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大館市 新ポスト「理事」設置 北林総務部長を再任用 司令塔として総合的調整

2020-03-31
  大館市は2020年度から、市長部局内に新たなポストの「理事」を設置し、本年度末で定年退職する北林武彦総務部長(60)=岩瀬=を充てると30日、発表した。第2期総合戦略に基づく地方創生の取り組みを深化させるため、司令塔と各部局間の総合的な調整を図る役割を担う。発令は4月2日付。
 30日に開いた定例会見で福原市長が説明した。理事は特別職ではなく、一般職(部長級待遇)の任期付き職員。任期は22年度末までの3年間。
 北林氏は1981年4月、田代町採用。市の財政課長、教育委員会教育次長などを歴任し、2015年10月から総務部長を務めている。
 福原市長は「通常、市町村の部長は1、2年で変わるが、総務部長を4年6カ月務め、だからこそ大館市ならではの行財政運営ができた」と評価。「地方創生の取り組みの中心的役割を担ってきたため、これまでの経験を生かし、司令塔として総合的な調整を行ってほしい」と述べた。
 新年度創設する観光交流スポーツ部などの業務に触れ、「『内に優しく、外に強く』という観点からも、福祉部の長寿課や健康課の事業に、スポーツ振興課が関わってくる。横串を指さなければならない事業が増え、今まで以上に俯瞰(ふかん)の視点で特別職をサポートできるポジションが必要」と強調した。
 理事設置にあたっては県の人事を参考にしたとし、「市の観光分野は業務量が伸び、関係性が多大になっている。これまで培ってきた知見やノウハウを後進の指導に生かし、次の人材を育成するという意味でも、活躍してもらった方が組織にとって良いと考えている」と述べた。
 

新型コロナ 営業継続へ緊急要望書 旅館ホテル組合鷹巣阿仁支部

2020-03-31
津谷市長㊧に要望書を提出する種倉支部長㊥(北秋田市役所)
 県旅館ホテル生活衛生同業組合(松岡讓裕理事長)は30日、北秋田市役所で新型コロナウイルス感染症に伴う宿泊事業の継続危機を乗り越えるための緊急要望書を提出した。宿泊施設への感染防止や経営悪化に対する支援など2項目を求め、津谷市長は「スピード感を持って対応したい」と述べた。
 同組合によると、県内の宿泊業を営む旅館やホテルでは、歓送迎会の自粛や外国人訪日客の宿泊予約のキャンセルによる影響が出ている。現状が続いた場合は「営業の継続が困難となる事業者が現れ、地域経済に深刻な影響を及ぼすことが懸念される」とし、宿泊事業の存続と地域経済の維持に向けて、県内各市町村に要望書を提出している。 
 要望は2項目の計3点。宿泊施設における感染防止の支援は、マスクや消毒薬など宿泊事業の維持継続に不可欠な物資の円滑な供給に対し、できる限りの支援策を講ずるよう求めるもの。
 宿泊客の減少やイベント自粛に伴う経営悪化に対する支援については、事業者に対する税負担の減免を要望。このほか住民活動が過度に萎縮することのないよう適切な情報発信や、感染の沈静化後に市内宿泊施設で利用可能な割引クーポンの発行など、交流人口の回復に向けた「機動的で柔軟性のある取り組み」の実施を求めた。
 同市では5施設が加盟する同組合鷹巣支部と10施設が加盟する阿仁支部が要望書を提出。種倉耕一・阿仁支部長と持地茂樹・鷹巣支部長代理、県組合の塚本民雄副理事長ら4人が市役所を訪れ、種倉支部長が津谷市長に要望書を手渡した。
 種倉支部長は「想像を超える痛手。今までにない状況でどうすればいいか見当が付かない」と深刻な現状を話し、支部として「ご助力をお願いしたい」と述べた。終息後の対応については、他市町村の取り組みに埋もれない対策や、宿泊施設ごとに均等な支援を要望した。
 津谷市長は、据え置き期間の保証料と利息の全額を市が補助する特別融資制度を4月1日から運用開始することなどを説明。「国や県の動向を見ながらスピーディーに対応する。力を合わせ、地域に元気を取り戻せるよう頑張りたい」と話した。

