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有償輸送、田代地域で 大館でNPO設立 来年4月の開始目指す

2018-10-17
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NPO法人おおだて福祉ねっとの設立総会(谷地の平分館)
 大館市の田代地域で15日夜、高齢者の移動サービスを行うことを目指した特定非営利活動法人(NPO)の設立総会が開かれた。国が定める公共交通空白地型の「自家用有償旅客運送事業」に取り組もうとするもの。法人の名称は「おおだて福祉ねっと」で、設立時の会員数は11人。今後、法人の設立認証や国への登録申請手続きなどを進めることにしており、来年4月からの事業開始を見込んでいる。
 自家用有償旅客運送は、バスやタクシーなど道路運送法の許可を受けた交通事業者の営業が成り立たない一方で地域での輸送手段の確保が必要な場合に、必要な措置をとった上で市町村やNPO法人等が自家用車を使って提供するサービス。地域のニーズに応じて「交通空白輸送」や「福祉輸送」が取り入れられている。市によると、県内では上小阿仁村や八峰町などで、NPO法人による事業が行われているという。
 田代地域では2017年10月に、地区の行政協力員協議会が上小阿仁村で事業を展開するNPO法人を視察したことがきっかけとなり、事業化へ向けた取り組みを開始。発起人会が準備を進めてきた。市も、今年3月に策定した「地域公共交通網形成計画」に合致する取り組みであることから支援する方針を決め、6月補正予算では「『地域の足』確保推進モデル事業補助金」として、110万4000円を措置した。
 田代公民館谷地の平分館で開かれたこの日の設立総会には、会員11人が出席。発起人代表の藤田三壽さんが「田代地域の高齢者から、外出支援の要望が多く聞かれる。車の運転ができなければ不便で、免許返納に踏み切れない。安全・安心な移動サービスを利用できるシステムづくりが必要と考えた」などとする設立趣意書を朗読したあと定款が承認され、NPO法人おおだて福祉ねっとが設立された。理事長には藤田さんが就任した。
 事業計画によると、本年度は先進地研修や運転担当者の講習、事業の周知や利用会員の募集などを行う。あわせて、法人設立の認証手続きや国への登録申請などを進め、来年4月からの事業開始を目指していく。

「躍動する小坂」実現へ スリム化と効率化を 小坂町19年度予算編成方針

2018-10-17
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職員に対し2019年度の予算編成方針が示された説明会(町役場)
 小坂町は16日、2019年度の予算編成方針を発表した。新年度も重点プロジェクトに掲げる「定住促進」「地元産業間の連携による地域活性化」「安全・安心な暮らし、地域づくり」に取り組み、町が目指す将来像「〝ひと〟と〝まち〟が輝く躍動する小坂」の実現を図る。
 方針は10日に細越満町長、成田祥夫副町長が決定し、この日、各課の主査以上の職員に示した。
 町長は、地方交付税の減額、公債費の支出や各特別会計への繰り出し金が増加に転じることなどを指摘。「既存事業の必要性、有効性、費用対効果などを検証し、一定の縮減を図り、一層の行財政運営のスリム化を図らなければならない。班内で議論をし、一丸となって目標実現へ果敢に取り組む積極的な予算編成を期待する」と述べた。
 町の財政状況は、歳入において、予算編成の基礎となる経常一般財源が18年度決算見込み額から2000万円減額となることが予想され、「財源の確保が非常に厳しい状況」(町財政課)。歳出は、人件費や大型事業の元利償還に伴う公債費、扶助費が上昇傾向となり、特別会計に対する一般会計の繰り出し金や公債費の増も見込まれる。
 このため、起債発行額の増加は次年度以降の負担増につながり、財政構造の硬直化を招く要因となることから、全ての会計において起債発行の抑制に努める。
 予算編成にあたっては、町民生活に必要なサービス水準を保ちつつ、新たな町民ニーズにも的確に応えるとともに、総合計画に基づく施策の充実、強化などのほか、財源の効果的・効率的な活用に取り組むよう促した。
 また、総合計画と町版総合戦略の推進を図るため、重点プロジェクト3点に沿った事業や課の枠を超えた企画の提案を求めた。
 歳入は、関係府省等からの最新の情報収集に努め、可能な限り新規財源の確保に努める。歳出は、既存の事務事業について事業効果の検証、徹底した見直しを行う。消費税率10%引き上げに対応し、来年10月以降に契約するものは新税率での計上を指示した。
 19年度の予算案は、11月21日から30日まで説明聴取を行い、来年1月21日に各課へ内示。町長査定(復活折衝)などを経て、2月4日に決定、26日に議会へ発表する予定。

