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2022年1月

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現・新18陣営が出席 立候補予定者説明会 無投票の可能性も

2022-01-22
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計18陣営が出席した立候補予定者説明会(北秋田市交流センター)
 任期満了(3月31日)に伴う北秋田市議会議員選挙(3月20日告示、27日投開票)の立候補予定者説明会が21日、市交流センターで開かれ、現職14人、新人4人の計18陣営が出席した。今回から2削減となる定数18に対して出席した陣営の数が同数となり、無投票の可能性も浮上。告示まで2カ月を切り、各陣営の動きが次第に明らかになっている。
 現在の現職議員数は18人で、定数20に対して議員の死去により欠員2の状態。説明会に出席した現職の陣営は、議席順に三浦倫美氏(60)、小笠原寿氏(59)、虻川敬氏(49)、杉渕一弘氏(66)、佐藤光子氏(44)、福岡由巳氏(80)、久留嶋範子氏(69)、佐藤文信氏(70)、永井昌孝氏(40)、長崎克彦氏(80)、板垣淳氏(61)、堀部壽氏(71)、佐藤重光氏(79)、中嶋洋子氏(77)。
 出席しなかった議員のうち、山田博康氏(71)は昨年末の時点で引退の意思を表明。公明党所属の武田浩人氏(61)は引退し、後継者を擁立する。関口正則氏(74)と黒澤芳彦氏(69)は取材に対して、健康状態などを理由に「出馬しない予定」としている。
 説明会には立候補予定者本人や各後援会関係者らが出席した。市選挙管理委員会の津谷憲司委員長は「市にとって重要で大切な選挙。告示日の手続きが円滑に行われ、明るく公正な選挙戦が実施されるようお願いしたい」とあいさつ。選管の担当者から立候補に関する届け出の書類や選挙運動に関する注意事項について説明を受けた。
 新人は4陣営が出席。阿仁地区からは元市職員の木村謙一氏(62)と、元農協職員の佐々木正史氏(62)、元県職員の松橋久敏氏(67)が出馬の意向を示している。武田氏の後継には、元看護師の福田牧子氏(59)が出馬を予定している。元職の出席はなかった。
 説明会への出席は任意だが、ほとんどの陣営が選挙実務の確認のため出席するため、立候補者の顔触れが出そろう形となる。
 昨年12月1日時点の選挙人名簿定時登録者数は、2万7074人(男1万2662人、女1万4412人)。

北鹿地方 除排雪業者も悲鳴 昼夜問わず 作業も 大雪で依頼殺到

2022-01-22
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重機を使って除排雪を行う業者(大館郵便局)
 昨年末から続く大雪を受けて、北鹿地方の除排雪を請け負う業者には一般家庭や事業所から問い合わせが殺到している。想定を上回る降雪と依頼量に昼夜問わず作業に追われる日々が続いており、業者からは「雪が多かった昨年と比べても圧倒的。いつまで続くのか」と嘆く声が聞かれる。
 大館市消防比内分署によると、同市の累積降雪量(20日現在)は430㌢となっており、前年同期より約120㌢も多い。
 同市で建築板金や除排雪を手掛けるエス商事(一関諸社長)では、社員が2~5人体制でチームを組み、1日当たり約7件のペースで対応に当たっている。問い合わせは例年の2倍以上で、多い日には20件を超える依頼が舞い込む。高齢者世帯や除雪に手が回らない企業からの依頼が多く、「空き家」状態の実家を除雪してほしいと他県に暮らす人から頼まれるケースも増えているという。
 重機やトラックが通行できない狭い場所は手作業で除排雪を行い、1件当たりの所要時間は2、3時間。より多くの場所を回るため、午前4時ごろから作業に取り掛かることもある。担当者は「毎日電話が鳴りやまない。すぐに対応できない場合もあり、申し訳なく思う」と声を落とした。
 先日除雪してもらったという大館市釈迦内の70代女性は「体力的にも自信がなく、事故も心配で困っていた。屋根や家の前の雪山を片付けてくれて本当に助かった」と笑顔を見せる。一方、同市赤館町に住む高齢女性は「業者に依頼したが、いつになるか分からないと言われた」とため息を漏らす。語気を強め「忙しい状況だと思うができるだけ早く来てほしい」と話していた。
 降雪シーズンはまだ続く。一関社長は「『どうか助けてください』と涙ながらにお願いされることもあった」と振り返り、「紛れもなく大雪は自然災害。助け合いの精神で、困っている市民のため全力で頑張りたい」と力を込めた。

