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大館 BDF利用が増加傾向 18年度2万3千㍑販売 工房JOYさあくる

2019-09-17
回収した廃食用油をBDF製造工場に運ぶ職員ら(大館市片山町)
 大館市片山町のNPO法人・工房JOYさあくる(鈴木千里理事長)が製造したバイオディーゼル燃料(BDF)の利用が増加傾向にある。家庭や飲食店などで出る使用済みの植物系食用油を再利用したもので、2018年度の販売実績は前年比899㍑増の2万3175㍑だった。軽油の代替燃料となり、地球温暖化の原因になる二酸化炭素(CO2)の発生を抑制する効果があるとして、鈴木理事長は「もっと利用者を増やして環境に優しいまちを実現したい」と意欲的だ。
 18年度は市内や北秋田市などから廃食用油8万5205㍑を回収。前年度より1534㍑減少したものの、販売数量は2年連続で増加した。回収量に対するBDF販売量の割合は27・2%で前年を1・5㌽上回った。
 本年度も8月末時点で1万7982㍑を販売し、前年同期(1万6998㍑)より984㍑多い。
 BDFを利用しているのは二井田真中地区コミュニティバス3台と市公用車2台、ごみ収集車2台、個人の乗用車1台のほか、法人が今年8月に導入した廃食用油回収用の小型トラック1台。これまで軽トラックで回収していたが、一度に運ぶ数量が限られ途中で引き上げるケースもあったことから、3・5倍の油を積み込める中古車両を購入した。
 植物系食用油は原料の菜種などが成長時の光合成でCO2を吸収するため、車からCO2が出ても相殺される。ディーゼルエンジンで動く乗用車やトラックだけでなく、重機や農機具、自家発電機などにも活用できることから、鈴木理事長は「今のところ軽油より安価なので経済的なメリットもある。温暖化が心配される中、BDFに興味を持ってほしい」と広く利用を呼び掛ける。
 BDF製造は07年10月にスタートし、12年11月に製造装置を更新。1回当たり230㍑の廃食用油を処理し、200㍑のBDFを精製する。需要に合わせているため、生産能力は月1000㍑以上の余裕があるという。冬期間は低温で固まりやすいため製造を休止し、装置の点検修理に充てている。
 法人は、廃食用油の回収などを行う知的障害者通所作業所の利用者も募集している。問い合わせは法人(☎0186・49・6355)。

鹿角市民アンケート 力入れてほしい施策 「医療体制の充実」トップ

2019-09-17
 鹿角市は、本年度の市民アンケートの結果をまとめた。設問のうち「もっと力を入れてほしいと感じる施策」の1位は、前年度に続いて「地域医療体制の充実」。一方、「効果が得られていると感じる施策」は前年度まで5年連続で1位だった「子育て支援の充実」が2位に下がった。市は出産取り扱い機能の大館集約などが影響しているとみており、「子育て支援と医療体制の充実の両面を確保していくことが必要」と分析している。
 調査は18~74歳の市民700人(無作為抽出)を対象に5月30日から6月14日まで行い、68・6%(2018年度70・7%)に当たる480人から回答票を回収した。
 設問は自由記入を含む全14。このうち市の施策で「効果が得られていると感じるもの」(36施策から五つ選択)の上位は①観光の振興105人②子育て支援の充実93人③健康づくりの推進82人④高齢者福祉の充実81人⑤鹿角ライフの促進(移住定住)62人―。
 「観光の振興」は観光分野の施策の展開により、18年度は観光客数や宿泊客数の増加などの効果が表れており、前年度の8位から大幅に順位を上げた。
 前年度まで5年連続1位だった「子育て支援の充実」は順位を一つ下げたが、市は「出産や小児科等の充実を望む市民ニーズの増加が影響している」とみている。このほかの3施策は18年度に続いて5位以内に入った。
 「もっと力を入れてほしいと感じる施策」(36施策から五つ選択)の上位は①地域医療体制の充実133人②商店街の活性化102人③雇用の安定89人④学校教育の充実79人⑤地域産業の活性化64人⑤公共交通の確保64人―。
 「地域医療体制の充実」を選んだ人が2年連続で最多となった。市は「特に30代、40代の女性層で産科医の確保と小児科の充足を望む声が最も多く、今後の医療体制を不安に思う意見が多数あった」とし、子育て支援と医療体制を合わせた取り組みの必要性に言及している。
 「商店街の活性化」は17、18年度の3位から2位に浮上。「公共交通の確保」は前年度の13位から急上昇しており、対策が求められている。
 このほか「中心市街地の環境に満足している市民の割合」は52・9%(18年度49・1%)、「男女の地位が平等になったと感じている人の割合」は27・3%(同25・9%)、「1年間に芸術鑑賞に親しんだ割合」は41%(同34・9%)、「鹿角に愛着を持っている人の割合」は63・1%(同69・3%)などだった。