 

大里ファーム 全国そば優良生産表彰 放棄地解消や6次産業化

2020-03-31
児玉市長㊧に受賞を報告する浅石副理事長(鹿角市役所)
 鹿角市八幡平の農事組合法人・大里ファーム(安保春喜代表理事、構成農家50戸)が、2019年度の全国そば優良生産表彰を受賞した。北鹿地方では初めての受賞。30日は浅石昌敏副理事長が市役所を訪れ、児玉一市長に喜びの報告を行った。
 表彰事業は日本蕎麦(そば)協会が1989年度から毎年実施。日本の伝統食、健康食であるソバの栽培について、生産性の向上または経営改善の面から創意工夫を行い、他の範となる生産農家・集団を表彰している。
 31回目の今回は、農林水産大臣賞をはじめ7種類の各賞に12個人・団体が選ばれた。このうち大里ファームは日本麺類業団体連合会会長賞を受賞。
 大里ファームは、市が「そばの里プロジェクト推進事業」を始めた2009年度から、ソバづくりに取り組んでいる。
 作付面積は年々拡大し、19年度は184㌶。内訳は田93㌶、畑91㌶。田は転作田で、畑は原野化していた耕作放棄地16㌶と遊休農地75㌶を活用している。
 毎年9月にはソバの花を見ながら新そばを食べる「新そば祭り」を開催。ユネスコ無形文化遺産の「大日堂舞楽」をモチーフにした乾麺「大日堂そば」の製造販売による6次産業化や、生産効率(単収、質)の向上を図る取り組みも進めている。今回の受賞はこうした取り組みが評価された。
 受賞報告を受けた児玉市長は「長年の耕作放棄地等の解消や6次産業化に向けて、ファームの皆さんが頑張った成果。市としても所得向上につながるよう引き続き応援していきたい」と期待した。
 浅石副理事長は「高齢化やトラクターが壊れたといった理由で、借りていた畑を返す生産者が増えている。遊休農地だった畑75㌶をソバ栽培に活用していなければ、その半分は耕作放棄地になり〝アカシア畑〟になっていたと予想される」と強調。「今後もできる範囲で耕作放棄地等の解消に努めたい」と話した。

 

「きょうの秋田犬」 動画投稿サイトで公開 臨時休館中の楽しみを

2020-03-30
秋田犬のさまざまな表情をカメラに収め、動画を公開している(秋田犬の里)
 秋田犬を飼育する大館市の地域おこし協力隊が、動画投稿サイト・ユーチューブで「きょうの秋田犬」を公開している。秋田犬の里が臨時休館中のため、来館できない人に少しでも秋田犬の魅力を伝えようと企画。散歩の様子など、展示だけでは見ることができない一面を伝えている。
 22日に「秋田犬ふれあい隊in秋田犬の里」のチャンネルを開設し、市で飼育している犬のほか、展示に参加している秋田犬保存会会員の犬の動画を紹介している。
 29日の撮影では、会員の「純」(雌5歳)と「明」(同10カ月)を撮影。散歩で元気いっぱいに走り回る姿や芝生の上でくつろぐ姿など、さまざまな表情をカメラに収めた。
 隊員の加藤瞳さんは「毛色の違いは見た目で分かるけれど、性格は写真だけでは伝わらない。動画で犬の個性を伝えていきたい」と話している。
 今後は秋田犬とともに館内の紹介なども予定している。
 

