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「ピアノの楽しさ知って」 米在住・上野さん コロナでオンライン教室

2020-08-04
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日本語での無料ピアノ教室をオンラインで始めた上野さん(ユーチューブから)

 幼少期を大館市で過ごした米国・ロサンゼルス在住のピアニスト、上野淳子ギャレットさんが、日本語での無料ピアノ教室をオンラインで始めた。新型コロナウイルスの影響で対面での教室やコンサートが軒並み自粛される中、国境を越えて日本の人々と音楽でつながり、交流しようと企画。「コロナ禍の中、音楽の力で日本の人々の暮らしが豊かになれば。この機会にピアノの楽しさを知ってほしい」と話している。
 上野さんは3歳からピアノを始め、桐朋学園大学音楽学部を卒業。1990年に20歳代後半で米国に活動拠点を移し、名門のライス大学シェパード音楽学校(ヒューストン)で修士号、博士号を取得。世界各国で演奏活動をするほか、国際的なコンクールでも多数入賞を果たしている。
 現在はオクシデンタル大学(ロサンゼルス)音楽科講師、全米音楽指導者協会ロサンゼルス支部長として後進を指導。授業で教えるほか、コンクール等を主催して幅広く音楽教育に携わっている。
 鉱山技師だった父親の影響で幼少期に大館に移り住み、幼稚園から小学校低学年まで約3年半を過ごした。釈迦内小に通ったほか、竹村和子さん(故人)主宰のピアノ教室で学んだ。2006年と13年には大館市で演奏会を開いた。
 コロナ禍で大学や個人のレッスンも全てリモート形式に代わる中、「日本に向けてもできるのでは」と考え、日本語でのオンライン教室を始めた。自宅で撮影を行い、動画投稿サイト「ユーチューブ」で7月上旬から毎週土曜に配信している。
 1~4回目はショパンの「夜想曲第2番」、5回目からはドビュッシーの「月の光」を取り上げ、初心者でも分かりやすいよう1曲を数回に分けて解説。指使い、手や手首の動き、楽譜の読み方、ペダルの使い方などのポイントを細かく伝える。「新しい曲を勉強する時に大事なのは、曲の構成を知る、時間をかけて指使いを決める、ゆっくりと片手ずつ焦らずに練習すること」などと呼び掛ける。
 上野さんにとって、日本語での指導は数十年ぶりのこと。「見てくれる人も増え、『分かりやすい』といった声も届き、励みになっている。しっかり見てもらえれば弾けるようになると思う。経験のある人も音色等を参考にしてほしい。レッスンに通うような気持ちで見てくれれば」と話す。
 大館にはさまざまな思い出があるといい、「毎週竹村先生のお宅にバスで通い、レッスンでうまくできない時は母に怒られ、泣きながら帰った。雪の日に上級生の背中を見つめて学校に通ったこと、スキー授業が楽しかったことなども鮮明に覚えている。今は弾いていないけど家にピアノがある人、音楽が好きな人、この機会にピアノに向かってもらえればうれしい」と語った。
 1回目の配信動画のURLはhttps://youtu.be/cD-JPq6SvUg

 

「青ガエル」渋谷を出発  6日早朝に大館へ

2020-08-04
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午前5時20分ごろ、青ガエルを載せたトレーラーが渋谷駅前交差点を出発(渋谷区・大館市提供)
 東京・渋谷駅前広場に設置されている鉄道車両、通称「青ガエル」が3日早朝、移設先の大館市へ向けて出発した。新型コロナウイルスの影響で当初の予定から延期されていたが、関係者らに見守られて新天地を目指した。同市へは6日早朝に到着する予定。
 搬出作業は午前1時30分ごろに始まり、シートに覆われた青ガエルをクレーンで大型トレーラーに載せた。5時20分に渋谷駅前交差点を出発。一般道を使用し、3日掛けて運搬する。移設は当初、5月下旬から6月上旬を予定していたが、新型コロナの影響で関係機関との調整に時間を要し、この時期となった。 
 福原淳嗣大館市長は3日の定例会見で「コロナパニックで順調に進めてきたことがいったん止まることになっても、関係者の皆さんが同じ方向を向いていたからこそ、この日を迎えられ、感謝したい。大館と渋谷は強い絆がある。その証しとして有効活用していきたい」などと述べた。
 設置予定場所は秋田犬の里の芝生広場南側。到着後はスロープ等の設置、車内装飾などの工事を行い、一般開放は9月下旬を予定している。
 青ガエル(旧5000系)は、渋谷に本社を置く東急電鉄(現・東急)が、1954年から86年まで運用していた鉄道車両で、緑の塗装と丸みを帯びた愛嬌(あいきょう)のある外観から「青ガエル」の愛称で親しまれている。2006年の運用終了後に車両を渋谷区が譲り受け、渋谷区観光協会が観光案内所として管理、運営していた。

