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来春の県議選 前哨戦が活発化の様相 鹿角選挙区 川口氏に続き児玉氏が表明

2018-09-21
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 来春の県議選鹿角市・郡選挙区(定数2)は、現職の川口一氏(67)=自民=に続いて、新人で鹿角市議の児玉政明氏(46)が出馬を表明した。もう一人の現職、石川徹氏(54)=無所属=は現時点で態度を明らかにしていないが、川口、児玉両陣営は選挙戦となることを予想しており、今後、前哨戦が活発化しそうだ。
 川口氏は8、9月に鹿角市と小坂町の3カ所で後援会が開いた森林・林業・林産業活性化促進地方議員連盟全国連絡会議の会長就任祝賀会の席上、6選を目指して出馬を表明し、決意を新たにした。
 児玉氏は20日、市役所で会見を開き、県議選に出馬する意向を明らかにした。市議辞職の時期は後援会と相談して決めるが、12月末までは議員を続けたい考え。自民公認の申請も行う予定。
 石川氏は20日の県9月議会・一般質問でも取り上げた鹿角3高校の統合問題を挙げ「任期中にやらなければならないことを、しっかりと進めてから考えたい」とし、2期目に向けた態度を保留している。
 前回は三つどもえの選挙戦。比較的安定した地盤や固定票を持つベテラン議員の現職2人に、新人が草の根運動を軸にして挑む構図となり、現職の川口氏が5選、新人の石川氏が初当選を果たした。
 得票は川口氏7099票(鹿角市4700票、小坂町2399票)、石川氏6894票(鹿角市6171票、小坂町723票)、次点の現職6463票(鹿角市6244票、小坂町219票)だった。

「マイスター」の授業見学 大館で大学教育ツーリズム 愛知など学生ら20人

2018-09-21
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武石教諭の授業を参観するツーリズム参加者(扇田小)
 愛知教育大学の学生が企画した「大学教育ツーリズムin大館」が、大館市内で行われている。同大の学生ら20人が訪れ、20日は市教委認定の「授業マイスター」の授業見学や教員と意見交換。教育実習を控えた学生もおり、教員への夢に大きな刺激を受けた様子だった。
 企画したのは同大初等教員養成課程の原田梨世さん(英語選修4年)。来館時に目にした大館の教育の質の高さに驚き、地元愛知や全国の教育を見直すきっかけにしたいと参加者を募った。
 学生や愛知県教委職員らが参加。この日は扇田小で、マイスター認定を受ける武石郁子教諭による6年生の算数の授業を視察した。授業の進行役を務める学習リーダーや、児童間で考えを深め合う「ブラッシュアップタイム」などに見入り、写真や動画を撮影していた。
 武石教諭は「身の回りにある『比例』の単元。テストで100点を取るためでなく、生活に生かせるという実体験をさせたかった」などと趣旨を説明。原田さんは「事前学習のかいもあり、参加者が興味深く授業を見る姿がうれしい。自分自身も効果的な発問などためになることばかり」と話した。
 同課程の上坂茅穂さん(情報選修3年)は「先生対子どもではなく、一緒に学び合う姿が印象的。子どもの意見を取り入れる課題設定やまとめなど、初めて見ることばかり」と驚いていた。「学びは愛知の教育の向上にもつながるはず。ツーリズムの継続開催のほか、大館で教育実習もしてみたい」と夢を膨らませた。
 採用2~9年目の教員を対象にした市教委の授業力向上研修を兼ね、市内の4人も参加。比内中では青山まり子教育専門監の英語、根本大輔教諭の国語の授業も見学した。
 一行は19日から2泊3日の滞在。初日は、宿泊先の大館少年自然の家で高橋善之市教育長らから、市の教育について説明を受けた。最終日の21日は釈迦内小でヒマワリ活動の見学や体験、城南小の授業参観を予定している。

