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改善センターと駅前公民館 解体前に記念イベント 寄せ書きやアルバム  北秋田市

2020-08-12
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館内で公民館の思い出に関する寄せ書きや公民館活動のアルバムを展示

 北秋田市合川農村環境改善センターと合川駅前公民館の解体が近づく中、同センターで11日、閉館記念イベントが始まった。合川公民館が所有するアルバムを展示して施設の歴史を振り返るほか、住民が施設への感謝を込めたメッセージを書き残している。イベントは31日まで。
 同市新田目の駅前公民館は1971年、合川公民館が入居する同市李岱のセンターは82年に開館。いずれの施設も市や旧合川町が主催する行事のほか、地域団体の活動の場やイベント開催時に長年使用されてきた。
 センターは8月末の一般利用休止後に解体し、現在地へ新公民館の建て替えが予定されている。老朽化が著しい駅前公民館も同じ日程で解体される。長年にわたり両施設が利用者に親しまれてきたことに感謝を込め、最後の事業として記念イベントを実施した。
 センターの出入り口付近には、パネルとアルバムの展示コーナーを設置。センター完成時から約38年間の歴史がまとめられたアルバム約80冊を展示した。中にはまと火の準備作業や成人式、生涯学習講座、婦人会の行事などの写真もあり、地域住民の盛んな活動の様子を知ることができる。スライドショーでアルバム内の写真を紹介するほか、館内に眠っていた合川町時代の年表、結婚式で使ったパネルなども展示している。
 パネルには住民から募った公民館にまつわる思い出の寄せ書きを貼り付けている。窓口に記入用紙と募集用の箱を用意して住民に参加を呼び掛けている。公民館の利用者から寄せられた用紙には「さまざまな活動、活躍に出会って刺激を受けられるのは公民館あってのこと。ありがとう」「婦人会活動ではわが家のごとくお世話になりました」などと文章や絵で感謝の気持ちがつづられている。
 イベント初日に合わせ、センターで合川公民館短期講座を開催。講師にバルーンパフォーマーの大川龍也さんを招き、寄せ書きを貼るパネルの飾り付けに挑戦した。午後からは小学生ら約10人が参加。風船が割れないよう気をつけながら、まとめて風船をポールに取り付けていき、色鮮やかなバルーンアーチを作っていた。
 寄せ書きはイベント期間中随時受け付けている。佐藤隆男館長は「合川地区は地域の中でもいち早く活発な公民館活動に取り組んできた。住民の皆さんの思い出を今後の公民館につなげていきたい」と話している。

 

夏休み「記憶に残る体験」 セミの幼虫探し羽化観察 大館郷土博物館

2020-08-12
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セミの幼虫を探す子どもたち(鳥潟会館庭園)

 大館郷土博物館は先月31日夜、大館市花岡町の鳥潟会館庭園で子ども科学教室「わくわくサイエンス」を開いた。「生きものの不思議・セミの羽化」をテーマとし、同市と鹿角市から小学1~4年生7人、保護者8人が参加。幼虫採集、羽化観察を通して生態に理解を深めた。
 同教室は子どもの知的探究心を刺激し、科学的思考力を養う機会にしようと毎年開催。セミの羽化観察は「記憶に残るような体験を」と、幼虫が土の中から地上に出てきて成虫となる夏に合わせて年1回企画している。
 参加者は、セミが地上に出てきやすい日没後に集合。子どもたちは懐中電灯と虫かごを持ち、庭園を歩いて幼虫を探して回った。木の幹にはアブラゼミが列を作るように止まっており、「こっちにもいた」「たくさんいるよ」「木に止まっているのを初めて見た」などと歓声を上げた。採集後は幼虫の体長や重さを計測し、生態について学習した。
 中田和来(わく)さん(有浦小2年)は「幼虫が木にたくさんいて、びっくりした。一番大きいのを選んだので、家で脱皮を見てみたい」と目を輝かせていた。
 その後、採集した中から1匹を自宅に持ち帰ってそれぞれ羽化を観察した。

 