 

松館しぼり大根 秋の収穫楽しみ 八幡平小が種まきを体験

2020-08-04
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大根の種まきをする児童たち(八幡平松館地区)
 鹿角市八幡平小学校(村方聖紀校長)の3年生が3日、松館地区の畑を訪れ、特産「松館しぼり大根」の種まきを体験した。
 松館しぼり大根は、農林水産省の地理的表示(GI)保護制度の登録産品。同地区で古くから栽培されている辛み大根で、すり下ろしたしぼり汁は独特の風味と辛みがある。鍋物やそば、刺し身などに薬味として用いると味が引き立つ。
 八幡平小の3年生は毎年、ふるさと学習の一環として、戸舘忠さん(81)の協力を得て、畑で種まきと間引き、収穫作業を体験している。場所は集落から40㍍ほどの高地にあり、栽培面積は約15㌃。
 3年生30人が車に乗って畑を訪れた。児童は戸舘さんから作業の仕方を教わった後、種を手のひらにのせ、一粒一粒を土の中に入れ、丁寧に土をかぶせていた。
 阿部悠希さん(9)は、「松館しぼり大根は、普通の大根より小さく、辛い大根。秋の収穫を楽しみに、丁寧にまきました」と話した。
 戸舘さんは「『松館しぼり大根』は、この地域でないととれない。農業というものを、自分で体験してほしい」と、作業する子どもたちに目を細めていた。
 収穫は例年、10月下旬から始まる。

 

人類初、火星の土採取へ 火星探査車打ち上げ 大丸さん(大館出)開発に携わる

2020-08-03
 米航空宇宙局(NASA)は7月30日、火星探査車「Mars 2020 Perseverance(パーサヴィアランス)」を搭載したロケットをフロリダ州ケープカナベラル空軍基地から打ち上げた。ローバー(探査車)の開発に携わった、大館市出身でジェット推進研究所(JPL)の大丸拓郎さん(31)は「無事に打ち上げが成功し、ほっとしている」と振り返りながら、火星での新たな発見に期待を膨らませている。火星への着陸は来年2月を予定している。
 火星の岩石や土壌などのサンプルを採集するミッションで、大丸さんはローバーのシステムの設計・製造・試験に携わった。サンプルは2031年に地球に持ち帰られる予定で、成功すれば史上初。サンプルを詰めるためのチューブの設計も大丸さんが担当した。
 パーサヴィアランスは7カ月の航行を経て、来年2月18日に火星へ着陸し、探査を開始する予定。火星にかつて生命が存在できる環境があったかを調査し、生命の痕跡を探すことが役目で、人類にとっての大きな発見に期待がかかる。
 打ち上げが成功し、大丸さんは「打ち上げの前後は終始ワクワクした気持ちで見守っていましたが、自分が造った探査機の打ち上げは初めての経験だったので心配もありました。パーサヴィアランスは火星での探査を通して、まだ私たちが見たことのない、たくさんの発見をもたらすと思います。その発見が世界中の人々に希望をもたらすことを期待しています。また、パーサヴィアランスには人類が初めて手にする火星の土を採取するシステムが搭載されています。僕が開発に携わったそのシステムが、火星できちんと動作するか期待半分、心配半分で見守りたいと思います」とコメントした。
 【プロフィル】大丸拓郎(だいまるたくろう) 1989年5月3日生まれ。大館一中、大館鳳鳴高卒。東北大学工学部機械知能航空学科から東北大学大学院に進み、2017年に工学研究科航空宇宙工学専攻博士課程を修了。その後、米ロサンゼルスにあるNASAジェット推進研究所の職員として、熱流体システム・ミッションオペレーションのサーマルエンジニアを務めている。
火星へ向け、パーサヴィアランスを搭載したロケットが打ち上げられた(JPL提供)
パーサヴィアランスと、開発に携わった大丸さん(JPL提供)

