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2022年7月

移動サービス「モビ」 地域のニーズを検証 大館市長会見 10月から実証実験

2022-07-05
会見する福原市長(大館市役所)
 大館市の福原淳嗣市長は4日の定例会見で、新たな移動サービスの実証実験を行う「大館版mobi(モビ)プロジェクト」の国事業採択について「バリアフリー基本構想で移動を想定したことが評価された」とし、地域ニーズの検証と本格運行へ意欲を示した。学習や交流の場としての実証実験を始めたJR花輪線東大館駅舎については「有効活用する形で残していきたい」と述べた。
 プロジェクトは、中心市街地の半径約2㌔圏内で予約型・乗り合い式・定額料金のワゴン車1台を運行するもので、人工知能(AI)で配車効率を高める。国土交通省の「共創による地域交通形成支援事業」に全国で15件、県内唯一の採択となった。事業費の3分の2(上限2000万円)を補助する。
 10月から2月まで実証実験を行う予定で、7月下旬に推進協議会を設立する。タクシー会社や商工団体、福祉団体、教育関係者らで構成する予定。市長は「スポーツ少年団活動や習い事の送迎が大変という声があり、団体で法人会員になる使い方もできる。必要であれば高校生やスポ少関係者にも関わってもらいたい」と話した。
 本格運行の日程は「未定」とした上で、「インターネット社会でビジネスモデルの変化に気付けるかどうかが重要。従前の法体系や補助金の仕組みでは行動したい人のニーズに応えられなくなってきた。市場調査を行い、柔軟に地域公共交通を組み合わせていく。既存のバス・タクシー会社を否定するものではなく、既存ネットワークの良い部分を伸ばし、足りない部分を補完する」と強調した。
 常盤木町の東大館駅は築90年以上が経過し、老朽化している。JR東日本は解体した上で規模を縮小し、新たな待合室を設けるが、トイレは設置しない計画案を示した。これを受けて市はワーキンググループを設立。3月の初会合では「文化的な価値がある」として保全活用の意見が多く、今月4~29日にテーブルやいすを置いて利用してもらう実証実験を実施。8月下旬に方向性をまとめることにしている。
 市長は「歴史まちづくりを掲げる中で『意義のある建物』という声が広がった。ぜひ有効活用する形をとりたい。大館の玄関という位置付けになるよう取り組む」と述べた。

県北のキュウリ出発 鹿角市から 京浜市場へ 3JAで送り出す

2022-07-05
テープカットする関係者(JAかづの大曲集出荷場)
 県北地区の重点青果物のキュウリの本格出荷が始まった。4日、鹿角市花輪のJAかづの大曲集出荷所で出発式が行われ、かづの、あきた北、秋田たかのすのJA職員ら20人が参加し、生産・販売目標の達成を願った。
 本年度の県北地区の出荷量目標は2201㌧(昨年比104㌫)。主な出荷先は京浜市場と県内。この日は2・6㌧を出荷した。
 出発式では県北地区園芸戦略対策協議会の菅原俊二副会長が「地域一丸となり、キュウリの生産技術向上と物流改革を推進する。販売は消費宣伝活動を強化し、生産者の所得向上に向けた取り組みを進める」とあいさつした。
 来賓の鹿角地域振興局の小林文夫農林部長は「明るい展望を持ってキュウリ生産に取り組めるよう、技術や生産環境への支援を進め、スマート農業の普及に向けた取り組みをサポートする」と祝辞を述べた。
 テープカットやトラックのドライバーへの花束贈呈に続き、JAかづの阿部浩一常務理事の音頭で全員で「がんばろう」を三唱、京浜市場に向かうトラックを送り出した。