「かづのに泊まって」 キャンペーン第2弾 20日発売 

2020-08-12
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 鹿角市は、東北6県在住の先着4万人を対象に、1人当たり3000円の宿泊助成を行うキャンペーンを実施する。市内20の宿泊施設が参加し、期間は9月1日から来年1月31日まで。この宿泊プラン「鹿角ゴールドプラン」は全5種類あり、今月20日に販売を開始する。
 新型コロナウイルスの影響を受けている市内宿泊施設を支援する「かづのに泊まってエール」キャンペーンの第2弾。かづの観光物産公社に業務を委託している。
 当初は全国の先着4万人を対象に8月1日から実施する予定だった。しかし、新型コロナの感染状況を踏まえて見直しを図り、開始を1カ月先送りしたほか、対象範囲を絞り込んだ。
 提供する宿泊プラン(1泊2食付)は料金や内容が異なるa~eの5種類があり、1人当たり一律3000円が値引きとなる。例えば、プランaは1万8000円のところ1万5000円に、プランeは7000円のところ4000円になる。宿により紅葉シーズン、年末年始など特定日・休前日の価格変動が発生する場合がある。宿泊料金は消費税込みで、宿によっては別途入湯税(1人150円)がかかる。GoToトラベルの併用も可。
 期間中は地元食材を使った料理や、おもてなしのお菓子がグレードアップするなどのサービスを用意する。
 各施設に直接、電話またはホームページから予約する。
 「かづのに泊まってエール」キャンペーンの第1弾「鹿角プラチナプラン」(7月1日~8月31日)は、宿泊料金を最大1万円値引きする内容。北東北3県の先着1万人を対象として6月29日に予約を開始し、5日間で予定数に達した。
 

墓参にもコロナの波 お盆控え北鹿地方 寺にも「新しい生活様式」 墓前の読経など中止

2020-08-11
感染防止対策のため、本堂に置かれたマスクと消毒液(浄応寺)

 新型コロナウイルスの影響が、お盆の墓参りにも及んでいる。北鹿地方の一部の寺院では、今年に限って墓前での僧侶の読経を取りやめるほか、合同法要などでは感染防止対策を徹底する。マスクや消毒液を置く所もあり、先祖の供養にも「新しい生活様式」を踏まえた対応が広がっている。
 大館市の寺院では、参拝者で混雑するお盆の対応について気をもんでいる。それぞれ独自に感染防止対策を決め、檀家(だんか)に文書を配るなどして周知している。
 大館市字大館の曹洞(そうとう)宗・玉林寺(桑名秀明住職)では、13日を中心に墓前での読経を原則取りやめる。僧侶が檀家の墓を回るのが毎年の恒例だが、桑名住職は「例年混み合うし、首都圏からの帰省客が訪れるかもしれない。感染者が出れば世間にも申し訳ない」と考え、判断した。
 14、15日に本堂で予定している合同法要「施食会(せじきえ)」は檀家に参加を自粛してもらい、僧侶のみで行う。例年であれば100~200人が集まり密集するほか、焼香の際には多数の人が抹香に触れるため、「さまざまなリスクを考慮して決めた」という。コロナ禍では僧侶も葬儀後の会食に出席しないようにしたり、マスク着用を徹底したりして慎重な対応をしてきた。「今年は何とか理解してほしい」と呼びかける。
 大館市比内町扇田の浄土宗・正覚寺(小林匡俊住職)でも、同様に墓前での読経を取りやめる。小林住職は「例年、墓参りの時間帯が集中するので待ち時間が出る。待つ人が増えると密接・密集につながるのでリスクがある」とする。
 16日の合同法要「施餓鬼会(せがきえ)」は檀家も含めて通常通り行うが、椅子の間隔を空け、マスク着用、法要前後の手指消毒を求める。「寺の者、檀家、参拝客の健康を守る責任がある。万全の危機管理をしたい」と考える。
 大館市字大館の浄土真宗・浄応寺(誉田正司住職)では10日、お盆に向けた準備を進める光景があった。13日の合同法要は本堂にマスク、消毒液を置き、椅子の間隔を空けて対策に努めるという。
 一方で僧侶が檀家の家を回る「棚経(たなぎょう)」を、新盆の家を除いて原則中止とすることにした。僧侶が3日間にわたって1日40軒以上を回るため、感染拡大への懸念から、誉田住職は「リスクを考慮して、中止が最善策だと判断した」と語る。
 「棚経」は例年150~170軒から希望があるが、今年は100軒ほどにとどまった。墓参りも「普段は13日に来る人が早めに来ていて、13日の参拝客は例年より2~3割減るのでは、とみている。皆さんも意識して行動していると感じる」と話していた。

