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2022年1月

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特別職報酬 10年連続「据え置き」 大館市 審議会が諮問通り答申 引き上げ「理解得られず」

2022-01-26
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福原市長に答申する荒川会長㊧(大館市役所)
 大館市特別職報酬等審議会(荒川邦隆会長)は25日、2022年度の市長・副市長・教育長給料と議員報酬をいずれも諮問通り「据え置き」とするよう福原淳嗣市長に答申した。新型コロナウイルスワクチン集団接種などの取り組みを評価する意見も出たが、地域経済状況を考慮し「引き上げに市民の理解を得ることは難しい」と判断した。市長は「答申を謙虚に受け止め精進する」と述べた。
 今月17日の審議会で市長はいずれも「据え置き」とする案を諮問していた。10年から12年まで引き下げが続き、据え置きは13年以降10年連続(国の要請を受け13年7月~14年3月の期間限定で引き下げた暫定措置を除く)。
 現行の給料・報酬月額は市長85万2000円、副市長67万6000円、教育長57万2000円、議長41万2000円、副議長37万5000円、議員35万7000円となっている。
 荒川会長が市役所を訪れ、市長に答申書を手渡した。答申理由は「昨年のコロナワクチン集団接種では非常に速いペースで接種を進めるなど県内外からの評価が高い。高校生の就職先として地元志向が強くなっているのは、10年前に始めたふるさとキャリア教育の成果が表れている」と評価した上で、「活動内容は非常に評価が高く、報酬を引き上げたいところだが、コロナ禍による昨今の地域経済状況を考えると、市民の理解を得ることは難しいと言わざるを得ない」と指摘した。
 人事院・県人事委員会勧告や一般職給与改定状況、県内各市の状況などを総合的に検討した上で、据え置きが適当と結論づけた。
 今月1日時点の特別職給料・報酬を県内13市と比較すると、市長と副市長は5番目、教育長は8番目、議長が7番目、副議長と議員が6番目。秋田市や仙北市など暫定的に減額している報酬額を勘案すると、教育長は7番目となる。

コワーキングスペース まちなかオフィスに整備 鹿角市 来月1日から利用開始

2022-01-26
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2月1日に供用開始となるコワーキングスペース(まちなかオフィス)
 鹿角市は、花輪新町の産業拠点施設「まちなかオフィス」にリモートワーク環境を備えた市内で初めてとなるコワーキングスペースを整備した。利用者登録をした上でテレワークやウェブ会議などで利用できる。利用は無料。2月1日に利用を開始する。
 まちなかオフィスは2016年12月にオープン。情報関連企業の集積を進めるための貸事務所を整備するとともに、地域産業の活性化と商店街のにぎわい創出を図るため、交流機能とインキュベーション(起業)機能を備えている。
 1階西側にあったインキュベーションフロア(約40平方㍍)は起業・創業者が集い、情報の収集や交換をする場所として整備したが、本年度、コワーキングスペースとしてリニューアルすることにした。
 都市部の人材や地方で働きたい人材など、副業できる人材を呼び込むことで、新たな産業の創出や企業誘致につなげる目的がある。
 当初予算にリモートワーク推進事業として改修工事費や備品購入費など1000万円を計上。昨年11月から今月中旬にかけて内装を改修した。
 カウンターテーブル5席(コンセント完備)、4人掛けテーブル1セットを設置。利用日・時間の拡大に伴い認証システムも導入した。同スペースの隣にはサポートルーム1室があり、ウェブ会議などを行う際に無料で利用できる。
 同スペースを利用するにあたって特に条件はない。市民のほか、都市部在勤者が鹿角市で副業をする場合や、旅行者が旅行途中で仕事をするワーケーションなど、広く活用できる。
 利用時間は午前9時から午後9時まで。平日の午後6時以降と土日祝日に利用する場合は認証システムで解錠する。
 利用者登録は平日の午前9時から午後6時まで、まちなかオフィス管理室で対応する(運転免許証などの身分証明書が必要)。
 問い合わせは市産業戦略班(電話0186・30・0250)。

