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石田邸 「大館繁栄に役立てて」 遺族が市に寄付 関連資料の展示も

2018-09-26
福原市長に目録を手渡す利光さん㊧(大館市役所)
 大館市の名誉市民第1号で、労働大臣などを務めた石田博英元衆院議員(1914~93)の邸宅と土地の贈呈式が25日、市役所で行われた。次女の利光京子さん(77)=東京都中央区=が福原淳嗣市長に目録を手渡し、「『石田ローズガーデン』の名を残して、父の業績を伝える資料も建物内に展示してほしい」と要望。市長は「約束する」と誓った。
 8月に死去した石田よし夫人の生前からの意向で、利光さんによると博英氏も議員時代から寄付の意思を示していたという。寄付は10月1日付。市は建物の現状を生かす形で改修し、宿泊やカフェを視野に入れた観光施設として利活用したい考え。関連資料は勲章や官記、掛け軸など110点に上り、今のところ市の預かりだが、ゆくゆくは寄付を受ける予定。
 市長から「観光行政推進に寄与する」と感謝状が贈られ、利光さんは「大館がもっと繁栄するよう役に立てればうれしい」と語った。
 同市三ノ丸の邸宅は1957年建築で79年に増築した鉄筋コンクリート造2階建て、延べ床面積255・34平方㍍。土地は3255・78平方㍍で、このうち住宅部分を除いたローズガーデン2306平方㍍はこれまで市が借り受けていた。約500種のバラはすでに寄贈されており、95年7月から市管理となっている。
 博英氏は47年の衆院選で旧秋田1区から立候補し初当選。内閣官房長官や労働大臣、運輸大臣などを歴任した。よし夫人は博英氏の死去後もバラ園のある自宅で暮らし、今年8月11日に101歳で亡くなった。
 石田邸は、漢学者で開国論「三策」を執筆した狩野良知(1829~1906年)や、良知の次男で京都帝大文科大学長を務めた狩野亨吉(1865~1942年)の生家跡でもあり、入り口付近に案内標柱が立てられている。
 ローズガーデンでは10月6日から3日間、大館バラまつりシーズン2が開かれる。

 

内陸線 「さらなる対策必要」  県の三セク経営評価 赤字目標達成も

2018-09-26
  県は、25%以上出資している第三セクターの2018年度(17年度決算)経営評価を公表した。秋田内陸縦貫鉄道について、庁内各部局の次長級職員などで構成する「第三セクターのあり方に関する検討委員会」は「収入確保とコスト管理による収支改善が求められる」と評価。外部専門家(公認会計士)は「損失の縮小にはさらなる対策が必要」と指摘した。
 経営評価の対象となる法人は、株式会社13、公益法人等16の計29。▽公共的役割▽組織体制▽事業▽財務状況の4項目で、法人による自己評価と所管課評価、専門家の意見、委員会評価をまとめた。
 内陸縦貫鉄道は自己、委員会評価ともに公共的役割と組織体制がA、事業B、財務状況がC。前年度と同様だった。17年度は経常損失が1億9700万円と3年連続で目標の2億円以内を達成したが、前年度から400万円悪化。専門家は営業損失が増加したことなどを指摘しながら「このような状況が続くと厳しい。定期外は増加しているが、定期利用の減少に歯止めがかかっておらず、損失縮小にはさらなる対策が必要」とした。
 北鹿関係ではこのほか、十和田ホテルが自己、委員会のいずれも組織体制と事業がA、公共的役割と財務状況はB。17年度の経常利益は110万円で、委員会は「累積債務は年々減少しており、引き続き、コスト管理により安定した黒字経営が望まれる」とした。
 大館能代空港ターミナルビルは自己、委員会とも公共的役割と事業、財務状況がA、組織体制はB。旅客数が5期連続で増加し、14年度以降は継続的に2000万円以上の当期純利益を計上するなど「財務基盤は安定している」と評価した。
 評価はA~Cの3段階。

