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2022年8月

ハチ公生誕100年 プロジェクトが始動 大館市 公式ロゴを発表

2022-08-09
公式ロゴ付きTシャツを着てPRする福原市長㊥(大館市役所)
 来年、生誕100年を迎える大館市生まれの秋田犬・ハチ公を祝おうと市は8日、公式ロゴマークを発表し、ホームページや交流サイト(SNS)で本番に向けたPRを本格的に開始した。ロゴは申請すれば個人や企業に無料で提供し、幅広く利用を呼びかけている。
 市役所で福原淳嗣市長が会見し、ロゴのほか、公式ホームページ(HP)や短文投稿サイト「ツイッター」のアカウント開設などを発表した。99歳を祝うプレイベントを今年11月上旬に東京都渋谷区で、本番の生誕祭を来年11月中旬に市内で開く予定も明らかにした。
 ロゴはオレンジ色の「100」の数字に、白抜きしたハチ公のシルエットが特徴。「1」の部分は、ハチ公の垂れた左耳をモチーフにしているという。東京都渋谷区で活躍するデザイナーの大橋祥さんが手がけた。図柄の配置が異なるものなど9種類を用意。オレンジ色以外にも自由に色を変えて使用でき、詳細は公式HPや実行委員会事務局の市観光課(☎0186・42・7072)。
 関連グッズを10月ごろから販売する予定。Tシャツやトートバッグ、ステッカーなど8種類。観光地域づくり法人「秋田犬ツーリズム」のサイトで販売する。
 福原市長は会見を生誕100年プロジェクト始動の場と位置付け、ハチ公を通じた縁のある渋谷区との交流を一層深める考えを示した。「単なるイベントに終わらせず、都市と農山村の交流モデルをつくる事業にしたい」と意気込んだ。ロゴのデザインについては「センスが良い」とほめた。
 ビデオメッセージで、長谷部健区長から「大館との絆を強くする機会になればと思う」などのコメントが寄せられた。
 両市区は2001年に締結した災害時相互応援協定を皮切りに、区内の小中学校給食に市産米の提供、区が観光案内所として活用していた鉄道車両「青ガエル」の譲渡・移設など交流を広げてきた。今年5月には交流促進協定を結び、観光・文化、産業、スポーツなど4項目にわたって連携・協力を約束。メインとなる生誕祭を共同で実施する。

大館市沼館 広がる支援の輪 ボランティア 活動本格化 家具搬出等に汗

2022-08-09
側溝の泥上げをする北陽中の生徒(大館市沼館)
 3日の大雨で浸水被害が多発した大館市沼館地区で、市民有志による災害ボランティア活動が本格化している。7日は秋田銀行や大館青年会議所などから66人、8日は北陽中学校生徒ら34人が参加。田畑の砂利寄せ、側溝の泥上げ、家財道具の搬出・洗浄などに汗を流しており、支援の輪が広がっている。
 大館市社会福祉協議会が5日に「災害ボランティアセンター」を立ち上げた。沼館地区で被災状況や支援のニーズを調査した後、市内在住者を対象にボランティアの受け入れ、調整を行っている。
 本格的な活動開始となった7日は秋田銀行の行員、大館青年会議所の会員、釈迦内地区の住民ら66人が参加を申し込んだ。午前9時から被災世帯で、汚れた家財道具の搬出などに励んだ。
 秋田銀行公務室の斉藤新さん(52)=秋田市=は「休日を使って参加できる社員を集めた。テレビでは見たが、日がたっているにもかかわらず大変な状況だと思った」と被災状況に驚いた様子だった。
 8日は北陽中2~3年生の有志や教職員19人が協力。3班に分かれて、スコップを使って側溝の泥を寄せて運んだり、田畑に流されてきた砂利や木の枝を集めたり、約3時間にわたって協力して作業に当たった。
 山内莉緒さん(3年)、長﨑琉夏(るな)さん(同)は「民家の壁に(冠水時の水の高さを示す)線が残っていた。身近でこんな被害が出ていると知らなかった。活動の手伝いをできて良かった」と話した。
 自宅が床上浸水の被害に遭った40歳代女性は「知人の手を借りて片付けをしているが、地域では人手が足りず、若者も少ない。助けてもらって本当にありがたい」と感謝していた。
 市社協では団体、個人を問わず随時ボランティアを募っている。市内在住者が対象。問い合わせは市社協(平日☎0186・42・8101、土日祝日☎070・7422・4238)。

