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人手不足は危機的状況 鹿角の行政、商工会など 5団体で共同宣言

2019-01-16
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共同宣言に署名した後、人手不足の現状を訴える児玉市長(中央)ら代表(市役所)
 鹿角地域の人手不足が深刻化しているのを受け、ハローワーク鹿角、鹿角地域振興局、鹿角市、小坂町、かづの商工会の5団体は15日、市役所で緊急の共同宣言を行った。「人手不足は危機的状況」として、地域全体で危機感を共有するよう訴えた。
 出席したのは児玉一市長、細越満町長、かづの商工会の柳澤隆次会長、振興局総務企画部の進藤隆男部長、ハローワークの小野寺利一所長の5人。宣言文に署名し、これまで以上に連携を強化し人材確保へ向けて事業を展開することを誓った。
 宣言文は、「有効求人倍率が2カ月連続で1・8倍台を記録するなど人材不足はますます深刻化している」と危機的状況を訴え、「今まで以上に関係機関が一体となって人材確保対策に取り組むことを宣言する」と連携強化を明記した。
 児玉市長は「魅力ある地域の企業を発信し、若い世代や保護者に目を向けてもらいたい。そういう点でも、5者の共同宣言は意味がある」と話した。
 今後の具体的な取り組みとして、▽市長、町長による高校訪問▽移住希望者を対象にしたハローワーク、地域企業の職場見学▽高校2年生を対象にした地元企業説明会▽働き方改革に関する認定、表彰を受けている企業のPR▽高齢者や人手不足が深刻な分野を中心とする会社面接会▽高校の進路指導担当者を対象にした地域企業の職場見学―などを予定している。
 細部を詰めるため、5団体の事務レベルの連絡会議を今月下旬に予定している。

保育園の民間移管で 募集対象の拡大も検討 北秋田市 議会市民福祉委で示す

2019-01-16
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保育園民営化方針を説明した常任委(北秋田市役所)
 北秋田市議会の市民福祉常任委員会(佐藤文信委員長)は15日、市役所で開き、市立保育園の民営化方針について市当局の説明を受けた。移管先の市内法人が見つからなかった場合、福祉課は「状況によって市内限定の部分を見直す」と募集対象の拡大を含めて検討する考えを示した。
 市は市立5園のうち米内沢、あいかわの2園を民間の法人に移管する方針をすでに示している。移管時期は「あいかわ」が2020年4月をめどとし、米内沢は未定。
 米内沢の移管先は昨年、市内の社会福祉法人を対象に募集。事前の説明会に2法人が参加したが応募はゼロだった。市は19年4月に予定した民営化を当面先送り。関係法人から聞き取りしたところ、移管後の採算不安などが指摘されたという。
 2園の民営化方針は昨年11月の市議会全員協議会で説明しており、この日の常任委で新たな説明は特になかった。委員から今後応募がなかった場合の対応などについて質問が出た。
 同課の石上和彦課長は「なるべく市内法人に応募してもらえるよう努力したい」とした上で「状況によっては市内限定の部分を見直す」と述べた。移管後の採算性については、国が幼児教育・保育を無償化する今年10月に「見直される運営経費も出てくる」「国の流れをくむことになる」と見通しを述べ、動向を見極めて対応する考えを示した。
 残る前田、阿仁合、大阿仁の市立3園については市直営や指定管理者制度導入を含めさまざまな運営手法を検討しているとした。

気持ち新たに始業式 北鹿の小中学校 3学期がスタート

2019-01-16
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始業式で校歌斉唱する生徒たち(成章中)
 北鹿地方の小中学校で15日、冬休みが明け、始業式が行われた。中学3年生にとっては高校受験が間近に迫ってきた勝負の時期。児童生徒たちは、年度末のまとめとなる3学期に向けて気持ちを新たにした。
 大館市成章中学校(庄司保雄校長、生徒49人)では、庄司校長が「3年生の出校日は39日、1、2年生は修了まで46日。受験を控える3年生は一人一人が合格を目指し、団体戦で臨んでほしい」とあいさつした。
 各学年の代表3人が登壇して、冬休みの振り返りと3学期の抱負を発表。秋元和視(なごみ)さん(3年)は「一つ一つの授業に積極的に、13人の仲間と一緒に取り組みたい。中学校生活最後の学期を笑顔で終えられるよう頑張っていきましょう」と呼び掛けた。最後に全校で校歌を斉唱した。

