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ドローン、観光に活用 操縦体験を販売 「地域周遊に厚みを」 秋田犬ツーリズム

2021-01-26
空撮用ドローンの操縦を体験するDMO関係者(東光鉄鋼UAV事業部)
 大館、北秋田、小坂、上小阿仁4市町村の観光地域づくり法人(DMO)・秋田犬ツーリズム(中田直文会長)は、地域の観光資源を生かした新たなアクティビティとして、大館市雪沢の東光鉄工UAV事業部(旧雪沢小)を会場に「ドローン操縦体験」の販売を開始した。同事業部と連携し、ドローンを観光資源とした新規集客を狙う。25日に関係者を招いた商品のお披露目が行われ、近隣DMOの担当者らが操縦を体験した。
 同法人の大須賀信事務局長によると、ドローン操縦体験の事業化は県内でほぼ例がないという。同事業部がある雪沢は大館市と小坂町の中間に位置し、複数の温泉施設や旧小坂鉄道の旧茂内駅など豊かな観光資源があるが、これまでは観光客が長時間滞在する機会が少なかった。操縦体験を新たに企画することで「観光客が北鹿地域を周遊するルートに厚みが生まれる。魅力あるコンテンツとして広く認知されるよう、さらに磨き上げていきたい」と話している。
 操縦体験は昨年12月上旬から商品化。全国各地の体験型商品を掲載するサイト、アクティビティジャパン(本社・東京都)のプラットフォームを使用し、同法人のウェブサイトから予約を受け付けている。
 この日は同法人職員のほか、近隣DMOとして連携を深めているあきた白神ツーリズム(能代市)の畠譲さん、十和田奥入瀬観光機構(青森県十和田市)の姫野みやこさん、会場近くの産直センターを運営するゆきさわ産直にこにこ友の会の鳥潟功幹事長らが参加し、操縦を体験した。
 参加者は同事業部の岩澤祥さんから指導を受けながら、屋外での空撮用ドローン操縦や、球状のプラスチックフレームに覆われた専用機を使って屋内で行う「ドローンサッカー」などを体験した。いずれの参加者もドローン操縦は未経験だったが、繰り返し操作を行ううちに徐々に上達。姫野さんは「最初は難しかったが、だんだん操作できるようになった。私たちのDMOでもイベント撮影などに生かせると思ったので導入も検討したい」、畠さんは「操縦体験自体が楽しいが、他のアクティビティを行う際の〝映(ば)える〟写真撮影にも活用できそうだと感じた」などと話していた。
 体験は所要時間1・5時間のSコース(人数2~3人)と、2・5時間のMコース(同2~5人)の2種類を用意。基本料金はSコースが大人(中学生以上)1人4400円。小学生は1人2800円。Mコースが大人1人5500円。小学生1人3800円。空撮ドローンで撮影した映像はデータで受け取ることができる。問い合わせは同法人事務局(電話070・2020・3085)。

花輪ばやし屋台模型 「感動 鹿角パークホテル」に展示へ 制作者の佐藤さん「感動の一助に」

2021-01-26
屋台の模型を修復する佐藤さん(ファンタジア・サトウ)
 鹿角市の旧鹿角パークホテルのロビーに飾られていた花輪ばやし屋台の模型10台が、新たな経営体によって今春再開される「感動 鹿角パークホテル」にも展示されることになった。製作者の佐藤興造さん(78)=花輪大町=は「廃棄処分される可能性もあったが、展示されることになり感謝したい」と感無量の様子。情熱を注いだ作品が再び日の目を見る、ホテル再開を心待ちにしている。
 佐藤さんは、花輪ばやし関連商品をメインにした土産品や化粧品などを販売するファンタジア・サトウの店主。
 20年ほど前から、花輪ばやし屋台の模型作りをライフワークとし、これまで大小100台以上を製作。1台完成させるには1年から1年半ほどかかるが、インターネットでの販売も行っており、市外からの問い合わせも多いという。
 旧パークホテルには歴代の社長から依頼を受け、花輪ばやし全10町内の屋台の模型を展示していた。平均サイズは幅、高さが各50㌢、奥行きが60㌢。絢爛(けんらん)豪華な造りを細部にわたって再現した逸品で、来訪者の目を楽しませてきた。
 こうした中、昨年5月に旧ホテルは事業を停止。その後しばらくは模型の行く先が決まらず、宙に浮いた状態だった。
 佐藤さんは「破産手続きが進む中で処分される可能性もあったが、多くの市民有志が心配して引き取り手を模索してくれた」と振り返る。
 その後、状況は好転。昨年10月に設立された鹿角プランニング(佐藤順英社長)が旧ホテルの建物と土地を取得し、「感動 鹿角パークホテル」として今春、再開することが決まった。
 屋台の模型10台は新パークホテルのフロントカウンター前に展示される予定。鹿角プランニングでは「花輪ばやしは鹿角、花輪にとって特別な催し物。お客さまにその興奮の一端を屋台の模型から感じ取っていただければ」と話している。
 佐藤さんは現在、ホテル側から依頼を受け、模型を店舗内に持ち込んで順次修復中。破損したり色あせたりした箇所の補修や着色などに取り組み、それぞれの屋台で微妙に異なる金箔(きんぱく)の色合いなども忠実に再現している。
 「九分九厘あきらめていたが、再生の道が見つかり感謝したい。感動が与えられるホテルの一助になればうれしい」。佐藤さんはホテル再開に期待を膨らませながら熱心に作業を進めている。作業は見学できるほか、「一緒に作ってもいい。興味のある方は大歓迎」という。
 問い合わせはファンタジア・サトウ(電話0186・23・2991)。