男子 東日本実業団連10年ぶりV 十和田八幡平駅伝 女子はニトリが初優勝

2022-08-09
 夏の鹿角路をたすきでつなぐ第75回十和田八幡平駅伝(鹿角市主催)が7日、男子が十和田湖休屋から八幡平大沼までの5区間71・4㌔、女子が大湯箒畑から八幡平駐在所までの5区間28・3㌔のコースで行われた。男子は東日本実業団陸上競技連盟(東京)が10年ぶりに優勝、女子はニトリが初優勝した。
 男子19チーム、女子3チームがエントリー。男子4区の飯田貴之(東日本実業団連)、同5区の畝拓夢(同)、金子晃裕(コモディイイダ)、女子4区のツラカ・エスタ・ムソニ(ニトリ)がそれぞれ区間新記録の力走を見せた。北鹿地方から参加した大館北秋陸協Aは17位、同Bは18位でフィニッシュした。
 この日の最高気温は鹿角で28・6度を記録。男子は終盤にかけて上り坂が続く標高差828㍍の難コースで過酷なレースとなった。
 10年ぶりに栄冠を手にした男子東日本実業団連は、2区の椎野修羅(23)が先頭から21秒遅れの2位でたすきを受けたが、区間トップの走りで首位を奪還。3区で再び2位に後退するも、4区の飯田貴之(23)が区間新の力走でトップに立ち、アンカーの畝拓夢(24)も区間新で後続を1分以上引き離してゴールした。飯田は「55秒差でたすきを受けた。自分のペースを守って走れば抜けると思っていた。平たんな所で一気に追い抜いた」とレースを振り返った。
 同チームの高橋健一コーチ(鹿角市出身・富士通監督)は「地元の大会。自分のチームで出場できれば良かったが、優勝チームをサポートできた。ニューイヤー駅伝に向けて、若手に経験を積ませようと選手を選んだ。選手には今回の経験を冬の大会につなげてほしい」と期待した。
 大館北秋陸協Aのアンカーを務めた伊藤和紀(24)は「3年ぶりの大会で走れて楽しかった。今後も試合が続くのでチームを盛り上げていきたい」と抱負を述べた。

女子、ニトリは2区・鈴木から3区・小代﨑へたすきリレー(錦木地区市民センター前)
ゴールする東日本実業団陸上競技連盟のアンカー畝拓夢(鹿角市八幡平大沼)

「お帰り」3年ぶりにぎわい 大館能代空港 お盆の帰省始まる

2022-08-07
3年ぶりのにぎわいを見せた到着ロビー(6日午前、大館能代空港)
 お盆休みを古里で過ごそうという人たちの帰省ラッシュが始まった。新型コロナウイルスの感染者の増加が止まらない中、「行動制限なし」のお盆を控えた週末の6日、大館能代空港は3年ぶりのにぎわいを見せた。
 この日、午前の下り、全日空(ANA)719便は117人の客を乗せ、午前10時7分に到着。多くの出迎えが集まった到着ロビーには、大きな荷物を抱えた家族に「お帰り」「お疲れさま」などと声をかけたり、久々に再会する孫たちと抱き合いながら、笑顔で喜び合う人たちの姿があった。
 ほのぼのとした光景が広がる一方、感染症を心配してか、ロビーに長くとどまる人はほとんどおらず、再会を喜び合ったあとは、足早に立ち去る姿が目立った。
 全日空によると、お盆期間(6~16日)の増便や減便はなく、3往復を運航する予定。6日現在、12日までの上りには空席が目立つが、下りは8、9の両日以外は残席が少なくなってきた。11日の午前と午後の第1便は満席。下りのピークは10日、上りのピークは16日になる見込み。
 3往復化されてから初めてのお盆期間を迎える同空港。提供座席数の増加により予約数も伸びてはいるが、予約率については、コロナ禍前の2019年よりも低い。
 全日空の担当者は「しっかり感染対策をしながら旅を楽しもうという利用者が以前よりも増えていることは確か」とコロナ禍の経過を分析しつつ、今後の利用増に期待を寄せている。
 大館市の実家に帰省する40代男性の家族は「コロナが気になるので、乗っている時間が短い飛行機を選んだ」と話した。