クマ対策の「ゾーニング」 「一定の効果あった」 大館市電気柵設置や緩衝帯整備

2019-01-15
昨夏の「集落環境診断」で専門家から電気柵の効果的な設置方法を学ぶ果樹農家(大館市中山)
 大館市で本年度、クマの生息域と人間の生活圏を区分する「ゾーニング管理」の取り組みが行われた。中山地区では電気柵の設置が進み、果樹の被害が激減。市街地への出没を防ごうと、長根山運動公園周辺で雑木を刈り払って緩衝帯を設け、その後目立った目撃情報はなかった。市農林課は「一定の効果があった」とし、来年度も町内会などに対策を働き掛けたいとしている。
 農林課によると、昨年度のクマの目撃は313件。このうち、4~11月に312件が寄せられた。本年度は12月末現在152件と半減し、「9月末以降、目撃はほぼない」と話す。「猟友会からは奥山に餌があるため人里にこないと聞いた。電気柵の設置が進んだことも被害減少につながったのでは」と分析する。
 農作物被害防止に向け、市は本年度、電気柵の購入・設置費の補助事業を実施。10万円を上限に費用の半額を補助し、果樹や養鶏、野菜の栽培農家37人が申請した。ナシやリンゴの果樹園が広がる中山地区では、「地区の農家の9割が電気柵を導入した」と自治会の石垣勝敏会長は話す。これまでは食害や枝折れの被害が相次ぎ、爆竹や夜はラジオを流して対応してきたが、「においで分かるのか、収穫時期が近づくと被害に遭うことが多かった」と振り返る。
 中山地区は本年度、県のゾーニング管理のモデル地区にも選ばれた。専門家を招いて「集落環境診断」を行い、住民が主体となって取り組む被害防止計画を考えた。効果的な電気柵設置やもぎとった果樹を畑に放置しないなどの助言も受け、石垣会長は「今年は被害がほとんどなく、電気柵と誘因物除去の両方の効果ではないか」と話した。
 市街地への出没を防ごうと、市は昨夏、長根山運動公園周辺に緩衝帯を整備。県の事業を活用し、市道沿い約1㌔の林を幅30㍍にわたって雑草木を刈り払い、見通しをよくした。北陽中周辺で出没が相次いだことを受け、市と地元町内会は8月、学校近くの空き地の刈り払いを行った。「長根山周辺の目撃は鳳凰山での1件のみ。北陽中周辺も夏以降、目撃情報はない」(農林課)という。
 農林課は「ゾーニング管理は一定の効果があると考えている」とし、「来年度も市有地はできる範囲で刈り払いを進めたい。私有地は町内会など地域ぐるみでクマ対策を推進できるよう働き掛けたい」と話した。
 ゾーニングは、森林の間伐ややぶの刈り払いによる緩衝帯の設置や、集落周辺での餌となる誘因物除去、電気柵設置などを行うことで、クマが人里に近づきにくい環境整備を行う手法。

そば打ちの名人に 鹿角そばの里づくり推進協 講習会がスタート

2019-01-15
そば打ちを体験する親子(十和田市民センター)
 鹿角産そばを身近に感じ、親しんでもらおうというそば打ち講習会「我が家のそば打ち名人を目指して」が14日、鹿角市十和田市民センターで開かれた。参加者が地元の名人から丁寧な手ほどきを受け、鹿角産のそば粉などを8割使った「二八そば」を手打ちした。
 鹿角そばの里づくり推進協議会(柳沢幸喜会長)が毎年開催。市内の小学生から一般まで11人が参加した。
 十和田大湯のそば店「洸庵満月」の店主でもある柳沢会長による実演後、参加者が「水回し」「こね・練り」「のし」「切り」などの一連の工程を体験。そばの味や食感などを引き出すためには「こね」の作業がポイントの一つで、力加減などに気を配りながら慎重に進めていた。
 親子で参加した女性(38)は「去年も参加したが、のばすのが苦手。全ての工程でしっかりとした積み重ねが大事だとあらためて感じた。家でも頻繁にやってみたい」と声を弾ませた。
 柳沢会長は「講習会は鹿角で収穫されたソバの消費拡大の一助になればと始めたものなので楽しんでもらいたい。そば打ちを経験してもらい、家庭でそば打ちの機会を増やしてほしい」と話していた。
 講習会は十和田市民センターで28日、花輪市民センターで2月17日、24日の残り3日間。いずれも定員10人で、事前申し込みが必要。参加料は500円。
 申し込みは同協議会(電話0186・30・0243)。
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「良い年に」願い込めて 北鹿の神社、商店など 新年へ準備進む

