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旧正札本館棟姿消す 解体工事でぽっかり 大館市 民間で再開発の 動き

2019-09-15
 大館市が所有する旧正札竹村本館棟(大町)の解体工事は1階部分を終え、街のシンボル的な存在だった9階建てが姿を消した。地下部分の解体が続いているが、街並みにぽっかりと穴が開いたよう。跡地利用については民間主体で再整備する動きがあるとして、市は中心市街地の再興に向けて協議する考えだ。
 1969年完成の本館棟は鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)地上9階地下1階建て、延べ床面積6223平方㍍、敷地面積784平方㍍。工期は2018年6月21日から20年3月31日。事業費3億4737万円。
 解体作業は上部から1カ月に1階分ずつのペースで進み、8月末で1階部分まで取り壊した。工事の進捗(しんちょく)率は80%。地下部分については、残存するボイラーなどの機器類を撤去し、周辺建物や道路に影響を及ぼさない範囲で残留物を極力残さないよう作業する。整地後の地面は砕石で平らにする予定。当面は侵入事故防止とイベント利用時の安全を確保するため、仮設材で柵を設け、汎用(はんよう)性の高い土地として維持管理する。柵設置などに伴う工事請負費の変更契約締結議案を12月議会に提出する見込み。
 9月議会一般質問では「街がどのような変貌を遂げるのか、市民の間でかなりの関心事となっている。往時のにぎわいを取り戻してほしい」として商業施設を求める声があり、福原淳嗣市長は民間の再開発計画があることを説明。「民間主体の動きに期待しているが、計画にどこまで市の意向を反映できるか慎重に検討する。取り組みを注視しながら新館棟や立体駐車場跡地、大館スカイパーキングと併せて街全体の再興につながるよう模索したい」との考えを強調した。
 正札竹村は嘉永年間(1848~54年)に創業し、県北部を代表する老舗百貨店として栄えた。販売不振で2001年に倒産。放置すると外壁崩落などの危険があるとして市が05年に土地と建物を2580万円で購入した。新館2棟は改修して自衛隊秋田地方協力本部大館出張所や県北NPO支援センターなどが入居している。
商店街から見た工事現場
地下部分の解体が行われている本館棟(大館市大町)=市提供

縄文時代の暮らし体験 北秋田市縄文まつり 勾玉や土偶づくりなど

2019-09-15
勾玉や土偶作りなどさまざまな体験教室を楽しむ来場者(伊勢堂岱縄文館広場)
 第19回北秋田市縄文まつりが14日、同市脇神の国指定史跡「伊勢堂岱遺跡」のガイダンス施設・伊勢堂岱縄文館で開かれた。勾玉(まがたま)作りや土偶の製作、火おこしなど来場者が多彩な教室を体験し、縄文時代に思いをはせた。
 伊勢堂岱遺跡の保存や利活用に取り組む市民グループなどでつくる実行委員会(佐藤善壽会長)の主催。縄文時代や遺跡の魅力を広く知ってもらおうと、体験型のイベントを中心としたまつりを開いている。
 この日は天候にも恵まれ、親子連れなど多くの人が来場。縄文館周辺の広場には土器や土偶、勾玉、カラムシという植物を使用した織物などの製作体験ができる「縄文体験青空教室」が開設された。土偶作りのコーナーでは来場者が地域住民らに作り方を教わりながら、市内の白坂遺跡から出土した「笑う岩偶」やオリジナルの土偶作りに熱心に取り組んでいた。
 ステージではミニコンサートが行われ、市内で活動するダンスや合唱のグループが縄文時代風の衣装に身を包んで登場。このほか打楽器や民族音楽などの演奏も行われ、会場を盛り上げた。
 縄文時代の料理をイメージしたイノシシ鍋も限定100食で振る舞われ、人気を集めていた。地元の児童生徒でつくるジュニアボランティアガイドによる縄文館内と遺跡の案内も行われ、世界遺産登録に向けて機運が高まる遺跡の価値を確認していた。