鳳鳴がサヨナラ勝ち 秋季全県高校野球 大曲工下し8強入り

2019-09-17
9回2死二塁、適時打でサヨナラの本塁を踏む鳳鳴の柳沢(八橋球場)
 第3日の16日は秋田市のこまち、八橋両球場で2回戦4試合を行った。北鹿勢は、終盤に集中打を浴びせた大館鳳鳴が大曲工業に7―6で逆転サヨナラ勝ちし、8強入りを決めた。第4日の17日は両球場で準々決勝を行う。鳳鳴はこまちで明桜と対戦する。
 ◇2回戦  【八橋球場】
大曲工業 001302000  6
大館鳳鳴 020000023× 7

 ▽二塁打=竹村、齊藤颯(曲)、富樫、柳沢、藤盛(鳳)▽併殺=鳳鳴1▽暴投=鳳鳴1▽捕逸=鳳鳴1
 最大4点差を追いかけた大館鳳鳴は8、9回の集中打で追加点を奪い、大曲工業に逆転サヨナラ勝ちを収めた。
 2回に2安打と四球で1死満塁の好機をつくると、松澤が右前に適時打を放って先制。さらに併殺崩れの間に追加点をあげて計2点を奪った。
 しかし3回に1点を返され、4回には2死から3連打と守備の乱れで一気に逆転された。6回にも2点を追加された。
 4点を追いかける展開のまま試合は終盤へ。鳳鳴は8回に長短3安打で2点を返すと、9回には2本の内野安打で1死二、三塁の好機をつくり、内野ゴロの間に1点を奪うと、柳沢、奥村が連続適時打を放って試合を決めた。
 鳳鳴・齊藤広樹監督の話 ミスで苦しい展開になったが、攻撃面でやるべきことができた。(明桜戦に向け)細かいミスを修正したい。