防災計画を全面見直し 小坂町 避難所増設 多様な情報手段活用

2020-08-11

 小坂町は、地域防災計画の見直し案をまとめた。豪雨や台風など自然災害の多発を受け、ほぼ全面的に見直す方針で、メールやSNSなど多様な情報伝達手段の活用、備蓄品の充実、新型コロナウイルス対策などを盛り込む。11日から素案に対するパブリックコメントを実施する。
 地域防災計画は、地域の実情に即して、災害予防、応急対策など災害対策全般についてまとめた基本的な計画。防災会議(会長・細越満町長)が策定する。2015年に、火山災害対策を追加するなど全面的に見直してから、5年ぶりの策定となる。今回は第11次計画。自然災害が多発しているのを受け、国、県が防災計画を修正したのを踏まえ、町も見直し作業に着手した。
 見直し案では、情報収集と伝達を充実させるため、メールやSNSなど多様な情報手段を活用する。現行計画では、避難場所として12カ所、避難所として14カ所を指定している。次期計画では、十和田湖和井内エリア整備事業で建設する観光拠点施設の「道の駅」をそれぞれ追加指定する。
 備蓄品については、災害直後の生活に必要な飲料水や毛布、トイレットペーパーなど県との「共同備蓄品」19品目を指定するとともに、備蓄目標量を明記。最近の豪雨災害を踏まえ、水防体制を強化するため、浸水想定区域の指定に伴う、浸水防止措置や孤立地区の防止対策を盛り込む。
 避難所の感染症対策として、「新型コロナウイルス対策マニュアル」の作成を明記。高齢者などの避難を速やかに行うため、要配慮者支援計画の作成を明示している。
 見直し案は、6日の防災会議に提案され、委員が協議した。11日から21日までパブリックコメントを行い、意見を募集する。素案は町のホームページに掲載するほか役場総務課、川上公民館、セパーム、七滝支所、十和田出張所で閲覧できる。

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新型コロナ対策 各種給付金で生活支援 大館市 暮らし再建や就労など

2020-07-31
 大館市は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、収入が減少した世帯や求職中の市民に給付金を支給し、生活を支える。「暮らし再建世帯応援金」は月収が20%以上減少した世帯に10万円、大学生がいる世帯に10万円を追加支給する。離職や仕事が減って求職中の市民には最大3カ月、月3万円を給付する。いずれも市独自の事業。
 「暮らし再建世帯応援金」は、収入が減少した世帯を支援する事業。給付の対象は▽今年2~5月に前年同月比で給与収入が20%以上減少した人がいる▽減少前の世帯収入が基準額以下―の世帯。基準額は1人世帯で月収15万円、2人世帯で18万円、3人世帯で21万円などと設定した。
 給付金は1世帯当たり10万円。大学生や短大生など学生がいる世帯は10万円を追加する。国の持続化給付金や市事業継続応援金を受給し、学生を扶養する事業主には、応援金の要件に関係なく10万円を支給する。
 「就労支援給付金」は、求職中の人が就労するまでの生活を支援する事業。給付額は月3万円(最大3カ月)。就労が決定した月は準備費用として2万円を給付する。最大で11万円を受け取ることができる。対象は▽市福祉課が行う自立相談支援事業の就労支援を受けている▽世帯の主たる生計維持者である▽職業訓練受講給付金を受けていない▽被保護世帯でない▽世帯員の収入が基準額以下―。収入の基準額は1人世帯7万8000円、2人世帯で11万5000円などとなっている。
 いずれも市独自の事業で、22日の市議会臨時議会で可決された一般会計補正予算に事業費を計上した。福祉課は暮らし再建応援金100人、就労支援給付金50人の給付を見込んでいる。担当は「就労支援給付金については、これから市の就労支援を受け、定期的に支援員と面談しながら求職活動を進めていく人も対象となるため、気軽に相談してほしい」と呼び掛ける。両事業のチラシを作成し、大館商工会議所と連携して事業を周知するほか、公民館や病院などに設置する。