ネギに続いては キャベツ詰め放題 鹿角市の末広ファーム

2020-03-30
協力してキャベツを詰め込む親子(鹿角市十和田末広)
 鹿角市十和田の農業組合法人・末広ファーム(柳沢義一代表理事)は29日、同所末広字村下の畑で詰め放題のイベント「雪の下キャベツ収穫祭」を開いた。専用の袋を購入した市民らが収穫したてのキャベツを袋いっぱいに詰め込み、抱えるようにして運ぶ姿が見られた。
 地域貢献の一環で実施。昨年12月にネギの詰め放題も行い、2回目のイベント。借り受けた畑2・4㌶にキャベツを植え付けた。暖冬の今年は〝雪の下〟とは言えないものの、数回の積雪と冷え込みがあったことで、甘く、歯ごたえの良いものに仕上がったという。コメ1斗分が入るビニール袋を一つ500円で販売し、購入者が収穫、袋詰めを行った。
 会場の畑は午前10時の開始を前にカッパなどを着た市民らでにぎわった。袋を購入しキャベツを品定め。鎌や包丁の刃を入れて収穫した。揺すったり、伸ばしたりしてスペースを確保した袋に、ぎゅうぎゅうに詰め込んでいた。きょうだいや親戚と分けるという大館市の70歳代女性は「1袋に15玉も詰めることができた。収穫の催し物はなかなかないので楽しい。サラダやロールキャベツなど、毎日キャベツ料理にして、スリムになりたい」と笑顔だった。
 柳沢代表は「思った以上に来場者があり、喜んでもらえてよかった。詰め放題は本年度から始めた事業。若手社員の意見を取り入れるなどして今後も続けていきたい」と話していた。

 
 
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新型コロナ 休校開始日は分かれる 首相要請受け北鹿自治体 学童保育などは開所

2020-02-29
大館市内の全校長が出席した臨時会議(大館市田代総合支所)
 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、安倍晋三首相が全国の小中高校などを3月2日から臨時休校とするよう要請したことを受け、北鹿地方の各教育委員会は28日、臨時の会議を開くなどして対応を決めた。国からの要請はあったものの、休校の開始日については判断が分かれた。保育所や放課後児童クラブ(学童保育)は引き続き開所するよう通知があったことから、各市町村でも基本的に利用できることとした。小中学校の卒業式については、卒業生と教職員ら最小限の人数で行う形とする自治体が目立った。
 大館市は2日から休校  大館市教委は3月2日から19日まで、全小中学校を休校とすることを決めた。同中旬に実施予定の卒業式は原則、卒業生と教職員、式典に関わる少人数の在校生のみで行う。保護者は出席できない。
 市教委によると、休校の準備として29日、3月1日の2日間、各校の判断で児童生徒を臨時的に登校させることができ、休校期間中の指示、指導などを行う。3月中旬に予定していた年度末の修了式は中止。教職員異動に伴う離任式は感染拡大状況により今後判断する。市内の5校は29日から休校期間に入ることを既に決めている。
 放課後児童クラブ(学童保育)は、登録者のみが午前8時から午後7時まで利用できる。春休み、夏休みなど長期休業期間中のみ利用している児童は基本的に期間中(3月2~19日)利用できず、自宅待機となる。放課後子ども教室は休止する。
 市教委は休校期間に児童生徒がどこで過ごすか状況調査を実施する。預かり先がない場合は緊急的に学校に居場所を用意する方針で、各校に相談してほしいとしている。
 スポーツ少年団、部活動などの活動は休止。ニュージーランドで語学、文化、交流を行う中学生海外研修(21~28日)は中止する。
 市内の保育施設は通常の保育を行う。未就学児の親子が交流する「つどいの広場ひよこ」(有浦児童会館)は29日から当面開催を取りやめる。28日の臨時会議で各校長に説明した。
 北秋田市と上小阿仁村も 北秋田市教委は3月2~19日までの18日間、市内小・中学校を臨時休校する。児童館を含む放課後児童クラブ(10カ所)は期間中の平日午前7時30分から午後7時まで開所する。卒業式や修了式については28日に臨時校長会を開いて対応を協議している。
 上小阿仁村教委も同期間、村内小・中学校を臨時休校する。住民福祉課によると、放課後児童クラブ(1カ所)は期間中の平日午前7時30分から午後6時30分まで開所する。
 卒業式は中学校が7日、小学校が13日。卒業生と教職員だけが参加して行う予定。
 鹿角市は3日から 鹿角市は、小中学校の休校期間を3月3日から19日までとした。期間中は部活動やスポ少活動も行わない。同2日は学校や家庭の準備を整えるため、登校日とする。
 小中学校の卒業式は卒業生と教職員、一部在校生の最小限の人数で行う。3月19日に花輪二中で予定されていた閉校式は中止し、校旗の返還を市長室で行う。日程は未定。
 市立保育園と認定こども園は通常通り園児を受け入れる。放課後児童クラブ(8カ所)は長期休暇と同様、午前8時から午後7時まで開設(日曜祝日は休み)し、未登録者も受け入れる。ただし、各家庭で見届けができる家族がいる場合やインフルエンザ等の感染症に罹患(りかん)している場合は利用を控えてもらう。
 コモッセなど市所有公共施設は、感染予防対策を徹底した上で通常通り開設する。
 小坂町は4日から 小坂町教委は3月4日から19日まで小坂小、中学校を休校すると発表した。町教委は「保護者への配慮や、長期の休校に備え学校側の準備期間を考慮した」と話した。
 卒業式については、小中とも卒業生と教職員、必要最小限の在校生で行うほか、保護者の出席は控えてもらう。中学校は当初の日程を前倒しして6日に、小学校は予定通り18日に実施する。
 休校中の児童生徒については、不要不急の外出を避けてもらう。放課後子ども教室と放課後児童クラブを一体化した「子どもクラブスキップ」は、長期休暇と同様に午前8時から午後5時まで開設し、自宅で過ごすことが困難な児童のために対応する。
 このほか、各種スポ少活動、部活動についても自粛を求めるという。町内で唯一の保育施設「小坂マリア園」は通常通りの運営を行う。

