録したアカウントで確認。時差を考慮し、中島さんと指導にあたっている米子高専物質工学科の谷藤尚貴准教授が交代で確かめていた。15日午前9時ごろ、谷藤准教授が確認したところ「現在の記録保持者です」と画面に表示され、認定になったことを現した。
 中島さんは「3月からの成果が出て晴れ晴れしい気持ち。認定まで長くかかったが、お世話になった大館市の人たちにやっと報告ができる」と喜びをかみしめた。谷藤准教授は「達成に向け取り組んだ期間、学生たちの成長が顕著に見られた。それが成功に導いた」と評価した。石垣社長は「認定を待っていたのでうれしい。これを生かし、地元の人たちでさらなる動きを生み出したい」と話していた。
 年内中にギネス証が届く見込み。チームは今後、佐竹敬久知事、大館市の福原淳嗣市長に表敬訪問を行い、市内のこども園で実験教室などを開きたいとしている。

 

企業主導型保育所 御成町に来春開設へ 大館桂工業 市内で3施設目

2018-12-15
空きテナントスペースに企業主導型保育所が開所予定(大館市御成町3丁目)
 大館市の大館桂工業(中田直文社長)は来年4月、「企業主導型保育所」の開所を目指している。場所は同社の事務所が入るビルの一角で、定員は0~2歳児27人。従業員の子どものほか、地域から受け入れる「地域枠」を設ける。企業主導型保育所は市内で3施設目となり、市中心部の利便性が高い場所に新たに整備されることで、待機児童解消が期待される。
 計画では、御成町3丁目の大館ビル1階の空きテナントスペースを活用し、約300平方㍍の施設を整備する。年齢別の保育室やプレイルーム、調理室、事務室などを配置。国の企業主導型保育事業助成金を活用する予定で、現在改修工事に向けた準備を進めている。
 同社とグループ企業・大館製作所の従業員の子どもを受け入れ、定員27人のうち、13人分は地域枠に設定。小規模保育施設「みらいっこ園」(大田面)に事業委託する。
 同社が保育施設整備の検討を始めたのは約2年前。女性従業員が子どもの保育先が見つからず、育児休暇を延長したことがきっかけとなった。同社、製作所ともに、男性従業員が約9割を占めるが、「預け先がないと本人も会社も困る。女性社員だけでなく、家庭内で同様に困っている男性社員も利用できる施設が必要と考えた」と中田社長。「買い物などが便利で、社員以外の市民も利用しやすい場所」と立地について語る。
 開所は来年4月の予定。中田社長は「少子化の中、待機児童が発生している現状で、子育て支援が重要になる。地域貢献の一環で施設を整備し、人材不足の中、若手世代が安心して働くきっかけにもつながれば」と話した。
 市では希望する認可保育所に入園できない待機児童が年度当初から発生。認定こども園の整備や認定保育施設(託児所)利用料助成などの事業を展開し、10月1日現在の待機数は32人で、前年同期から14人減った。解消に向けては企業主導型保育所の開設支援にも力を入れ、2施設が整備されている。10月1日現在、社会福祉法人成寿会が運営する「キッズテラスアットセイジュ」(定員18人)は17人、ニプロが運営する「元気ひろば保育園」(定員31人)は29人が利用している。
 企業主導型保育事業は政府が2016年度から設置を始めた。民間企業が従業員や地域向けに設置する認可外保育所だが、一定の基準を満たせば、施設整備費や運営費は認可施設並みの補助を受けられる。