FDAが5カ月ぶりチャーター便 大館能代空港 23日まで計8便運航

2018-10-17
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5カ月ぶりに運航したチャーター便(大館能代空港)
 北秋田市の大館能代空港で16日、フジドリームエアラインズ(FDA、本社・静岡県)のチャーター便が運航された。今年5月以来5カ月ぶりの就航で、広島県からのツアー2団体約50人を乗せた便が到着。和歌山県の南紀白浜空港に向かうツアー客が搭乗し、出発した。
 大館能代空港ターミナルビル(社長・津谷永光北秋田市長)と大館能代空港利用促進協議会(会長・福原淳嗣大館市長)が同社に働きかけ、2年前に初めて運航。本年度は4、5月に計6便353人が利用した。
 この日は広島空港を出発したチャーター便が午前11時すぎに降り立った。3階の送迎デッキには着陸する色鮮やかな機体を撮影するため愛好家が訪れた。
 ツアー客は空港に到着後、バスで北東北や県内の観光を楽しむツアーに出発した。広島県尾道市から訪れた高橋文子さん(73)は「紅葉を楽しみに参加した。乗り換えがないのでとても楽でいい」と話していた。到着後の機体には熊野古道を巡るツアー客が乗り込んだ。
 今月は23日までの4日間で広島空港と南紀白浜空港発着の計8便を運航する。来月下旬には大館能代空港と静岡空港間で2便の運航を予定している。

自動運転導入へ長期実験 上小阿仁村で本年度 移動のほか出荷、配達も

2018-10-16
自動運転サービスの本格導入に向けた長期実証実験について話し合った協議会(上小阿仁村開発センター)
 国が2020年までの実現を目指して進めている自動運転サービスの本格導入に向けた長期実証実験が、上小阿仁村で18年度中に行われる。昨年度行われた短期実験で使用した設備を活用して1~2カ月の期間で行い、運営主体の構築など導入に向けた課題を探る。15日に村開発センターで協議会が開かれ、関係者が実験の実施について話し合った。
 自動運転サービスの導入は、高齢化社会に対応した新たな道路交通の在り方を探ることが狙い。17年度には上小阿仁村を含む全国13カ所で短期実証実験が行われた。
 村の実験は、積雪がある中山間地域への導入を検証することが目的。道の駅かみこあにを発着点に、公共施設が集中する小沢田集落と隣接する福舘集落を巡る約3・2㌔で8日間にわたって行われ、住民ら延べ100人が利用した。
 協議会には、国や県、村の関係者ら約20人が出席。小林悦次村長はあいさつで「上小阿仁で導入が可能となれば全国各地でも可能となる。村では高齢化により交通弱者が増加しており、サービスの導入に対する期待は大きい」などと述べた。
 続いて昨年度実施した短期実験の結果報告を踏まえて、長期実験の実施について協議した。短期実験の利用者の8割は自動運転サービスの安全性について「信頼できる」と回答、7割は今後も利用したいとして本格導入に期待を寄せたという。
 長期実験は国が示した方針を踏まえ、事業の採算性を探るため利用者から費用を徴収する形での実施が想定されている。運行規模については、短期実験と同様に道の駅を拠点として役場や診療所などを巡るルートを中心に行う考え。地元からは運行ルートの拡大を求める意見が上がり、長期実験の詳細な実施内容と合わせて今後の協議で検討することにした。
 協議会で示された資料では、上小阿仁村における自動運転サービスは「集落から診療所や役場、道の駅などへの移動支援」が目的で、道の駅への農産物出荷や配達サービスも行う方針。本格導入後の運営はNPO法人などが想定されている。

