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大館市「健康ポイント事業」 商品券との交換開始 参加1000人目標に

2018-09-20
健診会場などのほか、保健センターで配布しているポイントカード
 大館市の「健康ポイント事業」は、運動や健診受診など健康活動に取り組みポイントをためた市民への地域限定商品券交付が今月から始まった。2年目の本年度は、商品券の交付期間を2カ月早め、市民の参加を促す。初年度は特定健康診査や胃がん検診の受診者が増加するなど一定の成果があったととらえ、健康課は「健康づくりの意識を高め、将来の健康寿命延伸につなげたい」と話す。
 減塩や運動など自ら健康活動の目標を設定し実践すると最大20㌽、特定健診や職場の検診、人間ドック、がん検診受診、健康講座受講に70~10㌽が与えられ、100㌽以上ためると、1000円分の地域限定商品券と交換できる。「働き盛り世代」に楽しく健康づくりに取り組んでほしいと、40歳以上の市民(公務員除く)を対象に、昨年度から3年間取り組む計画。
 本年度の商品券の交付は9月3日にスタート。開始から10日間で30人以上が交換に訪れ、「反響はいい」と話す。集団健診など早い段階で100㌽に達する市民もいるため、交換開始時期を昨年度の11月から2カ月早めた。これまで講座や健診会場でA6版のカード約4000枚を配布した。
 健康ポイント制度は県内7市町村で実施されている。同課によると、17年度は市民706人が商品券と交換。アンケートでは、99%が「健康活動を続けたい」と回答。「健(検)診を受けるきっかけになった」と答えた市民は86%で、「家族に受診を勧めやすくなった」との声もあった。
 特定健診の受診者は、16年度から約290人増加。胃がん検診の受診率は16年度6・8%から17年度は7・9%となった。「かかりつけ医による受診勧奨や受診の助成など他事業と組み合わせ、一定の成果があった」と分析する。
 本年度は1000人への商品券交付が目標で、同課は「対象講座を増やしたほか、乳がん検診などこれから受けられる検診もある。今から始めても100㌽をためることができるため、参加してほしい」と呼び掛けた。
 本年度は来年3月末までポイントをため、4月末まで商品券と交換できる。交換場所は市保健センター。毎月第3月曜は午後7時まで対応する。11月は地区公民館を巡回して交換を受け付ける。問い合わせは保健センター(☎0186・42・9055)。

 

迷子の幼児に声掛け 北鷹高の工藤さんと千葉さん 北秋田署から感謝状

2018-09-20
署長感謝状を受け取った工藤さん㊧と千葉さん(秋田北鷹高校)
 北秋田署は18日、積極的な声掛けで幼児を保護して交通被害を未然に防いだとして、秋田北鷹高校2年生の工藤沙也花さん(17)と千葉玲奈さん(16)に署長感謝状を贈った。同校校長室で贈呈式が行われ、成田實署長が「適切な保護に感謝している」と話した。
 同署などによると、二人は今月10日午後4時半ごろ、下校途中に同市栄のコンビニエンスストア前で、車道に飛び出そうとしている3歳の男の子を発見。二人が手を引いて歩道に連れ戻した。
 その後も幼児は1人で歩いていたため不審に思い、声を掛けると迷子になっていることが分かった。学校の教員を通じて同署に連絡。二人は不安そうにしている幼児が警察に保護されるまで優しく声をかけていたという。幼児は迷子になる前までいた親族の家から直線距離約1㌔の地点まで歩いていた。
 工藤さんは「何事もなく帰れてよかった。今後も遭遇したときは対応できるようにしたい」と安堵(あんど)。千葉さんは「大きなことをしたつもりはなかったのでびっくり。妹がいるので子どもに接するのは慣れていた」と話した。
 