特選44点が県大会へ 大館北秋田席書大会 4119点を審査

2022-07-05
児童生徒の力作を審査した席書大会(鷹巣体育館)
 第63回大館北秋田児童生徒席書大会が4日、北秋田市鷹巣体育館で開かれた。硬筆と毛筆の2部門に計4119点が出品され、特選44点が決まった。
 大館北秋田書写書道教育研究会(出川英章会長)主催。例年8月に県立武道館で開かれる全県大会は昨年度に引き続き、本年度も新型コロナウイルスの影響で中止となった。大北大会のみの開催となるため、全県大会への推薦作品に相当する優れた作品を「特選」として表彰した。
 硬筆の部(小学1、2年)は1094点、毛筆の部(小中学生)は半紙2819点、条幅206点が応募された。児童生徒数の減少で、前年より微減した。
 体育館に作品を学年ごとに並べ、研究会員の教員や教員OB20人が審査を行った。課題に設定された「火山」や「成長」、「新しい風」などの字のバランスや力強さを確認しながら、金、銀、銅賞と入選、特選の作品を選んだ。
 特選の作品は次の通り。
 【毛筆の部】
 ◇半紙 ▽小学3年=山田ふたば(城南)わたなべさくら(同)石田丞(扇田)かね田りお(米内沢)▽同4年=石田愛瀬(桂城)上原杏音(扇田)佐藤環奈(米内沢)高堰優作(大阿仁)武田樹(東館)▽同5年=豊口心椛(有浦)花田咲陽(鷹巣)川口唯花(米内沢)木村ひかり(同)長谷部希羽(西館)▽同6年=松村佳世子(城南)木村夏琉(扇田)佐藤真希(東館)佐藤蒼星(同)佐藤暖胡(鷹巣東)▽中学1年=嘉成空河(下川沿)▽同2年=本間愛埜(比内)▽同3年=佐藤乙愛(同)畠山結月(同)
 ◇条幅 ▽小学3年=こだてりこ(有浦)髙橋美空(扇田)さいとうまかな(同)▽同4年=兜森有希(城南)三ケ田日向子(有浦)まつざきかえで(釈迦内)▽同5年=武藤こはく(有浦)成田紗彩(同)菅原里美(扇田)▽同6年=佐藤蘭奈(扇田)松嶋真央(同)田口珀(大阿仁)▽中学1年=武田さゆり(比内)▽同2年=田口椿(阿仁)▽同3年=栗谷天花(同)
 ◇硬筆 ▽小学1年=つきおりあおと(城南)さとうきさら(有浦)たけいしゆいと(上小阿仁)▽同2年=こだままさと(城南)いわやさき(同)さきょうひろや(阿仁合)

県北が6度目優勝 最終局で逃げ切る 県北支部対抗将棋大会 前回王者・大館は2位

2022-07-04
 北鹿新聞社主催の第44回日本将棋連盟県北支部対抗将棋大会が3日、大館市中央公民館で開かれ、県北支部が3年ぶり6度目の優勝を飾った。大館が準優勝。能代が3位、鹿角が4位となった。
 将棋の普及や発展、アマチュアレベル向上などを目的に、日将連各支部の協力を得て1979年から開催。2021年からは4支部の対抗戦。各支部を代表する14歳から87歳までの16棋士が4組に分かれてリーグ戦を繰り広げた。昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染防止のため無観客で行われた。
 開会式で、昨年優勝した大館支部がトロフィーを返還。あいさつで大会会長の田中厚北鹿新聞社社長は「本日は将棋を楽しむとともに、各支部の名誉をかけて対局に臨み実力を存分に発揮してほしい」と述べた。
 第2局終了時点で県北と能代が5勝で並び、4勝の大館が追う展開となった。県北は原田和人三段(52)が3戦全勝、櫻庭英隆三段(62)と御所野勝次二段(74)が2勝と続きチーム力が光った。最終局で3勝を挙げて逃げ切り、3年ぶり6度目の優勝を手にした。櫻庭支部長は「第1局から3勝して滑り出しがよかったのが勝因」と喜びを語った。
 準優勝の大館は加賀谷弥四段(24)が全勝と活躍、柴田成仁五段(61)も2勝を挙げた。中盤まで同率首位だった能代は、納谷宗樹四段(62)が全勝したが、最終局に大館に3敗を喫して後退。鹿角は小田島正一二段格(48)が孤軍奮闘し全勝したが及ばなかった。
 得点(全勝で12点)は県北が8点、大館が7点、能代が6点、鹿角が3点だった。閉会式で運営委員長の小畑勝明・大館支部長は「ほぼ全局が熱戦の好局。コロナ禍にあっても皆さんのたゆみない努力を感じさせる戦いだった」と講評した。「続くコロナ禍に負けず来年も元気な姿を見せてほしい」と話した。 
優勝した県北支部(左から高橋さん、櫻庭さん、原田さん、御所野さん)
4支部を代表する16棋士が熱戦を繰り広げた大会(中央公民館)