ニホンザリガニ 人工生息地を創出へ 大館市教委が市内2カ所で

2018-10-16
今後の事業計画などについて話し合った委員会(大館郷土博物館)
 大館市内に生息するニホンザリガニの保護を目指す「天然記念物ザリガニ生息地再生委員会」(高橋一郎委員長)の第4回会合が15日、大館郷土博物館で開かれた。市教育委員会が人工増殖研究の進捗(しんちょく)状況を報告。国天然記念物に指定されている同市の南限生息地と同水系の周辺私有地2カ所で、2019年度から順次、人工生息地を創出する工事に着手する方針も示した。
 委員会は17年度に発足。生息環境の悪化が懸念されてきたニホンザリガニと、国天然記念物指定地(同市八幡沢地区)の保護に向けて各種事業に取り組んでいる。
 会合には委員や事務局の市教委歴史文化課職員ら10人が出席。同課担当者が人工増殖研究について報告し、7月中旬から10月上旬にかけてふ化した赤ちゃんザリガニ19匹を飼育していると説明。停電による水槽の温度上昇でふ化に至らなかったケースもあり、19年度は「ポータブル電源1台を用意して対応したい」と述べた。
 人工生息地の創出事業は指定地周辺の2カ所で水路の増設、障害物の撤去などが行われる予定。同課が今後のスケジュール案として、19年度に1カ所、21年度にもう1カ所で着工する計画を提示。それぞれ完工翌年に増殖した赤ちゃんザリガニを放流、定着させてから国天然記念物の追加指定を目指す方針を示した。
 委員は各種事業について意見や助言を述べ、今後の事業計画案を承認した。
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遺跡の価値を体感 北秋田市で縄文まつり 土偶作りに火おこしも

2018-09-09
土器作りを体験する子どもたち(縄文館の広場)
 第18回北秋田市縄文まつりが8日、国指定史跡「伊勢堂岱遺跡」のガイダンス施設「伊勢堂岱縄文館」で開かれた。地域住民らが土偶や土器の製作、火おこしなどを通じて遺跡をつくった縄文人の生活を体験。世界遺産登録を目指す遺跡の価値を確認した。
 伊勢堂岱遺跡の保存や利活用に取り組む市民グループなどでつくる実行委員会(佐藤善壽委員長)の主催。縄文時代と遺跡の魅力を広く知ってもらおうと体験型の催しを中心にしたイベントを行っている。
 縄文館周辺の広場には土器や土偶、勾玉(まがたま)の製作、縄文料理作り、火おこしなどを体験できる縄文青空教室が開設され、子どもたちは縄文人の気分になって熱心に取り組んでいた。
 土偶の製作体験では、多くの市民が伊勢堂岱遺跡のシンボルとなっている板状土偶や、市内の白坂遺跡から出土した「笑う岩偶」などをモチーフにオリジナルの土偶作りに挑戦した。
 遺跡近くの川にも遡上(そじょう)することから「縄文人も食べたのでは」とされるサケと、地元産の野菜を使った縄文大鍋が限定100食で振る舞われ、多くの人が舌鼓を打っていた。
 地元の児童生徒でつくるジュニアボランティアガイドによる遺跡の案内も行われ、訪れた人たちに世界遺産登録に向けた地域の盛り上がりを感じさせていた。

無事祈る「権現舞」 小坂町の出羽神社例大祭 舞手を若手が継承

2018-09-09
新たな舞手によって奉納された「出羽神社権現舞」(出羽神社)
 小坂町の町指定無形民俗文化財「出羽神社権現舞」が8日、上小坂にある出羽神社の秋の例大祭で奉納された。今年は舞手を若者に交代。先輩から受け継いだ若者が地域の平穏無事や無病息災、五穀豊穣(ほうじょう)を祈りながら、地域住民らの前でしっかりと舞って大役を果たした。
同神社はかつて「新山堂」と呼ばれ、本尊は木造の権現様であったといわれている。
 権現舞は春と秋の例祭に上、中、下小坂地区の有志が輪番制で奉納していたが、1965年ごろに中断。2002年に氏子有志が保存会(工藤保会長)を結成し、03年に獅子頭を新調したほか、神具、衣装、楽器などをそろえ、05年に復活させた。舞の種類は「お国入り」「四方固め」「もたろう」「米汲み」の4種類。
 今年はこれまで担当していた舞手が参加できないことから、新たな舞手として上小坂の杉原圭悟さん(23)に白羽の矢が立った。権現舞の復活後、4代目の舞手となった杉原さんは、保存会員の熱のこもった指導を受け、この日の例大祭を迎えた。
 多くの地域住民らが見守る中、杉原さんはかねや笛、小太鼓などによる軽快なはやしに合わせ、習得したばかりの「四方固め」を繰り広げた。りんとした表情で無事にやり遂げた杉原さんに、住民たちから大きな拍手が送られていた。
 「地元のために」との思いで大役を引き受けた杉原さんは「練習通りできた」とほっとした表情。「地域に伝わる貴重な伝統なので大事に引き継いでいきたい」と話した。
 保存会の工藤義幸事務局長は「出来は100点満点。こうして若者が引き継いでくれてうれしい」と笑顔だった。