持ち味あふれるステージ 小坂康楽館 「座長花形祭り」きょうまで

2019-09-15
人気俳優の松井誠さん㊨らが出演した「座長花形祭り」(康楽館)
 日本最古の木造芝居小屋、小坂町の康楽館で14日、大衆演劇集団「下町かぶき組」の各座長や花形役者が集結する「座長花形祭り」が開幕した。役者らの師匠で人気俳優の松井誠さんも出演。それぞれの持ち味あふれるパフォーマンスが詰まったステージが繰り広げられ、大勢のファンを楽しませた。15日まで。
 かぶき組は毎年4月から11月末まで、呼び物「常打芝居」を担当。構成劇団などが期間を決めて、演目を替えながら交代で舞台に立ち、松井さん監修の人情時代劇や舞踊ショーを演じている。
 松井さんをはじめ、弟子の座長、役者らが一堂に会する座長花形祭りは「康楽館でしか見られない特別なもの」(康楽館)。毎年、この時期に開かれ、本年度で12回目。
 初日は、昼と夜の2公演が行われた。昼の公演には北東北のほか、関東や関西などからファンら約300人が来館。松井さん脚本、演出の芝居「新版・芸者の意地」では、役者たちがそれぞれの芸風を生かし、迫真の演技を見せた。アドリブで客席を笑わせる場面もあった。
 お目当ての役者の芝居や華やかな舞踊に来館者は大喜び。劇団「岬一家」の岬寛太座長のファンだという青森県おいらせ町の女性(70)は「年に1度しかないので、毎年楽しみにして来ている。役者たちがきれいに化粧して、着物を着て踊るところが醍醐味(だいごみ)です」とうれしそうに話した。
 15日は午前10時半の1公演。当日券には若干の余裕があるという。

市街地循環バス 運賃は1回100円 イージス陳情「継続審査」 北秋田9月議会

2019-09-14
市街地循環バスについて審議した総務文教委(森吉庁舎)
 北秋田市の9月定例議会は13日、森吉、合川、阿仁の各庁舎で常任委員会の審査が行われた。森吉庁舎で開かれた総務文教委(大森光信委員長)は、一般会計補正予算案に計上された市街地循環バス運行委託費についての審議があり、当局は「12月1日からの運行を予定している。運賃は1回100円としたい」などと説明した。イージスアショアへの反対を求める陳情は、継続審査とした。
 市街地循環バスは2016年度から18年度まで、鷹巣地区で運行の実証試験が行われた。今年6月に開かれた市地域公共交通活性化協議会では、3年間の結果から「11月から3月は積雪などで徒歩、自転車などでの移動が難しいため利用者が増えた。市外からの利用客も確認され、鉄道利用者の取り込みなど利用者増の可能性が垣間見える」と総括。市は本格運行に向けた検討を進めてきた。
 9月補正予算案には、運行委託費として392万6000円を計上。12月から運行を開始することにした。
 総務文教委で当局は、運行ルートや時間について「前年度の実績を基に、おおむね同じ形で設定したい」と説明。運賃については「前年度までは1回160円としていたが、高齢者の利用が多いことなどを考慮して1回100円としたい」と述べた。
 委員からは「運行開始についての周知はどうするのか」との質問があり、当局は「予算案が可決されれば、ホームページや広報、報道を通じて速やかに周知したい」と説明。車体色を変えたり、循環バスの表示を入れてはとの声もあり、当局は「市で車両を購入して運行事業者に貸与することも検討したい」と答えた。
 ミサイル基地イージス・アショアを考える県民の会(川野辺英昭代表委員代表)から提出された「市議会として、秋田市新屋への地上イージス配備反対の意思表明を求める陳情」は、「採択」と「継続審査」の意見が出された。採決の結果「継続審査」に決まった。