高齢者は3月下旬から 新型コロナワクチン接種 県が支援本部設置

2021-01-26
 全ての国民を対象に新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を行う方針を国が示したことを受け、県は25日、接種の実施主体となる市町村をサポートするワクチン接種支援本部(本部長=堀井啓一副知事)を設置した。秋田市の県第2庁舎で本部会議を開き、今後のスケジュールや支援体制の構築について協議。国が示したスケジュール案では、重症化リスクが高い歳以上の高齢者向け接種は3月下旬に始まる予定となっている。
 新型コロナのワクチン接種は医療従事者、感染で重症化するリスクが高い高齢者、その他の人という順で行う計画。約1万人を対象とする医療従事者向けの先行接種は2月下旬、都道府県が調整主体となって実施する医療従事者向けの接種は3月中、高齢者向けの接種は3月下旬から開始する予定としている。
 高齢者やその他の人を対象にした接種は市町村が主体となって実施する計画。県はワクチン流通に関する卸業者との調整、市町村事務に関する国との連絡調整、接種スケジュールの広域調整、専門的な相談などの役割を担う。
 支援本部の設置に合わせて医務薬事課内に優先接種の体制構築など行う調整グループ、市町村の実施体制整備の支援など行う支援グループで構成するワクチン接種推進チームを設けた。
 最も早い供給開始が見込まれるワクチンはマイナス70度以下で保管する必要があるため、保管専用の機器が必要になる。機器は国が確保し都道府県を通じて設置する計画。本県は地域の中核となる大規模病院を中心に14カ所に配置する方針。
 堀井副知事は「短期間に大量の人に接種するという例のないもので、医療従事者や会場の確保など課題は多い。万が一の事態も想定しながら体制構築を進めて」と話した。

「大館の味」4点セット レトルト試作品完成 来年度までに販売目指す 試食会で反応上々

2021-01-25
馬肉と根曲がりだけの煮つけの試作品
 国の委託事業「関係人口創出・拡大モデル事業」の一環で「大館の味」をテーマにした商品開発に取り組む大館市は、レトルトの家庭料理4品をセットにした試作品を完成させた。23日夜、全国各地のサポーターで構成する「大館の食を応援するファンクラブ『WAN』」を対象にリモート試食会を開いたところ、「調理が簡単でおいしい」などと反応は上々。来年度までに首都圏で売り出す計画で、市移住交流課は「さらに磨き上げて大館のファンを増やしたい」としている。
 同事業は地域づくりの担い手不足解消のため、地域と多様に関わる人を増やすきっかけづくりをするもの。大館市はモデルに採択されて2年目。
 昨年9月から、地元食材を使用した「大館の味」の商品開発に着手。市、市まるごと体験推進協議会、女子栄養大学(埼玉県)の3者を中心に意見交換を重ねたほか、試食もして4品を決定。細かく刻んだ野菜、山菜などをみそ味のスープで煮込んだ「けの汁」、乱切りしたダイコンを塩や酢に漬けて甘酒と絡めた「なた漬け」、「山菜おこわ」、「馬肉と根曲がりだけの煮つけ」を商品化することにした。
 各品1~2食分を真空パックに小分けして4品をセットにして販売する。12月末に試作品が出来上がり、電子レンジで加熱したり、鍋で一煮立ちさせたりといった簡単な調理で食べられるようにした。女子栄養大の学生にデザインを協力してもらい、秋田犬と比内地鶏のイラストを用いたパッケージも完成させた。
 この日は試作品の反応を確かめようと、大館を応援してくれるサポーターを募って昨年9月に設立した「ファンクラブ『WAN』」の会員約70人のうち、希望した25人を対象にリモート試食会を開催。事前に4品を送り、食べてもらった感想を聞いた。
 東京、埼玉、神奈川のほか、鹿児島など全国各地から参加があり、「たくさん栄養を取れそうで毎日でも食べたい」「なた漬けは食べ応えがあり、優しい甘さ」「馬肉を食べる機会は少ないが、臭みもなく味付けがおいしい」「秋田の料理、故郷の味だと一目で分かる」との声が聞かれた。調理が簡単なため「子どものいる家庭には便利」「1人暮らしの人でも簡単に作れる」「コロナ禍でニーズは高い」と好評だった。
 市は参加者の意見を参考にして商品をさらに磨き上げていく考え。市移住交流課交流企画係の高松方純係長は「商品化に向けて自信がついた。より『大館の味』を意識して販売までこぎ着けたい。食を通じた情報発信で、大館のファンを増やせたら」と話した。

地域の財産を守れ 北秋田 金家住宅などで消火訓練 文化財防火デー前に

2021-01-25
文化財の火災を想定して住民がバケツリレーなどに取り組んだ訓練(金家住宅)
 文化財防火デー(1月26日)を前に地域の重要な建築物を守る意識を高めようと24日、北秋田市内4カ所で火災想定訓練が行われた。同市本城の国指定有形重要文化財・金家住宅では参加者約40人が初期消火などを体験し、万が一に備えた。
 文化財防火デーは、1949年に法隆寺金堂で火災が発生し壁画が焼損したことを受け、文化財の防災意識を高めようと文化庁などが制定。市消防本部では毎年、市内4地区や上小阿仁村で文化財指定の建造物や寺社など歴史のある建物での防火訓練を行っている。村では23日に福昌寺で実施した。
 金家住宅での訓練は市教委の主催で開催。金家住宅は1928年に建てられた2階建ての和館と洋館が良好に保存され、東北地方でも数少ない和洋並立住宅として2008年に重要文化財に指定された。和館は市に寄付され、洋館は現在も住家として使用されている。
 市教委や市消防本部、市消防団第9分団、本城自治会の計40人が参加。訓練は和館に煙が充満しているのを家人が発見した想定で実施し、通報や文化財の持ち出し、初期消火、消防団による放水などを行った。初期消火訓練では地域住民が協力してバケツリレーを行った。
 閉会式で長岐孝生生涯学習課長は「地域の財産を大切にし、災害から守り後世に引き継ぐのが私たちに課せられた責務」と呼び掛けた。本城自治会の金晃咲会長は「防火の重要性をあらためて感じた」と話していた。