秋田杉の故郷、世界に発信 大館産集成材 五輪選手村の建材に 出荷式に競歩の小林選手も

2019-09-16
出荷する木材の前で記念撮影する参加者(秋田グルーラム釈迦内工場)
 2020年東京五輪・パラリンピックで選手村内の交流施設「ビレッジプラザ」建築に使われる大館市産秋田杉集成材の出荷式が15日、同市の秋田グルーラム釈迦内工場で行われた。集成材は施設玄関口の梁(はり)などに使用される。同市出身で、陸上競技競歩で五輪出場を目指す小林快選手(26)=新潟アルビレックスランニングクラブ=も参加し、母校・大館東中、桂城小の陸上部員から激励を受けて士気を高めた。
 大会組織委員会が建設に国産材を活用して大会の機運を盛り上げようと、「日本の木材活用リレー~みんなで作る選手村ビレッジプラザ~」と題したプロジェクトを展開。全国63の自治体から無償で借り受けた木材を使用して建設する。本県では大館市と秋田県が参加する。
 大館からは、市有林や市内の国有林から切り出された秋田杉を集成材加工した約30立方㍍を提供する。秋田グルーラムで加工し、施設の玄関口部分の梁や床材、フェンスとして活用される予定となっている。
 式には約60人が参加。福原淳嗣市長が木材に「秋田県大館市」の焼き印を押し、「秋田杉の故郷大館をアスリートを介して世界に発信したい」とあいさつした。
 出席した小林選手は、17年の世界陸上競技選手権男子50㌔競歩で銅メダルを獲得。東京五輪参加標準記録をすでに突破している。「五輪の場に大館の木材が使われることは、地元を近くに感じて心強いと思う。10月27日に山形県で開かれる選考会で優勝すれば五輪出場が内定する。そこに向け、今日いただいた応援を力に変えて頑張る」と決意を述べた。
 後輩を代表して齋藤夏海さん(桂城小6年)と金澤悠陽さん(大館東中3年)が「五輪に向けて厳しい戦いが続くと思うが、けがに気を付けて頑張ってほしい」などと激励し、部員のメッセージを寄せた国旗を手渡した。
 東京中央区晴海の建設地へ10月上旬まで4回に分けて出荷。大会後には解体された木材が市に返還され、公共施設などで「レガシー(遺産)」として活用される。

「イケメンマタギ」お披露目 北秋田 地域のイベントPRへ

2019-09-16
「イケメンマタギ」として活動するフィリップさん、櫻井さん、阿部さん、サマナンさん(北欧の杜公園、左から)
 北秋田市内の団体や企業有志で組織する「やってみよう!北秋田」(北秋田地域素材活用推進協議会・澤田吉弘会長)は、阿仁マタギのPR活動に参加して地域のイベントを盛り上げることを目的とした「イケメンマタギ」を選考した。15日に同市の北欧の杜公園でお披露目会が行われ、一般公募で志願した外国人や移住者など5人が紹介された。
 協議会は、市の地域素材をPRして地域活性化につなげようと設立。初年度の今年は阿仁マタギのPR活動に取り組み、マタギの衣装を着て市内を歩いてPRする「市民マタギウオーク」を実施してきた。
 「イケメンマタギ」は、今後の活動を一緒に取り組む仲間を探そうと、7月ごろから市内外問わず18歳以上の男性を対象に公募。九島サマナンさん(26)=カンボジア出身・秋田市在住=、藤井智希さん(30)=大館市白沢=、チョールトン・フィリップ・マーティンさん(49)=オーストラリア出身・北秋田市阿仁水無在住=、阿部克也さん(27)=大館市軽井沢=、櫻井謙介さん(31)=大館市清水町=の5人が選ばれた。
 お披露目会は北欧の杜公園で行われたフローラルフェスタ内で実施し、欠席の藤井さんを除く4人が紹介された。4人は「マタギを知ってカンボジアの人に教えたい。一緒に頑張りたい」「観光を盛り上げたいと思い応募した。よろしくお願いします」などと意気込みを語った。
 4人には委嘱状と副賞の目録が手渡された。選ばれた5人は国内外からの移住者が主で、澤田会長は「英語もできるイケメンマタギが参加してくれた。皆さんも地域のPR活動に参加してもらえたら」と、マタギウオークへの参加も併せて呼び掛けた。
 団体とイケメンマタギの5人は、10月末まで市内外で行われるイベントに参加。マタギの衣装を着て合川駅前秋まつりや本場大館きりたんぽまつり、内陸線ごっつおまつりなどで観光客を出迎える。活動期間は未定。
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鹿角市9月議会 社協の移転新築に補助 一般会計 補正額は2億3千万円 30日に開会