除雪費 大雪で過去最多に 大館市 21年度は12億2千万円 要望・苦情は2千件超

2022-07-04
 大館市は、2021年度の除雪状況をまとめた。降雪量は累計6㍍超で前年を約180㌢上回り、委託業者の7割以上が出動したのは延べ52回。除排雪経費は過去最多の12億2891万円となった。国から臨時補助として2億226万円の交付を受けた。市民からの要望・苦情は2100件を超え、出動や路面状況に関する内容が目立った。
 土木課によると、12月中旬から2月下旬まで連続的に降雪があり、累計降雪量627㌢(消防比内分署調べ)と前年に比べ179㌢増えた。最大積雪深は15㌢増の75㌢(1月19日)で、最高気温が0度を下回る「真冬日」は30日(20年度33日)だった。
 除雪委託業者のうち大館地域(51社)で7割以上が出動したのは15回、比内地域(11社)で20回、田代地域(10社)で17回の計52回。前年より9回多かった。
 雪置き場は長木川や米代川の河川敷など14カ所に設け、このうち「法務局となり」(柄沢)が満杯となり1月末に閉鎖。2月中旬に板沢地内の河川敷に増設した。
 排雪作業は例年より早めに始めたものの、降雪が続いたことから小路などで両脇に積み上がり、車のすれ違いが難しい状況が見られた。経費の決算額は前年度比4億1596万円増となり、最多だった14年度10億3926万円を更新した。
 臨時道路除雪事業費補助金のほか、国土交通省や財務省に財政支援を要望し、特別交付税2億5900万円の繰り上げ交付を受けた。
 要望や苦情は2166件が寄せられ、前年に比べ942件増。「除雪してほしい」が394件で最も多く、間口除雪や排雪、雪押し場に関する苦情が目立った。樹木への着雪による倒木も多数。3月上旬には圧雪が緩み、路面状況の悪化に対する出動要請が相次いだ。
 17年度は1251件、18年度707件、19年度206件と減少していたが、2年連続の増加。大雪は暮らしに大きな影響を及ぼすだけに、道路の安全確保を求める声が大きくなった。市は道路や雪押し場のきめ細やかな巡回、融雪剤散布などの計画的な実施を図ることにしている。