大塚製薬と包括協定 北秋田市 北鹿地方で初めて 市民の健康増進目的

2020-07-31
協定を結んだ津谷市長㊧と迫上支店長(北秋田市役所)
 北秋田市と大塚製薬(本社・東京都)は30日、健康増進に関する包括的連携協定を結んだ。同社が培ってきた熱中症対策などの健康情報を市民に提供し役立ててもらう。県内市町村との締結は5市目で、北鹿地方では初めて。
 協定は▽科学的根拠に基づいた熱中症対策▽健康長寿の推進▽健康経営▽女性の健康づくりの推進▽災害対策▽その他の6分野にわたる。医薬品研究開発などの事業で培った同社のノウハウを生かし、市民の健康課題解決を図る狙いがある。
 具体的には熱中症アドバイザー養成講座の開講、栄養指導、「健康経営」に取り組む企業の支援、健康サポートセミナーの開催、同社商品の備蓄などを予定している。特に、新型コロナウイルス感染防止策としてマスク着用が求められる今夏は熱中症の恐れが高まっていて、協定による取り組みが関心を集めそうだ。
 同社によると、同様の協定は秋田を含む47都道府県と締結した。県内市町村はすでに秋田、男鹿、にかほ、湯沢4市と結んでいて北秋田で5市目。これまで秋田内陸100㌔マラソン大会に毎年協賛してきた縁があり、熱中症対策として同社飲料品を提供してきたという。こうした取り組みを市全体にも広げようと今回の締結に至った。
 市役所で締結式が行われ、津谷永光市長と迫上智博・仙台支店長がそれぞれ協定書に署名した。
 津谷市長は「市は減塩対策やがん予防につながる生活習慣の改善などに取り組んでいる。締結を機に健康情報や医学的情報を提供していただき、市民の健康課題解決に向けたイベントや講習会を考えている」と期待。迫上支店長は同社の取り組みを紹介し「締結を機に健康情報を届け、より健康になっていただきたい」と述べた。

噴火警戒レベル4想定 鹿角・澄川地熱発電所 警察、消防と合同訓練

2020-07-31
負傷者を担架で運び出すなどの訓練を行い、連携強化を図った(鹿角市八幡平のベコ谷地)
 鹿角市と仙北市にまたがる秋田焼山(標高1366㍍)の噴火警戒レベルが、居住地域に重大な影響が出る可能性があるとする4(避難準備)に引き上げられたと想定した火山災害救助訓練が29日、八幡平の東北電力澄川地熱発電所周辺で行われた。同発電所、警察、消防の約20人が合同で訓練し、連携強化を図った。
 活火山の焼山は、現在噴火警戒レベル1。訓練は、焼山が噴火して火砕流が発電所へのアクセス道に流れ込んで不通になり、取り残された所員が登山道を徒歩で避難するとして想定で行った。
 現場の所員は、消防に通報した後、発電プラントを停止。約1・5㌔離れた後生掛温泉を目指して避難を開始した。途中、噴石で1人が足を負傷、再び通報し、救助を求めた。
 消防と警察は後生掛温泉に現地対策本部を設置し、救助隊を編成して登山道を登った。発電所東方約500㍍の湿地帯「ベコ谷地」で所員と合流。負傷者の応急処置と簡易担架での搬送を行った。
 同発電所の川邉浩所長は「訓練により所員の危機管理意識も向上している。異動となっても全員が同じ行動ができるよう、備えていきたい」と話した。
 この日は県警ヘリ「やまどり」で搬送訓練も行う予定だったが、周辺が濃霧のため中止した。同発電所は国内最大級の出力5万㌔㍗。合同訓練は2016年から夏と冬の年2回行っている。

極早生品種「味良い」 大館 エダマメ収穫本格化

2020-07-30
畑から収穫し、脱莢機を通したエダマメ(大館松峰)
 大館市でエダマメの収穫が本格化している。現在は極早生(わせ)から早生品種の収穫が行われており、市内では品種を変えて時期をずらしながら、10月まで出荷が続く。
 11haで5品種を栽培する同市松峰のファーム畠山(畠山博実社長)では、極早生品種「神風香」の収穫が27日から始まった。収穫機で畑からもぎ取った豆を、脱莢機にかけてさやの薄いものなどを取り除く。作業所に運んで洗浄や選別作業を行い、厳選したマメを出荷する。
 畠山博樹専務(42)によると、6~7月に雨が続いたため、播種(はしゅ)が半月ほど遅れ今月中旬までずれ込むなど、作業の進行に苦労したという。JAに出荷するほか、観光地域づくり法人・秋田犬ツーリズムを通じて飲食店などで提供され、「今年は雨に苦しめられた分、いいマメができている。地元スーパーなどにも並ぶため、大館産を味わってほしい」と呼び掛けた。
 エダマメは、JAあきた北の最重点品目の一つとして作付けが推奨されている。6月末のまとめでは、市内では32戸が203haで栽培。同JAの担当者は「降雨や日照不足で生育が心配されたが、味は良い」と話した。