見守り機能付き電話機  10月から鹿角市が導入支援 緊急通報システムの切り替えで

2018-09-20
 鹿角市は10月から、高齢者の見守り機能付き電話機を購入する際に、費用の一部を助成する事業を始める。家族や親族らが遠方にいても見守りが可能となるため、市は「高齢者の安心・安全につながる」として今後、市の広報やホームページなどで周知していく。
 これまで運用してきた緊急通報システムを今後、3年間かけて切り替えるための措置。同システムは高齢者世帯等を対象に、身体の異常や火災等の緊急事態が発生した場合、迅速に消防本部へ通報し、的確な救助・消火活動が行われるよう支援するもの。「緊急通報装置」「ペンダント型ワイヤレス通報装置」「火災センサー」の3点セットで、端末機器の設置費用のうち利用者負担は3割。
 今年4月現在で270世帯がこのシステムを利用しているが、これらの機器は現在市販されていないほか、消防本部にある端末の保守サポート期限が近づいている。こうした状況を踏まえ、現行システムからの切り替えを円滑に行うため、既存システム利用者等に、新たに見守り機能付き電話機の導入を助成することにした。
 事業の対象者は、鹿角市に住民登録があり、在宅で生活している人で①65歳以上の1人暮らしの人②65歳以上の高齢者のみで暮らしている世帯の人(身体障害者手帳、療育手帳または精神保健福祉手帳を所持している在宅で暮らす65歳未満の人を含む)③鹿角市緊急通報システム事業を利用している人―のいずれかに該当する人。
 助成額の上限は緊急通報システムの利用者が2万円、利用者以外が1万5000円。
 利用希望者は市に申請書を提出し、審査の結果、対象となる場合は市発行のクーポン券が支給される。この券を持参して登録販売店で対象機種を購入する。
 この機種は、毎日指定した時刻に電話機が鳴り、応答がない場合に家族等に連絡が入る機能などを備えている。
登録販売店は現在4店だが、随時、登録できる。
問い合わせは長寿支援課長寿生活班(電話30・0234)。

鳳鳴4強ならず 追う展開に本塁遠く 秋季全県高校野球

2018-09-19
4回以降、無失点に抑える力投を見せた鳳鳴の杉原(八橋球場)
 第4日の18日は、秋田市のこまち、八橋両球場で準々決勝を行った。北鹿勢は、4強入りを懸けて鳳鳴が秋田と対戦。先制を許した鳳鳴は最後まで反撃の糸口をつかめず、完封負けを喫した。これで関係勢は姿を消した。
 ◇準々決勝【八橋球場】
大館鳳鳴000000000 0
秋  田10200000× 3

 ▽三塁打=菊池信(秋)▽二塁打=髙嶋(秋)▽併殺=鳳鳴1、秋田1▽暴投=秋田1▽捕逸=鳳鳴1
 好機で一本が出なかった鳳鳴は秋田に完封負け。
 初回、鳳鳴は安打と死球などで2死一、三塁のピンチを迎えると、右前適時打で先制を許した。3回には先頭に三塁打を浴びた後、内野ゴロと適時打で失点し、リードを3点に広げられた。
 攻撃は2回に先頭が安打で出塁するも、バント失敗、けん制死で好機を作れず。3回には1死一塁で併殺を取られた。7回に栗山穣、藤盛柾の連打で無死一、二塁を作るも、後続が断たれ、反撃の糸口をつかめなかった。
 主戦の杉原は4回以降無失点に抑えるが、序盤の失点が響いた。
 鳳鳴・齊藤広樹監督の話 一人一人の対応力がなかった。バントや守備のミスがあり、余裕がないプレーが試合で出てしまった。