新型コロナ 対策本部へ格上げ 鹿角市3月議会開会 人工降雪機改修工事など可決

2020-02-29
施政方針・行政報告を述べる児玉市長(鹿角市役所)
 鹿角市の3月定例議会は28日開会した。児玉一市長は施政方針・行政報告の中で、新型コロナウイルスの感染拡大を巡って、この日、庁内連絡会議を対策本部に引き上げて対応に当たることを説明した。畠山義孝教育長が教育執行方針を述べた後、2020年度当初予算案など議案28件、諮問案1件を上程し、花輪スキー場人工降雪機改修工事の工事請負契約締結案、19年度一般会計補正予算案(第9号)を可決、人権擁護委員候補者1人を適任と認め、散会した。会期は18日までの20日間。議案26件の質疑は3日に行う。
 新型コロナウイルス感染拡大への対応について児玉市長は「国からの小・中学校臨時休校の要請を受け、体制を対策本部に引き上げた」とし、「国・県からの情報の収集と精査を指示し、早急に対応を検討しているところ」と説明した。
 対策本部は本部長の児玉市長をはじめ各部署長18人で構成。事務局は総務課と健康ライフ課。
 市民に対し、児玉市長は「手洗い、うがいを徹底するなど、できる限りの予防に努めていただくとともに、大勢の人が集まる場所等への不要不急の外出を控えていただくなど、冷静な対応をお願いする」と呼び掛けた。
 上程したのは20年度当初予算6件、19年度補正予算8件、条例関係10件、工事請負契約(花輪スキー場人工降雪機改修工事)の締結案、工事請負契約(鹿角観光ふるさと館大規模改修工事・建築主体工事)の変更案、過疎地域自立促進計画の変更案、市道路線の認定案各1件の28議案、人権擁護委員候補者推薦の諮問案1件。
 可決した花輪スキー場人工降雪機改修工事の工事請負契約は日本ケーブル東北支店(山形市、秋場貞彦支店長)と3億4815万円(税込み)で契約。
 人工降雪機は設置から22年が経過し、老朽化に伴い更新する。日本スポーツ振興センターの助成金を活用。加藤卓教育部長は「改修により、第3リフト降り場から頂上に向かって70㍍付近の、斜度や風の影響によって積雪しにくいエリアの十分な人工降雪が図られる」と説明した。第76回冬季国体スキー競技会(21年2月)に間に合わせるため、工期は20年12月25日までとした。
 一般会計補正予算(第9号)は、新年度当初から業務を円滑に行うため3月中に契約を締結する必要がある業務のうち、事務手続きに十分な期間の確保を要する施設管理等委託料など7件について債務負担行為を設定した。
 任期満了に伴う人権擁護委員候補者推薦は現職の佐々木忠臣氏(68)=八幡平字指鳥=を適任とした。