マタギ文化 新組織で振興 北秋田市 推進協設立へ 「日本遺産」は解散

2020-07-30
北秋田市の日本遺産事業推進協議会(阿仁庁舎)
 「阿仁マタギ」の日本遺産登録を目指して設置した北秋田市の日本遺産事業推進協議会(会長・津谷永光市長)は28日、阿仁庁舎で開き、日本遺産に認定されなかったことを受けて今後の方針等を協議した。「認定」を前提とした組織であり事業継続は困難なことから、協議会は本年度末で解散。阿仁マタギの文化の継承や観光資源としての活用など必要な事業は、新たに設立する「(仮称)阿仁マタギ推進協議会」で進めていくことを確認した。
 日本遺産は、地域に根付き世代を超えて受け継がれている風習や伝承、歴史的経緯などを「ストーリー」として文化庁が認定するもの。地域に点在する遺産を総合的に活用し、国内外に発信することをねらいとした。
 北秋田市は2018年度から、阿仁マタギでの登録を目指して申請。内容などの修正を加えながら、19年度、20年度と申請を続けたが認定には至らなかった。文化庁は募集について、本年度で「当面最後にする」としている。
 事業推進協議会は、最初の申請で認められなかったことから、地元の関係者との協議を経て手続きを進めようと19年1月に設置。認定を目指すとともに、認定後においても文化財等を活用し、観光振興や地域活性化の推進を図ることを目的とした。
 この日の協議会で会長の津谷市長は「阿仁マタギは大変残念ながら、日本遺産に認定とはならなかった。しかし、阿仁マタギの世界観や歴史、文化は市にとって貴重な財産であることに変わりはない。今後も積極的な情報発信や環境整備により魅力向上を図りながら、後世に引き継ぐ取り組みをしたい」とあいさつ。今後の方針を協議した。
 本年度は、現在の協議会で活動を続けながら、同協議会と協議会作業部会を統合する形の「阿仁マタギ推進協議会」を設立。来年度の移行を目指す。新たな組織では「日本遺産に申請した『ストーリー』にあるマタギの世界観、知恵、歴史を感じ取ることのできるマタギの里を目指し、情報の共有や活用を図り取り組んでいく」などとした。
 また、本年度の事業計画では▽阿仁マタギガイドブック作成事業▽阿仁マタギ普及啓発事業▽阿仁マタギ講座―を進めることを確認した。
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需要拡大に新商品 コロナで打撃の比内地鶏 県庁で発表会

2020-06-30
秋田活性化の日景社長があいさつした新商品の発表会(県庁)
 新型コロナウイルス感染拡大に伴い消費量が激減した北鹿地方特産の比内地鶏の需要回復を図ろうと、県内の加工業者らが新たな比内地鶏の味わいなどを楽しめる新商品を開発した。県庁で29日、報道向けの発表会が開かれ、秋田比内やの「比内地鶏すぐ食べられますシリーズ」や、秋田活性化の比内地鶏を使った2種類の缶詰などが紹介された。
 高級食材として首都圏の飲食店などに販売されている比内地鶏は、新型コロナ感染拡大に伴う外出自粛や飲食店への休業要請などの影響で、消費量が大きく減少。県は新商品の開発支援や学校給食での活用など、需要回復に向けた取り組みを進めている。
 紹介されたのは秋田比内やと秋田活性化、秋田味商の商品。秋田比内やの「すぐ食べられますシリーズ」はステーキやそぼろ、つくね、ハンバーグなどの加工品を冷凍したもので、レンジ調理で簡単に食べられるのが特長。4月からラインアップを増やしながらオンラインショップや大館本店で販売している。
 秋田活性化は、比内地鶏を使ったオイル煮料理アヒージョとトマト煮込みの缶詰を開発。大館市産のニンニク、小坂町産のアカシアはちみつなど、県産品をふんだんに使用した。アヒージョは「金の比内地鶏」、トマト煮込みは「赤の比内地鶏」の商品名で、7月1日から県内のスーパーや土産品店などで販売。通販も行う予定。
 発表会では、参加事業者を代表して秋田活性化の日景賢悟代表取締役が「比内地鶏の魅力を、より多くの人に知ってもらい消費拡大を図りたい。ぜひ買って、食べて、協力を」などと呼び掛けた。