2018-12-31
絵馬の準備作業に励むアルバイトたち(大館神明社)
 2018年も残すところ1日。北鹿地方の神社では初詣に向け、お守りや絵馬が並び、商店では初売りに備えバラエティーに富んだ内容の福袋などを用意している。新年が希望に満ちた良い年になることを願いながら、各地で慌ただしく準備が進められている。
 大館神明社(佐藤文人宮司)では、参拝者を迎える手伝いやアルバイトの大学生らが白い作務衣(さむえ)を羽織り、準備作業に追われている。
 30日は干支(えと)の「亥(い)」の絵馬に麻製のひもを通したり、お守りを並べたりしていた。長井世翔(せしか)さん(22)=同市片山=は「良い年を迎えられるように思いを込めている。皆で協力して参拝者を迎えたい」と話していた。
 縁起物は、勇壮なイノシシの姿が描かれた絵馬、丸い形がかわいらしい土鈴、ちりめん巾着のおみくじや鏑矢(かぶらや)など約100種類をそろえている。31日の午後3時から一年の汚れを払う「大祓(おおはらえ)式」、1日午前0時からは「歳旦(さいたん)祭」を行い、新年を祝う。
 同神明社によると例年、三が日まで約1万5000人の人出がある。駐車場に限りがあるため、駐車マナーの順守、公共交通機関や徒歩での参拝を呼び掛けている。
 一方、衣料品や雑貨店、大型店などでは正月の初売りに向けて準備が進む。バラエティーに富んだ福袋を用意し、客を迎える準備が進んでいる。
 大館市馬喰町の家具と洋服などを扱う「ヴィンテージ&アンティークストア ダリーズ&Co」(小田島寛店長)では2日から初売りを行う予定。有名メーカーの温かみのある色味のマグカップや、プレートなどの食器を詰め合わせた福袋2種類を数量限定で販売する。例年通り今月下旬頃から準備を始め、店員が箱詰め作業に追われている。箱にクッション材を詰め、割れないよう丁寧に並べていた。
 同店の福袋は予約を行わず、来店者のみが購入できる。小田島店長は「1年に1度のお得な福袋。時間がある方はぜひ来店してほしい」と呼び掛けている。

鏡餅、ミカン、筋子… 正月用品買い求める 鹿角市花輪「つめの市」にぎわう

2018-12-31
正月用の食材を求める買い物客でにぎわった「つめの市」(花輪定期市場)
 鹿角市花輪の定期市場で30日、「つめの市」と呼ばれる臨時市が開かれ、正月用品を買い求める人でにぎわった。
 花輪の朝市は400年の歴史があるといわれ、住民に「まちの日」「市日」と呼ばれ親しまれている。通常は「3」と「8」の付く日に開き、お盆と大みそかの前日には臨時市を開設している。
 この日は20を超える店が出店。縁起物の松や鏡餅をはじめ、煮しめ用の山菜、ミカン、筋子、サケなどが店頭に並んだ。買い物客は「おいしいよ」などと店主から声を掛けられながら、お目当ての品物を買い求めていた。
 市日関係者によると、氷点下の寒さが影響してか、昨年に比べ訪れた人は若干少ないというが、正月を目前にした臨時市。威勢のいい掛け声が飛び交うなど、年の瀬を感じさせる光景が繰り広げられていた。関善こみせ内では「あまちこ」が無料提供された。

コイの追い込み漁 手法披露し「河川知って」 調査兼ねて長木川で

2018-12-31
川に張った網を引き上げる石川さん(手前、大館市立花の長木川)
 大館市立花の長木川で29日、河川調査を兼ねた「コイの追い込み漁」が行われた。厳寒の中、環境保全調査を行う関係者が川の中に入るなどして捕獲を目指した。
 「追い込み漁」は魚の動きが鈍る厳寒期に行う。魚が川底に集まり、網にかかる可能性が高いため。市内では近年行う人が少ない。
 今回は東北地方整備局の米代川河川環境保全モニターを務め、追い込み漁に詳しい石川富雄さん(75)=大館市=が企画した。漁の手法を披露して魚の生態や河川の現状を知ってもらい、河川の環境保全につなげる狙い。広く参加を呼び掛け、市民ら11人が集まった。
 餅田橋下流の長木川で実施。始めに石川さんが船で移動しながら川に網を張った。準備が整ったところで、参加者は岸から棒で川底をつついた。雪が降る中、漁の手法を見学。水量が多かったため、捕獲には至らなかったが、河川環境について関心を深めた。
 企画に協力したNPO法人秋田水生生物保全協会の杉山秀樹代表理事は「追い込み漁には人間の知恵が結集している。魚の生態、川の状況を継続してモニタリングすることで、環境保全につながることを期待する」と話した。