統合消防分署 新築工事は6月着工 北秋田市議会 全員協議会 事業費7億円超見込む

2022-01-22
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森吉・合川統合分署の建設事業などが説明された全員協(北秋田市役所)
 北秋田市議会は21日、市役所で全員協議会を開き、市消防本部の森吉・合川統合分署(仮称)建設事業など3件について説明を受けた。新庁舎の新築工事を6月ごろから始め、2023年秋ごろの運用を予定。事業費は計約7億1000万円を見込んでいる。
 老朽化が進んでいる合川分署と森吉分署の統合分署を旧合川東小学校(合川上杉)の解体跡地に建設するもの。統合分署は消防庁舎棟、訓練塔、消防団訓練場を備えた施設になる。
 市当局が事業計画について説明。施設は庁舎棟が鉄筋コンクリート造り3階建て、延べ床面積約1222平方㍍、訓練塔が鉄筋コンクリート造り5階建て、延べ床面積約362平方㍍の規模。
 大規模地震に耐えうる耐震性のある庁舎棟、非常用発電設備や救助訓練施設を備えた訓練塔などコンパクトながらも十分な機能を備えているほか、訓練場は日々の訓練や消防訓練大会を開催することができる広さを確保しているという。
 女性消防署員に配慮した専用の更衣室やトイレ、仮眠室や浴室を設置するほか、署員の体力、技術向上のための天候に左右されない屋内訓練室を備えている。
 事業費の内訳は、建築工事費約5億5800万円、外構工事費1億800万円、備品購入費1400万円など。工期は建築工事に約1年間、外構工事に4カ月を想定している。
 委員からは担当エリアについて質問が上がり、市当局は「統合分署の運用が開始した際には、災害発生場所までの距離を考えて対応する」と話し、「例えば、今まで森吉分署が出ていた場所も阿仁分署の方が近い場合は阿仁分署が対応する。合川・森吉に関しては統合分署で全て対応していきたい」と述べた。
 ほかの2件は、北秋田市国民健康保険(国保)税条例の一部改正、福祉医療制度の見直し。国保事業の運営にコロナ禍の影響が少なかったことなどから、国保税率の改定案として、医療給付費分(0~74歳)の所得割・均等割・平等割の引き下げなどが説明された。
 福祉医療制度の見直しは、県内状況を勘案し、市として同等の水準になるよう、高校生の自己負担額をなしにする案が説明された。

官製談合事件 再発防止へ第三者委 鹿角市 今月中にも設置 入札制度や職員再就職など

2022-01-21
記者会見で陳謝する関市長(鹿角市役所)
 市発注工事を巡り、前市長が逮捕されるという前代未聞の官製談合事件を受け、鹿角市の関厚市長は20日、市役所で会見し、「大変遺憾であり、市民におわび申し上げる」と陳謝した。その上で「警察の捜査に協力し、全容の解明を待ちたい」としたほか、「第三者委員会を立ち上げて再発防止策を検討、実施していきたい」との考えを示した。
 事件では、県警捜査二課と鹿角署が官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで前市長の児玉一容疑者(74)を逮捕。さらに公契約関係競売入札妨害の疑いで市内の建設業「柳沢建設」のいずれも元役員、柳沢義人容疑者(75)と山口達夫容疑者(63)を逮捕した。認否は明らかにしていない。
 県警によると、児玉容疑者は2020年5月の統合校舎(旧花輪二中)の大規模改造工事の条件付き一般競争入札で最低制限価格を山口容疑者に漏らした。柳沢容疑者と山口容疑者は共謀し、当時2人が役員だった柳沢建設が最低制限価格と同額で落札した。山口容疑者は元鹿角市職員で18年3月に建設部長で退職、同年5月に柳沢建設に再就職した。退職当時の市長は児玉容疑者だった。
 関市長は「前市長だけでなく市幹部職員OBも関与していた。市役所代表として謝罪したい」と頭を下げた。
 その上で、外部の専門家で構成する第三者委員会を設置する考えを示し「入札制度で改善できるものがあるかどうかや、退職後の再就職の在り方も検討していただく」と述べた。早ければ今月中に立ち上げ、年度内をめどに検討結果の報告を行いたい考え。
 市の調べによると、16年~20年12月まで5年9カ月間の建設工事に係る入札契約結果で、最低制限価格と同額が件、予定価格と同額が5件などだった。
 関市長は市長就任前の状況について「通常、最低制限価格と同額は考えにくい。入札時に調査等を行うべきではなかったか。制度の改善すべきは改善したい」と指摘した。
 利害関係のある民間企業への再就職については「法律上は問題ないが、市町村によっては禁じているところもある。問題がないか検討していきたい」と述べた。
 入札情報が漏えいした経緯は「前市長の時代のことで捜査が始まっている。全容解明後、明らかにしたい」と説明。「児玉前市長を選挙で応援した市議には何らかの見返りがあったのか」と問われると、「臆測で発言できない」と答えた。

