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秋田NB ラグビーで夢を育め 上川沿小で「スポーツ夢授業」 12月まで大館10小学校で

2020-09-26
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パス練習を体験する児童(上川沿小)
 大館市が社会人ラグビーの秋田ノーザンブレッツ(NB)などと協力して、NBの選手らと子どもたちが交流する「スポーツ夢授業」が25日、同市の上川沿小学校を皮切りに始まった。北鹿新聞社共催。児童は選手らとのプレーを通して、魅力や楽しさに触れながら競技に親しんだ。
 同授業は、次世代を担う子どもたちに「夢を持つことの素晴らしさ」「夢に向かって努力することの大切さ」を伝えることを目的としている。NBが地域、社会貢献活動の一環として本年度立ち上げた。
 NBから花岡伸明チームディレクター、セタレキ・タワケチーフコーチ、コナー・ウィホンギ選手、ジェイク・マッケラー選手の4人、県スポーツ振興課国際スポーツ交流員のチョネ・ヌテさんが訪れた。開会に先立ち、福原淳嗣大館市長が主催者を代表して「きょうは私も皆さんと一緒にラグビーを楽しみたいと思う。ラグビーの楽しさを十分に感じていってほしい」とあいさつした。
 授業には5年生31人、6年生33人が参加した。新型コロナ感染対策を施し、児童たちはミニゲームや実際にボールを使ったプレーなどを通して選手らと交流。ラインアウトを体験する際には、コナー、ジェイク両選手の力強いリフトに歓声が上がった。最後は児童全員がトライを体験。大きな声で「トライ!」と発声しながら、勢いよくマットに飛び込んだ。
 三森美代さん(6年)は「テレビで見たことはあったが、実際にプレーするのは初めて。トライを決めたときはすごく面白かった」と笑顔で話した。コナー選手は「子どもたちに教えるのは新鮮な体験だった。喜んでくれて良かった」と話した。
 花岡チームディレクターは「子どもたちの元気な姿に選手たちも力をもらえたと思う。コロナで県内が沈んだ雰囲気となっているが、ラグビーを起点にスポーツの熱が戻ってくれたら」と語った。
 授業は全10回を予定しており、12月11日まで市内各小学校で行われる。

インフル予防接種 助成対象 全市民に拡大 補正予算など可決 鹿角市9月議会閉会

2020-09-26
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全議案を可決、閉会した鹿角市9月定例議会(市役所)
 鹿角市の9月定例議会は25日、最終本会議を開き、委員会に付託していた議案3件と決算認定案1件、追加提案の一般会計補正予算案(第9号)、議員発議の市議会会議規則改正案、意見書2件の計8件を原案通り可決、認定した。一般会計補正予算にはインフルエンザワクチン予防接種費用の助成対象を全市民に拡大する経費などを盛り込んだ。2019年度一般・特別各会計の決算認定案6件が追加提案され、決算特別委員会を設置、閉会した。
 一般会計補正予算(第9号)は、歳入歳出それぞれ6623万円を追加し、総額を220億2862万円とした。
 歳出は、インフルエンザの予防接種費用2657万円を追加したほか、小中学校へのエアコン設置に係る実施設計委託料822万円、7月の大雨で被害を受けた農業用施設等の災害復旧工事費3143万円を計上した。財源は国県支出金などを充てる。
 インフルエンザ予防接種に対する費用助成はこれまで、生後6カ月から13歳未満と、65歳以上を対象とし、1回につき1500円を助成してきた。
 今回は、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザウイルスの同時流行に備えるため、本年度に限り、対象を全市民に拡充するとともに、1回当たりの助成額を2000円に増額することとし、予防接種委託料など事業費2657万円を計上した。市民約3万人のうち6割程度の接種を見込んでいる。市広報10月号や各自治会への回覧などで市民に周知する。
 小中学校全10校の普通教室等へのエアコン設置については、14日の一般質問で畠山義孝教育長が「(来年度から始まる)第7次総合計画の早い段階において優先的に実施したい」との意向を示していたが、今回は新型コロナ感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、前倒しで実施設計を進めることにした。設置時期は現段階で未定だが、教委事務局は「可能であれば来年の夏までには間に合わせたい」としている。
 会議規則の一部改正は、政治分野における男女共同参画の推進等のため、本会議と委員会における欠席の届け出に関する規定を見直したほか、障害者に対する合理的配慮に関する対応などを新たに規定した。欠席規定は、これまでの産休などに加え、育児、看護、介護、配偶者の出産補助などを明記した。
 意見書は「新型コロナウイルス感染症対策の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保」と「免税軽油制度の継続」を政府に求める内容。