北秋田市病院事業会計17年度 純損失は3・3億円 監査委「開業以来最も良好」

2018-09-21
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 北秋田市は2017年度病院事業会計決算をまとめた。市民病院の収益的な収入から支出を差し引いた純損失は3億2708万円となった。実績について監査委員は「開業以来最も良好」と指摘した上で、累積欠損金が28億円に上ることなどから、さらなる効率的な経営を求めている。
 市民病院は開設許可病床数320床のうち、222床が稼働している。17年度事業報告書によると、入院患者数は計画(6万1943人)に対し8943人多い7万886人。1日平均194・2人だった。外来患者数は計画(12万8078人)に対し、4093人少ない12万3985人。1日平均508・1人だった。
 病院開設時から指定管理者制度を導入し、JA秋田厚生連があらかじめ決められた指定管理料の中で運営している。このため、入院や外来など本業の医業による収入が入らない特殊な会計となっている。
 決算の確定を待って過不足額があれば翌年度に精算するルールで、17年度に市の一般会計から支出した総額は6億6200万円。前年度に比べ9278万円減った。
 背景には、主に「地域包括ケア病棟の効率的な稼働」などから入院患者数が大きく増加したことが挙げられている。「良好な成績」を踏まえ、17年度指定管理料は「多額の返還が見込まれる」としている。
 予算の執行状況を見ると、収益的収入は予算額5億8526万円に対し、決算額が5億8502万円となった。収益的支出は予算額9億1234万円に対し決算額が9億1211万円。
 3億円以上の純損失計上が続く中で、監査委は慢性的な医師不足が改善傾向にあり「診療体制の拡充が図られている」と評価した。医師充足率は3月末時点で97・5%。今後について「一般会計から負担する額の削減につながる取り組みの充実を求める」とし「魅力を高め、17年度を上回る効率的な経営が行われるよう望む」と結んだ。

大館市「健康ポイント事業」 商品券との交換開始 参加1000人目標に

2018-09-20
健診会場などのほか、保健センターで配布しているポイントカード
 大館市の「健康ポイント事業」は、運動や健診受診など健康活動に取り組みポイントをためた市民への地域限定商品券交付が今月から始まった。2年目の本年度は、商品券の交付期間を2カ月早め、市民の参加を促す。初年度は特定健康診査や胃がん検診の受診者が増加するなど一定の成果があったととらえ、健康課は「健康づくりの意識を高め、将来の健康寿命延伸につなげたい」と話す。
 減塩や運動など自ら健康活動の目標を設定し実践すると最大20㌽、特定健診や職場の検診、人間ドック、がん検診受診、健康講座受講に70~10㌽が与えられ、100㌽以上ためると、1000円分の地域限定商品券と交換できる。「働き盛り世代」に楽しく健康づくりに取り組んでほしいと、40歳以上の市民(公務員除く)を対象に、昨年度から3年間取り組む計画。
 本年度の商品券の交付は9月3日にスタート。開始から10日間で30人以上が交換に訪れ、「反響はいい」と話す。集団健診など早い段階で100㌽に達する市民もいるため、交換開始時期を昨年度の11月から2カ月早めた。これまで講座や健診会場でA6版のカード約4000枚を配布した。
 健康ポイント制度は県内7市町村で実施されている。同課によると、17年度は市民706人が商品券と交換。アンケートでは、99%が「健康活動を続けたい」と回答。「健(検)診を受けるきっかけになった」と答えた市民は86%で、「家族に受診を勧めやすくなった」との声もあった。
 特定健診の受診者は、16年度から約290人増加。胃がん検診の受診率は16年度6・8%から17年度は7・9%となった。「かかりつけ医による受診勧奨や受診の助成など他事業と組み合わせ、一定の成果があった」と分析する。
 本年度は1000人への商品券交付が目標で、同課は「対象講座を増やしたほか、乳がん検診などこれから受けられる検診もある。今から始めても100㌽をためることができるため、参加してほしい」と呼び掛けた。
 本年度は来年3月末までポイントをため、4月末まで商品券と交換できる。交換場所は市保健センター。毎月第3月曜は午後7時まで対応する。11月は地区公民館を巡回して交換を受け付ける。問い合わせは保健センター(☎0186・42・9055)。

 