北秋田の中高生 感謝を音に乗せて 6校の吹奏楽部 代替演奏会で熱演

2020-08-03
練習の成果を発揮する中学校4校の合同チーム(北秋田市文化会館)
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となった全日本吹奏楽コンクールの地区大会に代わり、北秋田地区の吹奏楽部が出演する合同演奏会が2日、北秋田市文化会館で開かれた。6校がコンクールでの演奏を予定していた曲や合同演奏を披露し、保護者らの前で練習の成果を発揮した。
 部活動で学んだ成果を表現する機会を設けようと北秋田地区吹奏楽連盟(会長・斎藤拓洋阿仁中学校長)が主催。斎藤会長は主催者あいさつで「これまでの思いを感謝に変え、メロディーに乗せてほしい。音楽の素晴らしさを感じ取ってもらえるコンサートになれば」と述べた。
 事前に申し込んだ保護者ら153人が会場を訪れ、全席指定で1席ずつ間隔を空けて座った。各校の出番が終わるごとに10分程度の休憩を設けるほか、換気や消毒を行うなどの感染防止策を実施した。
 中学校は鷹巣と、合川・森吉・阿仁・上小阿仁中の4校合同チームが出演。鷹巣は旧鷹巣南との学校統合、合同チームは森吉の加入により構成人数が増え、これまで練習に励んできた。部員たちはコンクールの課題曲や自由曲で息の合った演奏を披露していた。
 昨年度に小編成の最上位大会にあたる東日本大会へ初出場した北鷹高は、コンクール用の自由曲と、コンサート後半の「ポップスステージ」で計5曲を演奏。曲中で3年生5人が堂々とソロパートを披露したほか、振り付けや歌を合わせた愉快なステージで、部員18人による最初で最後の舞台を締めくくった。
 最後にステージと客席の前方に生徒が並び、6校94人の出演者全員で「紅蓮華」を披露。壮大な演奏でフィナーレを飾った。来場者からは演奏が終わる度に大きな拍手が送られていた。
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新型コロナ対策 各種給付金で生活支援 大館市 暮らし再建や就労など

2020-07-31
 大館市は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、収入が減少した世帯や求職中の市民に給付金を支給し、生活を支える。「暮らし再建世帯応援金」は月収が20%以上減少した世帯に10万円、大学生がいる世帯に10万円を追加支給する。離職や仕事が減って求職中の市民には最大3カ月、月3万円を給付する。いずれも市独自の事業。
 「暮らし再建世帯応援金」は、収入が減少した世帯を支援する事業。給付の対象は▽今年2~5月に前年同月比で給与収入が20%以上減少した人がいる▽減少前の世帯収入が基準額以下―の世帯。基準額は1人世帯で月収15万円、2人世帯で18万円、3人世帯で21万円などと設定した。
 給付金は1世帯当たり10万円。大学生や短大生など学生がいる世帯は10万円を追加する。国の持続化給付金や市事業継続応援金を受給し、学生を扶養する事業主には、応援金の要件に関係なく10万円を支給する。
 「就労支援給付金」は、求職中の人が就労するまでの生活を支援する事業。給付額は月3万円(最大3カ月)。就労が決定した月は準備費用として2万円を給付する。最大で11万円を受け取ることができる。対象は▽市福祉課が行う自立相談支援事業の就労支援を受けている▽世帯の主たる生計維持者である▽職業訓練受講給付金を受けていない▽被保護世帯でない▽世帯員の収入が基準額以下―。収入の基準額は1人世帯7万8000円、2人世帯で11万5000円などとなっている。
 いずれも市独自の事業で、22日の市議会臨時議会で可決された一般会計補正予算に事業費を計上した。福祉課は暮らし再建応援金100人、就労支援給付金50人の給付を見込んでいる。担当は「就労支援給付金については、これから市の就労支援を受け、定期的に支援員と面談しながら求職活動を進めていく人も対象となるため、気軽に相談してほしい」と呼び掛ける。両事業のチラシを作成し、大館商工会議所と連携して事業を周知するほか、公民館や病院などに設置する。