認知症への理解広めよう たすきつなぎ呼び掛け 大館、北秋田で「RUN伴」

2018-09-09
オレンジ色のTシャツを着て、大館市内を歩く参加者(大館市片山町)
 認知症を啓発しながら関係者や一般市民がたすきをつなぐ「RUN伴(ランとも)AKITA2018」(渡部勝実行委員長)が8日、県内4カ所で始まった。県北地区のスタート地点・大館市では、約20人が認知症支援の象徴であるオレンジ色のTシャツを着用して約4㌔を歩き、理解や協力を呼び掛けた。
 「RUN伴」は認知症になっても安心して暮らせる地域を目指して、支援の輪を広げようと2011年に北海道で始まったランニングイベント。NPO法人認知症フレンドシップクラブ(本部・東京都)と各都道府県の実行委の主催で、毎年北海道から沖縄まで全国を縦断する形で行われている。今年は7~11月に各地で実施され、秋田では9月8、9日の2日間で企画した。
 県内ではこの日4エリアで始まり、県北エリアは大館市からスタート。病院や介護・福祉事業所の職員、市長寿課職員、見守りボランティア、家族ら約20人が参加した。いとく大館東店に集まり、カウントダウン後に出発した。
 オレンジ色のTシャツを着て、オレンジ色ののぼり旗や横断幕も掲げながら、新町、大町、片山町を歩いた。高齢者施設に立ち寄り、利用者らから歓迎を受ける姿も。いとく片山店でゴールテープを切り、たすきを次の北秋田市の関係者に引き渡した。いとく2店では認知症サポーター養成講座などを周知するポケットティッシュを買い物客に配布した。
 続く北秋田市では関係者が約4・5㌔を歩き、能代市にたすきをつないだ。
 初めて参加した大館市立総合病院の精神保健福祉士、田畠慎さん(38)=同市比内町=は「いろいろな人が参加、協力してくれ楽しかった。オレンジ色の意味をPRする良い機会になった。認知症への理解が広まっていけば」と話した。
 9日には県内4エリアのたすきが秋田市に集まり、秋田市役所前でゴールを迎える。

函館から到着「おかえり」 米内沢・前田小修学旅行団 1日遅れで元気な顔

2018-09-08
児童の無事を喜ぶ保護者(米内沢小学校)
 6日に発生した北海道の地震の影響で、修学旅行先の函館市で足止めされていた北秋田市米内沢小学校(佐藤洋子校長)と前田小学校(木下隆校長)の連合修学旅行団が7日、当初の予定より1日遅れて学校に到着した。米内沢小では退団式が行われ、保護者らが子どもたちの無事を喜んだ。
 修学旅行団は2校合同で、6年生26人と引率の教員5人の計31人で構成。5日から1泊2日の日程で函館市内に滞在していた。
 市教委や修学旅行団長を務めた佐藤校長によると、5日は自主研修などを終えて函館市内のホテルへ宿泊した。就寝中に地震が発生し、函館市内では震度5弱の揺れを観測。教員がすぐに児童全員の無事を確認した。
 2日目に予定していた見学などは中止し、そのままホテルに滞在。佐藤校長によると、児童は「不安もあったと思うが、顔に出さずに落ち着いて行動していた」という。停電のため食事提供はなかったが、函館市に住む教員の親族が食事や飲料の調達に協力。弁当やカップラーメンなどきちんと食事を取っていた。
 当初は6日に学校に戻る予定だったが、乗車予定の新幹線が運休。フェリーも当日中に乗船のめどが立たなかったため、ホテルに延泊を決めた。夜に翌日の大間行きのフェリーの予約が取れ、7日午前9時半ごろに函館市を出発。青森県大間町に到着し、バスで米内沢小に向かった。
午後5時ごろ、児童らを乗せたバス2台が同校に到着。バスから児童が降りてくると、到着を待っていた保護者が「お帰り」と声を掛け、子どもの無事を喜んだ。
 退団式が終わり解散すると、保護者のもとへ児童が駆け寄った。児童と保護者は緊張がとけたように涙を流したり、「無事でよかった」と笑顔を見せたりしていた。
 児童の母親(38)は「元気そうな顔を見ることができて安心した。きょうはとにかくゆっくりさせたい」と安心した様子。米内沢小の成田旺右(おうすけ)さんは「暗い中でご飯を食べている時に、いつ帰れるか不安になった。怖かったけどお母さんに会えてほっとした」と話していた。