キャラクター事業「一定の理解得ている」 北秋田市3月議会 初の会派代表質問

2020-02-29
会派代表質問が行われた本会議(北秋田市役所)
 北秋田市の3月定例議会は28日、本会議を再開し、初めてとなる「会派代表」による一般質問が行われた。キャラクターを活用したプロモーション事業について「市民の理解は得られていると思うか」との質問があり、津谷永光市長は「一定の理解をいただいている」などと答弁。「終了の時期」を聞く質問には「20年度で3年目となるが、活用状況などを検討し、終了の時期を見極めたい」と答えた。
 議会改革の一環で今回から行われた。登壇順に▽緑風・公明=武田浩人議員▽新創会=佐藤重光議員▽共産党=板垣淳議員▽みらい=松橋隆議員―が質問した。
 市長が公約に掲げた「人口減少時代への挑戦」をテーマにした重点事項について「現在までの進ちょく状況」についての質問が出され、市長は「公約として項目立てをした各事業は、一部を除きおおむね着手し、ほぼ達成するに至ったと分析している」とした。その上で「移住・定住対策は、移住者数が目標数値を大幅に上回ったことで、人口減少の抑制という目標に対し十分、対応し得る施策と実感している」などと述べた。
 ハローキティを活用したプロモーション事業について「2年間の成果」が質問された。市長は▽交流人口の促進▽中心市街地に人を呼び込む▽子どもたちに夢を与える▽戦略的なPR―の四つで進めた「アクションプラン」について「イベントの来場者が増加」「個人のSNS(会員制交流サイト)での情報拡散も確認」などの効果を紹介した。
 事業の開始当初に「3年程度の継続を考えている」としていたことに関連し、「いつまで続けるのか」との質問も出された。市長は「新年度で3年目になる。本年度から市のオリジナルデザインを市内民間事業者が活用できるようになり、商品が間もなく販売される予定」としながら、「さらに活用してもらえるようPRに努め、新年度の成果も踏まえながら終了時期を見極めたい」と答えた。
 「市財政の今後の見通し」を聞く質問には「実質公債費比率の低下には市債の発行額を抑制することが不可欠だが、多様化する市民ニーズに応えるためには、必要に応じて市債を発行することになる」と答弁。「できる限り発行を抑えることや交付税措置の高率な地方債の発行、交付税措置のない地方債の繰り上げ償還等に努めていく」とした。

新型コロナウイルス 秋田職短大は卒業式中止 小中学校に規模縮小など要請

2020-02-28
  新型コロナウイルスの感染拡大を受け、北鹿地方の学校行事への影響が広がっている。秋田職業能力開発短期大学校は27日、3月19日に予定していた卒業式の中止を決定。大館市教育委員会は市内全小中学校に対し、卒業式などの行事の縮小や時間短縮などを求める通知を出した。高校では卒業式への参加者を制限し、時間短縮するなど、各校がさまざまな対応を迫られている。
 職能短大では、式で手渡す修了証書を各科の代表者3人のみに縮小して実施する方向で調整してきたが、感染の拡大でマスクや消毒液の確保が難しくなり、安全対策が十分に行えないとして、中止を決めた。本年度は家族などは出席せず、卒業生53人と職員のみで卒業証書を授与する予定。
 北鹿地方の各高校も卒業式でさまざまな対応を行う。大館桂桜では1、2年の在校生は参加せず、式典時間を短くして実施。大館鳳鳴では一部の役割のある在校生のみが出席する。花輪、十和田両高は来賓の出席を取りやめ、式の時間を短縮する。秋田北鷹高は28日の会議で式の内容を決定する。国際情報は中高ともに在校生は参加せず、式も短縮する。
 大館市教委は27日、小中学校に対し通知を出した。行事については「マスクの着用やアルコール消毒薬の設置など感染防止対策の実施」「できるだけ少人数、短時間で行う」ことを要請し、発熱や基礎疾患のある人の参加自粛なども求めている。市内で感染が確認された場合、卒業式などの延期や全小中学校に休校を指示することも想定されるとし、山本多鶴子教育監は「状況に応じて早急に対応していく。感染を未然に防止し、拡大しないように周知を徹底していかなければならない」と話した。
 鹿角市、北秋田市、小坂町、上小阿仁村の各教委によると、小中学校では27日現在、卒業式の中止や延期の予定はないという。児童や来校者には感染防止対策を求めており、状況を見ながら判断していく方針だ。小坂町では「卒業式への県外からの来校者は遠慮していただくことも検討している」としている。
 北秋田市では、市内15校の全児童生徒に登校前の検温を促し、発熱時は登校を控えるよう求めている。 
 秋田看護福祉大学では3月13日、予定通り卒業式を行う予定。当日は会場にマスク、アルコール消毒を用意するなど、ウイルス対策を徹底するとしている。