災害ボランティアセンター 沼館支援に人手募る 大館市社協 9年ぶり設置

2022-08-07
被災した住民から要望を聞き取る大館市社会福祉協議会の職員(大館市沼館)
 3日の大雨により大館市沼館地区で浸水被害が多発したことを受け、市社会福祉協議会(宮原文彌会長)は「災害ボランティアセンター」を立ち上げた。設置は2013年8月の豪雨災害時以来、9年ぶり2回目。ボランティア活動の拠点として参加者を募り、被災世帯等で泥のかき出しや家財道具の搬出などに協力していく。
 ボランティアセンターは、災害発生時のボランティア活動の拠点となる組織で、被災地の社会福祉協議会が主体となって運営する。被災状況や支援のニーズを調査しながら、ボランティアの受け入れ、調整を担う。
 3日の大雨で大館市沼館地区では住家の床上・床下浸水が相次いだ。被害の大きさなどを踏まえ、市社協は5日にボランティアセンターを立ち上げた。同じく沼館地区で浸水被害が多発した13年8月の豪雨災害時以来となる。
 5日は市社協の職員4人が、床上浸水の被害に遭った世帯を訪問。手分けして各世帯を回り、支援のニーズを聞き取った。住宅や小屋からの泥のかき出し、汚れた家財道具の搬出・消毒、側溝の泥上げといった要望があったという。
 沼館町内会の虻川正道会長は「13年の災害時は全て片付くまで約1カ月かかった。住民から『とても助かった』という声がたくさんあった」と語る。「今回はどれほどのごみがあるのか、まだ不透明。特に高齢者世帯では、自力で家財道具を運び出すのは難しい。町内だけでは人手が足りず、協力してくれる人がいればありがたい」と話した。
 市社協の担当者は「皆さんが日常生活に戻れるよう支援していく。精神的にまいっている人もいると思うので、話を聞いていきたい。必要な作業を聞き取り、情報共有しながら進める」と応えていた。
 市社協では除雪ボランティアの登録団体に参加を呼びかけているほか、団体、個人を問わず随時ボランティアを募っている。市内在住者が対象。問い合わせは市社協(平日☎0186・42・8101、土日祝日☎070・7422・4238)。

2022年7月

営農関係の原油・資材 価格高騰で支援策 大館市 あすから申請受け付け 脱炭素も同時推進

2022-07-31
 大館市は原油価格高騰に伴い、経営状況の厳しい農業者を支援する助成制度を新設した。二酸化炭素の排出を抑制する電動型農業機械を導入したり、耐久力などの高い資材へ転換したりした場合が条件で、営農支援と同時に脱炭素社会の実現を目指す。
 助成制度は▽農業カーボンニュートラル推進事業(事業費約2450万円)▽農業高効率化推進事業(約4190万円)▽比内地鶏導入支援事業(約540万円)の三つ。農政課によると、比内地鶏については素びな導入経費を助成し、対象農家に直接周知している。他の2事業は8月1日から申請を受け付ける。
 カーボンニュートラル推進事業は価格3万円を超える農業用電動機械を導入した場合、経費の2分の1(上限なし)を助成する。電動型の例として草刈り機、耕運機、運搬車、リフト車などが挙げられる。
 対象は10アール以上の農地を耕作している市内の農業者。農産物の販売が要件で、販売実績を証明する書類が必要。同課は「助成の対象機械となるかどうか申請前に相談してほしい」と呼びかけている。募集期間は8月末まで。
 高効率化推進事業の対象は▽被覆資材転換▽出入り口等転換の2種類。耐久力や効率性に優れたビニール資材、高気密にできるハウス資材を想定している。補助率は園芸用等施設が資材費に限って全額。育苗用や自家用などの施設は2分の1。原油由来の資材を長持ちさせ、効率的に使えるようになることで営農の経費負担を抑え、環境負荷も軽減する狙いがある。
 同課は「新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、原油価格高騰に伴い厳しい経営状況の農家を支援し、脱炭素社会に向けた取り組みも進めたい」としている。詳細は生産振興係(電話0186・43・7074)。市は商工関係の中小事業者向けにも価格高騰に伴う支援策を7月から実施している。