市民提案型まちづくり事業 活用へ「積極PRを」 北秋田市9月議会決算特別委

2020-09-26
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北秋田市議会の一般会計決算特別委(市役所)
 北秋田市の9月定例議会は25日、前日に引き続いて一般会計決算特別委員会(杉渕一弘委員長)と特別・企業会計決算特別委員会(中嶋洋子委員長)が2019年度各会計決算認定案の審査を行った。一般会計決算特別委では、市民提案型まちづくり事業について委員から「PRや働きかけを積極的に行ってほしい」との要望が出された。
 市民提案型まちづくり事業は、市民協働のまちづくりを進める一環として、市民団体などの公益的事業に対して補助金を交付している。補助金の上限は50万円。1つの事業について原則として連続3回まで受けることができる。
 19年度は5件の申請があり、5件を採択。予算額120万1000円に対し決算額は117万5000円だった。
 この日の委員会では同事業について、委員から「手続きが複雑、という声が上がっている。事業内容を説明するプレゼンテーションも大変」との質問が出された。当局は「相談の際などには、申請の方法などを丁寧に説明している。プレゼンテーションは、事業内容を説明してもらうためにも必要」などと答えた。
 また、「事業をもっと活用してもらう必要がある。各団体等へのPRや働きかけを積極的に行って」との意見も出された。
 市の墓園について「残数が393区画となっている。この数は妥当なものなのか」との質問に、当局は「現在も需要はあり、妥当と考えている」と答弁。「合葬墓をつくる考えはないか」との質問には「市内の寺院などにアンケートを行ったが、現状ではまだ、クリアしなければならない課題が多い」と答えた。

地域の食文化継承を 「月間」に先駆けて きりたんぽセット提供 城西小で「なべっこ」

2020-09-25
協力しながら調理する児童たち(大館少年自然の家キャンプ場)
 「なべっこ文化」を継承する10月の「きりたんぽ月間」に先駆けて23日、きりたんぽ鍋を囲み交流を深める「なべっこ」が大館市城西小学校(柏﨑勇人校長)を皮切りに始まった。児童たちは調理や講話を通して、本場大館のきりたんぽ鍋の歴史を学び、伝統ある郷土料理の魅力を改めて実感した。
 新型コロナウイルスの影響により、大館食の祭典協議会(小松和志会長)は、10月の1カ月間をきりたんぽ月間とし、なべっこ文化を継承する取り組みを展開。期間中、なべっこを開催する町内会や各種団体に比内地鶏の肉とガラを提供。小中学校には、きりたんぽ鍋セット(たんぽ、鶏肉、スープ、マイタケ、ゴボウ、ネギ)を参加する児童生徒分用意するほか、協議会員らの講話などを通して、きりたんぽ鍋、きりたんぽまつりの歴史や由来について理解を深めてもらう。同日現在、なべっこは市内25小中学校、72団体から申し込みがある。
 同校は、5年生50人が1泊2日で大館少年自然の家に宿泊する自然教室で「子どもたちにきりたんぽ鍋の歴史や由来を伝えたい」と協議会に要望書を提出。協議会はこれに応え、きりたんぽ月間に先駆けて、大館少年自然の家キャンプ場での夕食作りにセットを提供した。
 皮切りとなったこの日、会員のほか、料亭・北秋くらぶ社長で、秋田名物本場大館きりたんぽ協会長の石川博司さんが講師として招かれた。児童たちは会員から、きりたんぽ鍋ときりたんぽまつりの歴史や由来を学んだ後、石川さんから指導を受けながら、きりたんぽ鍋を作った。伊藤改(あらた)さんは「きりたんぽ鍋は大好きだけど、歴史や由来は初めて知った。きょう学んだことを忘れず、知らない人へ伝えていきたい」と笑顔を見せた。

世紀越えトンネル 整備へ取り組み加速を 3期成同盟会 鹿角振興局に合同要望 小坂北IC出口の拡幅も

2020-09-25
道路整備の3期成同盟会が合同で要望(鹿角地域振興局)
 八戸能代間北東北横断道路整備促進期成同盟会(会長・児玉一鹿角市長)、角館大鰐間国道整備促進期成同盟会(同)など期成同盟会3団体は24日、合同で鹿角地域振興局を訪れ、青森県田子町と鹿角市十和田大湯を結ぶバイパス建設、小坂町の小坂北インターチェンジ(IC)出口の拡幅改良などを要望した。
 「世紀越えトンネル」を含む大湯―田子町間のバイパス整備については、「もう少しスピードアップを」「取り組みを加速してほしい」などと要望が相次いだ。
 振興局を訪れたのは、児玉市長が会長を務める2期成同盟会と、国道454号整備促進期成同盟会(会長・小林眞八戸市長)。要望事項は、▽小坂町古苦竹―小坂北IC出口間の拡幅改良▽鹿角市毛馬内西町―小坂町万谷間の歩道設置▽鹿角市花輪扇ノ間における鹿角中央病院入り口の交差点改良▽鹿角市―仙北市間(玉川温泉郷地域)の通年通行―など。
 世紀越えトンネルを含む、鹿角市十和田大湯―青森県田子町間の国道103号と104号のバイパス化は、両市町を含む期成同盟会などが関係機関に要望している。児玉市長は、「期成同盟会の発足時から要望しており、地域住民からも期待が寄せられている。物流、観光、医療面などの効果は大きい」と理解を求めた。
 振興局の岡崎佳治局長は「本年度も整備へ向け、需要調査などを実施し、具体的な課題整理を進める」と回答。これに対し、児玉市長は「もう少しスピードを上げてほしい」、同市議会の宮野和秀議長は「県は3年続けて予算を付けているが、さらに加速してほしい。工事費がどのくらいになるのか、説明がほしい」などと重ねて要望した。
 鹿角中央病院入り口の交差点について、岡崎局長は「夏、冬に交通調査を実施した結果、安全上課題があると判断した」と述べ、改良に向け測量、設計に着手する考えを示した。小坂北IC出口は、大型車両の交通が増加しており、整備が必要な区間との認識を説明。整備が必要な場所を抽出し、一部区間の測量、設計に着手していると答えた。
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ゆきさわ産直センター 沼津とリモート販売会 たんぽや干物双方でPR