2022年6月

天然秋田杉の巨木とコブ杉 「天杉の森案内人」(仮称)養成 上小阿仁村 NPOなど始動

2022-06-30
 大館市は地球温暖化対策実行計画の策定に向け、有識者らで構成する協議会を設置するとともに、広く意見を取り入れる市民ワークショップを開催する。2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を県内で初めて宣言しており、具体的な行動や目標に反映させる。ワークショップの参加者は7月13日まで募集している。
 実行計画は国の補助金を活用し、21年度から2カ年で作り上げる。1年目は現状分析や潜在能力調査を実施。C年間排出量を56万㌧と算出し、森林が吸収するのは30万㌧、再造林しても35万㌧と推計した。このため豊富な森林資源を生かしたバイオマス発電、再エネとして微細藻類や水素の活用なども検討する。
 本年度は地域ビジョン・脱炭素シナリオ作成、再生可能エネルギー導入目標や施策の検討、ステークホルダー(利害関係者)との合意形成を図る。学識経験者や関連企業・団体の代表者らでつくる協議会は、7月7日に初会合を開く予定だ。
 目標は今のところ、▽森林整備を促進し、CO2吸収量や固定量の最大化▽再エネや次世代自動車(電気自動車、燃料電池車など)、高効率機器の導入によるCO2排出抑制▽CO2を資源と捉えたカーボンコントロール▽水素の製造と水素社会への適応▽ゼロカーボンの実現と地域社会の活性化▽エネルギー供給と物流の要衝―の6項目。世界や国内の動き、技術開発の動向を踏まえて変更する。
 ワークショップは8月と10月に開く予定で、脱炭素型の生活様式などについて話し合う。市内に在住か在学・在勤し、土曜か日曜の会議に出席できることが条件。市議や市の委員会等委員は対象外。応募用紙は環境課(本庁舎2階)で配布しているほか、市ホームページからダウンロードできる。募集人員は5人程度。問い合わせは環境企画係(電話0186・43・7049)。
 温暖化は、石炭や石油など化石燃料を大量に使うことで大気中へ排出されるCO2が増え続け、地球に熱がこもりやすくなり気温が上昇する。この影響として、干ばつによる食料や水資源の不足、海面上昇による高潮や沿岸部の洪水、熱中症や感染症のリスク増加などを引き起こす可能性が指摘されている。
森林インストラクターから説明を受けた現地実習(上大内沢自然観察教育林)
教育林の中に立つコブ杉

温暖化対策計画 策定へワークショップ 大館市が参加募集 脱炭素の方策探る

2022-06-30
 大館市は地球温暖化対策実行計画の策定に向け、有識者らで構成する協議会を設置するとともに、広く意見を取り入れる市民ワークショップを開催する。2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を県内で初めて宣言しており、具体的な行動や目標に反映させる。ワークショップの参加者は7月13日まで募集している。
 実行計画は国の補助金を活用し、21年度から2カ年で作り上げる。1年目は現状分析や潜在能力調査を実施。C年間排出量を56万㌧と算出し、森林が吸収するのは30万㌧、再造林しても35万㌧と推計した。このため豊富な森林資源を生かしたバイオマス発電、再エネとして微細藻類や水素の活用なども検討する。
 本年度は地域ビジョン・脱炭素シナリオ作成、再生可能エネルギー導入目標や施策の検討、ステークホルダー(利害関係者)との合意形成を図る。学識経験者や関連企業・団体の代表者らでつくる協議会は、7月7日に初会合を開く予定だ。
 目標は今のところ、▽森林整備を促進し、CO2吸収量や固定量の最大化▽再エネや次世代自動車(電気自動車、燃料電池車など)、高効率機器の導入によるCO2排出抑制▽CO2を資源と捉えたカーボンコントロール▽水素の製造と水素社会への適応▽ゼロカーボンの実現と地域社会の活性化▽エネルギー供給と物流の要衝―の6項目。世界や国内の動き、技術開発の動向を踏まえて変更する。
 ワークショップは8月と10月に開く予定で、脱炭素型の生活様式などについて話し合う。市内に在住か在学・在勤し、土曜か日曜の会議に出席できることが条件。市議や市の委員会等委員は対象外。応募用紙は環境課(本庁舎2階)で配布しているほか、市ホームページからダウンロードできる。募集人員は5人程度。問い合わせは環境企画係(電話0186・43・7049)。
 温暖化は、石炭や石油など化石燃料を大量に使うことで大気中へ排出されるCO2が増え続け、地球に熱がこもりやすくなり気温が上昇する。この影響として、干ばつによる食料や水資源の不足、海面上昇による高潮や沿岸部の洪水、熱中症や感染症のリスク増加などを引き起こす可能性が指摘されている。

