本文へ移動

今日のニュース

今月のニュース

2022年8月

緊急情報一斉配信 大雨続きで関心高まる 大館市 登録4600人超に 土砂災害、洪水予報など

2022-08-17
大館市から配信された米代川の氾濫注意情報
 北鹿地方で大雨が続く中、大館市の緊急時情報一斉配信システムに関心が高まっている。土砂災害警戒情報や河川の洪水予報などを配信しており、登録者は2010年の運用開始から累計で4600人を超えた。ここ数日で新規登録も相次いでおり、市は確実に緊急情報を伝えようと広く周知を図っている。
 危機管理課によると、12日時点の登録者は電子メール4603人、一般電話32人、ファクス4人の計4639人。メール登録の内訳は住民81・3%、市職員15・5%、消防団員2・7%、行政協力員0・5%となっている。今年3月に比べて約120人増えた。
 配信するのは▽地震情報(県北内陸部や市内で震度4以上を観測した場合)▽土砂災害警戒情報▽河川洪水予報(米代川に洪水予報が発表された場合)▽市からの緊急情報(避難・台風・不審者情報など。火災情報は配信しない)▽国民保護情報(武力攻撃やテロ攻撃など)。
 システムは当初、携帯電話やパソコンなどに電子メールで送っていた。2017年に機能強化した新システムに移行し、スマートフォンなどを持っていない高齢者らを対象に一般電話・ファクスでの情報発信を始めた。15年1月からは全国瞬時警報システム(Jアラート)で受信した情報も自動的に配信している。
 今月は3日から14日にかけて、災害警戒対策室の設置や沼館地区への避難指示、米代川の氾濫注意、避難所開設など計42件の情報を伝えた。
 メールの登録方法は「bousai.odate-city@raiden2.ktaiwork.jp」に空メールを送り、数分後に届く仮登録完了メールからウェブアドレス(URL)を選択して本登録サイトに進む。配信を希望する情報種別を選び、次の画面で「登録」ボタンを押すと完了メールが届く。迷惑メール対策を講じている場合は、指定受信設定を行う必要がある。
 危機管理課は「いざというときに市からの情報を迅速に受け取れるよう事前に登録してほしい。機種変更などでメールアドレスを変更した際は改めて登録を」と呼びかけている。問い合わせは同課(電話0186・43・7100)。

3年ぶりの神輿渡御 祭典の開幕告げる 花輪の幸稲荷神社 ご神体が御旅所へ

2022-08-17
3年ぶりに行われた「神輿渡御」(花輪横丁)
 鹿角市花輪の総鎮守、幸(さきわい)稲荷神社(奈良修自宮司)の祭典が16日始まった。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりとなる「神輿渡御(みこしとぎょ)」は行程を短縮して実施。東山の本殿を出発したご神体が谷地田町の里宮「御旅所」に鎮座した。
 同神社は花輪市街地の東3・5㌔に位置。地元で「産土神さん」と呼ばれ、厚い信仰を受けている。5日間にわたる祭典は例年、16日の神輿渡御で始まり、後半の19、20日に祭礼ばやしを奉納する伝統行事「花輪ばやし」が行われる。
 昨年、一昨年は、感染防止のため花輪ばやしや神輿渡御は中止。今年は3年ぶりにそれぞれ行われることになった。
 この日は午後1時ごろ、ご神体が幸稲荷神社を出発。福士川沿いに町へと下り、同2時ごろ、祭典の要所となっている組丁「赤鳥居」前で神明社の神輿と合流し、花輪の中心街を巡行した。
 今年は感染急拡大を受け、行程を短縮。新田町の「枡形」で折り返し、舟場、旭町方面は巡行しなかった。
 神輿は、天狗(てんぐ)さま、神職、氏子らに守られながら、大太鼓の列を従えて渡御。勇壮な太鼓の音が近づくと供物を手にした住民が出迎え、拝礼した。
 奈良宮司は「県の感染警戒レベルなどを総合的に判断して3年ぶりに行うことにした。地域の安寧、氏子の繁栄、五穀豊穣(ほうじょう)とともにコロナが収束するよう、祭典の中でも祈りたい」と話していた。
 御旅所では19日に宵宮祭、20日に還幸祭を行い、ご神体が本殿に還座する。
 16日早朝は花輪ばやしの屋台が道の駅かづの「あんとらあ」から搬出され、3年ぶりに10台それぞれが自町内に戻った。

