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厚労省の公立病院再編・統合 「扇田存続の必要性ある」 大館 市病労組が市民向け講演

2019-11-10
伊関教授を講師に迎えた地域医療講演会(大館労働福祉会館)
 厚生労働省が再編・統合の議論が必要と公表した公立・公的病院に大館市立扇田病院が挙がったことを受け、市内で地域医療を考えようという市民の動きが出てきた。市立病院職員労働組合(鈴木仁志執行委員長)は9日、大館労働福祉会館で「地域医療講演会」を開催。自治体病院を研究する専門家が講演し、「市立総合と扇田の2病院が連携することで収益改善の可能性が高まる。扇田の存続の必要性はある」と指摘した。
 同労組が地域医療をテーマに講演会を開くのは初めて。鈴木委員長によると、「医師不足などの課題を抱える地域医療の今後を考えたい」と講演会の準備を進める中で、9月下旬に厚労省の発表があった。鈴木委員長は「扇田と同様に厚労省から発表された横手市立大森病院では『病院を守る市民の会』が立ち上がった。大館でも市民に現状を知ってもらい、病院がどうあるべきかを考えていくことが必要」と話す。
 講師を務めたのは、自治体病院の経営や再編を研究している城西大経営学部マネジメント総合学科の伊関友伸教授。妻が鹿角市出身で、長女を扇田病院で出産した縁もある。
 伊関教授は厚労省の公表の背景や少子高齢化が進む現状に触れながら、「急性期病院の基準だけで診療実績を基に線を引いたため、地方の中小病院が多く対象とされた。高齢者の医療について考える視点がない。地域事情を考慮していない」と指摘した。
 総合、扇田2病院の経営状況などを分析し、「医師などの構成をみると、統合はあり得ない。2病院で連携を深めた方が収益改善の可能性が高まる。1病院体制では高齢者の行き場がなくなる」などと語り、両病院が目指す方向性を提言。「人任せでは地域医療は崩壊する。住民を含めた病院に関わる全ての人が、地域の医療を考え行動することが必要」とも呼び掛けた。
 厚労省はがんや救急など地域に不可欠な医療の診療実績が少ないとして、「再編統合について特に議論が必要」とする全国424の公立・公的病院名を公表した。県内では扇田病院など5病院が挙がった。来年9月までに結論を出すよう求めている。鈴木執行委員長は「来年度も9月前までに、市民が医療を学ぶ場を設けていきたい」と話した。

「誉」と「翔和」をお披露目 大館市の秋田犬の里 生後4カ月の姉妹

2019-11-10
「誉」㊧と「翔和」、地域おこし協力隊の2人(秋田犬の里)
 大館市が新たに飼育する秋田犬の「誉」(ほまれ)(雌、虎毛)と「翔和」(とわ)(雌、白毛)が9日、観光交流施設「秋田犬の里」でお披露目された。
 2匹は飼育担当で地域おこし協力隊3期の2人と登場。「誉」は藤川琴里さん(21)、「翔和」は馬鳴さん(43)と姿を現し、訪れた秋田犬ファンへ向けて愛嬌(あいきょう)を振りまいた。
 2019年6月26日生まれの姉妹犬。現在生後4カ月。体重約15㌔。誉が虎毛で翔和が白毛。8月中旬から青森市のドッグトレーナーの下で周囲の環境や人に慣れるためのトレーニングを開始し、10月中旬から飼育担当による飼育を開始している。
 秋田犬の里「秋田犬展示室」での活動開始は2020年2月以降を予定。それまではSNS(会員制交流サイト)を通じて2匹の成長を随時紹介していくほか、館内での散歩に訪れることもあるという。
 藤川さんは「飼い主だけに忠実と思われがちな秋田犬だが、交流を通じてちゃんとコミュニケーションが取れることを知ってもらえたら」と話した。馬さんは「ストレスがかからないように伸び伸びと育てたい。海外の人にとって秋田犬といえば茶色。2匹のように珍しい毛色もいることを伝えたい」と話した。
 このほか、2匹との撮影タイムや館内散歩、売店では1000円以上の購入でオリジナルステッカーのプレゼントが行われた。

