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子育て支援拠点「専用施設の整備へ」 大館市9月議会決算特別委 福原市長が見通し示す

2020-09-19
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 大館市の9月定例議会は18日、一般・特別会計決算特別委員会(栁館晃委員長)が福原淳嗣市長に出席を求めて総括質疑を行った。有浦児童会館内の子育て支援拠点事業「つどいの広場ひよこ」について、市長は「専用施設として整備する準備を進めている」との見通しを示した。各決算認定案の採決が行われ、いずれも「認定すべき」と決した。
 つどいの広場は、有浦児童会館を借りて子育て家庭を対象にした交流事業、相談、講演会などを行っている。「窮屈な中で時間も制限され、夏・冬休みは使えず母親たちが難儀している。子どもの遊び場の確保を」と質問があり、市長は「必ず取り組む」と明言した上で、昨年2月に約4500人分の署名で要望を受けたことに触れながら「母親の思いを実現する気持ちは忘れていない」と強調した。
 その上で「新庁舎に福祉部が移った後の総合福祉センターや天下町児童館なども子育て施設として整備する準備をしている」と述べた。
 人材育成に活用するため2016年に設置した「佐々木教育振興基金」について、「経済的な理由で大学に進学できない子どもたちに入学金と授業料を貸し付けてはどうか」と提案があり、市長は「非常に良い提案。貧しいから学ぶことを諦める街にしたくない。奨学金制度と組み合わせて実際どうなのか検討したい」と答えた。
 業務委託について「扇田病院外来診療費着服のような事件が二度と起きてはならない。見直しを考えているか」との問いには、「民間のノウハウを活用し低い費用でサービスを拡充するために必要。委託する側が監査の視点を高めていく」と述べた。
 交流人口拡大に向けては「うまく進めば観光庁と連携する中で、観光の形が変わる。観光地に滞在しながら働く『ワーケーション』を見据えたシンポジウムを開いてみたい。大館からそういう形を発信できたらいい」との考えを示した。
 

20年産米の検査始まる JAあきた北 初日は「全量1等」

2020-09-19
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初日は全量1等米と評価された検査(大館市根下戸新町のJA倉庫)
 JAあきた北の2020年産米検査が18日、始まった。根下戸新町と南神明町の2カ所の倉庫で「あきたこまち」と「ちほみのり」を検査し、粒の形やつやが良好で、「全量1等米」と評価された。
 大館市根下戸新町の倉庫では、初検査を前に安全祈願祭を執り行った。JAの検査員が袋から玄米のサンプルを取り出し、形質や整粒、着色の有無、水分含有量などを手際よく調べた。初日は2倉庫で2000袋分(1袋30㌔入り)を調べた。
 米穀部の担当によると、主力のあきたこまちは一部で稲刈りが始まり、「天候次第だが19日からの4連休に本格化する」とみている。赤石と比内町のカントリーエレベーターは19日から稼働する。担当は「高温障害が心配されたが、粒が白く濁ったり、カメムシ類による着色もみられず品質は良好。田植え以降、全体的に気温が高く推移し、収量も良さそう」と期待を込めた。
 同JAでは7カ所の倉庫で検査員32人が交代で検査にあたる。11月27日まで農家から米の出荷を受け付け、10月いっぱいまでが検査のピークとなる見込み。
 

