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病院外ので急な出産 大館で救命士ら声掛けや介助学ぶ 鹿角集約で「増える可能性」

2018-09-17
分娩介助について学ぶ受講生(大館市立総合病院)
 救急救命士ら医療従事者が自宅や車内など施設外での急な出産への対応を学ぶプログラム「BLSOプロバイダーコース」が16日、大館市立総合病院で開かれた。秋田大医学部付属病院の医師が「伊徳地域振興財団」の助成を受けて県内で初めて開催。救命士ら18人が受講し、人形を使った実技中心の講習を通して知識を身に付けた。
 BLSOは、日常的には妊産婦に接しないが、急変場面に遭遇する可能性がある医療従事者を対象とした教育プログラム。秋田大医学部付属病院産婦人科の三浦広志助教が「病院外産科救急に対応可能な救急医療従事者の育成」と題した研究テーマで同財団に応募し、100万円の助成を受けて開催が実現。北鹿地方を含む全県の救急救命士のほか、看護師らが受講した。
 コースディレクターを務めた日本医科大多摩永山病院(東京)の山岸絵美医師は、かづの厚生病院の出産取り扱い機能が10月に大館市立総合病院へ集約されることに触れ、「この地域では搬送時間が長くなり、救急隊がお産に出くわす可能性が増えてくる」と指摘。「産科医療は特殊ではなく、一般のものと意識を変えたい。避けられない事態にどう対処するかを少しでも身に付けてほしい」と述べた。
 人形を使った実技中心の講習が行われ、「分娩(ぶんべん)介助」では、産婦への声掛けや出産までの介助法、臍帯(さいたい)切断など流れに沿って受講生が真剣な表情で体験した。受講後、救急車内での分娩を想定したトレーニングも行われ、筆記・実技試験の合格者にはNPO法人周生期医療支援機構などによる5年間の認定証が発行された。
 三浦助教は「鹿角地域の出産集約を受けて企画した訳ではないが、地域に役立つプログラムになったのではないか」と話した。3月には秋田市で開催を予定している。
 助成金は、スーパーを展開する伊徳(本社・大館市)会長の伊藤碩彦理事長と家族が所有する株式の一部を財団に無償譲渡し、その配当金を原資としたもの。伊藤理事長は「少子高齢化が進む中で、地域を元気にする事業に対して助成していきたい」と話した。

おいしいきりたんぽ 出来秋に感謝 大館で来月のまつりPR

2018-09-16
きりたんぽ作りを披露する女性たち(鳥潟会館)
 新米を使用したきりたんぽ作りが15日、大館市花岡町の県指定有形文化財・鳥潟会館で行われた。秋田名物本場大館きりたんぽ協会(石川博司会長)の会員女性5人がかすり姿で調理を披露し、本格的なきりたんぽシーズンの到来を告げた。
 10月6~8日にニプロハチ公ドーム(大館樹海ドーム)で開かれる第46回本場大館きりたんぽまつりを宣伝しようと、同協会とまつり実行委員会(杉渕孝義委員長)が企画。4年前から続けている。
 市内で収穫された早場米「五百川」10㌔を用意。いろりを囲み、炊きたてをつぶして杉の串に巻き付け、炭火でじっくりと焼いた。スープは実行委が開発した「郷味(さとみ)」を使用。比内地鶏やネギ、セリ、ゴボウ、マイタケとともに煮込むと香ばしい匂いに包まれた。
 石川会長は「今年のコメも野菜も順調に育っている。出来秋に感謝し、おいしいきりたんぽを多くの人に味わってもらいたい」と語った。
 昨年のまつり来場者は13万3000人。今回10万人を想定しており、杉渕委員長は「発祥・鹿角、元祖・北秋田、本場大館の食べ比べを楽しめるイベントにしたい」と意気込みを示した。