旧七滝小1階に鹿角の福祉法人 2階の使用料も示す 小坂町12月議会常任委

2018-12-15
改修工事を視察する議員たち(荒谷字上ノ平)
 小坂町12月定例議会は14日、総務福祉、産業教育の両常任委員会を開き、付託案件を審議。産業教育委(亀田利美委員長)は、旧七滝小学校を改修して利活用する複合施設「七滝活性化拠点センター」の設置条例など3議案を全会一致で可決した。同条例は施設の管理、業務、使用料等を設定。2階の貸事務所(起業等)は1室1カ月2万円、空き部屋に関しては一般の利用(有料)も可能とした。
 同条例は、第1条の目的から第12条の委任で構成。目的は「産業の発展と町の活性化のために新規事業の創出を支援し、地域コミュニティの振興及び福祉の向上に寄与する」。第3条の事業は▽新産業の創出及び企業の新分野への進出支援に関すること▽拠点センター内企業間の連携及び地場企業間の連携活性化に関すること―などとした。
 貸事務所の使用料は、1階がいずれも1カ月当たり大部屋5万円、中部屋3万円、小部屋2万円。2階はほぼ同じ広さの6部屋があり、起業等で使用する以外に、1部屋を複数の企業や個人でシェアすることも可能で1人1カ月5000円、1人1日500円。一般への貸し出しは1室1時間200円とした。
 このほか、調理実習室は1室1時間200円、和室同100円で使用できる。1階の地域交流スペースは無料。交流スペース以外の各部屋においては、使用料とは別に暖房使用料も設定した。
 現在、1階の貸事務所に関しては鹿角市の社会福祉法人が訓練・作業室として使用する見通し。2階については「正式に料金が決まってなかったので、これから料金も示しながら話していきたい。問い合わせなどの相談はある」(町)という。
 改修工事の進捗(しんちょく)率は40%ほど。町は今後、施設の愛称を募集し、来年4月のオープンまでに決定する。
 この日は両常任委員会が合同で工事が進められている旧七滝小を訪れ、現地視察を行った。
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息の合ったバチさばき 北秋田祇園太鼓発表会 小学生が2部門で競演

2018-11-24
出演者全員で太鼓を打ち鳴らした100人打ち(北秋田市文化会館)
 北秋田祇園太鼓第30回発表会(第28回審査会)が23日、北秋田市文化会館で開かれ、市内の小学生たちが個人と団体の2部門で、日頃の練習で磨いたリズミカルなバチさばきなどを競い合った。2人一組で演奏する個人演技の部では、鷹巣小学校の九嶋幸來(ゆら)さん・藤嶋愛花(まなか)さんが最優秀賞に輝いた。
 1985年に鷹巣神社祭典で小倉祇園太鼓が披露されたのを契機に、町民有志が「生涯学習の推進や地域活性化につなげたい」として活動をスタートした創作太鼓。市内の各地区で小学生を中心に盛んに演奏されている。
 発表会は市内の祇園太鼓関係者でつくる北秋田祇園太鼓連絡協議会の主催。30回目の発表会となった今回は個人11組、団体6組が出演。鷹巣小児童による鷹っ子ばやしがゲスト出演した。
 オープニングでは市内の中高生らによる八丈太鼓が披露され、勇壮な音で会場を盛り上げた。審査説明と模範演技の後、個人の部から審査が行われた。太鼓の表打ちと裏打ち、「ジャンガラ」と呼ばれる鉦(かね)のリズムとの調和などがポイントとなり、出場者たちは力強く息の合ったバチさばきを披露していた。
 審査結果は次の通り。
 ◇個人の部 ▽最優秀賞=九嶋幸來・藤嶋愛花(鷹巣小学校)▽優秀賞=栗林温菜・中川心結(同)
 ◇団体の部 ▽最優秀賞=鷹巣小学区▽ジャンガラとの調和賞=鷹巣南小学区▽チームワーク賞=米内沢・阿仁・前田小学区▽礼儀作法賞=合川小学区▽バチさばき賞=鷹巣東・綴子小学区▽リズム感賞=鷹巣中央小学区▽小倉祇園太鼓・藤江龍夫賞=三澤光信・笹原汐苑(高校・一般)▽楽しかったで賞=合川新生園祇園太鼓チーム▽生涯学習奨励賞=阿仁祇園太鼓チーム▽感謝状=鷹巣小学校(鷹っ子ばやし)