暴風雪 帰省の足直撃 大館能代空港 「仕方ない」落胆の声 羽田へ引き返し欠航

2018-12-30
欠航による振り替え手続きのため2階まで列をつくる客たち(大館能代空港ターミナルビル)
 年末の帰省ラッシュがピークを迎える中、大館能代空港は29日、暴風雪に見舞われ欠航が相次いだ。〝雪国空港〟の備えをしのぐ悪天候に、出迎えの地元住民から「帰省するはずの家族と正月を一緒に過ごしたかったが、仕方がない」と落胆の声が漏れた。
 大館能代周辺は朝から断続的にふぶき、一時10㍍先の視界がきかなくなるほど悪化。空港のある脇神で最大瞬間風速は午前中、約15㍍を記録した。滑走路では10台近い除雪車が急ピッチで作業し、着陸準備を進めていた。
 全日空などによると、午前8時55分羽田発の787便は大館能代上空まで飛んできたが、雪による悪天候で着陸できず羽田に引き返し、そのまま欠航した。到着後に羽田へ折り返す予定だった788便も欠航となった。
 両便とも166席が予約で満席状態だった。年末年始をふるさとで過ごそうという帰省客の足を直撃した形。ターミナルビルには、折り返し便で関東地方などの観光地へ向かおうとする家族連れも目立ち、いったん預けたスーツケースをがっかりした表情で受け取っていた。
 秋田新幹線で振り替え輸送する手続きが航空会社のカウンターで始まると、順番待ちの列が階段やビル2階の通路まで延びた。県内で単身赴任中という男性客は「正月は都内の自宅に帰るつもりだったが、まさか欠航になるとは。できればきょう中に帰宅したい」と困惑していた。
 1階到着口付近も出迎えの家族ら50人ほどで混雑した。午前10時50分ごろ、運航状況を示す電光掲示板が「引き返し」を表示すると携帯電話で慌ただしく連絡を取り合い、対応に追われていた。
除雪作業が急ピッチで行われた滑走路(午前10時ごろ撮影)

駅弁文化「根付かせたい」 大館の花善 仏パリに現地法人

2018-12-30
ジャポニズム2018で鶏めしを販売した八木橋社長㊨と佐々木さん(花善提供)
 駅弁製造の花善(大館市、八木橋秀一社長)がフランス・パリに現地法人を設立した。同社の海外進出は初めて。主力商品「鶏めし」の現地仕様を1月から販売する。法人登記などの手続きを行ったのは、経営者に憧れ大学を休学して入社した佐々木朝菜さん(22)=同市出身。八木橋社長は「大館の子どもたちが将来の夢を描けるような道をつくり、本場で鶏めしを食べたいと思うフランス人の観光誘客につなげたい」と意気込んでいる。
 国内の人口減少が進む中、同社は2年前から海外展開に向けて市場調査を実施。鉄道網が整っている欧州に着目し、「歴史や文化を大切にするフランスなら受け入れられるだろう」(八木橋社長)と法人設立を決めた。日仏友好160年記念行事「ジャポニズム2018」の一環で10月30日から1カ月間、パリの国鉄リヨン駅で鶏めしを販売したところ好評だった。
 会社名は「SAS Paris Hanazen(パリ花善)」。花善と八木橋社長が共同出資し、11月28日付で設立した。
 小樽商科大4年の佐々木さんは小学生の頃から経営者に憧れ、昨夏に八木橋社長を突撃訪問。海外進出の話を聞いて「ぜひ自分にもやらせてください」と申し出た。今春から休学して花善でアルバイトし、9月に正社員となって渡仏。登記手続きや食材探しなどに奔走した。
 「スピード感など日本と全く異なる文化に戸惑った」と佐々木さん。それでも「すごく物語性を大事にする国民性。パリは弁当ブームなので歓迎されている」とやりがいを感じている。
 目標は年商5000万円。当面イベント参加などで販路開拓する。日本航空とヤマトホールディングスがパリに開設した日本産食材のアンテナショップで1月18日から2週間開かれる「秋田県フェア」にも出展する。八木橋社長は「日本と台湾にしか存在しない駅弁文化を根付かせ、いずれは駅で売りたい。大館の子どもたちが『地方の企業でも海外に進出できるんだ』と自信を持てるよう頑張る。秋田犬の古里という強みを生かし、フランスで鶏めしを食べた人が本場でも食べたいと足を運んでくれる流れもつくりたい」と話している。
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食と農 楽しく学ぶ 鹿角で地産地消フェス 「みそ玉」作りや餅つき

