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寄付の邸宅、改修を計画 大館市・石田ローズガーデン 功績たたえる施設に

2019-06-24
大館市が改修を計画している石田ローズガーデンの邸宅
 大館市は、「石田ローズガーデン」の邸宅の改修事業を計画している。市の名誉市民第1号で、労働大臣などを務めた石田博英元衆院議員(1914~93年)の邸宅と土地が昨年、市に寄付された。石田氏の功績をたたえる施設として、同氏を紹介するギャラリーやレストランカフェとして活用できるスペースの確保を検討している。本年度実施設計、来年度の改修工事を予定している。
 市字三ノ丸の邸宅は1957年建築で79年に増築した鉄筋コンクリート造3階建て、延べ床面積255平方㍍。土地は3255平方㍍で、このうち住宅部分を除いたローズガーデン2306平方㍍は寄付を受けるまで市が借り受けていた。約500種のバラは寄贈され、95年7月から市管理となっている。
 石田氏は1947年の衆院選で旧秋田1区から立候補し初当選。内閣官房長官や労働大臣、運輸大臣などを歴任した。よし夫人は石田氏の死去後もバラ園のある自宅で暮らし、昨年8月に亡くなった。生前から観光振興の用途指定で寄付する意向を示しており、昨年9月に遺族が市に邸宅と土地を寄付した。
 市の6月定例議会教育産業常任委員会で、観光課が改修概要を示した。「石田氏の功績をたたえる施設としての活用を検討している」と説明。邸宅の1階は倉庫やテラススペース、2階は石田氏を紹介するギャラリー、レストランカフェとして活用できるスペースの確保、3階は多目的に活用できるスペースの確保を検討している。老朽化している邸宅西側の塀の解体補修、邸宅に向かう橋も改修する予定。
 スケジュールは、9月定例議会に実施設計の予算案を提出し、2020年度の改修工事発注を予定している。委員からは「食事ができるスペースを考えてほしい」などの意見が出された。
 観光課は「改修概要は現在検討段階だが、市にとって唯一無二の資源と位置付けている。寄付者の意向に応え、石田氏の功績をたたえる施設として活用したい」と話した。
 石田邸は、漢学者で開国論「三策」を執筆した狩野良知(1829~1906年)や、良知の次男で京都帝大文科大学長を務めた狩野亨吉(1865~1942年)の生家跡でもあり、入り口付近に案内標柱が立てられている。ローズガーデンでは6月8日から23日まで大館バラまつりが開かれ、県内外から多くの人が訪れて園内を散策した。10月12~14日もバラまつりが開かれる。

飛鳥とあこ、8月末で卒業 ふれあい隊任期満了で 市民らと3歳の誕生会

2019-06-24
市民らがあこと飛鳥の誕生日を祝福した(秋田犬の里)
  大館市の秋田犬ふれあい隊(地域おこし協力隊)1期生の任期満了に伴い、隊員の飼育する秋田犬「あこ」(赤毛)と「飛鳥」(虎毛)が、8月末に大館を離れ〝卒業〟する。23日、市観光交流施設・秋田犬の里で開かれたあこと飛鳥の3歳の誕生会で発表された。
 飛鳥を飼育する富澤彰子さん(36)、あこを飼育する西山奈見さん(37)の両隊員は、2016年9月の着任から今年8月末で最長3年の任期が終わる。二人はそれぞれ飼育する秋田犬を連れて大館を離れる予定。
 誕生会には市民ら約40人が集まった。鶏肉や豆腐など二匹の好物を使って西山さんが手作りしたケーキが贈られた。参加者が「おめでとう」と声をかけて拍手で祝福。先着10組との「握手会」なども企画され、記念撮影や触れ合いを楽しんだ。
 鹿角市から子ども3人を連れて訪れた大森亘さん(36)は、「2歳の息子が大の犬好き。地元で秋田犬と触れ合えるのはありがたい。大館を離れるのは残念だがまた新しい秋田犬にも出会いたい」とした。
 富澤さんと西山さんは「いつも会いに来てくださる方も祝ってくれた」と感謝。残り約2カ月の任期を二匹と全うする意気込みを新たにした。「お世話になった市民や、あすあこファンに感謝とお別れを伝えたい」として、29日から8月24日までの毎週土曜日、午後1時15分から4時15分をあこの出勤日とする。飛鳥も飛び入り参加することもあるという。市観光課によると、夏に新たなふれあい隊2人が着任する予定。