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桜櫓館耐震改修 腐食広範で工期延長 大館市 3月中旬の完成目指す

2020-12-31
耐震改修工事が行われている桜櫓館(月撮影、大館市字中城)
 大館市が所有する国登録有形文化財「桜櫓館(おうろかん)」の耐震改修工事は、当初予定していた来年1月中旬の工期を2カ月延長し、3月中旬の完成を目指している。補強は終えたものの、想定より構造材や屋根下地材の腐食などが広範囲におよび、手間がかかっていることや部材の発注で遅れが生じた。4月に見学・貸館を再開する予定。
 耐震診断で東西方向の耐力壁が不足し、窓や戸などの開口部も多いため暴風時に倒壊の恐れがあると判定。南北方向の壁量はあるものの配置バランスが悪く、地震時に建物が変形しやすいとされ、5月から改修工事を行っている。事業費は約6500万円。
 文化財の価値を守ることと安全性確保の両立を目指し、できるだけ見えない位置で耐震化することを前提とし、建設当時の材料も可能な限り使用。既存の土壁は撤去し、構造用合板で耐力壁を設けた上で、再び土壁で仕上げる。屋根は既存の野地板と垂木、2階床は床板と根太の固定方法をそれぞれ確認し、想定と異なる留め金物は交換または増し打ちを行っている。土台と基礎、柱と横架材(土台・梁(はり))などの金物補強、既存梁を補強するための鉄骨梁と柱の新設なども進めている。
 過去の修繕が意匠的価値を損ねているとして、外壁や屋根の復元を図る。木製建具の組子修理やふすま・障子の張り替え、外観木部保護塗装も行う。浴室など使用していない部屋は物置に改修。電気・機械設備は更新する。庭園の樹木は剪定(せんてい)し、建物の外観が見えるよう整える。
 桜櫓館は、大館町長を務めた桜場文蔵氏が1933年に建てた木造2階の和風住宅(延べ床面積324平方㍍)。ケヤキの大梁(おおばり)と長尺・幅広の床板、秋田杉の長押(なげし)も継ぎ足すことなく長尺が使われた。各部屋の書院、部屋の障子や階段の手すりにも高度な技術が施され、2階の屋根から突き出た展望台もある。80年に現在地へ移転工事(曳家(ひきや))が行われ、北側の和室を解体。99年7月に登録文化財となった。
 市歴史的風致維持向上計画の重点区域内にあり、桜場氏が秋田犬保存会長だったことや、隣接の桂城公園で本部展覧会が開かれていたことから、秋田犬を守り育てる風致も貴重だとして「歴史的風致形成建造物」に指定。市は2018年9月に民間所有者から土地・建物を購入した。

感染対策し新年へ 北鹿地方の神社 初詣の準備進む 「混み合う日時避けて」

2020-12-31
マスク、フェースシールドを着用して絵馬の準備作業をする学生(大館神明社)
 2020年も残すところ1日となった。新型コロナウイルスに悩まされ続けた1年の暮れを迎え、北鹿地方の神社では新年の初詣に向けた準備が大詰めを迎えている。感染防止対策にも気を配りながら、慌ただしく作業を進めている。
 毎年大勢の参拝客が訪れる大館市の大館神明社(佐藤文人宮司)では、縁起物の準備作業が進む。来年の干支(えと)「丑(うし)」にちなんだ巨大絵馬と同じ絵柄の絵馬や、招き猫をイメージした「開運干支土鈴」などを用意。牛の着ぐるみを着たハローキティのお守りや、コロナウイルスに関連して「疫病退散」の茅の輪守り、旅行安全御守なども並べる。破魔矢や熊手なども含めて約100種類を頒布する予定だ。
 30日は、アルバイトの高校生や大学生が説明を受けた後、絵馬に麻のひもを結ぶ作業を行った。新年に願いを込め、一つ一つ確認しながら丁寧に仕上げていた。
 初詣の感染防止対策として、縁起物を頒布する授与所ではアルバイトの巫女(みこ)らにマスク、フェースシールド、手袋を付けて接客してもらう。例年1カ所だったおみくじ売り場は2カ所に分け、密を避ける。各所に消毒液を置き、参拝客にマスク、手袋の着用、対人距離の確保を求めるため注意書きも掲示する予定。
 例年大みそかから元日にかけて24時間体制で参拝客の対応に当たっていたが、この元日午前3~7時は閉鎖して受け入れを取りやめる。
 コロナ禍の今年は分散参拝の問い合わせが複数あり、既に縁起物を買い求める人も見られるという。同神社は「感染対策をし、人との距離を保って参拝してほしい。初詣は新年初めてのお参り。新年の混み合う日時を避けて訪れてもらえれば」としている。
 駐車場は神社北側の曳山車車庫前のほか、今年境内整備事業で新設した境内北側も利用できる。約90台分を確保できる見通しで、周知している。

