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新型コロナ 患者、隔離して運べ 大館市立総合病院 県北初の専用機材 職員らの感染を防止

2020-10-27
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隔離型搬送資機材を活用した訓練に臨む消防職員(大館市立総合病院)
 新型コロナウイルス患者からの感染拡大を防ごうと、大館市は陰圧装置付隔離型搬送資機材を導入した。県北では初めて。26日は市立総合病院で資機材を活用した救急搬送訓練を行い、病院間での患者搬送、受け入れ時の対応を確認した。
 コロナ患者に対応する消防隊員や病院職員への感染拡大を防ぐため導入した。購入費は約170万円で、総務省の補助金を活用した。
 隔離型搬送資機材は透明なビニールで覆われており、バッテリー駆動のバキュームシステムで内部を陰圧状態に保つもの。3カ所にフィルターが付いており、空気の入れ替えができるが、内部のウイルスを吸着して外部に流出させない構造となっている。ゴム手袋も取り付けられ、収容後の触診も可能。耐久性の高い素材で、長さ216㌢、幅71㌢、高さ47㌢。
 感染症指定医療機関の市立総合病院では、新型コロナウイルス感染者(疑いを含む)のうち、透析患者、妊婦らリスクの高い患者について2次医療圏を越えて受け入れるケースも考えられ、主に陽性判定を受けた患者を病院間搬送する際に使用する。訓練では妊娠後期の陽性患者を、他地域の医療機関から市立総合病院に搬送するという想定で行った。
 市消防本部職員や同病院の医師、看護師ら18人が参加。防護服に身を包んだ消防職員3人が救急車から搬送資機材を下ろし、ストレッチャーに乗せて病院内へ移送、病院職員へ引き渡した。院内ではその後、陽性患者専用の動線で病室へ移動する流れも確認。他医療機関との情報伝達や、現場での連携も確かめた。
 同病院の桜庭寿志事務局長は「隔離型搬送資機材は患者や病院、消防職員の不安を軽減するもの。院内での感染防止を図りながら、円滑に患者を引き継ぎたい。関係医療機関、消防と連携しながら的確に対応していく」と話した。
 このほか消防本部は今月中に、所有する救急車全4台の運転席と傷病者室の間に隔離壁を設置する予定。佐々木洋一警防課長は「隊員自らの感染防止に努め、市民の安心安全を守っていきたい」としている。

生け花で花の魅力を 大館市内小学校 「花育講座」スタート 長木皮切りに体験活動

2020-10-27
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楽しみながら花を生ける児童たち(長木小)
 植物と積極的な関わりを持ち、自然を身近に感じる体験学習「花育教室」が26
日、長木小学校(貝森逸子校長)を皮切りに大館市内の小学校で始まった。北鹿地方では初めての取り組み。子どもたちに花の魅力を知ってもらうとともに、花や緑に親しみ育てる機会を通じて、優しさや美しさを感じる心を育む狙いだ。
 県花きイノベーション推進協議会(渡部謙会長)と花育「一花一葉」推進協議会(大沢重己委員長)の共催事業の一環。両協議会は、花との出合いの場となる公教育「花育授業」の実施・サポートを展開している。
 2017年から県内の生花店から講師を招き、秋田市内の小学校で1~2年生を対象に花育教室「一花一葉講座」を開催。本年度は県農林水産部・園芸振興課の協力で、大館市内の小学校で開かれることが決まった。
 「一花一葉」とは、一輪の花と一枚の葉を使って、自由な発想で「花と葉をデザイン」する生け花の表現方法。講座には市内生花店4店舗(花ドーム、アバフローリスト、クローバー、カネヤ生花店)とJAあきた北が協力。市内産のダリアを使って、4店舗の代表者が講師を務める。
 皮切りとなったこの日は、4店舗の代表者や両協議会員らが来校。1年生16人を対象に講座を開いた。はじめに、花の種類や名前を当てる「お花クイズ」でダリアの種類が3万種類あると教えられると、児童たちは驚きの声を上げた。
 生け花では、児童たちがハサミの使い方や葉脈の切り方を教わり、葉を切ってねじったり、結んだりして楽しみながら、一人一人個性あふれる作品に仕上げた。児童からは「楽しかった」「家に帰って大切に育てる」などの声が上がり、杉田楓乃さんは「お花のことをよく知れたので、もっといろいろな花を見てみたい」と話した。
 講座は12月上旬まで市内8小学校で開く予定。4店舗の代表者が交代で各校を訪問する。花ドームの虻川洋行代表取締役は「この事業を通じて花の魅力を知り、より身近に感じるきっかけになってくれれば」と述べた。