大館市に新移住プロデューサー 秋田市出身の工藤さん 「市の魅力広く発信を」

2018-09-08
福原市長に意気込みを語る工藤さん(大館市役所)
 都市部から大館市への移住促進を図る「移住プロデューサー」(地域おこし協力隊)として、秋田市出身の工藤花恵さん(31)が着任した。移住交流課配属で「市の魅力を内外に広く発信して人を呼び込みたい」と意気込んでいる。7日に市役所で福原淳嗣市長から辞令交付された。
 工藤さんは秋田北高―青山学院大英米文学科卒で、以後は都内のアパレルメーカーに勤務。「帰省のたびに古里が閑散とさびしくなっていくのを感じていた。秋田を元気にしたかった」と応募。8月下旬に神奈川県川崎市から移住した。
 大館は秋田犬や曲げわっぱ、きりたんぽなど「全国に通用する地域素材が多い」印象を持つ。「特産に限らず、多くの出会いを通じて大館の人の魅力も掘り起こし、全国に発信できれば」と話した。まずは移住者の一人として関心のアンテナを広げる。趣味の山登りに関連した山菜採りや、曲げわっぱ作り体験にも興味があるという。
 市の移住プロデューサーは、工藤さんを組み入れた全4人が女性。首都圏などでの移住フェア出展、市内でのイベント「大館びとの会」開催など、移住や定住関連の業務をする。
 辞令を手渡した市長は「人脈や出会いを大切に、人と人が生み出す化学反応を起こしてほしい」と激励した。
 1日現在、同市の協力隊は工藤さんを含み移住交流課、観光課、市教委配属の計12人。本年度はこれまで3人を採用しており、工藤さんは4人目。着任は9月1日付けで、任期は最長3年間。

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新開地の桜並木再整備 剪定から着手へ 大館市が地元住民に説明会

2018-08-21
新開地の桜並木で開かれた説明会(幸町)
 大館市が歴史まちづくり事業の一つとして本年度から進める「新開地の桜並木」(幸町)の再整備事業で、地域住民らを対象とした説明会が20日、現地で開かれた。市は桜の剪定や土壌改良の進め方、路面舗装の美装化の方法などを説明。桜の木の剪定(せんてい)等については理解が得られたことから、発注に向けた準備を進めるとしている。
 新開地は、料亭街を東西に通る市道幸町1号線170㍍。幅15㍍で中央部に植樹帯があり、昨年3月に国の認定を受けた市歴史的風致維持向上計画の重点区域に含まれている。
 桜は1914(大正3)年、大正天皇即位を記念して貸座敷が共同で植樹した。34(昭和9)年9月の火災で並木も炎に包まれ、残ったのはわずか3本。「復興は桜から」とばかりに料理屋の経営者が翌35年、再び植えた。2001(平成13)年に4車線の市道開通で並木通りは分断、2本の桜が切られ、現存するのはソメイヨシノ15本となっている。
 今回の再整備は、歴史まちづくり事業の中で「桜並木通りの修景整備」として取り組む。老齢化した樹木の再生や植樹帯の更新、路面舗装の美装化などを進めることで歴史的な景観形成を図るとともに、市民や観光客らが街歩きしたくなるような整備を目指す。
 昨年から、地元の新富町内会(野口和哉会長)との間で意見交換を重ねてきた。住民からは「老木で倒れかかっているが景観は良く、開花時もきれいなので存続を」「除雪車の通行時に低い枝が支障となってきた」などの声が上がっていた。また、桜の生育調査の結果、テングス病や腐食が目立つ一方で、新しい幹や枝が出て樹勢が回復してきていることも判明している。
 この日の説明会は、具体的な整備手法などを示すとともに、事業への理解を求めようと開催。新富町内会の会員ら10人余りが参加した。
 建設部まちづくり課の担当者は、桜の樹形整理について「テングス病などの枝を剪定するほか、道路の部分にかかっている枝を切り落としたい」などと説明。植栽地は「道路の通行に影響しない部分は、幅を広げたい。縁石は、景観型のものを再構築したい」とした。路面舗装の美装化では、使用する舗装材の色を複数案示し、意見を聞いた。
 住民からは、枝の剪定については異論は出されず、市側も発注に向けた準備を進める方針。路面の美装化などは、町内会の総会で改めて意見を聞くことにした。