スキーで人づくり40年 鷹巣レーシングスポ少 130人参加し記念式典

2019-11-10
40周年の節目を祝った記念式典(北秋田市交流センター)
 鷹巣スキーレーシングスポーツ少年団(奈良正人団長)の結成40周年記念式典・祝賀会が9日、北秋田市交流センターで開かれた。団員やOB、指導員、保護者ら約130人が出席し、団のさらなる発展を願った。
 1980年に結成し、インターハイや国体、インカレなどで活躍する選手を育ててきた。2012年には文部科学大臣から生涯スポーツ優良団体として表彰を受けた。18年度末までに512人が卒団した。現団員は小学3~6年生の12人。スキーを通じた人間形成に重点を置き、活動を行っている。
 式典は団出身者らが中心となって組織した実行委員会(佐々木桃子委員長)が主催。佐々木委員長はあいさつで「学区を超えた団の活動で多くの仲間をつくることができ、スポ少で過ごした時間は私の人生の中でかけがえのないものになった」と振り返った。奈良団長は少子化の現状に触れながら、「未来の子どもたちのために、スポ少を通じて外で活動する機会を持ち続ける必要がある。スキーを通じた人づくりを一緒に頑張っていきたい」と述べた。
 団で31年間指導している長谷川正一指導員に特別功労賞を、活動に協力した今泉自治会、ニューグランドホテル松鶴に感謝状を贈った。現団員を代表して、主将の畠山知香人さん(鷹巣中央小6年)が「これからシーズン本番に入るので、今まで以上の結果を出すために、団長や指導者への感謝の気持ちを忘れず一生懸命トレーニングに励む」と決意を述べた。
 式典後は卒団員による記念講演や記念祝賀会が行われた。

教育の「プラットフォーム」 より良い学び考える 大館、北秋田両市で開幕 全国から校長ら140人

2019-11-09
公開された授業について協議する参加者(大館市北陽中学校)
 小坂町の細越満町長は、町政運営の指針となる次期総合計画の策定に向け、町民と意見を交わしながら第5次総合計画(2020年度まで)を検証する「懇談会」を町内5地区で開催する。7日夜、上向地区を皮切りに始まり、出席した住民から、定住の促進につなげるための魅力あるまちづくりや子育て支援の充実などが求められた。
 町側は幹部職員、同地区から住民10人が出席。町長は「住民の意見を聞き、必要な施策を次期計画に盛り込むなどして、安全安心、住民が幸せなまちづくりを考えたい」とあいさつした。
 第5次計画では「定住促進」「地元産業間の連携による地域活性化」「安全・安心な暮らし地域づくり」の三つを重点プロジェクトに掲げている。各重点プロジェクトの取り組みについての説明に続き、意見を交換した。
 住宅の新築・リフォームに対する助成、若者向けの住宅整備などを進めている定住促進について住民は、町内企業に勤務する多くが町外の民間の賃貸住宅(アパート)を利用している現状を指摘。「住んでみたいと思わせる魅力、小坂に住んでもらえるようなまちづくりをしなければならない」と求めた。
 保育料の軽減や高校生までの医療費無料化、給食費の助成などを展開している子育て支援について、住民は「第1子から助成する取り組みがあると、町内で出産したいと思う人も出てくるのではないか」と提案した。
 このほか、住民からは資格取得支援事業の実績や加工用ジャガイモの試験栽培、ワインの乾杯条例の浸透状況、町内で水害発生の危険性が高い場所、十和田湖の和井内整備、空き家の対応などに対する質問、意見が出された。
 懇談会は年内で終える予定。川上地区は28日、中央地区は12月13日に計画し、七滝、十和田湖両地区は調整中。

