本文へ移動

今日のニュース

今月のニュース
RSS(別ウィンドウで開きます) 

コロナ禍の夏休みに「寺子屋」 大館市大町 宿題手助けと居場所づくり

2020-08-06
NEW
スタッフに教えてもらいながら宿題に取り組む小学生(わわわde子育てカフェ)

 夏休み中の小中学生の宿題をサポートしながら居場所をつくろうと、大館市大町の「わわわde子育てカフェ」(安保和美店長)が「寺子屋inニコメ」を開いている。教員免許を持つスタッフらが対応し、希望者には昼食を用意する。新型コロナウイルスの影響で通常のカフェ運営ができない中、「子どもと一日中過ごす母親らの負担を軽減できれば」と地域に必要なサービスを提供している。
 カフェは子育て支援団体「おおだてde子育て」(島田真紀子代表)が運営し、MARUWWAニコメ1階で開いている。親子や住民が気軽に足を運べる居場所を目指し、ランチも提供してきた。新型コロナウイルス感染拡大で、手作り雑貨など物販のみの営業を続ける中、「家事をしながら子どもたちの宿題をみるのが大変」「子どもが留守番中に宿題に取り組むことができているか心配」など、母親から夏休みの悩みを聞き、7~8月に「寺子屋」を企画した。
 予約制で、小学校で英語を教えるスタッフや、教員免許を持つスタッフが宿題や受験勉強を見守る。勉強20分、休憩10分のサイクルで、解き方などを助言。予約制で昼食を用意する。7月は5日間開催。対応した小山久美さんは、小学生の算数のドリルに付き添い、「時計が苦手というので、興味のあるページから進めた。集中力を保ち、勉強を楽しんでほしい」と話した。
 カフェでは「イベント中止で浴衣を着る機会がない」との声に応え、20日に「こども縁日」を開くほか、手作り体験のイベントも計画した。安保店長は「感染対策を徹底し、できることに取り組んでいきたい。コロナ禍で例年通りの夏休みを送れずストレスを抱えている親子に利用してほしい」と呼び掛けた。
 寺子屋開催は7日までが小学生対象、18~21日と24日が小中学生対象。午前の部が9時~正午、午後の部が1~4時。半日1チケット1000円、5枚セット4000円。昼食は350円。問い合わせは子育てカフェ(☎0186・59・5305※平日午前10時~午後4時)。

 

ドライブスルー検査開始 大館市立総合病院 医師らが手順確認

2020-08-06
NEW
検体採取の演習に臨む医師ら(大館市立総合病院)
 新型コロナウイルス感染症指定医療機関の大館市立総合病院は5日、ドライブスルー方式でPCR検査の検体を採取する「帰国者・接触者外来」の動作演習を行い、協力する医師らが手順を確認した。検査数が増えていることから3日に運用を開始。人の移動が想定されるお盆期間を前に、ピーク時に対応できる検査体制を整える。
 帰国者・接触者外来は院内感染を防ぐため、病院敷地内に整備。発熱などの症状が続いて帰国者・接触者相談センター(保健所)に相談し、比較的軽症や濃厚接触者と判断された人の検体を車に乗ったまま採取する。独自に検査を希望する市民への対応は想定していない。
 診療時間は月・水・金曜の午後2~4時の予定。医師1人、看護師3人、薬剤師3人、誘導補助員4人程度でチームを組んで対応する。1日あたり最大10件程度の検体を採取する見込み。当日午前11時までに対象ゼロの場合は開設しない。県、県医師会、市、大館北秋田医師会、秋田労災病院、市立総合病院、市立扇田病院の7者で設置・運営に関する協定を結んだ。
 演習には約40人が参加。防護服にフェースガード、二重の手袋姿で臨んだ。テスト車両を誘導し、窓を開けるよう文面で指示。鼻から検体を採取し、帰宅後の注意事項を説明するまでの手順を確かめた。検査対象者の座席位置や車の構造などさまざまなケースを想定し、人の動きや配置を検証した。
 吉原院長は「暑いのでスタッフの体調が心配。1時間以上連続しないよう工夫したい。これまで1日1、2人の検査だったが、多い日で6人となっている。第2波に備え、市民が安心して検体採取できる体制を整えていく」と話した。
 県の補助事業を活用し、事業費は約900万円。