県の18年地価調査 商業地は26年連続下落 下落幅は縮小続く 大館市はマイナス2・5

2018-09-19
 県は18日、2018年の地価調査結果(7月1日現在)を発表した。県内市町村の平均価格(1平方㍍当たり)は大潟村を除き、住宅地、商業地ともに前年度から下落。県全体では住宅地が20年連続、商業地は26年連続の下落となった。ただ、秋田市では回復基調もみられている。下落幅は前年に比べ縮小したものの、いずれも全国最大だった。平均価格は住宅地が13年連続、商業地は14年連続で全国最安となっている。
 調査は、一般の土地取引における取引価格の指標とするなど、適正な地価の形成に寄与することを目的に、各都道府県が毎年実施している。県内の基準地点数は324(住宅地215、宅地見込み3、商業地92、工業地7、林地7)。
 林地を除く県の全用途の平均価格は、1平方㍍当たり1万6500円(前年1万6800円)で、前年からの変動率はマイナス2・5%。下落幅は前年(マイナス3・0%)に比べ0・5?縮小したものの、21年連続の下落となった。平均価格は13年連続で全国最安。
 用途別にみると、住宅地の県平均価格は1平方㍍当たり1万3400円で、前年から100円の下落。平均変動率はマイナス2・4%(前年同2・9%)だった。全体的な住宅需要は弱いものの、秋田市の市街地などで長年の下落による値頃感から地価が上昇・横ばいとなる地点もみられ、下落幅は前年に続き縮小した。
 市町村別では横ばいの大潟村を除き、全ての市町村で下落。大館市や鹿角市、北秋田市など20市町村は下落幅が縮小したものの、4町で拡大した。過疎化の著しい集落地域で下落基調が続いており、地価の二極化が進行している。
 商業地は、県平均価格が1平方㍍当たり2万5100円で、前年に比べ400円の下落。平均変動率はマイナス2・6%と前年(同3・1%)から縮小した。
 継続調査地点のある22市町で下落幅が縮小したのは大館市や鹿角市など13市町で、北秋田市など9市町は拡大した。商業地に対する土地需要は住宅地以上に低迷しているものの、継続的な大幅下落による底値感などから、下落幅縮小の地点が多かった。秋田市では価格上昇の地点も増えていて、市内全般に回復基調がみられる。
 住宅地価格が最も高かったのは、秋田駅東の秋田市手形字西谷地210番2で、1平方㍍当たり6万7400円。商業地は同市千秋久保田町3番37外(コンフォートホテル秋田)で、価格は同9万9000円。いずれも上位10位は秋田市内だった。
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ライリーさん(花輪二)中学生民謡日本一 鹿角市初の快挙 「魅力伝えていきたい」

2018-08-28
「中学生民謡日本一」を報告するライリー咲菜さん㊧(市役所)
 2018年度「民謡民舞少年少女全国大会」(11、12日・東京都)のコンクール民謡中学生の部で鹿角市花輪第二中学校3年、ライリー咲菜さん(15)が優勝し、「中学生民謡日本一」の称号を手にした。24日は市役所を訪れ、児玉一市長に優勝報告を行った。「中学生民謡日本一」は県内で3人目、鹿角市では初の快挙。
 大会は日本民謡協会が毎年開催。民謡個人は小学1・2・3年生、同4・5・6年生(民謡小学生日本一決定戦)、中学生(民謡中学生日本一決定戦)の3部門がある。
 ライリーさんは入賞できなかった一昨年に続いて2回目の挑戦。全国各地区の予選を突破した実力者54人が出場した中学生の部で頂点に立った。
 小さい頃から歌っているという曲「秋田長持唄」で挑み、「自分も結婚式で歌えたらいいなと思いながら」抑揚などに気を付けて歌い上げた。
 ライリーさんは、歌手で民謡指導者の祖母・木村春子さん(69)=花輪=に誘われ、6歳から民謡を習っている。この民謡教室「ファミリアはるこ」は16年度に弟・ライリー大仁さん(花輪二中2年)、17年度にいとこ・木村千翔さん(花輪北小6年)と2年連続で小学生日本一を輩出しており、互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながら練習に励んできた。
 ライリーさんは「民謡は残していかなければいけない日本の文化だと思う。私は日本とアメリカのハーフだけど、日本の文化に関われてうれしいし、ハーフでも歌える民謡の魅力を伝えていきたい」と話した。将来はモデルか女優志望といい、映画「デイアンドナイト」にも子役として出演した。
 児玉市長は優勝を喜びながら「ぜひ鹿角のことを発信してほしい。民謡も忘れないでやって」と今後の活躍に期待した。
 小学4・5・6年生の部で7位の木村千翔さん、10位の浅水春華さん(花輪北小6年)も同行し、入賞を報告した。

ふるさと大使キティちゃん 全児童生徒にバッジ 北秋田市

2018-08-28
津谷市長㊧からバッジを着けてもらう女子児童(合川小)
 北秋田市のふるさと大使「ハローキティ」(キティちゃん)をより身近に感じてもらおうと市は27日、市内小中学生1827人にオリジナルデザイン付きバッジを贈った。
 本年度の大使就任以降、キティちゃんの絵柄と大太鼓、アジサイ、クマゲラなどを組み合わせたオリジナルデザインを制作。そのデザインを使ってバッジを作った。白地の丸形で直径5・5㌢。非売品で、過去のイベントで配布したり市職員が着用したりしているだけという。
 27日、合川小(村上光明校長)で贈呈式が行われた。津谷永光市長が児童代表・三浦光さん(1年)の胸元にバッジを着けて「休みの日や学校と関係のない日に着けてください」と述べた。三浦さんは「キティちゃんがふるさと大使になってうれしいです。大切にします」と礼を述べた。
 市によると、バッジは市内の小学生1158人と中学生669人に贈るほか、合川地区に短期留学中の児童27人にも寄贈する計画。