第5次総合計画検証へ 地区懇談会スタート 小坂町細越町長 子育て支援など求める声

2019-11-09
次期総合計画の策定に向け、町民の意見を聞こうと始まった「町長との懇談会」(鴇生活総合センター)
 小坂町の細越満町長は、町政運営の指針となる次期総合計画の策定に向け、町民と意見を交わしながら第5次総合計画(2020年度まで)を検証する「懇談会」を町内5地区で開催する。7日夜、上向地区を皮切りに始まり、出席した住民から、定住の促進につなげるための魅力あるまちづくりや子育て支援の充実などが求められた。
 町側は幹部職員、同地区から住民10人が出席。町長は「住民の意見を聞き、必要な施策を次期計画に盛り込むなどして、安全安心、住民が幸せなまちづくりを考えたい」とあいさつした。
 第5次計画では「定住促進」「地元産業間の連携による地域活性化」「安全・安心な暮らし地域づくり」の三つを重点プロジェクトに掲げている。各重点プロジェクトの取り組みについての説明に続き、意見を交換した。
 住宅の新築・リフォームに対する助成、若者向けの住宅整備などを進めている定住促進について住民は、町内企業に勤務する多くが町外の民間の賃貸住宅(アパート)を利用している現状を指摘。「住んでみたいと思わせる魅力、小坂に住んでもらえるようなまちづくりをしなければならない」と求めた。
 保育料の軽減や高校生までの医療費無料化、給食費の助成などを展開している子育て支援について、住民は「第1子から助成する取り組みがあると、町内で出産したいと思う人も出てくるのではないか」と提案した。
 このほか、住民からは資格取得支援事業の実績や加工用ジャガイモの試験栽培、ワインの乾杯条例の浸透状況、町内で水害発生の危険性が高い場所、十和田湖の和井内整備、空き家の対応などに対する質問、意見が出された。
 懇談会は年内で終える予定。川上地区は28日、中央地区は12月13日に計画し、七滝、十和田湖両地区は調整中。
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歌い踊って半世紀 鹿角民謡民舞コンクール 60人が熱唱熱演

2019-10-14
元気な歌声を披露する小学生(コモッセ)
 50回の節目を記念した鹿角民謡民舞コンクールが13日、鹿角市のコモッセで開かれた。小学生から一般までの約60人が出場。半世紀にわたる歴史と伝統を胸に熱唱、熱演を披露し、来場者から大きな拍手が送られた。第50代チャンピオン(総合優勝)には阿部光男さん(三謡会)が輝いた。
 鹿角民謡保存会(米田良子会長)の主催。鹿角民謡の保存、発掘、後継者育成を目的に活動しており、コンクールは多くの人々に民謡に親しんでもらおうと1970(昭和45)年から毎年開いている。
 得意曲を歌う自由曲の部、鹿角民謡に限定した課題曲の部、民舞の部の3部門があり、民謡は子ども、16~69歳、70歳以上の年齢別で覇を競う。
 開会セレモニーで米田会長は「毎年来ていただいている皆さんのおかげで50回を迎えることができた」と感謝の言葉。
 続いてコンクールが開演し、出場者が日頃の練習の成果を発揮して自慢の喉や踊りを披露した。特別ゲストや民謡日本一の地元ゲストのショー、会員らのアトラクションなども行われ、ステージを盛り上げた。
 ◇自由曲1部(70歳以上) ①木次谷政子②又賀喜代美③福岡幸子④浅石キヌ⑤近藤雪雄▽奨励賞=板橋ヒサ、中島エコ
 ◇同2部(16~69歳) ①湯沢政幸②湯沢栄喜③篠村慈④柳沢靖子⑤中村京子▽奨励賞=池田和子、関浩美
 ◇民舞(大人の部) ①米田会有志
 ◇課題曲1部(70歳以上) ①阿部光男②又賀喜代美
 ▽同2部(16~69歳) ①柳沢靖子②黒澤一夫③関浩美

「食欲の秋」に舌鼓 本場大館きりたんぽまつり開幕 ドームで14日まで

2019-10-13
初日から多くの人でにぎわいを見せたきりたんぽまつり(ニプロハチ公ドーム)
 第47回本場大館きりたんぽまつりが12日、大館市のニプロハチ公ドームで開幕した。初日から県内外の家族連れや観光客などが多く訪れ、会場内は大にぎわい。行列ができる店舗もあった。さまざまな店のきりたんぽに舌鼓を打ちながら、ステージイベントなども楽しみ、大館の秋を満喫していた。14日まで。
 開会式で、大会会長の中田直文大館商工会議所会頭は「たくさんの方々の協力、努力で開催に至った。おいしいきりたんぽの店が並んでいるが、きりたんぽだけのまつりではない。オール大館で故郷の良さを見直していきたい」などとあいさつ。
 福原淳嗣市長は「台風が近づいており、安全に気を付けてゆっくりと楽しんで」と呼び掛けた。
 会場には108のブースが並び、きりたんぽはもちろん、ご当地グルメや郷土料理も提供。昼前後には長い行列ができる店もあった。キッズマーケットなども盛況で、地元の小学生の元気な声が響き渡った。
 ステージは、今年初めてスタンド席を向く形で設置され、訪れた人たちはゆっくり腰を下ろし、飲食を楽しみながら観賞した。初日はふかわりょうさんの「とんぶりの唄」や松本英子さん、坂本サトルさんのライブなどが繰り広げられた。
 会期中に台風19号の接近が予想されるため、主催の大館食の祭典協議会では、来場者や出店者に注意を呼び掛けている。この日は、カヌー体験などを中止。一部の屋外展示の場所を移動するなど対応した。13日以降も天候次第で随時、対応していく。
 入場無料。開場時間は午前10時から午後6時(最終日は3時30分)。