振興センター畑作推進の拠点整備 小坂町9月議会 全議案を可決、閉会 来月上旬に稼働

2019-09-14
改修工事が進められている畑作振興センター(上向谷地端)
 小坂町9月定例議会は13日、最終本会議を開き、2018年度各会計決算を認定、町畑作振興センター設置条例の制定、川上公民館の改築工事請負契約の締結、人事案など議案11件、意見書案2件を可決、同意して閉会した。同センターは上向谷地端の旧食品加工施設を改修し、菜種、ソバ、大豆など畑作物の作付け推進拠点施設として設置。現在、改修工事が行われており、10月上旬に本格稼働する見通し。
 町は前年度、町有地に建てられた旧食品加工施設を取得。6月定例議会に提出した一般会計補正予算で施設改修費、設備設置工事費などを予算措置した。
 改修工事等は7月下旬に着手した。既存施設が2階建てだったことから、2階部分を撤去し、同センターは平屋建てとして活用する。現在は菜種専用、ソバ専用、ソバ・大豆兼用の乾燥機各1台が設置され、付帯設備の工事が進められている。
 設置条例は「畑作物の作付け推進による農地の有効活用及び稲作主体の農業経営からの転換を促進し、農業経営基盤の強化を図る」と、目的を設定した。同時に同センターの使用料徴収条例を制定し、乾燥調製機械使用料は菜種、ソバ、大豆いずれも乾燥調製後の重量1㌔あたり50円と定めた。
 町は「ソバ、大豆、現在他の貸倉庫で保管している菜種のほか、今後は加工用馬鈴薯の保管・選別、ブドウ等の果実の集出荷など、畑作物全般の振興にかかる幅広い活用を見込んでいる」という。
 18年度の各会計決算を審査した決算特別委員会は▽自主自立による健全な財政運営を図るためにも、行財政改革を積極的に推進して、経常収支比率の改善に努めること▽ワイナリー事業の拡大のためにも、ブドウを栽培する就農者への支援や、ワインの普及促進に関する取り組みを図ること―など、4項目を特記した報告書を町に提出した。
 川上公民館の改築工事は地元の小坂建設と請負契約を締結し、契約金額は1億5730万円。人事案の人権擁護委員は任期満了によるもので、木村安子さん(66)=村上=を再任した。
 意見書は「森林・林業・木材関連政策の推進を求める」「新たな過疎対策法の制定に関する」の2件で、いずれも国に提出する。
 陳情「令和元年10月1日の消費税10%への引き上げの中止を求める」は、賛成少数で不採択とした。
 採決に先立つ討論では、鹿兒島巖議員が「国民本位に税制を改正することによって、消費税を引き上げる必要はない。陳情の願意は正当」と賛成の意見を述べた。起立採決が行われ、出席した町議11人のうち、議長を除く4人が賛成し、6人が反対した。
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新水道ビジョン素案 広域化と民間活用推進 大館市 民営化「現実的でない」