迷子の幼児に声掛け 北鷹高の工藤さんと千葉さん 北秋田署から感謝状

2018-09-20
署長感謝状を受け取った工藤さん㊧と千葉さん(秋田北鷹高校)
 北秋田署は18日、積極的な声掛けで幼児を保護して交通被害を未然に防いだとして、秋田北鷹高校2年生の工藤沙也花さん(17)と千葉玲奈さん(16)に署長感謝状を贈った。同校校長室で贈呈式が行われ、成田實署長が「適切な保護に感謝している」と話した。
 同署などによると、二人は今月10日午後4時半ごろ、下校途中に同市栄のコンビニエンスストア前で、車道に飛び出そうとしている3歳の男の子を発見。二人が手を引いて歩道に連れ戻した。
 その後も幼児は1人で歩いていたため不審に思い、声を掛けると迷子になっていることが分かった。学校の教員を通じて同署に連絡。二人は不安そうにしている幼児が警察に保護されるまで優しく声をかけていたという。幼児は迷子になる前までいた親族の家から直線距離約1㌔の地点まで歩いていた。
 工藤さんは「何事もなく帰れてよかった。今後も遭遇したときは対応できるようにしたい」と安堵(あんど)。千葉さんは「大きなことをしたつもりはなかったのでびっくり。妹がいるので子どもに接するのは慣れていた」と話した。
 
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灯籠流し先祖送る 大館 ひない盆まつり

2018-08-20
灯籠を持ち河川敷に集まる住民(大館市比内町扇田)
 大館北秋商工会青年部(吉原考政部長)主催の「ひない盆まつり」が18日、大館市比内町扇田地区で行われた。米代川河川緑地では、地域住民が先祖を思いながら灯籠を川に流した。
 先祖供養のために灯籠を流す送り盆行事。一時期途絶えていたが、同会青年部が2003年に復活させ今年で16回目を迎えた。今年は約200個の灯籠を準備した。
 午後6時半ごろ、灯籠を手にした多くの地域住民が集まった。読経とかね、太鼓の音が響く中、地域住民から手渡された灯籠を実行委が次々と米代川へ流した。住民らは水面を照らしながらゆらゆらと流れていく灯籠に思いをはせながら静かに見送っていた。
 灯籠流し終了後には花火が打ち上げられ、夏の夜空を彩った。

集う場所や交流がある街 勉強会で「目指す大館市像」 支え合う仕組みづくりへ

2018-08-19
「支え合い体験ゲーム」などを行った第2回勉強会(上川沿公民館)
 大館市で、高齢者らの生活を地域で支え合う仕組みづくりに向け、市全域のニーズや課題をまとめる組織・第1層協議体が今秋にも発足する。本年度市社会福祉協議会(宮原文彌会長)が中心となり、町内や福祉、介護関係者らが勉強会を2回開催。「目指す大館市像」を固め、最も声が多かった「集う場所や交流がある街」に向けて、必要な協議体構成員を選出した。社福協は「住民目線で組織化を図り、住民主体の仕組みをつくっていきたい」と話す。
 介護保険制度に組み込まれた「生活支援体制整備事業」。高齢化が進み、介護人材が不足する中、国は住民の生活を地域全体で支援する仕組みづくりが必要とし、各自治体に生活圏域単位と市全域の協議体設置を求めている。
 大館市は昨年度、推進役となる生活支援コーディネーター6人を配置し、生活圏域(第2層)ごとに住民を交えた協議体を設置。本年度は社福協に委託し、市全域(第1層)のコーディネーター1人を配置し、組織化を図る。
 協議体設置に向け、社福協は6月と今月の2回、上川沿公民館で勉強会を開催。第2層協議体構成員や町内会、介護、福祉施設、NPO法人関係者ら約70人が制度を学び、「目指す大館市像」を話し合った。第1層生活支援コーディネーターの戸澤真澄さんは「支え合いは住民主体で行うため、組織化まで『見える化』を図り、住民目線で事業を進めたい」と狙いを話す。
 目指す大館市像で挙がったのが、「集まる場所があり、交流、コミュニケーションがある」。「近所や町内の交流がある」「子ども、若者がいる・住みやすい」が続いた。「居場所」や「交流」をキーワードに協議体構成員も選び、町内会、民生委員、福祉員のほか、PTAなど子ども関係、農林関係、女性消防団などが出され、戸澤さんは「地域資源を有効に使おうという方向性が見えた」と振り返る。
 今後は社福協や市などで人選を進め、10月ごろに予定する第3回勉強会で構成員を委嘱し、協議体を立ち上げる。第1層協議体は、第2層内で解決できない地域課題に対応し、必要な場合は市へ要望していく。社福協は「市中心部と郊外では抱える課題が違う。第1、2層協議体が連携しながら、サロンや除雪、買い物支援など市民の要望に沿った支え合いができる仕組みをつくっていく」と話した。