96歳「おめでとう」 大館で忠犬ハチ公生誕祭 秋田犬の里で初開催

2019-10-13
雨の中、代表園児らがハチ公銅像に献花(秋田犬の里)
 大館市で生まれた忠犬ハチ公の生誕祭が12日、御成町の観光交流施設・秋田犬の里で行われた。約100人が出席。銅像への献花やバースデーケーキなどで「96歳」の誕生日を盛大に祝った。
 忠犬ハチ公銅像及び秋田犬群像維持会(富樫安民会長)が主催。銅像の移設に伴い、生誕祭もJR大館駅前ハチ公広場から会場を移した。
 あいにくの雨のため、式は屋内で挙行。富樫会長は「犬にまつわる像や神社は全国に23カ所ほどある。慰霊祭やしのぶ会はあるが、誕生を祝っているのはハチ公だけ。国内外で人気の秋田犬に負けないよう頑張りたい」などと述べた。
 同駅の高橋仁司駅長と、大館幼稚園の乳井謙太ちゃん(5)がハチ公像に献花。同園の畠山千夏ちゃん(5)・彩月ちゃん(3)姉妹と、ハチ公生家当主の齋藤良作さん(70)がケーキカット。出席者が大きな拍手で祝った。
 大館南小5、6年生約40人も参加。代表して大沢頼さん(6年)が「飼い犬と散歩したり、遊んだりすると心が通じ合い、元気になる。上野教授の思いもハチに伝わり、つらくてもおなかがすいても、会いたいとずっと待っていたのでしょう」と「ハチ公への手紙」を朗読。「ハチのおかげで大館が知られ、新たなつながりもできている」と感謝した。
 最後に、出席者が唱歌「忠犬ハチ公」を歌い上げた。式後、駅前にある秋田犬群像に会員有志が献花した。
 秋田犬のハチ公は1923年、大館市大子内生まれ。生まれて間もなく東京の上野英三郎博士に引き取られた。35年に生涯を閉じたが、飼い主を待ち続ける物語は世界的に知られている。誕生日は諸説あるが、維持会は11月に生まれたとみて、1カ月早いこの時期に生誕祭を行っている。

「光る怪鳥伝説」など解説 鹿角市尾去沢 民話・伝説フォーラム

2019-10-13
伝説を語る中学生たち(尾去沢中)
 鹿角民話・伝説フォーラムが12日、尾去沢中学校を会場に行われた。尾去沢鉱山の発見にまつわる「光る怪鳥伝説」を中心に、解説や語りが行われ、中学生らが地域の民話に理解を深めた。
 NPO法人関善賑わい屋敷(大森好一理事長)が、文化庁の文化遺産総合活用推進事業の補助を受けて開催している。鹿角のむがしっこを語る会(鹿角民話の会・どっとはらぇ、北村正人会長)が協力した。
 フォーラムは、尾去沢鉱山の存在を知らせたとされる「光る怪鳥」の伝説がテーマ。中学生、地域住民が参加した。中学生の合唱「刻の翼」で開幕し、北村会長が尾去沢の沿革と伝説の背景について解説。尾去沢中の校舎は、光る怪鳥が翼を広げている様子を形にした、と説明した。
 3年の阿部天洋さん、千葉央佳さん、米村俊一さんの3人が登壇し、「遣い姫物語」を語った。最後に、県指定無形民俗文化財「大森親山獅子大権現舞」が演舞された。尾去沢鉱山の発見にまつわる「大森親山獅子大権現御伝記」に由来する神楽で、毎年、尾去沢字西の沢にある尾去八幡神社の例祭で奉納されている。獅子が若水をくんで飲むしぐさは、全国でも珍しいとされ、地域に伝わる伝統芸能に理解を深めた。