収穫体験「一番の思い出」 鹿角市で交流事業のよつぎ小 最終日は八幡平小へ

2018-08-21
ゲームを通して楽しく交流するよつぎ小と八幡平小の児童たち(八幡平小)
 鹿角市の都市農村交流事業で、市内農家での農業体験などに取り組んできた東京都葛飾区よつぎ小学校(工藤洋巳校長)の4~6年生31人は20日、3泊4日の滞在を終えて帰京した。
 最終日は八幡平小(青山秀人校長)で6年生35人との交流会に臨んだ。児童たちは、両校がそれぞれ考えた数種類のゲームやレクリエーションを、一緒のグループになって満喫。始めは緊張した面持ちを浮かべていたが、すぐに打ち解け合い、あちこちで笑顔が見られた。
 最後にプレゼント交換が行われ、よつぎ小から葛飾区の郷土かるたやピンバッジなど、八幡平小から八幡平にちなんだポストカードやハンカチなどが贈られた。
 八幡平小の畠山鉄生さん(11)は「積極的に話しかけて仲良くなることができた。2、3人と友達になれた」とうれしそうだった。
 交流事業に初めて参加したよつぎ小6年の山口七海さん(12)は「農家の人がとてもやさしくて楽しい4日間だった。ブルーベリーなどの収穫が一番の思い出」と満足した表情。八幡平小との交流は「みんなと遊べて楽しかった」と笑みをこぼした。

遊休地の作付け調査 北秋田市農業委 農地パトロール始まる

2018-08-21
遊休農地の現状を確認した北秋田市農業委員会の農地パトロール(阿仁前田)
 北秋田市農業委員会(後藤久美会長)は20日、森吉地区で農地パトロールを行い、新たに遊休化が確認された農地の状況や、過去の調査に基づき改善を指導した遊休農地の現状を調査した。パトロールは31日までに市内4地区で行う予定。結果を踏まえて所有者に改善指導を行い、耕作の再開を促すなどして農地利用の推進につなげる。
 優良農地の確保と有効利用に向けて遊休農地の解消と発生防止を図るとともに、意欲がある農業者への農地集積を推進することが狙い。改正農業委員会法で遊休農地の発生防止など「農地利用の最適化」は農委の必須業務と位置付けられている。
 パトロールは地区ごとに選任された農地利用状況調査員が実施した調査を基に実施。過去のパトロールに基づいて耕作の再開や管理を指導した農地と、今年の調査で新たに遊休化が確認された農地を訪れて状況を直接確認した。
 昨年度の調査で遊休化が確認された農地4カ所のうち3カ所は大豆の作付けや除草が行われるなど改善が見られた。雑草や樹木が繁茂するなど改善が見られない農地については、所有者の利用意向を確認するとした。
 新たに遊休化が確認された農地については、所有者に対して改善を指導する。新規に確認された農地には土地改良区から「非農地」と判断するよう求められている農地も含まれており、パトロールの結果を踏まえ、関係機関と協議した上で判断することを確認した。