 

JAかづの総代会 7200万円の剰余金 19年度決算 

2020-06-30
JAかづのの通常総代会(JA会館)
 JAかづの(菅原俊二組合長)の第58回通常総代会が29日、鹿角市花輪のJA会館で開かれ、2019年度事業報告など議案8件を原案通り承認した。収支改善に取り組んだ結果、7200万円の当期剰余金を計上、組合員に対し、11年ぶりとなる出資配当を予定している。
 総代会は、新型コロナウイルス感染防止のため、必要最少人数での開催となり、出席したのは28人、書面での議決は393人だった。
 黒字決算は4年連続。前年度の6800万円を上回った。自己資本比率は0・16%増の12・27%、不良債権比率は0・56%減の1・78%となる。
 子会社の経営状況は、ガソリンスタンドや葬祭などを行うアニモが、暖冬による灯油、軽油販売の減少、新型コロナの影響を受けたものの、5200万円の当期利益を計上。
 累積赤字解消へ向け再生5カ年事業計画に取り組んでいるファー夢かづのは、800万円の当期利益を確保し、次期繰越損失金は737万円となった。
 支所の再編を盛り込んだ第10次農協基本計画の一部変更に対し、「不便になる」などと慎重な対応を求める意見があった。八幡平、花輪、柴平、十和田、大湯(出張所)、小坂の各支所を南部(花輪)と北部(十和田)の2支所に再編するもので、八幡平と柴平、小坂はプラザ店舗に業態転換する。従来の支所、出張所業務は北部、南部支所に移管する。
 実施時期は大湯の廃止が今年11月、小坂は本年度下期、柴平は21年度、八幡平は23年度以降を予定している。再編に伴う職員は、営農指導部門に投入し、営農の充実を図る。
 出席者からは、「JAの支所は地域コミュニティーづくりの役割を担ってきた」「プラザになって、果たして採算は取れるのか」など再編に慎重な意見があった。プラザを展開しているのは、全国でも沖縄県内だけという。
 役員の定年を70歳から73歳に引き上げる定款の一部改正については、年齢制限の撤廃を求める意見も出た。

 

内陸縦貫鉄道19年度決算 4者目標はクリア 訪日客好調もコロナ禍

2020-06-30
秋田市の旅行会社で教育旅行の誘致活動に取り組む関係者(大館市提供)
 秋田内陸縦貫鉄道(本社・北秋田市)の第36回定時株主総会が29日、同市阿仁庁舎で開かれ、2019年度決算を承認した。レストランなどの関連事業収入が伸びず、全体で1億8822万円の経常損失を計上。県など4者による目標「赤字2億円以内」は5期連続で達成した。
 事業報告によると、本業となる鉄道の輸送人員は26万3672人。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い2~3月に落ち込んだものの、年間では前期より2835人増加した。
 内訳は▽定期=10万8030人(前期比2420人減)▽定期外=15万5642人(5255人増)。定期外が増加した要因はインバウンド(訪日外国人客)の利用が1月まで好調を維持したため。2月以降は新型コロナの影響で観光需要が激減。臨時休校が重なり、定期利用の通学客も減った。
 このうちインバウンドは団体利用が1125件(119件増)、3万3344人(4752人増)。個人利用は1464人(146人増)だった。利用者数は過去最多を更新した。
 収入は鉄道事業が18万5000円減の1億3081万円を計上した。関連事業分などを加えた総額は3億3313万円。前期比2435万円の増収となった。営業費用などの支出総額5億2135万円を差し引き、経常損失は1億8822万円。補助金収入などを合わせ、最終的な当期純利益は784万787円で、2期連続の黒字となった。
 鉄道事業収入はほぼ前期並み。レストランこぐま亭や車内販売などの関連事業収入が伸びなかった。人気キャラクター「ハローキティ」とのコラボレーション企画に代わる目玉メニューを打ち出せなかったことなどが原因という。支出は少雪のおかげで除雪費などが減少した。
 吉田社長は「コロナで大きく乱れた会社経営の軌道修正を図っていきたい」とあいさつした。
 任期(4年)満了に伴う監査役の選任が行われ、秋田銀行鷹巣支店の安保大樹支店長、北都銀行鷹巣支店の伊藤市之丞支店長の2人を新任した。
 