鹿角市18年度表彰  功労者に田中氏 文化功労者に故小笠原氏

2018-09-26
 鹿角市は、2018年度の功労者等4個人を発表した。功労者は田中專一氏(70)=花輪、文化功労者は故小笠原武氏(6月死去、享年74歳)=十和田毛馬内、一般表彰は児玉賢一氏(70)=花輪、櫻田守宏氏(79)=八幡平=の2氏が選ばれた。表彰式は10月31日午前11時から、鹿角パークホテルで開かれる。
【功労者】
 ▽田中專一氏(農業の振興) 2003年から09年までJAかづの理事、09年からは代表理事組合長として地域農業の発展に貢献。鹿角のブランド作物「北限の桃」や「淡雪こまち」の作付けと販売の拡大を図ったほか、組合員の所得向上に資する技術研修、JA出資型農業生産法人の設立、産直センターのオープンなどに取り組み、農家が安心して営農できる環境づくりに尽力した。
【文化功労者】
 ▽故小笠原武氏(保健医療の向上) 1987年から小笠原医院長として地域における医療の充実と住民の生活環境の向上に寄与。90年から今年まで十和田中学校の学校医、99年から2016年まで市保健センター運営委員、06年から鹿角市鹿角郡医師会長、11年から県学校保健連合会鹿角学校保健会長を務め、学校保健や地域医療の充実のため尽力した。
【一般表彰】
 ▽児玉賢一氏(社会福祉の向上) 1994年から2016年まで花輪地区主任児童委員として各地区担当の児童委員への援助・協力を行ったほか、関係機関と連携し、子どもや子育て家庭への支援、児童健全育成活動に尽力した。12年に全国民生委員児童委員連合会表彰、14年に県知事表彰を受賞。1995年から保護司を務め、犯罪のない地域づくりにも尽力している。
 ▽櫻田守宏氏(教育文化・社会福祉の向上) 2004年から17年まで市文化財保護審議会委員として文化財の保存・活用に努めるとともに、調査員、主任調査員として文化財調査資料の作成に尽力し、市の文化財保護に貢献。市文化財保護協会長を務めたほか、市老人クラブ連合会長、県老連理事など要職を歴任し、高齢者が活力をもって生活できる地域づくりに尽力した。

ハチ公サミット大館で最終回 ゆかりの4JCが発表 今後の交流発展に期待 

2018-09-25
4JCによる発表などを行ったサミット(北秋くらぶ)
 忠犬ハチ公にゆかりのある都市が交流する「ハチ公サミット2018」が23日、大館市幸町の料亭北秋くらぶで開かれた。同市での開催は4年ぶりで、今回が最終回。同市、東京都渋谷区、山形県鶴岡市、福島市の青年会議所(JC)メンバーがこれまでの経過を振り返り、今後の交流発展に期待した。
 ハチ公生誕90周年を迎えた13年、ハチ公の縁を契機に都市間の交流を促進しようと始まった。以前から友好関係にある大館と渋谷のJCが、ハチ公の飼い主だった上野英三郎博士の出身地・三重県津市、ハチ公物語を新聞社に寄稿した斎藤弘吉の出身地・鶴岡市、渋谷の商店街からハチ公のオブジェを贈られた縁がある福島県飯舘村に呼び掛け、5市村区の関係者が参集してセレモニーや首長の対談などを行った。
 その後も各地を会場に年1回続けてきたが、今回で一区切りすることになった。大館JC、東京JC渋谷区委員会、福島JC、鶴岡JCからメンバー約30人が参加した。
 各JCの担当がそれぞれの地域で開催したサミットについて、写真や動画などを使って発表。渋谷区委員会は年の諸行事を振り返り、「街の象徴が同じなのは大きい。人は変わるが、街はずっとある。さらに掘り下げることでコラボの可能性が広がる」と提案した。
 大館JCの田山洋平理事長は「今後も末永く手を取り合って交流を深めるきっかけになれば。この事業を大切にして、いろいろな形で交流していきたい」と述べた。
 来賓の福原淳嗣市長は「4JCはハチ公と銅像を巡る物語でつながっている。次にどういう物語を発信していくか楽しみにしている」と期待を寄せた。