大館の教育、文化をPR 「サマースクール」始まる 留学や移住、将来に期待

2018-08-27
東京、大館の児童が交流を深めた自然科学体験教室(大館市中央公民館)
 大館市教育委員会が首都圏在住の親子を対象に初企画した「サマースクール」が26日、市内で始まった。大館の教育や文化を全国発信する狙い。初日は東京都の小学生と保護者10組20人が市内小学校の取り組みを学んだほか、地元児童と自然科学体験教室で交流を深め、大館について興味を深めた。
 本県の高い学力が注目され、大館の「ふるさとキャリア教育」が全国的に高い評価を受ける中、「教育の産業化」構想の一環として企画。将来的な教育留学や移住定住にもつなげるため親子参加型とした。
 29日までの3泊4日の日程で、曲げわっぱ作りやきりたんぽ作り、秋田犬見学などを設定。2017年度、優れた教育活動の実践団体等を表彰する「博報賞」に選ばれた花岡小の授業参観も盛り込んだ。農家民宿にも宿泊でき、田舎暮らしや大館の特徴を体感できる内容にした。
 参加希望者を募ったところ、あっという間に定員に達する人気ぶり。東京都の小学1~4年生と保護者計20人が参加を申し込んだ。この日に大館に到着し、各種体験をスタートさせた。
 始めに釈迦内小で開始セレモニーを実施。高橋善之教育長は「都会の皆さんにゆっくりとした時間、自然との生活を体感してほしい。大館を『第二のふるさと』と思ってもらえれば」とあいさつした。
 参加者は同校で「釈迦内サンフラワープロジェクト」の取り組みについて説明を受け、一部作業を体験した後、中央公民館に移動。東京の児童は全国的に人気の自然科学体験教室「ダヴィンチ☆マスターズ」を受講した。大館の小学1~3年生38人と共に、砂ができるまでの過程、科学者の仕事について学び、互いに交流しながら知的好奇心を高めた。
 一方、東京の保護者は、山本多鶴子教育監の講話で大館の教育について学んだ。地元の保護者との情報交換も行った。
 来館した親子は大館での体験に期待を抱いている様子。澤田直樹さん(7)=世田谷区=は「秋田には初めて来た。緑が多い印象。温泉が楽しみ」と話した。渡辺聖子さん(37)=調布市=は「秋田の教育は素晴らしいと聞き、ぜひ見たいと思った。先生や地域住民がどんな思いで子どもと接しているか知りたい」と目を輝かせた。
 この日は市内の農家民宿4軒に分かれて宿泊した。27日は曲げわっぱ作り、野外炊飯、川遊びなどを行う予定。

縄文遺跡群「力合わせ魅力発信」 北秋田市でシンポジウム 4道県の小学生が発表

2018-08-27
4道県の遺跡について小学生が発表したシンポジウム(コムコム)
 北秋田市縄文子どもシンポジウムが26日、市民ふれあいプラザコムコムで開かれた。北海道と北東北3県の小学生が自分たちの地域にある遺跡について発表し、遺跡の保護や活用法を探った。
 世界文化遺産への登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する17遺跡のうち、伊勢堂岱遺跡を有する北秋田市教育委員会が初めて開催。伊勢堂岱遺跡ジュニアボランティアのほか、3道県から招いた小学生が地元の縄文遺跡や文化財について発表した。
 発表者は各市町の教育委員会と小学生の計9人。遺跡群から大船遺跡(北海道函館市)、是川石器時代遺跡(青森県八戸市)、御所野遺跡(岩手県一戸町)、伊勢堂岱遺跡(北秋田市)の4遺跡を中心に発表。職員が遺跡の概要を紹介し、小学生がガイド活動や学習の成果を話した。
 杉本よし埜さん(八戸市根岸小5年)は是川地区の風張遺跡で発見された国宝「合掌土偶」を紹介した後、「同世代の人や外国人など多くの人を縄文ファンにしたい。一緒に力を合わせて、魅力を発信していきましょう」と呼び掛けた。
 北秋田市からは田村緋咲さん(鷹巣東小6年)が遺跡の魅力やジュニアボランティアの活動内容を発表。夏休みや大型連休中のガイド活動、サケの稚魚放流、活動報告会を兼ねたシンポジウムの開催などを挙げ、「これからも心を込めて一生懸命ガイドをしていきたい」と述べた。
 コメンテーターを務めた伊勢堂岱縄文館の中嶋俊彦館長は「自分たちの身近にある遺跡を知り、愛し、関わることが大切。これからも遺跡の素晴らしさを語り継ぐ語り部の役割を担ってほしい」と期待を込めた。