川口・立花下水道 地元JVと契約、着工へ 大館市が全国に先駆け官民連携

2018-09-16
地域住民向けに開かれた工事説明会(下川沿公民館)
 大館市川口・立花地区の公共下水道整備事業で、市は地元5社の特定建設工事共同企業体(JV)と2018年度施工分の工事請負契約を締結した。試験掘りを経て11月にも本格着工する。官民連携(PPP=パブリック・プライベート・パートナーシップ)を導入する全国に先駆けた試みで、20年度から順次供用を開始したい考え。
 契約を結んだJVは、佐藤建設を代表構成員に花岡土建、佐藤吉、笹谷建設、伊藤羽州建設の5社で構成。契約額は1億65万6000円、期間は8月31日~3月18日としている。
 国が処理分区として認可した面積は99・2㌶。管路延長1万6112㍍のうち本年度施工分は1363・62㍍、対象は690世帯のうち110世帯を予定している。2期に分けて進める方針で、19年度以降の施工分は3月に複数年契約で締結する見込み。
 地下埋設物の位置を確認する試験掘りは10月に行い、下水道本管の埋設や公共升(ます)・マンホール設置などを順次手掛け、供用開始は20年4月以降の予定。今月13日に下川沿公民館で工事説明会を開き、地域住民に作業順序などを示した。
 事業者の選定をめぐっては地元5社とオリジナル設計秋田事務所(秋田市)の企業体が応募し、優先交渉権を得た。学識経験者らでつくる審査委員会(委員長、森田弘昭・日本大生産工学部教授)は100点満点中55・3点と採点。工期を短縮する提案や、国道横断箇所を難工区とした上で具体的なルート変更、施工方法の変更、懸案の渋滞緩和策が示されたこと、従来より安価な手法の採用などを評価した。
 市は1月に企業体と基本協定を締結、2月にはオリジナル設計秋田事務所と詳細設計、施工管理の各業務について委託契約を結んだ。設計は2月5日から来年3月29日の期間で7452万円、管理は2月5日から21年11月30日の期間で2376万円とした。
 市によると18年度当初の下水道普及率は53・7%。全国に比べて低い水準となっている。15年度に10年間の中期計画「アクションプラン」をまとめ、対象区域の川口・立花地区でPPP導入可能性調査を行った。未普及解消に向けた官民連携事業は全国で大館が先行し、岩手県久慈市と兵庫県加古川市が続いている。
 方式が定型化されれば別の地区にも展開したい考え。

制服や学用品 子育て家庭へ提供 鹿角市リユース事業

2018-09-16
制服等を無料で提供したリユース事業(鹿角市福祉保健センター)
 家庭で不要になった中学校・高校の制服等を、必要な家庭に無料で提供する鹿角市の「子育て応援リユース(再使用)事業」が15日、市福祉保健センターで行われ、訪れた親子連れが制服や学用品を譲り受けた。
 子育て家庭の経済的な負担軽減などを目的に、市が昨年度始めた事業。昨年度は中高生の制服、指定通学かばんを対象とし、市民から寄せられた約130点の制服等を必要とする人へ提供した。
 2年目の本年度はNPO法人子どもコンシェルジュ(駒ケ嶺裕子理事長)に事業を委託。回収・提供する学用品を追加したり、衣替えに合わせながら回収・提供日の実施回数を増やすなど事業を拡大して実施している。
 リユースの対象として追加したのは小中高校の学校指定ジャージー、柔道着、自転車通学用ヘルメット、校章・組章、ピアニカ、リコーダー。
 8月に1回目の回収を行い、約370点が寄せられたほか、その後も福祉保健センターの窓口に約80点が寄せられた。今回はこれら約450点を提供用として用意。来春に進級や進学を予定している児童生徒とその父母らが会場を訪れ、試着をするなどしてお目当ての学用品を譲り受けた。
 十和田大湯の会社員男性(54)は、来春中学校に入学する小学6年の長男のため制服を譲り受け「収入があまり多くないので助かります。この取り組みは続けてほしいですね」と話していた。
 本年度2回目の回収日は来年1月26日、2回目の提供日は同2月17日、3回目の提供日は3月17日に予定している。