2020-08-31
沼津市のひものセンターと交流したリモート販売会(ゆきさわ産直センター)
 大館市雪沢の直売施設・ゆきさわ産直センターは30日、静岡県沼津市の海産物を扱う売店と「ご当地特産リモート(遠隔)販売会」を行った。コロナ禍で客足に影響を受けている店を応援しようという初の企画。大館からはエダマメ加工品やみそつけたんぽを、沼津からは干物を、事前に現地に届けオンライン上で商品の魅力を双方の客にPRした。
 沼津市から参加したのは、干物などの海産物を販売する「ジャンボひものセンター」。観光客が多く訪れる施設だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で客足が減っているという。静岡県在住の大館出身女性から現状を聞いた「ゆきさわ産直にこにこ友の会」の鳥潟功幹事長が、ひものセンターの植田京子社長と連絡を取り販売会を実現させた。
 大館側からみそつけたんぽやエダマメのワッフル、山菜のミズたたきを発送。沼津側からはアジやサバの干物などが届き、店頭に並べて販売会がスタート。ウェブ会議ツール「Zoom」を活用して、「みそつけたんぽは大館のソウルフード。きりたんぽ本場の味を楽しんで」とパソコン画面から現地の客に語り掛けた。
 産直センターに設置したモニターには、沼津から「新鮮な魚で旬を閉じ込めて作った干物は身が柔らかくおいしい」とPR。「沼津の皆さん」、「これを買いました」と双方の客が手を振って交流する場面も見られた。分ほど中継し、植田社長は「もっと多くの種類の大館のおいしい食べ物を送ってほしい。これが良き縁になるよう願っている」と話した。
 鳥潟幹事長は「現地に行かなくても店の人と会話しながら産地直送のものを買うことができる。コロナ禍だからこそできることを考え、これからもリモート販売会を開催したい」と話した。
 

市税など「コンビニ収納」 4万9千件、23%が利用 大館市19年度 利便性向上、期限内納付進む

2020-08-31
 大館市が昨年4月に開始した市税などの支払いをコンビニエンスストアでできる「コンビニ納付」の初年度実績がまとまった。コンビニ、郵便局での納付は4万9341件、納付書発行枚数に対する割合は23・1%だった。督促状の発送件数も減少し、市は「利用が順調に伸び、利便性向上や納期限内納付、事務の効率化につながった」と分析している。
 コンビニ納付は2016年度から、上下水道料金、農業集落排水使用料、戸別浄化槽使用料の3種類に導入。年度から▽市県民税▽固定資産税▽軽自動車税▽国民健康保険税▽後期高齢者医療保険料▽保育料▽介護保険料▽児童育成施設使用料―の8種類で開始した。東北6県内のゆうちょ銀行や郵便局窓口では、以上の11種類に、▽墓地管理手数料▽市営住宅使用料▽市営住宅駐車場使用料▽温泉使用料―を加え、15種類が納められるようになった。
 市収納課がまとめた19年度のコンビニ納付件数は、▽固定資産税=1万3636件▽軽自動車税=7867件▽国保税=6860件▽市県民税=4589件―など計4万1061件。ゆうちょ銀行・郵便局での納付は全体で8280件だった。口座振替を除いた納付書発行枚数に対する割合は、コンビニ納付19・3%、ゆうちょ銀行・郵便局納付3・8%だった。
 納期限を過ぎるとコンビニで納付書が使用できないため、期限内納付が進んだとみられる。19年度の督促状の発行件数は固定資産税で前年度比391件減の1万1493件、軽自動車税で前年度比519件減の2935件など。全体で2万7446件を発送し、前年度から約1900件減少し、督促状の印刷代など事務の効率化が図られた。
 収納課によると、本年度もコンビニ納付が増えており、「24時間納められることから、日中仕事で銀行や市役所に行くことができない市民などに利用が広がっている」と分析。今後もコンビニ納付の周知を図るとともに、「新型コロナウイルス感染対策として対面を避ける口座振替も推奨していきたい」と話した。
 市は18年度に住民情報を取り扱う「基幹業務システム」を更新。更新に合わせてコンビニ納付、コンビニ交付の機能を持たせた。マイナンバーカードの所有者を対象に、住民票の写しなどの証明書をコンビニで取得するコンビニ交付は19年3月に開始した。