県立学校の部活動 当面の休止を要請 県教委 コロナ拡大受け 市町村教委にも求める

2022-01-26
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 新型コロナウイルス感染拡大を受け、県教育委員会は25日、県立学校に対して大会が近い場合を除いて部活動を当面の間行わないことなどを求める通知を出した。合わせて各市町村教委にも県立学校への通知を参考に、今後の小中学校やスポーツ少年団での対応を決めるよう通知。北鹿5市町村では活動の休止や必要最小限にとどめることなどを求めている。
 通知は「部活動の実施に関する留意事項」と題し、これまで示した内容の改訂版。24日に県全域での感染警戒レベルが3に引き上げられたことを受け、授業や部活動などの行動基準の目安となる「地域の感染レベル」も全県で「1」から「2」に引き上げ、新たな対応を示した。
 県内での活動について変更し、▽校内での活動は、1カ月以内に大会を控えている部を除き当面の間実施しない▽県内大会への参加は、真にやむを得ない場合を除いて控える▽県内校同士の練習試合や合宿などは当面実施しない―ことを求めた。
 通知を受け北鹿5市町村の教育委員会のうち、大館市と北秋田市では、小中学校の部活動やスポ少活動を当面の間、時間短縮や、間隔を確保した上で必要最小限にとどめるよう通知。大会参加などは真にやむを得ない場合に限り、校長の許可の下であれば可能としたが、大会以外の交流試合・活動は原則不可とした。このほか市内の小中学校で休校などがあった場合、全小中学校に部活動やスポ少活動の休止を指示する方針を示した。
 鹿角市、小坂町、上小阿仁村では、県内の感染拡大を受けて20日から小中学校の部活動とスポ少活動の休止を要請している。
 スポ少活動については、県スポーツ少年団本部が同日、各市町村の本部に2月6日まで、対外試合や練習、諸会議などを含む全ての団活動を自粛するよう通知した。

新型コロナ 警戒レベル 全県で「3」に引き上げ 最多153人が感染 県対策本部

2022-01-25
感染警戒レベルの引き上げを決めた対策本部会議(県災害対策本部室)
 変異ウイルス「オミクロン株」の拡大により新型コロナウイルスの新規感染が急増していることを受けて県は24日、独自に定めた感染警戒レベルを県全域を対象にして「3」(警戒)に引き上げた。同日開催した県新型コロナ対策本部会議で決めた。佐竹敬久知事は「今後の2週間は感染拡大を食い止めるため重要な時期。感染防止対策を一人一人が徹底して」と県民に呼び掛けた。
 感染力が強いとされるオミクロン株の拡大により1月に入ってから県内では感染者が急増。22日には1日当たりの新規感染者の確認が87人となり過去最大を更新。本部会議が開催された24日は倍近い153人に上るなど急激に拡大している。
 感染警戒レベルは、複数のクラスター(感染者集団)が発生するなど感染が急拡大していた能代保健所管内限定で3に引き上げていたが、秋田市で児童を中心にしたクラスターが発生して感染者が急増、県南地域でも多数の新規感染が確認される状況となったことから、県全域を対象に引き上げることにした。期間は当面、2月4日まで。
 全県でのレベル引き上げに伴い、▽不特定多数が参加する飲食を伴う会食は控える▽集会やイベントなどの開催は慎重に判断▽混雑する場所をできるだけ避ける▽職場や飲食店などの業種別ガイドラインの順守を徹底する―などレベル3に応じた感染リスクの回避を県民に求める。
 県外との往来については、まん延防止等重点措置区域との不要不急の往来を避けることなどを求める。全国的な感染拡大によりまん延防止等重点措置が適用される区域は増加しており、今後は33都道府県まで拡大する見通しとなっている。
 本県のまん延防止等重点措置適用について佐竹知事は、オミクロン株の特徴や県内の感染拡大の原因などを踏まえた上で、「まだそこまでは想定していないが、あり得るものとして検討する」と、現段階での適用には否定的な考えを示した。
 終了後の会見で佐竹知事は、「今後2週間が感染拡大を食い止めるために重要な時期。基本的な感染防止対策をいま一度徹底して。特に不特定多数が参加する飲酒を伴う会食は避けて」などと呼び掛けた。