狩猟文化の継承を マタギサミットin北秋田 若手ハンターと考える

2019-06-24
移住者や女性のハンターが伝統の継承などをテーマに意見を交わしたサミット(マタギの湯)
  第30回「ブナ林と狩人の会 マタギサミットin北秋田」が22日、北秋田市阿仁打当の打当温泉マタギの湯で開かれた。全国から約100人が参加し、パネルディスカッションを通して狩猟文化の継承などについて考えた。
 サミットは東北・中部地方の狩猟文化について研究している東北芸術工科大学(山形県)の田口洋美教授の呼び掛けで、1990年から年1回開催している。北秋田市内での開催は10年ぶりで、市猟友会、田口教授の研究室、狩猟文化研究所で構成する実行委が主催、市が共催した。
 各地の猟友会員など約100人が参加。開催地を代表して津谷永光市長が30回の節目を祝ったほか、「山村に住む人間として、長い歴史の中でマタギが育んできた知恵や技術を知らなければいけない」とあいさつした。
 パネルディスカッションは「移住者がマタギを継ぐとき」と「犬の放し飼い特区について」のテーマで行われた。田口教授は「男性が狩猟を継がない中で、狩猟に興味のある人たちの協力を仰がない手はない。守ってきた伝統狩猟をどのように整理し、次なる時代を開いていくか考えていただきたい」と述べた。
 田口教授と同市の小松武志さんがコーディネーターを務め、パネラーを務める若手ハンター4人から意見を聞いた。パネラーたちが狩猟を始めた際に苦労したことなど経験談を紹介。移住してきた若者や女性たちが狩猟の場で活躍するにあたり、パネラーは「マタギから今の時代に学ぶべきことは、自然との向き合い方。表面的な技術だけではなく、価値観を学ぶ必要がある」などと話していた。
 サミットは2日間の日程で行われ、23日はくまくま園などを巡った。

11月に大館市で初の地方開催 「教育長・校長プラットフォーム」

2019-06-23
 文科省の若手職員らが中心となって教育の先進的取り組みを共有・発信する「教育・学びの未来を創造する「教育長・校長プラットフォーム」は11月、大館市でワークショップを計画している。大館市教委と北秋田市教委の共催で、地方開催は初。昨秋大館は、県教委の学力向上フォーラムを成功させた。ノウハウを生かして、授業やふるさとキャリア教育活動の公開、意見交換などを予定している。
 プラットフォームは、昨年3月に産学官の有志が発足させた。過去3度、都内で総会や意見を交わす「合宿」を開催。関東圏を中心に各地から教育長・校長らが集い、教育課題をテーマに情報や意見を交わしてきた。参加者らが主体となった関東圏内のワークショップ開催は前例があるが、地方では初という。
 大館市の高橋善之教育長は、学力向上をテーマに事例発表したこともある。3月の総会に大館、北秋田の両教育長が参加した縁で、2市の教育委員会が共催となる。
 日程は2日間を計画。初日は小中学校の授業公開、最終日はふるさとキャリア教育に関わる活動を見学。両日とも視察後、ディスカッションの場を設ける予定。
 新学習指導要領の完全実施まで残り1年を切った。先駆的なモデルを求めた教育視察の高いニーズに応え、教育ツーリズムに結びつけたい考え。高橋教育長は「会の合言葉『現場に学ぶ』にふさわしい、若手キャリアたちと本音で話し合える場を設けることで、双方がいい刺激を受ける機会にしたい」と話した。

県サッカー協キッズフェス サッカーの楽しさ体感

2019-06-23
サッカーを楽しむ参加者(旧鷹巣高グラウンド)
 県サッカー協会主催の「JFAキッズサッカーフェスティバル2019in北秋田」が22日、同市脇神の旧鷹巣高校グラウンドで開かれた。県北地区の未就学児から小学3年生まで参加者約50人がサッカーに親しんだ。
 子どもたちがサッカーを楽しむことのできる機会をつくり、地域での競技普及を図ろうと毎年開催している。県北地区の公認コーチや保護者など約20人が指導を務め、同市の少年サッカーチーム・Lキッカーズに所属する中学生も協力した。
 小学1年生以下と2、3年生の2組に分かれてアトラクションを実施。参加者はサッカーの動きの基礎につながる鬼ごっこで体を動かした。次第にボールを使った遊びを体験し、ボールを奪われないようにドリブルを続ける練習やミニゲームなどを元気いっぱい楽しんでいた。
 