画面越しに鹿角観光 オンライン体験ツアー 初回は大湯環状列石

2020-08-31
歴史を解説し、鹿角の魅力を中継した(鹿角市の大湯環状列石)
 オンライン会議システムを活用し、鹿角市の魅力を画面越しに体験する観光ツアーが29日、事前申し込みした参加者向けに配信された。大湯環状列石、ストーンサークル館から案内人や学芸員が中継。新型コロナウイルス収束後の来市を見据え、歴史を中心に鹿角の楽しみ方を発信した。
 コロナ禍で観光への影響が長引く中、市は自宅で鹿角を楽しむ有料体験プログラムを企画。画面越しに楽しんでもらおうと、この日に合わせエダマメや勾玉(まがたま)手作りキットなど特産品のセットを希望者宅に届けた。年度内6回企画し、今回が1回目。
 東京都を中心に全国から14人が申し込んだ。昼すぎ、大湯環状列石から中継がスタート。案内人と掛け合いしながら散策し、学芸員が発掘調査から分かったことなどを解説した。花輪ばやしの映像を挟んで勾玉作り体験や、オンライン座談会を行い、魅力を発信した。
 市産業活力課観光交流班は「初回で人に参加してもらえて良かった。一過性ではなく、来訪につなげたい」と話していた。

 

大館市の東光鉄工 釈迦内に組立工場移転 来月完成、10月稼働へ 自動化省力機の受注増へ

2020-08-30
本社敷地内に新設した組立工場と倉庫(東光鉄工提供)
 機械製造・鉄骨加工の東光鉄工(大館市、菅原訪順社長)は、産業機械事業部の組立工場を大館市粕田から釈迦内の本社敷地内に移転する。空調設備と防じん設備を設けたことで、高精度の機械組み立てが可能になり、自動化省力機器の受注増につなげる。投資は2億5000万円で新規雇用は5人の予定。市工場等設置促進条例に基づく指定工場となる見込み。新工場は来月完成、10月の稼働を予定している。
 本社敷地内の従業員駐車場跡地に建設。鉄骨平屋建て(一部2階建て)で延べ床面積は810平方㍍。天井クレーンは4・8㌧を1基増設して2基、2・8㌧2基のほか、空調機器、高速シートシャッター、コンプレッサーなどを配備した。隣接する場所には、部品の一時保管庫として145平方㍍の倉庫(TOKOドーム)も設けた。
 タイヤ試験機や食品、医療関係の包装設備などの設計・製作を手掛ける同事業部。既存の工場は空調設備がなかったが、新工場は温度管理ができるため、高精度の機械組み立てを要する、自動化省力機器の受注増につなげることができる。また、本社敷地内の機械工場から離れた工場に輸送するコストも削減でき、3~4年の間に売り上げ、生産能力ともに2倍増を目指す。
 同社は東光商会から分社化し、1973年に設立。産業機械事業部は、87年に機械事業部から分離しメンテナンス事業部として発足。鉱山関連の設備、部品の補修などを主な業務とし、その後改称した。現在は自動搬送装置、パッケージ製品搬送、専用試験装置など、生産工程における省力化、自動化装置の設計、製作に取り組んでいる。
 同事業部の佐藤拓也事業部長は「プラント機械から自動化省力機器の生産に方向を切り替えている。空調、防じん設備を設けたことで、受注に結び付ける環境が整った。この流れを加速させていきたい」としている。

サンマ初入荷 大館市の大印 前年に輪をかけ不漁 例年より10日遅く 店頭にもお目見え

2020-08-30
大印に入荷したサンマ(大館市釈迦内)
 大館市青果魚類卸売(屋号・大印、土舘守社長)で29日、今季のサンマの入荷が始まった。この日は、北海道根室港などで水揚げされた約40㌔が初入荷。卸値は1㌔当たり2200~3200円で、1匹400円前後。前年に輪を掛けて不漁の年となり、例年よりも高値が付けられている。担当者は「今年は小ぶりで値段は前年並み。残暑を乗り越えたあたりから安定供給できれば」としている。
 同社によると、例年より10日ほど遅く、前年と同時期の初入荷。2㌔13匹入りが20ケース入荷し、市内の飲食店やスーパーなどの店舗にもお目見えした。一部スーパーでは1匹300円ほどで販売されるなど、価格は前年並みだ。
 温かい海水を嫌うというサンマは、地球温暖化により海水温度が上昇すると、陸から遠い場所に群れが分布。鮮度維持の関係で漁場が限られることから水揚げ量が減り、年々小ぶりになっているという。
 水産庁によると、漁期全体のサンマの来遊量は前年を下回ると予測。1歳魚の平均体重は昨年を下回って小ぶり。漁場は8月下旬の大型船出漁直後は沖合に広く分散し、択捉島以北の海域に分散して形成される。北海道東方沖の公海も漁場となる可能性があるという。全国有数の水揚げ量を誇る三陸海域への漁場形成は例年より遅く、10月下旬と見ている。なお、新型コロナウイルス感染症の影響により、今季は調査海域・地点を縮小したことから情報量が少なく、予報の不確実性が高いという。
 大印の土舘一弘専務は「前年より漁獲量は明らかに低下しているが、値段は前年並みで年々身が細くなっている」とし、「温暖化の影響で、南の魚が北で取れるなど魚の流れが変化し、秋の味覚が(他の魚に)変わってしまわないか危惧している」と話していた。
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国際、4強ならず 序盤の勢い失う 県高校野球大会 北鹿勢は姿消す