秋田八幡平スキー場 県内トップでスキー場開き リフト営業はまだ先

2018-11-23
久々の雪の感触を楽しむスノーボーダー(秋田八幡平スキー場)
 鹿角市の秋田八幡平スキー場で22日、県内で最も早くスキー場開きが行われ、関係者が今シーズンの安全と盛況を祈願した。積雪は約15㌢とリフト営業はまだできないが、今後のまとまった降雪に期待されている。リフト営業開始を待ちきれないスノーボーダーらがゲレンデに繰り出し、〝初滑り〟を満喫する姿も見られた。今シーズンは来年5月6日まで営業する予定。
 安全祈願の神事はレストハウスで開催。運営する秋八高原リゾート合同会社(浅石敦幸代表社員)や関係機関・団体から約40人が参加し、今シーズンの無事故を願った。
 あいさつの中で浅石代表社員は「本年は県内で二つのスキー場がスキー人口の減少などにより、閉鎖を余儀なくされ、心が痛む」とした上で、「雪国にあってスキー場は冬季スポーツと地域の振興になくてはならない存在。どこよりも早く、長くという地の利を生かしてこのスキー場を維持し、八幡平の振興に取り組んでいきたい」と述べた。
 この日は県内外から一般のスノーボーダーらが来場。自力で斜面を登って初滑りを楽しむ光景が広がった。
 岩手県雫石町で地域おこし協力隊を務めている角田匡昭さん(33)は同スキー場の熱烈なファンで毎年、スキー場開きにも参加。「ここでシーズンが始まり、シーズンが終わる、特別な場所。雪が多くて柔らかく軽いので滑っていて楽しい。近くに温泉もあり、最高のスキー場」と笑顔で話した。
 同スキー場は、十和田八幡平国立公園内に位置し、標高は980~1200㍍。ペアリフト1本(1024㍍)が設置され、初級・中級者向けと中級・上級者向けの2本のコースがある。
 リフト営業について浅石代表社員は「積雪が70~80㌢ぐらいないとゲレンデに圧雪車が入れない。できれば週明け、今月中には営業を始めたい」と今後の降雪に期待していた。

 

脊髄損傷の再生医療 ニプロ製品が承認へ 製造体制、大館含め検討か

2018-11-23
 大館市に主力工場を置く医療機器製造・ニプロ(大阪市)は22日、脊髄損傷の治療用として札幌医科大と共同開発を進めている「自己骨髄間葉系(かんようけい)幹細胞」の製造販売について、条件・期限付きで国の承認を取得する見込みになったと発表した。患者の骨髄液から採取した幹細胞を培養した後、点滴で体に入れて機能改善を狙う。正式承認されれば脊髄損傷への再生医療製品として初の実用化となる。
 札幌医科大付属病院で2013年12月から脊髄損傷患者に対する臨床試験(治験)を行い、9割以上に効果があったとして同社が6月に申請していた。販売名は「ステミラック注」。厚生労働省の専門部会は21日、7年以内に安全性や有効性などの評価が必要な条件付きで承認するよう厚労省に答申することを決めた。中央社会保険医療協議会などの審議を経て、薬価や保険適用かどうかなどが決まる。
 交通事故やけがなどで脊髄を損傷すると、手足のまひなど深刻な障害が残る。間葉系幹細胞は損傷部分に集まってタンパク質を分泌し、神経を改善させる特性がある。治療対象は自力歩行が難しいなど比較的重症の患者で、損傷から1カ月以内に骨髄を採取し、間葉系幹細胞を取り出して増殖させて静脈から投与する。
 脊髄損傷患者は国内に10万人以上いるとみられ、毎年5000人以上が新たに患者になるとされる。リハビリで一部の運動機能が回復することもあるが、根本的な治療法はない。
 同社広報担当によると、製造に関する今後の展開は「未定」としているが、主力の大館工場も含めて検討することになりそうだ。大館工場では人工腎臓(ダイアライザー)など透析関連のほか、再生医療にも使われる医療機器を製造している。