「オリンピックオーク」除幕 後継木の寄贈受ける 鹿角市運動公園

2022-07-31
除幕式に出席した(右から)浅利名誉会長、阿部教育長、小山代表、増田さん(鹿角市総合運動公園)
 1936年のベルリン五輪で優勝者に贈られた「オリンピックオーク」。その後継木が鹿角市に贈られた。30日、植樹された市総合運動公園で除幕式が行われた。
 オリンピックオークは、同五輪の三段跳びで優勝した田島直人さんに、金メダルとともに与えられた鉢植えのドイツカシワ。出身の京都大学農学部グラウンドに植えられ、孫に当たる木を「オリンピックオークの植樹を推進する会」の小山尚元代表(岩手県滝沢市)が育て、これまでに全国各地に寄贈している。
 小山代表は鹿角紫根染・茜染研究会の関幸子会長と親交があることから、同市への寄贈が持ち上がった。東京五輪開催に合わせ、昨年10月に同公園に1本が植樹された。
 同日の浅利純子杯争奪第16回鹿角駅伝に合わせ、除幕式を行った。同大会名誉会長の浅利純子さんやスポーツジャーナリストの増田明美さんらも参加した。
 阿部義弘教育長は「オリンピックオークの木が、次の世代を担うジュニアアスリートたちに勇気と希望を与え、スポーツの競技力を高める原動力となることを期待する」とあいさつ。
 小山代表は「田島さんの文武両道の姿が人間として大切と感じて活動してきた。木が市のスポーツ振興、植物を大切にする人の力になれば」と話した。

「ボランティア広がって」 大館一中生が自主的にアルミ缶回収 夏休みに協力呼びかけ

2022-07-31
難民支援のため独自にアルミ缶回収を行っている大館一中の生徒5人(左から本多さん、谷地田さん、千葉さん、若狭さん、関口さん)=北鹿新聞社
 大館市第一中学校の生徒が、独力でアルミ缶回収のボランティア活動に取り組んでいる。3年生5人が「KRTS(カーツ)」というチーム名で企業を訪ねて回り、協力を依頼。換金して難民支援の寄付金に充てる。「ボランティア活動が地域に広がっていけば」と話している。
 取り組んでいるのは、千葉翔(かける)さん、本多剛大さん、関口正拳さん、谷地田昴さん、若狭哩惟我(りいが)さんの5人。
 千葉さんは国連児童基金(ユニセフ)のテレビコマーシャルや学校での募金活動などに触れる中で、「生活困難な難民のために寄付をしたい」という思いを募らせた。ただ現金を集めるだけでなく、生徒の手で不要な物を善意に変える方法はないか考えた。
 思いついたのがアルミ缶回収。「ロシアのウクライナ侵攻でアルミ缶の価格が高騰していると聞いた。ごみとしてよく出る物だし、軽くて持ち運べる」とSDGs(持続可能な開発目標)も意識しながら、自主的、効率的に取り組める方法に行きついた。
 友人に声をかけ、活動に勧誘。参加生徒の名前の頭文字を取って「KRTS」を結成した。6月上旬から放課後の時間を利用し、独自に企業を訪ねて協力を依頼して回っている。
 27日までに10社以上を回り、約80㌔を回収。夏休み最終日の8月24日まで協力を呼びかけるという。リサイクル会社に持ち込み換金した上で、難民支援の募金などを行うユニセフに送る予定。
 5人ともボランティア活動の経験は少なかったものの、本多さんは「難民の役に立つなら」、関口さんは「困っている人の役に立ちたい」と参加を決めた。谷地田さんは「アルミ缶回収という考えが良いと思った」、若狭さんは「新しいことに挑戦したい」と賛同した。
 千葉さんは「ボランティアは中学生でもでき、どんな人でも工夫をすればできること。活動や思いが地域に広がっていけば。アルミ缶が多くある企業や家庭があれば協力してほしい」と呼びかけている。
 アルミ缶回収の受け付けは「KRTS」のメール(krts.volunteer.4@gmail.com)