大相撲 9月場所へ「体を強く」 大館市出身の琴拓也 市役所を表敬訪問

2022-08-17
名村副市長から秋田犬のぬいぐるみを受け取る琴拓也(大館市役所)
 大館市出身の幕下力士・琴拓也(本名・伊藤暉、佐渡ケ嶽部屋)が16日に市役所を訪れ、幕下に昇格してからの近況などを報告した。今年の7月場所で1勝5敗1休と負け越したことに触れ、「幕下として初めての取組で緊張し、力を出せなかった。9月場所では当たり負けないように体を強くしたい」と雪辱を誓った。
 2002年10月1日生まれ。有浦小時代に国際的な相撲大会「白鵬杯」を連覇し、6年の時には「わんぱく相撲全国大会」で準優勝するなど活躍。大館東中入学後は思うような成績を残せず、途中から柔道に転向した。しかし、卒業とともに佐渡ケ嶽部屋からの誘いを受けて各界入り。今年の5月場所を4勝3敗と勝ち越して7月場所から幕下昇格を果たした。
 祖母のマサ子さんら3人とともに市役所を訪れ、名村伸一副市長を表敬訪問。部屋の状況や幕下に昇格してからの近況を報告した。名村副市長から「いつ十両に上がりますか」と聞かれると、「自分の出し切れる力を振り絞って早めに。まずは同じ大館市出身の佐々木山先輩(本名・佐々木大輔、木瀬部屋)に追いつきたい」と笑顔を見せた。
 最後に名村副市長は「十両に上がったら升席をとって国技館で応援したい」とエールを送り、秋田犬のぬいぐるみをお土産として手渡した。

合川まと火、ふるさとまつり 火文字が川面照らす 50回記念で花火も

2022-08-16
河川敷に浮かび上がった火文字(阿仁川河川敷)
 北秋田市合川地区で14日、お盆恒例の「合川まと火」と「合川ふるさとまつり」が行われた。合川太鼓の豪快な音が響き渡り火文字が川面を照らす中、先祖を供養。まと火回記念事業として花火も打ち上げられ、住民たちが幻想的な夏の夜に浸った。
 合川まと火は、上小阿仁川水系の各集落で行われていた「万灯火」を後世に伝えようと、1972(昭和47)年に始まった。その後、郷土芸能を披露する「ふるさとまつり」も加わり、同地区のお盆の風物詩となっている。
 まと火に先立って合川公民館前の健康広場でふるさとまつりを行い、地域住民が通り踊りや合川太鼓の演奏など郷土芸能を披露。新型コロナウイルスの影響で昨年は中止となったイベントが行われほか、出店も並び、2年ぶりに祭り本来の盛り上がりを見せた。
 午後7時にまと火の点火式典を行い、同30分に点火。合川中学校の加藤夷織さん(3年)をはじめとする点火ランナー5人が阿仁川の河川敷までリレーした後、約1キロにわたってまと火がともされ「50回合川マトビ」の火文字が浮かび上がった。
 8時20分からは、まと火の50回記念事業として花火を実施。約10分間にわたって大小さまざまな1500発が打ち上げられ、夏の夜空を鮮やかに彩った。