 

 

お盆の「帰省控え」 飲食店の予約激減 一番の書き入れ時 期待も「問い合わせ無い」

2020-08-05
予約表を眺める居酒屋の店主(大館市内)

 新型コロナウイルスの影響でお盆期間の帰省を控える動きが予想される中、北鹿地方では本来需要期を迎えるはずだった飲食店が再び経営危機に直面している。例年であれば一年で一番の書き入れ時だが、今年は「予約がない」という店も。「9月以降の見通しが立たない」などと嘆きの声が聞こえる。
 各公共交通機関によると、お盆期間の飛行機、新幹線、高速バスの予約数は昨年に比べて7~9割も減少している。首都圏などで感染が再拡大しており、帰省を控える動きが広がっているとみている。
 この影響をまともに受けるのが飲食業だ。本来であれば8月のお盆前後は「一年で一番忙しい時期」だが、北鹿地方では各市町村で行われる夏の成人式が延期・中止となったこともあり、今年の予約状況は芳しくない。
 大館市のある居酒屋では、例年お盆期間の予約は7月上旬から入り始め、同月中にはほぼ席が埋まる。経営者の男性によると、成人式に出席した若者ら、同窓会などで20~30人規模の団体予約が次々と入り、「お盆の1週間はずっと満席で、キャンセル待ちもある状態」という。
 しかし今年の予約は3日現在、12日に1件(8人)、13日に1件(10人)のみ。5月の休業要請解除から徐々に客足が戻り始め、一時はほとんどなかった売り上げが6月には前年比50%ほどまで回復していただけに「8月は他の月よりも入るかな、と期待していたが…」とため息を漏らす。「帰省した人がいても外出できる雰囲気ではないだろう。多くは期待できない」と肩を落とす。
 居酒屋では例年8月が繁忙期で、秋にかけて客足が鈍くなる。それだけに「9月以降はさらに大変になる。これからが不安。さらに助成金がないとやっていけない。(これまでより)閉店する店が増えてくるかもしれない」との見方を示す。
 大館市新町の居酒屋「パラダイス食堂鶴亀」では9~16日の間、「今のところ予約が入っていない」という。店主の男性(49)は「まず問い合わせがない。今年は帰省客が少なく、予約は見込めないと思っていたが…。今は何とかなっているが、(感染拡大が)長引けば長引くほどジリ貧になっていくので不安」と明かす。
 集客したい一方で、感染への警戒感ものぞかせる。「7月下旬の4連休に県外からの来店があり、少し心配な部分があった。不特定多数を相手にする商売で、『県外客お断り』とまではできない。密集しないよう席の配置などを工夫していくしかない」とこぼした。

石田ローズガーデン 全面改修へ提案公募 大館市 ペットと楽しめる観光拠点に 貴重な原種の保全も

2020-08-05
改修工事のため休園している石田ローズガーデン(大館市字三ノ丸)