2018-11-11
みそ玉作りに夢中になる親子(JAかづの会館)
 農業の役割や地域の食文化など「食と農」について楽しく学ぶイベント「地産地消フェスタ」が10日、鹿角市のJAかづの会館で行われた。参加した親子らがゲームや餅つきなどの体験を通して、地産地消と食育の関わりについて知った。
 JAかづの女性部(石川盟子部長)、かづのPTA連合会母親委員会(柳沢美佐緒会長)が毎年開催し、本年度で9回目。市と小坂町から親子ら約200人が参加した。
 偏った栄養摂取や朝食の欠食など、食生活の乱れによる子どもたちの健康を取り巻く環境が深刻化する中、正しい食生活を送るための「食育」をテーマにした内容。野菜や果物を当てるゲーム、臼ときねを使った昔ながらの餅つきなどに取り組んだ。
 また、みそに乾燥わかめやエビ、麩(ふ)など好きな具材を入れて丸める即席みそ汁のもと「みそ玉」作りにも挑戦したほか、女性部の各支部が地場産の食材を調理したメニューを試食した。
 母親と参加した小田嶋幸輝さん(7)は「きねでつくと大きい音がして驚いたが、餅つきが一番楽しかった」とうれしそうだった。

17年度は1800万円の黒字 北秋田市土改区臨時総代会 豪雨復旧に支援検討

2018-11-11
北秋田市土地改良区の臨時総代会(沢口林業センター)
 北秋田市土地改良区(成田光弘理事長)は10日、市沢口林業センターで臨時総代会を開き、2017年度一般会計決算などを承認した。杉山田地区などで5月に発生した豪雨災害の復旧に関する議案の質疑では、農家の負担軽減を求める声が上がり、事務局は19年度に何らかの形で対応したい考えを示した。
 総代60人のうち48人が出席。提出議案は17年度の事業報告と各会計決算、地区の編入、農地・農業用施設小災害支援事業に係る賦課金、18年度の土地改良事業借入金の決定と各会計補正予算など15件。いずれも原案通り承認した。
 17年度一般会計は、収入額5億2137万3002円に対して支出額5億330万6547円で差引1806万6455円の黒字。差引額は18年度会計に繰り越す。
 農地・農業用施設小災害支援事業に係る賦課金は、合川の杉山田、雪田地区で5月に発生した豪雨災害の復旧に関するもので、費用の3分の1にあたる10㌃当たり8506円を農家から徴収する。
 質疑では「この地区は毎年のように被災している。共済の支払いも3割となっており農家の負担が大きい。改良区として支援できないか」との声が上がった。事務局は「農家の負担がなるべく少ない事業で行い、負担をこの額に抑えられた」と理解を求め、「来年度に賦課金の減免などで支援ができないか検討している」とした。
 地区の編入は県営土地改良事業(区画整理)の実施に伴うもので、新規に大沢地区の14・7㌶、高野尻地区の7・7㌶を既存地区に編入する。編入地区の加入金は10㌃1000円。19、20年度に500円ずつ徴収する。