2019-08-28
 鹿角市の9月定例議会は今月30日開会する。上程予定の議案等は、市社会福祉協議会の移転先となる地域福祉拠点施設の整備支援事業補助金や、「ふるさとかづの応援寄付推進事業」(ふるさと納税)の返礼品購入費などを盛り込んだ2019年度一般会計補正予算案、鹿角花輪駅前広場整備工事の請負契約締結案など17件。
 一般会計補正予算は歳入歳出それぞれ2億3654万円を追加し、総額を181億2435万円とするもの。財源は事業に関連する国・県支出金、まちづくり基金などを充当する。
 歳出のうち地域福祉拠点施設は、福祉保健センター内にある社協の事務所が手狭になってきたため、県道をはさんだ向かい側に移転新築するもの。市が補助金として5000万円を交付する。
 拠点施設は2階建て。社協事務所のほか、生活困窮者自立支援・権利擁護センター、多世代交流スペース、居宅介護支援事業所、訪問介護事業所、花輪・尾去沢地域包括支援センターなどを配置する計画。年度内の完成を目指す。
 ふるさと納税は寄付件数が当初の想定を上回る見込みで推移しているため、寄付者に対する返礼品の購入費やふるさと納税サイト利用料などの経費計4965万円を追加する。
 10月からの幼児教育・保育の無償化に伴い副食費の保護者負担を軽減するため、私立保育園への補助金144万円、私立幼稚園への補助金56万円を計上。
 福士川改修関連指導整備事業では、県が事業の早期完成を図るため市道2路線の道路整備工事等を前倒しで実施することにしたことから負担金1200万円を追加する。
 

虎毛は「誉」、白毛は「翔和」 大館市 秋田犬の名前決定 10月下旬から飼育へ

2019-08-27
 大館市が新たに飼育する秋田犬2匹の名前が決まった。いずれも雌で、虎毛が「誉(ほまれ)」、白毛が「翔和(とわ)」。応募数200件以上の中から選考された。7月1日に着任した3期目の地域おこし協力隊が10月下旬から飼育する予定で、秋田犬の里での展示に向けて準備を進める。
 名前は8月1日から15日まで一般公募し、241件の応募があった。市や秋田犬保存会、秋田犬ツーリズムの関係者らで選考会議を開き、2匹の名前を決定した。採用された応募者の名前は非公表。
 2匹は6月26日生まれの姉妹。名前の由来は誉が「誉れ高き秋田犬らしい強さと美しさを兼ね備え、活躍してほしい」、翔和は「翔ぶ(活躍する)と平和や令和の『和』を組み合わせたもので、永遠の『とわ』と同じ発音で長く活躍してもらいたい」としている。
 大館市は秋田犬を基軸に観光施策推進を図ろうと、2016年に秋田犬を飼育する地域おこし協力隊2人を採用し、秋田犬の「飛鳥」と「あこ」を飼育。18年には2期目の隊員2人が着任し、「勝大」と「おもち」を飼育している。これまで、JR大館駅前の「秋田犬ふれあい処」などで活動。4月に秋田犬の里がオープンしてからは、秋田犬展示室で来館者と交流している。「飛鳥」と「あこ」は隊員と共に今月いっぱいで任期が終了する。
 9月以降は4匹体制で活動。新たな2匹は現在、青森県内でトレーニングを積んでおり、10月下旬からの飼育を目指している。福原淳嗣市長は「日本らしい名前。飛鳥、あこのように活躍してほしい」とコメントした。
 