縄文遺跡世界遺産推進シンポ オンラインで来月28日 鹿角、北秋田で上映も

2020-10-27
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 秋田縄文遺跡世界遺産推進シンポジウムが11月28日午後1時半から、ウェブ会議システム「Zoom」を活用して行われる。参加無料。鹿角市の大湯ストーンサークル館と北秋田市民ふれあいプラザコムコムで配信を同時上映することにしており、参加者を募っている。
 北東北歴史懇話会(秋田産業サポータークラブ、藤盛紀明会長)と鹿角市、北秋田市が主催し、県教委などが後援。懇話会では東京都を中心に、秋田県の歴史に関するシンポジウムを毎年開催している。本年度は「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録を支援する目的で県の縄文遺跡をテーマに企画したが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から初のオンラインイベントとして実施する。
 「北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録について」と題して、日本イコモス国内委員会委員長で東京大学名誉教授の西村幸夫さんが画面越しに講演する。終了後は西村さんと藤盛会長の意見交換。このほか、伊勢堂岱遺跡と大湯環状列石について各市教委が説明する。
 視聴方法が分からない人も参加できるよう、ストーンサークル館とコムコムで同時上映も行う。懇話会の藤盛会長は「講師とともに世界遺産登録後の縄文遺跡の未来を考えてみたい。ぜひ参加いただけたら」と参加を呼び掛けている。
 参加希望者はメールで▽氏名▽住所▽出身地(市町村単位)▽メールアドレス▽連絡方法▽開催情報の入手元―を記載して申し込む。オンライン参加は先着90人限定。
 オンライン参加の申し込みは県東京事務所内の石田さんか千葉さん(メールIshida-Kento@pref.akita.lg.jp、電話03・5212・9112)。同時上映への参加申し込みは大湯ストーンサークル館(oyusccenter@city.kazuno.lg.jp)か、北秋田市教育委員会(be-bunka@city.kitaakita.akita.jp)。

大館市山田 地域の魅力動画で発信 県がナメコの収穫など撮影 関係人口の創出へ

2020-10-26
山田部落会が栽培する原木ナメコの収穫作業などを動画撮影した(大館市山田地区)
 首都圏などの大都市在住者に向けて地域の魅力を広く発信し、関係人口の創出につなげようと県は25日、大館市山田地区でPR動画の撮影を行った。キノコの露地栽培や山菜販売など、地域資源を生かした〝ムラビジネス〟に取り組む山田部落会(赤坂実会長)の活動の様子を動画に収めた。
 県が力を入れる「県外在住者と連携した関係人口創出・拡大事業」の一環。大都市在住者に「観光以上移住未満」の立場で地域の活動に関わってもらい、来年度以降の関係人口を増やす狙いがある。当初は首都圏在住者らを本県に招致し、地域住民と活動を共に行うことで地域の魅力に親しんでもらう予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い計画を変更。地域の魅力を収めたPR動画を撮影し、情報発信することにした。
 県地域づくり推進課の佐々木智子主査ら約10人が訪れた。農業生産品の流通・消費などを学ぶ秋田県立大アグリビジネス学科の学生3人も参加し、撮影やキノコの袋詰め作業を手伝った。
 同部落会では2010年から「キノコの里づくりプロジェクト」と題して、原木マイタケや原木ナメコの栽培を開始。自然に近い環境で露地栽培を行うため品質がよく、現在は千葉県のスーパーなどにも販路を拡大しているという。
 一行は同部落会が管理する原木ナメコの栽培場を訪れ、収穫作業の様子を動画に収めた。栽培場にはナラやヤマザクラの原木600本が所狭しと並び、所々でツヤのあるナメコが顔を出していた。赤坂会長は「傘の裏側に薄く膜が張っているのが一番いいナメコ」などと説明しながら、収穫の仕方を解説。指導を受けて大学生らが収穫する様子を撮影した。佐々木主査は「地域住民だけで集落環境を維持していくのは厳しい時代。事業を通じて都市圏の人に地域の魅力を知ってもらい、将来的には都会の人が率先して地域に来てくれるような関係をつくっていきたい」と展望を語った。
 県内の他集落でも同様の趣旨の動画撮影を行っており、山田地区で撮影した動画は編集作業を行った上で来年1月ごろ、首都圏在住者を招いて行うオンライン交流会で上映する予定。赤坂会長は「都会の人に過疎集落について関心を持ってもらういい機会になる」と期待していた。