教育力、大館から発信 県学力向上フォーラム 県内外から先生1300人

2018-11-10
研究説明で生の声を伝えた花岡小6年生(同校)
 県教委主催の2018年度県学力向上フォーラムが9日、大館市で始まった。市内教職員を含む県内外の約1300人が参加。初日は市内27の小中高校で公開授業や研究協議が行われた。全国トップクラスの学力を支える授業や、地域と共に子どもを育てる活動を発信した。最終日の10日は市民文化会館で基調講演などが行われる。
 「あきたの教育力発信事業」の一環で11回目となり、市立全小中学校と県立中学校、高校が公開されるのは初めて。参加した全国の教職員らは市立の25校と国際情報中、大館鳳鳴高校に分かれて授業視察や研究協議に臨んだ。
 約30人を受け入れた花岡小(伊藤哲朗校長)は三つの学年の算数を公開。基礎を徹底するベーシックと、児童主体で課題解決に導くチャレンジの授業を示した。冒頭の研究概要説明に6年生が登場し、研究主任の永瀬有希子教諭がチャレンジについて質問。児童たちは「みんなと問題解決するのが快感」「時間がかかっても一人一人の考えを平等に扱う」などと生の声を伝えた。
 第一中(小林一彦校長)では、7教科8コマの授業全てで、学校が目指す「全教育活動で追究型学習」を展開。全体会で小林校長は「意見を安心して言い合える環境づくりを基盤に、生徒が『教わる』からの卒業を目指している」と紹介。日常生活や自分の将来につながることを感じさせるような課題設定や振り返りの重要性を説いた。
 約80人が来校。京都府の中学校の男性社会科教諭(46)は「生徒が周りの考えを合わせて自分なりの答えを見付けようとする授業が印象的だった。学力テスト成績上位を支える、授業や教員の関わり方をモデルの一つとして探りたい」と話した。
 このほか小学校で本年度から始まった「特別の教科道徳」、移行期初年度の外国語活動など、新学習指導要領に関わる進ちょくを授業を通して発信した学校や、ふるさとキャリア教育活動を発表する学校もあった。
 最終日の10日は市教委による実践発表と、大学教授や市の教育専門監などによる座談会で、学びや実践の成果を共有する。

北鹿2校など知事表彰 青少年健全育成県大会 地域への貢献評価

2018-11-10
社会貢献青少年の表彰を受ける十和田高ボランティア部(県第2庁舎)
 青少年健全育成県大会が9日、秋田市の県第2庁舎で開かれた。社会貢献青少年や健全育成に功労のあった5団体、3個人の知事表彰が行われ、北鹿では十和田高校ボランティア部(鹿角市)と比内支援学校かづの校高等部(同)が受賞した。
 県と青少年育成秋田県民会議(三浦基会長)の主催。
 大会では表彰に先立ち、県あきた未来創造部の湯元巌部長が「みなさんは秋田に活力を与える素晴らしい活動に取り組んでいる。これからも若い人たちの手本となって、社会貢献に尽力を」とあいさつ。引き続き、各団体の代表に表彰状などを手渡した。
 社会貢献青少年(団体の部)で表彰を受けた十和田高ボランティア部は、1961年に前身のJRC部が発足以来、50年以上にわたり活動し、地域社会福祉の向上に貢献。特に社会福祉施設の慰問や高齢住宅の除雪、市立図書館での児童への読み聞かせ等の活動を継続して行い、感謝の声が寄せられている。
 比内支援学校かづの校高等部は「かづの戦隊リンゴレンジャー」を結成し、地域の幼稚園や学校などで交通事故防止、不審者対応を題材とした寸劇を通して注意を呼び掛け。鹿角警察署から「鹿角ヨクシ隊」の委嘱を受け、街頭で地域住民に犯罪や事故防止を呼び掛ける活動も行うなど、地域貢献活動に取り組んでいる。

迅速・的確な判断を 北秋田市消防本部 異常気象テーマに防災講演

2018-11-10
異常気象による災害時の対応を学んだ防災講演会(コムコム)
 北秋田市消防本部主催の防災講演会が8日、市民ふれあいプラザコムコムで開かれた。市職員や市消防本部、自主防災会から約160人が参加し、災害時の対応に理解を深めた。
 秋の火災予防運動の一環。日本各地で異常気象による災害が発生していることから、災害対策の参考にしてもらおうと初開催した。中嶋誠消防長は「市の減災、防災計画に生かしたい。今後の災害に強い地域社会づくりに向けて有効に活用してほしい」とあいさつした。
 講師は元秋田気象台長で、昨年、県知事や各市町村長とのホットライン構築に尽力したほか、現在は防災気象官として危機管理対応に重要な情報提供を行っている和田幸一郎さん。
 「異常気象により発生する災害への対応」をテーマに、地球温暖化による異常気象の発生や防災気象情報の利活用について講演。温暖化により、この100年で東北地方の平均気温は約2・3度上昇し、日本や世界の上昇率を大きく上回っている。和田さんは大雨の発生について「気温によって空気が雨のもととなる水蒸気を含む量が決まる。気温が高いほど水蒸気を多く含み大雨になる」と地球温暖化の影響を説明した。
 温暖化がこのまま進んだ場合、経験したことのない量の雨が降る可能性があることを指摘。「経験や目先の実況だけでの判断は危険。気象予測を含めた迅速で的確な判断が重要となってくる」と呼び掛けた。
 このほか、竜巻や落雷が発生した場合の対処などが紹介された。