 大館市は石田ローズガーデン改修の外構整備工事に向け、公募型プロポーザル(企画提案)で委託業者を募集している。申込期限は17日。貴重な原種のバラを体感できる庭園の保全や、ペット同伴で楽しめる観光拠点を目指す。10月下旬に契約を結び、来年3月末の完成予定。今月1日から休園している。
 名誉市民で労働大臣などを務めた石田博英元衆院議員(1914~93年)の私邸だったローズガーデンは、市中心部の三ノ丸地区に位置する。約500種類のバラは市に寄贈され、95年7月から市が管理。2018年10月にはガーデンを含む土地・建物の寄付を受けた。漢学者で開国論「三策」を執筆した狩野良知(1829~1906年)や、良知の次男で京都帝大文科大学長を務めた狩野亨吉(1865~1942年)の生家跡でもある。
 三ノ丸地区は大館城跡に隣接し、市歴史的風致維持向上計画の重点区域に含まれ、観光客らの回遊性を高めるために道路の美装化や電柱統合などが計画されている。石田氏の邸宅だった建物も、レストランカフェやペット同伴で利用できるテラスなどを備えた施設として改修する予定。
 ガーデン改修は、歴史まちづくりで取り組んでいる街並みの良好な景観の保全と連携を図りながら、原種のバラを体感する庭園として整備するのが目的。バリアフリーに配慮し、ペット同伴でも気兼ねなく訪れることができる施設にしたい考え。通路の舗装や階段・スロープ、外灯、給排水のほか、バラの保全などについて提案を受ける。上限額は4180万円。
 1次審査は書類で評価し、通過した事業者を対象にプレゼンテーションの2次審査を行う。その上で候補者を決定し、工事に関する協議を行い、契約締結の手続きに入る。問い合わせは観光課(電話0186・43・7072)。

伊勢堂岱遺跡 ガイド中止も学び続ける 北秋田、大館の小中高生 再開の日待ち望む

2020-08-05
中嶋館長(左)の講話を聞くジュニアガイドたち(伊勢堂岱縄文館)

 世界遺産登録を目指す伊勢堂岱遺跡(北秋田市)のジュニアボランティアガイドを対象にした学習会が4日、ガイダンス施設・伊勢堂岱縄文館で始まった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、夏休み中に行う恒例のガイド活動は中止。ガイドたちは再開の日を心待ちに学び続けている。
 ジュニアボランティアガイドは一般のガイドとは別に、市内外の小中高生で構成。遺跡や縄文館を案内する目的で2015年度に活動をスタートした。本年度は北秋田、大館両市の小学4年から高校3年まで男女38人が参加した。
 4~5月の大型連休と8月の夏休みに活動を行うのが恒例だった。ところが、コロナ禍でいずれも中止。例年来場者の6割近くが県外在住であることや、首都圏との航路を持つ空港が近くにあることなどから感染防止に配慮したという。
 活動の場を失った児童生徒だが、学び続けてほしいと市教委が4~6日の日程で学習会を開催した。中嶋俊彦館長が講師を務め、縄文時代の歴史全般や伊勢堂岱遺跡の特徴をあらためて説明。最終日に解説の実技指導を行う計画。
 初日の午前中は6人が受講。ガイドとしての心構えや世界遺産登録の見通しなどについて熱心に学んだ。中学2年時から参加し5年目の中嶋杏莉さん(秋田北鷹高3年)は本年度で活動を終える予定。「最後だからできる限りガイドしたかった。中止はショック」としつつも「会いたかった仲間がいたので学習会があって良かった」と前を向いた。
 初参加の永井凜さん(合川小4年)は「縄文時代の土器や狩りがすてきだと思う。もっと勉強したい」と目を輝かせた。
 中嶋館長によると、ガイド再開の見通しは今のところ立っておらず、コロナの感染状況を見ながら今後判断する。

RSS(別ウィンドウで開きます) 