合川出身の長谷川さん 王朝継ぎ紙の作品展開催 優美な作品60点

2018-11-23
王朝継ぎ紙の作品展と長谷川さん(合川公民館)
 旧合川町出身の長谷川なおみさん(53)=京都府西京区=の「王朝継ぎ紙作品展」が21日から、北秋田市合川公民館で開かれている。平安時代に生まれたものを復活させた和紙工芸「王朝継ぎ紙」の繊細で華やかな作品約60点が並び、訪れた人の目を楽しませている。28日まで。
 王朝継ぎ紙は、雲母(きら)刷りの文様や金銀の箔などを施したさまざまな色の和紙を、切る、破る、重ねるなどの技法を用いて継ぎ合わせた料紙。技法は長年途絶えていたが、1967年に「王朝継ぎ紙研究会」が発足され、現代によみがえった。
 長谷川さんは大学進学を機に移り住んだ宮城県仙台市の市民講座で手すき和紙に出会った。関西に転居後、王朝継ぎ紙の講座に参加し、15年ほど制作活動に取り組んできた。約3年前からは月1回ほど北秋田市を訪れ、和紙の原料となるコウゾの栽培も手掛けている。
 作品展は、趣味の域を超えて技を磨く「極め人」を紹介する同館主催の特別展として開催。長谷川さんの個展は初開催で、市内での作品展示も初。県内の知人から制作体験の要望があり、地元の同館に体験講座の開催を相談。併せて個展を企画した。
 会場には長谷川さんが作った継ぎ紙を重ねた本や額装、和紙を貼った貝、扇など約60点を展示。「源氏物語」や和歌を表現した作品もあり、優美な和の世界が来場者を魅了している。作品のほか、原料のコウゾや制作過程の紹介も行っている。
 長谷川さんは「色の組み合わせや、光の加減で異なる箔や文様の輝きが継ぎ紙の魅力。初めて見る人にも楽しんでもらえたら」と話していた。
 23、24日には王朝継ぎ紙のカードを制作する体験講座を行う。時間はいずれも午前10時から正午。体験料は1000円。30日から12月7日(2、3日は除く)は合川小での展示会を予定している。

 

大館中心部にカラスの大群 例年より多い2千羽近く? 住民らふん害など困り顔

2018-11-22
夕方に集まり、電線に止まるカラス(大館市長倉)
 大館市の中心市街地にカラスの大群が出没している。日暮れに合わせて集まり、大町や長倉などの電線や建物に止まり、鳴き声を上げて旋回する様子が確認されている。「例年より数が多い」という指摘もあり、近隣住民や商店街の店員らは「ふんの落下に困っている」と話す。
 午後4時をすぎると、カラスが四方から集まり、電線や建物の屋上に黒い姿がびっしりと並ぶ。現在は長倉を中心に、大町や三ノ丸などで確認され、近くの店員は「鳴き声だけなら我慢できるが、ふんが一番困る」と話す。「毎日落ち葉と一緒にふんを掃除し、水で洗い流す日もある」「1日に2回洗車する日もあった」などの声も聞かれた。
 市に委託され生息調査を行っている大館自然の会(伊藤郁夫代表)によると、カラスは春にペアを見つけ、各餌場周辺で6月ごろまでに営巣、子育てをする。その後、同じ餌場同士などで小集団を形成。秋にかけて集団を大きくし、最終的には最も大きな集団の「冬ねぐら」にまとまる。
 伊藤代表は「今年は夏の終わりから豊町や大町、根下戸、片山などで部分的な集団が確認されていたが、現在は長倉や三ノ丸などを中心としている」と指摘。「正確に数えてはいないが、かなり遠くからも集まっていると考えられ、例年より多く感じる。1000羽を超え、2000羽近いかもしれない」と話す。
 夜は集団が近くの木々で過ごしているとみられ、「狭くなれば見切りを付け、移動すると思う」と伊藤代表。近年は12月すぎに集団が移動し、その後、小釈迦内や有浦に本格的な冬ねぐらが形成された。今年2月の冬ねぐらの調査では2867羽が確認され、昨年より379羽少なかったが、市街地の有浦地区に形成されたため、ふんの落下などの被害が見られた。
 カラスの追い払い対策として、市環境課は2017年度からLED(発光ダイオード)ライトとレーザーポインタ、ふんを清掃するデッキブラシを貸し出している。本年度は町内会など利用が2件で、同課は「市民からカラスに関する苦情は寄せられていないが、LEDなど使用を希望する町内会があれば貸し出していきたい」と話した。

 

10月のニュース

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県種苗交換会 「本県農業の底力を」 9年ぶり秋田市で開幕 農作物2100点