鹿角市 新「健康都市宣言」を策定へ 市制50周年 WSスタート 10月の記念講演会で発表

2022-06-30
新「健康都市宣言」の策定に着手したワークショップ(福祉保健センター)
 鹿角市は本年度、市制施行50周年を記念し、健康寿命の延伸に向けて市民の行動宣言となる新「健康都市宣言」を策定する。宣言文などを検討するワークショップが25日、福祉保健センターで始まり、参加者が策定作業に着手した。新たな健康都市宣言は10月23日の50周年記念講演会で発表、宣言を行う予定。
 同市は1993年に「さわやか健康都市宣言」を制定。「子どもたちを明るく健やかに育み、高齢者を敬い、みんなで活力あふれるまちづくりをすすめる」ことなどをうたっている。
 今回は市制施行50周年を契機に新たな宣言を策定することにした。市民、地域、行政が一体となって健康づくりに取り組み、健康寿命の延伸を図ることが目的。
 ワークショップのメンバーは健康づくりに関係する機関・団体の代表者ら14人。福祉総務課の井上真課長が「これからの未来にふさわしい宣言を作っていきたい」と協力を呼びかけた。
 鹿角市の平均寿命や健康寿命、高齢人口の推移、食生活、運動の実施状況などの説明に続き、参加者が3班に分かれて健康に関する願いや希望などについて意見を交わした。
 ワークショップは8月まで全3回開催し、宣言文案などを取りまとめる。その後の庁議で最終決定し、10月の記念講演会で新たな「健康都市宣言」を行う計画。
 新宣言は市の広報やホームページに掲載するほか、市役所の広告塔に掲示するなどして市民への周知を図る。

補正予算など全議案可決 監査委員に佐藤氏同意 森吉山荘継続陳情は採択 北秋田6月議会

2022-06-29
全議案を可決した本会議(北秋田市役所)
 北秋田市の6月定例議会は28日、本会議を再開し、2022年度一般会計補正予算案や財産の取得など議案14件を原案の通り可決、追加提案の監査委員の選任に同意し、閉会した。
 可決したのは、各会計の補正予算案のほか、市営住宅条例の一部改正案、市消防本部の車両更新のため災害対応特殊救急車1台を3696万円で購入する財産の取得など。
 補正予算案のうち、一般会計の補正額は1億9560万円で、補正後の総額は228億5960万円。
 主な歳出は、燃料費高騰やコロナ禍の影響を受けたバスやタクシー事業者を支援する公共交通事業者事業継続支援補助金に380万円、観光バスや代行事業者を支援する観光交通事業者等事業継続支援事業補助金に115万円、秋田内陸線安全対策交付金に349万円、事業者の事業承継や新分野展開を支援する地域商業等活性化支援事業補助金に600万円、休暇を楽しみながら仕事をするワーケーションを市で推進する「北秋田でワーケーション」推進事業に240万円などを計上。
 コールセンター業の誘致企業が3月に撤退したことに伴い、雇用奨励金210万円、事業所賃借料助成金120万円を減額する。
 追加提案は改選に伴い欠員となっていた監査委員(議会選出)の選任。無記名投票で行われ、佐藤光子議員の選任に賛成多数で同意した。
 地元団体から提出された森吉山荘の営業継続を求める陳情、水田活用の直接支払交付金の見直しについての陳情など4件を採択。関係する意見書を可決した。沖縄を「捨て石」にしない安全保障政策を求める意見書の提出を求める陳情は不採択とした。
 専決処分の報告は損害賠償の額設定。2月に市道で職員が公用車を運転中、凍結路面でスリップし、対向車に衝突した事故を受け、相手と和解し、車両損害と治療費計67万2426円を支払うことを報告した。