新型コロナ対策 各種給付金で生活支援 大館市 暮らし再建や就労など

2020-07-31
 大館市は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、収入が減少した世帯や求職中の市民に給付金を支給し、生活を支える。「暮らし再建世帯応援金」は月収が20%以上減少した世帯に10万円、大学生がいる世帯に10万円を追加支給する。離職や仕事が減って求職中の市民には最大3カ月、月3万円を給付する。いずれも市独自の事業。
 「暮らし再建世帯応援金」は、収入が減少した世帯を支援する事業。給付の対象は▽今年2~5月に前年同月比で給与収入が20%以上減少した人がいる▽減少前の世帯収入が基準額以下―の世帯。基準額は1人世帯で月収15万円、2人世帯で18万円、3人世帯で21万円などと設定した。
 給付金は1世帯当たり10万円。大学生や短大生など学生がいる世帯は10万円を追加する。国の持続化給付金や市事業継続応援金を受給し、学生を扶養する事業主には、応援金の要件に関係なく10万円を支給する。
 「就労支援給付金」は、求職中の人が就労するまでの生活を支援する事業。給付額は月3万円(最大3カ月)。就労が決定した月は準備費用として2万円を給付する。最大で11万円を受け取ることができる。対象は▽市福祉課が行う自立相談支援事業の就労支援を受けている▽世帯の主たる生計維持者である▽職業訓練受講給付金を受けていない▽被保護世帯でない▽世帯員の収入が基準額以下―。収入の基準額は1人世帯7万8000円、2人世帯で11万5000円などとなっている。
 いずれも市独自の事業で、22日の市議会臨時議会で可決された一般会計補正予算に事業費を計上した。福祉課は暮らし再建応援金100人、就労支援給付金50人の給付を見込んでいる。担当は「就労支援給付金については、これから市の就労支援を受け、定期的に支援員と面談しながら求職活動を進めていく人も対象となるため、気軽に相談してほしい」と呼び掛ける。両事業のチラシを作成し、大館商工会議所と連携して事業を周知するほか、公民館や病院などに設置する。

大塚製薬と包括協定 北秋田市 北鹿地方で初めて 市民の健康増進目的

2020-07-31
協定を結んだ津谷市長㊧と迫上支店長(北秋田市役所)
 北秋田市と大塚製薬(本社・東京都)は30日、健康増進に関する包括的連携協定を結んだ。同社が培ってきた熱中症対策などの健康情報を市民に提供し役立ててもらう。県内市町村との締結は5市目で、北鹿地方では初めて。
 協定は▽科学的根拠に基づいた熱中症対策▽健康長寿の推進▽健康経営▽女性の健康づくりの推進▽災害対策▽その他の6分野にわたる。医薬品研究開発などの事業で培った同社のノウハウを生かし、市民の健康課題解決を図る狙いがある。
 具体的には熱中症アドバイザー養成講座の開講、栄養指導、「健康経営」に取り組む企業の支援、健康サポートセミナーの開催、同社商品の備蓄などを予定している。特に、新型コロナウイルス感染防止策としてマスク着用が求められる今夏は熱中症の恐れが高まっていて、協定による取り組みが関心を集めそうだ。
 同社によると、同様の協定は秋田を含む47都道府県と締結した。県内市町村はすでに秋田、男鹿、にかほ、湯沢4市と結んでいて北秋田で5市目。これまで秋田内陸100㌔マラソン大会に毎年協賛してきた縁があり、熱中症対策として同社飲料品を提供してきたという。こうした取り組みを市全体にも広げようと今回の締結に至った。
 市役所で締結式が行われ、津谷永光市長と迫上智博・仙台支店長がそれぞれ協定書に署名した。
 津谷市長は「市は減塩対策やがん予防につながる生活習慣の改善などに取り組んでいる。締結を機に健康情報や医学的情報を提供していただき、市民の健康課題解決に向けたイベントや講習会を考えている」と期待。迫上支店長は同社の取り組みを紹介し「締結を機に健康情報を届け、より健康になっていただきたい」と述べた。