児童クラブ 全施設で高学年まで 鹿角子ども事業団

2020-02-28
事業計画案などを承認した理事会(鹿角市役所)
 鹿角市子ども未来事業団(理事長・児玉一市長)は27日、市役所で理事会を開き、2020年度の事業計画案や予算案など10議案を承認した。
 同事業団が指定管理者として運営している市の施設は保育園、認定こども園、児童センター、子ども未来センター、母子生活支援施設など。
 このうち保育園の年度当初入園予定児童数(2月10日現在)は、認可保育園5施設の合計で476人。定員635人に対する入所率は75%。年度途中での3歳未満児(特に0歳児)の入園が増えているため、引き続き、保護者の就労形態の多様化とニーズに即した保育環境の整備を図る。
 認定こども園の20年度当初入園予定児童数(同)は定員70人(教育部分15人、保育部分55人)に対し68人(3人、65人)で入所率は97%。認可保育園同様、年度途中での3歳未満児の入園が予想されるため、必要な環境整備を図る。
 児童センターと子ども未来センターでは、子育て支援の拠点として児童に健全な遊びを提供するとともに、リフレッシュ活動や子育て相談、サークル活動、家庭で養育をしている乳幼児のいる保護者への支援サービスの提供などを行う。
 放課後児童クラブは、4月から花輪、十和田両小学校区で高学年(4~6年)まで対象を拡大し、これにより全校区、全学年での受け入れが可能となる。花輪小学校区の「まちなか児童クラブ」は向かい側にある旧村木小児科医院に移転。十和田小学校区では同小学校内に設置している「十和田児童クラブ」に加え、旧北都銀行毛馬内支店に「十和田わくわく児童クラブ」を新設する。
 市から委託を受けている、かづのファミリー・サポート・センター運営支援事業や病児・病後児保育事業などにも取り組む。
 20年度当初予算は9億6423万円で、前年度当初に比べて454万円の増。新設する十和田わくわく児童クラブの経費1245万円などを計上した。
 児玉理事長は「引き続き良好な子育て環境づくりに寄与するため、地域における切れ目のない子育て支援を実施し、役割と責任を果たしていきたい」と述べた。

 

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安心、安全なまち 決意新た 北秋田市消防出初め式 団員500人堂々と行進

2020-01-05
分列行進し観閲を受ける消防団員たち(北秋田市材木町)
 北秋田市の消防出初め式が4日、材木町付近の商店街と市文化会館で行われた。市内の13分団約500人が新年の無火災を願い、力強く行進。堂々とした姿を市民に披露した。
 火消しとしての決意を新たにし、その心意気を見せようと市消防団(戸島丈夫団長)が毎年行っている。午前9時に市中心部の商店街に向け、恒例の分列行進が始まった。団員たちは分団ごとに隊列を組み、観閲台の戸島団長らにきびきびと歩く姿を見せた。団車両21台や消防本部車両3台も続いた。
 文化会館での式典で津谷永光市長は「災害から命を守り、被害を最小限に食い止めるのは自助、共助、公助の精神。行政機関と住民が一体となった防災力の向上が重要。安心、安全なまちづくりに引き続きまい進していく」と式辞を述べた。
 戸島団長は訓示で昨年の火災発生状況に触れ、2018年に比べ4件増の18件だったと報告。「消防団は火災防御のみならず、これからさまざまな自然災害にも立ち向かっていかなければならない」とし「複雑多様化する災害に対応できるよう、知識と技術の向上に努めてほしい」と団員に呼び掛けた。
 この後、各種表彰式が行われた。計120人に賞状が贈られた。団員たちはあらためて一年の無火災を願い、気を引き締め直した。
 新年の景気付けとして分列行進前に、市の特産・バター餅の餅まきが行われた。幼児を連れた家族ら約50人が集まり、両手を挙げて観閲台からまかれる300個の餅を求めた。
 この他、市消防本部の若手職員5人による「ラッパ隊」が行進時と式典前に登場し、軽快な演奏を披露した。市消防本部によると、ラッパ隊は約30年ぶりの復活。楽器も当時のもので、この日のために職員が練習を重ねてきたという。