「地域課題に正面から」 鹿角青年会議所 新年式典で決意新た

2022-01-21
あいさつを述べる大里理事長(感動!鹿角パークホテル)
 鹿角青年会議所(大里恒博理事長、会員19人)は19日夜、鹿角市の感動!鹿角パークホテルで新年式典を開き、会員が一丸となって持続可能な地域をつくるために活動し続けることを誓い合った。
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け会食を中止し、式典を開催。会員やOB、関係機関・団体、各地の青年会議所会員ら約人が参加した。
 大里理事長はあいさつで「持続可能な地域をつくるために常に活動を振り返り、日々進化を続ける」と誓った。今年は青少年の育成、まちづくり、会員の拡大の三つの活動テーマを掲げて活動に取り組む。
 さらに「子どもたちが変化の時代を生き抜く力を身につけ、能動的に行動できることが重要。青年会議所が子どもの育成に役立てるように活動する」と強調した。
 まちづくりでは「まちの持つ文化や魅力を再確認し、地域課題に正面から向き合い、活性化に寄与できるように取り組む」と説明した。
 「青年会議所はよりよく未来を生きていくために必要なツールで、人生の最後の学びや。40歳までの若手を青年会議所に預けてほしい」と参加者に呼び掛け、会員の拡大へ向け決意を新たにした。

2021年12月

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大館市内 車、歩行者とも減少続く 商議所通行量調査 コロナ禍で外出自粛か

2021-12-31
 大館商工会議所が10月中旬に実施した市内通行量調査で前年に比べ、車両が約6%減少、歩行者は約14%減少したことが分かった。新型コロナウイルス感染拡大で外出自粛傾向が顕著に表れた前年をさらに下回る結果について、商議所は「全体的に市内の通行量が減っていたところへ、引き続きコロナ禍で外出を控える傾向が反映されたのではないか」と分析している。
 市内主要地点の動向を調査することで今後の商業振興やまちづくりに役立てようと毎年実施している。10月15日(平日)と17日(休日)の午前10時から午後5時まで、調査員が数えた。
 調査地点は歩行者が御成町2丁目と3丁目、大町、扇田の4カ所。車両はこの4カ所に清水町、大田面を加えた6カ所。
 平日の歩行者は2丁目が270人(前年比29・3%減)、3丁目が345人(6・2%増)、大町が282人(4・1%増)、扇田が73人(52・3%減)だった。休日は2丁目が260人(14・5%減)、3丁目が333人(18%減)、大町203人(15・3%増)、扇田が35人(50%減)。
 減少率が2けたに上る地点が目立ち、中でも扇田は平日、休日ともにほぼ半減した。4地点の合計は平日が970人(14・2%減)、休日が831人(13・1%減)だった。
 平日の車両は清水町が5923台(前年比7・1%減)、2丁目が3117台(10・8%減)、3丁目が3852台(3%増)、大町が3681台(10・9%減)、大田面が6827台(5・5%減)、扇田が3333台(3・1%減)。
 休日の車両は清水町が6832台(0・4%減)、2丁目が2569台(7・1%減)、3丁目が3343台(11・8%減)、大町が3317台(11・5%減)、大田面が7892台(4・5%減)、扇田が2647台(4・8%減)だった。
 平日の3丁目を除き、全て減少した。6地点の合計は平日が2万6733台(5・9%減)、休日が2万6600台(5・7%減)となった。
 調査時期は新型コロナワクチン接種が進み、感染拡大が落ち着き始めたころ。商議所は「歩行者は依然と感染予防で外出を控える傾向を反映したものと考えられる」と分析。半減した扇田については地元金融機関の移転に伴い、歩行者の移動経路が変わったとみられる。
 車両については、中心市街地の御成町付近で道路整備などの工事が続いたことから「渋滞を回避するように迂回(うかい)している可能性も考えられる」とした。
 歩行者も車両も平日、休日を問わず減少傾向が続いており、コロナ禍で一層減ったとみられ、「来街者を誘導できるかが重要な課題」「今後の集客効果に期待したい」などとまとめた。