行く夏惜しみ優雅に 鹿角 「花輪町踊り」始まる

2018-08-27
はやしに合わせて踊る人たち(舟場元町)
 鹿角市花輪に初秋の気配を感じさせる県指定無形民俗文化財「花輪の町踊り」が25日夜、花輪中心部で開幕した。初日は舟場元町で行われ、老若男女がはやしに合わせて優雅な踊りを披露した。
 町踊りは幕末に江戸から伝わったとされている。小粋な江戸情緒と優雅な手ぶり、緩急に富む踊りが特徴。花輪の中心部を最も熱くさせる「花輪ばやし」の終了から中秋の名月の頃まで、花輪ばやしの参加町内を会場に繰り広げられる。
 初日の25日は、交通規制を敷いた県道で行われた。午後7時すぎに子どもの部がスタート。引き続き、8時すぎから大人の踊りが始まった。
 会場にはちょうちんがともり、幻想的な雰囲気。三味線、笛、太鼓による「本ばやし」「ぎおん」「かごまる」「甚句」などの伝承曲が演奏される中、浴衣やはんてん姿の踊り手は、細長い輪になって踊った。
 沿道には家族や住民が訪れ、伝統行事を楽しみながら、行く夏を惜しんでいた。予定では9月12日の舟場町まで続く。
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大館市の扇田市日 現在地での開催8月末で終了 会員の高齢化などで

2018-07-14
野菜や乾物などを売る店が並ぶ扇田市日(大館市比内町)
 大館市比内町扇田の「扇田市日」は、現在地・JR花輪線扇田駅近くでの開催を8月末で終了する。出店者で組織する扇田市日会(工藤正男会長)が会員の高齢化などを理由に決めた。市は300年以上の歴史を持つとされ、開催場所が現在地となってからは約45年が経過。長年地域の台所として親しまれ、市民から惜しむ声が聞かれる。市は「歴史のある市日で、続けたいという会員がいれば、新たな開催場所など相談に乗りたい」としている。
 市日は0と5の付く日に開催。江戸時代中期には開設されていたことが分かっている。比内町史によると、戦後は物資が不足し市が立たなかったが、1963(昭和38)年に小学校通りで再開された。車社会となり交通安全の面から場所を移しながら継続したが、道路上での開催を断念。1973年、現在地の私有地を借り、鉄骨造りの屋根付き出店スペースと駐車場を設けて開催されてきた。
 祖父の代から3代にわたって出店し、長年市日会の会計を務める工藤繁男さん(70)=比内町扇田=によると、ピーク時に60人いた会員は、現在22人で平均年齢は70歳超。高齢化や後継者がいないことなどを理由に、「10年ほど前から『続けられない』という声が目立ってきた」と話す。
 今後について昨年の役員会で話し合い、今年1月の総会で、9月で切れる土地の賃貸借契約を更新せず、「8月末で市日を閉める」ことで会員が同意した。
 工藤さんは「肩がぶつかるほどの人出だった時期もある。お客さんとは長い付き合いで、なくさないでという声も聞くが、土地は建物を撤収して明け渡すことが条件で、解体費用が捻出できる組織体力があるうちに終了することになった」と説明する。
 野菜や乾物、衣料品店などが並ぶ市日で買い物をしていた比内町片貝の女性(94)は「近所にスーパーがなく、毎回バスで通ってきた。店の人とのおしゃべりが楽しみだった」と話す。十二所の女性(75)は「8月で終わりと聞き、友達と久しぶりに来た。若い頃によく来た思い出があり、なくなるのは寂しい」と惜しんだ。
 比内総合支所は「別の場所でも続けたいという会員がいれば相談に乗っていきたい」と話す。市日会が行ったアンケートでは、「続けたい」と意向を示す会員がおり、工藤さんは「今後についてはこれから市と話し合っていく」としている。現在地での開催は8月30日まで。