大塚製薬と包括協定 北秋田市 北鹿地方で初めて 市民の健康増進目的

2020-07-31
協定を結んだ津谷市長㊧と迫上支店長(北秋田市役所)
 北秋田市と大塚製薬(本社・東京都)は30日、健康増進に関する包括的連携協定を結んだ。同社が培ってきた熱中症対策などの健康情報を市民に提供し役立ててもらう。県内市町村との締結は5市目で、北鹿地方では初めて。
 協定は▽科学的根拠に基づいた熱中症対策▽健康長寿の推進▽健康経営▽女性の健康づくりの推進▽災害対策▽その他の6分野にわたる。医薬品研究開発などの事業で培った同社のノウハウを生かし、市民の健康課題解決を図る狙いがある。
 具体的には熱中症アドバイザー養成講座の開講、栄養指導、「健康経営」に取り組む企業の支援、健康サポートセミナーの開催、同社商品の備蓄などを予定している。特に、新型コロナウイルス感染防止策としてマスク着用が求められる今夏は熱中症の恐れが高まっていて、協定による取り組みが関心を集めそうだ。
 同社によると、同様の協定は秋田を含む47都道府県と締結した。県内市町村はすでに秋田、男鹿、にかほ、湯沢4市と結んでいて北秋田で5市目。これまで秋田内陸100㌔マラソン大会に毎年協賛してきた縁があり、熱中症対策として同社飲料品を提供してきたという。こうした取り組みを市全体にも広げようと今回の締結に至った。
 市役所で締結式が行われ、津谷永光市長と迫上智博・仙台支店長がそれぞれ協定書に署名した。
 津谷市長は「市は減塩対策やがん予防につながる生活習慣の改善などに取り組んでいる。締結を機に健康情報や医学的情報を提供していただき、市民の健康課題解決に向けたイベントや講習会を考えている」と期待。迫上支店長は同社の取り組みを紹介し「締結を機に健康情報を届け、より健康になっていただきたい」と述べた。

噴火警戒レベル4想定 鹿角・澄川地熱発電所 警察、消防と合同訓練

2020-07-31
負傷者を担架で運び出すなどの訓練を行い、連携強化を図った(鹿角市八幡平のベコ谷地)
 鹿角市と仙北市にまたがる秋田焼山(標高1366㍍)の噴火警戒レベルが、居住地域に重大な影響が出る可能性があるとする4(避難準備)に引き上げられたと想定した火山災害救助訓練が29日、八幡平の東北電力澄川地熱発電所周辺で行われた。同発電所、警察、消防の約20人が合同で訓練し、連携強化を図った。
 活火山の焼山は、現在噴火警戒レベル1。訓練は、焼山が噴火して火砕流が発電所へのアクセス道に流れ込んで不通になり、取り残された所員が登山道を徒歩で避難するとして想定で行った。
 現場の所員は、消防に通報した後、発電プラントを停止。約1・5㌔離れた後生掛温泉を目指して避難を開始した。途中、噴石で1人が足を負傷、再び通報し、救助を求めた。
 消防と警察は後生掛温泉に現地対策本部を設置し、救助隊を編成して登山道を登った。発電所東方約500㍍の湿地帯「ベコ谷地」で所員と合流。負傷者の応急処置と簡易担架での搬送を行った。
 同発電所の川邉浩所長は「訓練により所員の危機管理意識も向上している。異動となっても全員が同じ行動ができるよう、備えていきたい」と話した。
 この日は県警ヘリ「やまどり」で搬送訓練も行う予定だったが、周辺が濃霧のため中止した。同発電所は国内最大級の出力5万㌔㍗。合同訓練は2016年から夏と冬の年2回行っている。