大館市 旧雪沢小を有償譲渡へ 庁内会議で審査 指定業者の東光鉄工へ 手続き経て契約

2019-10-12
旧雪沢小の有償譲渡について審査した会議(大館市役所)
 大館市は、旧雪沢小学校を東光鉄工(本社・同市、菅原訪順社長)に有償譲渡する方針を固めた。小型無人飛行機「ドローン」の製造や開発、教習などの事業を展開しており、市空き公共施設利活用促進条例に基づく指定事業者として貸し付けてきたが、同社が譲渡を申請。9日、庁内の審査会議で要件を満たしたと判断し、福原淳嗣市長に答申した。財産処分手続きを経て譲渡契約を結ぶ。
 同社は2017年2月に旧雪沢小の指定事業者となり、同4月から木造一部鉄筋コンクリート2階建て校舎1890平方㍍のうち西側(801平方㍍)と体育館(884平方㍍)、グラウンドを借り受けた。18年度からは校舎東側を含む施設全体を活用。農業用、空撮用ドローンの製造・販売に加え、国土交通省認定の教習所として建設現場など多分野の人材育成に力を入れている。
 今年8月上旬に建物と土地(1万7263平方㍍)の譲渡申請があり、空き公共施設運用審査会議(委員長・名村伸一副市長)で雇用状況や地域貢献度、環境対策などを審査。いずれも要件を満たしていると判断した。名村委員長は「従業員が当初11人、現在21人で運営しており、今後も増えると予想される」と期待を寄せた。
 市は11月上旬までに文部科学省へ財産処分承認申請を提出し、承認を得た上で同社と譲渡契約を締結する。管財課によると、早ければ年度内だが延びる可能性もあるという。
 旧雪沢小は長木小との統合で14年3月に閉校した。校舎は1996年、体育館は88年に建てられた。条例適用はこのほか旧白沢通園センター、旧葛原保育所、旧三岳小で計4施設。有償譲渡は保育所に続いて2件目となる。
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10月から幼保無償化 実費負担の副食費 北鹿3市町村は無料に

2019-09-30
 国の幼児教育・保育無償化が10月から始まる。幼稚園や保育園、認定こども園などを利用する3~5歳児と低所得世帯の0~2歳児の保育料が無償化される。保育料に含まれていた給食の副食(おかずなど)費は無償化から外れて実費負担となるが、年収360万円未満の世帯と第3子以降は国が費用を免除、360万円以上の世帯は県と市町村の助成で負担軽減を図る。北鹿地方では鹿角市、小坂町、上小阿仁村がこの助成に上乗せし、副食費も無料とする。
 国の制度で無償化となるのは、幼稚園や保育所、認定こども園などに通う3~5歳児と住民税非課税世帯の0~2歳児。認可外保育施設の利用は保育の必要性が認定された場合、3~5歳児は月額3万7000円を上限に、0~2歳児は住民税非課税世帯を対象に月額4万2000円までの利用料を無償化する。
 3~5歳児の幼保無償化から外れるのが、おかずやおやつなどの副食費。保育園ではこれまで主食費は実費徴収で、副食費は保育料に含まれてきた。国は年収360万円未満の世帯と第3子以降を対象に副食費を免除。年収360万円以上の世帯には、県と市町村が共同で行う「すこやか子育て支援事業」で、半額か4分の1を助成する。多子世帯など全額助成される世帯もある。
 北鹿の5市町村のうち、小坂町と上小阿仁村は助成をさらに上乗せし、副食費を無料にする。鹿角市は所得制限を設けるが、「市内の3歳児以上のほとんどの世帯が無料の対象となる」と説明。上小阿仁村の担当は「保育料が無償で、副食費が発生すると負担感がある。子育て世帯の支援として無料にすることに決めた」と話す。
 大館市で幼保無償化の対象となる3~5歳児は幼稚園や保育園、認定こども園、へき地保育所を利用する約1200人。子ども課によると、市立保育園では10月から副食費を月4500円に設定。主食はご飯を持参しているため、実費負担分は助成後の副食費となる。同課は「保護者には9月中旬に副食費助成の申請書とチラシを配布した。10月以降に負担増となる世帯はなく、制度を周知していきたい」と話した。