移動サービス「モビ」 推進協議会を設立 10月から実証試験 大館市

2022-07-30
実証試験の内容などを話し合った推進協議会(大館市役所)
 大館市は29日、新たな移動サービスの導入を目指す「大館版mobi(モビ)プロジェクト」の推進協議会を設立し、市役所で初会合を開いた。人工知能(AI)を活用し、予約型・乗り合い式・定額料金で配車するもので、10月から市街地の半径約2㌔圏内で実証試験を行う。市民の移動量や既存公共交通への波及効果などデータを収集・分析し、本格運行につなげたい考えだ。
 モビは、携帯電話大手・KDDIと高速バス大手・WILLER(ウィラー)の合弁会社が提供するサービス。スマートフォンのアプリか電話で乗降場所を指定すると、ワゴン車が迎えに来る仕組み。ルートが近い人との相乗りが前提となり、AIで配車効率を高める。通常料金は月5000円で何度でも利用できる。
 実証試験は国土交通省の補助事業に採択され、10月1日から来年2月28日まで秋北タクシーが運行を担う。収集するデータは▽住民移動量の変動▽エリア内施設への波及効果▽既存公共交通への影響▽市職員の業務活用―など。
 チラシやポスター、新聞広告などで周知を図り、スタンプラリーや周遊ツアーなどのイベント、きりたんぽまつりや産業祭との連携などで利用を促す。運転免許証を返納した高齢者や子どもの送り迎えなど幅広い利用を見込む。
 協議会は交通や商業、観光、金融、教育、子育て、福祉などの団体の関係者で構成。公共交通を研究している村上早紀子・福島大准教授(羽後町出身)が会長に選出された。
 事務局の都市計画課は「幅広く意見を聞きたい」として、実証運行価格を「世帯1人目2500円(月額)、2人目以降500円(同)、1回券300円」と提案したが、「バスとタクシーの中間に位置付けるとすれば安いのではないか」などの声があり、改めて協議することにした。
 市内の路線バス輸送人員は年々減少し、新型コロナウイルスの影響で2018年度から21年度にかけて27・6%減少。一方、市のアンケートで「交通手段がなく困る」との回答が47・4%を占め、移動ニーズは高まっている。
 福原淳嗣市長は「少子高齢化が進む中、地域公共交通こそが暮らしをつなぐまちづくりの要。プロジェクト実現を通じて新しい地方行政の形をつくりたい」とあいさつした。

大館市内 夏祭り 3年ぶり開催へ 一部中止も 感染対策に苦心も

2022-07-30
3年ぶりに開催する大鮎の里ふるさとまつり(2019年8月17日撮影)
 大館市で例年8月のお盆前後に開催される夏祭りや伝統行事は、7月下旬からの新型コロナウイルス感染症再拡大の影響を受けながらも、町のにぎわいを取り戻そうと各主催団体が準備を進めている。3年ぶりの開催を目指す「大鮎の里ふるさとまつり」は、8月から9月への日程変更に加え感染症対策のため場所を変えて実施する。祭りの多くはコロナ禍以来の開催となるが、人員不足から規模縮小や中止を余儀なくされるなど関係者が対応に追われている。
 例年8月中旬に同市外川原の米代川河川緑地で開かれる田代地区の風物詩「大鮎の里ふるさとまつり」は、日程と会場を変更して実施する。感染状況を鑑みて、今年は9月4日に開催日を変更した上で、場所を同市早口のグリアス田代の多目的運動広場に変えた。奈良敏夫実行委員長は「会場が広いと、出入り口の制限、検温と消毒に人を割かなくてはならない。元通りの開催を検討してきたが、人員の問題や来場者の安全を考えて祭りの形を改めた」と話した。
 比内地区では例年8月上旬から中旬にかけて「山コチンチコ」「大葛金山太鼓」「中野七夕」を開催している。いずれも参加人数を限定し3年ぶりに実施する予定。主催団体の解散で2018年夏から途絶えている送り盆行事「扇田盆踊り」は、踊りに使う太鼓を所有する市川町内会が4年ぶりの復活開催を目指している。
 お盆期間に市内各地で行われる「獅子踊り」は通常開催を目指して各団体が準備を進めている。山田獅子踊りは8月13日の本番に向けて7月下旬から踊り手の練習会が開かれている。粕田獅子踊りは、これまで通りの実施としたが、密集を避けるために獅子踊りの前に子どもたちが披露する「やっこ踊り」は昨年に続き取りやめた。
 花岡地区で例年8月中旬に開く「花矢夏まつり」は、6月下旬時点で3年連続の中止を決めた。実行委の鈴木一敬委員長は「人員不足が主な原因。飲食やステージイベント中心の催しのため、当日の運営に加えて感染症対策となると割ける人が足りない」とこぼした。