大館市 田代診療所が閉所へ 3月末で 転院支援や送迎検討

2020-01-04
3月末で閉所する田代診療所
 大館市は岩瀬にある田代診療所を3月末で閉所する。開設から20年が経過し、市町合併時から患者は約3分の1に減少し、当初から診療を担ってきた医師が高齢となったことから、2018年度に閉所の方針を固めた。市は1年以上をかけて患者に説明し、受け入れる近隣の病院への転院支援を行っている。「通院の送迎を配慮してほしい」という声も多く、健康課は「患者や地域住民に混乱のないよう進めたい」としている。
 診療所は1998年4月1日に開設され、北海道の病院から赴任した男性医師(82)が当初から診療を担当。このほか、職員は事務長、看護師(2人)、事務、運転手の計6人で運営している。
 健康課によると、合併時の2005年度の患者数は1万2623人だったが、年々減少し、2017年度は4131人で約3分の1となった。18年度は3623人、1日平均15人が利用した。
 健康課は18年度、「医師が高齢でこの先、勇退が予想される」として協議を重ね、20年3月末で閉所することを決めた。市民へ不安や混乱が生じないよう1年以上前に方向性を固め、診療所から患者全員へ説明したほか、田代総合支所、田代公民館・分館カ所、田代地域の高齢者施設7事業所に「田代診療所閉所のおしらせ」を掲示し、周知を図ってきた。
 健康課によると、19年11月末現在、患者の実人数は156人。送迎車は33人が利用している。患者は田代地域在住者が中心で、年齢別では80歳以上が多くを占める。高血圧や腰痛症など慢性疾患の患者が多くなっている。
 今後は患者の意向を確認しながら、転院の準備を行っていく。転院後、高齢者の患者の送迎が課題になることから、健康課は受け入れ先となる近隣病院と協議し、「既存の送迎車で対応できるかなど検討し、混乱なく転院を進めたい」と話した。
 閉所後は5月ごろまで備品などの処分、6月まで診療報酬などの残務整理を行う予定となっている。

プレミアムツアー 鹿角の観光資源を満喫 東北、関東から14人参加

2020-01-04
ツアー客に披露された花輪ばやしの演奏(道の駅かづの)
 鹿角市の観光資源を一体的に体験できる冬の「かづのプレミアムツアー」が1、2日の1泊2日の日程で行われ、参加者がユネスコ無形文化遺産の大日堂舞楽や花輪ばやしの実演鑑賞などを楽しんだ。
 ツアーは、鹿角の誇る文化財や観光資源がセットで体感できる着地型旅行商品。市が本年度の観光事業の目玉に位置づけ、委託先のかづの観光物産公社が夏と冬に企画した。
 8月の夏のツアーには45人が参加。花輪ばやしや2022年のユネスコ遺産登録を目指す毛馬内盆踊りの祭りを観覧したほか、大日堂舞楽の舞台となる大日霊貴神社、21年の世界遺産登録を目指す大湯環状列石、近代化産業遺産の史跡尾去沢鉱山を巡り、普段は行われない体験イベントやガイドを楽しんだ。
 今回は東北、関東から20~70代の14人が参加。初日はパワースポットとして知られる十和田湖畔の十和田神社で初詣を行い、湯瀬温泉郷に宿泊。2日目は大日堂舞楽を見学し、あんとらあで花輪ばやしの実演鑑賞、史跡尾去沢鉱山での坑道見学などを行った。
 花輪ばやしの演奏は若者会の各町内代表8人が浴衣姿で披露。絢爛(けんらん)豪華な屋台の中で「本囃子」など伝承曲を熱演したほか、参加者と一緒に手打ち式「サンサ」も行った。
 秋田市の50代の夫婦は「大日堂舞楽が見たくて参加したが、花輪ばやしの実演が見られて良かった。若い人が頑張っている祭りであることが分かり、本番の祭りも見てみたいと思った」と話した。
 冬のツアー第2弾は冬山道路除雪やスキージャンプ台の見学などを盛り込み、3月に行う予定。