巨樹、古木に驚き 鹿角地域観光再発見 県北一の門杉など巡る

2019-09-30
門杉を見学する参加者(大円寺)
 鹿角市内に点在する巨樹や古木をバスで巡る学習会が29日、同市十和田、花輪地区で行われた。主催した十和田地域づくり協議会の地域観光再発見実行委員会(三上豊委員長)によると巨木巡りの企画は市内初といい、参加者がその雄姿に目を見張りながら由来や地域の歴史などにも理解を深めた。
 本年度「市民のチカラ事業『地域観光再発見』」の一環。タイトルは「市内の巨樹・古木を訪ねて」。森林や樹木、悠久の歴史を語る地域のシンボルとして、地域学習を兼ねて初めて実施した。
 地元鹿角をはじめ大館、北秋田から18人が参加。案内人は大湯郷土研究会副会長でもある三上さん。東北巨木調査研究会の五十嵐洋さん(大館市)が一般参加し、関連情報を提供した。
 大湯支所前で開会行事を行い、三上さんは「鹿角には藩政期に幕府巡見使が通った歴史街道が残っている。木を見るだけでなく、歴史も踏まえながら歩きたい」とあいさつ。
 この後、参加者はバスで移動し、大円寺の門杉(もんすぎ、大湯)、毘沙門神社のケヤキ(一本木)、左多六とシロ公園のイチョウ(下草木)、愛宕神社の大カツラ(級ノ木)、金澤家の大グリ(鶴田)、神明社の親杉(松山)、千手観音堂の大ケヤキ(大欠)の7カ所を訪ねた。
 このうち大円寺の門杉はスギでは県北一の大きさで、幹周り9㍍、樹高47㍍、推定樹齢500~600年。県の天然記念物に指定され、伝承では樹齢2000年ともいわれる。かつては2本で一対になっていたとされるが、藩政期中頃の山崩れで山側のスギが失われ、谷側のこのスギだけが残ったという。
 三上さんは木の特徴や由来、付近の文化財などを説明。参加者は熱心に耳を傾けていた。
 北秋田市の白川正信さん(73)は「こんなにでかいスギは見たことがない。来てよかった」と話し、雄姿を写真に収めていた。

大沢さん(大館)「復興のごう音」 ラグビーW杯日本大会 釜石で選手入場曲演奏

2019-09-30
選手入場曲を演奏する大沢さん㊥(釜石鵜住居スタジアム)=佐藤さん提供
 日本チームが優勝候補を破り国内を歓喜に沸かせている、ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会。25日、岩手県釜石市の釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムで開かれたフィジー―ウルグアイ戦で、大館曲げわっぱ太鼓の奏者・大沢しのぶさん(44)=大館市=らが選手入場曲を演奏した。東日本大震災の被災地から太鼓を借り受け、「復興の音色」で大会の盛り上げに一役買った。
 大会のセレモニー担当者から出演の打診を受けたのは、茨城県出身の和太鼓奏者・寺門勝さん。寺門さんが東北ゆかりの大沢さんと、大館市内でワークショップなどを開く津軽笛奏者・佐藤ぶん太さんに声を掛け、3人に決まった。
 同スタジアムは、震災被災地で唯一のW杯会場で、復興の象徴とも言える場所。大沢さんは、同県陸前高田市の知人から直径約1㍍の平胴太鼓を借り受けた。青空の下、両国選手の入場時に「RWC2019アンセム」に合わせて大災害を経験した太鼓の音色をとどろかせた。続いて、選手や観客らが犠牲者に黙とうをささげた。
 試合開始前には会場周辺で、3人がゲリラ的におもてなし演奏したほか、観客への演奏体験や他バンドとのセッションなどで盛り上げた。
 大沢さんはこれまで、国内で開かれた国際スポーツ大会では、世界バレー(06年)開会式、U―20女子サッカーW杯(12年)の2度、演奏している。今回の観客は国内外の1万4000人余り。「一生に一度あるかないかの大きな国際大会。選手や関係者の緊張感、満員の観客の歓声や拍手は貴重な経験。復興はまだ半ばではあるが、今後も支援を続けていく気持ちを新たにした」と話した。
 日本チームは世界ランキング9位。初の8強入りを目指す中で28日、1次リーグA組第2戦で同2位のアイルランドを19―12で撃破した。10月5日にサモア、13日にはスコットランドと対戦し、上位2チームが19日以降の決勝トーナメントに進む。