噴火警戒レベル4想定 鹿角・澄川地熱発電所 警察、消防と合同訓練

2020-07-31
負傷者を担架で運び出すなどの訓練を行い、連携強化を図った(鹿角市八幡平のベコ谷地)
 鹿角市と仙北市にまたがる秋田焼山(標高1366㍍)の噴火警戒レベルが、居住地域に重大な影響が出る可能性があるとする4(避難準備)に引き上げられたと想定した火山災害救助訓練が29日、八幡平の東北電力澄川地熱発電所周辺で行われた。同発電所、警察、消防の約20人が合同で訓練し、連携強化を図った。
 活火山の焼山は、現在噴火警戒レベル1。訓練は、焼山が噴火して火砕流が発電所へのアクセス道に流れ込んで不通になり、取り残された所員が登山道を徒歩で避難するとして想定で行った。
 現場の所員は、消防に通報した後、発電プラントを停止。約1・5㌔離れた後生掛温泉を目指して避難を開始した。途中、噴石で1人が足を負傷、再び通報し、救助を求めた。
 消防と警察は後生掛温泉に現地対策本部を設置し、救助隊を編成して登山道を登った。発電所東方約500㍍の湿地帯「ベコ谷地」で所員と合流。負傷者の応急処置と簡易担架での搬送を行った。
 同発電所の川邉浩所長は「訓練により所員の危機管理意識も向上している。異動となっても全員が同じ行動ができるよう、備えていきたい」と話した。
 この日は県警ヘリ「やまどり」で搬送訓練も行う予定だったが、周辺が濃霧のため中止した。同発電所は国内最大級の出力5万㌔㍗。合同訓練は2016年から夏と冬の年2回行っている。

極早生品種「味良い」 大館 エダマメ収穫本格化

2020-07-30
畑から収穫し、脱莢機を通したエダマメ(大館松峰)
 大館市でエダマメの収穫が本格化している。現在は極早生(わせ)から早生品種の収穫が行われており、市内では品種を変えて時期をずらしながら、10月まで出荷が続く。
 11haで5品種を栽培する同市松峰のファーム畠山(畠山博実社長)では、極早生品種「神風香」の収穫が27日から始まった。収穫機で畑からもぎ取った豆を、脱莢機にかけてさやの薄いものなどを取り除く。作業所に運んで洗浄や選別作業を行い、厳選したマメを出荷する。
 畠山博樹専務(42)によると、6~7月に雨が続いたため、播種(はしゅ)が半月ほど遅れ今月中旬までずれ込むなど、作業の進行に苦労したという。JAに出荷するほか、観光地域づくり法人・秋田犬ツーリズムを通じて飲食店などで提供され、「今年は雨に苦しめられた分、いいマメができている。地元スーパーなどにも並ぶため、大館産を味わってほしい」と呼び掛けた。
 エダマメは、JAあきた北の最重点品目の一つとして作付けが推奨されている。6月末のまとめでは、市内では32戸が203haで栽培。同JAの担当者は「降雨や日照不足で生育が心配されたが、味は良い」と話した。