2020-07-19
3回、1死三塁で勝ち越しの左前適時打を放つ国際の阿部咲(こまちスタジアム)
 第7日の18日は秋田市のこまちスタジアムで準々決勝2試合を行った。北鹿勢は国際情報が能代松陽と対戦。一時勝ち越したものの終盤に攻め込まれ3―8で敗れ、北鹿勢は全て姿を消した。
◇準々決勝【こまちスタジアム】
国際情報 021000000 3
能代松陽 20010104× 8

 ▽三塁打=阿部駿(国)▽二塁打=高田(国)、神馬(能)▽捕逸=松陽1
 国際は序盤、先制されてから即座に逆転する勢いを見せたものの、中盤以降は打線が決め手を欠き、松陽の反撃を受けて敗北した。
 初回に2点の先制を許したが、直後の2回に五十嵐光、五十嵐翼の連打に四球を加えて1死満塁とした。この好機で長崎が左前適時打、佐藤が左犠飛を放ち、すぐさま同点に追いついた。続く3回には1死から阿部駿の三塁打と阿部咲の左前適時打で勝ち越しに成功した。
 しかし4回、1死二、三塁の好機を2番手投手に抑えられてからは攻め手を欠き、徐々に流れを失った。6回に逆転を許すと、8回に4四球と2安打で4点を失い、勝負を決められた。
 国際・金野拓真監督の話 選手たちは強敵を相手にしながらも最高の試合をしてくれた。自分の采配と、相手の試合運びのうまさが敗因。
3投手を好リード 一時勝ち越しの適時打 阿部咲捕手 夏の大会で4年ぶりの8強に駒を進めた国際だったが、松陽に4強進出を阻まれた。投手3人の女房役を務め、勝ち越し打も放った阿部咲哉(3年)は「負けはしたが最後まで雰囲気よく試合ができて楽しかった」と晴れやかな表情を浮かべた。
 同点に追いついた後の3回、1死三塁の好機で打順が回ってきた。内角に狙いを定めると、直球を左前にはね返し勝ち越しに成功。打席前に「ベンチを振り返ったとき、仲間たちが声援を送ってくれていて、一本出さないとという気持ちになった」と語った。
 守備では投手3人をリードした。「投手に緊張が伝わらないよう、自分だけは笑顔を絶やさないようにしていた」と終始仲間たちを鼓舞。しかし8回の失点で勝負の流れは決まり、「あのまま行ければ良かったが、相手の粘り強さが上手だった」と悔やんだ。それでも7回までは好リードで松陽打線を苦しめ続け、投手やバックを支えた。
 3年間の高校野球を振り返り「国際という良いチームで皆に支えられながらプレーできてうれしかった」と語る。チームで心掛けてきた〝笑顔〟を最後まで忘れなかった。後輩たちには「2年生を筆頭に良い顔ぶれがそろっているので新チームをしっかり引っ張ってほしい」と後を託した。

今年の稲は「平年作」 大館市独鈷の大日神社 例大祭で湯立ての儀式

2020-07-19
今年の稲の作柄を占った湯立ての儀式(大日神社)
 大館市比内町独鈷の大日神社(神成幸忠宮司)で18日、例大祭が行われた。稲の作柄を占う湯立ての儀式では、「平年作」とのご託宣があった。
 境内に置いた二つの大釜にまきで湯を沸かし、釜の中央上部に稲の花を模した切り子を下げた。神職2人が稲わらの束で円を描くように湯をかき回し、切り子に向けて引き上げ、「湯の花」と呼ぶ泡の立ち具合で計3回作柄を占った。
 二つの釜は「雨」と「風」を表しており、「風」に比べて「雨」の泡が少なかったことから、神成宮司は「湯の花の立ち具合が良かったが、雨は油断できず、気をつけてほしい。収量は平年作。期待したい」と述べた。
 儀式前の神事には氏子総代、役員ら16人が参列。巫女(みこ)舞奉納や玉串奉てんなどを行った。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、参列者を限定したほか、直会は行わなかった。
 同神社は、第26代継体天皇の勅令で523年に建立されたと伝えられる。現社殿は1672(寛文12)年に再建された。中世にこの地を治めた浅利氏、江戸時代には大館城主らの信仰を集めた。例大祭は毎年旧暦の5月28日に行われている。