2019-08-24
新水道ビジョン懇話会の初会合(大館市役所)
 大館市は、2020年度から10年間の上水道事業の将来像を示す「新水道ビジョン」の素案をまとめた。人口減を背景に水需要と料金収入の減少が予想されるため、経営基盤の安定化に向け「広域連携」と「民間活用」の推進を打ち出している。民間に運営権を譲渡するコンセッション方式は「現実的でない」とし、包括委託など段階的に官民連携を進めた上で検討する方針。
 外部有識者や市民ら7人で構成する「懇話会」を設置し、素案は19日に開いた初会合で示した。福原淳嗣市長は「行政サービスを提供する側の組織も縮減せざるを得ないのか、もっと進化した形になるべきか方向性が問われる。しっかりと議論しなければならない」とあいさつ。会長には弘前大の北原啓司教授(都市計画)が選ばれた。
 水道課によると、昨年3月時点の給水普及率は87・1%で、旧ビジョンの目標(18年度95%)を下回った。井戸を使う家庭が依然として多いとみられる。浄水施設や設備は法定耐用年数を超えた比率が類似他市より高く、効率的な更新が必要。管路の超過率は低いものの経年的に上昇傾向という。
 家庭用で月10立方㍍を使った場合、現行の水道料金は2203円で、類似他市に比べ600円ほど高い。中山間地や利用者の分散などが理由。近い将来に老朽化施設の更新で多額の費用が見込まれることから、素案では普及率向上とともに料金見直し検討の必要性などを挙げている。
 老朽化が著しい施設の統廃合を視野に入れる一方、広域化と官民連携を推進する方針。浄水場の運転業務はすでに民間委託している。改正水道法で市町村経営の原則が維持され、コンセッション方式の簡易判定を実施したところ「『適合性あり』と評価できない」との結果だった。「導入可能性調査に進んでも具体的な相手先が見えない現状や、導入凍結とした他事業体の先進事例など不安要素が残る」とした上で、「市民の理解や安全担保の視点からもすぐに導入に向けて進むのは現実的ではない」との考えを示した。
 懇話会からは「安全性を保つのが自治体の役目」「広域連携と民間活用だけでは乗り切れないのではないか」などの意見が出た。
 市は10月にパブリックコメント(意見公募)を求めた上で年内に原案をまとめ、年度内の策定を目指す。

小坂町 「自然体験楽しみ!」 短期チャレンジ留学 国内外の児童9人参加

2019-08-24
始まりの式を終え、十和田湖へ出発する参加者(セパーム)
 小坂町の国立公園十和田湖での自然体験や小坂小学校での授業に参加する5泊6日の「短期チャレンジ留学」が23日、国内外から小学生9人が参加し、同町で始まった。28日まで町内に滞在する。
 県教委の「秋田で学ぼう!教育留学推進事業」の一環。夏休みを利用し、県外の児童生徒を対象に、県内での授業や自然体験などを通して本県の教育環境の良さを体感してもらい、移住・定住につなげる。同町での受け入れは初めて。香港や首都圏などから4、5年生9人が参加した。
 新幹線などを乗り継いで来町。セパームで始まりの式が行われ、町教委の澤口康夫教育長は「メンバーや小坂の子どもと交流し、仲良くなろう。そして小坂の歴史や文化、食べ物、自然をまるごと体験し、すてきな6日間にしてほしい」と呼び掛けた。
 自己紹介を交えた緊張感を和らげるゲームの後、十和田湖へ出発。休屋の十和田湖ビジターセンターを見学し十和田湖の生い立ちなどを学んだ。
 横浜市から参加した中山歩美さん(9)は「自然体験や花火が楽しみ。(今回の留学で)何でも自分で行動できるように成長したい」と声を弾ませた。
 初日と24日は十和田湖に宿泊し、奥入瀬渓流の散策、遊覧船の乗船など十和田湖の自然を満喫。25日から最終日までは町中心部で過ごし、農業体験やきりたんぽ作りを行うほか、小坂小の授業に参加し、地元の児童と交流を深める予定。

北秋田 要望や視察研修など 小阿仁川 水系対策委 総会で事業計画承認

2019-08-24
小阿仁川水系対策委員会の総会(上小阿仁村役場)
 北秋田市と上小阿仁村で構成する小阿仁川水系対策委員会は23日、村役場で総会を開き、要望事項の取りまとめや視察研修の実施などを行うとした本年度の事業計画を決めた。村議会議員選挙の実施に伴う役員の改選も行われ、委員長には佐藤真二村議会副議長、監事には萩野芳紀村議会議員をそれぞれ選出した。
 委員会は、小阿仁川上流の萩形ダムの建設と発電所の設置により、五城目町側の馬場目川へ分水されたことを受け、小阿仁川への流水を復元するための活動を進めようと、旧合川町と上小阿仁村が1992年に設立。県への要望活動などを続けてきた。
 この日の委員会で、副委員長の堀部壽市議は「晴天が続き渇水の状況だったが、ここ数日で平常の状態となった。近年は洪水の被害も多い。ダムの放流調節や築堤など、関係機関へ要望したい」などとあいさつした。
 本年度の事業計画では、県主催の小阿仁川筋ダム対策連絡協議会に向けて要望事項等を取りまとめるほか、東北地方のダムや発電所を対象とした視察研修も行う。要望事項では委員から「河川内の雑木伐採後の処理」「堤防のかさ上げの実施」を求める声があり、盛り込むことにした。
 委員会の終了後は、現地での流況調査も行われた。