パラリンピック 日本とタイ「絆の輪」を ボッチャ日本代表も 大館で市民と交流会

2019-09-29
交流試合でボッチャのタイ、日本両代表が白熱の攻防を繰り広げた(タクミアリーナ)
 2020年東京パラリンピックに向けた事前合宿で大館市に滞在しているタイのボッチャ・陸上競技両代表チームを迎えた「パラアスリートとの交流会」が28日、同市のタクミアリーナで開かれた。ボッチャのタイ代表と日本代表「火ノ玉JAPAN」が交流試合で世界トップレベルの技術を披露したほか、両競技のタイ選手19人が競技体験やゲームを通して来場者約150人と触れ合った。
 市主催。同市を訪れているタイ代表からはボッチャの選手7人とコーチ8人、陸上の脳性まひクラスの選手12人とコーチ7人らを招いた。27日から大館で合同合宿をしているボッチャ日本代表選手4人も参加した。
 開会式で福原淳嗣市長は「アスリートの技術、挑戦をする姿に触れてほしい。パラスポーツに親しむとともに、日本とタイの間に大きな絆の輪が芽吹くことを願う」とあいさつした。
 初めに16年リオパラリンピックのボッチャチーム戦で金、銀メダルを獲得したタイ、日本両代表が特別ルールの交流試合を実施。1―1で延長に突入した熱戦は、最終第3エンドで日本が1点を奪い2―1で勝利した。選手は投球でジャックボール(目標球)にぴたりと寄せたり、相手ボールをはじいてコースを空けたりして世界トップレベルの技術を披露。スーパーショットの連続に、会場からは歓声が上がった。
 来場者たちはボッチャ体験で両代表とプレーしたり、パラ陸上のタイ選手とリレーゲームをしたりして触れ合った。助言を受ける姿や記念撮影をする姿などが見られ、会場には笑顔が広がった。
 奥村史華さん(国際情報高1年)は「ボッチャの選手の技術はすごく、毎日練習すれば1番になれるんだと励まされたような気持ち。楽しかった。多くの人にパラスポーツを知ってほしい」と話した。
 ボッチャ日本代表主将の杉村英孝選手は「観客がたくさんいて緊張感があった。タイ代表と合宿をできたのは良い経験。初めて秋田に来たが、『すごいね』と声を掛けてもらった。応援を力に変えて頑張りたい」と語った。
 ボッチャ個人世界ランキング1位のタイ代表、ウォラウット・セーンアンパー選手は「日本代表と意見交換をできて良かった。皆さんと交流もできてとても楽しかった。(大館は)料理もおいしいし、また来たい」と笑顔を見せた。
 この日、市はタイ代表を応援するために作成した横断幕も公開した。東京大会の観戦ツアー企画も検討している。

機械操作やキノコ栽培 鹿角で親子7組 森林の役割に触れる

2019-09-29
ハタケシメジの菌床をプランターに入れる参加者(鹿角地域振興局)
 鹿角地域振興局の親子森林教室が28日、市内の森林などで開かれた。高性能林業機械の操作やキノコの菌床栽培を体験し、林業への理解を深めた。
 森林を理解する事業として、植林や森林内の散策など行ってきた。さらに理解を深めるため、樹木がどのように利用されているかを知り、山の恵みを実感する機会にしよう、と今回の教室を計画した。
 鹿角地域をはじめ大館市、北秋田市から7組、14人の親子が参加した。花輪の振興局庁舎に集合し後、大湯地内の森林に移動、プロセッサとフォワーダの高性能林業機械による玉切りや集材の作業を見学し、操作を体験した。
 作業体験の後は、振興局に戻り、キノコの役割を学んだ。昆虫や植物の成長に大きく貢献しているキノコ。県林業研究研修センターの菅原冬樹部長から分かりやすく説明を受けた。
 実際に、ハタケシメジの栽培に挑戦。プランターに菌床を入れ、土で覆う作業を行った。振興局の担当者によると、来月には食べることができまでに成長するという。参加者はプレゼントとして自分が作業したプランターを自宅に持ち帰った。
 市内から、母親と参加した菊沢榮太さん(6)は、「機械の操作は木を切ることができて、面白かった」と話し、キノコの菌床をプランターに入れながら、成長を楽しみにしている様子だった。
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