東北「山・鉾・屋台」協議会 祭り再開へガイドライン 花輪ばやしなど5団体

2020-10-26
来年の花輪ばやし再開への思いを語る戸澤会長(ホテル茅茹荘)
 新型コロナウイルスの影響で今夏の祭典が中止となった花輪ばやし祭典委員会の戸澤正英会長は、24日に鹿角市のホテル茅茹荘で開かれた若者頭協議会通常総会・懇親会の席上、来年の再開に強い意欲を示した。東北にあるユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」の5保存団体で構成する「東北山・鉾(ほこ)・屋台協議会」が足並みをそろえ、再開に向けたガイドラインを策定するよう提案したことも明らかにした。
 同協議会の構成メンバーは花輪ばやし、「角館祭りのやま行事」(仙北市)、「土崎神明社祭の曳山行事」(秋田市)、「八戸三社大祭の山車行事」(青森県八戸市)、「新庄まつりの山車行事」(山形県新庄市)の各保存団体。いずれも今年の祭りは中止を余儀なくされた。
 戸澤会長は「来年は何が何でもそれぞれの祭りをやりたいと思っている。いろいろな課題が出てくると思うが、5団体が同じ方向で進みたい。そのためのガイドラインを一緒に作りたい」と思いを語った。
 今月中旬、戸澤会長がその旨を協議会事務局の八戸市教育委員会に提案したところ、快諾を得たという。今後、事務局が各団体に案内を出す予定。
 行政も含めたガイドライン策定の第1回会議は来月、八戸市で開催する見通し。数回の会議で方向付けを出したい考え。
 戸澤会長は「いろんな意見を拝借し、それを集約していきたい。例えば箱根駅伝など他の団体や行事を参考にしながら、来年はぜひ祭りをやる方向で一生懸命考えていきたい」と再開への思いをにじませた。
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北秋田市 まちなかトーブ こども食堂初開催 テークアウト形式で

2020-09-29
事前に調理したカレーなどを受け渡したまちなかこども食堂(北秋田市材木町)
 北秋田市の市民団体・まちなかトーブ(村岡典子代表)は27日、食の大切さを伝える「まちなかこども食堂」を初めて開催した。新型コロナウイルス感染予防のため、団体のメンバーが調理した食事をテークアウト形式で無料提供。親子17組が、同市材木町の会場で受け取った夏野菜カツカレーを自宅で味わった。
 被災地支援やボランティア活動に取り組むまちなかトーブが、次世代を担う子どもの成長支援や地域で子どもを支える仕組みづくりを目的に開設。地域を元気にする活動を支援する「あきたスギッチファンド」の採択を受け、本年度中に全3回開催する予定。
 鷹巣地区内の保育園を通じて事前予約制で受け付け、17組57人分の食事を調理。野菜や肉は地元産を積極的に使用したほか、子どもたちが食べやすいよう調理を工夫した。デザートや菓子の詰め合わせ、カレールーは市内外の店や団体から寄付された。
 同市材木町の「お食事処 よねざわや」の駐車場を借りて受け渡し用のスペースを設置。調理や誘導係として会員やボランティア計20人が参加し、フェースシールドやマスクを着用して対応した。
 メニューはトマトの水分を生かして作った夏野菜カツカレーや、サラダ、カボチャのパンナコッタ。訪れた子どもたちは容器に入ったカレーなどを見ると「おいしそう」などと話し、家族とともに自宅へ持ち帰った。
 今後は鷹巣地区以外での開催も検討しているといい、来年以降も継続予定。村岡代表は「子どもたちと一緒に調理するなど、新型コロナが終息したら、さまざまな内容で開催したい。食の大切さを感じてもらえたら」と話していた。