漆塗りと金箔の屋台 花輪ばやし開幕 夜徹してにぎやかに

2018-08-20
きらびやかな屋台と勇壮なはやしが見物客を魅了した駅前行事(JR鹿角花輪駅前)
 鹿角市の夏を華やかに盛り上げる、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産で国の重要無形民俗文化財「花輪ばやし」が19日、2日間の日程で始まった。日本三大ばやしの一つ。優雅で迫力いっぱいのはやしに合わせ、10町内の豪華絢爛(けんらん)な屋台が花輪中心部を練り歩き、大勢の見物客らを魅了した。
 初日は午後5時30分ののろしの合図で、各町内の屋台が御神体が安置されている谷地田町の御旅所へ運行。始まりのあいさつなどを行ってから、各屋台がJR鹿角花輪駅前へパレードした。
 天候と日曜開催と日程にも恵まれ、駅前行事が行われる駅前の桟敷席と周辺は、大勢の見物客で埋め尽くされた。同7時50分すぎ、きらびやかな屋台が次々と姿を現し、三味線、太鼓、しの笛、すりかねで奏でる勇壮なはやしの競演が繰り広げられた。
 桟敷席の前では、屋台と屋台をぎりぎりまで詰め寄らせたり、若者たちの威勢のいい掛け声が響き渡り、見物客から拍手と歓声がわいた。今年の応援隊で本県出身のフリーアナウンサー相場詩織さんも桟敷席から、熱気を肌で感じながら、花輪ばやしを堪能していた。
 一列に勢ぞろいした屋台の前では、厳粛な儀式「サンサ」が披露された。駅前行事終了後、再び各町内へ向かってのパレードが行われた。
 最終日の20日は、駅前行事(午後8時40分~9時30分)や「赤鳥居詰」のほか、21日未明まで各町内で演芸などが行われる。
 花輪ばやしは、花輪の総鎮守、幸稲荷神社の祭典で奉納される祭礼ばやし。哀調を帯びた行進曲風の「本囃子」など12曲が伝承されている。2014年に「花輪祭の屋台行事」として国の重要無形民俗文化財に指定。16年に「山・鉾・屋台行事」として全国33の行事とともにユネスコ無形文化遺産に登録された。

まちなかでコスプレ 北秋田市 市内外から愛好者大勢

2018-08-20
協力店の中で、写真撮影に応じるコスプレ愛好者の女性(カスクドール)
 人気アニメなどのコスチュームプレイを楽しむイベント「めちゃアニキタアキコスタ」が19日、北秋田市民ふれあいプラザ「コムコム」を主会場に開かれた。登場人物そっくりの衣装に身を包んだ愛好者らが大勢来場。周辺商店街でにぎやかに写真撮影し、休日の街と一体になって楽しんだ。
 アニメ好きの市民らでつくる実行委員会(高井淳会長)が主催。初開催した昨年、好評だったため、2回目の今回はコムコムからJR鷹ノ巣駅前まで約600㍍間の商店街から協力を得て、「地域密着型」を意識したスタンプラリーを実施した。
 商店街と一体になったコスプレイベントは東北地方で福島市など一部に限られ、珍しいという。短文投稿サイト「ツイッター」などで評判が広がり、開会1時間後の正午時点で120人を超えるコスプレ愛好者が受け付けを済ませた。さらにアマチュアカメラマンや見学者も続々と詰めかけた。
 コスプレの愛好者は10~20歳代の女性が目立ち、服やメーク、髪はお気に入りのアニメの世界をそのまま再現。協力店の前でポーズを決め、記念撮影していた。ゲームやアニメで人気の「薄桜鬼」の登場人物に扮(ふん)した鎌田隆太さん(30)、舞さん(31)夫妻=三種町=は「コスプレは初挑戦。地元にこういうイベントがないので新鮮で良いと思います」と話した。
 シャッターを閉めた店舗が多い商店街は休日になると人通りがまばら。この日は若者たちがにぎやかに散策した。趣旨に賛同した14店舗は店内撮影を許可して開放した。愛好者が気軽に足を運ぶなど一定の集客効果があったという。軽食や雑貨を販売する「カスクドール」(松葉町)はクマをかたどったパフェを限定販売し、人気を呼んでいた。
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