5月のニュース

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大館市 道路補修に3億円超 19年度 過去10年で最多に 傷み目立ち、要望に対応

2019-05-31
傷みが目立ち、補修を予定している市道(大館市粕田)
 大館市の道路補修に関する2019年度予算が3億円を超える見通しだ。6月補正予算案に約2億6000万円を計上。前年同期に比べ約8000万円増え、過去10年で最も多い。低温に伴う「凍上現象」や交通量の増大で傷みが目立ち、議会からも指摘が出ていた。市土木課は「今まで以上に住民の要望に応えていきたい」としている。
 土木課によると、市道1798路線・延長881㌔のうち、8割にあたる696㌔を舗装。アスファルトは固まる際に細かい隙間ができる。水分が入り込んで凍ると、膨張して路面が隆起。この「凍上現象」で道路がもろくなるため、車が通るたびに傷つき穴が開く。もともと路盤が薄い道路や、大型車などの交通量が増えた路線もあるという。
 予算要求した昨年10月時点の道路補修計画は、舗装140カ所(延長59㌔)、側溝93カ所(18㌔)の計233カ所で事業費約32億円と算出。主要な施設のアクセス道を中心に優先順位を決め、市長選に伴う骨格型の当初予算には生活関連道路舗装・側溝補修工事費として15カ所(2㌔)分の9780万円を措置した。6月補正予算案は38カ所(6・2㌔)分として2億6424万円を計上し、議会で可決されれば当初と合わせて3億6204万円に上る。このうち7割程度は起債で対応する方針。
 13年度の道路補修工事費は予算ベースで1億700万円、14年度1億1500万円、15年度1億172万円、16年度1億383万円、17年度2億円、18年度2億7982万円だった。議会から「ここ2年ほど予算が多いものの、工事を行っても要望が積み重なり解消されない。もっと工事を増やせないか」と問われ、福原淳嗣市長は「補正予算で増額し、できるだけ要望に対応したい」と答弁していた。
 土木課に寄せられた苦情・要望などは18年度で389件。このうち道路補修関連は7、8割だった。当初予算分の工事は5月上旬から順次発注し、今のところ12カ所について業者と契約を締結。ほかの道路も降雪前に施工したい考え。

人手不足深刻化 研修充実や待遇改善を 鹿角で初の 雇用安定会議

2019-05-31
関係団体の代表が一堂に会し、要請とともに意見交換した会議(鹿角建設業協会会議室)
 鹿角地域若年者雇用安定会議が30日、花輪の鹿角建設業協会会議室で開かれ、高校、経済団体、県、市町の代表が出席した。人手不足が深刻化する中、地元就職の促進を高校側に、早期の求人票提出を企業側にそれぞれ要請し、意見を交換した。
 出席したのは3高校と比内支援学校かづの校高等部、商工会、市工業振興会、町産業振興会、建設業協会、地域振興局、市町、ハローワークの代表。関係団体の代表が一堂に会して、若年者の地元定着促進を円滑に進めるのが大きな目的で、県内でも初めての会議という。
 鹿角地域振興局の土田元局長が、早期求人票の提出やインターシップの受け入れなどを盛り込んだ要請文を経済団体の代表に提出。市町、振興局、ハローワーク、商工会の5者を代表して細越満町長が、地元企業の情報提供などを求める要請文を高校の校長、高等部の代表に手渡した。
 鹿角地域の有効求人倍率は昨年12月から2月までの3カ月にわたり2倍を超え、人手不足が深刻化。3月は1・83倍で2倍を下回ったものの、県内最高値が続いている。
 3月に下がった要因についてハローワークの小野寺利一所長は、例年3、4月は求職者が増える傾向にあり、5、6月の動向次第では、再び有効求人倍率が上昇する可能性があると指摘した。
 意見交換では、企業の早期求人票提出や入社後の研修制度の充実、職場環境の向上と給料アップに要望があった。企業側からは求人活動を練り直し、積極的に取り組んでいくとの発言があった。進学生徒が多い中で、在学中の出身者に対する継続的なアプローチが必要との提案もあった。
 高校の求人受け付けは6月1日から。土曜日のため、実際は3日からとなる。