虎毛の「誉」
白毛の「翔和」

なるか「世界遺産のまち」 鹿角市 ユネスコ登録 毛馬内盆踊りも目指す

2019-08-27
 国の重要無形民俗文化財に指定されている鹿角市の毛馬内盆踊りなど全国33の民俗芸能の保存団体でつくる「全国民俗芸能『風流(ふりゅう)』保存・振興連合会」が設立され、ユネスコ無形文化遺産登録を目指している。今後、市内の世界遺産級の文化財は四つに増える可能性があり、児玉一市長は26日に開かれた定例会見で「世界遺産のまち」として相乗効果などに期待を示した。
 「風流」は太鼓、笛、鉦などのはやしの演奏や歌に合わせて集団で踊る民俗芸能。同連合会は、風流の保存・振興、会員相互の交流促進、地域活性化などを目的に今年2月に設立された。
 正会員は毛馬内盆踊り保存会(勝又幹雄会長)など21都府県の国重要無形民俗文化財の風流保存団体33団体。ユネスコ遺産登録は最短で2022年11月を目指している。
 鹿角市内では大日堂舞楽と花輪ばやしがユネスコ遺産に登録済み。21年に世界文化遺産登録を目指している大湯環状列石に加え、毛馬内盆踊りがユネスコ遺産に登録されれば同市は四つの世界遺産を持つことになる。
 児玉市長は「世界遺産のまち」への期待をにじませながら「これらの文化財をどう生かすかが重要になる」との認識を示した。
 このほか、毛馬内盆踊りが「ふるさと葛飾盆まつり」(9月7日・東京都葛飾区)に初出演することを報告し、誘客につなげたい考えを強調。当日は観光物産ブースで鹿角市の魅力をPRするほか、翌日には毛馬内盆踊り保存会と葛西囃子保存会との交流会も予定している。
 

東京五輪・パラ 県提供のスギ材に塗装 鷹巣技術専門校と秋田北鷹高

2019-08-27
秋田杉の合板に塗料を塗る鷹巣技術専門校生(旧合川高校)
 東京オリンピック・パラリンピック関連施設の建設に使用される県産材の塗装作業が26日から4日間の日程で、北秋田市下杉の旧合川高校で行われている。初日は県立鷹巣技術専門校の生徒が参加し、施設の外壁となる合板に塗装を施す作業に取り組んだ。
 県は、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック競技大会の組織委員会が全国各地から提供を受けた木材を使用して建物を建設する「選手村ビレッジプラザ建設プロジェクト」に参加している。県産材を組織委に提供するにあたり、五輪開催を支える取り組みへの参加を通じて林業や木材産業に対する関心を高めてもらおうと、学生に加工や塗装作業への協力を依頼した。
 旧合川高体育館を会場に、29日まで鷹巣技術専門校と秋田北鷹高校の生徒計20人が参加。大仙市の県有林から生産した秋田杉の丸太を加工して製造した縦90㌢、横168㌢、厚さ15㍉の合板約150枚の塗装作業を担当した。
 初日は専門校の住宅建築科の2年生2人と職員が作業にあたった。合板は選手たちの交流施設として利用される選手村ビレッジプラザ(東京都・晴海)の外壁に使われる予定のため、撥水(はっすい)性に優れた透明な塗料を合板の両面へ丁寧に塗っていった。最後に「秋田県」と記されたスタンプ印を押して完成させた。
 生徒の大坂翔太さん(19)は「オリンピックの施設に秋田杉が使われるのは誇らしいこと。選手が快適に過ごせる施設になるよう、塗り残しなくきれいに仕上げたい」と話していた。
 出来上がった合板は9月上旬ごろに専門業者へ出荷する予定。
 