小林さん(花輪)に教育長賞 鹿角創作科学展 6点が県発明展へ

2020-09-19
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鹿角市教育長賞を受賞した小林さんの作品(市交流センター)
 第50回鹿角創作科学展の各賞が決定し、鹿角市交流センターで一般公開されている。26日まで。時間は午前9時から午後6時まで(最終日は正午まで)。
 鹿角市教育センター(成田勇信所長)、鹿角理科教育研究会(会長・北林孝男大湯小校長)、県顕彰事業実行委員会の主催。科学に取り組む心を育もうと毎年開いている。今年は同市と小坂町の小学校から35点が出品され、今月16日に審査した。
 受賞作品13点のうち6点が県発明展(10月31日、11月1日・秋田市)に出展される。昨年度新設の学校賞は大湯小が選ばれた。
 最高賞の市教育長賞は小林蒼大さん(花輪5年)が受賞した。作品の「磁石と電気の力で動く魚つりゲーム」は、磁石とモーターによってぴちぴち動く魚を、割り箸を使用して作った釣りざおで釣るゲーム。「家族で楽しめる工作を作りたい」と考案した。
 市教育長賞以外の各賞は次の通り。
 ▽教育センター所長賞=「ふしぎなテーブル」佐藤瑠威(花輪3年)「自立するペン立て」高嶋蒼真(小坂3年)▽鹿角理科教育研究会長賞=「クルクルUFO☆」柳館維歩(大湯2年)「コロコロ虫」黒沢かんな(同)▽入賞=「れっ車大しゅうごう」田中煌星(花輪2年)「ロケット発射」加藤快(花輪3年)「UFOキャッチャー」浅利康太郎(十和田6年)「ダッシュカブト」宮舘七槻希(大湯2年)「あさがおちょ金ばこ」田島悠獅(同)「けんこう足ふみマット」柳沢彪鳳(大湯5年)「アロマで冷風機」黒澤悠真(大湯6年)「楽しいつりゲーム」下野千誇(尾去沢3年)
 

来春の小坂町長選 細越氏が4選出馬表明 9月議会最終日 新総合計画の実施に意欲

2020-09-18
9月定例会本会議で4選出馬を表明する細越氏(役場)
 任期満了(来年4月11日)に伴う小坂町長選に向け、現職の細越満氏(73)が17日、4選出馬を表明した。9月定例町議会の最終本会議で、「(任期満了まで)全力で町政に取り組んでいきたい。その後の町長選については、皆さんの力を頂き、出馬したい」と述べた。立候補を表明したのは、現職が初めてで、今後対抗馬の動きが焦点となる。
 細越氏は、6月定例会一般質問で出馬の意向を質問され、「現時点では白紙の状態。9月定例会までには、きっちりと決めたい」と9月までに態度表明する考えを示していた。
 本会議での議案審議が全て終了した後、特別に発言を求め、町長選への意向を明らかにした。「残された任期が半年強という時期になった。最後まで全力で町政に取り組んでいきたい。その後の町長選については、皆さんの力を頂き、出馬したい」と述べ、4選出馬を正式に表明した。
 閉会後、取材に応じた細越氏は、来年3月で終了する現行の第5次総合計画に言及し、「不十分なところがあり、検証して、(来年度から始まる)第6次計画につなげていきたい」と出馬の理由を話した。
 6月定例会では、これまで成し遂げた事業として、「『若者世代の定住促進』に力を注いできた」として、▽小中一貫教育の実現▽小坂鉄道レールパークを核とする「明治百年通りにぎわい創出プロジェクト」▽高校生までの医療費無償化▽小中学校の給食費半額助成▽小坂産ワイン醸造施設の小坂七滝ワイナリー整備―などを挙げた。
 自らの町政を振り返り、「私の持てる力を精いっぱい発揮しながら、誠心誠意まちづくりに取り組んできた」と町政運営の基本姿勢を示し、人口減少に歯止めを掛けることは容易でない、と指摘。各種施策を実施、継続することによって、「町の規模に見合った魅力ある町づくりを進めなければならない」と述べていた。
 2017年の前回選挙は、現職の細越氏が選挙前年の9月定例会で3選出馬を表明。対抗馬として元町長を擁立する動きが告示直前まであったが、結局対立候補は出ず、年ぶりの無投票当選を決めた。
 