18年度 1173万円の黒字に アグリほくおう 大豆等で収益拡大目指す 北秋田市

2019-05-31
事業計画などを承認したアグリほくおうの定時総会(JA秋田たかのす本店)
 農地や農作業の受託を行っている北秋田市のアグリほくおう(杉渕忠寿社長)は30日、JA秋田たかのす本店で定時総会を開き、2018年度事業報告と決算を承認したほか、19年度事業計画などを決めた。18年度決算は、転作助成金と販売額の増加などで、計画を大幅に上回る1173万円の黒字を計上。本年度も、大豆・ソバの作付けを拡大する。
 JAあきた北央と北秋田市、上小阿仁村が出資し農地・農作業の受託を行う有限会社として設立。JAの合併により、JA秋田たかのすの子会社となった。比内地鶏の素びな生産、有機堆肥の製造販売なども行っている。
 議事に先立ち代表取締役会長でJA秋田たかのすの斉藤一志組合長は「合併により、子会社も引き継ぐこととなった。堅実な経営を続けており、18年度も黒字となった」などとあいさつした。
 事業報告によると、18年度に経営受託した農地面積は140㌶で、所有する農業機械や作物の作業適期を考慮すると「受託面積は限界に達している」とした。一方で、これまでは水稲を主体とした作付け体系だったが、大豆・ソバの作付けを増やしたことから「効率的な栽培管理ができた」とした。
 「実質的な転作廃止による収益の減少が懸念されたが、転作助成金と販売額の増加により計画を大幅に上回る黒字決算となった」ことを説明。当期純利益は1173万1568円を計上した。前期繰越剰余金と合わせた2466万9762円を次期に繰り越す。
 本年度の事業計画では、基本方針として「水稲の水管理と大豆等の肥培管理を徹底して収益の向上を図っていく」としたほか、堆肥部門では「販売数量増加と散布面積増大」、比内地鶏部門では「素びな供給と肉鶏の出荷率向上」を図るとした。
 事業量は▽農地受託140㌶▽水稲作業受託1300㌶▽大豆作業受託200㌶▽ソバ作業受託200㌶▽堆肥販売3000立方㍍▽比内地鶏素びな供給4万羽▽比内地鶏販売1万3000羽―を設定。利益目標は113万3000円とした。

大館はドームで元気に運動 チャレンジデー 北鹿各地で老若男女が汗流す

2019-05-30
約700人が「ワンだふるはちくんダンス」で体を温めた(ニプロハチ公ドーム)
 住民総参加型スポーツ行事「チャレンジデー2019」が29日、全国各地で一斉に行われた。人口規模のほぼ同じ自治体同士が、午前0時から午後9時までの間に15分以上継続して運動した住民の参加率を競うもの。北鹿5市町村でも住民がイベントに参加したり、思い思いに体を動かしたりして汗を流す光景が広がった。
 本県では5年連続で全25市町村がエントリー。大館市は茨城県行方(なめがた)市、北秋田市は愛知県扶桑(ふそう)町、鹿角市は大分県杵築(きつき)市、小坂町は群馬県南牧村、上小阿仁村は熊本県山江村と対戦した。
 このうち、昨年参加率63・5%で福岡県大牟田市に敗北した大館市は、今年が7回目の挑戦。各種イベントを企画し、参加率70%を目指した。
 ニプロハチ公ドームには長木小、有浦小、長木保育所、地元老人クラブ、婦人会、サークルから約700人が集まった。チャレンジデー大使として、スキーの石垣寿美子選手(秋田ゼロックス・十和田高出)が応援に駆けつけた。
 開始式で実行委員会の宮越雅己副会長は、会長・福原淳嗣市長のメッセージを代読し、「参加する全ての人が主役のイベント。市民一丸となって頑張ろう」と呼び掛けた。
 ガンバロー宣言の後、参加者はラジオ体操や「ワンだふるはちくんダンス」で体を温めた。続いて、アリーナ内に用意された8種目のニュースポーツを思い思いに体験。パラリンピックの正式種目「ボッチャ」のコーナーも設けられ、子どもからお年寄りまで幅広い世代が運動を楽しみ、歓声を上げる姿があった。
 開始式会場に訪れた人の中で最高齢の若狭ケイさん(98)=大館市粕田=は「ラジオ体操を頑張った。運動は健康に良いし、気持ち良い。みんなも楽しそうで良かった」と笑顔を見せた。
 このほか、大町や御成町で「まちあるきスタンプラリー」も行われた。夜はソフトバレーボール交流大会、ナイターベースボールなども開かれ、仕事帰りの市民らが汗を流した。