 
 

北鹿中学新人野球 合川が13年ぶりV 最優秀選手に佐藤(合川)

2020-09-28
表彰式で優勝杯などを受け取る合川の選手たち(ニプロハチ公ドーム)
 第66回北鹿中学校新人野球大会(北鹿新聞社、ニプロハチ公ドーム共催、大館北秋田中学校体育連盟、鹿角中学校体育連盟、大館市教育委員会後援)は27日、大館市のニプロハチ公ドームで準決勝、決勝を行った。決勝は合川が6―3で北陽を破り、13年ぶり5回目の優勝を果たした。
 優勝した合川は、今月中旬の大館北秋田秋季総体で準々決勝敗退。悔しさをバネに臨んだ本大会で見事栄冠を手にした。
 本大会は新型コロナウイルス感染防止のため開閉会式は行わず、出入り口のサーモグラフィーカメラで入場者の検温を徹底。観戦者も選手の保護者に限定して実施した。決勝戦後の表彰式も簡略化して実施するなど、例年とは違った雰囲気の大会となった。それでも選手たちは、中学生らしいはつらつとしたプレーで白熱した試合を展開していた。
 最優秀選手賞は佐藤蓮(合川2年)、優秀選手賞は相馬英典(同)、花田晴空(同)、藤盛聖海(北陽2年)の各選手に贈られた。

 

地元から祝福、期待の声 ミスワールド・日本代表に 金谷鞠杏さん=大館市出身

2020-09-28
地元から祝福、期待の声 ミスワールド・日本代表に 金谷鞠杏さん=大館市出身
ファイナリスト35人の中から日本代表に選ばれた金谷さん(ⓒミス・ワールド・ジャパン)
 女性の美しさや品格、タレント性などを競う世界大会「ミス・ワールド2020」の日本代表に、大館市出身の金谷鞠杏(まりあ)さん(18)=エイベックス所属=が選ばれ、世界大会に出場することが決まった。地元で活動を共にしたり、交流があったりした人々からは、快挙を祝う声や今後のさらなる飛躍を期待する声が聞かれる。
 金谷さんが中学時代から家族ぐるみで交流し、応援を続けている日景之美さん(57)=大館市御成町=は「日本代表に決まった時は涙が出た。鞠杏がモデル、アーティスト、日本代表と次から次と自分の夢をかなえていく姿にすごく元気をもらっている」と話す。「中学の時から努力家で、ダンスを完璧になるまで何時間も踊り続けるような子だった」と振り返る。「大館が大好きで、帰省した時に会うと『夢をかなえる』『頑張って恩返しするね』と言っていた。これからもみんなを笑顔にしてほしい」と願いを込める。
 同市のご当地アイドル「まちあわせハチ公ガールズ」に在籍当時、ステージパフォーマンスを指導した演出家の石井瑠威さん(43)=同市大町のダンスオデッセイバレエアカデミー代表=は映像から伝わるオーラ、輝きを見て、「代表に選ばれるのは当然」と確信していたという。「彼女の努力や信念を知っているから。いろいろな方から指導を受け、努力して、それが表に出て輝きになっている。厳しい要求にもひるまず向かい、失敗をバネに改善する努力を怠らない姿を知っている。のびのびと自分の歩みを信じて活躍してほしい」と期待した。
 「まちあわせハチ公ガールズ」時代に、約1年間活動を共にしたシンガー・ソングライターの大川ちさとさん(21)=大館市=は「鞠杏がミス・ワールド日本代表に選ばれたと知った時は本当に驚いた。アイドル時代からすごい努力をしていた。今回も今までも誰にも負けないくらい頑張ったと思う。自分ももっと頑張らないと。これからも体調に気をつけながら活動してほしい。世界大会も応援している」とエールを送った。

 

 

精鋭8校で熱戦開幕 北鹿中学新人野球 ベスト4決まる

2020-09-27
1回戦、十和田―大館南の熱戦(ニプロハチ公ドーム)
 初日の26日は大館市のニプロハチ公ドームで1回戦4試合を行い4強が出そろった。十和田は初回に奪った3点のリードを守り切り、大館南に競り勝った。北陽は主戦の藤盛聖が6回無安打無得点の好投で隙を与えず、大館一に快勝。森吉は2投手の継投策で鷹巣に完封勝利。合川は6回の4得点で一気に流れを引き寄せ八幡平を下した。最終日の27日は準決勝、決勝を行う。新型コロナウイルス対策で入場制限を行っており、注意を呼び掛けている。
 ◇1回戦(ニプロハチ公ドーム)
大館南 0200000 2
十和田 300000× 3