北鹿地方に大雪 倒木や交通に乱れ 年末年始も警戒を

2020-12-31
雪が降り積もって倒木が発生した現場(北秋田市七日市)
 冬型の気圧配置が強まった影響などで、北鹿地方は30日、大雪に見舞われた。秋田地方気象台によると、午後4時までの24時間降雪量は北秋田市阿仁合で37㌢を記録。同市や鹿角市では倒木があり、道路の一時通行止めなども発生した。公共交通機関も乱れた。
 気象台によると、午後4時までの24時間降雪量は鹿角市で30㌢、北秋田市鷹巣で17㌢。同時刻現在の積雪の深さは鹿角市で50㌢、阿仁合で47㌢、鷹巣で32㌢まで増えた。
 午後4時現在、北秋田市では雪の重み等のため計4カ所で倒木が発生。同市七日市の県道では、2カ所で樹木が電線に倒れかかった。国道や市道でも倒木が道路をふさぐなど影響が出た。鹿角市八幡平堀合の市道でも倒木があり、午前5時ごろから約7時間にわたって全面通行止めとなった。
 JR秋田支社によると、大雪の影響で花輪線は午後1時30分から全線で運転を見合わせた。普通列車上下8本が運休、同2本が区間運休した。
 全日空によると、大館能代発羽田行き720便は雪のため出発が遅れ、31分遅れの午後0時41分に到着した。
 気象台によると、県内は31日から1月1日にかけても強い冬型の気圧配置が続き、大雪となる所がある見込み。31日午後6時までに予想される24時間降雪量は、多い所で平野部40㌢、山沿い50㌢。その後も雪が降り続くとみている。交通障害や建物被害への警戒、屋根からの落雪や路面・水道管凍結、なだれなどへの注意を呼び掛けている。

平日の歩行者 大町、御成町など大幅減 大館商議所通行量調査 コロナ予防で外出控え

2020-12-30
 大館市の中心市街地の人通りについて、大館商工会議所の通行量調査によると、大町と御成町2丁目、同3丁目の平日の通行量(歩行者)は前年を8~38・6%下回った。今年から新たに観測地点とした比内町扇田は、平日の通行量が休日に比べて2倍以上多い結果となった。大館商議所は「新型コロナウイルスの感染予防で外出を控える傾向が大きく反映したものと考えられる」としている。
 商業振興の研究や施策の参考にするため、10月16、18日の午前10時から午後5時まで調査。歩行者は商店街を形成する大町と御成町2、3丁目、比内町扇田の4地点、車両は大型店が立地する清水町、大田面を加えた6地点でそれぞれ計測した。両日ともに晴れや曇りで外出向きの天候だった。
 平日の歩行者は2丁目が382人(前年比8%減)、3丁目325人(38・6%減)、大町271人(18・1%減)、扇田153人の計1131人。休日は2丁目304人(28・5%減)、3丁目406人(12・3%減)、大町176人(32%減)、扇田70人の計956人。すべての地点で平日、休日ともに昨年から減少した。
 2丁目と大町、扇田で平日の通行量が休日を上回っており、銀行や病院などの利用を目的にした来街傾向が見られる。扇田については休日に銀行や病院だけでなく、商店街の多くが閉店していることも歩行者の大幅減につながったとしている。
 2丁目は「リニューアル、リノベーション事業が進む駅前地区の来街者をいかに誘導できるかが重要な課題」と分析。3丁目は「いとくショッピングセンターが目的地となっている。そこを起点に沿道の個人店などを生かし、来街者の回遊性を高める取り組みが求められる」とした。大町は「本年度は県よろず支援拠点事業による『0円改装』で、小売店やハチ公プラザの店舗リニューアルが行われ、今後の集客効果に期待」としている。
 車両の総数は平日が2万8468台、休日は2万8212台。休日の大田面が8267台(2・5%減)で最も多く、以下は▽平日の大田面7288台(2・4%増)▽休日の清水町6862台(1・7%減)▽平日の清水町6376台(0・4%増)▽平日の大町4131台(1%増)▽休日の3丁目3789台(2・2%増)▽休日の大町3750台(13・9%増)▽平日の3丁目3740台(6・4%減)▽平日の2丁目3493台(10・1%増)▽平日の扇田3440台▽休日の扇田2780台▽休日の2丁目2764台(2・1%増)―と続いた。
 7地点で増加したほか、車両・歩行者とも前年より早い時間帯に最多通行量を記録した地点が多く見られ、「遠出を控え、外出の際には車を使用して買い物や外出時間を短くする行動をとっている」と考察した。
 総括では「日沿道の大館市に関連する区間が開通し、大館能代空港や東北道を含めた広域交通網が形成され、人や物流の動きが活発になることが期待される。今後も引き続きハード整備やソフト施策が、車両・歩行者通行量に及ぼす影響を注視することが重要」とまとめた。