県内小中高の修学旅行 大館で受け入れ始まる 11月までに6校予約 コロナ禍で行き先変更

2020-09-18
きりたんぽづくりを楽しむ鳥海中の生徒たち(陽気な母さんの店)
 大館市内で今月から、県内の小中高校の修学旅行受け入れが始まった。新型コロナウイルスの影響で行き先を県外から県内に変更する動きがある中、11月までに6校から予約が入っており、約450人が来市する予定。県内の学校を迎えるのは本年度が初めてで、市まるごと体験推進協議会は「コロナの収束が見えない中、受け皿になりたい。この機会に大館や周辺地域の良さを知ってもらえれば」としている。
 新型コロナの影響を受け、県内の小中学校等の修学旅行は、日程を例年の5~6月から秋以降に延期したり、行き先を北海道、仙台、東京などから近隣県や県内に変更したりする動きが出ている。一部では中止を決めた学校もある。
 大館市で受け入れを担う同協議会は、県内で行き先に悩む学校の受け皿になろうと誘致活動を展開。6月下旬に鹿角広域観光推進会議、駅弁製造の花善(大館市)、ホテル鹿角(鹿角市)との4者で県南部や秋田市の旅行会社、バス会社計9カ所を訪ね、大館・鹿角地域を周遊するプランを提案してきた。その結果、9月に2校、10月に3校、11月に1校からきりたんぽづくり体験などを含む予約が入った。
 皮切りとなった16日は由利本荘市鳥海中学校の3年生23人、秋田市太平中学校の3年生3人が来市。鳥海中の生徒は2泊3日の旅程のうち、2日目に大館に立ち寄った。陽気な母さんの店では、きりたんぽづくりを体験。協議会員の手ほどきを受け、本場・大館の作り方を楽しんで学んだ。試食ではお代わりする生徒もおり、全ての鍋が空っぽになるほどの人気ぶりだった。
 同校一行はこの日、市観光交流施設・秋田犬の里も訪問。初日には史跡尾去沢鉱山(鹿角市)なども回った。当初の行き先は東京・千葉だったが、ほとんどの生徒が訪れたことのない県北部を選んだ。
 佐藤彩来(さき)さんは「本場のきりたんぽはおいしかった。普段できない経験ができ、新たに秋田の良いところを見つけられた」と笑顔を見せた。3年部主任の佐藤典子教諭(53)は「きりたんぽを食べることや、秋田犬と会うことを生徒は楽しみにしていた。収束が見えない中、今後の新たな候補の一つになったと思う」と話した。
 市まるごと体験推進協議会は「誘致活動が成果につながった。困っている学校があれば力になりたいし、この地域をもっと知ってもらい、好きになってほしい。今後も県内の学校向けに誘致・PRを進め、行き先の候補地として考える学校が増えてくれれば」と期待を込めた。
 
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ゆきさわ産直センター 沼津とリモート販売会 たんぽや干物双方でPR

2020-08-31
沼津市のひものセンターと交流したリモート販売会(ゆきさわ産直センター)
 大館市雪沢の直売施設・ゆきさわ産直センターは30日、静岡県沼津市の海産物を扱う売店と「ご当地特産リモート(遠隔)販売会」を行った。コロナ禍で客足に影響を受けている店を応援しようという初の企画。大館からはエダマメ加工品やみそつけたんぽを、沼津からは干物を、事前に現地に届けオンライン上で商品の魅力を双方の客にPRした。
 沼津市から参加したのは、干物などの海産物を販売する「ジャンボひものセンター」。観光客が多く訪れる施設だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で客足が減っているという。静岡県在住の大館出身女性から現状を聞いた「ゆきさわ産直にこにこ友の会」の鳥潟功幹事長が、ひものセンターの植田京子社長と連絡を取り販売会を実現させた。
 大館側からみそつけたんぽやエダマメのワッフル、山菜のミズたたきを発送。沼津側からはアジやサバの干物などが届き、店頭に並べて販売会がスタート。ウェブ会議ツール「Zoom」を活用して、「みそつけたんぽは大館のソウルフード。きりたんぽ本場の味を楽しんで」とパソコン画面から現地の客に語り掛けた。
 産直センターに設置したモニターには、沼津から「新鮮な魚で旬を閉じ込めて作った干物は身が柔らかくおいしい」とPR。「沼津の皆さん」、「これを買いました」と双方の客が手を振って交流する場面も見られた。分ほど中継し、植田社長は「もっと多くの種類の大館のおいしい食べ物を送ってほしい。これが良き縁になるよう願っている」と話した。
 鳥潟幹事長は「現地に行かなくても店の人と会話しながら産地直送のものを買うことができる。コロナ禍だからこそできることを考え、これからもリモート販売会を開催したい」と話した。
 