 ▽二塁打=阿部(十)▽併殺=大館南1▽捕逸=十和田2▽守備妨害=大館南1
大館一  000000  0
北 陽  020014× 7

     (6回コールド)
 ▽二塁打=貝森(北)▽暴投=大館一2▽捕逸=大館一2
鷹 巣 0000000 0
森 吉 000020× 2

 ▽三塁打=小塚春(鷹)▽捕逸=鷹巣1
八幡平 0001000 1
合 川 000104× 5

 ▽併殺=合川1▽捕逸=八幡平1、合川1▽ボーク=八幡平1▽野選=八幡平1

インフルエンザ予防接種 北鹿市町村 助成拡大や増額の動き コロナと同時流行防止で

2020-09-27
 新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行を防ごうと、大館市は本年度に限り、インフルエンザ予防接種費の助成対象を全市民に広げる。期間は10月1日から2月末までで、医療機関には例年より早く予約や問い合わせが寄せられている。市は「重症化するリスクが高い65歳以上の人に優先的に接種してほしい」と協力を求める。北鹿地方の他の市町村でも助成対象の拡大や助成額を増額する動きがある。
 大館市はこれまで定期接種の65歳以上と、60~65歳未満で重度の障害を持つ市民に1000円、任意接種の生後6カ月~中学3年生に1回1500円を助成。健康課によると、2019年度の接種率は65歳以上が49・5%、0歳~中学3年生が61・9%だった。
 本年度は接種が可能な生後6カ月以上の全市民に一律2000円を助成する。市内医療機関で予防接種を受ける場合、会計時に2000円を差し引いた額を支払う。2回接種が必要な13歳未満には、1回につき2000円を助成する。
 健康課の調べでは、19年度の市内医療機関の予防接種費用は平均約3300円で、「助成することで、金額的により接種しやすくなる」と話す。過去の接種率から市民の6割が接種すると想定し、事業費は約8500万円。
 助成拡大の理由を健康課は、「インフルエンザにかかり医療機関を受診する患者を減らすことで、現場のリスク管理の軽減を図りたい」と説明する。発熱やせきなど初期症状が新型コロナと似ているため、同時流行した場合、医療機関は両方を疑って検査する必要があり負担が大きいという。
 北鹿地方では、上小阿仁村が全村民に1500円、鹿角市も全市民に2000円を助成する。小坂町も全町民に2000円を助成する方向で調整中。北秋田市は65歳以上、6カ月~18歳、妊婦に対する助成額を1500円から全額に増額し、担当は「ワクチンの不足が心配される中、重症化の恐れのある高齢者や集団生活を送る子どもに優先的に受けてほしい。他の世代は職場などの助成があることも考慮した」と話す。
 厚生労働省は本年度、過去5年で最大量の約6300万人分のワクチンを供給予定としている。接種希望者が増加するとみられ、65歳以上は優先して10月1日から、それ以外は10月26日以降。医療従事者、基礎疾患のある人、妊婦、小学2年生以下には早めに接種するよう協力を呼び掛ける。
 大館市では例年、10月中旬から接種を開始する医療機関が多いが、今年は10月1日から対応し、予約を受け付けているところもある。予約なしで対応する同市東台のさくらば医院(櫻庭庸悦院長)には、例年より早い9月中旬から問い合わせの電話が入り始めた。櫻庭院長は「ワクチンの状況がどうなるか始めてみないと分からないが、高齢者は10月中、若い世代はそれ以降に受けてほしい」と話す。1本のワクチンに2人分入っているため、「(予約なしの医療機関では)誘い合って接種に来るなど、無駄にしない対応をお願いしたい」としている。
 健康課は「医療機関の混乱を防ぐため、接種時期への協力を呼び掛けていく。ワクチンの効果は5カ月程度とされ、接種と流行期がずれる可能性もあり、冷静に判断してほしい」と強調した。
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