マタギ文化 新組織で振興 北秋田市 推進協設立へ 「日本遺産」は解散

2020-07-30
北秋田市の日本遺産事業推進協議会(阿仁庁舎)
 「阿仁マタギ」の日本遺産登録を目指して設置した北秋田市の日本遺産事業推進協議会(会長・津谷永光市長)は28日、阿仁庁舎で開き、日本遺産に認定されなかったことを受けて今後の方針等を協議した。「認定」を前提とした組織であり事業継続は困難なことから、協議会は本年度末で解散。阿仁マタギの文化の継承や観光資源としての活用など必要な事業は、新たに設立する「(仮称)阿仁マタギ推進協議会」で進めていくことを確認した。
 日本遺産は、地域に根付き世代を超えて受け継がれている風習や伝承、歴史的経緯などを「ストーリー」として文化庁が認定するもの。地域に点在する遺産を総合的に活用し、国内外に発信することをねらいとした。
 北秋田市は2018年度から、阿仁マタギでの登録を目指して申請。内容などの修正を加えながら、19年度、20年度と申請を続けたが認定には至らなかった。文化庁は募集について、本年度で「当面最後にする」としている。
 事業推進協議会は、最初の申請で認められなかったことから、地元の関係者との協議を経て手続きを進めようと19年1月に設置。認定を目指すとともに、認定後においても文化財等を活用し、観光振興や地域活性化の推進を図ることを目的とした。
 この日の協議会で会長の津谷市長は「阿仁マタギは大変残念ながら、日本遺産に認定とはならなかった。しかし、阿仁マタギの世界観や歴史、文化は市にとって貴重な財産であることに変わりはない。今後も積極的な情報発信や環境整備により魅力向上を図りながら、後世に引き継ぐ取り組みをしたい」とあいさつ。今後の方針を協議した。
 本年度は、現在の協議会で活動を続けながら、同協議会と協議会作業部会を統合する形の「阿仁マタギ推進協議会」を設立。来年度の移行を目指す。新たな組織では「日本遺産に申請した『ストーリー』にあるマタギの世界観、知恵、歴史を感じ取ることのできるマタギの里を目指し、情報の共有や活用を図り取り組んでいく」などとした。
 また、本年度の事業計画では▽阿仁マタギガイドブック作成事業▽阿仁マタギ普及啓発事業▽阿仁マタギ講座―を進めることを確認した。
RSS(別ウィンドウで開きます) 

需要拡大に新商品 コロナで打撃の比内地鶏 県庁で発表会

2020-06-30
秋田活性化の日景社長があいさつした新商品の発表会(県庁)
 新型コロナウイルス感染拡大に伴い消費量が激減した北鹿地方特産の比内地鶏の需要回復を図ろうと、県内の加工業者らが新たな比内地鶏の味わいなどを楽しめる新商品を開発した。県庁で29日、報道向けの発表会が開かれ、秋田比内やの「比内地鶏すぐ食べられますシリーズ」や、秋田活性化の比内地鶏を使った2種類の缶詰などが紹介された。
 高級食材として首都圏の飲食店などに販売されている比内地鶏は、新型コロナ感染拡大に伴う外出自粛や飲食店への休業要請などの影響で、消費量が大きく減少。県は新商品の開発支援や学校給食での活用など、需要回復に向けた取り組みを進めている。
 紹介されたのは秋田比内やと秋田活性化、秋田味商の商品。秋田比内やの「すぐ食べられますシリーズ」はステーキやそぼろ、つくね、ハンバーグなどの加工品を冷凍したもので、レンジ調理で簡単に食べられるのが特長。4月からラインアップを増やしながらオンラインショップや大館本店で販売している。
 秋田活性化は、比内地鶏を使ったオイル煮料理アヒージョとトマト煮込みの缶詰を開発。大館市産のニンニク、小坂町産のアカシアはちみつなど、県産品をふんだんに使用した。アヒージョは「金の比内地鶏」、トマト煮込みは「赤の比内地鶏」の商品名で、7月1日から県内のスーパーや土産品店などで販売。通販も行う予定。
 発表会では、参加事業者を代表して秋田活性化の日景賢悟代表取締役が「比内地鶏の魅力を、より多くの人に知ってもらい消費拡大を図りたい。ぜひ買って、食べて、協力を」などと呼び掛けた。

 