魅力発信と関係性強化 大館市の事業 継続2年目、多彩に 「大館の味」商品開発など

2020-07-19
 大館市は本年度、国の委託事業である「関係人口創出・拡大モデル事業」に継続して取り組む。「大館の味」をテーマに女子栄養大学(埼玉県)と共同で商品開発を行うほか、大館ファンクラブを設立し、全国と大館の関係性を強める。開発した商品はアンテナショップなどでの販売も視野に入れており、昨年度よりも幅広い情報発信を進めていく。
 広域連携や交流人口の増加を狙う同事業の実施は、今年で2年目。昨年度は「縄文食で大館とつながるプロジェクト」と題し、秋田犬など日本犬の祖とされる縄文犬を縁に、縄文時代の食文化に着目。農家民宿や飲食店での提供を目指し、同大学と共同でメニュー開発をした。本年度は5月に採択を受け、7月から1月末まで商品開発とファンクラブ設立を行う。
 「大館の味」をテーマにした商品は、手軽に大館の味を再現できる料理の開発が目標。大館の地域性をより身近に感じてもらうとともに、購入した人が同市に興味を持ってもらえるよう、農家民宿のパンフレットを同封したパッケージ販売も検討する。具体的な流れとしては、同大学と農家がリモートなどで打ち合わせを複数回行い、メニューを開発。大館産の食材を使い、焼く、煮るなどの調理の一手間を加えて食べる商品にする。将来的に首都圏のアンテナショップでの販売も目指す。
 ファンクラブは、継続的に同市を応援してくれるサポーターを募り、「大館ファンクラブ」を設立。来年1月に東京で最初の集会を開き、開発した商品のお披露目も合わせて実施する予定。会員には市主催のイベント情報などをSNS(会員制交流サイト)等で配信し、イベント参加、事業サポートなどの関わりを通じて関係性を深め、継続していく。
 移住交流課では「事業1年目のつながりは限られたエリアだったが、2年目は対象を広げて全国のファンを増やしていきたい」としている。

ヒマワリ国際交流 トンガで開花 釈迦内小 写真とサンゴの化石届く

2020-07-18
トンガから贈られた友好の証し・サンゴの化石を持つ安田教諭㊧と児童(大館市釈迦内小学校)
 大館市釈迦内小学校(花田一雅校長)がオセアニアの島国・トンガ王国に贈ったヒマワリの種が、再び咲いた。今回咲いたヒマワリは、今年2月に現地で咲いた花の種子から再度植え付けを行った2代目。トンガの小学校が感謝の気持ちを伝えようと、お礼の手紙と満開のヒマワリ畑の写真を同校へ届け、児童らは写真を見ながら、笑顔で喜びを分かち合った。
 同校とトンガの交流は昨年9月上旬、同校の安田愛教諭の同級生で本県出身の、在トンガ日本大使館専門調査員・斎藤昇さんがキャリア講話で同校を訪れたことで始まった。
 トンガ国内には花自体が少ないことから、現地の教育省が子どもの情操教育の一環で花の種子提供を斎藤さんに依頼。安田教諭が教育面での協力を申し出た。同校から約5000粒の種を提供し、現地の小学校10校などで育てた。同校は英訳した栽培マニュアルをメールで送付するなど寄贈後も協力。昨年12月~今年2月に各小学校で次々と開花したという。
 このうちアテレ小学校では、今年6月中旬に2度目の開花を迎えたことから、お礼の手紙と咲いたヒマワリ畑の写真を釈迦内小へ届けた。同校では手紙の英語を和訳し14日、同国から友好の証しとして贈られたサンゴの化石とともに、6年生に紹介した。
 アテレ小のバレニタイネ校長は「現在までに2代目を咲かせることができたのは、わが校が最初。小さい命を育てることは大切な経験となっている。今後も釈迦内小とトンガの児童らの交流が続いてくれれば幸い」などと感謝の気持ちを記した。
 高坂花実さん(6年)は「トンガでまたきれいに咲いてくれてよかった。コロナの影響で今年は、いろんなことが今までと違うが、ヒマワリに関わることは何でもやっていきたい」、若松愛莉さん(同)は「私たちのことを考えて、手紙と贈り物をくれてうれしい。私たちもコロナに負けないよう、あきらめずヒマワリ活動に取り組んでいく」と笑顔を見せた。

阿仁熊牧場 19年度は1万9000人 活動の成果入場者数増

2020-07-18
19年度の入場者数が報告された協議会(阿仁山村開発センター)
 阿仁熊牧場利活用推進協議会(会長・庄司浩久県生活衛生課長)が17日、北秋田市阿仁銀山の阿仁山村開発センターで開かれた。2019年度の入場者数は前年度を上回る1万9005人で、「地道なPR活動が実を結んでいる」と報告された。
 年度初めの協議会は例年5月に開催しているが、新型コロナウイルスの影響で約2カ月延期。庄司会長は「本年度を一つの転換期と捉え、今後に備える必要がある。5年後や10年後を見据えた幅広い提言をお願いしたい」とあいさつした。
 報告によると、19年度の年間入場者数は前年度比716人増の1万9005人。約1万6500人まで減少した16年度以降は、順調に推移している。本年度は新型コロナの感染拡大防止のため、5月の大型連休明けから開園。5月の入場者数は704人にとどまったが、6月は前年と同程度の1117人が来場した。
 市によると、本年度は8月からイベントを開催するほか、体験型メニューの提供や写真展の開催を計画している。研究や試験に協力し、得られた成果を発信していく予定。県や北秋田地域振興局の事業で県内の小中学校などの団体を受け入れ、児童生徒の学習の場を設ける。
 委員や出席者からはクマの目撃が相次ぐ現状を踏まえ、「クマと遭遇した時に身を守る方法や生態などを知りたい」などと情報発信の強化について意見が上がった。熊牧場では、依頼を受けてクマに関する知識を学ぶ講座などを開いているほか、園内の掲示物で周知している。市の担当職員は「来場者には園を楽しんでもらい、クマ被害防止の情報発信は、相談を受けながら個別に対応していきたい」と話していた。