平成最後、継承へ決意 鹿角 花輪ばやしきょう開幕

2018-08-19
戸澤会長㊧から佐藤会長へ授与されたキバちょうちん(あんとらあ)
 鹿角市の伝統行事「花輪ばやし」の開幕を前に18日、幸稲荷神社からの御神体が安置されている谷地田町の御旅所で祭典祈願祭が行われた。終了後の直会では戸澤正英・花輪ばやし祭典委員会会長が佐藤圭太・若者頭協議会(若協)会長へ恒例のキバ(騎馬)ちょうちんを授与。参加した関係者が、平成最後となる花輪ばやしの安全や盛況、祭りの末永い継承に向けて決意を新たにした。
 花輪ばやしは、地元で「産土神さん」と呼び親しまれている総鎮守・幸稲荷神社の祭典で奉納される祭りばやし。祭典は16日の「神輿渡御」から始まり、後半の2日間が「花輪ばやし」として華やかなにぎわいを見せる。
 祈願祭には、祭典委や若協の役員ら関係者約80人が浴衣姿で参列。戸澤会長らが玉串を奉てんし、祭典の無事を祈った。
 直会は道の駅かづの・あんとらあに移動して開催。騎馬ちょうちん授与は、祭典委会長から若協会長にパレードの全権を委任する意味を込めた恒例の行事。今年は、昭和最後の若協会長だった戸澤会長から平成最後の若協会長の佐藤会長へと手渡された。佐藤会長はちょうちんを掲げ「確かに受け取りました」と祭りへの意気込みを示した。
 花輪ばやしは昭和の時代に県重要無形民俗文化財に指定され、平成に入って国重要無形民俗文化財に指定、ユネスコ無形文化遺産にも登録された。
 戸澤会長は「地元の祭りが日本を飛び越えた世界の祭りに発展しつつある。その足掛かりになったのが平成の時代。次の新しい元号の時は世界に相当アピールする祭りに変遷していく時代になると思う」と花輪ばやし継承への熱い思いを話した。

村内外の伝統芸能競演 かみこあにプロジェクト 八木沢の棚田舞台で

2018-08-19
勇壮な武士舞などが演じられた八木沢番楽(八木沢)
 上小阿仁村八木沢集落で18日、伝統芸能競演イベントが開かれた。棚田に設けられた舞台で地元の八木沢で継承されてきた番楽などが披露され、来場者や地域住民が先人から受け継がれてきた伝統文化を堪能した。
 村の2集落を会場に開催されている現代アートイベント「かみこあにプロジェクト2018」関連の催し。村内の八木沢番楽、大林獅子踊り、小沢田駒踊り、上小阿仁和太鼓、ゲストの代野番楽(大館市)、飾山囃子(おやまばやし)(仙北市)の6団体が出演した。
 オープニングを務めた八木沢番楽は、国の重要無形民俗文化財に指定されている「根子番楽」を継承する北秋田阿仁根子から移り住んだ人たちが伝えたとされ、根子番楽と同様に勇壮な武士舞が見どころ。保存会メンバーのほか番楽の継承に取り組んでいる村の中学生らが、雄大な自然を背景にした棚田舞台で勇壮な舞を披露した。
 かみこあにプロジェクトは八木沢集落と旧沖田面小校舎を会場に9月30日まで開催。期間中はウオーキングしながら作品を鑑賞する「健康ウオーキング×アート」などの関連イベントが行われる予定。問い合わせは村役場内の実行委員会(電話0186・77・2221)。