大館市 各地で浸水被害 災害ごみ受け入れ開始

2022-08-16
災害廃棄物を運び込む人たち(大館市粗大ごみ処理場)
大雨による浸水被害を受け、大館市粗大ごみ処理場(沼館)で15日、災害廃棄物の受け入れが始まった。初日は廃棄物を満載した軽トラックが列を作り、職員らが対応に追われた。同市は8月いっぱいの受け入れを見込む。
 県内は13日まで激しい雨に見舞われ、北鹿地方でも多くの浸水被害が発生。大館市では10日までに、住家の床上・床下、非住家の浸水合わせて約120棟を確認しており、今後の調査でさらに増える見込みとなっている。
 同処理場では、3日までの雨による災害廃棄物の受け入れも同時に行われており、11日までに約31・5トンを回収した。
 同処理場で受け入れているのは、床上・床下浸水の被害を受けた家具などの災害廃棄物で、一般のごみやテレビなどの家電は持ち込めない。農業用ビニールなどの資材も別の扱いとなる。黒田一志市環境課長は「対象以外のごみを持ち込まないなど、マナーを守って利用してほしい」と呼びかけている。
 受け入れは▽軽トラックなどによる自己搬入▽最寄りの収集所から市が回収▽自宅前から市が回収―の3通りとなっているが、一時預かりする収集所を設置していない地区もある。
 大雨の爪痕が各地に残る中、北鹿地方の被災地では、16日も後片付けの作業が続いた。この日の午前、同処理場には普段の約2倍となる100台以上の軽トラックなどが次々と訪れ、泥にまみれたタンスや机、布団などを運び込んだ。
 沼館で床上浸水の被害に遭った会社員の60代男性は「無料の受け入れはとてもありがたいが、もう何往復しているか分からない」と話し急いで車を走らせた。家財道具を捨てに来た比内町独鈷の50代男性は「水路があふれてしまわないよう整備を考えてもらいたい」と話した。


2022年7月

営農関係の原油・資材 価格高騰で支援策 大館市 あすから申請受け付け 脱炭素も同時推進

2022-07-31
 大館市は原油価格高騰に伴い、経営状況の厳しい農業者を支援する助成制度を新設した。二酸化炭素の排出を抑制する電動型農業機械を導入したり、耐久力などの高い資材へ転換したりした場合が条件で、営農支援と同時に脱炭素社会の実現を目指す。
 助成制度は▽農業カーボンニュートラル推進事業(事業費約2450万円)▽農業高効率化推進事業(約4190万円)▽比内地鶏導入支援事業(約540万円)の三つ。農政課によると、比内地鶏については素びな導入経費を助成し、対象農家に直接周知している。他の2事業は8月1日から申請を受け付ける。
 カーボンニュートラル推進事業は価格3万円を超える農業用電動機械を導入した場合、経費の2分の1(上限なし)を助成する。電動型の例として草刈り機、耕運機、運搬車、リフト車などが挙げられる。
 対象は10アール以上の農地を耕作している市内の農業者。農産物の販売が要件で、販売実績を証明する書類が必要。同課は「助成の対象機械となるかどうか申請前に相談してほしい」と呼びかけている。募集期間は8月末まで。
 高効率化推進事業の対象は▽被覆資材転換▽出入り口等転換の2種類。耐久力や効率性に優れたビニール資材、高気密にできるハウス資材を想定している。補助率は園芸用等施設が資材費に限って全額。育苗用や自家用などの施設は2分の1。原油由来の資材を長持ちさせ、効率的に使えるようになることで営農の経費負担を抑え、環境負荷も軽減する狙いがある。
 同課は「新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、原油価格高騰に伴い厳しい経営状況の農家を支援し、脱炭素社会に向けた取り組みも進めたい」としている。詳細は生産振興係(電話0186・43・7074)。市は商工関係の中小事業者向けにも価格高騰に伴う支援策を7月から実施している。