比内地鶏 過剰在庫ほぼ解消 官民一体で対策 一部で入荷不足も

2020-12-30
今年6月にJAあきた北青年部が開いた比内地鶏肉の販売会。生産者がおいしさをPRした。
 大館市の助成事業などを背景に比内地鶏の需要が高まっている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で一時期は過剰だった在庫が11月までにほぼ解消。各種助成事業できりたんぽセットなどの販売が例年よりも好調で、事業者からは「商品発送の売り上げが伸びて助かる」といった声がある一方、一部店舗では年末の需要増も相まって在庫が不足する場面も見られる。
 比内地鶏は大館が本県の主要産地。新型コロナの影響で、主な出荷先の首都圏からの注文が激減したため、市内卸売業者は一時期多くの過剰在庫を抱えた。
 過剰在庫解消のため市は8月から、卸売業者が在庫を小売店に安価で販売した場合、差額の一部を補助する事業を行ったほか、本場大館きりたんぽ協会員を対象に比内地鶏の購入助成(1㌔当たり1500円)を行う「比内地鶏販売促進助成事業」を11月末まで展開。申請は7322㌔、助成額は約1100万円に上った。これらの効果で過剰在庫は11月までにおおむね解消された。
 このほか、市が特産品の販売事業者に対して購入客の送料を負担する「特産品送料助成事業」が好調に推移。特にきりたんぽセットなどの発送が昨年よりも増えているという。同市葛原の秋田比内や(武藤幸美社長)では、比内地鶏ハンバーグなどの冷凍商品や、正肉やスープなどが一体となったきりたんぽ鍋セットの売り上げが前年比で約2倍に。担当者は「店と客の双方が助かる事業で本当にありがたい。比内地鶏の消費拡大にもつながる」と感謝する。
 一方で、一部の店では年末の需要増で比内地鶏の入荷が追いつかない場面も。同市有浦のプラザ杉の子では、例年クリスマスの時期に需要が集中する「比内地鶏のローストチキン」(税込み5000円)の販売に影響が出た。ふるさと納税の返礼品分を含め例年並みの700羽を用意したが想定を上回る注文があり、100羽超の注文をキャンセルする事態となった。コロナ禍で忘新年会を開催しない企業から「チキンを購入して社員たちに配りたい」という注文が想定以上に多かったという。
 JAあきた北の生産部会(高橋浩司部会長)は今年の生産羽数を当初21万5000羽と計画していたが、5月から4割減産とし14万5000羽に修正した。月に開いた関係団体への報告会で高橋部会長は「行政、商工団体、地域一丸となった支援に感謝したい」と述べた。通常の生産羽数に戻せるよう今後もPR活動を続けていくとし、来年の生産は通常時から2割減の18万羽とするとしている。

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枝アメのミズキ伐採 大館市観光協会など アメ市開催は来月判断

2020-11-27
伐採したミズキを束ねる職員ら(大館市釈迦内)
 来年2月に開催を予定している大館アメッコ市に向け、関係者が「枝アメ」に使用するミズキの伐採作業を行っている。26日は販売用の小さいものから、3・8㍍のジャンボサイズなど約30本を伐採した。
 アメッコ市では、ミズキにピンク、黄、緑のアメをくくりつけた「枝アメ」が会場などを彩る。今年はコロナ禍で開催を検討中で、来月上旬の実行委員会で可否を決める。例年は枝アメをJR秋田駅や弘前駅にも設置しているが、今回は開催する場合は縮小し、おおまちハチ公通り周辺だけにする予定。
 伐採は25日から始まり、大館市観光協会、大館商工会議所、大館市の職員ら7、8人が作業に当たっている。同協会が管理する釈迦内、川口の植林地のほか、国道脇ののり面など5カ所から300本以上を集める。
 26日は、釈迦内の植林地で作業を行い、ミズキをノコギリなどで伐採し、ロープで束ねて手際良く軽トラックに積み込んだ。今後は長さや形を整え、開催が決まったらアメを枝に結び付けていく。

鹿角初の園芸メガ団地 末広ファーム 一連の施設が完成 地域農業のけん引役に

2020-11-26
完成した末広ファームの施設(鹿角市十和田末広)
 鹿角市の農事組合法人・末広ファーム(柳沢義一理事長)が実施主体となって十和田末広地区で建設を進めてきた穀物乾燥調製施設(ライスセンター)や野菜集出荷施設などが完成し、25日、現地で竣工(しゅんこう)式が行われた。鹿角地域では初めてとなる園芸メガ団地。主要作目のネギの作付面積は来年度、単独の経営体では県内最大規模となる見込みで、地域農業のけん引役として期待が寄せられている。
 園芸メガ団地はコメ依存から脱却し、野菜や花卉(かき)などの生産を飛躍的に向上させることを目的に、県が2014年度から整備を推進している。
 末広ファームは、15~19年度に末広地区で行われた圃場整備を契機に、園芸メガ団地整備事業に取り組むことになった。19年度から国・県・市の支援を受け、野菜集出荷施設(延べ床面積635平方㍍)の建設や農業用機械の導入などを実施。さらに、高収益化に向けた取り組みを総合的に支援する農水省の産地パワーアップ事業で穀物乾燥施設(630平方㍍)の建設なども進めてきた。末広小学校グラウンド跡の市有地を借用。
 野菜集出荷施設や穀物乾燥施設は昨年夏に本格着工し、今年3月下旬に完成。ネギの根葉切り・皮むき機や、太さ別に分ける選別機、穀物の乾燥機や選別機、トラクター、圃場の石を砕くストーンクラッシャーなどの機械設備を導入した。その後、厚生棟の建設や外構工事を進め、一連の施設が今月完成した。総事業費は約5億円。
 野菜集出荷施設は一足早く4月下旬に稼働を開始している。従業員は10人(社員4人、役員6人)が常勤で、必要に応じてパートを雇う。
 園芸メガ団地、産地パワーアップの事業実施期間は19年度から21年度までの3年間。作付面積は本年度が92ha(コメ80ha、ネギ5ha、キャベツ2ha、大豆5ha)。21年度は120ha(コメ84ha、ネギ13ha、キャベツ3ha、大豆20ha㌶)を計画し、ネギは単独の経営体では県内最大規模となる。ネギとキャベツを合わせた販売目標額は1億2000万円。
 竣工式には県、市、JAの関係者、設計施工業者など約30人が出席。来賓の児玉一市長が「柳沢理事長を先頭に力を合わせて鹿角農業をリードして」、鹿角地域振興局の岡崎佳治局長は「第2、第3の末広ファームの出現に期待したい」と期待を述べた。
 柳沢理事長は「来年度は今まで経験したことのない経営面積となる。目標達成に向けて努力したい」と決意。また「今後、社員や経営面積を増やし、地域を活性化させたい」と意欲を語った。