 

北秋田市阿仁 古民家再生利用を計画 観光客回遊に期待 DMOに負担金

2018-09-25
 北秋田市阿仁地区で築100年近い「古民家」の再生利用が計画されている。本年度は市が地域連携DMO「秋田犬ツーリズム」に観光事業負担金を支払う形で「宿泊施設かカフェのような施設」(市産業部)に転用できないか調査する予定。
 市が支払う観光事業負担金は3277万円。2018年度一般会計補正予算案に計上され、9月定例議会で予算審査が行われている。古民家関連の予算案は本会議や常任委員会で議員から質疑が相次ぎ、関心を集めている。
 産業部によると、負担金のうち古民家関連は500万円。観光客が阿仁地区を回遊するための拠点づくりを目指し、どのような活用が可能か調査する。古民家改修の基本設計費用も含まれている。負担金の残り約2700万円は配車システム開発、特産品土産物開発などに使うという。
 この古民家は阿仁合地区中心部にあり、明治時代に呉服商が建てたという。阿仁鉱山と共に栄え、往時の造りをそのまま残すことから文化財的な価値も注目されている。現在は個人所有で空き家状態。
 市議会の予算審査では、民間の不動産に公費を投じる理由などが問われた。産業部は「所有者と交渉中で、無償で譲り受ける方向で詰めている」と説明。19年度に改修作業を計画している。
 カフェなどに改修した後、運営主体についても質問が相次いだ。産業部は「計画ではDMOが観光客を回遊させるための拠点にする」「いろいろな運営方法があり、検討段階」と述べるにとどめた。
 阿仁地区は鉱山で繁栄した当時の歴史文化が色濃く残る一方、閉山後は衰退が進んだ。現在は宿泊施設や飲食店も少なく、観光客が休憩に立ち寄る場が限られていた。議員は「古民家ブームだから改修は賛成だが、採算が取れる運営を慎重に進めてほしい」などと注文した。
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大日堂舞楽、郷土料理、鉱山… 鹿角の「日常」調査 秋田公立美術大

2018-08-25
フィールドワークの報告を行う学生ら(アルパス)
 秋田公立美術大学美術学部美術学科ものづくりデザイン専攻の学生ら27人が23、24日、鹿角市と小坂町でフィールドワークを行い、国重要無形民俗文化財でユネスコ無形文化遺産の大日堂舞楽などの調査に取り組んだ。この後、調査で見つけたことをきっかけに作品を制作し、年度末に同大学で開催予定の報告会で発表する予定。
 ものづくりデザイン専攻は、美術学科に五つある専攻の一つ。秋田の文化資源を背景に、人と人との豊かな関係を築く、ものづくりの提案に取り組んでいる。
 今回は同専攻として初の地域フィールドワークで「世界の再発見 知っているはずの『日常』を未知なるものとして―当たり前の中に埋もれている自分の意識に揺さぶりをかけ、創造のきっかけをつかむ―」を目的に掲げた。
 学生たちが知らない鹿角で、知らない人に話を聞きながら、日常というものを違う視点から見ることに取り組み、それを作品に結び付けたい考え。
 指導するのは秋美大の客員教授を務める鞍田崇・明治大大学院理工学研究科准教授。秋美大をはじめ、鞍田准教授が教える明治大など5大学の学生ら15人、教員・助手12人が参加した。
 日程は22~25日。このうち鹿角地域では23日、5チームに分かれて紫根染・茜染、大日堂舞楽、郷土料理、鉱山、濁川虫送りについて現地調査に取り組んだ後、アルパスで報告会を行った。
 紫根染・茜染のチームは、奈良時代から鹿角地域に伝わる古代技法の復活に取り組んでいる鹿角紫根染・茜染研究会(関幸子会長)の協力で、花輪の人間国宝・栗山文次郎さん、長男で県無形文化財の文一郎さんの気品高い遺作や染色方法などを調査。
 報告では「栗山さんが染めた布は何とも言えない深みのある色合いだった」「地中(の根)からこんな色が出るなんて信じられない。人間が美しいものに取りつかれる心は素晴らしいと思った」「紫根染にまつわる鹿角のストーリーを形にして伝えたい」といった先人の偉業や今後の作品づくりに対する思いなどが語られた。