「オリンピックオーク」除幕 後継木の寄贈受ける 鹿角市運動公園

2022-07-31
除幕式に出席した(右から)浅利名誉会長、阿部教育長、小山代表、増田さん(鹿角市総合運動公園)
 1936年のベルリン五輪で優勝者に贈られた「オリンピックオーク」。その後継木が鹿角市に贈られた。30日、植樹された市総合運動公園で除幕式が行われた。
 オリンピックオークは、同五輪の三段跳びで優勝した田島直人さんに、金メダルとともに与えられた鉢植えのドイツカシワ。出身の京都大学農学部グラウンドに植えられ、孫に当たる木を「オリンピックオークの植樹を推進する会」の小山尚元代表(岩手県滝沢市)が育て、これまでに全国各地に寄贈している。
 小山代表は鹿角紫根染・茜染研究会の関幸子会長と親交があることから、同市への寄贈が持ち上がった。東京五輪開催に合わせ、昨年10月に同公園に1本が植樹された。
 同日の浅利純子杯争奪第16回鹿角駅伝に合わせ、除幕式を行った。同大会名誉会長の浅利純子さんやスポーツジャーナリストの増田明美さんらも参加した。
 阿部義弘教育長は「オリンピックオークの木が、次の世代を担うジュニアアスリートたちに勇気と希望を与え、スポーツの競技力を高める原動力となることを期待する」とあいさつ。
 小山代表は「田島さんの文武両道の姿が人間として大切と感じて活動してきた。木が市のスポーツ振興、植物を大切にする人の力になれば」と話した。

「ボランティア広がって」 大館一中生が自主的にアルミ缶回収 夏休みに協力呼びかけ

2022-07-31
難民支援のため独自にアルミ缶回収を行っている大館一中の生徒5人(左から本多さん、谷地田さん、千葉さん、若狭さん、関口さん)=北鹿新聞社
 大館市第一中学校の生徒が、独力でアルミ缶回収のボランティア活動に取り組んでいる。3年生5人が「KRTS(カーツ)」というチーム名で企業を訪ねて回り、協力を依頼。換金して難民支援の寄付金に充てる。「ボランティア活動が地域に広がっていけば」と話している。
 取り組んでいるのは、千葉翔(かける)さん、本多剛大さん、関口正拳さん、谷地田昴さん、若狭哩惟我(りいが)さんの5人。
 千葉さんは国連児童基金(ユニセフ)のテレビコマーシャルや学校での募金活動などに触れる中で、「生活困難な難民のために寄付をしたい」という思いを募らせた。ただ現金を集めるだけでなく、生徒の手で不要な物を善意に変える方法はないか考えた。
 思いついたのがアルミ缶回収。「ロシアのウクライナ侵攻でアルミ缶の価格が高騰していると聞いた。ごみとしてよく出る物だし、軽くて持ち運べる」とSDGs(持続可能な開発目標)も意識しながら、自主的、効率的に取り組める方法に行きついた。
 友人に声をかけ、活動に勧誘。参加生徒の名前の頭文字を取って「KRTS」を結成した。6月上旬から放課後の時間を利用し、独自に企業を訪ねて協力を依頼して回っている。
 27日までに10社以上を回り、約80㌔を回収。夏休み最終日の8月24日まで協力を呼びかけるという。リサイクル会社に持ち込み換金した上で、難民支援の募金などを行うユニセフに送る予定。
 5人ともボランティア活動の経験は少なかったものの、本多さんは「難民の役に立つなら」、関口さんは「困っている人の役に立ちたい」と参加を決めた。谷地田さんは「アルミ缶回収という考えが良いと思った」、若狭さんは「新しいことに挑戦したい」と賛同した。
 千葉さんは「ボランティアは中学生でもでき、どんな人でも工夫をすればできること。活動や思いが地域に広がっていけば。アルミ缶が多くある企業や家庭があれば協力してほしい」と呼びかけている。
 アルミ缶回収の受け付けは「KRTS」のメール(krts.volunteer.4@gmail.com)