大館アメッコ市 規模縮小し開催方針 実行委確認 飲食ブースは中止

2022-01-25
開催する方針をあらためて確認したアメッコ市実行委(北地区コミュニティーセンター)
 大館市の冬の風物詩「大館アメッコ市」(2月12、13日・おおまちハチ公通り)の実行委員会(山城久和会長)は24日、北地区コミュニティーセンターで開き、開催する方針をあらためて確認した。新型コロナウイルス感染が全国で急拡大していることを踏まえ、食堂出店を取りやめるなど規模は縮小する方針。
 市や商工会議所などの関係機関・団体から21人が出席。イベントの準備状況や出店者募集、感染症対策、収支予算について協議した。
 冒頭、山城会長は感染状況について「昨年以上に厳しい」との認識を示した上で「最悪の場合は中止もあるが、できる限り伝統のアメッコ市を開催したい」と、あらためて開催方針を示した。
 実行委開会前の事務局会議でも感染状況が話題に上り、県独自の警戒レベルが「3」に引き上げられる見通しとなったことも踏まえて検討したという。昨年のアメッコ市開催時も警戒レベル「3」だった。開催可否は今月末の事務局会議で最終判断する予定。
 イベント内容については、飲食に関係する「からみアメサービス」を中止する。食堂の出店は認めず、飲食ブースは設置しない。
 出店申し込みがあったブース数はアメ販売など66で、このうち食堂の八つが減る見込み。さらに減る可能性もあり、ブース配置を見直して会場規模も本来の約400㍍から、約250㍍に縮小する方針。主要行事の「白ひげ大神巡行」などは、主催団体や出演者と実施方法を引き続き協議する予定。感染防止対策として、会場出入り口での検温、手指消毒などの対策は継続する。
 昨年11月下旬の実行委では、新型コロナ禍前とほぼ同じ規模で開催する方針を示していた。その後、感染力の強い変異株「オミクロン株」が全国で猛威を振るい、本県でも感染が急拡大したため、対応を迫られた。
 終了後、山城会長は「どうすれば開催できるか考えていきたい。今以上に感染拡大が続くようであれば中止も検討するしかない」と話した。
 アメッコ市は1588(天正16)年に始まったとされ、「この日にアメを食べると風邪をひかない」という言い伝えが残る。

2021年12月

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コロナ禍も晴れやかに 大館の美容組合など 着付、撮影キャンペーン

2021-12-28
キャンペーンを利用して写真撮影に臨む石戸谷さん㊧(ワールドプラン)
 新型コロナウイルス禍の新成人を応援しようと、着物のレンタルや着付け、スタジオ撮影が格安で利用できるキャンペーンが27日、大館市内の参加店で始まった。女性客らの予約が相次ぐ人気で、晴れやかな笑顔で撮影に臨む姿が見られた。
 キャンペーンは市の「着付・美容・撮影支援事業」を活用し、県美容生活衛生同業組合大館支部(松田学支部長)と大館商工会議所、市の3者が新成人向けに企画した。期間は27日と1月6、7の計3日間。レンタルや着付けに要する費用の3分の2(最大3万円)を市が補助する。撮影の補助は最大2万円。予約キャンセルなどの影響を受けた美容店、写真店を経済的に支援する狙いもある。
 通常料金では数万円のサービスがお得に利用できるとあって、予約でいっぱいの日も。中には、家族代々受け継ぐ着物の持ち込みを希望するなど、特別な思いの客もいるという。
 写真スタジオ「ワールドプラン」(根下戸新町)では、女性客らが着物をその場で着付けてもらい、プロカメラマンの撮影に臨んだ。
 鮮やかな赤色の振り袖に身を包んだ石戸谷なな子さん(20)=同市出身、都内在住=は「年末に帰省する予定を撮影のために2、3日早めた。ここまで化粧や着付けをしてもらうのは初めてで楽しい」と話す。
 娘の節目を華やかに祝った母親のまき子さん(44)は「すごく感激している。娘と一緒に着物を選んだことも思い出になる」と声を潤ませた。
 昨年と今年の2年間、市の成人式は感染防止を理由にオンライン開催となり、新成人が晴れ着になる機会が限られた。「キャンペーンで一生の思い出をつくってほしい」と松田支部長。
 着物を提供している「オルネ」の佐々木茜代表は「反響はかなりある。夏の式に参加できずがっかりしていた人が二十歳の記念をつくることができ、こちらもうれしい」と喜んだ。