出産の大館集約 妊婦の交通宿泊費助成へ 鹿角市 経済・精神的負担を軽減

2018-08-24
 鹿角地域で唯一出産を受け付けている、かづの厚生病院の出産取り扱い機能が10月1日に大館市立総合病院へ集約されることに伴い、鹿角市は市外への通院を余儀なくされる妊婦等に対し、妊娠・出産に伴う交通費と宿泊費の一部を支援する助成事業を新設する。9月議会の補正予算に妊婦等交通宿泊費助成金225万円を計上する予定。
 医師不足等を背景に、産婦人科医を派遣する大学側(秋田、弘前、岩手医科)から集約化の方針が示され、厚生病院で出産ができなくなる。
 県は集約化に伴い、大館市立病院の分娩(ぶんべん)室や診察室の増設など受け入れ体制の整備を進めている。工事は9月末に完成する見込みで、10月1日から常勤産婦人科医の派遣先が市立病院に集約される。
 これに先立ち、鹿角地域で出産予定日が9月15日以降の人は市立病院での出産となり、厚生病院での妊婦健診は32週までとし、34週以降は市立病院で受診することになる。
 鹿角地域の住民からは大館市までのアクセスや冬季の交通難など、妊娠・出産へのリスクに対する不安や心配の声が上がっている。
 こうした中、鹿角市は妊婦健診の受診等にかかる交通費と、出産直前にホテル等に宿泊した場合の費用を一部助成する新たな事業を新設し、妊婦の経済的、精神的な負担の軽減を図ることにしている。
 このほか、鹿角市は4月から医師確保対策を専門に行う地域医療推進員や、全ての妊婦に対応する母子保健支援員を新たに配置するなどして集約問題に対応している。

農家民宿周辺の散策マップを 大館まるごと体験協 年内完成へ作業着手

2018-08-24
農家民宿の経営者に案内され、取材をする並里さん㊧(大館市山田)
 大館市まるごと体験推進協議会(石垣一子会長)は、市内の農家民宿周辺の散策マップ製作を計画している。宿泊した訪日外国人客から「地域を歩きたい」との要望があり、年内の完成を目指して作業に着手。20、21日はマップのデザインを担当する、大館市出身のイラストレーターの女性と市内を巡り、取材活動を行った。
 同協議会はインバウンド(訪日外国人旅行客)の誘致推進を目指し、農家民宿での外国人モニター受け入れ事業などを展開。受け入れ体制整備を進める中で、宿泊した外国人客から「地域を散策したい」「地域をもっと知りたい」などの声が聞かれたという。
 こうした要望を受け、リピーター獲得に向けて散策マップを製作することにした。県の「グリーン・ツーリズム拠点地域育成事業」を活用し、日本語版、英語版を合わせ計1000部を作る計画。A5判12ページで、山田、軽井沢、曲田、粕田地区などの民宿周辺にある隠れた名所や、歴史に関連した施設などを掲載する予定。同市出身のイラストレーター・並里春佳さん(30)=横浜市、旧姓・久保澤=にデザインを依頼した。
 20、21日は並里さんと市地域おこし協力隊員、協議会職員の3人が各地区で取材活動を行った。山田地区では農家民宿「六兵衛」を経営する藤島光雄さんの案内を受け、「ジンジョ祭り」で使用する人形「ジンジョ様」をまつるお堂や寺院、神社など12カ所を見て回った。並里さんは「(ジンジョ様は)各町内の入り口にまつられ、外から疫病が入ってこないよう地域を守っている」などと説明を受け、デザインのイメージを膨らませた。
 並里さんはこれまでに弁当のパッケージデザインやマップ製作などに携わった経験がある。「大館出身だが、まだまだ知らない場所があるとあらためて感じた。情報を集めて地域の良さ、地元の思いが伝わるような、見て楽しいマップにしたい」と話した。
 散策マップは年内に完成予定。効果を検証するツアーの開催なども検討している。