2022年6月

北秋田 しらかみファーマーズ ニンニク栽培に理解 BB秋田社員が作業体験

2022-06-29
収穫したニンニクの根や茎を切る作業を体験するブラウゴン㊧や前山さん(しらかみファーマーズ)
 サッカーJ2のブラウブリッツ秋田(BB秋田、岩瀬浩介社長)の社員が27日、北秋田市のニンニク栽培・加工販売会社の「しらかみファーマーズ」(小林郷司社長)でニンニク収穫後の作業支援に取り組んだ。地域貢献活動の一環で県信用組合職員の研修に合わせて行われ、社員3人が体験を通じて県内で産地化が進むニンニクに理解を深めた。
 BB秋田のスポンサーを務める県信用組合(北林貞男理事長)を通じて初めて実施。同組合では新入職員を中心に異業種の仕事を知る機会をつくろうと、取引先のしらかみファーマーズでの農業体験研修を毎年行っている。BB秋田はクラブ理念で地域活性化への貢献を掲げていることから、研修の時期に合わせて作業を手伝うことにした。
 今回はBB秋田から、元選手で県民とのつながりを強める活動に取り組んでいる「クラブコミュニケーター」の前山恭平さん(34)=佐賀県出身=と社員2人が訪問。組合の各支店から延べ人程度が参加し、1日まで5日間行われる研修の初日に加わった。
 悪天候のため畑での作業は中止し、同市米内沢の同ファーマーズ本社で収穫したニンニクの根と茎を鎌で切る作業を体験した。同社ではニンニクを年間約80トンを生産し、根や茎を取り除いて商品化するほか、黒ニンニクに加工している。作業時にはBB秋田のマスコットキャラクター・ブラウゴンも登場した。
 鎌が固定された作業台で根切りなどを体験した前山さんは「最初は難しかったが、コツをつかむとスムーズに作業できた。初めての体験で、知らない秋田を知ることができて楽しかった」と話した。小林社長は「作業を通じて『秋田しらかみにんにく』のブランド化を応援してもらい、とてもありがたい」と感謝を述べていた。
 県信用組合では植え付け作業が始まる9~10月頃にも研修を行っており、選手も含めて今後も作業への参加や協力を検討している。