大館労基署 「墜落・転落」を防げ 管内で違反率高く 建設業対象に講習

2022-06-29
建設業者を対象に、事故の事例や対策を示した講習会(大館市中央公民館)
 建設業で目立つ「墜落・転落」等の労働災害を未然に防ごうと、大館労働基準監督署は28日、大館市中央公民館で労災防止講習会を開いた。北鹿地方の建設業77事業所から代表者が参加し、各種事例を学びながら、必要な対策や法改正などについて理解を深めた。
 秋田労働局によると、2021年に県内で発生した労災(休業4日以上)は1220件で、12年以降の10年間で最多となった。このうち業種別で建設業の占める割合は近年20%前後で推移しており、高止まりしている状況。大館署管内では21年に25・7%を記録し、この5年間で最も高くなった。
 建設業の事故の型別では「墜落・転落」が最も多く、21年までの5年間で県内では379件、大館署管内では72件も発生している。職場での安全対策などを定めた労働安全衛生法の違反も多く、改善が喫緊の課題となっている。
 大館労基署は建設業での労災を防止するため毎年講習会を開催。今回は大館市のほか、北秋田市や鹿角市、小坂町、上小阿仁村の事業所も対象とした。
 秋田労働局が昨年10月に行った監督指導の結果について、同署職員が説明。県内では労働安全衛生法違反が103事業場であり、違反率は62%だったとし「大館署管内は違反率が86・4%で特に高い状況。墜落防止措置の手すり、安全帯の使用などがなされていない」と警鐘を鳴らした。
 続いて事故の事例を紹介し、必要な対策を示した。のり面、脚立、屋根、足場などからの墜落やけがを防ぐため、「ヘルメットは脱げないよう、しっかりとあごひもを締めること」「脚立の天板には乗らないこと」などと呼びかけた。高所での作業時は「足場の内側にも外側にも、手すり、中さん、高さ10㌢以上の幅木やメッシュシートを設置してほしい」と求めた。
 このほか、法改正で定められた墜落防止措置、特別教育、工事でのアスベスト使用有無の事前調査結果報告などについても説明があった。参加者はメモを取るなどしながら、真剣な表情で聴き入っていた。

2022年4月

大館神明社祭典 大雪で曳山車に被害 南正講 倉庫が破損 費用捻出し修復急ぐ

2022-04-27

 昨冬の大雪で、大館神明社祭典の余興奉納行事で運行される曳山車(ひきやま)1台が一部破損していたことが分かった。被害に遭ったのは南正講の曳山車。雪の重みで収納用の倉庫が損壊した影響で、屋根が壊れ、支柱が変形するなどした。今年秋の祭りで運行するには修復が必要な状況。運行する南町では資金を捻出し、早急に対応したい考えだ。
 多くの参加講の曳山車は、大館神明社北側にある倉庫に収納されている。2月17日、祭典関係者が付近を通りかかった際、南正講の倉庫が損壊しているのを発見した。大館神明社例祭余興奉納実行委員会の役員や同講代表者が駆けつけ、屋根や壁が壊れているのを確認した。
 3月1日に大館市内の建設会社に依頼して倉庫の解体作業を行い、収納していた曳山車の状況を確かめたところ、倉庫の梁(はり)が屋根にささり、屋根を支える支柱とタイヤが変形していることが判明した。
 南正講によると、曳山車は「40~50年前から使用してきたと思われる」という。市史にも「昭和51(1976)年大豊講の永久山車の完成を機に、馬龍講(馬喰町)、南正講(南町)、弁天講(弁天町)の永久山車が続々と完成した」との記述がある。
 老朽化でブレーキの破損などの影響が出ていたが、細かい修復を重ねながら対応してきた。運行責任者の五十嵐洋祐さん(40)は「これまでは大きな被害はなかったと思う。今のままでは曳山車が崩れる可能性があり、運行できない恐れもある」と話す。自町内や祭典関係者の協力を得て、修復費用を捻出したい考えで、「秋の祭りには必ず参加したい」と対応を急いでいる。
 大館神明社の佐藤文人宮司は「このような雪の被害は初めての経験。祭りには間に合いそうだと報告を受けているが、費用面での心配もある」と語る。
 例祭余興奉納実行委は3年ぶりの曳山車運行を含めた開催を目指している。岩澤重人会長は「南正講にこれまで通り参加してもらうため、実行委としても支援していく」としている。
雪で損壊した収納用の倉庫
屋根などが破損した南正講の曳山車