移動サービス「モビ」 推進協議会を設立 10月から実証試験 大館市

2022-07-30
実証試験の内容などを話し合った推進協議会(大館市役所)
 大館市は29日、新たな移動サービスの導入を目指す「大館版mobi(モビ)プロジェクト」の推進協議会を設立し、市役所で初会合を開いた。人工知能(AI)を活用し、予約型・乗り合い式・定額料金で配車するもので、10月から市街地の半径約2㌔圏内で実証試験を行う。市民の移動量や既存公共交通への波及効果などデータを収集・分析し、本格運行につなげたい考えだ。
 モビは、携帯電話大手・KDDIと高速バス大手・WILLER(ウィラー)の合弁会社が提供するサービス。スマートフォンのアプリか電話で乗降場所を指定すると、ワゴン車が迎えに来る仕組み。ルートが近い人との相乗りが前提となり、AIで配車効率を高める。通常料金は月5000円で何度でも利用できる。
 実証試験は国土交通省の補助事業に採択され、10月1日から来年2月28日まで秋北タクシーが運行を担う。収集するデータは▽住民移動量の変動▽エリア内施設への波及効果▽既存公共交通への影響▽市職員の業務活用―など。
 チラシやポスター、新聞広告などで周知を図り、スタンプラリーや周遊ツアーなどのイベント、きりたんぽまつりや産業祭との連携などで利用を促す。運転免許証を返納した高齢者や子どもの送り迎えなど幅広い利用を見込む。
 協議会は交通や商業、観光、金融、教育、子育て、福祉などの団体の関係者で構成。公共交通を研究している村上早紀子・福島大准教授(羽後町出身)が会長に選出された。
 事務局の都市計画課は「幅広く意見を聞きたい」として、実証運行価格を「世帯1人目2500円(月額)、2人目以降500円(同)、1回券300円」と提案したが、「バスとタクシーの中間に位置付けるとすれば安いのではないか」などの声があり、改めて協議することにした。
 市内の路線バス輸送人員は年々減少し、新型コロナウイルスの影響で2018年度から21年度にかけて27・6%減少。一方、市のアンケートで「交通手段がなく困る」との回答が47・4%を占め、移動ニーズは高まっている。
 福原淳嗣市長は「少子高齢化が進む中、地域公共交通こそが暮らしをつなぐまちづくりの要。プロジェクト実現を通じて新しい地方行政の形をつくりたい」とあいさつした。

大館市内 夏祭り 3年ぶり開催へ 一部中止も 感染対策に苦心も

2022-07-30
3年ぶりに開催する大鮎の里ふるさとまつり(2019年8月17日撮影)
 大館市で例年8月のお盆前後に開催される夏祭りや伝統行事は、7月下旬からの新型コロナウイルス感染症再拡大の影響を受けながらも、町のにぎわいを取り戻そうと各主催団体が準備を進めている。3年ぶりの開催を目指す「大鮎の里ふるさとまつり」は、8月から9月への日程変更に加え感染症対策のため場所を変えて実施する。祭りの多くはコロナ禍以来の開催となるが、人員不足から規模縮小や中止を余儀なくされるなど関係者が対応に追われている。
 例年8月中旬に同市外川原の米代川河川緑地で開かれる田代地区の風物詩「大鮎の里ふるさとまつり」は、日程と会場を変更して実施する。感染状況を鑑みて、今年は9月4日に開催日を変更した上で、場所を同市早口のグリアス田代の多目的運動広場に変えた。奈良敏夫実行委員長は「会場が広いと、出入り口の制限、検温と消毒に人を割かなくてはならない。元通りの開催を検討してきたが、人員の問題や来場者の安全を考えて祭りの形を改めた」と話した。
 比内地区では例年8月上旬から中旬にかけて「山コチンチコ」「大葛金山太鼓」「中野七夕」を開催している。いずれも参加人数を限定し3年ぶりに実施する予定。主催団体の解散で2018年夏から途絶えている送り盆行事「扇田盆踊り」は、踊りに使う太鼓を所有する市川町内会が4年ぶりの復活開催を目指している。
 お盆期間に市内各地で行われる「獅子踊り」は通常開催を目指して各団体が準備を進めている。山田獅子踊りは8月13日の本番に向けて7月下旬から踊り手の練習会が開かれている。粕田獅子踊りは、これまで通りの実施としたが、密集を避けるために獅子踊りの前に子どもたちが披露する「やっこ踊り」は昨年に続き取りやめた。
 花岡地区で例年8月中旬に開く「花矢夏まつり」は、6月下旬時点で3年連続の中止を決めた。実行委の鈴木一敬委員長は「人員不足が主な原因。飲食やステージイベント中心の催しのため、当日の運営に加えて感染症対策となると割ける人が足りない」とこぼした。