利便性向上へ改修も 北秋田市の宮前町庁舎 耐震化に合わせ検討

2018-08-24
耐震化に合わせて来庁者の利便性向上対策の実施も検討されている北秋田市宮前町庁舎(宮前町)
 北秋田市は、耐震性が不足していると診断された宮前町庁舎について、耐震補強工事を実施する方向で検討を進めている。庁舎にある税務課は2階に配置されており、来庁者にとって利便性が悪いことから、耐震化に合わせて改善を図りたい考え。事務スペースを1階に移転する場合は大規模改修が必要となるが「市民ファーストの観点で判断したい」としている。
 宮前町庁舎は、現行の耐震基準が示される以前の1970年に社会保険事務所として建築された施設で、旧鷹巣町が取得し分庁舎として使っていた。市合併後は産業部と建設部の庁舎として使用、両部が森吉庁舎に移転してからは税務課が使用している。
 耐震性の有無は不明で診断が必要な建物とされており、引き続き庁舎として使用するため2017年度に耐震診断を実施。耐震性が不足しており耐震補強が必要と診断され、市は19年度以降の耐震補強工事の実施を視野に対応の検討を進めていた。
 耐震化の実施に合わせて来庁者の利便性向上にも取り組む方針。2階にある税務課の事務スペースを1階に移転して来庁者の利便性を確保したい考えだが、施設1階は複数の部屋が配置された構造となっており、事務スペースとして使用するには大規模改修が必要になるという。
 来庁者の利便性向上は津谷永光市長が政策の基本理念に掲げた「市民ファースト」の一環。市は「大規模改修となれば多額の費用がかかるが、市民ファーストの観点から判断したい」としている。
 市が行政部門を配置している庁舎のうち、本庁舎と第2庁舎(旧中央公民館)は耐震化を実施済み。森吉と阿仁の庁舎は現行の耐震基準が定められた以降の建築で耐震性は確保されている。宮前町庁舎とともに耐震性が不足していると診断された合川庁舎についても、補強工事の実施などの対応が検討されている。

ミスあきたこまち 33代目が決定 羽沢さん(大館市)など7人

2018-08-23
本年度のミスあきたこまちに選ばれた7人(後列左が羽沢さん)
 県内外で秋田米のPRを行うJA全農あきたの「ミスあきたこまち」が決まり、秋田市の秋田キャッスルホテルで22日、委嘱状交付式が行われた。北鹿関係では大館市の羽沢茜さん(23)が選ばれ、代表して「秋田米の魅力と生産者の思いを全国の消費者に届けたい」と決意を述べた。
式では、本年度のミスあきたこまちに決まった7人が一人ずつ紹介されながら、市女笠と平安時代の旅装束姿で入場。
 委嘱状と記念のブロンズ像、副賞のハワイ往復相当旅行券などが手渡された後、JA全農あきたの船木耕太郎運営委員会会長が「甲子園で準優勝した金足農は、あきたこまちを食べてパワーをつけたと報道された。みなさん一人一人が秋田と消費地を結ぶ架け橋となってもらえるよう、大いに期待している」と激励した。
 これを受け、ミスあきたこまちを代表して羽沢さんが「これからの活動への期待に身が引き締まる思い。私自身も成長できるよう、目標を持って精一杯頑張る」と決意表明。全員で記念撮影に臨んだ。
 5月に仙台市から地元の大館市にUターンしたという羽沢さんは式後、「農家で育ち、コメ作りの大変さは知っている。全国のみなさんにあきたこまちのおいしさを知ってもらいたい」と話していた。
 「新ミス」の初仕事は10月から首都圏で開催予定の「京急あきたフェア2018」で、今後1年間、県内外で開かれるキャンペーンで秋田米をPRしていく。
 今回が33代目となるミスあきたこまちには県内外から40人の応募があり、書類選考と審査会を経て決定した。