コロナ禍の初詣 人出見込み対策へ 北鹿の神社や寺院 分散参拝の周知検討 対人距離確保へ準備

2020-11-26
初詣の対人距離確保に向けて準備を進める大館八幡神社(大館市字八幡)
 新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中、初詣に向けて北鹿地方の神社や寺院は感染防止対策に頭を悩ませている。三が日を避ける「分散参拝」への協力呼び掛けや対人距離の確保、「除夜の鐘」突きの手指消毒など対策の徹底に向けて検討を進めている。不特定多数の人が触れる物は取り外しも視野に入れており、この年末年始は例年とは異なる光景が広がりそうだ。
 大館市中神明町の大館神明社(佐藤文人宮司)では例年三が日に1万人以上の人出が見込まれるため、感染防止対策に気を配る。縁起物を頒布する授与所では巫女(みこ)らにマスクを着用してもらうほか、金銭受け渡しの際に直接手が接触しないよう手袋の着用も検討する。不特定多数の人が触れることになる拝殿前の鈴は取り外すことも視野に入れ、手水舎にはひしゃくを置かない予定。大みそかから元日にかけては参拝客が長い列を作るため、佐藤宮司は「なるべく日にちをずらしてお参りしてもらうように周知したい」と話す。
 同市字八幡の大館八幡神社(福原良英宮司)も対策に気をもむ。「帰省客もいると思うので、対応を試行錯誤している」と福原宮司。参道に約2㍍おきに人工芝のマットを敷き、間隔を空けて並んでもらうよう促すほか、一方通行を誘導する順路も明示して対人距離の確保に努めるという。縁起物の頒布所では担当者のマスク、手袋着用を徹底し、消毒液も各所に置く。「頒布所の時間制限も検討しており、3密にならないよう互いに気を付けて三が日を過ごせれば」と考える。
 鹿角市指定有形文化財の梵鐘(釣り鐘)を有する同市花輪の長年寺(松井直行住職)では、対策を徹底した上で参拝客に鐘楼堂を開放し「除夜の鐘」行事を行う予定。例年は大みそかから100人以上が列を作るだけに、地元町内会と協力して対人距離の確保、手指消毒を求めることを検討している。参拝客にはマスク着用を呼び掛ける考えで、例年通りに飲食物の振る舞いが実施できるかどうかも含めて今後詳細を詰めていく。松井祐司副住職は「密にならないよう感染対策を徹底したい」と話している。

期日前投票始まる 上小阿仁村長選 検温、消毒、マスク コロナ対策万全期す

2020-11-26
上小阿仁村長選挙の期日前投票(村開発センター)
 中田吉穂村長の死去に伴って24日に告示された上小阿仁村長選挙(29日投開票)の期日前投票が25日、村開発センターで始まった。入り口での検温や手指の消毒など、新型コロナウイルスへの対策を万全にした上での実施。ほとんどの有権者がマスクを着用して訪れ、意中の候補への1票を投じていた。
 村長選挙に立候補したのは、届け出順に前職で返り咲きを狙う農業の小林悦次候補(66)=五反沢字五反沢=と、前村議会議長の新人で会社員の小林信候補(59)=小沢田字釜渕=の、いずれも無所属の2人。2011年以来となる一騎打ちの戦いを繰り広げている。
 期日前投票は25日から28日(午前8時半から午後8時)まで、村開発センターで行われる。村長選挙では、投票用紙にあらかじめ記載された立候補者の氏名の上に「◯」をつける「記号式投票」が採用されている。ただし、期日前投票や不在者投票では、候補者の氏名を記入する自書式投票となる。
 今回の選挙では、新型コロナウイルスへの対応を万全にすることが求められた。入り口には検温のための装置と手指消毒用のアルコールを設置したほか、投票管理者と立会人、選挙事務従事者はそれぞれ、フェースシールドとマスクなどを着用した。
 また、記載台は間隔を広げて置かれ、一定の時間ごとに消毒。記入用の鉛筆は受付時に手渡され、記入後は回収して消毒するなど、できる限りの感染予防対策に取り組んでいる。
 村選挙管理委員会は「投票所には、マスクを着用して来てほしい」と呼び掛け。29日の投票日についても、各投票所で同様の対策を取ることにしている。