東京パラリンピック 大館で1年前イベント 選手も参加 競技体験し関心高める

2019-08-26
開会セレモニーで気勢を上げる関係者や田口選手(右から3人目)ら(タクミアリーナ)
 2020年東京パラリンピックの開幕まであと1年となった25日、大館市は記念イベント「Road to GOLD」を同市のタクミアリーナで開いた。パラリンピック出場を目指すゴールボール男子日本代表の田口侑治選手(28)やプロバスケットボールBリーグ1部(B1)・秋田ノーザンハピネッツ(NH)の選手2人によるトークショー、パラスポーツ体験を用意。市民ら約200人が来場し、アスリートと触れ合いながら競技について理解を深めたほか、大会への関心を高めた。
 市では9~10月に、パラリンピック出場が見込まれるタイのボッチャ・陸上競技両代表チームの事前合宿を受け入れることが決まっており、タイチーム応援の機運醸成につなげようとイベントを企画。東京五輪・パラ組織委員会から「東京2020応援プログラム」として認証を受けた。
 開会セレモニーに続き、田口選手、秋田NHの中山拓哉選手(25)と伊藤駿選手(29)によるトークショーを実施。田口さんは先天的に目に障害があり、「仕事では難しさを感じることもあった」と明かした。目隠しをして鈴の入ったボールを投げ合うゴールボールの魅力について「目の情報がない中で、音や声を頼りに感覚を研ぎ澄ませるスポーツ。激しさもあり面白い」とPRした。
 続いて、秋田NHの両選手や高校生らが田口選手から教わりながらゴールボールに挑戦。「しゃがんで耳を近づけ、体の正面でボールを受け止めて」などと助言を受けた。田口選手が技術を披露する場面もあり、来場者から歓声が上がっていた。
 菅原美歩柚(みふゆ)さん(国際情報高1年)は「全く見えず怖いし、思うように体が動かない。(目隠しをして)思いっきり体を動かす田口選手がかっこいいと思った」と話した。
 会場にはタイの民族衣装や菓子を並べたコーナーも設けられた。ゴールボールのほか、ブラインドサッカー、ボッチャの体験も用意され、家族連れらが汗を流した。
 タイの事前合宿地となった市では、受け入れ準備が進んでいる。市と連携してモスバーガー大館中道店では9月から、タイ語のメニュー表も用意される。市教委スポーツ振興課は「大会まであと1年となり、企業との連携も増えてきた。さらに多くの市民に関心を高めてもらえるよう努めていきたい」としている。
 
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襲名披露公演 記念マカロン 小坂町の康楽館 13、14日 1000個限定販売

2019-07-10
1000個限定で販売される「記念マカロン」
 13、14の2日間、小坂町の芝居小屋・康楽館で開かれる二代目松本白鸚さん、十代目松本幸四郎さん親子二代の襲名披露公演「松竹大歌舞伎」を記念し、同町は、洋菓子などの製造・販売を手掛けるダロワイヨジャポン(本社・東京)と共同で、特製の「マカロン」を製作した。歌舞伎の象徴ともいえる「隈取り」などがマカロンに直接プリントされている。
 白鸚さんは、これまで康楽館での歌舞伎公演に3回出演しており、2006年11月には、歌舞伎の十八番である「勧進帳」の900回記念公演を演じるなど、康楽館の芸術文化活動に大きく貢献。今回の親子での襲名披露公演にあたり、町では「花を添えて盛り上げたい」(細越満町長)という思いがあった。
 記念マカロンは、秋田銀行地方創生総合アドバイザーの櫻庭英悦さん、昨冬のイベント「クリスマスマーケット」で焼き菓子「シュトーレン」の限定販売に協力してもらった菓子メーカー「不二家」、不二家が全額出資するダロワイヨジャポンによる連携で実現した。
 町役場で9日、記者会見が行われた。町長は「ダロワイヨジャポンはパリに本店を置く、世界的な会社の日本法人。製品は大変評判が高く、おいしいお菓子を製造する会社。さまざまなアドバイスをいただき、小坂町らしい素晴らしい商品を開発することができた」と述べた。
 フランス・パリ発祥の伝統菓子「マカロン」はダロワイヨジャポンの看板商品。吉岡友紀子社長は「歌舞伎とマカロンが合うのか悩んだ」と前置きした上で、「パリのオペラ座と康楽館の関係、和洋折衷の建物が今もあるこの町の伝統と、パリの伝統が歌舞伎という形で出会うのがおもしろいと思い、コラボが実現した」と紹介した。
 商品はマカロンが6個入りで金柑味、ショコラ味、抹茶味は歌舞伎の定式幕の3色を表現。吉岡社長は「色合いにこだわって作った。特に金柑味はお店でも販売しておらず、この色合いを実現するために作ったもの」と特別な商品であることを強調した。
 また、バニラ味などのマカロンには町のイメージキャラクター「かぶきん」や「康楽館」などをプリントし、「記念のお土産になるように仕上げた」(吉岡社長)。
 製造にあたり、松竹に足を運び、承諾を得たという。櫻庭さんは「松竹としても初めての取り組みで、知恵を出し合った。今回は、松竹に評価してもらったことが最大のポイント」と、松竹の全面的な理解に感謝した。
 記念マカロン(税込み1500円)は限定1000個。箱には白鸚さん親子の画像が施されている。両日とも午前9時から午後6時30分まで、康楽館正面入り口前の特設売り場で販売する。歌舞伎の観劇者以外も購入可能。