JAかづの総代会 7200万円の剰余金 19年度決算 

2020-06-30
JAかづのの通常総代会(JA会館)
 JAかづの(菅原俊二組合長)の第58回通常総代会が29日、鹿角市花輪のJA会館で開かれ、2019年度事業報告など議案8件を原案通り承認した。収支改善に取り組んだ結果、7200万円の当期剰余金を計上、組合員に対し、11年ぶりとなる出資配当を予定している。
 総代会は、新型コロナウイルス感染防止のため、必要最少人数での開催となり、出席したのは28人、書面での議決は393人だった。
 黒字決算は4年連続。前年度の6800万円を上回った。自己資本比率は0・16%増の12・27%、不良債権比率は0・56%減の1・78%となる。
 子会社の経営状況は、ガソリンスタンドや葬祭などを行うアニモが、暖冬による灯油、軽油販売の減少、新型コロナの影響を受けたものの、5200万円の当期利益を計上。
 累積赤字解消へ向け再生5カ年事業計画に取り組んでいるファー夢かづのは、800万円の当期利益を確保し、次期繰越損失金は737万円となった。
 支所の再編を盛り込んだ第10次農協基本計画の一部変更に対し、「不便になる」などと慎重な対応を求める意見があった。八幡平、花輪、柴平、十和田、大湯(出張所)、小坂の各支所を南部(花輪)と北部(十和田)の2支所に再編するもので、八幡平と柴平、小坂はプラザ店舗に業態転換する。従来の支所、出張所業務は北部、南部支所に移管する。
 実施時期は大湯の廃止が今年11月、小坂は本年度下期、柴平は21年度、八幡平は23年度以降を予定している。再編に伴う職員は、営農指導部門に投入し、営農の充実を図る。
 出席者からは、「JAの支所は地域コミュニティーづくりの役割を担ってきた」「プラザになって、果たして採算は取れるのか」など再編に慎重な意見があった。プラザを展開しているのは、全国でも沖縄県内だけという。
 役員の定年を70歳から73歳に引き上げる定款の一部改正については、年齢制限の撤廃を求める意見も出た。

 

内陸縦貫鉄道19年度決算 4者目標はクリア 訪日客好調もコロナ禍

2020-06-30
秋田市の旅行会社で教育旅行の誘致活動に取り組む関係者(大館市提供)
 秋田内陸縦貫鉄道(本社・北秋田市)の第36回定時株主総会が29日、同市阿仁庁舎で開かれ、2019年度決算を承認した。レストランなどの関連事業収入が伸びず、全体で1億8822万円の経常損失を計上。県など4者による目標「赤字2億円以内」は5期連続で達成した。
 事業報告によると、本業となる鉄道の輸送人員は26万3672人。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い2~3月に落ち込んだものの、年間では前期より2835人増加した。
 内訳は▽定期=10万8030人(前期比2420人減)▽定期外=15万5642人(5255人増)。定期外が増加した要因はインバウンド(訪日外国人客)の利用が1月まで好調を維持したため。2月以降は新型コロナの影響で観光需要が激減。臨時休校が重なり、定期利用の通学客も減った。
 このうちインバウンドは団体利用が1125件(119件増)、3万3344人(4752人増)。個人利用は1464人(146人増)だった。利用者数は過去最多を更新した。
 収入は鉄道事業が18万5000円減の1億3081万円を計上した。関連事業分などを加えた総額は3億3313万円。前期比2435万円の増収となった。営業費用などの支出総額5億2135万円を差し引き、経常損失は1億8822万円。補助金収入などを合わせ、最終的な当期純利益は784万787円で、2期連続の黒字となった。
 鉄道事業収入はほぼ前期並み。レストランこぐま亭や車内販売などの関連事業収入が伸びなかった。人気キャラクター「ハローキティ」とのコラボレーション企画に代わる目玉メニューを打ち出せなかったことなどが原因という。支出は少雪のおかげで除雪費などが減少した。
 吉田社長は「コロナで大きく乱れた会社経営の軌道修正を図っていきたい」とあいさつした。
 任期(4年)満了に伴う監査役の選任が行われ、秋田銀行鷹巣支店の安保大樹支店長、北都銀行鷹巣支店の伊藤市之丞支店長の2人を新任した。
 