インカレスキー4年連続 23年の開催が決定 鹿角市が承諾 「スキーのまち」を推進

2021-12-28
 鹿角市の花輪スキー場で、第96回全日本学生スキー選手権大会(インカレ)が開催されることが決まった。日程は2023年2月の予定。同スキー場では20年から4年連続、通算9回目の開催となる。関厚市長が27日の定例会見で報告し、「スキーのまち」の推進や地域経済振興といった波及効果に期待した。
 インカレスキーは全日本学生スキー連盟が主催する学生たちのスキーの祭典。花輪スキー場では1998、99、2004、11、16年の過去5回単独で開かれている。青森県大鰐町が主会場だった年は一部種目が花輪スキー場で行われた。
 その後、2020年から22年まで3年連続(21年はコロナ禍で中止)で開催することが決まっていたが、さらに23年の第96回大会も開催することが決まった。
 市は今年6月、学連が実施した大会受け入れに関するアンケートに対し、第96回大会を受け入れたいと回答。10月に学連から市に開催の要請があった。この間、市は地元関係団体との協議を経て承諾することとし、今月1日に正式に回答。同20日の学連理事会で承認された。
 連続開催の背景には、花輪スキー場がアルペン、クロスカントリー、ジャンプの全競技の会場が隣接し、一体的でコンパクトな運営が可能であることや、選手ら1000~1200人が宿泊できる鹿角地域周辺の受け入れ態勢など環境が整っていることがある。
 関市長は「インカレは9回目の開催となり、平成以降では全国最多。『スキーのまち』を掲げる本市にとって栄誉なことであり、コロナ対策を含めて万全の準備を進めていきたい。冬期間の地域経済への波及効果にも期待している」と大会の開催を歓迎した。

東京五輪選手村で使用 提供木材、大館市に返却 活用法を検討 「遺産」として遊具などに

2021-12-27
選手村建材の役目を終え、大館市に到着した木材(市提供)
 今夏開催された東京五輪・パラリンピックの選手村交流施設「ビレッジプラザ」(東京都中央区晴海)で使われた大館市産木材の第1弾が今月、市に返却された。来年1月と2回に分けて住宅約1棟分が到着し、市は来年度、「レガシー(遺産)」として公共施設に活用する方針。整備が計画されている子どもの遊び場の遊具や小中学校へのベンチ設置などを検討しており、林政課は「多くの市民が触れるものに使っていきたい」と話す。
 環境に配慮した持続可能な大会を実現する大会組織委員会の「日本の木材活用リレー~みんなで作る選手村ビレッジプラザ」と題したプロジェクト。全国63の自治体から無償で借り受けた木材約4万本を使用し、平屋5棟からなるプラザを建設した。プラザ内には店舗や銀行などが入り、大会期間中、コロナ禍で外出できない選手の生活を支えた。
 本県からは同市と秋田県が参加。市は市有林や市内の国有林から切り出された杉を集成材加工した約30立方㍍に「秋田県大館市」の焼き印を入れ、一昨年秋に4回に分けて出荷した。市産材は主に玄関口となるメインエントランスに続くスペースの梁(はり)に使用された。
 選手村は9月下旬から解体が行われ、11月から順次、木材が自治体に返却されている。市が運送業者に委託し、提供分の半量の木材を載せたトラックが18日に到着した。長さ約6㍍から60㌢までサイズは大小さまざまで、「USED IN VILLAGE PLAZA」の文字と大会エンブレムの焼き印が押されている。
 返却された木材は来年度、ニプロハチ公ドームパークセンターに整備する子どもの遊び場の遊具や内装材、小中学校へのベンチ設置、6月の五輪聖火リレーで市内を走った1964年東京五輪体操女子団体銅メダリストの千葉吟子さん=横浜市=から寄贈されたトーチの展示台製作などを検討している。
 林政課によると、小学校の改築や市民に無償提供するなど活用法は各自治体で異なり、「建築物用として加工された木材のため、新たな構造材としての使用は難しく、家具や遊具など市民が触れて親しめるもの、木育の場に活用していきたい」と話す。残りの木材は1月7日の到着を予定。本年度は市内の倉庫に保管し、庁内で活用法を検討することにしている。