園芸作物の拡大を 水田フル活用ビジョン 大館市農業再生協 本年度の変更案承認

2019-05-30
2019年度の水田フル活用ビジョンを確認した総会(大館市比内総合支所)
 大館市農業再生協議会(会長・福原淳嗣大館市長)は29日、比内総合支所で通常総会を開き、地域農業振興の設計図「水田フル活用ビジョン」の変更案を承認した。作物ごとの作付予定面積では、主食用米は横ばいと設定したのに対し、エダマメなど園芸作物は拡大を目指す。重点戦略作物のエダマメは、2018年度の作付面積237・2㌶に対し、20年度は246・2㌶を目標に掲げた。
 水田フル活用ビジョンは国の産地交付金による支援の要件となるもの。18年度の実績などを踏まえて内容を一部見直した19年度のビジョンを確認した。
 地域の課題としては、依然として主食用米への依存が高い状態で、担い手不足や農家の高齢化が深刻化し、それに伴う耕作放棄地の増加などを掲げた。
 作物ごとの取り組み方針では、主食用米は高品質・良食味米の安定生産対策を進め、大規模圃場整備を推進し、規模拡大による低コスト生産を目指す。非主食用米は、飼料用米、米粉用米、加工用米などのほか、18年度に追加した輸出用やバイオエタノール用などの「新市場開拓用米」も盛り込んだ。
 これまで同様、エダマメ、アスパラガス、ヤマノイモ、キュウリ、トンブリ、ネギ、小玉スイカ、花き、葉たばこを「重点戦略作物」に設定し、生産拡大を図る。特に販売額1億円以上を目指せるエダマメ、アスパラガス、ヤマノイモの3品は「最重点戦略作物」とし、産地づくり・団地化に取り組む。耕作放棄地の解消と所得増のため、カボチャ、キャベツの作付けも推進する。
 エダマメは19年度の作付け予定面積241・4㌶から、20年度には246・2㌶とする目標値を掲げた。アスパラガスは18年度26・5㌶から20年度は27・5㌶、ネギは5・7㌶から7㌶、葉たばこは13・3㌶から16・8㌶など、各園芸作物で作付け拡大を目指す。
 オブザーバーとして出席した東北農政局秋田県拠点の担当者は、「主食用米の消費が減る中、全国的に昨年並みの作付けがされ、反収が平年並みになると、余ることも危惧される。末端まで需要に結びついた生産を確認してほしい」と呼び掛けた。

4月のニュース

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起業支援受け独立開業 北秋田 おさるべ産直会 脇神に新店舗オープン

2019-04-03
おさるべ産直会がオープンした産直店(北秋田市脇神)
 北秋田市の起業支援を受けていた産地直売団体「おさるべ産直会」(長岐裕子代表)が2日、同市脇神地内に新店舗をオープンした。支援を通じて3年間商売を学び、独立開業にこぎ着けた。会員が育てた野菜や加工品が並び、初日から買い物客でにぎわった。
 出店場所は「伊勢堂岱温泉縄文の湯」正面玄関前で、以前は鮮魚店が入居していた小屋。空いたところを縄文の湯から借りた。店内の販売スペースは6畳ほどの広さ。会員が持ち寄ったホウレンソウやシイタケ、しょうゆ漬け、餅、山野草の花苗が商品棚に並ぶ。
 商品はきれいに袋詰めされたり、生産者名や中身の量、価格が分かりやすく表示されたりしている。会員は「これまで起業支援ブースに出店し、商品の見せ方などが販売の勉強になった」と話す。同団体は3月末まで3年間、市民ふれあいプラザ「コムコム」内のブースに、他の産直団体と共同で出店。その経験が役に立っているという。支援終了でブースを引き払ったのを機に、温めてきた独立開業の計画を実現した。
 初日はどの商品も100円の記念価格で売り出し、会員が笑顔で接客した。正午の開店前から客が珍しそうに来店し「良い野菜だ」「入浴する前に買っていこうかな」などと購入した。長岐代表は「育てた野菜を買ってもらえるとうれしい。地道に頑張りたい」と話した。
 営業は毎週火、木、土、日曜日の正午から午後4時まで。通年営業を予定している。