県内から教育旅行誘致へPR 新型コロナで行き先変更の受け皿に 大館と鹿角で連携

2020-06-29
秋田市の旅行会社で教育旅行の誘致活動に取り組む関係者(大館市提供)
 大館市まるごと体験推進協議会(石垣一子会長)は、鹿角広域観光推進会議と連携し、県内の小中学校を対象とした教育旅行の誘致に取り組んでいる。新型コロナウイルスの影響で修学旅行の行き先が県外から県内にシフトしている流れを受け、その受け皿になろうと可能性を模索。すでに県南の小学校から仮予約があるなど反応が好調で、今後、さらなる効果が期待される。
 県内の小中学校の修学旅行は5、6月に集中し、行き先は北海道、仙台、東京が一般的。しかし、新型コロナの影響で北海道は北東北3県に、仙台は県内などに規模の縮小が検討されている。同協議会では地域の魅力をPRしながら、県内を検討している学校の受け皿の役割も兼ね、誘致活動に取り組んでいる。
 同じく誘致を進める同会議とともに、広域連携を意識したプランを提案。22、23日は、駅弁製造の花善(大館市)とホテル鹿角の4者で県南と秋田市の旅行、バス会社など9カ所を訪問した。
 同協議会では、きりたんぽづくり、農業体験、農家民泊などのアクティビティ、同会議では尾去沢鉱山、大湯ストーンサークル、康楽館などの名所を紹介。旅行を秋に計画している学校が多く、リンゴやナシなどの収穫体験も勧めた。旅行会社の担当者からは「これまで県北地区に教育旅行で行ったことはなく、メニュー作りにとても役立つ」などの声があったという。
 早速、横手市の小学校からきりたんぽづくり体験の仮予約が入るなど、反応は好調。同協議会では、これまで県内の教育旅行は日帰りを受け入れたことはあるが、宿泊はまだない。担当者は「この機会に県内のさまざまな地域の魅力を知ってもらい、将来的に定住につながっていけば」としている。

4年ぶり赤字決算 北秋田市のマタギの里観光開発 新型コロナや暖冬影響

2020-06-29
マタギの里観光開発の株主総会(打当温泉マタギの湯)
 北秋田市の第三セクター・マタギの里観光開発(仲澤弘昭社長)の株主総会が26日夕、打当温泉マタギの湯で開かれ、2019年度決算を承認した。年明けからの新型コロナウイルスによる影響や暖冬による除雪収入の落ち込みなどにより、4年ぶりに赤字での決算となった。
 19年度の損益計算書によると、売上高は1億5674万3017円。商品の仕入費や材料費などを差し引いた売上総利益は8684万7059円。販売費および一般管理費は1億611万6866円で、差し引き1926万9807円の営業損失となった。市からの受託料など営業外収益を加えても、147万4340円の経常損失を計上。税引き後の当期純損失は165万5646円だった。
 事業報告書では、19年度について「新型コロナウイルスは、今期後半の経営状況に大きな影響を与えた。大きな収入源となっている除雪は、暖冬のため大幅な落ち込みとなった。ただ、影響を最小限に抑えられたことは社員全員の努力の積み重ねの結果」などと説明。
 仲澤社長は「新型コロナウイルスの影響はまだ続いている。県のプレミアム宿泊券や市の宿泊者半額応援事業の効果に期待しながら、売り上げが減少した分を取り返していきたい」と述べた。
 任期満了に伴う役員の改選では、市産業部政策監の米澤田茂氏を新任したほか、仲澤氏、神成俊行氏(秋田テレビ会長)、桜田聡氏(統括部長)、板倉義明氏(料理長)を再任。終了後の取締役会で仲澤氏を社長に再任した。監査役は現職の鈴木美千英氏(山水荘施設長)、千田匡氏(秋田銀行阿仁合支店長)を再任した。
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