前職・新人一騎打ち 上小阿仁村長選 11年以来 5日間の選挙戦始まる

2020-11-25
候補者の演説を聴く有権者(上小阿仁村)
 中田吉穂村長の死去に伴う上小阿仁村長選挙が24日、告示され、前職と新人が立候補を届け出た。前回から1年7カ月しか経過していない中での村長選挙は、一騎打ちによる戦いが確定。投票日の29日に向けて、5日間の選挙戦に突入した。
 立候補したのは、届け出順に前職で返り咲きを狙う農業の小林悦次候補(66)=五反沢字五反沢=と、前村議会議長の新人で会社員の小林信候補(59)=小沢田字釜渕=の、いずれも無所属の2人。前回の19年4月、前々回の15年4月はいずれも三つどもえ戦だったことから、一騎打ちは11年の選挙以来となる。
 前職の小林悦次候補は午前9時半から、沖田面字屋布の選挙事務所前で開いた出陣式に臨み、支持者ら約120人を前に「村長不在の非常事態を早急に正常化する。村長の経験を生かし、すぐ対応できる。人に優しい健康で安心して生活できる村をつくる」と訴えるとともに「新型コロナの経済対策として、村民に第2弾の給付金支給を検討したい。年金生活者への支援、インフルエンザ予防接種無料化、森林整備支援にも取り組む」などと述べた。
 新人の小林信候補は午前9時半から、事務所を置く小沢田地区の小沢田公民館前で出陣式を開催。集まった約60人の支持者を前に「村にとって危機的状況の中、混迷を起こした人に村政を任せていいものか。立て直すには、住民と行政、議会が一つになることが大切。前進させたい」と訴えながら「高齢者の生活支援を充実させる。企業や県と連携して働く場をつくる。県との信頼関係をつくり直し、若者が来る環境をつくっていく」などと呼び掛けた。
 村選挙管理委員会が23日現在でまとめた有権者数は2033人(男974人、女1059人)。期日前投票は25日から28日まで、上小阿仁開発センターで行われる。時間は午前8時半から午後8時まで。
 29日は午前7時から午後7時(八木沢は午後6時)まで、村内8カ所で投票が行われ、午後8時から村健康増進トレーニングセンターで開票。午後9時までには、大勢が判明する見通しだ。
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大館市とアールビーズ スポーツ連携協定を締結 県内初 健康増進、イベントなど助言

2020-10-31
スポーツ連携協定を結んだ福原市長㊧と橋本社長(市役所)
 大館市は30日、ランニング専門誌「ランナーズ」を発行するアールビーズ(本社・東京、橋本治朗社長)とスポーツ連携協定を結んだ。県内では初めてで、健康増進やイベントの助言など、スポーツ振興に関わる事業を包括して進めていく。市役所で締結式を行い、福原淳嗣市長は「まちづくりの一助になると確信している」と述べた。
 協定はスポーツを通じた健康増進や習慣化、地域のスポーツイベントへの助言、提言、障害者スポーツの振興などを両者が連携して取り組むもの。同社が全国でスポーツタウンづくりを進めるプロジェクトの一環で、現在56の自治体と協定を結んでいる。官民のスポーツ情報をまとめたスポーツタウンサイトを構築し、アプリと連動することで地域住民とのスポーツコミュニティーづくりを目指す。同日、ホームページ「スポーツタウン大館市」を開設した。
 市は2018年から、山田記念ロードレース大会のエントリー管理に同社が運営するランニングポータルサイト「RUNNET(ランネット)」を採用。これを縁に、協定の提案を受けた。市は、全国のランナーなどと目標走行距離を目指す同社のイベント「オクトーバーラン&ウオーク」に今年初めて参加している。
 締結式には福原市長、橋本社長ら関係者が出席。両者が協定書に署名した。福原市長は「東京五輪、パラリンピックに向け、スポーツを文化にする機運が高まっている中、市でも(スポーツ振興に)本気になって取り組んでいる。媒体を通し、スポーツと暮らしをつなげているアールビーズとの連携は、まちづくりの一助になると確信している」と述べた。
 橋本社長は、1975年に同市出身の山田敬蔵さんが出場したボストンマラソンを取材したことをきっかけに「ランナーズ」が生まれたことなど、同市との縁を紹介。山田記念ロードレース大会との関わりも深めていきたいとしながら「コロナ禍で地域が注目されている。スポーツツーリズムを通して街の活性化につなげていければ。締結を機に、健康づくりにつながる交流を一緒に進めていきたい」などと話した。

北鹿の2人に大臣賞 木村さん(鹿角市)、藤盛さん(大館市) 県種苗交換会 横手で開幕

2020-10-31
約1200点の農産物が並べられた県種苗交換会の展示会場(横手体育館)
 第143回県種苗交換会が30日、横手市で開幕した。新型コロナウイルス感染防止のため出品数を制限するなど異例の状況下での実施となったが、生産者が丹精込めて育てた約1200点の農畜産物が出品された。審査の結果、木村光夫さん(鹿角市)のリンゴ「秋田紅あかり」、藤盛久登さん(大館市)のダリア「NAMAHAGEプリティ」が農林水産大臣賞に選ばれた。
 「横手から つなぐ食農 未来へと」をキャッチフレーズに横手市で9年ぶりの開催。新型コロナ感染防止のため期間が短縮され、多くの人が訪れる農業機械化ショーなど一部イベントは中止となった。
 横手体育館前で行われたオープニングセレモニーでJA秋田中央会の斉藤一志会長は「キャッチフレーズにふれ、明治から続く交換会がウィズコロナ時代においても未来へつながっていくものと確信した。農業の祭典を通じて多くの人に本県農業の底力を感じてもらい、食と農への理解がますます深まることを期待する」などと述べた。
 出品された農産物は、水稲51点、畑作物・工芸作物150点、果樹206点、野菜392点、花き195点などの計1204点。新型コロナ対策として間隔を設けた展示にするため、例年の約2000点より少なくなったが、会場には午前中から多くの人が訪れ、丹精込めて育てられた農産品をじっくりと観賞していた。
 会期は例年より2日短い11月3日までの5日間。メイン行事の談話会は、県やJAグループが力を入れている「シイタケ」をテーマに31日、よこてシャイニーパレスで開催。協賛会場の横手体育館向かい駐車場では農工商フェアなど、秋田ふるさと村第3駐車場では物産販売展などのイベントが行われる。