出産大館集約 鹿角市が大館市に謝意 受入体制整い、連携求める

2018-09-15
福原市長㊧に謝意を伝える阿部副市長㊨(大館市役所)
 鹿角市のかづの厚生病院の出産取り扱い機能が10月1日に大館市立総合病院へ集約されることを受け、鹿角市の阿部一弘副市長が14日、大館市の福原淳嗣市長を訪れ、受け入れ対応への謝意を伝えた。総合病院では分娩(ぶんべん)室や診察室の増設、医師、助産師を増員して対応し、阿部副市長は「地域の医療を守っていくために連携をお願いしたい」と述べた。
 医師不足などを背景に、厚生、総合病院に医師を派遣している大学側の申し合わせで、出産取り扱い機能を総合病院に集約する方向性が示された。総合病院は昨年2月から鹿角地域の里帰り出産にも対応している。
 阿部副市長は、受け入れ準備が整ったことに対して謝意を伝え、「集約の方針が大学側の意向のみで決められたことは大変残念。市民から距離や冬期間の交通事情への不安の声が上っており、不安感の軽減を図っていく」とした。
 大館市の福原淳嗣市長は「情報共有や連携が必要になる」と強調。総合病院の吉原秀一院長は「産婦人科医をはじめ多くのスタッフがチームで出産に対応する体制が整っており、距離を乗り越えていきたい」と述べた。
 年間分娩件数は総合病院が約500件、厚生病院が約200件(鹿角市民約160件、小坂町民約40件)。総合病院では県の事業で分娩室1室、診察室2室を増設し、工事はほぼ終了。産婦人科の常勤医は1人増え、5人体制となる。助産師は1人増員した。
 厚生病院では総合病院、秋田大、岩手医科大から非常勤医の派遣を受け、週4日体制で妊婦検診や婦人科診療・検診を実施。鹿角市は妊婦に対し交通費や宿泊費の助成、子育て世代包括支援窓口を開設し、負担軽減を目指す。
 集約開始は10月1日だが、出産予定日が9月15日以降から総合病院で対応する。鹿角市によると、3~4人が9月中に総合病院で出産予定となっている。
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イノシシ 青森でも目撃や被害 白神地域鳥獣被害防止対策  両県市町村が情報交換

2018-08-31
野生鳥獣の被害対策を情報交換する県や市町村の担当者(大館市比内総合支所)
 白神山地にまたがる秋田、青森両県の自治体がニホンザルやニホンジカ、イノシシの農作物被害の現状や対策を話し合う「白神地域野生鳥獣被害防止対策情報交換会」が30日、大館市比内総合支所で開かれた。イノシシについては、秋田県の最北端の目撃場所が鹿角市だったが、青森県内でも目撃や被害が確認され、生息地域が拡大している状況が示された。
 情報交換会は両県と、白神山地周辺の市町村で組織。北鹿地方は大館市、北秋田市、上小阿仁村が参加している。ニホンザルの被害防止対策強化に向け、2012年度から両県持ち回りで年1回開催。昨年度からはニホンジカ、イノシシについても情報を交換している。35人が参加した。
 ニホンザルの生息状況について秋田県自然保護課は、「07年から県内で調査を実施し、八峰町、能代市、藤里町、大館市比内町で20群、765頭以上を確認した」と報告。大館市田代地区でも10頭程度の群れの目撃情報があり、調査を予定している。秋田県での農作物被害額は減少傾向にあるものの、16年度は約480万円で、クマ、カラスに次いで多い。青森県では昨年度の被害額が約1500万円で、西北や中南地域で多く、衛星利用測位システム(GPS)を活用した行動域調査などを行っているという。
 イノシシについては、秋田県で11年度に湯沢市で目撃されて以降16、17年度は北秋田市や大館市など県北でも目立った。同課は「ほぼ秋田県全域で目撃情報があり、最北端は鹿角市大湯地区」と説明した。能代市の担当者は「本年度畑のイモ類など複数箇所で食害が発生した。市内で生息が定着し、広がっているのでは」と話した。青森県側では深浦町や弘前市、大鰐町、などから目撃や被害が報告された。
 東北農政局の説明では、東北全体の16年度の野生鳥獣による農作物被害は14・5億円。県別では山形が最も多く、秋田が最も少ない5000万円。イノシシの被害分布をみると、16年度は岩手県雫石町まで北上し、「今後は秋田、青森でも被害が発生するおそれがある」とした。ニホンジカも岩手県のほぼ全域で被害が発生し、「秋田、青森もイノシシ同様に警戒が必要」という。
 小型無人飛行機(ドローン)を使った野生鳥獣生息調査についても説明を受けた。

 
 