21年度下半期 発注数、契約額とも減 大館市適正入札推進委 建設工事は大型案件

2022-06-28
21年度下半期の入札・契約状況について説明を受けた推進委(桜櫓館)
 大館市適正入札・契約推進委員会(佐藤英夫委員長)は27日、国登録有形文化財・桜櫓館で定例会を開き、2021年度下半期(10~3月)の運用状況について市から説明を受けた。入札と随意契約(250万円以上)の合計は137件で前年同期に比べ47件減。単価契約を除いた契約金額の総合計は17億5173万円となり、前年同期の32億8058万円に比べ15億2885万円減った。
 修繕を含む建設工事は、電子入札に伴う条件付き一般競争入札が36件、公募型指名競争入札2件、随意契約2件の計40件で契約額9億1908万円、前年同期に比べ11件減、3億5975万円増加した。御成町南地区土地区画整理事業歩道融雪設備工事(2件、総額2億3589万円)や市道の橋りょう補修(2件、同1億7352万円)など1件あたりの金額が比較的大きい発注案件があった。落札率は前年同期比1・7㌽減の95・2%だった。
 測量・建設コンサルタント業務は前年同期比7件減の5件、契約額は2747万円減の5385万円。総合病院地域救命救急センター設計の大型案件があったものの、土木コンサルが前年同期8件から2件と大きく減少した。落札率は8・1㌽増の94・8%だった。
 物品調達は42件2億8157万円。前年同期より30件13億5485万円減った。前年度の小中学校エアコン購入(1億6216万円)、医療情報システム等購入(11億9501万円)を要因に挙げた。落札率は普通契約で0・5㌽減の97・6%、単価契約で3・5㌽増の95・4%となった。
 役務提供は1件増の50件、契約額は5億628万円減の4億9722万円。減少の主な要因は5カ年の長期契約となる山館浄水場ほか運転管理業務、教育用コンピューターリース、本庁舎システム構築委託業務などが前年度にあったことを挙げた。落札率は普通契約で3・8㌽増の98%、単価契約で1・8㌽増の97・8%。
 建設工事、測量・建設コンサルタント業務、物品調達、役務提供を合わせた落札率は普通契約で96・4%(前年同期比増減なし)、単価契約で96・6%(2・7㌽増)だった。定例会では、締結した契約から抽出した事案を確認したほか、指名停止の運用状況についても意見を交わした。

サイクルツーリズム促進 スポーツコミッション大館 自転車の広域コース設定

2022-06-28
事業計画を承認した総会(桜櫓館)
 大館市の官民連携組織「スポーツコミッション(SC)大館」(会長・名村伸一副市長)は本年度、地域資源を活用したアウトドア体験活動の開発を目指し、自転車の広域的なコース設定などを計画している。北東北の中央に位置する同市をサイクルツーリズムの促進拠点に位置付け「滞在型の誘客に取り組みたい」としている。
 27日に桜櫓館で総会を開き、本年度事業計画を決めた。事業の柱に▽地域資源の活用▽共生社会の理解醸成▽スポーツインライフの推進▽施設・イベントの魅力と付加価値の向上を掲げた。国の地方創生交付金事業などを活用し、予算6256万円を確保した。
 8月ごろから、ロードバイクを気軽に楽しむイベント計画を作成する予定。近隣市町には世界遺産となった縄文遺跡が点在し、十和田湖など豊かな自然が豊富。コース上の危険箇所や集客層を今後調べ、地域資源を活用した広域的コースの策定を目指すという。調査結果を踏まえてイベント実施時期を検討していく。
 さらに、五色湖周辺でマウンテンバイクのレジャー拠点整備計画を作成する。周辺で市がグランピング(魅力的なキャンプ)場の整備を進めており、相乗効果が期待できるという。本年度は安全に受け入れるための環境整備を中心に、地域資源の調査なども行う。前年度はマウンテンバイク型電動アシスト自転車(E―BIKE)での試走を実施。愛好者から意見を聞いた。
 計画ではほかに体験活動の担い手育成、ボッチャ交流大会開催、ジュニア期のスポーツ活動支援として各種教室の開催なども予定している。大会会場となるニプロハチ公ドーム、タクミアリーナにはAIカメラを設置し、試合の様子を配信できる環境を整備する。