大館市の推進会議 サロン拡充や移動支援など 課題抽出し市に提言 地域包括ケア実現へ

2019-08-23
行政への提言をまとめた地域ケア推進会議(比内総合支所)
 大館市地域ケア推進会議(会長=櫻庭庸悦・大館北秋田医師会長)は高齢者の地域生活を支えるため、「居場所となるサロンを増やす」、買い物・通院などの「移動手段の確保」の施策が必要と市へ提言した。市内の地域包括支援センターから挙がった各地区の課題を整理し、21日に比内総合支所で開かれた会議で本年度の提言をまとめた。市長寿課は「庁内の会議に報告して施策に反映させ、地域包括ケアシステムの構築につなげたい」としている。
 推進会議は医療、保健福祉、学識経験者らで昨秋発足。団塊の世代が75歳に達する2025年をめどに、住み慣れた地域で暮らし続けられるよう介護、医療、生活支援などを一体的に提供する「地域包括ケアシステム」の実現に向け、地域課題をまとめ、行政に提言する役割を担う。
 昨年度は市内の各地域包括支援センターごとに計26回会議を開き、個別事例の検討や地区の課題を抽出した。市中心部からは「会館がない町内はサロンを開催したいが場所がない」、多くの地区から「住民の外出・買い物支援が必要」との指摘があった。特に田代地区では田代診療所が本年度末までに閉院する方針が決まり、「通院の移動支援は早急に解決すべき問題」との声が出された。「地域の支え合い活動に若い世代に参加してもらうための取り組みが足りない」との声も多かった。
 推進会議は各センターから報告された課題を整理し、「居場所、サロンを増やしていく大きな取り組みが必要」と提言。サロンの活動に若い世代を引き込んでほしいとも付け加えた。「田代地区を含め、交通の便の確保」「認知症患者や家族が集い語り合う場づくり」も提言に盛り込んだ。
 推進会議は昨年度も「集いの場の確保」や「買い物のための移動手段の確保」を市へ提言している。長寿課は体操など介護予防を取り入れたサロン活動を行う団体に補助する「介護予防・通いの場づくり事業」の実施や、市移住交流課の移動販売車(キッチンカー)の活用など、対応状況を説明した。
 長寿課は「本年度の提言を市の関係各課で組織する地域包括ケアシステム庁内推進会議に報告し、施策の実現や改善を目指したい」と話した。