思い出胸に「またね」 北鹿地方 Uターンラッシュ始まる

2020-01-04
盛岡行きの高速バスに乗り込む帰省客ら(いとく大館ショッピングセンター)
 年末年始をふるさとで過ごした人たちのUターンラッシュが3日、本格化した。北鹿地方の空港やバス乗り場は、帰省客や見送りの家族などで混雑。「またね」と別れを惜しむ光景が広がった。
 大館市御成町のいとく大館ショッピングセンター北口のバス乗り場では盛岡行きのバスを待つ人たちが列を作った。午前10時50分発の盛岡行き「みちのく号」には、大きなバッグや土産を抱えながらが乗り込む姿が見られた。
 大学生で冬休みを利用して帰省した菅原恵美さん(21)=埼玉県=は「家族や友達と楽しく過ごせた。今度はお盆に帰省予定。それまで向こうで頑張りたい」と笑顔を見せた。恵美さんを見送った母親の美絵子さんは「寂しいけど、また帰ってくることを楽しみに待っている」と語った。
 秋北バスによると(午前11時現在)、通常1~3台の東京行きの深夜高速バスを4日は12台、5日は5台運行するなど増便態勢で対応する。全日空によると(同)、大館能代発羽田行きは5日まで午前、午後の便とも満席。6日午前の便も残席が少なくなっており、7日の午前便は満席となっている。

鹿角 神々しく悠久の舞 大日堂舞楽 4集落の能衆が奉納

2020-01-03
だんぶり長者の舞と呼ばれる「五大尊舞」(大日霊貴神社)
 ユネスコ無形文化遺産、国重要無形民俗文化財に指定されている大日堂舞楽が2日、鹿角市八幡平の大日霊貴(おおひるめむち)神社(通称・大日堂、安倍良行宮司)の養老例祭で奉納された。4集落の能衆が1300年余りにわたって継承してきた悠久の舞を繰り広げ、参拝者を魅了した。
 舞楽は同神社が再建された718(養老2)年、都の楽人によって伝えられたとされ、大里、小豆沢、長嶺、谷内の4集落や舞楽保存会が中心となって継承。地元では「ざいどう(祭堂)」と呼ばれ、わが国に現存する舞楽の中で最も古い形が伝えられているとされる。
 年の瀬から精進潔斎してきた能衆たちは、未明からの事前行事を経て午前8時ごろに同神社へ参集。諸行事のあと、堂内に入り、脱穀の様を表した舞「籾(もみ)押し」や祝詞奏上などを行った。続いて、拝殿中央にある10尺(約3㍍)四方の舞台で7種類の本舞を奉納した。
 独特の装束、舞具を身につけた能衆たちは白い息をはきながら、笛や太鼓の囃子に合わせ、だんぶり長者が飼育していた鳥の舞を子ども3人が演じる「鳥舞」や、だんぶり長者の舞として知られ、黄金色の面が特徴的な「五大尊舞」などを演舞。荘厳な雰囲気が漂う堂内は能衆の熱気で包まれた。
 懸案となっている担い手の減少への対応策として、小豆沢の若者たちが奉納していた「籾押し」には今回、谷内と大里の若者たちも加わった。
 小坂町の和田弘幸さん(75)は「天気が良かったので息子と2人で来たが、舞楽が見られて良かった。パークゴルフをやっているので、これまで勝ったことのない大会で優勝することが今年の目標」と笑顔で話した。
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