2022年6月

長走風穴 林業遺産の種子貯蔵庫 大館 「先人の知恵詰まっている」 ガイドウオーク

2022-06-19
林業遺産に登録された風穴2号倉庫を見学する参加者㊨(長走風穴高山植物群落)
 大館市長走の国指定天然記念物・長走風穴高山植物群落で18日、大正から昭和時代初期にスギの種子貯蔵のため活用された「長走風穴種子貯蔵庫遺構」を見学するガイドウオークが行われた。参加者は、5月に林業遺産に登録された倉庫2棟を見て回るとともに風穴倉庫の歴史や利用法に理解を深めた。
 長走風穴種子貯蔵庫遺構は、長走風穴の2、3号倉庫に当たる。造林用の種子を冷温低湿状態で貯蔵するため、秋田大林区署白沢小林区署(現・米代東部森林管理署)が1912年に建造したもの。55年まで運用され、東北地方の造林事業を支えた。風穴を利用した種子貯蔵施設として国内で初めて建造され、最も長く使用された。
 同遺構は今年5月に、日本森林学会(東京都)が林業の発展に貢献した景観や建物を指定する「林業遺産」に県内2例目として認定・登録された。風穴種子貯蔵施設としても全国2例目となった。
 ガイドウオークでは、長走風穴館の管理人と大館郷土博物館の学芸員・鳥潟幸男さんが案内を務めた。自生するコケモモなどの高山植物を紹介しながら、参加者と風穴倉庫跡を巡った。
 コンクリート造りの3号倉庫前では、鳥潟さんが「当時の営林署が東北各地に配給するためにスギの種の貯蔵庫として使った」と説明。参加者は冷風が噴き出す倉庫奥をのぞき込み、内部を確認していた。
 参加した市内の男性(81)は「内部に積まれた石の隙間から冷風が出て涼しい。先人の知恵が詰まった倉庫を見学して勉強になった」と話した。
 次回のガイドウオークは7月23日午前10時半から。参加無料。問い合わせは同風穴館(☎0186・51・2005)。

釈迦内・長木地区 浄化槽で汚水処理へ 大館市が検討 21、29日に相談会 下水道区域見直し

2022-06-18
 大館市は、公共下水道未整備の釈迦内地区(獅子ケ森・小釈迦内)と長木地区(天下町・芦田子・上代野・下代野)について、個人設置の合併処理浄化槽による汚水処理で検討に入った。両地区にアンケートを行い、下水道を整備した場合に「接続できる」との回答が3割弱にとどまったためだ。21日に釈迦内公民館、29日に長木公民館で整備手法に関する相談会を開く。
 相談会は両日とも午前9時から午後7時。浄化槽はトイレの汚水だけでなく、風呂や台所などで使った生活排水を一緒に処理する。大きさに応じて設置費の一部を補助(35万2000~58万8000円)する制度があり、一般的な初期費用は約100万円。下水道のトイレ水洗化や受益者負担などを合わせた費用に比べると安いという。こうした仕組みや各種制度を紹介する。
 人口減少や少子高齢化に伴う空き家問題が今後顕著になるのは明らかだとして、市は下水道区域を見直している。昨秋は花岡や池内、餅田地区などで相談会を開いた。
 釈迦内・長木地区のアンケートは昨年9月から12月の間、6町内1475世帯を対象に実施。820世帯(55・6%)から回答を得た。
 排水処理状況について「トイレはくみ取り、その他は側溝などに流している」が59・4%で最も多く、「全て浄化槽」が32・4%、「トイレは浄化槽、その他は側溝など」が7・8%と続いた。
 今後5年程度で空き家になる可能性は「当分ない」が49%、「分からない」27・8%、「将来ある」18・4%。下水道を整備した場合、「3年以内に接続できる」が25・7%だったのに対し、「経済的に負担が大きいので接続は難しい」が27・5%、「浄化槽が使えるので急いで接続する考えはない」22・4%、「家を引き継ぐ者がいないのでこのままで良い」20・2%となった。
 これらを踏まえ「下水道でも浄化槽でも、住民負担の少ない方法で整備」を望んだ人が57%を占め、「下水道を整備してほしい」19・3%、「下水道でも浄化槽でも最も経済的な手法」が10・5%、「下水道の整備は必要ない」が8・1%と続いた。
 自由意見は225件あり、「下水道接続は経済的に困難」「他事業の整備を希望(道路、側溝、上下水道)」などの意見・要望が81件だった。
 下水道整備は旧大館市で1987年、旧比内町で89年、旧田代町で90年に着手。計画面積2023ヘクタールのうち1706ヘクタールで供用開始した。4月1日時点の普及率は61・5%。本年度は釈迦内字稲荷山下・土肥や片山字八坂、池内、小館花の一部などで工事を行う。