県内から教育旅行誘致へPR 新型コロナで行き先変更の受け皿に 大館と鹿角で連携

2020-06-29
秋田市の旅行会社で教育旅行の誘致活動に取り組む関係者(大館市提供)
 大館市まるごと体験推進協議会(石垣一子会長)は、鹿角広域観光推進会議と連携し、県内の小中学校を対象とした教育旅行の誘致に取り組んでいる。新型コロナウイルスの影響で修学旅行の行き先が県外から県内にシフトしている流れを受け、その受け皿になろうと可能性を模索。すでに県南の小学校から仮予約があるなど反応が好調で、今後、さらなる効果が期待される。
 県内の小中学校の修学旅行は5、6月に集中し、行き先は北海道、仙台、東京が一般的。しかし、新型コロナの影響で北海道は北東北3県に、仙台は県内などに規模の縮小が検討されている。同協議会では地域の魅力をPRしながら、県内を検討している学校の受け皿の役割も兼ね、誘致活動に取り組んでいる。
 同じく誘致を進める同会議とともに、広域連携を意識したプランを提案。22、23日は、駅弁製造の花善(大館市)とホテル鹿角の4者で県南と秋田市の旅行、バス会社など9カ所を訪問した。
 同協議会では、きりたんぽづくり、農業体験、農家民泊などのアクティビティ、同会議では尾去沢鉱山、大湯ストーンサークル、康楽館などの名所を紹介。旅行を秋に計画している学校が多く、リンゴやナシなどの収穫体験も勧めた。旅行会社の担当者からは「これまで県北地区に教育旅行で行ったことはなく、メニュー作りにとても役立つ」などの声があったという。
 早速、横手市の小学校からきりたんぽづくり体験の仮予約が入るなど、反応は好調。同協議会では、これまで県内の教育旅行は日帰りを受け入れたことはあるが、宿泊はまだない。担当者は「この機会に県内のさまざまな地域の魅力を知ってもらい、将来的に定住につながっていけば」としている。

4年ぶり赤字決算 北秋田市のマタギの里観光開発 新型コロナや暖冬影響

2020-06-29
マタギの里観光開発の株主総会(打当温泉マタギの湯)
 北秋田市の第三セクター・マタギの里観光開発(仲澤弘昭社長)の株主総会が26日夕、打当温泉マタギの湯で開かれ、2019年度決算を承認した。年明けからの新型コロナウイルスによる影響や暖冬による除雪収入の落ち込みなどにより、4年ぶりに赤字での決算となった。
 19年度の損益計算書によると、売上高は1億5674万3017円。商品の仕入費や材料費などを差し引いた売上総利益は8684万7059円。販売費および一般管理費は1億611万6866円で、差し引き1926万9807円の営業損失となった。市からの受託料など営業外収益を加えても、147万4340円の経常損失を計上。税引き後の当期純損失は165万5646円だった。
 事業報告書では、19年度について「新型コロナウイルスは、今期後半の経営状況に大きな影響を与えた。大きな収入源となっている除雪は、暖冬のため大幅な落ち込みとなった。ただ、影響を最小限に抑えられたことは社員全員の努力の積み重ねの結果」などと説明。
 仲澤社長は「新型コロナウイルスの影響はまだ続いている。県のプレミアム宿泊券や市の宿泊者半額応援事業の効果に期待しながら、売り上げが減少した分を取り返していきたい」と述べた。
 任期満了に伴う役員の改選では、市産業部政策監の米澤田茂氏を新任したほか、仲澤氏、神成俊行氏(秋田テレビ会長)、桜田聡氏(統括部長)、板倉義明氏(料理長)を再任。終了後の取締役会で仲澤氏を社長に再任した。監査役は現職の鈴木美千英氏(山水荘施設長)、千田匡氏(秋田銀行阿仁合支店長)を再任した。
印刷に関するご案内
ご案内
広告に関するお問い合わせ
お問い合わせ
購読のお申し込み
購読お申し込み
掲載写真のご購入
ご購入お申し込み
後援のお申し込み
資料請求
記事・写真等2次使用について
資料請求
株式会社 北鹿新聞社

〒017-0895
秋田県大館市字長倉79
TEL.0186-49-1255(総務課)
FAX.0186-43-3065(総務課)
 
*日刊新聞発行および一般印刷*
TOPへ戻る