 
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不審者情報相次ぐ 子どもどう守る 大館 有浦小で対応訓練

2018-07-07
不審者が校舎内に侵入したと想定して行った訓練(大館市有浦小学校)
 大館市内で子どもを狙った不審者に関する情報が相次ぐ中、有浦小学校(永井孝久校長、児童509人)で6日、不審者侵入対応避難訓練が行われた。不審な男が校舎内に侵入したと想定し、職員の対応、児童の避難など一連の流れを確認。被害の未然防止に向けて、本番さながらに取り組んだ。
 市生徒指導協議会によると、2018年度の市内での不審者情報は7件(疑い含む、3日現在)で、17年度1年分(6件)を既に上回る状況。2日には登校中の児童を乗せた保護者の車が、バタフライナイフを所持した不審な男に遭遇し、男が銃刀法違反容疑で逮捕される事件も発生した。被害はなかったものの、さらなる事件発生を危惧している関係者も多い。
 有浦小でも不審者情報が寄せられており、夏休み前に児童や教職員の防犯意識を高めようと訓練を企画した。大館署などの協力を得て、不審な男が職員玄関から侵入して6年生の教室がある3階に向かったと想定して行った。
 児童のいる教室前で「ばかおやじと言われて腹が立っている。その子に会わせろ」と大声で主張する不審者に対し、6年生の担任が応対。報告を受けた教職員が校内放送で他学年の児童にも知らせ、避難を促した。110番通報も行い、駆けつけた署員と連携して男を取り押さえた。「興奮させてしまうと大人数人でも押さえられないので注意を」などと助言を受けた。
 続いて体育館で防犯教室を開き、県警チャイルド・セーフティ・センター(秋田市)の職員が寸劇を披露。全校児童に対して、防犯ブザーや大人の助けを呼ぶなどの対策を周知。防犯標語「いかのおすし」も改めて確認した。
 永井校長は「休み時間などは児童が不審者と接触することも考えられる。さまざまなケースを想定した実践訓練もこれから必要になってくる」と考える。「すぐに大人に知らせることや、児童が自らの身を守る方法を今後も指導していきたい」と語った。
 大館署生活安全課は「不審者情報は昨年より増えている。地域と連携して朝、夕の守り活動やパトロールを強化したい」としている。

秋田犬ふれあい隊 増員の2人が着任 大館 活動は8月中旬から

2018-07-06
秋田犬「あこ」と触れ合う加藤さん㊧と原田さん(大館市役所)
 大館市で秋田犬の飼育を通じて魅力や情報を発信する秋田犬ふれあい隊(地域おこし協力隊)の2期生、原田櫻さん(20)と加藤瞳さん(22)が1日付で着任した。5日、市役所で福原淳嗣市長から辞令の交付を受けた。
 同市では秋田犬を基軸に観光施策推進を図ろうと、2016年9月に1期生が着任。隊員2人がそれぞれ秋田犬の姉妹「飛鳥」(虎毛)「あこ」(赤毛)を飼育している。17年4月にはJR大館駅の観光駅長に2匹が就任。8月には同駅前に「秋田犬ふれあい処」がオープンした。ふれあい処には1日平均約120人が訪れ、催しでの触れ合いなどが人気を集めていることから隊員と秋田犬の増員を決めた。
 原田さんは能代市出身。宮城県仙台市のペット専門学校を卒業後は富谷市内のペットサロンで働いた。加藤さんは愛知県弥富市出身。愛知県内のペット専門学校に在学中、ドッグトレーナーの資格を取得し、1年間秋田犬を飼育した経験を持つ。卒業後は地元の動物病院に勤務した。
 辞令交付で任用通知を受け取り、原田さんは「地域貢献とともに、秋田犬の魅力を知ってもらえるよう頑張りたい」、加藤さんは「秋田犬が好きでふるさとの大館に興味を持った。良きパートナーになりたい」と意気込んだ。
 福原市長は「秋田犬の魅力を発信して、大館の暮らしを楽しんでほしい」と激励した。
 今後は隊員それぞれが秋田犬を飼育し、うち1人は市が秋田犬保存会から譲り受けた平昌五輪フィギュアスケート女子の金メダリスト、アリーナ・ザギトワ選手に贈った「マサル」のきょうだい犬「勝大」(雄、赤毛)を飼育し、8月中旬ごろからふれあい処で活動を始める予定。