令和 「令」の字に「意外」 「平和な時代に」 新元号に市民の声は

2019-04-02
新元号発表を受け、釈迦内公民館の書道サークル「とめ・はねの会」(金野詞彦会長)会員ら7人が〝書き初め〟(同館)
 1日に発表された、5月1日に施行となる新元号「令和(れいわ)」。「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」などの込められた意味が首相会見で示された。発表を受け、残り1カ月で30年余の歴史に幕を下ろす平成や、新時代への思いなど、市民の声を聞いた。
 「令和の時代は想像もつかない変化が訪れそう。不安であり、楽しみでもある。文化は守り、新しいことにはゼロから挑戦。臨機応変に生きたい」=大館市大田面、会社員、虻川諒太さん(31)
 「日本の万葉集が出典と聞いて素晴らしいと思った。梅の花のように力強く気品がある。新しい年号に変わることで世の中が良い方向に向かってくれたら」北秋田市鷹巣、無職、佐藤フサさん(76)
 「『令』は『命令』にも使われる漢字のため暗いイメージを受けた。『和』は平和という印象で入って良かった。今後、戦争がない平和な時代を期待したい」=大館市、公務員、長崎浩さん(55)
 「テレビ番組等で見ていた予想からすれば意外な元号だが、だんだんとなじんでいくと思う。自分の名前にも『和』があるので、幸せな時代になってほしい」=鹿角市十和田、会社員、小田和人さん(48)
 「県民として菅官房長官(湯沢市出身)の発表は誇らしい。『永』の文字が使われるかなと予想していた。人口減少が進む中、せめて明るい世の中になってほしい」=大館市松館、自営業、三澤舞さん(30)
 「新元号は平和を取り戻すという意味を感じる。平成は震災が多いイメージだったので、これから元気を取り戻していく時代になるといい」=北秋田市小又、高校生、森川尊(みこと)さん(17)
 「『令』の字が入ると予想していなかったが、今まで元号に一度も使われたことがないと聞き、新しい時代への期待感が高まった。穏やかで平和な世を願う」=大館市根下戸町、農業、石田義秋さん(72)
 「和の字は平和を連想させるが、令の意味は想像が付かない。平成は大きな事件が多かった印象を受けていたので、令和は平和な時代になってほしい」=大館桂桜高校、工藤舜矢さん(2年)
 「会見で示された『心を寄せ合う』には育児に通じる部分がある。行政が環境を整備して、子どもを産み育てたいと思える国づくりが、少子化対策につながる」=大館市清水、主婦、明石蛍さん(34)
 「想像していなかったので以外な元号だったが、慣れてくると親しみが湧くと思う。伝統を重んじることはすごくいい」=小坂町、契約社員、和田まり子さん(59)
 「堅い印象を持ったが、日本の歴史と心が感じられる元号。インターネットなど夢物語が現実化した平成が過ぎ、令和がどんな時代になるのかとても楽しみ」=大館市館下、自営業、長崎聡子さん(57)