極早生品種「味良い」 大館 エダマメ収穫本格化

2020-07-30
畑から収穫し、脱莢機を通したエダマメ(大館松峰)
 大館市でエダマメの収穫が本格化している。現在は極早生(わせ)から早生品種の収穫が行われており、市内では品種を変えて時期をずらしながら、10月まで出荷が続く。
 11haで5品種を栽培する同市松峰のファーム畠山(畠山博実社長)では、極早生品種「神風香」の収穫が27日から始まった。収穫機で畑からもぎ取った豆を、脱莢機にかけてさやの薄いものなどを取り除く。作業所に運んで洗浄や選別作業を行い、厳選したマメを出荷する。
 畠山博樹専務(42)によると、6~7月に雨が続いたため、播種(はしゅ)が半月ほど遅れ今月中旬までずれ込むなど、作業の進行に苦労したという。JAに出荷するほか、観光地域づくり法人・秋田犬ツーリズムを通じて飲食店などで提供され、「今年は雨に苦しめられた分、いいマメができている。地元スーパーなどにも並ぶため、大館産を味わってほしい」と呼び掛けた。
 エダマメは、JAあきた北の最重点品目の一つとして作付けが推奨されている。6月末のまとめでは、市内では32戸が203haで栽培。同JAの担当者は「降雨や日照不足で生育が心配されたが、味は良い」と話した。

マタギ文化 新組織で振興 北秋田市 推進協設立へ 「日本遺産」は解散

2020-07-30
北秋田市の日本遺産事業推進協議会(阿仁庁舎)
 「阿仁マタギ」の日本遺産登録を目指して設置した北秋田市の日本遺産事業推進協議会(会長・津谷永光市長)は28日、阿仁庁舎で開き、日本遺産に認定されなかったことを受けて今後の方針等を協議した。「認定」を前提とした組織であり事業継続は困難なことから、協議会は本年度末で解散。阿仁マタギの文化の継承や観光資源としての活用など必要な事業は、新たに設立する「(仮称)阿仁マタギ推進協議会」で進めていくことを確認した。
 日本遺産は、地域に根付き世代を超えて受け継がれている風習や伝承、歴史的経緯などを「ストーリー」として文化庁が認定するもの。地域に点在する遺産を総合的に活用し、国内外に発信することをねらいとした。
 北秋田市は2018年度から、阿仁マタギでの登録を目指して申請。内容などの修正を加えながら、19年度、20年度と申請を続けたが認定には至らなかった。文化庁は募集について、本年度で「当面最後にする」としている。
 事業推進協議会は、最初の申請で認められなかったことから、地元の関係者との協議を経て手続きを進めようと19年1月に設置。認定を目指すとともに、認定後においても文化財等を活用し、観光振興や地域活性化の推進を図ることを目的とした。
 この日の協議会で会長の津谷市長は「阿仁マタギは大変残念ながら、日本遺産に認定とはならなかった。しかし、阿仁マタギの世界観や歴史、文化は市にとって貴重な財産であることに変わりはない。今後も積極的な情報発信や環境整備により魅力向上を図りながら、後世に引き継ぐ取り組みをしたい」とあいさつ。今後の方針を協議した。
 本年度は、現在の協議会で活動を続けながら、同協議会と協議会作業部会を統合する形の「阿仁マタギ推進協議会」を設立。来年度の移行を目指す。新たな組織では「日本遺産に申請した『ストーリー』にあるマタギの世界観、知恵、歴史を感じ取ることのできるマタギの里を目指し、情報の共有や活用を図り取り組んでいく」などとした。
 また、本年度の事業計画では▽阿仁マタギガイドブック作成事業▽阿仁マタギ普及啓発事業▽阿仁マタギ講座―を進めることを確認した。
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JAあきた北総代会 19年度剰余金は8300万円 不祥事防止計画も