市税など「コンビニ収納」 4万9千件、23%が利用 大館市19年度 利便性向上、期限内納付進む

2020-08-31
 大館市が昨年4月に開始した市税などの支払いをコンビニエンスストアでできる「コンビニ納付」の初年度実績がまとまった。コンビニ、郵便局での納付は4万9341件、納付書発行枚数に対する割合は23・1%だった。督促状の発送件数も減少し、市は「利用が順調に伸び、利便性向上や納期限内納付、事務の効率化につながった」と分析している。
 コンビニ納付は2016年度から、上下水道料金、農業集落排水使用料、戸別浄化槽使用料の3種類に導入。年度から▽市県民税▽固定資産税▽軽自動車税▽国民健康保険税▽後期高齢者医療保険料▽保育料▽介護保険料▽児童育成施設使用料―の8種類で開始した。東北6県内のゆうちょ銀行や郵便局窓口では、以上の11種類に、▽墓地管理手数料▽市営住宅使用料▽市営住宅駐車場使用料▽温泉使用料―を加え、15種類が納められるようになった。
 市収納課がまとめた19年度のコンビニ納付件数は、▽固定資産税=1万3636件▽軽自動車税=7867件▽国保税=6860件▽市県民税=4589件―など計4万1061件。ゆうちょ銀行・郵便局での納付は全体で8280件だった。口座振替を除いた納付書発行枚数に対する割合は、コンビニ納付19・3%、ゆうちょ銀行・郵便局納付3・8%だった。
 納期限を過ぎるとコンビニで納付書が使用できないため、期限内納付が進んだとみられる。19年度の督促状の発行件数は固定資産税で前年度比391件減の1万1493件、軽自動車税で前年度比519件減の2935件など。全体で2万7446件を発送し、前年度から約1900件減少し、督促状の印刷代など事務の効率化が図られた。
 収納課によると、本年度もコンビニ納付が増えており、「24時間納められることから、日中仕事で銀行や市役所に行くことができない市民などに利用が広がっている」と分析。今後もコンビニ納付の周知を図るとともに、「新型コロナウイルス感染対策として対面を避ける口座振替も推奨していきたい」と話した。
 市は18年度に住民情報を取り扱う「基幹業務システム」を更新。更新に合わせてコンビニ納付、コンビニ交付の機能を持たせた。マイナンバーカードの所有者を対象に、住民票の写しなどの証明書をコンビニで取得するコンビニ交付は19年3月に開始した。

画面越しに鹿角観光 オンライン体験ツアー 初回は大湯環状列石

2020-08-31
歴史を解説し、鹿角の魅力を中継した(鹿角市の大湯環状列石)
 オンライン会議システムを活用し、鹿角市の魅力を画面越しに体験する観光ツアーが29日、事前申し込みした参加者向けに配信された。大湯環状列石、ストーンサークル館から案内人や学芸員が中継。新型コロナウイルス収束後の来市を見据え、歴史を中心に鹿角の楽しみ方を発信した。
 コロナ禍で観光への影響が長引く中、市は自宅で鹿角を楽しむ有料体験プログラムを企画。画面越しに楽しんでもらおうと、この日に合わせエダマメや勾玉(まがたま)手作りキットなど特産品のセットを希望者宅に届けた。年度内6回企画し、今回が1回目。
 東京都を中心に全国から14人が申し込んだ。昼すぎ、大湯環状列石から中継がスタート。案内人と掛け合いしながら散策し、学芸員が発掘調査から分かったことなどを解説した。花輪ばやしの映像を挟んで勾玉作り体験や、オンライン座談会を行い、魅力を発信した。
 市産業活力課観光交流班は「初回で人に参加してもらえて良かった。一過性ではなく、来訪につなげたい」と話していた。

 