満開の桜と こいのぼり 阿仁川の上30匹 内陸線の全駅にも

2022-04-27
阿仁河川公園の桜並木をバックに泳ぐこいのぼり(北秋田市阿仁銀山)
 北秋田市阿仁銀山の阿仁河川公園近くの阿仁川に、約30匹のこいのぼりが飾られた。川沿いの桜が満開を迎える中、春の風を受けて悠々と泳ぐ姿が、地域住民や秋田内陸線の乗客たちを楽しませている。設置は5月31日まで。
 阿仁合駅前のコミュニティースペース「阿仁合コミューン」が秋田内陸縦貫鉄道などと協力して展開する「秋田内陸線鯉のぼりプロジェクト」。内陸線沿線にこいのぼりを設置して観光名所にしようと、2018年に始めた。こいのぼりはSNS(会員制交流サイト)などを通じて募集し、県内外から集まった約200匹を活用している。25日に10人で設置作業を行った。
 黒や赤、青、金色のこいのぼりは、川を横断して張られた約120㍍のワイヤに取り付けられ、風が吹くと一斉に泳ぎ始め、ピンク色に染まった桜並木とともに春らしい光景を見せている。
 秋田内陸線の全29駅にもこいのぼりが設置されている。阿仁合コミューンは「こいのぼりを飾ることで沿線各地に彩りを与え、沿線住民や観光で訪れた内陸線利用者に楽しんでほしい」としている。

PCR検査所 開設半年で8千件超 大館市 予約埋まる時間帯も 連休控え29日も営業

2022-04-26
開設から半年を迎えたPCR検査所(大館市役所)
 大館市指定PCR検査所が市役所敷地内に設置されてから、26日で半年を迎えた。新型コロナウイルスのまん延が続く中、感染に不安を感じる市民らの利用が相次ぎ、累計で8000件超。予約が埋まる時間帯もある。旅行や会食などの機会が増える大型連休を控え、祝日の29日も臨時営業する。
 全国に検査センターを展開する木下グループ(東京)の協力を得て昨年10月、市本庁舎敷地内に開設。市が共同運営している。12月には衛生検査所を設け、より迅速な検体検査を行う体制を整えた。
 市によると、10月は16件(いずれも市内)、▽11月=186件(市内140件、市外46件)▽12月=396件(市内219件、市外177件)▽1月=2011件(市内1231件、市外780件)▽2月=2205件(市内1470件、市外735件)▽3月=2656件(市内2036件、市外620件)―と右肩上がりに増加。年明けからオミクロン株が全国的に急拡大し、県内の新規感染者も増えたためだ。一時的に検査を待つ人が列を作ることもあった。
 今月は22日までに1543件(市内1270件、市外273件)となっており、15日から抗原定性検査(22日時点で37件)も行っている。鹿角市や能代市にもPCR検査所が開設され、混雑は緩和しつつある。
 発熱症状がない県民で検査を希望する場合、県の無料事業が適用される。PCR検査については今のところ30日で終了する見通し。このため大館市の検査所は土日祝日定休だが、29日も臨時開設することにした。イベントや旅行などのため陰性証明を受ける「ワクチン検査パッケージ」の抗原定性検査は、6月30日まで無料としている。午前9時から午後4時に営業。木下グループホームページの申し込みフォームで希望日の5日前から予約できる。問い合わせはコロナ検査センター(☎03・4333・1640)。
 無料検査は調剤薬局ツルハドラッグ大館中道店、黒沢薬局(鹿角市)、森吉薬局(北秋田市)でも実施している。
 検査費用はPCR、抗原定性いずれも1900円。大館市は無料化終了後も22歳以下の市民を対象に、地域限定商品券2000円分を交付する。