観光基本計画 中間評価、見直しへ 大館市 変化踏まえ「抜本的に」

2019-07-09
 大館市は本年度、観光基本計画の中間評価と見直しを行う方針だ。2016年度の策定以降に広域連携などの取り組みが始まり、議会からも「産業政策として明確な方向性を打ち出してほしい」と要望が出ていた。福原淳嗣市長は市議会6月定例会一般質問で「全庁を挙げて抜本的に見直していく」との考えを示した。
 計画期間は23年度まで8年間。基本理念は「匠と歴史の宝箱を発信」、基本方針として▽交流人口の拡大▽観光の産業化▽広域連携の促進―の3本柱を掲げた。施策目標は大館ブランドの向上、プロモーション(宣伝活動)力の強化、おもてなし体制の充実、広域観光地域づくりの機能追加、海外からの誘客拡大の5項目としている。
 観光入り込み客数は15年度188万人(うち訪日外国人586人)から19年度220万人(8000人)、23年度250万人(1万人)に増やし、経済波及効果は15年度206億円から19年度247億円、23年度278億円とする数値目標を設定した。
 6月議会の一般質問では「ここ数年の観光シーンの急激な変化に対応していない。方向性が不明瞭で、交流人口が増えるだけでは市民理解が得られないのではないか」として実効性ある計画への見直しを求め、市長が「4年目の本年度に中間評価を行い見直す」と答えた。
 見直しに当たっては、地域連携DMO(観光地経営組織)・秋田犬ツーリズムの設立や観光交流施設「秋田犬の里」オープン、3D(大館・函館・角館)連携、奥州藤原氏を縁とした交流など、計画策定以降に大きく変化した状況を反映させる必要があると判断。これまで築いた広域連携の中での位置づけや目標なども明確にしたい考え。
 施策については秋田犬を活用した情報発信、民間企業や各種団体と連携した受け入れ体制の整備などを基本とし、費用対効果や外部からの集客に伴う経済効果などを分析しながら具体化する。

エレックス極東 北秋田に研修センター 太陽光発電の保守・点検など 県の誘致企業に認定

2019-07-09
開設した研修センター(北秋田市脇神)
 電気設備のメンテナンスなどを手掛けるエレックス極東(本社・名古屋市、三宅正貢社長)は8日、北秋田市に「エレックス極東 鷹巣 再生可能エネルギー研修センター」を開設した。県の誘致企業となったことから同日、県産業労働部の妹尾明部長から三宅社長へ、誘致企業受入決定通知書が手渡された。
 同社は電気保安管理業務を主体として1963年に創業。管理体制が高く評価され、営業エリア拡大のための拠点開設を進めている。北秋田市では、脇神地内で2014年8月に太陽光発電所「燦ソーラー」を開設。16年6月には阿仁前田、17年4月には合川でも稼働させた。
 研修センターは、燦ソーラーに隣接する脇神字高森岱地内に開設。木造一部2階建て、延べ床面積122平方㍍の既存住宅をリフォームして事業所とした。
 小型無人航空機ドローンを活用したソーラー発電パネルの点検のほか、風力発電、バイオマス発電の管理やメンテナンスに関する社員向けの研修を行う。併せて県北地区におけるサービス拠点事業所としても活用する。創業時の従業員は5人、将来的には15人の雇用を見込んでいる。
 この日は開所式の神事に続き式典が行われ、来賓の津谷永光市長は「市の産業振興、地域の経済活性化につながることを大いに期待している」などとあいさつした。
 誘致企業の受入決定書を受け取った三宅社長は「研修センターを開設することで、県や北秋田市の雇用に少しでも力になれれば。今後、しっかりと実りある事業として展開していく」と述べた。