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県種苗交換会 「本県農業の底力を」 9年ぶり秋田市で開幕 農作物2100点

2018-10-31
9年ぶりに秋田市での開催となった県種苗交換会の展示会場(秋田拠点センター・アルヴェ)
 国内最大級の農業の祭典、第141回県種苗交換会(県農協中央会主催)が30日、秋田市で開幕した。出品農産物は前年を204点上回る2126点。7月の異常高温に加え、大雨や台風で産地が被害を受ける中、展示会場となった秋田拠点センター・アルヴェには農家が丹精込めて育てた農作物が並んだ。市協賛会は期間中の人出を、前回開催(2009年)時の105万人以上と見込んでいる。
 キャッチフレーズは「秋田から 広がる食農 つながる未来」。来月5日までの7日間、主会場のアルヴェやエリアなかいち、旧秋田空港跡地などで各種展示や行事が行われる。
 アルヴェで行われたオープニングセレモニーでは、JA秋田中央会の船木耕太郎会長が「歴史と伝統を誇る農業の祭典。多くの人に本県農業の底力を感じてもらい、食と農への理解が深まることを期待している」とあいさつ。関係者らでテープカットを行い、祭典の幕を開けた。
 出品された農産物は▽水稲55点▽畑作物及び工芸作物366点▽果樹278点▽野菜866点▽花き382点▽農林園芸加工品・工芸品91点▽畜産品及び飼料48点▽林産品40点。
 秋田市は朝から雨模様で展示会場への出足はやや鈍かったものの、徐々に来場者が増え始め、農家の努力の結晶を一品ずつ丁寧に観賞する姿がみられた。
 明治初期からの長い歴史と伝統を誇る交換会は、31日にメイン行事の談話会を県JAビルで開催。「農業者の所得増大に向けた低コスト・省力化栽培技術について」をテーマに関係者が意見を交わす。
 このほか、JA地産地消展や学校農園展、最新農業機械の展示・実演、植木・苗木市、物産販売展などが各会場で開催される。

 
 

八幡平山頂が雪化粧 アスピーテラインの一部 今季初の終日通行止め

2018-10-31
寒気の影響で、標高の高い八幡平では地面や草木が雪化粧した(蒸ノ湯ゲート周辺)
 十和田八幡平国立公園内の秋田、岩手両県にまたがる八幡平(標高1613㍍)の山頂付近で30日、寒気が流れ込んだ影響で雪が降った。鹿角市と岩手県八幡平市を結ぶ観光道路「八幡平アスピーテライン」(主要地方道大更八幡平線)は一部の区間で、今季初めて積雪による終日通行止めになった。
 アスピーテラインは全長47・2㌔。毎冬20・4㌔区間で閉鎖され、本県側の閉鎖区間は後生掛ゲートから県境付近までの9・8㌔。
 今年は夜間・早朝に路面凍結、積雪の恐れがあるため、10月15日から夜間通行止め(午後5時~翌朝8時30分まで)を行っている。
 本県側の道路を管理する県鹿角地域振興局によると、29日遅くから30日明け方にかけて雪が降り、山頂付近では5㌢ほど積もった。この影響で、本県側は標高1150㍍の蒸ノ湯ゲートから山頂の見返峠まで7㌔を、午前8時30分から終日通行止めにした。
 蒸ノ湯ゲート周辺では午前9時過ぎ、雪の降り方が強まり、地面や草木など辺り一面があっという間に雪化粧した。通行止めを知らずに訪れた愛知県豊橋市の男性(77)は「盛岡に抜けようと思っていたが、雪は予想もしていなかった」と残念そうな表情で引き返した。
 冬期間の全面通行止めは、11月5日から来年4月15日までの予定。

 
 