DMOの方向性「何を 誰に どうアピール」 鹿角市の観光業者ら 可能性話し合う

2018-07-06
地域DMOなどをテーマにした観光産業確立推進ミーティング(市役所)
 鹿角市の観光産業確立推進ミーティングが5日、市内の観光、宿泊事業者など約20人が参加して市役所で開かれた。テーマの一つは、かづの観光物産公社(岩船勝広社長)が昨年11月に候補法人として登録された地域DMOの方向性。観光素材が豊富にある中で「何を、誰に、どうやってアピールするのか」という観光戦略について合意形成を図ることを確認した。年内には意見を集約し、「稼げる観光」の取り組みに結びつけたい考え。
 DMOは地域の観光のマネジメントとマーケティングを一体的に担う組織。国の各種支援メニューの提供や総合的なアドバイスなど手厚い支援が受けられる。鹿角市でも観光振興に向け、観光産業確立計画に掲げる取り組みを着実に実行しながら、かづの観光物産公社を中心とした観光地域づくりへの支援を強化していく方針を打ち出している。
 第1回会議の冒頭、市委託の観光プロデューサーで同公社営業部長の清水涼太さんが、DMOの方向性について「目的は観光を主体として地域を活性化すること。そのためには集金、集客できる観光地づくりが絶対に必要。稼げる観光には、観光の消費をもたらすことが大事になる。経済の活性化を通過しないといけないという共通認識をもって議論していきたい」と説明した。
 続いて参加者が4グループに分かれて「鹿角に消費をもたらす観光素材」について話し合い、その結果を発表した。
「温泉」「花輪ばやし」「雪」「山」といった素材が挙がったほか、「量より質。ちゃんと手間暇掛けたものに可能性があるのではないか」などの意見があった。
 清水さんは「鹿角の素材はどれもいいが、例えば九州の人でも分かるように『鹿角といったらこれ』というものをみんなで考え、DMO鹿角として外にアピールしていきたい」と強調した。
 今後、会議を数回開き、観光戦略を年内にとりまとめる予定。
 観光産業確立推進ミーティングではこのほか、市が大手旅行ウェブサイトと連携した集中プロモーション事業の概要説明などが行われた。