大館城跡発掘調査 木杭28本が現存 外敵への 警戒、防御か 外堀に打ち込み跡も

2021-12-31
二ノ丸の端で見つかった杭の打ち込み跡「杭列」(大館郷土博物館提供)
 大館市が本年度に行った大館城(同市字中城)跡の発掘調査で、外堀付近の地中から杭(くい)を打ち込んだ跡「杭列」と、木杭28本が見つかった。外堀の設置経緯などから、外敵の侵入を防ぐ機能を高める目的で、江戸時代初期に設けられたとみられる。歴史的資料の少ない大館城を知る貴重な手掛かりとして、市は引き続き調査し全容解明を進める。
 大館城は中心部の本丸から外に向かって内堀、二ノ丸、外堀、三ノ丸といった構造になっている。杭列は外堀と接する二ノ丸の南端から見つかった。現在解体している旧本庁舎の駐車場付近に位置する。
 発掘範囲の約18㍍内には、東西に伸びる外堀と平行に50~70㌢の間隔を開けて杭列が見つかった。木杭は先端が尖り、地中に突き刺さった状態だった。最も長いもので約90㌢、太さは直径約10㌢。
 調査した大館郷土博物館によると、外敵の侵入を防ぐ柵のような役割を果たしたと考えられる。地上部分は残っておらず、杭の全長や年代、樹種などは調査中。埋蔵文化財専門職員の馬庭和也さんは「外堀を本格的に発掘する調査は今回が初めて。外堀について、具体的な構造の手掛かりを得ることができたのが成果」と話す。
 大館城は北側に崖や長木川があり、地形に守られている。一方、南側は比較的平たん。地の利が少ない分、守りを固める役目として江戸時代の初期、慶長年間に外堀が設けられたという。馬庭さんは「幕府誕生当時はまだ不安定な時期で、軍事的緊張感が残っていた。大館城は津軽や南部の勢力を警戒する城と考えられ、木杭は外堀の防御性を高めたのではないか」と分析。今後の調査で全容解明に期待した。
 調査は市本庁舎建設に伴って実施している。2014年度から一帯を試掘し、16年度から文化財保護法に基づく発掘に取り掛かった。対象は16~18年度が新本庁舎側、19年度が旧・市民体育館側。1年を置いて本年度から3年計画で旧本庁舎側に着手した。
 本年度は当初、3カ所計653平方㍍で計画したが、対象を計340平方㍍に絞って実施した。調査結果は県の報告会(来年3月5日・秋田市)で発表予定。大館市内での特別展も検討している。

大館 スノーレンジャー始動 高齢者宅で除雪作業 年越し前に「安心を」

2021-12-31
屋根から落ちた雪を片付けるスノーレンジャー(大館市下綱)
 大館市の除雪ボランティア「ハチ公スノーレンジャー」が30日、今冬の活動を開始した。下綱の高齢者世帯に市内の社会福祉法人の職員が出動し、屋根から落ちてガラス窓に迫った雪を片付けた。実施主体の市社会福祉協議会によると、連日の降雪で相談が入り始めており、活動は年明けに本格化するとみられる。
 1995年度から続く活動。高齢者や障害者など除雪が困難な世帯を対象に、屋根から落ちた雪の撤去や排気口など危険箇所の雪を片付ける。本年度は企業や福祉施設、高校など38団体、1349人がボランティア登録。対象世帯数は前年度比44世帯減の163世帯となっている。
 88歳と84歳の夫婦宅で社会福祉法人水交苑の職員3人のほか、社協職員、町内会役員計6人が活動。㌢ほど積み上がった屋根からの落雪をスコップで崩し、スノーダンプで運んだ。家主の男性は今年の夏に入院してから、腰に力が入らず、長時間立っていられないといい、「昨年までは自分で除雪ができたが、今年は困っていた。隣家に迷惑がかかると気になっていたのでありがたい」と感謝した。
 担当した水交苑指定居宅介護支援事業所の石垣直人さん(41)は、「地域の人のためにと休日にボランティアで参加している。年を越す前に除雪ができ、安心した様子を見ることができてよかった」と笑顔を見せた。社協担当者は「雪の日が多いが、除雪の相談は3件ほどにとどまっており、年明けに増えるのではないか。ボランティアは経験者が多く態勢は整っているので、今後の依頼に応じていきたい」と話した。