甲子園準V 金足農に県民栄誉章 「県内外に勇気と感動」

2018-08-31
 県は30日、第100回全国高校野球選手権記念大会で、本県代表として103年ぶりに準優勝を果たした金足農野球部に県民栄誉章を授与すると発表した。顕彰式の日程は今後、学校と調整して決める。
 甲子園では優勝経験のある強豪校などを次々破り、公立校としては2007年(第89回大会)の佐賀北以来、11年ぶりに決勝進出。決勝で大阪桐蔭に敗れたものの、全国的に県や本県農業への注目度を高め、県内外に大きな勇気と感動を与えたことが認められた。
 佐竹敬久知事は同日県正庁で行われた同校の出場報告会で「素晴らしいプレー、努力に対し、県民栄誉章を授与したい。みなさんは秋田の誇り。ぜひ受け取って頂きたい」などと述べた。
 全国大会優勝などの成績を収めている競技は他にもあるが、終了後の取材に対して「議論はあったが、成績だけでなく、県民に感動とやればできるという希望を与えた。これほど盛り上がったことはなく、県民栄誉章にふさわしい」と説明した。
 県民栄誉章は1986年の創設。これまでに大相撲の豪風関(2016年)など17個人と3団体に贈られている。
 

かづの北限の桃 日本一へ「ガンバロー」 本格出荷前に安全祈願

2018-08-31
「ガンバロー」を三唱する参加者たち(JAかづの青果物選果場)
 鹿角市のブランド果樹「かづの北限の桃」の出荷が本格化するのを前に、豊作と作業の安全を祈願する神事が30日、花輪のJAかづの青果物選果場で行われた。生産者など約100人が参加、生産、販売の目標達成に願いを込めた。
 本年度の栽培面積は約65㌶で生産者は160人。出荷は48万8000㌔(昨年37万㌔)を計画し、販売目標額は1億5000万円に設定している。
 JAかづの北限の桃生産部会の中村喜作部会長によると、春先の天候不順などの影響を受け、栽培管理に苦労したが、品質は十分で、昨年並みの出荷を見込んでいる。寒暖の差が大きいという気候特性を生かし、「かづの北限の桃ならではの、ガツンとくる甘さが出ている」と部会長は話している。
 8月中旬から「あかつき」の出荷が始まり、主力品種での「川中島白桃」は9月上旬から。収穫祈願祭は、「川中島白桃」の本格出荷を前に行われた。
 神事の後、菅原俊二組合長が「北限の桃が全国一といわれるように頑張っている。高値で販売していきたいので、良いモモを出荷してほしい」とあいさつ。来賓からは、「北限の桃のファンは全国で心待ちにしている」「鹿角のイメージを向上させるブランド」などとブランド力向上に期待の声が寄せられた。
 中村部会長が「品質向上、生産拡大を目指そう」と呼び掛けながら音頭を取り、参加者全員で「ガンバロー」を三唱した。

 

花輪北・平元小 統合21年4月に決定 校名など次回から本格協議

2018-08-30
花輪北・平元小再編協議会の第1回会議(市役所)
 鹿角市の花輪北、平元両小学校の再編・統合に向けて両校の保護者や地域の代表らが諸課題を話し合う再編協議会の第1回会議が28日夜、市役所で開かれ、統合時期を2021年4月と決めた。次回からは学校の名称や校歌、校章などについて協議。どちらか一方のものを継続して使うのか、あるいは新規につくるのか協議の行方が注目される。
 市教委は市立学校等再編計画に基づき、小学校が「末広と十和田」「草木と大湯」「花輪北と平元」、中学校が「花輪一と花輪二」の4組、8校の再編を目指している。
 このうち花輪北小と平元小の統合校は、花輪一中との統合に伴い空き建物となる花輪二中の校舎を改造し使用する。
 花輪北小は、卒業生が二つの中学校(花輪一、花輪二)に分かれて進学するという課題があることから、学区の在り方について地域の意見を聞いて検討した結果、統合後も現在と同じ学区にすることを教委が今年1月に決定。この際、地域からはスクールバス運行やクマ対策などに関する要望や提言が出されている。
 再編協議会は、学校の名称、校歌、通学方法といった再編に当たっての諸課題を解決するため対象2校ごとに設置。委員は学校、保護者、地域、教委の代表で構成。「花輪北小と平元小」以外の3組は16年度にすでに開催し、統合に向けた準備を進めている。
 花輪北・平元小の協議会の委員は両校の関係者各9人と教委1人の計19人。畠山義孝教育長は「先行する三つのパターンとはだいぶ異なり、新しい校舎で子どもたちが学ぶことになる。新しい歴史をつくるパターンとなるが、教育委員会も一緒になって参加し、素晴らしい結論を導き出していきたい」と期待した。
 会長に柏﨑勇人・花輪北小校長、副会長に虻川真喜子・平元小校長を選任し、統合時期を21年4月と決定。次回の協議案件を確認した。
 花輪北小は1967(昭和42)年に柴内小と下川原小が統合し今年で創立51年。平元小は1875(明治8)年の設立で長い歴史を持つ。
 柏﨑会長は柴内小時代に平元小と合同で運動会を実施するなど、「兄弟校」のような両校の関係に触れ「子どもたちの夢や願いを大事にし、地域の将来を考えながら、より良い統合、納得のいく統合に向けて協議を進めていきたい」と述べた。
 会議は月1回程度のペースで本年度は計4回の開催を予定。教委は来年9月までを目標に各協議事項の結論をまとめたい考え。