 

地域の繁栄を祈る 鹿角市毛馬内 川原大神楽が巡行

2018-07-14
健康などを祈り、住民の頭をかんで回る獅子(毛馬内)
 鹿角市十和田毛馬内の川原自治会(田村定靖会長)が保存伝承する民俗芸能で、市無形民俗文化財「川原大神楽」が13日、毛馬内地区を巡行、にぎやかなはやしの音色に合わせて舞い、住民の健康や地域の繁栄を祈った。
 小雨の降る中、午前9時すぎ、浴衣などを着た男女15人が川原町内会館を出発。各家や事業所の前で門付けし、かねや太鼓、小太鼓、笛の音色に合わせ、舞手2人のうち1人が獅子頭をかぶり、左手に鈴、右手に御幣を持ち勇壮な舞を披露。願掛けや厄よけとして、獅子頭で住民らの頭をかんで回った。
 息災を祈りながら、頭をかんでもらった女性(87)は「昔から見ており、本当にありがたい気持ちになる。元気で幸せに暮らしたい」と笑顔を見せた。田村会長は「後継者不足が課題だが、明るい地域になるよう守っていきたい」と話していた。
 大神楽は獅子踊りともいわれており、明暦3(1657)年に南部家重臣の桜庭光秀が毛馬内の館主になり、地元の鎮守、月山神社に奉納したのが始まり。毎年12、13日に行われている、同神社例大祭の関連行事の一つ。

 

自宅前でクマに襲われる 雪沢の70代男性が軽傷 人身被害、大館で今年初

2018-07-14
クマによる人身被害が発生したことを受け、集落内に啓発看板を設置する大館市職員(大館市雪沢)
 13日午前4時50分ごろ、大館市雪沢字茂内屋布の民家敷地内で、この家に住む無職男性(76)が散歩に出掛けようと自宅を出たところをクマに襲われ、左頰や左耳に裂傷などを負った。軽傷で命に別条はない。
 大館署によると、男性が自宅を出たところ、自宅脇のやぶから姿を現した体長約㌢のクマと遭遇。クマに爪で引っかかれ、自宅に逃げ込んだ。
妻を通じて同署大館駅前交番に通報。付近住民に市内の病院まで送り届けてもらった。左頰や左耳に裂傷を負ったほか、右肩や首に擦り傷を負った。
 クマは民家東側のやぶに去った。地元猟友会が出動したものの、発見には至らなかった。
 現場は西側を山に囲まれた集落の一角。雪沢簡易郵便局の西約150㍍、旧雪沢小(東光鉄工UAV事業部)の北東約900㍍。
 同日昼前に市農林課が現場周辺3カ所に啓発看板を設置したほか、警察などが付近を巡回して警戒した。
 クマによる人身被害は今年市内で初めて。北鹿地方では2件目、県内では5件目。

 