気仙沼訪問プロジェクト 大館の有志11人 「復興支援と学ぶ機会」

2018-08-18
 東日本大震災の復興支援や相互交流を目的に、大館市民有志が「気仙沼出前交流プロジェクト実行委員会」を立ち上げた。12月初旬に宮城県気仙沼市の訪問を予定。浅利博樹委員長(県北NPO支援センター事務局長)は「訪問でこれまでできた縁を大切に。復興が続く中で支援に限らず、訪問する大館市民が災害や絆を学ぶ機会としたい」と話している。
 大館市は「ふるさと元気づくりパワーアップ事業」として、震災翌年の2012年度から17年度まで6年間、気仙沼市を訪問してきた。文科省の補助事業終了と「復興支援という意味では一区切りの時期」として本年度は予定していない。
 過去に被災地を訪問した子育て支援団体や音楽療法士ら11人が「行政の訪問が終わっても個々として関わりを続けたい」と5月、実行委を発足。伝統芸能や料理を通した相互交流、大館の参加者が津波被害を学ぶ機会にする目的で、12月に1泊2日の訪問を計画。気仙沼の災害公営住宅近くの公共施設などでの開催を予定している。
 このほど国立青少年教育振興機構の「子どもゆめ基金助成活動」採択を受けた。事業助成は単年度で、助成金は当初予算の半分ほどという。中高生らの参加も募り実行委を含め20人ほどの訪問を予定しているが、宿泊費や食事代などの個人負担も発生する見込み。
 浅利委員長は「次年度以降も活動を継続したいが、毎年補助金頼みというわけにはいかない。訪問を通して資金繰り、内容等を検討していく。合わせて同様に活動する民間団体などにも声を掛けたい」としている。
 実行委は個人や団体の資金協力、訪問先で調理するだまこ鍋の食材提供など協力を呼び掛けている。問い合わせは事務局の河田美智子さん(☎080・1800・3349)。
 
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大館市の扇田市日 現在地での開催8月末で終了 会員の高齢化などで

2018-07-14
野菜や乾物などを売る店が並ぶ扇田市日(大館市比内町)
 大館市比内町扇田の「扇田市日」は、現在地・JR花輪線扇田駅近くでの開催を8月末で終了する。出店者で組織する扇田市日会(工藤正男会長)が会員の高齢化などを理由に決めた。市は300年以上の歴史を持つとされ、開催場所が現在地となってからは約45年が経過。長年地域の台所として親しまれ、市民から惜しむ声が聞かれる。市は「歴史のある市日で、続けたいという会員がいれば、新たな開催場所など相談に乗りたい」としている。
 市日は0と5の付く日に開催。江戸時代中期には開設されていたことが分かっている。比内町史によると、戦後は物資が不足し市が立たなかったが、1963(昭和38)年に小学校通りで再開された。車社会となり交通安全の面から場所を移しながら継続したが、道路上での開催を断念。1973年、現在地の私有地を借り、鉄骨造りの屋根付き出店スペースと駐車場を設けて開催されてきた。
 祖父の代から3代にわたって出店し、長年市日会の会計を務める工藤繁男さん(70)=比内町扇田=によると、ピーク時に60人いた会員は、現在22人で平均年齢は70歳超。高齢化や後継者がいないことなどを理由に、「10年ほど前から『続けられない』という声が目立ってきた」と話す。
 今後について昨年の役員会で話し合い、今年1月の総会で、9月で切れる土地の賃貸借契約を更新せず、「8月末で市日を閉める」ことで会員が同意した。
 工藤さんは「肩がぶつかるほどの人出だった時期もある。お客さんとは長い付き合いで、なくさないでという声も聞くが、土地は建物を撤収して明け渡すことが条件で、解体費用が捻出できる組織体力があるうちに終了することになった」と説明する。
 野菜や乾物、衣料品店などが並ぶ市日で買い物をしていた比内町片貝の女性(94)は「近所にスーパーがなく、毎回バスで通ってきた。店の人とのおしゃべりが楽しみだった」と話す。十二所の女性(75)は「8月で終わりと聞き、友達と久しぶりに来た。若い頃によく来た思い出があり、なくなるのは寂しい」と惜しんだ。
 比内総合支所は「別の場所でも続けたいという会員がいれば相談に乗っていきたい」と話す。市日会が行ったアンケートでは、「続けたい」と意向を示す会員がおり、工藤さんは「今後についてはこれから市と話し合っていく」としている。現在地での開催は8月30日まで。