 

大館市 県内トップ切り稲刈り 早場米・五百川 一足早く実りの秋

2018-08-30
早場米「五百川」の稲刈りが行われた(大館市板沢)
 大館市内の田んぼで29日、県内トップを切って2018年産の早場米「五百川」の稲刈りが始まった。JAあきた北が大館産米の占有率拡大を目指す品種。今季は7月から気温の高い日が続いたことで稲の生育が進み、品質は上々の出来栄えという。9月9日前後から県内のスーパーで店頭に並ぶ予定。
 「五百川」は福島県で民間育種されたコシヒカリ系統のわせ種で、さっぱりとした食感とほどよい甘みが特徴。田植えから約100日、早ければ8月下旬に収穫できるため台風被害が少ないという。稲刈り時期の分散による作業の効率化や、適期収穫による品質向上につなげようと、12年から同JAが市内で栽培を推進しており今年で7年目。同JAによると、今年は稲の生育状況がよく、栽培を開始して初めて8月中の収穫ができたという。本年度は1法人、5個人が8㌶で作付けし、約50㌧の販売を見込んでいる。
 このうち、富樫英悦さん(66)=板沢=は約0・9㌶で稲を刈り取った。6月に1週間ほど低温が続いたため、生育に不安を感じていたというが、7月に入って好天が続いたことで生育が進み例年以上の実りとなったという。富樫さんは「粒も大きく品質のいい米ができた。生育が順調な年の米はおいしい」と笑顔を見せた。
 同JAによると、収穫した米は放射性物質検査を経て、県内のいとくやタカヤナギの各店舗で販売される予定。主力品種の「あきたこまち」や「めんこいな」は9月20日前後から収穫が始まる見込みで、店頭に並ぶのは10月上旬とみられる。

 
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外国人利用者が倍増 森吉山阿仁スキー場 個人客への対応拡充を

2018-07-05
森吉山スキー場管理運営協議会(県北秋田地域振興局)
 森吉山スキー場管理運営協議会(会長・渡辺雅人県北秋田地域振興局長)は4日、振興局で総会を開き、海外を含めた誘客策や山岳遭難防止対策の推進などを重点にした2018年度事業計画を決めた。阿仁スキー場の外国人利用客は前年度の2倍近くに増えており、副会長を務める津谷永光市長は増加傾向にある個人客への対応を拡充することが必要と訴えた。
 スキー場の適正な管理運営を図るとともに、関係機関が一丸となった利用促進策を展開し、地域経済の発展につなげることを狙いに県と市、関係機関の代表者らで構成。誘客に向けたPRのほか山岳遭難防止にも取り組んでいる。
 渡辺会長は「森吉山には四季を通して多くの人が訪れている。18年度は樹氷サミットが開催される予定で、森吉山の魅力を広く発信する絶好の機会。関係機関と連携して安全で安心な森吉山観光に取り組んでいきたい」とあいさつした。
 森吉山観光の中心施設となる阿仁スキー場の17年度利用状況は、花の百名山など夏期のゴンドラ運行、スキーや樹氷観賞など冬期のゴンドラ・雪上車運行とも前年度に比べて減少。夏期と冬期を合計した来場者数は前年度より約6000人少ない4万6844人だった。
 このうち、外国人利用者数は2318人で前年度の1231人に比べて倍近くに増えた。県や市が観光客の誘致に力を入れている台湾からの利用者は1452人で利用者の半分以上を占めた。協議会は18年度も台湾の旅行エージェントを対象にしたPRや誘客を行う計画。
 外国人客の増加について津谷市長は「森吉山周辺地域を訪れる外国人観光客は増加している。内陸線阿仁合駅舎改築など団体客の受け入れ体制整備は進んでおり、今後は個人客への対応の拡充について考えていかなければならない」などと述べた。