鷹巣技術専門校 ホワイトヘッドの木製飛行機を復元 空港20周年イベントで公開

2018-07-13
木製飛行機の復元に取り組む訓練生(鷹巣技術専門校)
 北秋田市綴子の県立鷹巣技術専門校(永澤亮校長)は大館能代空港の開港20周年に合わせて、ライト兄弟より前に世界初の有人動力飛行に成功したといわれているグスターヴ・ホワイトヘッドの木製飛行機の復元に取り組んでいる。復元した機体は22日に同空港で開かれる開港20周年記念イベントで公開する。
 ホワイトヘッドはドイツ生まれの航空技師。1901年、アメリカのコネティカット州で単葉機「No.21」を高度15㍍で800㍍ほど飛行させたとされる。飛行中の写真など正式な記録は残っていないが、03年のライト兄弟による初飛行より早い世界初の有人動力飛行とする説がある。
 同校は地元の技術専門校としてものづくりで地域に貢献しようと、空港20周年に合わせた作品の製作展示を昨年から計画。日本で知名度が低いホワイトヘッドの製作した飛行機の復元に挑戦することを決めた。
 機体の復元には住宅建築科と建築工芸科の1、2年生計7人と職員が参加。4月末から設計を開始し、5月中旬から本格的に製作に取り掛かった。
 アメリカで作られたレプリカの写真や記録などを参考にしながら、構造を忠実に再現。細部に関してはレプリカを展示している同州の航空博物館に問い合わせて確認した。
 会場までトラックで運べるよう実物の9割程度の大きさになるよう設計した。全長8・5㍍、幅9・2㍍、マストまでの高さは2・7㍍。胴体は秋田杉をメインに、補強のため合板材も使用。翼は竹を骨組みに使い、住宅用の防水シートを貼る。飾り用のプロペラは秋田杉の板を7枚重ねて削り、手作業で滑らかに仕上げている。
 機体はほぼ完成しており、現在は翼にシートを貼るための調整などを行っている。製作作業に参加している1年生の日景恵美梨さん(16)は「自分で思っていた以上に大きな機体で驚いた。見た人に感動を与えられるような作品にしたい」と話していた。
 復元機は22日、記念イベントが行われる大館能代空港の野外広場で公開される。時間は午前10時から午後3時。機体への搭乗も可能で、記念撮影を楽しむことができる。

 

里の木で県内最大級 鹿角市花輪 金澤家の大グリ 東北巨木調査研究会が視察

2018-07-13
幹周り4・3㍍の「金澤家の大グリ」(花輪鶴田)
 幹周りが約4・3㍍と、里にあるクリの木では県内最大級といわれる巨木が鹿角市花輪鶴田にある。巨木愛好家らでつくる東北巨木調査研究会の会員らが12日、現地を視察し、あらためてその大きさや生育状態を確認した。
 同研究会は東北にある巨木の調査・研究を通して、地域への助言・提言などを行い、巨木を取り巻く環境の保護や向上に取り組んでいる。
クリの巨木があるのは鶴田の金澤一男さん(69)方の庭。一部に枝枯れが発生するなどしたため、金澤さんから相談を受けた同研究会秋田支部長で民俗学フィールドワーカーの五十嵐洋さん(54)=大館市=と樹木医の熊谷良政さん(75)=鹿角市花輪=が視察に訪れた。
 この巨木は同研究会が2016年に測定し、環境省の巨樹・巨木林データベースに「金澤家の大グリ」として登録。それによると、地上高1・3㍍の幹周りが4㍍35㌢、樹高18㍍、樹齢は不明。県内では奥山にある木も含めて5番目、里では2番目の太さだが、里で1位だった能代市の「太夫栗」(幹周り5㍍52㌢)は「腐敗して原形をとどめていない」(五十嵐さん)といい、「金澤家の大グリ」が実質的に里で県内最大とされる。これに次ぐ木は大館市比内町扇田のいとく裏にあるという。県内一は仙北市の「白岩岳のクリ」(8㍍13㌢)。
 「金澤家の大グリ」について金澤さんは「私が生まれた頃はすでに大木だった。以前、花輪の旅館前にあった樹齢200年というクリの木を見たことがあるが、それより大きい」と樹齢の長さを示唆する。
 クリの実は「(日本一粒が大きいとされる仙北市西木の)西明寺栗に勝るとも劣らない大きさで、甘みもある」という。主幹の充実ぶりに目を付けた県外の業者に伐採して売ってくれと言われたこともあるが、「先祖代々の引き継ぎ物だから、そう簡単には売れないと断った」と金澤さん。
金澤さん方を訪れた五十嵐さんと熊谷さんは木の大きさを測った後、剪定(せんてい)の方法や時期などに関する相談を受け、樹勢を改善するためのアドバイスを送った。
 この巨木は市道から50㍍ほどしか離れていないが、その存在は市内ではほとんど知られていない。五十嵐さんは「付近の市道が急カーブになっていて、家の屋根も高いので気付きにくいのでは」とし、「普通の民家にこれだけの巨木があるのは珍しく、地域住民にも意識してもらいたい。保育園児に見学に来てもらったり、大グリの子を増やして喫茶店等のメニューにして出すなどすれば付加価値になるのでは」と地域資源としての魅力や価値を話した。

 
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