21年度決算 7期連続で目標達成 秋田内陸縦貫鉄道 株主総会で事業報告

2022-06-28
秋田内陸縦貫鉄道の株主総会(北秋田市阿仁庁舎)
 秋田内陸縦貫鉄道(本社・北秋田市)の第38回定時株主総会が27日、同市阿仁庁舎で開かれ、2021年度決算を承認した。昨年度は経常損失1億9823万円を計上し、前年度から増加したものの、経営目標とする「赤字2億円以内」を7期連続で達成した。
 吉田裕幸社長が事業報告を行った。21年度の収入は、鉄道事業が前年度比2311万円増の1億148万円を計上。関連事業は4027万円で、同比147万円増加した。冬期間は記録的な多雪で輸送障害やトラブルへの対応が相次ぎ、除雪費の増加や燃料の高騰で経費が全体収支を圧迫した。
 収入総額は3億4944万円。営業費用などの支出総額5億4768万円を差し引き、経常損失は1億9823万円。当期純利益は45万5951円となった。
 鉄道の輸送人員は17万7192人で、前年度と比べて2799人の減少となった。内訳は▽定期=10万462人(前年度比1137人減)▽定期外=7万6730人(同1662人減)。定期外は4~6月が貸し切り列車の需要増で人員前年比170%に増加したが、「コロナ前に比べると同50%の実績で、観光需要の戻りを実感できなかった」と説明した。
 団体利用は、コロナ禍の影響でインバウンド(訪日客)の利用が昨年に続いてなかったほか、国内団体も伸び悩み前年度比31件減の140件となった。一方で教育旅行での利用に重点的に取り組み、県内を中心に62校3252人が利用。利用者数は前年の3倍となった。
 本年度の事業計画によると、定期外利用を確保するため▽教育旅行誘客▽イベント列車・観光車両の最大活用▽モバイル用観光ガイドアプリの活用―を重点的に取り組む。本年度は昨年度の定期外利用人員から130%増の10万人を目標とし、24年度までに19年度の15万人程度へ回復させる目標を示した。吉田社長は「考え得る全ての策を打ち、回復へ取り組みたい。地域活性化に貢献し、成長と挑戦を重ねていく」と決意を述べた。

静かな選挙サンデー 北鹿入りは1人だけ 県南重点に支持訴え 中盤以降相次ぎ北鹿へ

2022-06-27
候補者の顔写真入りポスターが貼られた掲示場(北秋田市材木町)
 参院選が公示されて最初の日曜となった26日、秋田選挙区(改選数1)の候補者6人は県内各地を精力的に遊説し、支持拡大を訴えた。公示から5日間で北鹿地方を回ったのは1人だけで、この日も静かな選挙サンデーとなった。27日からの中盤以降に相次いで北鹿入りする予定で、この間に決戦ムードが高まりそうだ。
 秋田選挙区は届け出順に、NHK党新人の本田幸久候補(40)、共産党新人の藤本友里候補(43)、無所属新人の村岡敏英候補(61)、自民党現職の石井浩郎候補(58)、無所属新人の佐々百合子候補(46)、政治団体「参政党」新人の伊東万美子候補(51)の6人。岸田政権の評価や物価高対策、ロシアのウクライナ侵攻を巡る安全保障、憲法改正、新型コロナウイルスへの対応などが争点となっている。
 本田候補は大館市や小坂町などを遊説。1人で活動しているため、ポスター張りを行いながら、年金受給者の受信料無料化などを訴えた。24、25日は北秋田市を回っており、27日に鹿角市を駆け巡る予定だ。
 藤本候補は、能代市で精力的に街頭演説を繰り広げた。「やさしく強い経済へ」と消費税減税や賃金引き上げなどを訴え、憲法改正や防衛費増額への反対を掲げる。27日午後の大館市を皮切りに、30日まで北鹿地方を遊説する。
 村岡候補は25日に続いて横手市を重点的に回った。農林水産業の所得向上や脱炭素社会立県、最先端消化器がんセンター設立などを掲げながら「秋田を変えよう」と支持を求めている。北鹿地方には7月5、6日に入る予定。
 石井候補は、にかほ市や由利本荘市を遊説。中小企業の資金繰り支援強化や子育て世代の負担軽減、スポーツの成長産業化、女性活躍推進などを重点に挙げ、支持拡大を図る。7月4~6日に北鹿各地を回る方向で調整している。
 佐々候補は湯沢市や羽後町、由利本荘市で支持を訴えた。平等な社会の実現や事業創出による地域活性化、消費税の時限的な減税、社会全体で子どもを育む環境づくりなどを掲げており、北鹿地方には7月2、3日に入る予定。
 伊東候補は大票田・秋田市を遊説した。党が掲げる教育や食育、国の守りについて主張を展開。「国民の調和で笑顔あふれる環境をつくりたい」と得票の底上げに力を入れる。29日に北秋田市や大館市で遊説を予定している。
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