2018-10-31
9年ぶりに秋田市での開催となった県種苗交換会の展示会場(秋田拠点センター・アルヴェ)
 国内最大級の農業の祭典、第141回県種苗交換会(県農協中央会主催)が30日、秋田市で開幕した。出品農産物は前年を204点上回る2126点。7月の異常高温に加え、大雨や台風で産地が被害を受ける中、展示会場となった秋田拠点センター・アルヴェには農家が丹精込めて育てた農作物が並んだ。市協賛会は期間中の人出を、前回開催(2009年)時の105万人以上と見込んでいる。
 キャッチフレーズは「秋田から 広がる食農 つながる未来」。来月5日までの7日間、主会場のアルヴェやエリアなかいち、旧秋田空港跡地などで各種展示や行事が行われる。
 アルヴェで行われたオープニングセレモニーでは、JA秋田中央会の船木耕太郎会長が「歴史と伝統を誇る農業の祭典。多くの人に本県農業の底力を感じてもらい、食と農への理解が深まることを期待している」とあいさつ。関係者らでテープカットを行い、祭典の幕を開けた。
 出品された農産物は▽水稲55点▽畑作物及び工芸作物366点▽果樹278点▽野菜866点▽花き382点▽農林園芸加工品・工芸品91点▽畜産品及び飼料48点▽林産品40点。
 秋田市は朝から雨模様で展示会場への出足はやや鈍かったものの、徐々に来場者が増え始め、農家の努力の結晶を一品ずつ丁寧に観賞する姿がみられた。
 明治初期からの長い歴史と伝統を誇る交換会は、31日にメイン行事の談話会を県JAビルで開催。「農業者の所得増大に向けた低コスト・省力化栽培技術について」をテーマに関係者が意見を交わす。
 このほか、JA地産地消展や学校農園展、最新農業機械の展示・実演、植木・苗木市、物産販売展などが各会場で開催される。

 
 

八幡平山頂が雪化粧 アスピーテラインの一部 今季初の終日通行止め

2018-10-31
寒気の影響で、標高の高い八幡平では地面や草木が雪化粧した(蒸ノ湯ゲート周辺)
 十和田八幡平国立公園内の秋田、岩手両県にまたがる八幡平(標高1613㍍)の山頂付近で30日、寒気が流れ込んだ影響で雪が降った。鹿角市と岩手県八幡平市を結ぶ観光道路「八幡平アスピーテライン」(主要地方道大更八幡平線)は一部の区間で、今季初めて積雪による終日通行止めになった。
 アスピーテラインは全長47・2㌔。毎冬20・4㌔区間で閉鎖され、本県側の閉鎖区間は後生掛ゲートから県境付近までの9・8㌔。
 今年は夜間・早朝に路面凍結、積雪の恐れがあるため、10月15日から夜間通行止め(午後5時~翌朝8時30分まで)を行っている。
 本県側の道路を管理する県鹿角地域振興局によると、29日遅くから30日明け方にかけて雪が降り、山頂付近では5㌢ほど積もった。この影響で、本県側は標高1150㍍の蒸ノ湯ゲートから山頂の見返峠まで7㌔を、午前8時30分から終日通行止めにした。
 蒸ノ湯ゲート周辺では午前9時過ぎ、雪の降り方が強まり、地面や草木など辺り一面があっという間に雪化粧した。通行止めを知らずに訪れた愛知県豊橋市の男性(77)は「盛岡に抜けようと思っていたが、雪は予想もしていなかった」と残念そうな表情で引き返した。
 冬期間の全面通行止めは、11月5日から来年4月15日までの予定。

 
 