鹿角市の市税 前年度比で2%増 19年度調定額 所得の伸びなど要因

2019-07-09
 鹿角市は、市税の2018年度収入状況と2019年度当初賦課状況をまとめた。19年度の調定額は市民税(個人)が9億7000万円で2・52%、固定資産税が14億9000万円で2・28%それぞれ増加。納税者は減少しているものの、給与所得の伸びなどにより前年度を上回っている。
 まとめによると、19年度当初賦課状況は、市民税が1万4618人、調定額9億7568万6000円。固定資産税が1万4230人、14億9053万円。軽自動車税1万8680台、1億1475万3000円。
 前年度比で市民税は2400万4000円、固定資産税は3315万9000円、軽自動車税は211万3000円それぞれ増加。給与所得の伸びや建築、企業の設備投資が増加傾向にあることが要因とみられている。
 18年度収入状況は、一般税が調定額(現年度分)30億6222万円に対し、収入済み額が30億1211万円、収入率は98・36%。滞納繰り越し分を加えた収入率は90・09%。国民健康保険税は調定額(現年度分)6億6301万円に対し、収入済み額は6億2447万円、収入率は94・19%。滞納繰り越し分を加えた収入率は77・63%。

県北、令和初の優勝 接戦制し2年ぶり 県北5支部対抗将棋 勝ち点並んだ大館準V

2019-07-08
5支部を代表する20棋士が熱戦を展開(大館市中央公民館)
 北鹿新聞社主催の「第41回日本将棋連盟県北5支部対抗将棋大会」は7日、大館市中央公民館で開かれ、県北が2年ぶり5回目の優勝を飾った。前回王者の大館は、県北と得点が並ぶ大接戦を繰り広げたが、大会規定で準優勝となった。鹿角、能代、比内と続いた。
 大会は将棋の普及やアマチュアのレベル向上を目的に、1979年に始まった。第39回に比内が加わり6支部で戦ったが、前回から二ツ井が参加を見送り、再び5支部対抗となっている。県北各支部を代表する17~84歳の20棋士が4組に分かれてリーグ戦を展開した。
 得点(全勝で16点)は大館と県北がともに12点、3位鹿角9点、4位能代6点、5位比内1点。大館と県北は得点が同じとなり、最後は大会規定にのっとり、チームの年齢合計の高い順で順位が決まった。
 表彰式で運営委員長の小畑勝明・大館支部長は「優秀選手賞は出場最年少と最年長が獲得し、年齢関係なく平等にできる将棋の素晴らしさをあらためて感じた」と講評した。
 令和初の優勝を飾った県北は、櫻庭英隆三段(59)が全勝するなど全員で勝ち星を積み重ねた。櫻庭三段は3勝の高橋将智三段(35)の活躍をたたえ、「大館は強敵で優勝できると思っていなかったが、若手の力が伸びていると感じた」と喜びを語った。
 大館は丸山久徳三段(34)と柴田成仁五段(58)が全勝し、中堅とベテランが全力を出し切ったが、2連覇は果たせなかった。
 鹿角は前回と同じ3位。初参戦で、今大会最年少の阿部創平二段格(17)が2勝を挙げてチームを勢いづけた。
 2大会連続準優勝だった能代は、4位に順位を落としたが、今大会最年長の三浦誠二三段(84)が2勝を挙げ健闘した。
 3年連続出場の比内は、もう1人の大会最年長、菅原淳一五段(84)が1勝を挙げるも上位はうかがえなかった。
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