原野、林野火災多発 ごみ、草焼きやめて! 今月すでに 大館7件、鹿角8件

2022-04-26
建物付近で発生した原野火災もあり、被害拡大が懸念される(21日撮影、大館市字一心院南)
 北鹿地方でこの春、原野、林野火災が多発している。大館市では今月だけで7件発生し、昨年同時期(2件)に比べて大幅に増加。鹿角市でも今月8件に上っている。ほとんどがごみ焼きや枯れ草焼きから燃え広がったとみられ、建物火災に発展したケースもある。空気が乾燥する日が続いていることから、消防は注意を呼びかけている。
 大館市消防本部によると、今年(24日現在)大館市では原野火災5件、林野火災2件が発生。昨年は4月末時点で2件だったため、3倍超となっている。予防課は「例年より発生ペースが速く、件数としては過去5年で最も多い」とする。
 17日には花岡町字大森上岱の山あいで火災があり、枯れ草など約1㌶を焼いた。このほか杉林に延焼するなど、一歩間違えば山火事に発展しそうなケースも見られている。
 鹿角広域消防本部管内でも火災が相次いでいる。同本部によると、今年(24日現在)鹿角市で発生した原野火災は8件。全て今月に集中している。
 このほかに野焼きや原野火災から建物火災に発展したケースもある。20日には八幡平字新山で木造一部2階建て住宅1棟を半焼、木造総2階建て農作業小屋1棟を全焼する火災があった。近隣住民が付近で野焼きをしており、燃え広がったとみられている。24日には花輪字乳牛山でも原野約1・2㌶のほか、木造平屋建て小屋1棟も焼く火事があった。
 大館市、鹿角市の火災ではいずれもけが人は出ていない。しかし能代市では10日、休耕田に燃え広がる火を消そうとしていた80歳代男性が遺体で見つかっている。県内では人的被害も発生しているだけに予断を許さない状況だ。
 大館市消防本部によると、同市での今月の火災は湿度10~20%台の状況下で起きており、いずれも空気が乾燥していた。中には最大瞬間風速が10㍍超だった日もあり、火が燃え広がりやすい条件がそろっていた。
 同本部予防課は火災を防ぐため、▽ごみ焼きをしない▽たばこの投げ捨て、火遊びは絶対行わない▽バーベキューなどでは火の取り扱いに注意する▽バーナーは取り扱い方法を確認する▽建物の周囲に燃えやすいものを置かない―ことを求めている。
 大型連休中までは警戒広報を続ける方針で、消防車で地域を回って住民に注意を訴えていく。「風の強い日、空気が乾燥している日に枯れ草、ごみ焼きを行うと、一瞬で燃え広がり、大きな火災につながる恐れがある。絶対にやめてほしい」としている。

湯立て「早生が豊作」 松舘菅原 神社例祭 コロナ禍で3年ぶり開催

2022-04-26
 鹿角市八幡平の松舘菅原神社(櫻田守宏宮司)の春の例大祭が25日、同神社で行われ、県無形民俗文化財の「松舘天満宮三台獅子大権現舞」が奉納された。稲の作柄を占う「お湯立て神事」では、「早生(わせ)が豊作」とのご託宣があった。
 権現舞は松館館主が1300(正安2)年に、京都北野天満宮から「天満大自在綱乗天神宮(ご祭神菅原道真公)」を勧請(かんじょう)してあがめ、神楽として舞い納めたのが起源とされる。1022(治安2)年説もある。
 大正前後に途絶えつつあったが、1937(昭和12)年に再興し、舞楽保存会(似鳥勇一会長)が継承している。新型コロナウイルスの影響で、例大祭は2020、年と2年連続で中止となり、3年ぶりに行われた。氏子たちは宮司宅から「渡御」の曲を奏でながら神社に参進。本殿で神事を行い、境内で神楽が奉納された。
 白装束の舞人が笛や太鼓、鉦(かね)の調べに合わせながら御幣舞、地舞などを奉納。権現舞では学業成就や無病息災を祈願し、「御神歌」が流れる中、獅子が歯を打ち鳴らすなどして舞を奉納した。
 釜の湯をわら束でかき回し、泡立ち具合で作柄を見立てる湯立て占いは、似鳥吉英さん(67)が奉納。「最初の泡立ちが一番良かった。早生が豊作」とご託宣があった。
 このほか、湯釜に入れたササの葉の滴が体にふりかかると「一年間風邪をひかない」といわれる「湯あみ」などが行われた。
 「獅子権現の霊力授与」では、子どもらが獅子に頭をかんでもらい、頭の良い、元気な人に育つように願った。
 山崎留子さん(29)は友愛ちゃん(1)と訪れ、「子どもがかんでもらえて良かった。健康でしっかり勉強して、元気に育ってほしい」と話した。
湯あみでササの葉から飛び散る滴(松舘菅原神社)
歯を打ち鳴らしながら獅子が舞う権現舞の奉納(松舘菅原神社)
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