北秋田市 ウエルカムステーション 森吉山の魅力発信 阿仁合駅 2階 プレオープン

2019-04-02
森吉山の四季を映し出す大型ジオラマ(北秋田森吉山ウエルカムステーション)
 秋田内陸縦貫鉄道(秋田内陸線、本社・北秋田市)が阿仁合駅舎の2階で整備を進めてきた「北秋田森吉山ウエルカムステーション」が、19日の正式オープンを前に1日、プレオープンした。森吉山の魅力を発信するとともに、快適な待合スペースとして活用することを目指したもの。大型ジオラマに森吉山の四季を映し出すプロジェクションマッピングも設置された。
 阿仁合駅は、外国人観光客への対応強化などを目的として2017年度に大規模改修を実施。待合室やレストランスペースを拡大したほか、ホームに面した一角はトレインビュー席とされた。
 今回の改修は、会議室などとして使われてきた2階部分178・2平方㍍を「森吉山観光の情報発信の場」とすることを主な目的に計画。阿仁合駅は森吉山へのアクセス点となっていたが、情報提供がうまく行われていないことが課題だったという。事業は18年度の後半に着手され、約9000万円を投じて改修した。
 エレベーターを新設したほか、大型のジオラマやモニターなども設置。壁の装飾は「森吉山のブナ林」をイメージした。また、大型ジオラマの周囲は壁と同じイメージの「ついたて」が置かれ「木漏れ日の中にいる雰囲気」を目指したという。積み木などが置かれた「キッズスペース」も設けられた。
 このうち、森吉山の大型ジオラマには「春」「夏」「秋」「冬」の季節ごとに、花や滝などの映像が映し出される。大型モニターでは「森吉山に深く関わる地域人」を紹介するビデオを上映する。1階と同様にホーム側にはトレインビュー席を設置。ホームや車両基地、阿仁川沿いの桜も眺められるようなった。
 オープンに合わせて訪れた森吉山ガイドの大川美紀さん(52)とシンガー・ソングライター・ちさとさん(20)の親子は「コーヒーを飲みながら、ゆっくりと列車を眺めていたい。訪れる人に地域の魅力を知ってもらい、再び訪れるきっかけになってほしい」などと話した。大川さんは「森吉山に関わる地域人」に出演しているほか、ちさとさんは楽曲を提供した。
 同社の吉田裕幸社長は「森吉山の魅力を広く発信しながら、交流人口の拡大と内陸線の利用者増を目指したい」と話した。
 18日までのプレオープン期間は午前9時半から午後3時半まで。グランドオープンは19日で、午後0時半からセレモニーを開く。

かづの観光物産公社 地域DMOに登録 北鹿で 2件目 「稼げる観光」積極展開へ

2019-04-02
 かづの観光物産公社(岩船勝広社長)が先月29日、日本版DMO(地域DMO)に登録された。観光庁が同日付で追加登録した21法人の一つ。今回の登録により日本版DMOは123法人となり、北鹿地方では秋田犬ツーリズム(地域連携DMO=大館市、北秋田市、小坂町、上小阿仁村)に次いで2件目。
 日本版DMOは、地域の「稼ぐ力」を引き出すとともに、地域への誇りと愛着を醸成する「観光地経営」の視点に立った観光地域づくりのかじ取り役。主な機能は、地域内外での調査・調整機能の実施により、地域全体としての利益を生み、地域を活性化することとされている。
 登録されると、国の各種支援メニューの提供や総合的なアドバイスなど手厚い支援が受けられる。
 かづの観光物産公社は一昨年11月、地域DMO候補法人として登録され、今回は正式登録となった。
 同公社では「鹿角観光をけん引する中心組織として、今後も稼げる観光を目指して積極的な取り組みを展開していく」としている。

郷土芸能で地域力向上 県内外6団体意見交換 鹿角青年会議所が企画

2019-04-01
郷土芸能の在り方などを探った意見交換会(鹿角市交流プラザ)
 鹿角地域内外の伝統行事、郷土芸能の関係者が一堂に集い、祭り・行事の存続や継承に向けた課題や対策などを話し合う意見交換会「郷土芸能を未来ある次世代へ」が30日、鹿角市交流プラザで開かれた。
 鹿角青年会議所(森谷敦史理事長)の主催。「希望溢れる地域力向上委員会」が担当し、「郷土芸能の今後の在り方や次の世代にどうつなげていくかを考えることで、地域が盛り上がるきっかけになれば」(加藤航委員長)と企画した。
 参加したのは鹿角市の大日堂舞楽、花輪ばやし、毛馬内盆踊り、大湯大太鼓、北秋田市の綴子大太鼓、青森県の五所川原立佞武多の各保存団体等の代表者6人。
 祭り・行事の由来や内容、存続に向けた課題や対策などを発表し合い、意見を交換した。この中で共通して挙げられた課題は人材と資金の不足だった。
 このうち、世界一の大きさで知られる綴子大太鼓は現在、上町と下町が1年交代で行事を行っている。下町若勢会副会長の畠山正和さんは「担い手の人数は少なくなってきている。昔は大体42歳で一線から引く形だったが、下町の場合、卒業する年代は50歳まで延びている」と説明。
 伝統行事の継承と担い手の育成などを狙いに、参加者を広く募集する取り組みなどを紹介しながら「私らの世代はやる、やらないの選択肢はない。やるもんだと思っている」という強い思いを示し、次世代に向けて「私たちがやれることは格好良く見せること。それを今、頑張れることとしてやっている。若い人を引っ張って外の公演に出向き、他の文化と接するのも大事」と強調した。
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