高校生が最新林業機械を体験 北秋田 担い手確保に学習会

2018-10-31
ベテラン作業員の指導で林業機械を操作する生徒(阿仁真木沢)
 北秋田森林・林業振興会(畠山清志会長)主催の高校生を対象にした高性能林業機械操作体験学習会が30日、北秋田市阿仁真木沢の山林で行われた。森林や林業について学習している秋田北鷹高校の生徒がプロの指導で林業機械の操作を体験した。
 林業の担い手確保などを目的に毎年行っている取り組みで、林業分野の就業を目指している高校生にとっては、ベテラン作業員からの直接指導で技術を習得する機会となっている。
 この日は緑地環境科1年の33人が参加。講師を務める山一林業の社員によるチェーンソーを使った木の伐採を見学した後、4班に分かれて機械の操作を体験した。
 チェーンソー操作では丸太の切断に挑戦。刃を木に入れた瞬間に体が引っ張られるほどの衝撃があり、生徒たちは慎重に作業することの大切さを学んでいた。
 伐採した木の枝払いと切断を行う「プロセッサ」、切断した木材を集めて運搬する「フォワーダ」などの操作体験も行われ、機械化された最新の林業現場に理解を深めていた。

 
 

展示施設 「秋田犬ファースト」確認 ネットワーク会議設立

2018-10-30
情報共有などを目的に設立された秋田犬ふれあい展示ネットワーク会議(秋田市)
 秋田犬の適切で効果的な展示と情報発信のあり方などを共有しようと、県は29日、関係者らによる「秋田犬ふれあい展示ネットワーク会議」を設立した。大館市が運営するJR大館駅前の「秋田犬ふれあい処」で今夏、来場者との触れ合いが原因とみられるストレスで一匹が体調を崩したことから、「秋田犬ファースト」の取り組みを進めていくことを確認した。
 秋田犬の展示を行う関係者間で情報共有を図り、適切な展示と展示情報を国内外に発信し、誘客を図るのが目的。秋田犬保存会など展示施設の事業者や運営主体の市町村、県から約20人が出席した。
 秋田市の秋田キャッスルホテルで開かれた会議でははじめに、県観光振興課の成田光明課長が「近年の秋田犬人気を受け、県内でふれあい展示施設が増加する一方、予想を上回る観光客で体調を崩す犬も出てきている。犬にストレスのない形で楽しんでもらう、秋田犬ファーストの取り組みが大事になる」などとあいさつ。会則などを承認後、展示時の注意事項や情報発信について意見を交わした。
 犬との触れ合いを許可している施設は、ストレス軽減対策として「展示日数を減らしたり、スペースを拡大している」「体調面を考慮し、休憩を取っている」などと報告。県動物管理センターの須田朋洋主査は「犬の事故は秋田犬が最も多い。飼い主には忠実だが、知らない人は警戒するという気質を来場者に啓発してほしい」と呼びかけた。
 大館市観光課の石田徹主査は、秋田犬ふれあい処で雌の飛鳥(2歳)が体調を崩して休養したことを受け、「柵越しの展示に切り替え、『触る』をやめた。代わりに、秋田犬の歴史やハチ公のエピソードを伝えるなど『知る』に力を入れている」などと説明した。同施設は昨年8月のオープンから1年間で2万人を超える観光客らが来場している。
 このほか、「カメラのフラッシュは使用しない」など、各施設が来場者に呼びかけている注意事項も報告された。
 県によると、県内の秋田犬展示施設は大館市や北秋田市、秋田市などの13。会議に先立ち、秋田市内の2施設を現地視察した。

 
 

北秋田市 成田為三の命日 墓前で「浜辺の歌」を合唱

2018-10-30
成田為三の墓前で「浜辺の歌」を合唱する参加者(龍淵寺)
 北秋田市出身の作曲家・成田為三の命日に当たる29日、同市米内沢の龍淵寺で墓前演奏が行われた。市内の合唱団など約50人が代表曲「浜辺の歌」を高らかに歌い、功績をたたえた。
 為三は1893年、旧森吉町米内沢生まれ。東京音楽学校で作曲を学び、「浜辺の歌」をはじめとする数々の名曲を生み出した。演奏会は1957年から始まり、現在は地元の合唱団が参加している。
 浜辺の歌音楽館少年少女合唱団、コール・もりよし、る・それいゆの地元合唱団3団体や関係者らが参加。遺影が飾られた墓の前で奥山亮修住職が読経し、参加者は静かに手を合わせていた。
 少年少女合唱団が「雨」「かなりや」、コールもりよしとる・それいゆが「ほろほろと」を歌った。最後は参加者全員で「浜辺の歌」を合唱し、ふるさとが生んだ偉大な作曲家をしのんだ。
 
 
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