統合する小坂高 跡地利用は「民間に期待」 小坂町6月議会一般質問 「IC近く好立地」

2022-06-18
 小坂町の6月定例議会は17日、本会議を再開し6人が一般質問を行った。統合する小坂高校の跡地利用について、細越満町長は「インターチェンジに近く好立地だ」として、民間企業の利活用に期待を込めた。来秋グランドオープンする十和田湖・和井内エリア「道の駅」は、7万人の年間入館者数を見込んでいることを明らかにした。
 小坂高校の校舎は1978年の建設で築後40年以上が経過。細越町長は校舎の利活用には多額な改修費用がかかるとして、「建物の取得には慎重な検討が必要」と述べた。
 登壇したのは、小笠原憲昭議員、鹿兒島巖議員、菅原明雅議員、秋元英俊議員、本田佳子議員、船水隆一議員。
 小笠原議員は、小坂高の校舎利活用策を質問するとともに、消防団員の報酬引き上げを求めた。細越町長は、跡地利用は「白紙の状態」としながらも、民間活力による利活用に向け、町として対応していく考えを示した。消防団員の報酬は鹿角市と同水準にするため、条例の改正案を9月定例会に提案する方針。
 鹿兒島議員は、高齢者の生活支援を充実させるため、法制度の対象にならない人を助成する特別給付事業の創設を提案。細越町長は在宅支援サービスを充実させるため、既存事業の評価と見直しを進めていることを報告、「実態把握に努め、早い時期に制度設計し対応したい」と前向きな姿勢を示した。
 菅原議員は、小坂高校は校地のほかにグラウンドなど敷地が広く、跡地利用へ早期に積極的に取り組むべきだと質問。統合後に町外に通学する高校生に対する助成を求めた。細越町長は、跡地利用は民間活力が望ましいという考えを改めて示し、「町外への通学費補助は当然考えていかなければならない」と答えた。
 秋元議員は十和田湖大川岱に設置されている「樹恩の鐘」が休止状況にあることを取り上げ、復旧しないのか、と質問。細越町長は、鐘はドイツで鋳造されたもので「修理は困難」とし、「鐘の鳴る丘」整備事業で設置された趣旨を踏まえ「必要なモニュメント。地元の意見を聞いて今後の方向性を検討する」と答えた。
 本田議員は母子手帳を取り上げ、低出生体重児の支援体制をただした。細越町長は低出生体重児の成長を記録できる冊子の発行について、県が検討していることを指摘し、「動向を注視している」と答弁。町は8月から母子手帳アプリ「母子モ」の運用を開始する予定。
 船水議員は来秋オープンする和井内の道の駅を取り上げ、運営体制、入館者見込みなどを質問。細越町長は運営は指定管理で行う考えを示した。入館者については「コロナ禍がある程度収束すれば、十和田湖観光客の約1割の7万人程度が見込めるのではないか」と答えた。