病院事業は3億円の単年度純損失 大館市 17年度下半期の公営企業業務状況

2018-07-05
 大館市は、市の公営企業の業務状況をまとめた。水道、工業用水道、下水道、病院の状況を年2回公表しており、今回は2017年度下半期分と18年度の経営方針などが対象。病院事業会計の収益的収支は、収入が108億7483万円、支出が112億1723万円で、差し引き3億4240万円の単年度純損失を見込んでいる。要因には患者数の減少などを挙げた。
 各企業会計の決算状況のうち、水道事業の収益的収支では、収入が14億5660万円に対し支出が13億3990万円で、差し引き1億1670万円の単年度純利益を計上できる見込み。工業用水道会計も、収入が4818万円、支出が4283万円で、差し引き535万円の単年度純利益が見込まれる。
 下水道事業会計は収入が13億7973万円、支出が14億3527万円。差し引き5554万円の単年度純損失となることを見込んでいる。
 病院事業は、17年度下半期の入院患者数が延べ6万8062人、外来患者数は延べ12万8319人。前年同期に比べ入院は3482人、外来は1109人それぞれ減少した。年間の累計は入院が延べ13万4225人、外来は延べ25万9195人。前年度との比較では、入院は8114人の減少、外来も1536人減少した。
 収益的収支は、収入が108億7483万円、支出が112億1723万円で、差し引き3億4240万円の単年度純損失が見込まれている。このことについて病院は「両病院ともに退職手当負担金が大幅な減額となったが、患者数の減少による入院収益減や、賃金、委託料の増額が影響した」と説明した。
 18年度の経営方針で総合病院は「呼吸器循環器内科等、診療制限している診療科の医師確保と、診療報酬改定を踏まえた看護7対1施設基準を維持しながら、包括ケア病棟の活用促進を図ることで収益を確保する」ことを挙げた。さらに「当医療圏での産婦人科機能集約化事業を推進するとともに、大館・鹿角地域医療構想における将来の医療需要を見据えた医療機能の分化・連携に取り組みながら、医療の質の向上と経営の安定化を図っていく」としている。
 扇田病院は「地域に根差した1次医療の維持と、市民の健康を守るドック健診事業の中核を担いながら、今後、需要が高まる在宅医療の強化に取り組むことで、地域包括ケアシステムの構築を支援する」ことを掲げた。

不審者情報相次ぐ 大館市 関係機関警戒強める 声掛け、ナイフ所持も

2018-07-04
登校する児童に付き添う保護者(大館市城南小学校前)
 大館市で子どもを狙った不審者に関する情報が相次いでいる。2018年度、市生徒指導協議会には3日現在で7件(疑い含む)の情報が寄せられ、既に17年度1年分(6件)を上回る状況。2日には登校中の児童を乗せた保護者の車が、ナイフを所持した不審な男に遭遇し、地域に緊張が走った。全国で登下校中の児童が被害に遭う事件が多発しており、学校関係者らは警戒心をあらわにしている。
 同協議会によると、18年度の不審者情報は、全7件が5月下旬からの約40日間に発生。登下校中の児童が不審な男から「こっちにおいで」と声を掛けられたり、「車に乗らない?」と誘われたりした。いずれも逃げ出すなどして被害はなかった。
 17年度は7月までに3件、年間で6件。18年度は例年に比べて明らかに多い。近年、全国的に児童の被害が相次ぎ「保護者や児童の警戒心が高まり、情報がより集まっている可能性がある」という。一方で、不審者が地域にいる不安感は拭いきれない。
 大館市一心院南では2日午前、サバイバルナイフを所持した不審な男が大館署に逮捕された。現場が学区内の城南小では5月下旬にも不審者による声掛け事案があり、見守りを強化したところだった。
 3日朝の登校時には車や徒歩で児童を送迎する保護者の姿があった。40歳代の母親は「怖かったので付き添った。(犯人は)逮捕されたが、突然ナイフを出されたら防ぎようがない。まさか大館でこんなことが起きるなんて」と驚きを隠しきれない様子。30歳代の母親は「女の子2人を通わせているので心配。今後は(送迎など対応を)考えないと」と話した。
 3日に同校で開かれた学校評議員会では、評議員を務める地域住民から「臨機応変に対応できるよう教員配置を考えては」「警察と綿密な情報交換を」との声が上がった。同校は「地域から情報提供をしてもらえる体制を作りたい。警察や市教委と相談し、今後に向けて対策を取らなければ」と警戒を強める。
 同協議会は各校から不審者情報が寄せられた際、警察や行政、市内全小中に周知して情報共有。各校から保護者にメール配信してもらっている。児童生徒らに対し▽夜間は出歩かない▽人通りの少ない道は通らない▽知らない人に近づかない▽防犯ブザーを持参する▽危険を感じたら助けを求め、110番通報する―ことなどを求めている。
 また突発的な事案に対応するため、会長の渡部鋼喜・下川沿中校長は「日頃から自分の身を守れる子どもを育てる必要がある。教育活動全体で、判断する力を身に付けさせたい」としている。