声良鶏銅像 移設場所は賛否両論 市当局 「請願の対応踏まえ判断」 鹿角市議会

2019-08-23
産業建設委で提出された鹿角花輪駅前広場整備イメージ図
 鹿角市議会は22日、三つの常任委員会を開き、当局が所管事項の報告や9月補正予算案などを説明した。産業建設委(栗山尚記委員長)ではJR鹿角花輪駅前にある声良鶏銅像の移設問題が取り上げられ、当局は市民団体「声良鶏銅像の設置を考える会」(奈良東一郎代表)が市や市議会に提出した600人分の署名への回答と請願書の取り扱いに基づいて対応していく考えを示した。
 声良鶏の銅像は1952(昭和27)年、全日本声良鶏保存会が国天然記念物指定を記念して設置した。花輪出身の故相川善一郎氏の作。
 駅前広場整備事業に伴い、市が駅前から離れた花輪横町の歴史民俗資料館に移設する方針だが、考える会は「鹿角のシンボルとして市民に親しまれてきた」として駅前への設置を求め、要望や署名活動を行ってきた。
 吉村アイ委員は「銅像は駅前にあることで観光の重要な役割を果たしている」と市に再考を求めたのに対し、当局は横町に相川氏の生家があることに触れ、「まちなか観光の推進に寄与するもので、銅像が資料館に設置されるのは価値ある銅像の活用方法」と説明。
 戸田芳孝委員は「600人分の署名について観光面でどう考える」と質問。当局は「観光の要素もあったが、請願の中身はもっと大きな内容。観光担当の一課だけで答えるのは控えたい」とした。
 吉村委員は「駅周辺に設置するイメージをずっと持っていたが、資料館に移すことを聞いたのは6月議会。突然のことだった。もう少し時間を掛けるべき」と指摘。当局は「(銅像が)市のものであれば市民の意見を聞きながらという手順もあったが、市のものではないモニュメントの補償工事なので、設置、管理者である保存会の意見を聞きながら総合的に判断した」と説明。
 中山一男委員は「まちなか観光に生かすべき」と資料館への移設に賛意を示した上で「まず、衰退した声良鶏の保存対策にもっと力を入れるべき」と強調した。
 30日開会予定の9月議会には駅前広場整備工事の請負契約締結案が提出される予定。取材に対し、当局は「議決を受けて発注することになるが、広場整備と銅像移設は切り離して考えたい。移設先は今は資料館がベストと考えているが、署名への回答と請願書の取り扱いを踏まえ、今後判断していきたい」との考えを示した。
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山梨・中央市と防災協定 大館市 武将・浅利氏が縁 

2019-07-30
防災協定を締結した中央市の田中市長㊧と大館市の福原市長(中央市役所
 大館市は29日、山梨県中央市と災害時の相互応援協定を締結した。福原淳嗣市長が中央市役所を訪れ、田中久雄市長と協定書に署名。大規模災害が起きた場合、被災者を受け入れたり生活必需品を提供したりする。大館市が遠隔地自治体と防災協定を結ぶのは4件目。
 鎌倉時代から戦国時代にかけ大館地方を治めた武将・浅利氏の始祖が甲斐国(山梨県)出身という縁で、2007年から同氏をテーマとするシンポジウムを両市で交互に開催するなど交流を続けてきた。その中で大館市が協定を申し入れたところ快諾を得た。
 大地震などの災害が発生し、被災地単独で十分な対応を講じることが困難な場合、被災者の受け入れをはじめ食料や水、生活必需品の提供、復旧活動に必要な職員の派遣、救助活動車両の提供などを行う。
 締結式で福原市長は「災害の態様は近年、複雑で広域化しており単独自治体での対応が難しくなってきている中、協定は市民の安全確保と迅速な復旧に向け大きな一助になる。両市の絆がより強固となり、交流の輪が広がることを期待したい」とあいさつ。
 田中市長も「遠くの自治体との協定を常々考えていた」とした上で、「非常に心強い。災害が起きず、活動することがないことを祈るが、これからもよろしくお願いしたい」と述べた。
 中央市は06年2月に3町村が合併して誕生した。「日本列島のほぼ中央に位置する」との意味が込められている。人口3万859人、1万3173世帯(7月1日時点)。面積31・69平方㌔の約4割を農地が占める。トウモロコシやコメ、トマトなどの産地として知られ、最先端企業が集積する工業団地もあり、農業と工業の調和ある発展を目指している。16年全国住みよさランキングで31位、県内1位となった。
 合併前の豊富村周辺は、甲斐源氏の一族・浅利義成の所領だったとされる。義成は1189(文治5)年の奥羽合戦の後、源頼朝から比内地方の地頭職を与えられ、甲斐国から送り込まれたと考えられている。
 大館市は01年に東京都渋谷区、11年に兵庫県丹波篠山市、14年に茨城県常陸大宮市と防災協定を締結している。
 