大館市の東光鉄工 釈迦内に組立工場移転 来月完成、10月稼働へ 自動化省力機の受注増へ

2020-08-30
本社敷地内に新設した組立工場と倉庫(東光鉄工提供)
 機械製造・鉄骨加工の東光鉄工(大館市、菅原訪順社長)は、産業機械事業部の組立工場を大館市粕田から釈迦内の本社敷地内に移転する。空調設備と防じん設備を設けたことで、高精度の機械組み立てが可能になり、自動化省力機器の受注増につなげる。投資は2億5000万円で新規雇用は5人の予定。市工場等設置促進条例に基づく指定工場となる見込み。新工場は来月完成、10月の稼働を予定している。
 本社敷地内の従業員駐車場跡地に建設。鉄骨平屋建て(一部2階建て)で延べ床面積は810平方㍍。天井クレーンは4・8㌧を1基増設して2基、2・8㌧2基のほか、空調機器、高速シートシャッター、コンプレッサーなどを配備した。隣接する場所には、部品の一時保管庫として145平方㍍の倉庫(TOKOドーム)も設けた。
 タイヤ試験機や食品、医療関係の包装設備などの設計・製作を手掛ける同事業部。既存の工場は空調設備がなかったが、新工場は温度管理ができるため、高精度の機械組み立てを要する、自動化省力機器の受注増につなげることができる。また、本社敷地内の機械工場から離れた工場に輸送するコストも削減でき、3~4年の間に売り上げ、生産能力ともに2倍増を目指す。
 同社は東光商会から分社化し、1973年に設立。産業機械事業部は、87年に機械事業部から分離しメンテナンス事業部として発足。鉱山関連の設備、部品の補修などを主な業務とし、その後改称した。現在は自動搬送装置、パッケージ製品搬送、専用試験装置など、生産工程における省力化、自動化装置の設計、製作に取り組んでいる。
 同事業部の佐藤拓也事業部長は「プラント機械から自動化省力機器の生産に方向を切り替えている。空調、防じん設備を設けたことで、受注に結び付ける環境が整った。この流れを加速させていきたい」としている。

サンマ初入荷 大館市の大印 前年に輪をかけ不漁 例年より10日遅く 店頭にもお目見え

2020-08-30
大印に入荷したサンマ(大館市釈迦内)
 大館市青果魚類卸売(屋号・大印、土舘守社長)で29日、今季のサンマの入荷が始まった。この日は、北海道根室港などで水揚げされた約40㌔が初入荷。卸値は1㌔当たり2200~3200円で、1匹400円前後。前年に輪を掛けて不漁の年となり、例年よりも高値が付けられている。担当者は「今年は小ぶりで値段は前年並み。残暑を乗り越えたあたりから安定供給できれば」としている。
 同社によると、例年より10日ほど遅く、前年と同時期の初入荷。2㌔13匹入りが20ケース入荷し、市内の飲食店やスーパーなどの店舗にもお目見えした。一部スーパーでは1匹300円ほどで販売されるなど、価格は前年並みだ。
 温かい海水を嫌うというサンマは、地球温暖化により海水温度が上昇すると、陸から遠い場所に群れが分布。鮮度維持の関係で漁場が限られることから水揚げ量が減り、年々小ぶりになっているという。
 水産庁によると、漁期全体のサンマの来遊量は前年を下回ると予測。1歳魚の平均体重は昨年を下回って小ぶり。漁場は8月下旬の大型船出漁直後は沖合に広く分散し、択捉島以北の海域に分散して形成される。北海道東方沖の公海も漁場となる可能性があるという。全国有数の水揚げ量を誇る三陸海域への漁場形成は例年より遅く、10月下旬と見ている。なお、新型コロナウイルス感染症の影響により、今季は調査海域・地点を縮小したことから情報量が少なく、予報の不確実性が高いという。
 大印の土舘一弘専務は「前年より漁獲量は明らかに低下しているが、値段は前年並みで年々身が細くなっている」とし、「温暖化の影響で、南の魚が北で取れるなど魚の流れが変化し、秋の味覚が(他の魚に)変わってしまわないか危惧している」と話していた。
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5団体「鹿角ヨクシ隊」 鹿角署委嘱 防犯を呼び掛け