2020-06-27
2019年度決算などを報告した通常総代会(ほくしか鹿鳴ホール)
 JAあきた北(虻川和義組合長)の第24回通常総代会は26日、大館市のほくしか鹿鳴ホールで開かれ、2019年度事業報告、剰余金処分案を承認した。19年度決算は事業利益が3146万円、経常利益が1億679万円となり、当期剰余金は前年比約553万円増の8341万円を計上した。
 総代589人のうち、417人(書面含む)が出席。虻川組合長は決算について、「信用、共済事業の収益低下など厳しい一年だったが、管理費などの削減に努めた結果、当期剰余金は約8300万円となった」と報告。新型コロナウイルス感染の影響について、「すでに畜産や花卉(かき)、果物の販売に影響を及ぼしており、管内でも今後本格的に青果物やコメの生産が行われる。販売の行く末が心配されるが、所得の減少をできる限り抑えつつ、営農の継続が可能となるよう行政、地域、JAグループと連携を取り対処したい」と述べた。
 「県1JA構想」については、県内各JA組合長が参加する組織再編協議会で基本構想を検討してきたが、JA秋田やまもと(三種町)が合併協議から離脱した。虻川組合長は「将来的には地域の枠組みを超えた再編は必要と考えており、継続して準備や協議を進めたい」と強調した。
 自己資本比率は13・63%と前年度に比べ1・93㌽減。当期未処分剰余金は9739万円で利益準備金、任意積立金などを差し引き、前年度と比べて約378万円多い1775万円を次期繰越金とした。
 総代からは、22年度市場デビューを予定する秋田米新品種「秋系821」の作付推奨地域に県北が選ばれなかったことへの質問があり、虻川組合長は「行政などに要望し、大館でも試験的に作付けできるよう取り組みを進めたい」と理解を求めた。
 今年2月に発覚した大館東支店の不明金問題に続き、5月には精米センターで着服問題の発生が分かり、虻川組合長は「組合員、利用者にさらなる不安をかけ、心よりおわび申し上げる」と、登壇していた役員や理事らと共に頭を下げた。不祥事を踏まえ、39の取り組み項目をまとめ、毎月検討会議を開催し、理事会へ報告する再発防止計画を報告した。

 

森林経営管理 制度運用へ意見交換 大館市と民間事業者

2020-06-27
森林経営管理の再委託に向けた意見交換会(大館市比内総合支所)
 大館市は26日、森林経営管理制度の運用に向けた民間事業者との意見交換会を比内総合支所で開き、管理委託の手続きに関する課題を探った。
 制度は昨年4月施行の森林管理法に基づき、適切に手入れされていない私有林を自治体が管理できるようにする仕組み。伐採・木材販売・造林などを行う権利を所有者から預かり、意欲のある林業経営者に再委託することから「森林バンク」とも呼ぶ。
 2019年度は花岡地区や平滝・大川目地区の森林所有者に意向調査を行い、約70㌶分の経営管理権を設定。7月にも林業経営者を公募し、審査を経て再委託する予定だ。
 意見交換会には県に登録している16社のうち10社から経営者ら13人が出席。市林政課の古川泰幸課長は「できるだけ多くの森林を管理してもらうため、問題点や課題を出してほしい」とあいさつした。
 市側から審査基準や企画提案書、見積書作成などについて説明を受けた出席者からは「地番ごとに選択できるか」「販売収益から施業費を差し引き、森林所有者に支払う金額の見積もりは施業結果とイコールにならない場合もある」「木材の市況がつかめず積算しづらい」などの意見があった。

 