田代岳 五色の滝周辺で風穴調査 風の吹き出し確認

2019-07-30
調査する会員(田代岳)
 秋田北部風穴研究会(鳥潟幸男会長)、田代岳を愛する会(渡部道雄会長)、田代岳案内人の会(吉田光伸会長)の3者は29日、大館市の霊峰・田代岳山麓の、五色の滝入り口周辺で風穴調査を行った。会員ら11人が道路脇の斜面に点在する穴から冷風が吹き出しているか確認した。
 五色の滝入り口周辺の斜面は、約50㍍にわたり岩がごろごろ転がっている。岩の隙間から冷風が吹き出ていることから3者は7月上旬、事前調査を実施。10~11度の風が穴の外側に向かって出ていることを確かめた。「冷風穴」の可能性があるとしてこの日、本格的な調査に踏み切った。
 会員らは数班に分かれ、生い茂った木や葉を寄せながら調査。20㍍ほどの斜面を登った。点在する穴から吹き出る風の温度を測り、蚊取り線香を穴の入り口に置いて風の向きを確かめた。15度前後を記録した場所もあったが、ほとんどの班が外気と大差がない18~20度を観測したため、冷風穴との断定ができなかった。煙は外側に押し出される様子が確認された。
 3者は、山中の天気が雨か曇りで風が吹いていたことから条件がそろわず、確認できなかったとしている。
 風穴研究会の鳥潟会長は「風がなく晴れていれば確認できるはず。今後1年ほどかけて調査したい。確認できれば研究などを行う『風穴サミット』の県内開催にもつなげたい」、田代岳を愛する会の渡部会長は「風穴を確認し、五色の滝周辺の自然の付加価値を高めたい。悪天候で登山できないときなどに有効活用できれば」とそれぞれ期待していた。

 

ハローキティ 8月1日からスタンプラリー 北秋田市

2019-07-30
スタンプラリーの台紙
 北秋田市は8月1日から、市のふるさと大使「ハローキティ」のデザインを使ったスタンプラリーを実施する。スタンプ数に応じて先着順でオリジナルグッズをプレゼントする。10月31日まで。
 台紙は東北地方の道の駅などに置く。スタンプが押せる施設は▽市観光物産協会(松葉町)▽大太鼓の館(綴子)▽伊勢堂岱遺跡縄文館(脇神)▽北欧の杜公園センターハウス(上杉)▽浜辺の歌音楽館(米内沢)▽四季美館(阿仁前田)▽太平湖遊覧船(森吉)▽伝承館・異人館(阿仁銀山)▽森吉山阿仁スキー場山麓駅(阿仁鍵ノ滝)▽くまくま園(阿仁打当)の市内施設。
 それぞれ異なるデザインのスタンプで、3個集めると参加賞としてポストカード(3枚組、先着3000人)、10個でクリアファイル(先着1000人)がもらえる。
 さらに抽選で▽コンプリート賞=ペアグラスと伏影のリンゴジュース(スタンプ10個、3人)▽ふるさと賞=市の特産ギフト(同6個、30人)が当たる。コンプリート賞の抽選にもれた人を対象に、サンリオピューロランドペアチケット(2人)が当たる「ダブルチャンス賞」も用意した。
 各施設には写真撮影に適したスポットを設ける予定。日帰りで楽しめるモデルコースも設定し、観光客らに周遊してもらうという。29日の定例会見で津谷永光市長が発表した。「家族や友人と市内を巡りながらお楽しみいただきたい」などと述べた。
 参加賞の配布や抽選応募の窓口は市観光物産協会、四季美館、阿仁合駅観光案内所。問い合わせは市商工観光課(☎0186・62・5370)。
 