 
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需要拡大に新商品 コロナで打撃の比内地鶏 県庁で発表会

2020-06-30
秋田活性化の日景社長があいさつした新商品の発表会(県庁)
 新型コロナウイルス感染拡大に伴い消費量が激減した北鹿地方特産の比内地鶏の需要回復を図ろうと、県内の加工業者らが新たな比内地鶏の味わいなどを楽しめる新商品を開発した。県庁で29日、報道向けの発表会が開かれ、秋田比内やの「比内地鶏すぐ食べられますシリーズ」や、秋田活性化の比内地鶏を使った2種類の缶詰などが紹介された。
 高級食材として首都圏の飲食店などに販売されている比内地鶏は、新型コロナ感染拡大に伴う外出自粛や飲食店への休業要請などの影響で、消費量が大きく減少。県は新商品の開発支援や学校給食での活用など、需要回復に向けた取り組みを進めている。
 紹介されたのは秋田比内やと秋田活性化、秋田味商の商品。秋田比内やの「すぐ食べられますシリーズ」はステーキやそぼろ、つくね、ハンバーグなどの加工品を冷凍したもので、レンジ調理で簡単に食べられるのが特長。4月からラインアップを増やしながらオンラインショップや大館本店で販売している。
 秋田活性化は、比内地鶏を使ったオイル煮料理アヒージョとトマト煮込みの缶詰を開発。大館市産のニンニク、小坂町産のアカシアはちみつなど、県産品をふんだんに使用した。アヒージョは「金の比内地鶏」、トマト煮込みは「赤の比内地鶏」の商品名で、7月1日から県内のスーパーや土産品店などで販売。通販も行う予定。
 発表会では、参加事業者を代表して秋田活性化の日景賢悟代表取締役が「比内地鶏の魅力を、より多くの人に知ってもらい消費拡大を図りたい。ぜひ買って、食べて、協力を」などと呼び掛けた。

 

JAかづの総代会 7200万円の剰余金 19年度決算 

2020-06-30
JAかづのの通常総代会(JA会館)
 JAかづの(菅原俊二組合長)の第58回通常総代会が29日、鹿角市花輪のJA会館で開かれ、2019年度事業報告など議案8件を原案通り承認した。収支改善に取り組んだ結果、7200万円の当期剰余金を計上、組合員に対し、11年ぶりとなる出資配当を予定している。
 総代会は、新型コロナウイルス感染防止のため、必要最少人数での開催となり、出席したのは28人、書面での議決は393人だった。
 黒字決算は4年連続。前年度の6800万円を上回った。自己資本比率は0・16%増の12・27%、不良債権比率は0・56%減の1・78%となる。
 子会社の経営状況は、ガソリンスタンドや葬祭などを行うアニモが、暖冬による灯油、軽油販売の減少、新型コロナの影響を受けたものの、5200万円の当期利益を計上。
 累積赤字解消へ向け再生5カ年事業計画に取り組んでいるファー夢かづのは、800万円の当期利益を確保し、次期繰越損失金は737万円となった。
 支所の再編を盛り込んだ第10次農協基本計画の一部変更に対し、「不便になる」などと慎重な対応を求める意見があった。八幡平、花輪、柴平、十和田、大湯(出張所)、小坂の各支所を南部(花輪)と北部(十和田)の2支所に再編するもので、八幡平と柴平、小坂はプラザ店舗に業態転換する。従来の支所、出張所業務は北部、南部支所に移管する。
 実施時期は大湯の廃止が今年11月、小坂は本年度下期、柴平は21年度、八幡平は23年度以降を予定している。再編に伴う職員は、営農指導部門に投入し、営農の充実を図る。
 出席者からは、「JAの支所は地域コミュニティーづくりの役割を担ってきた」「プラザになって、果たして採算は取れるのか」など再編に慎重な意見があった。プラザを展開しているのは、全国でも沖縄県内だけという。
 役員の定年を70歳から73歳に引き上げる定款の一部改正については、年齢制限の撤廃を求める意見も出た。

 