高校生が最新林業機械を体験 北秋田 担い手確保に学習会

2018-10-31
ベテラン作業員の指導で林業機械を操作する生徒(阿仁真木沢)
 北秋田森林・林業振興会(畠山清志会長)主催の高校生を対象にした高性能林業機械操作体験学習会が30日、北秋田市阿仁真木沢の山林で行われた。森林や林業について学習している秋田北鷹高校の生徒がプロの指導で林業機械の操作を体験した。
 林業の担い手確保などを目的に毎年行っている取り組みで、林業分野の就業を目指している高校生にとっては、ベテラン作業員からの直接指導で技術を習得する機会となっている。
 この日は緑地環境科1年の33人が参加。講師を務める山一林業の社員によるチェーンソーを使った木の伐採を見学した後、4班に分かれて機械の操作を体験した。
 チェーンソー操作では丸太の切断に挑戦。刃を木に入れた瞬間に体が引っ張られるほどの衝撃があり、生徒たちは慎重に作業することの大切さを学んでいた。
 伐採した木の枝払いと切断を行う「プロセッサ」、切断した木材を集めて運搬する「フォワーダ」などの操作体験も行われ、機械化された最新の林業現場に理解を深めていた。

 
 

展示施設 「秋田犬ファースト」確認 ネットワーク会議設立

2018-10-30
情報共有などを目的に設立された秋田犬ふれあい展示ネットワーク会議(秋田市)
 秋田犬の適切で効果的な展示と情報発信のあり方などを共有しようと、県は29日、関係者らによる「秋田犬ふれあい展示ネットワーク会議」を設立した。大館市が運営するJR大館駅前の「秋田犬ふれあい処」で今夏、来場者との触れ合いが原因とみられるストレスで一匹が体調を崩したことから、「秋田犬ファースト」の取り組みを進めていくことを確認した。
 秋田犬の展示を行う関係者間で情報共有を図り、適切な展示と展示情報を国内外に発信し、誘客を図るのが目的。秋田犬保存会など展示施設の事業者や運営主体の市町村、県から約20人が出席した。
 秋田市の秋田キャッスルホテルで開かれた会議でははじめに、県観光振興課の成田光明課長が「近年の秋田犬人気を受け、県内でふれあい展示施設が増加する一方、予想を上回る観光客で体調を崩す犬も出てきている。犬にストレスのない形で楽しんでもらう、秋田犬ファーストの取り組みが大事になる」などとあいさつ。会則などを承認後、展示時の注意事項や情報発信について意見を交わした。
 犬との触れ合いを許可している施設は、ストレス軽減対策として「展示日数を減らしたり、スペースを拡大している」「体調面を考慮し、休憩を取っている」などと報告。県動物管理センターの須田朋洋主査は「犬の事故は秋田犬が最も多い。飼い主には忠実だが、知らない人は警戒するという気質を来場者に啓発してほしい」と呼びかけた。
 大館市観光課の石田徹主査は、秋田犬ふれあい処で雌の飛鳥(2歳)が体調を崩して休養したことを受け、「柵越しの展示に切り替え、『触る』をやめた。代わりに、秋田犬の歴史やハチ公のエピソードを伝えるなど『知る』に力を入れている」などと説明した。同施設は昨年8月のオープンから1年間で2万人を超える観光客らが来場している。
 このほか、「カメラのフラッシュは使用しない」など、各施設が来場者に呼びかけている注意事項も報告された。
 県によると、県内の秋田犬展示施設は大館市や北秋田市、秋田市などの13。会議に先立ち、秋田市内の2施設を現地視察した。

 
 

北秋田市 成田為三の命日 墓前で「浜辺の歌」を合唱

2018-10-30
成田為三の墓前で「浜辺の歌」を合唱する参加者(龍淵寺)
 北秋田市出身の作曲家・成田為三の命日に当たる29日、同市米内沢の龍淵寺で墓前演奏が行われた。市内の合唱団など約50人が代表曲「浜辺の歌」を高らかに歌い、功績をたたえた。
 為三は1893年、旧森吉町米内沢生まれ。東京音楽学校で作曲を学び、「浜辺の歌」をはじめとする数々の名曲を生み出した。演奏会は1957年から始まり、現在は地元の合唱団が参加している。
 浜辺の歌音楽館少年少女合唱団、コール・もりよし、る・それいゆの地元合唱団3団体や関係者らが参加。遺影が飾られた墓の前で奥山亮修住職が読経し、参加者は静かに手を合わせていた。
 少年少女合唱団が「雨」「かなりや」、コールもりよしとる・それいゆが「ほろほろと」を歌った。最後は参加者全員で「浜辺の歌」を合唱し、ふるさとが生んだ偉大な作曲家をしのんだ。
 
 
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