 

北秋田市 浜辺の歌音楽館 伊勢堂岱縄文館 入館料を無料に

2018-07-04
伊勢堂岱遺跡の出土品などを紹介する縄文館(北秋田市脇神)
作曲家・成田為三を顕彰する浜辺の歌音楽館(北秋田市米内沢)
 北秋田市教育委員会は1日から、同市米内沢の「浜辺の歌音楽館」と同市脇神の「伊勢堂岱縄文館」で入館料や展示室観覧料をそれぞれ無料とした。両施設とも本年度末までの試験的な無料化で、市内外からの気軽な来館を呼び掛けている。
 浜辺の歌音楽館は同市出身の作曲家・成田為三の功績を紹介する施設として開館し、本年度で開館30年を迎える。館内では成田為三が手掛けた楽曲の試聴室が設けられているほか、楽譜などの資料を展示している。
 縄文館は国指定史跡・伊勢堂岱遺跡のガイダンス施設として2016年にオープン。遺跡見学の受け付けとしての役割も担っており、展示室では遺跡の特徴や出土品を紹介している。
 音楽館は開館30周年の節目を機により多くの人に来館してもらおうと、個人団体ともに全ての人の入館料を無料とした。縄文館は世界遺産登録の機運を高めようと、これまで入場無料だった遺跡内に合わせ、展示室の観覧を無料化。多くの人が遺跡について学べる機会を提供する。来年の3月31日まで。
 開館時間は音楽館が午前10時から午後5時、縄文館が午前9時から午後5時。いずれも月曜と年末年始は休館。音楽館(☎0186・72・3014)、縄文館(☎0186・84・8710)。
 

かぶきんのPRよろしく 小坂町 小中全員に缶バッジ

2018-07-04
缶バッジの贈呈式(小坂小)
町が製作した缶バッジ
 小坂町のマスコットキャラクター「かぶきん」を多くの人たちにPRしてもらおうと、町は2日、小中一貫教育校の小坂小中学校(中井淳校長)の全校児童生徒へ、かぶきんがデザインされた缶バッジを贈った。
 歌舞伎役者をモチーフとしたかぶきんは、児童生徒を含む住民の総選挙で決定した。プロフィルは、芝居小屋・康楽館が建築された1910(明治43)年8月13日に誕生した精霊(男)で、現在の年齢は107歳、住居は康楽館、好物は「拍手」、決めポーズは「見え」など。6月に開かれたアカシアまつりで一般に初めて披露された。
 かぶきんが「町民に愛されるキャラクターになってほしい」と強く願う細越満町長。PRに一役買ってもらおうと、児童生徒のかばんやランドセル、衣服に着けられる缶バッジを製作した。
 この日、小学校の体育館で開かれた集会に、町長がかぶきんと一緒に入場すると、児童生徒は満面の笑みを浮かべ、拍手喝采で歓迎した。
町長があいさつし、「みんなに決めてもらったキャラクター。このバッジを着けて町をPRしてほしい」と呼び掛けた。
 かぶきんがステージへ登壇。一つ一つの愛くるしい動作で会場が沸く中、かぶきんのプロフィルが紹介された。「好きなスポーツは」「好きな食べものは」「好きな歌は」などと、児童生徒による質問タイムも設けられた。
 この後、町長が全校児童生徒分の缶バッジを代表の泉遥空さん(小学6年)、中泉音乃さん(中学3年)に手渡した。泉さんは「かぶきんと一緒にPRしたい」、中泉さんは「大切に使います」とうれしそうだった。
 
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