産前・産後の母親支援 自宅訪問し相談相手に 大館市が県内初 孤立防ぐサポーター配置

2019-07-29
 大館市は妊婦や出産直後の母親の孤立を防ごうと、「産前・産後サポーター」を配置し、自宅を訪問して育児の悩みを聞くなど、話し相手となる事業を開始する。県内の市町村では初の取り組み。育児ストレスなどで支援が必要な家庭には、家事代行サービスの利用料を補助する事業も新たに行う。両事業は8月から開始。健康課は「妊娠から出産、子育てまで切れ目のない支援を充実させたい」と話す。
 市は、子育て世代包括支援センター「さんまぁる」を2016年、市保健センター内に開設。市健康課の保健師3人と嘱託の助産師、保健師の計5人体制で、相談を受け付けている。出産先の病院への「病棟訪問」、妊娠34週と生後2週に電話をかける「電話訪問」で直接悩みを聞く市独自のプログラムを提供し、継続的な支援につなげている。
 さんまぁるが2018年度に受け付けた相談は、病棟・電話訪問を含め1622件。健康課によると、初妊婦や若年者を中心に「子育てが不安」「転勤で移住し、身近に知り合いがいない」「夫の帰宅が遅く、頼れる家族がいない」などの相談が多く、子育てを1人で背負う母親の姿が浮き彫りになった。「相談体制は整ってきたが、生後2カ月まではつなげる先のサービスが不足している」とし、新規事業を立ち上げた。
 「産前・産後ママサポート事業」は、県子育て支援員の資格を持つ嘱託職員1人を配置。母親の依頼を受け、自宅を訪問して話し相手となり、悩みを傾聴する。子育てサークルに付き添うなど外出のきっかけづくりも行う。市に住所がある妊婦と生後12カ月までの子どもを育てる母親が対象で、1回1~2時間。利用日の1週間前までに連絡する。
 「養育支援訪問事業」は、妊娠期から子どもが産後3カ月までの間の支援を必要とする家庭が対象。家事代行サービス1回1時間(3000円分)の無料利用券を8回分交付し、市の委託業者が食事の準備や洗濯、掃除などを行う。年80人の利用を見込み、申請後、市が審査し、利用決定する。
 健康課は「出産後は体の回復まで2カ月はかかるとされ、家事代行利用で母親の心身の休養を確保し、適切な養育につなげたい。1人で子育てに悩まず、気軽に産前・産後サポートを利用してほしい」と呼び掛けている。
 問い合わせはさんまぁる(電話0186・43・7101)。

鷹南ナイン、雨に泣く 全県少年野球 6回に先制も最終回に逆転喫す

2019-07-29
鷹巣南は6回、暴投の間に三走の竹村が生還し先制(八橋球場)
 第4日の28日は、秋田市の八橋球場で準決勝を行った。北鹿勢は、鷹巣南が秋田北と対戦。5回まで拮抗(きっこう)し、6回に相手のミスを突いて先制するも、最終回に逆転されて初の決勝進出を逃した。これで北鹿勢は姿を消した。
 ◇準決勝【八橋球場】
秋田北 0000009 9
鷹巣南 0000010 1

 ▽二塁打=菅原(秋田北)、戸澤(鷹巣南)▽併殺=秋田北1▽暴投=秋田北2、鷹巣南2
 鷹巣南は終盤に先制点を挙げるも、最終回に投手陣が乱れて逆転負け。
 5回まで両者無得点で試合が動いたのは6回。鷹巣南は先頭の竹村が四球で出塁すると、佐藤聖の犠打で1死二塁に。続く藤島の内野ゴロの間に三進し、暴投で貴重な先制点を挙げた。
 しかし最終回の守りは、1死から四死球や内安打で満塁のピンチを招き、押し出しで同点に。その後2点適時打を浴びてリードを広げられると、投手陣の制球が定まらず、4連続四死球を与えるなど、この回9点を奪われ、力尽きた。
 鷹巣南・佐藤謙吾監督の話 1点勝負を予想していた。今まで取り組んできたミスを突く走塁で大事な1点を取れたが、雨のタイミングが悪すぎた。
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