3年目の森林経営管理事業 本年度は田代4区域で調査 大館市 回答者7割「市に委ねる」

2021-12-30

 手入れが行き届かない私有林を集約して管理する大館市の森林経営管理事業は3年目に入り、所有者への意向調査や市の経営管理権取得が進んでいる。本年度は田代4区域で意向調査を行い、回答者の7割超が「市に管理を委ねる」と回答し、ドローン(小型無人機)などを活用した現地調査を行った。これまで146㌶の管理が市に委託されており、民間事業者へ再委託する準備を進めている。
 2019年4月施行の森林経営管理法に基づく制度。所有者が適切な管理を行う責務を明確化し、管理が難しい場合、市町村が伐採・木材販売・造林を行う権利を預かり、意欲のある林業経営者に貸し出す。採算が厳しく林業に適さない私有林は市町村が間伐や植林を行う。
 3年目の本年度は、5月に十ノ瀬区域250人、蛭沢区域166人、杉ノ沢区域158人、保滝沢区域105人の計679人に意向調査票を送付。6月には対象地区で座談会を行った。林政課によると、11月末現在、56・1%にあたる381人が回答。回答者の73・2%を占める279人が「市に管理を委ねる」と回答した。
 市に委ねたいと答えたものの、森林の境界など状況が分からない所有者も多く、ドローンやタブレット端末を活用した現地調査を行っている。
 初年度の19年度は花岡など、20年度は花岡や田代地域で意向調査を行い、これまでに129件、146㌶で経営管理権集積計画を策定し、市が経営管理権を取得した。このうち花岡地区の1・18㌶を今年4月、民間事業者に再委託した。
 林政課によると、本年度内に新たに50件ほどの経営管理権取得を目指して所有者と協議しており、「順調に進んでいる」と話す。また、19、20年度意向調査分の経営管理権を取得した森林のうち、2件、約20㌶を民間事業者に再委託する準備を進めている。
 林政課の担当は「制度の理解が進んできて、市に管理を任せたいという人が増えていると感じる。市内の対象森林を20年1周期のスパンで事業を行っているが、見直しながらできるだけ前倒しできるよう進めたい」と話した。
 市では総面積の79%を森林が占め、そのうちの17%、私有人工林の約1万2000㌶が事業の対象となる。対象の私有林を20分割し、意向調査を実施しながら、20年を1周期として事業を進める方針。森林環境譲与税を財源とし、本年度は約8000万円が配分される予定。

独特の歯ごたえ人気 鹿角市 芦名沢 年越しそば作りがピーク

2021-12-30
「芦名沢そば」を打つ成田さん(鹿角市十和田山根の作平食品工房)
 鹿角市十和田山根の芦名沢地区に伝わる名物「芦名沢そば」作りが繁忙期を迎えている。伝統の味を守るために地元の成田一博さん(65)と邦子さん(65)の夫妻が2009年に立ち上げた「作平食品工房」では、27日から友人10人ほどで深夜まで作業を続ける。
 「芦名沢そば」は、昭和初期に十一面観音を祭った芦名沢神社の祭典で参拝客をもてなすために茶屋を設け、そばを振る舞ったのが始まりとされる。
 そば作りは毎年11月下旬から翌年3月中旬まで。繁忙期の年末は10人ほどで1日に約800食を打つ。そば打ちから袋詰めまでの一連の作業が、連日深夜まで及ぶ。
 成田さんの畑で生産したそば粉とナガイモを使用し、少量のつなぎを使った十割そばに近い「十一そば」。独特の歯ごたえや風味が根強い人気となっている。
 妻の邦子さんは「そば打ちは重労働だが友人に協力してもらい続けたい」として、「おいしい芦名沢の手打ちそばを届けたい」と話した。
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