北秋田市のカフェで フラワーツーリズム 庭を観賞、寄せ植えも

2022-06-18
オープンガーデンを観賞する参加者(ふみきりのcafe)
 花が咲き誇る庭の観賞や寄せ植え体験を楽しむ「秋田花まるっフラワーツーリズム2022」が17日、北秋田市川井のふみきり野cafeで行われた。県内から10人が参加し、バラや宿根草など色とりどりの花に触れながら、交流を深めた。
 NPO法人秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会主催。花を見どころにしている会員施設を訪れる「フラワーツーリズム」として初めて企画し、今月北秋田市とにかほ市で開催した。事務局は「自然の中でゆっくり過ごし、花を通じて交流する機会にしてほしい」と話す。
 「ふみきり野Cafe」はあけぼの農園(加藤吉弘社長)が経営し、敷地内には花苗などを販売する「ふみきりの花屋」やオープンガーデンがあり、育てているヒツジなどの見学もできる。加藤由美子さんが案内し、ピンク色のバラのアーチをくぐり、ジギタリスやオルレアなど多彩な花々を見ながら笑顔が広がった。
 寄せ植え体験では加藤さんが「背の高いもの、こんもりと増えるもの、這わせるものの3種類を選んで植えるとバランスがいい」などアドバイス。参加者が花やハーブの苗を選び、プランターに植え付けた。
 オープンガーデンは見頃を迎えており、加藤さんは「あこがれの庭というよりは、親しみやすい庭を目指している。見に来た人がまねしたり、始めてみようと思ったりするきっかけになればうれしい」と話した。

コールセンターなぜ撤退 大綱質疑 議員「企業見極め誘致を」 北秋田市6月議会・開会

2022-06-17
開会した北秋田市の6月定例議会本会議(市役所)
 北秋田市の6月定例議会は16日開会し、会期を28日までの13日間と決めた後、2022年度一般会計補正予算案など議案14件と報告3件を上程、議案に対する大綱質疑を行い、各常任委員会へ付託して散会した。一般会計補正予算案にはコロナ禍や燃料高騰の影響を受けている公共交通事業者、貸し切り観光バス、代行事業者への補助金や、市内事業者の事業承継を支援する補助金などを計上した。
 提出された議案は、条例案1件、補正予算案10件、単行議案3件、報告3件の計17件。
 条例案は南鷹巣団地の建て替えに伴い用途廃止する市営住宅について、所要の規定整備を行うため市営住宅条例の一部を改正する。
 補正予算案のうち、一般会計の補正額は1億9560万円で、補正後の総額は228億5960万円。主な歳出は公共交通事業者事業継続支援補助金に380万円、観光交通事業者等事業継続支援事業補助金に115万円を計上。車両固定費の一部として事業者に、バス1台10万円、タクシー1台5万円、貸し切り観光バス1台10万円、代行1台5万円を補助する。秋田内陸線を支援する交付金349万円も措置した。
 事業者の事業承継や新分野の展開を支援する地域商業等活性化支援事業補助金600万円、世界文化遺産の伊勢堂岱遺跡を知ってもらうため、市民団体ツアーを企画する縄文遺跡招待業務委託に118万円などを計上した。
 財産の取得は市消防本部の車両更新のため、災害対応特殊救急車1台を3696万円で購入する。
 昨年3月に誘致企業として進出したコールセンター業のディグロス(本社・東京)が今年3月に撤退し、一般会計で雇用奨励金と事業所賃借料助成金を減額する。大綱質疑で撤退理由の質問があり、産業部は「生産性や実績があまり向上しなかったことや、首都圏での事業に力を入れた方が望ましいと経営方針が転換されたため」と説明。産業部によると、社員はパートなどを含め最大27人で、閉鎖時は23人。17人が解雇され、6人はリモートワークでコールセンター業務を続けている。
 議員が「市は企業を見極めて誘致し、経営状態を把握する努力が必要ではないか」と指摘し、津谷永光市長は「この地域で人が集まらないなどの理由もあり、こういう結果となった。期待された企業の撤退にショックを受けている。これを教訓に企業の状況や雇用環境を把握する努力をしたい」と答えた。
 開会に先立ち、議員在職20年以上の板垣淳議員、正副議長4年以上在職者として前副議長の佐藤重光議員に全国市議会議長会の表彰状が伝達された。このほか、正副議長4年以上の黒澤芳彦前議長も表彰を受けた。
印刷に関するご案内
ご案内
広告に関するお問い合わせ
お問い合わせ
後援のお申し込み
資料請求
記事・写真等2次使用について
資料請求
株式会社 北鹿新聞社

〒017-0895
秋田県大館市字長倉79
TEL.0186-49-1255(総務課)
FAX.0186-43-3065(総務課)
 
*日刊新聞発行および一般印刷*
TOPへ戻る