2020-07-18
たんぽ小町ちゃんらに委嘱書が交付された(コモッセ)
 鹿角署(一関雄一署長)は犯罪、事故抑止を呼び掛ける「鹿角ヨクシ隊」に、鹿角市内5団体を委嘱した。17日、市文化の杜交流館・コモッセで委嘱書交付式を行い、安全なまちづくりのため協力を求めた。
 ヨクシ隊は2014年から同署が学校や防犯・交通安全活動などを行う団体に委嘱。今回は市のイメージキャラクター「たんぽ小町ちゃん」をリーダーに、比内支援学校かづの校の高等部生徒によるヒーロー「リンゴレンジャー」、防犯協会などを委嘱した。任期は同日から来年3月末まで。「街を良くし、犯罪・事故を抑止」を合言葉に、特殊詐欺被害防止活動などを展開する。
 式では各団体の代表者に委嘱書を交付。一関署長は「鹿角地区は治安が良いが、予断は許されない。皆さんの力添えで、地域住民に防犯、交通事故防止をさらに呼び掛けたい」と述べた。リーダーのたんぽ小町ちゃんは「鹿角をもっとよくしていきたい」と、通訳を介して抱負を述べた。
 式後はリンゴレンジャーがヒーローショーを披露。近隣2保育園の4、5歳児、かづの校小学部など来場者約100人に、不審者から身を守る合言葉「いかのおすし」、新型コロナウイルス対策の手洗い、うがいの徹底を呼び掛けた。
 コモッセ文化ホールを使っての催事は2月下旬以来、5カ月ぶり。感染症拡大に伴い、利用が制限されていた。

 

新型コロナ対策費90億円超に 大館市 基金崩し単独事業も 予防と経済回復目指す

2020-07-17
 大館市が新型コロナウイルス対策として計上した予算は累計で83億円に上り、月内に開く予定の臨時議会に提出する補正予算案を合わせると90億円を超える見通しだ。国が1人当たり一律10万円を支給する「特別定額給付金」が大半を占めるが、事業見直しや基金からの繰り入れ、国交付金などで独自策の財源を捻出。感染防止と地域経済回復の両立を目指す。
 対策費は5月に専決処分と臨時補正、6月補正、7月の専決処分で措置。感染拡大を防ぐため総合病院PCR検査装置の導入(429万円)、帰国者・接触者外来施設の整備(1403万円)、救急車両への隔離型搬送資器材の整備(171万円)を国・県との協調で取り組んだ。学校・保育所・妊婦・避難所用のマスク・消毒液等の購入(2230万円)、重度心身障害者移送費助成の拡充(474万円)は単独で実施した。
 地域経済の活性化を図る緊急経済対策として、中小企業・小規模事業者への支援は▽休業協力金(1億440万円)▽融資あっせん利子補給制度の拡充(5559万円)▽新技術・新商品開発支援事業費補助金の拡充(400万円)▽事業継続応援金(2億2655万円)▽大館の食タクシー・あとで宿泊大館市特産品得点事業(1371万円)▽泊まってとくとく宿泊事業(1億38万円)▽プレミアム付き商品券事業(4億7413万円)▽公共交通支援事業(1450万円)など。市出身大学生らへの支援となる学生応援ふるさと便(659万円)を含め、いずれも単独で実施した。国の特別定額給付金(71億6918万円)、子育て世代への臨時交付金(7510万円)について実務を担った。
 政府が第1次・2次補正予算に盛り込んだ自治体向け臨時交付金で、大館市への配分額は13億円程度。このほか取り崩し可能な基金から繰り入れて財源を賄う。
 追加策の一般会計補正予算案は7億円程度。公共施設への感染予防備品購入、事業所への衛生管理とテナント家賃の支援、特産品の販売促進、宿泊・飲食業への支援、収入が減った世帯への給付金などを盛り込む。