内陸縦貫鉄道19年度決算 4者目標はクリア 訪日客好調もコロナ禍

2020-06-30
秋田市の旅行会社で教育旅行の誘致活動に取り組む関係者(大館市提供)
 秋田内陸縦貫鉄道(本社・北秋田市)の第36回定時株主総会が29日、同市阿仁庁舎で開かれ、2019年度決算を承認した。レストランなどの関連事業収入が伸びず、全体で1億8822万円の経常損失を計上。県など4者による目標「赤字2億円以内」は5期連続で達成した。
 事業報告によると、本業となる鉄道の輸送人員は26万3672人。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い2~3月に落ち込んだものの、年間では前期より2835人増加した。
 内訳は▽定期=10万8030人(前期比2420人減)▽定期外=15万5642人(5255人増)。定期外が増加した要因はインバウンド(訪日外国人客)の利用が1月まで好調を維持したため。2月以降は新型コロナの影響で観光需要が激減。臨時休校が重なり、定期利用の通学客も減った。
 このうちインバウンドは団体利用が1125件(119件増)、3万3344人(4752人増)。個人利用は1464人(146人増)だった。利用者数は過去最多を更新した。
 収入は鉄道事業が18万5000円減の1億3081万円を計上した。関連事業分などを加えた総額は3億3313万円。前期比2435万円の増収となった。営業費用などの支出総額5億2135万円を差し引き、経常損失は1億8822万円。補助金収入などを合わせ、最終的な当期純利益は784万787円で、2期連続の黒字となった。
 鉄道事業収入はほぼ前期並み。レストランこぐま亭や車内販売などの関連事業収入が伸びなかった。人気キャラクター「ハローキティ」とのコラボレーション企画に代わる目玉メニューを打ち出せなかったことなどが原因という。支出は少雪のおかげで除雪費などが減少した。
 吉田社長は「コロナで大きく乱れた会社経営の軌道修正を図っていきたい」とあいさつした。
 任期(4年)満了に伴う監査役の選任が行われ、秋田銀行鷹巣支店の安保大樹支店長、北都銀行鷹巣支店の伊藤市之丞支店長の2人を新任した。
 

県内から教育旅行誘致へPR 新型コロナで行き先変更の受け皿に 大館と鹿角で連携

2020-06-29
秋田市の旅行会社で教育旅行の誘致活動に取り組む関係者(大館市提供)
 大館市まるごと体験推進協議会(石垣一子会長)は、鹿角広域観光推進会議と連携し、県内の小中学校を対象とした教育旅行の誘致に取り組んでいる。新型コロナウイルスの影響で修学旅行の行き先が県外から県内にシフトしている流れを受け、その受け皿になろうと可能性を模索。すでに県南の小学校から仮予約があるなど反応が好調で、今後、さらなる効果が期待される。
 県内の小中学校の修学旅行は5、6月に集中し、行き先は北海道、仙台、東京が一般的。しかし、新型コロナの影響で北海道は北東北3県に、仙台は県内などに規模の縮小が検討されている。同協議会では地域の魅力をPRしながら、県内を検討している学校の受け皿の役割も兼ね、誘致活動に取り組んでいる。
 同じく誘致を進める同会議とともに、広域連携を意識したプランを提案。22、23日は、駅弁製造の花善(大館市)とホテル鹿角の4者で県南と秋田市の旅行、バス会社など9カ所を訪問した。
 同協議会では、きりたんぽづくり、農業体験、農家民泊などのアクティビティ、同会議では尾去沢鉱山、大湯ストーンサークル、康楽館などの名所を紹介。旅行を秋に計画している学校が多く、リンゴやナシなどの収穫体験も勧めた。旅行会社の担当者からは「これまで県北地区に教育旅行で行ったことはなく、メニュー作りにとても役立つ」などの声があったという。
 早速、横手市の小学校からきりたんぽづくり体験の仮予約が入るなど、反応は好調。同協議会では、これまで県内の教育旅行は日帰りを受け入れたことはあるが、宿泊はまだない。担当者は「この機会に県内のさまざまな地域の魅力を知ってもらい、将来的に定住につながっていけば」としている。

4年ぶり赤字決算 北秋田市のマタギの里観光開発 新型コロナや暖冬影響

2020-06-29
マタギの里観光開発の株主総会(打当温泉マタギの湯)
 北秋田市の第三セクター・マタギの里観光開発(仲澤弘昭社長)の株主総会が26日夕、打当温泉マタギの湯で開かれ、2019年度決算を承認した。年明けからの新型コロナウイルスによる影響や暖冬による除雪収入の落ち込みなどにより、4年ぶりに赤字での決算となった。
 19年度の損益計算書によると、売上高は1億5674万3017円。商品の仕入費や材料費などを差し引いた売上総利益は8684万7059円。販売費および一般管理費は1億611万6866円で、差し引き1926万9807円の営業損失となった。市からの受託料など営業外収益を加えても、147万4340円の経常損失を計上。税引き後の当期純損失は165万5646円だった。
 事業報告書では、19年度について「新型コロナウイルスは、今期後半の経営状況に大きな影響を与えた。大きな収入源となっている除雪は、暖冬のため大幅な落ち込みとなった。ただ、影響を最小限に抑えられたことは社員全員の努力の積み重ねの結果」などと説明。
 仲澤社長は「新型コロナウイルスの影響はまだ続いている。県のプレミアム宿泊券や市の宿泊者半額応援事業の効果に期待しながら、売り上げが減少した分を取り返していきたい」と述べた。
 任期満了に伴う役員の改選では、市産業部政策監の米澤田茂氏を新任したほか、仲澤氏、神成俊行氏(秋田テレビ会長)、桜田聡氏(統括部長)、板倉義明氏(料理長)を再任。終了後の取締役会で仲澤氏を社長に再任した。監査役は現職の鈴木美千英氏(山水荘施設長)、千田匡氏(秋田銀行阿仁合支店長)を再任した。
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