庁舎建設「金かけずに」 大館市議会 議会報告会始まる

2018-07-06
定例会審議などについて意見交換した議会報告会(釈迦内公民館)
 大館市議会の議会報告会が5日、釈迦内公民館を皮切りに始まった。定例会や4常任委員会の審議内容などについて地域住民と意見交換。参加者からは市役所本庁舎の建設費に関する質疑、クマ対策、合葬墓整備などの要望が出された。8日まで計8カ所で開き、市民の声を吸い上げる。
 2015年度に施行した議会基本条例に基づき、年1回以上開催することにしている。初日は夜に北地区コミュニティセンターでも開かれた。
昼の釈迦内公民館には議員14人が出席し、住民23人と意見を交わした。佐藤久勝議長は「生の声を聞かせていただき、市民にとって身近な議会を目指していく」とあいさつ。建設水道、教育産業、厚生、総務財政の各常任委員長らが、定例会の議決結果や委員会の審査内容などを報告した。
 総務財政委は本庁舎建設事業について、「市は100年維持できる防災拠点などをテーマに基本計画を策定した。昨年9月定例会時点で全体の概算事業費は46億7200万円だったが、今年6月定例会では建設資材高騰などで49億9000万円との見通しが示された」と報告した。参加者から「派手さは必要なく、あまり金をかけずに造ってほしい」との意見があり、「100年使うものとして整備したいというのが市の考え。委員会では事業費の上限を決めてできないかなど、予算を心配する声が出ている」と答えた。
 建設が進む観光交流施設(仮称ハチ公の駅)は「来年5月のオープンを目指している。観光客のみならず、市民が集う憩いの場所として整備するため、活発な議論を展開したい」と説明。厚生委は扇田病院外来診療費着服問題の経過を報告し、「解決までもうしばらく時間を要する見込みだが、市当局から随時報告を受け、議会だよりなどでお知らせしていく」と述べた。
 秋田市が開設して募集したところ応募が殺到して話題となった「合葬墓」について、「市でも進めてほしい」との声があり、議員は「宗派の垣根を越え、維持できるシステムづくりを勉強していきたい」と回答。クマ対策や空き家対策、地区通学路の改善などの要望も出された。
 今後の日程は次の通り。▽6日=田代公民館(午後2時~午後4時)、大葛地区・高齢者・若者センター(午後7時~午後9時)▽7日=比内公民館(午後7時~午後9時)、十二所公民館(午後7時~午後9時)▽8日=中央公民館(午前10時~正午)、岩野目分館(午後7時~午後9時)。

小坂町に初の地域おこし協力隊 ブドウ栽培で自立目指す 宮地さんが着任

2018-07-05
町長と握手を交わす、町で初の「地域おこし協力隊員」の宮地さん㊧(町役場)
 小坂町は4日、町内で盛んなブドウ栽培の技術を学びながら、新規就農を目指す町の「地域おこし協力隊員」第1号として、宮地俊幸さん(37)に辞令(2日付)を交付した。宮地さんは「(小坂には)特産物や観光資源はたくさんあるが、つながりが薄いと感じているので深く知り、都会の人に魅力を持ってもらえるような町づくりに協力したい」と意欲を示した。委嘱期間は来年3月末までで、最長3年間。
 町は、人口減少や高齢化の進行に対応するため、地域の活力維持と魅力の再発見につなげようと、2016年度から総務省の制度を活用して同協力隊の募集を開始した。
 17年度は、募集要項で活動内容を明確化。グリーンツーリズムの推進事業の一環として整備した「小坂七滝ワイナリー」に関連付け、将来の新規就農を目指し、ブドウ農家として自立する意欲のある人などを募集した。宮地さんから今年2月に正式に応募があり、3月の面接を経て採用を決定した。
 同町で初めての協力隊員となった宮地さんは、大津市の出身。6月末までは、埼玉県草加市で電子機器部品関連の企業に勤務していた。
 30代になってから農業に対し興味を抱くようになり、多方面にアンテナを張りめぐらせていた。昨年11月、都内で開かれた移住交流関連のイベントで、同町が必要とする協力隊員について知った。
 決め手は町職員の心優しい対応だった。「自分の質問にしっかりと答えてくれた。話していく中で知らないこと、広がりのあることを詳しく教えてくれた。小坂の歴史や特産物など、小さい町にもかかわらずたくさんあり、感銘を受けた」という。
 「自分で考えながらできる仕事がないかを考えた時に、農業は季節ごとに考えながら、自分ででききる仕事」と就農に挑戦する宮地さん。「6次産業化に興味がある。ワインづくりのほか、マーケティングにも取り組みたい」と意欲を示し、さらに「添乗員の仕事もしていたので観光にも興味がある。小坂には観光資源があるので、それを生かしていきながら、インバウンドをどう引き込むかを考えたい」と意気込んだ。
 委嘱状を交付した細越満町長は「第1号として期待している。ブドウ農家が高齢化になっており、若い人の後継が必要。ワインづくりに力を貸していただき、また、宮地さんの持っている特技を生かして頑張ってもらいたい」と激励した。
 町は本年度も引き続き、協力隊員を募集している。
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