「技術力向上が見込める」 鹿角スキー国体 組織委が競技会場視察

2020-10-31
飛躍の会場を視察する組織委員ら(花輪スキー場)
 第76回国民体育大会冬季大会スキー競技会(来年2月18~21日)の組織委員会は30日、鹿角市の花輪スキー場で視察を行った。委員や実行委員ら約25人が各競技場で安全確認などを実施。全日本スキー連盟の若月等常務理事は「良い意味で難度の高いコース。選手たちの技術力向上が見込める」と手応えを感じていた。
 同スキー場は、距離、飛躍、大回転の各種目を1カ所で行える全国有数の会場。本年度の国体でも全競技を実施することから、安全確認や選手の動線を確保するため視察が行われた。
 この日は、組織委員や事務局の約25人が各競技場を見て回った。飛躍の会場では、安全確保のため主に選手の動線を確認。距離会場では関門の設置位置など、大回転会場では人工降雪機の位置や状態、スタートとゴールラインの位置について確認した。
 このほか表彰式の会場やプレスセンター、記録本部などが設置されるアルパスの内部も視察した。
 若月常務理事は「コンパクトで会場へのアクセスも容易。コースの難度も高く、技術力向上につながるはず」と手応えを実感。「コロナの関係で経験したことのない大会となるが、選手たちも国体には思い入れがあり、開催する意義は大きい。しっかりと対策を講じていきたい」と話した。

日沿道蟹沢―空港 鷹巣西道路開通へ 12月13日午後3時 残すは二ツ井今泉道

2020-10-30
県道下を通過し鷹巣西道路へ伸びる接続区間(北秋田市脇神)
 国土交通省能代河川国道事務所は29日、日本海沿岸東北自動車道(日沿道)を構成する鷹巣大館道路の大館能代空港インターチェンジ(IC、北秋田市)から鷹巣西道路の蟹沢ICまでの区間を12月13日午後3時に開通すると発表した。開通区間5・3㌔は自動車専用道路となり、翔鷹大橋周辺の既存道路活用区間を通って同市今泉の国道7号とつながるほか、将来的には現在建設中の二ツ井今泉道路と接続する。
 鷹巣大館道路の接続区間と鷹巣西道路は、それぞれの工事を進める県と能代河川国道事務所が2020年度内の開通予定を発表していたが、工事が順調に進み年内の開通見通しが立った。
 このうち鷹巣大館道路と鷹巣西道路の接続区間(延長1・7㌔)は能代河川国道事務所が事業を行っており、空港ICが開通した18年度に着手。鷹巣大館道路から西に延伸し、県道川井堂川線の地下に設置された「ボックスカルバート」と呼ばれるトンネル型の構造物を通過して鷹巣西道路へと接続する。
 県が施工する同市脇神―今泉間の鷹巣西道路(延長約5・25㌔)は、現在の道路を活用する方針で12年に事業化され、14年度から工事を進めている。伊勢堂岱遺跡周辺は景観に配慮し、新たなバイパスが現在の県道と秋田内陸線下を通る。蟹沢IC周辺は現道の道幅を広げている。
 鷹巣西道路に設置される2カ所の新ICは、23日に「伊勢堂岱」「蟹沢」の名称が発表された。仮称としていた「緑ケ丘」を、地元の要望を受けて伊勢堂岱遺跡にちなんだ名称に変更している。
 同事務所は、日沿道の延伸で冬期間の入り込み観光客数が増加傾向にあるとしており、蟹沢ICまでの開通による観光周遊エリアの拡大を期待。このほか県北地域への企業進出や、災害時に国道7号の通行止めとなった場合の迂回(うかい)路が確保されるなどの効果があるとしている。
 今回の開通区間は自動車専用道路となるため歩行者・自転車、軽車両、二輪車(125㏄以下)は通行できない。蟹沢ICから翔鷹大橋を通り、国道7号と交わる今泉交差点までの区間約1・65㌔は既存道路の活用区間。工事の時期は未定だが、23年度に開通予定の二ツ井今泉道路(延長4・5㌔)と接続する今泉IC(仮称)が設置される予定。
 蟹沢IC~大館能代空港IC間の開通当日は同市鷹巣の鷹巣小学校体育館で開通式典を行う。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、関係者のみとし、一般参加は取りやめる。

 
 

偉大な作曲家しのぶ 北秋田市 成田為三の命日 没後75年 墓前で合唱

2020-10-30
成田為三の墓前で行われた演奏会(北秋田市の龍淵寺)
 北秋田市出身の作曲家・成田為三の命日に当たる29日、同市米内沢の龍淵寺で墓前演奏が行われた。あいにくの雨模様となったものの、地元の合唱団など約50人が参加。「浜辺の歌」や今年で制定から90周年となる「秋田県民歌」などを墓前で歌い上げ、功績をたたえた。
 成田為三は1893年、旧森吉町米内沢生まれ。東京音楽学校で作曲を学び、「浜辺の歌」をはじめとする数々の名曲を生み出した。1945年10月29日に死去し、同寺に眠っている。演奏会は1957年から始まり、現在は地元の合唱団が参加して続けられている。
 没後75年となった今年は、新型コロナウイルスの感染拡大防止を図る観点から参加の呼びかけを森吉地区だけにするなど、規模を縮小。浜辺の歌音楽館少年少女合唱団、コール・もりよしのほか、関係者らが、遺影の飾られた墓前に集まった。
 演奏に先立ち、奥山亮修住職が読経し、参加者の代表らが焼香。少年少女合唱団が「浜辺の歌」、コール・もりよしが「ほろほろと」を披露したあと、参加者全員で1930年10月30日に制定された「秋田県民歌」を合唱。「山水皆これ、詩の国秋田」と歌い上げ、ふるさとの偉大な作曲家をしのんだ。
 少年少女合唱団の泉谷優奈さん=森吉中3年=は「先生への感謝の気持ちを込めて歌った。雨が降ったけど、良い歌が届けられたと思う」などと話した。
 
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