 

地域の繁栄を祈る 鹿角市毛馬内 川原大神楽が巡行

2018-07-14
健康などを祈り、住民の頭をかんで回る獅子(毛馬内)
 鹿角市十和田毛馬内の川原自治会(田村定靖会長)が保存伝承する民俗芸能で、市無形民俗文化財「川原大神楽」が13日、毛馬内地区を巡行、にぎやかなはやしの音色に合わせて舞い、住民の健康や地域の繁栄を祈った。
 小雨の降る中、午前9時すぎ、浴衣などを着た男女15人が川原町内会館を出発。各家や事業所の前で門付けし、かねや太鼓、小太鼓、笛の音色に合わせ、舞手2人のうち1人が獅子頭をかぶり、左手に鈴、右手に御幣を持ち勇壮な舞を披露。願掛けや厄よけとして、獅子頭で住民らの頭をかんで回った。
 息災を祈りながら、頭をかんでもらった女性(87)は「昔から見ており、本当にありがたい気持ちになる。元気で幸せに暮らしたい」と笑顔を見せた。田村会長は「後継者不足が課題だが、明るい地域になるよう守っていきたい」と話していた。
 大神楽は獅子踊りともいわれており、明暦3(1657)年に南部家重臣の桜庭光秀が毛馬内の館主になり、地元の鎮守、月山神社に奉納したのが始まり。毎年12、13日に行われている、同神社例大祭の関連行事の一つ。

 

自宅前でクマに襲われる 雪沢の70代男性が軽傷 人身被害、大館で今年初

2018-07-14
クマによる人身被害が発生したことを受け、集落内に啓発看板を設置する大館市職員(大館市雪沢)
 13日午前4時50分ごろ、大館市雪沢字茂内屋布の民家敷地内で、この家に住む無職男性(76)が散歩に出掛けようと自宅を出たところをクマに襲われ、左頰や左耳に裂傷などを負った。軽傷で命に別条はない。
 大館署によると、男性が自宅を出たところ、自宅脇のやぶから姿を現した体長約㌢のクマと遭遇。クマに爪で引っかかれ、自宅に逃げ込んだ。
妻を通じて同署大館駅前交番に通報。付近住民に市内の病院まで送り届けてもらった。左頰や左耳に裂傷を負ったほか、右肩や首に擦り傷を負った。
 クマは民家東側のやぶに去った。地元猟友会が出動したものの、発見には至らなかった。
 現場は西側を山に囲まれた集落の一角。雪沢簡易郵便局の西約150㍍、旧雪沢小(東光鉄工UAV事業部)の北東約900㍍。
 同日昼前に市農林課が現場周辺3カ所に啓発看板を設置したほか、警察などが付近を巡回して警戒した。
 クマによる人身被害は今年市内で初めて。北鹿地方では2件目、県内では5件目。

 