コロナ対策 3割上乗せ商品券発行へ 大館市 総額19・5億円 

2020-06-26
 大館市は25日、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ地域経済を活性化するため、購入額より3割上乗せのプレミアム付き商品券を発行する方針を明らかにした。1万3000円分を1万円で販売する。発行総額は19億5000万円。小規模店や宿泊・飲食・タクシー・運転代行に利用できる専用券を設け、需要喚起を図る。バスやタクシーなど公共交通の車両維持を支援する方針も固めた。
 市議会教育産業、建設水道両常任委員会で説明した。関連予算は7月上旬に専決処分する。
 商品券は1枚1000円の13枚組を1セットとし、内訳は大型店以外で利用できる「一般券」6枚、大型店でも使える「共通券」5枚、宿泊・飲食・タクシー・運転代行向けの「使途限定券」2枚となる見込み。15万セットを用意し、販売上限は1世帯10セットを想定している。
 既存の地域限定券「Buyおおだて商品券」の取扱店約400店舗のほか、参加店を追加募集する。商工団体への業務委託を予定しており、参加店の利用特典(割引など)も積極的に周知。一般・共通券で宿泊・飲食・タクシー・代行も利用可能とする。
 販売開始は8月~9月上旬を見込んでおり、7月中旬以降に申請用紙の配布や受け付け、混雑を避けるための引換券送付を行う。応募多数の場合は抽選。使用期間は1月まで。
 公共交通は、休校や外出自粛などで大幅な利用者減に陥り、一部で減便も行われた。車両維持に要する経費を支援することで地域の輸送力維持を図る。25事業者が159台を登録しており、貸切・高速バスは1台当たり20万円、タクシー・運転代行車両などは1台当たり5万円を支給する方針。事業費は1410万円を見込んでいる。
 政府は第2次補正予算に盛り込んだ自治体向け臨時交付金で、大館市への配分額について10億2939万円を上限とした。家賃支援を含む事業継続や雇用維持への対応分が3億197万円、「新しい生活様式」を踏まえた地域経済活性化への対応分が7億2741万円。追加支援策を協議する部長会議が25日に開かれ、福原淳嗣市長は「コロナ禍を越えて新しい社会モデルをつくれるかどうかが問われる。これまで人とモノの集約で活性化を図ったが、今後はこれらを離すことで活性化を実現しなければならない。知恵が試される」と呼び掛けた。

鹿角 聴覚・言語障害者の119番 緊急通報システム運用開始へ

2020-06-26
7月から運用開始となる緊急通報システム(鹿角広域消防庁舎)
 鹿角広域行政組合消防本部は来月1日、音声による119番が困難な聴覚・言語機能障害者を対象にした「NET119緊急通報システム」の運用を開始する。スマートフォンや携帯電話などからインターネットを利用し、簡単な操作で消防へ緊急通報ができる。県内での導入は13消防本部のうち3番目、北鹿地方では初めて。事前に登録者の申請を受け付けている。
 これまで聴覚・言語機能障害者の通報手段はファクスやメールを利用したサービスがあったが、いずれも消防本部の管轄内だけの利用に限られていた。
 新たなシステムは消防本部の管轄以外の外出先からも通報できるのが大きな特徴。
 スマートフォン等から通報用ウェブサイトにアクセスした上で画面を操作し、通報の目的・要件(救急または火事)、通報者の居場所(自宅または外出先)を選んで通報する。
 衛星利用測位システム(GPS)を利用して通報者の現在地を知らせることや、チャット機能を使って文字のやりとりで詳細を伝えることもできる。
 利用対象者は鹿角市、小坂町に居住または通学・通勤している聴覚・言語機能障害者で、音声電話による通報が困難な人。このうち、新システムの利用者は約100人と見込まれている。消防本部によると「管内の住民だけでなく、鹿角へ旅行に訪れた登録者にも、しっかり対応することができる」という。
 システムの利用方法は消防本部のホームページに掲載。聴覚・言語機能障害者には市、町を通じて利用案内をすでに送付している。
 奈良巧一消防長は「障害者の利便性も高まることが期待される。圏域住民への周知を図りながら、本サービスの普及につなげていきたい」と話した。

 

GAOで初の孵化 ニホンザリガニ 大館市教委に協力

2020-06-26
男鹿水族館GAOで初のふ化が確認されたニホンザリガニ(腹部の卵がふ化)=GAO提供
 大館市教育委員会が取り組むニホンザリガニの人工増殖研究に協力している男鹿市の男鹿水族館GAOは24日、初めてとなるふ化を確認したと発表した。
 3月に雌3匹の腹部に卵が付いているのを確認し、今月19日に卵がふ化した。体長数㍉で10匹以上確認されているという。ふ化後もしばらく母親の腹に付いており、脱皮後に離れる。現在はバックヤードの水槽で飼育管理されており、8月上旬ごろの公開を検討している。
 ニホンザリガニは環境省レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、北海道と東北の一部に限り生息が確認されている。大館市の八幡沢地区が南限生息地として国の天然記念物に指定されている。
 GAOの担当職員は「今後も慎重に飼育管理を続けていきたい」と語った。
 市教委ではニホンザリガニの保護に向けて分散飼育を進めている。2019年度から水生生物の飼育施設が整っているGAOに協力を依頼し、大館の指定地水系で採取した雄4匹、雌6匹等を提供した。
 
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