忘年会シーズン最盛期 帰りの足どうする? 運転代行、タクシー需要増 週末2時間待ちも

2021-12-27
忘年会シーズンで代行業者の車などが行き交う国際通り(大館市常盤木町)
 忘年会シーズンが最盛期を迎える中、週末を中心に自動車運転代行サービスやタクシーがつかまらないケースが大館市で相次いでいる。元々冬は所要時間がかかるが、新型コロナウイルスの影響で売り上げが減少した各社が稼働台数を減らしたり、営業時間を短縮したりしたことが尾を引いている。夜間の人手をすぐに確保できない実情もあり、理解を求める声が聞かれる。
 今月中旬の午後時ごろ、大館市早口の40歳代男性は会合の2次会で利用したスナックで代行業者を依頼した。すると、従業員から「2時間待ちです」と返答があった。別の会社でも「1時間半」ほどかかった。「混むので早めに頼んだつもりだった。歩ける距離ならいいが、使わざるを得ないので」と、仕方なく店で到着を待ち続けた。
 大館市中心部にある飲食店も、待ち時間の長さを実感している。「代行は週末の午前0時近くでは、1時間待ちは当たり前。『どのくらいかかりますか』と聞くと、『何時になるか分かりません』ということもある。これまでこのようなことはなかった」と話す。コロナが小康状態にあり、週末の利用客は昨年同時期から2倍近くに増え、忘年会需要も高まっているだけに戸惑いを隠せない。
 市内の代行業者によると、コロナ禍での需要減退に伴い、各社では経費削減のため所有する車両台数を減らすなどした。市内8社の稼働台数は、コロナ禍前から合計で10台近く減ったという。必要な人員が減って運転手が辞め、「急に需要が高まって人手不足となっている。利用客を乗せて運転するには普通自動車第二種免許が必要なので、急に運転手を増やすのも難しい」と説明する。
 同市餌釣のひがし運転代行では11月から需要が増え始めた。週末は1日120件ほどの依頼が入るが、待ち時間を伝えると40~50件はキャンセルになるという。浪岡博幸代表は「利用が増えてとてもありがたいが、時間が集中するので回りきれない状況にある。『2時間待った』『歩いて帰った』という声もあり、迷惑をかけることになり申し訳ない気持ち」と語る。
 冬は速度を抑えて走行するのに加え、利用客のマイカーに積もった雪を下ろす作業などもある。夏場の倍以上の時間がかかるため、店で待つより、車のエンジンをかけた状態で駐車場で待つことを推奨する。「飲酒運転と勘違いされないように、運転席でなく、後部座席で待ってもらえればありがたい」と話している。
 タクシー業界でもコロナ禍に伴う稼働台数の減少、営業時間の短縮、人手不足のため、夜間に動ける車の台数が限られつつある。県ハイヤー協会大館支部の髙橋紀博支部長は「乗務員の高齢化で夜に出せる台数が減り、戻せなくなった。若手が入ってこないと業界自体、厳しいかもしれない」と危機感を抱く。
 廃業した会社もあるほか、需要の変化で日中の営業に力を入れている会社も多く、同市釈迦内のタクシー会社・さくら観光の山口謙一取締役部長も「稼働台数が減少しているのは間違いない」と同調する。「忘年会の開始、終了時間をずらすことで店での密も避けられ、タクシーもつかまりやすくなる。安全第一で運行しているので、余裕を持って電話するなどしてほしい」と理解を呼び掛けている。

だんぶり長者の舞 「五大尊舞」を氏神に奉納 八幡平谷内 大日堂舞楽を前に

2021-12-27
古式にのっとり奉納された「五大尊舞」(天照皇御祖神社)
 鹿角市八幡平谷内の天照皇御祖(あまてらすすめみおや)神社(晴澤則比古宮司)で25日夜、だんぶり長者の舞として知られる「五大尊舞」の正式奉納が行われた。正月2日には八幡平小豆沢の大日霊貴(おおひるめむち)神社(通称・大日堂)の例祭で「大日堂舞楽」を構成する舞楽の一つとして奉納される。
 ユネスコ無形文化遺産、国重要無形民俗文化財の「大日堂舞楽」は地元で「ざいどう(祭堂)」と呼ばれ、大里、小豆沢、谷内、長嶺の4集落の人々が伝承。大日霊貴神社例祭に向けて練習が佳境に入っている。
 このうち谷内のざいどうは、舞楽奉納について役員らが協議する16日の「お篭(こも)り」が始まり。神社で24日まで練習を重ね、25日は「氏神さまに見てもらう」ための正式奉納を行った。
 はじめに、正装した能衆や氏子、自治会の役員らが神事を行い、舞楽に使う黄金色の面など「御神体」をはらい清めた。続いて、住民らが見守る中、能衆が古式にのっとり境内を3周。その後、面や舞装束を身に着け、拝殿で「五大尊舞」を厳かに奉納した。
 今年の大日堂舞楽は新型コロナウイルス感染防止のため、一部の舞や諸行事を省略・短縮して行ったが、来年1月は通常の日程で奉納する。ただし、北東北3県の在住者に入場を限定するほか、一般客の写真撮影を禁止するなど条件付きとなる。
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