鷹巣技術専門校 ホワイトヘッドの木製飛行機を復元 空港20周年イベントで公開

2018-07-13
木製飛行機の復元に取り組む訓練生(鷹巣技術専門校)
 北秋田市綴子の県立鷹巣技術専門校(永澤亮校長)は大館能代空港の開港20周年に合わせて、ライト兄弟より前に世界初の有人動力飛行に成功したといわれているグスターヴ・ホワイトヘッドの木製飛行機の復元に取り組んでいる。復元した機体は22日に同空港で開かれる開港20周年記念イベントで公開する。
 ホワイトヘッドはドイツ生まれの航空技師。1901年、アメリカのコネティカット州で単葉機「No.21」を高度15㍍で800㍍ほど飛行させたとされる。飛行中の写真など正式な記録は残っていないが、03年のライト兄弟による初飛行より早い世界初の有人動力飛行とする説がある。
 同校は地元の技術専門校としてものづくりで地域に貢献しようと、空港20周年に合わせた作品の製作展示を昨年から計画。日本で知名度が低いホワイトヘッドの製作した飛行機の復元に挑戦することを決めた。
 機体の復元には住宅建築科と建築工芸科の1、2年生計7人と職員が参加。4月末から設計を開始し、5月中旬から本格的に製作に取り掛かった。
 アメリカで作られたレプリカの写真や記録などを参考にしながら、構造を忠実に再現。細部に関してはレプリカを展示している同州の航空博物館に問い合わせて確認した。
 会場までトラックで運べるよう実物の9割程度の大きさになるよう設計した。全長8・5㍍、幅9・2㍍、マストまでの高さは2・7㍍。胴体は秋田杉をメインに、補強のため合板材も使用。翼は竹を骨組みに使い、住宅用の防水シートを貼る。飾り用のプロペラは秋田杉の板を7枚重ねて削り、手作業で滑らかに仕上げている。
 機体はほぼ完成しており、現在は翼にシートを貼るための調整などを行っている。製作作業に参加している1年生の日景恵美梨さん(16)は「自分で思っていた以上に大きな機体で驚いた。見た人に感動を与えられるような作品にしたい」と話していた。
 復元機は22日、記念イベントが行われる大館能代空港の野外広場で公開される。時間は午前10時から午後3時。機体への搭乗も可能で、記念撮影を楽しむことができる。

 

里の木で県内最大級 鹿角市花輪 金澤家の大グリ 東北巨木調査研究会が視察

2018-07-13
幹周り4・3㍍の「金澤家の大グリ」(花輪鶴田)
 幹周りが約4・3㍍と、里にあるクリの木では県内最大級といわれる巨木が鹿角市花輪鶴田にある。巨木愛好家らでつくる東北巨木調査研究会の会員らが12日、現地を視察し、あらためてその大きさや生育状態を確認した。
 同研究会は東北にある巨木の調査・研究を通して、地域への助言・提言などを行い、巨木を取り巻く環境の保護や向上に取り組んでいる。
クリの巨木があるのは鶴田の金澤一男さん(69)方の庭。一部に枝枯れが発生するなどしたため、金澤さんから相談を受けた同研究会秋田支部長で民俗学フィールドワーカーの五十嵐洋さん(54)=大館市=と樹木医の熊谷良政さん(75)=鹿角市花輪=が視察に訪れた。
 この巨木は同研究会が2016年に測定し、環境省の巨樹・巨木林データベースに「金澤家の大グリ」として登録。それによると、地上高1・3㍍の幹周りが4㍍35㌢、樹高18㍍、樹齢は不明。県内では奥山にある木も含めて5番目、里では2番目の太さだが、里で1位だった能代市の「太夫栗」(幹周り5㍍52㌢)は「腐敗して原形をとどめていない」(五十嵐さん)といい、「金澤家の大グリ」が実質的に里で県内最大とされる。これに次ぐ木は大館市比内町扇田のいとく裏にあるという。県内一は仙北市の「白岩岳のクリ」(8㍍13㌢)。
 「金澤家の大グリ」について金澤さんは「私が生まれた頃はすでに大木だった。以前、花輪の旅館前にあった樹齢200年というクリの木を見たことがあるが、それより大きい」と樹齢の長さを示唆する。
 クリの実は「(日本一粒が大きいとされる仙北市西木の)西明寺栗に勝るとも劣らない大きさで、甘みもある」という。主幹の充実ぶりに目を付けた県外の業者に伐採して売ってくれと言われたこともあるが、「先祖代々の引き継ぎ物だから、そう簡単には売れないと断った」と金澤さん。
金澤さん方を訪れた五十嵐さんと熊谷さんは木の大きさを測った後、剪定(せんてい)の方法や時期などに関する相談を受け、樹勢を改善するためのアドバイスを送った。
 この巨木は市道から50㍍ほどしか離れていないが、その存在は市内ではほとんど知られていない。五十嵐さんは「付近の市道が急カーブになっていて、家の屋根も高いので気付きにくいのでは」とし、「普通の民家にこれだけの巨木があるのは珍しく、地域住民にも意識してもらいたい。保育園児に見学に来てもらったり、大グリの子を増やして喫茶店等のメニューにして出すなどすれば付加価値になるのでは」と地域資源としての魅力や価値を話した。

 
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