全町民に5千円商品券 小坂町臨時議会 宿泊券20日から募集 コロナ対策、第3弾可決

2020-07-17
コロナ対策費を盛り込んだ補正予算を可決した小坂町臨時議会(役場)
 小坂町の臨時議会が16日開かれ、新型コロナウイルス対策費を盛り込んだ本年度補正予算2件を原案通り可決、閉会した。落ち込んだ地域経済を支援するため、十和田湖畔を中心とした町内の宿泊施設で使える5000円分の宿泊券を発行するほか、全町民に5000円分の商品券を配布する。
 一般会計補正予算は1億1870万7000円を追加し、補正後の総額は47億8320万8000円となる。十和田湖畔を中心とした町内宿泊施設の利用を促進するため、5000円分の宿泊券を5000枚発行する。北東北3県の在住者を対象とし、1人2枚まで。
 募集は今月20日から始める予定で、はがきに必要事項を記入し申し込む。計画では、今月末までの応募者を対象に、第1次の抽選を予定している。町は「宿泊料以外にも、フロントで精算する支払いに使用できるが、詳細は各施設に問い合わせてほしい」と話している。
 商品券は、5000円分(1000円券5枚)を全町民4936人に郵送する。8月上旬には発送し、お盆前には使用できるようにする計画。登録業者の募集は16日から始め、小売り、飲食、理美容、建設業など幅広い業種を想定している。登録業者名はチラシで周知するほか町のホームページにも掲載。商品券が使えることを示すステッカーを掲示する。使用期間は10月まで。
 町内の観光施設、飲食店、商業店舗、企業などが行う「3密」対策費用の一部を、50万円を上限に助成する。4月1日以降に実施した経費が対象。小中学校用のフェースシールド、消毒液、サーキュレーターを購入する。
 細越満町長は「町独自の対策の第3弾。地域経済、感染拡大予防対策のうち、早急に対応すべき経費を計上した」と説明した。

秋田杉 150年後の曲げわっぱに 山瀬、早口両小児童 育成林の下刈り作業

2020-07-17
杉の苗木周辺の雑草を刈り取る児童(大館市岩瀬)
 大館市の伝統工芸品「大館曲げわっぱ」の原材料を将来的に確保しようと、市が山瀬ダム近くに整備した秋田杉の育成林で16日、地元の小学生が下刈り作業を体験した。「大館曲げわっぱ150年の森育成事業」として、一昨年から苗木3000本を育てている。山瀬小学校(柴田清香校長)と早口小学校(山本泉校長)の6年生54人が参加し、成長を願いながら、一体を覆う草を刈り取った。
 曲げわっぱの原材料には天然秋田杉が使われてきたが、国が2012年度に供給を停止し、人工杉の活用が課題となっている。製造には高年齢樹が適しているとされ、児童と「150年の森」を育てながら、伝統文化を継承する。18年6月、岩瀬の市有地約1haに、両校の児童も参加して、2年生の苗を植えた。
 開会式で市林政課の古川泰幸課長は「市を代表する特産品の材料となる天然杉の入手が難しくなり、同じような木を人工で育てるには150年かかる。みなさんの子ども、孫の世代までも150年の森を継続していきたい」とあいさつ。担当者が「下刈りは苗木の成長を邪魔する雑草を取り除き、日光を当たるようにする大切な作業」と説明した。
 植栽時に高さ40㌢ほどだった苗木は、60㌢以上に成長。苗木よりも背丈のある雑草に覆われており、児童はピンクのリボンが結ばれた苗木を探しながら、刈り込みばさみで周辺を刈り取った。岩渕凌空さん(早口)は「苗木と雑草を見分けるのが難しかった。雑草に負けずに大きく育ってほしい」と話した。大館曲げわっぱ協同組合の柴田昌正理事長は「曲げわっぱに使う木がどのように育っていくか課程を学ぶことで、将来製造に携わる人が出てくれたらうれしい」と期待した。
 林政課によると、今後数年は下刈り作業が必要で、児童に体験してもらう予定。

困窮世帯、企業など支援 大館市の新型コロナ追加策 月内に臨時議会  36事業7億円規模

2020-07-16
新型コロナ対策の説明を受けた市議会教育産業委(大館市役所)
 大館市は15日、新型コロナウイルス対応の追加策を盛り込んだ7億円規模の一般会計補正予算案を明らかにした。収入が減った世帯や中小企業への支援、感染予防物品の購入など36事業。月内に開催予定の臨時市議会に提案する。
 市議会4常任委員会で説明した。新たな支援策は、「暮らし再建世帯応援金」として前年同月に比べて給与収入が2割以上減少した世帯に10万円を給付、扶養する学生がいる場合は10万円を加算する。減収の事業主に扶養する学生がいる場合も10万円を支給する。
 離職などで生活が困窮した人向けの「就労支援給付金」は月3万円を最大3カ月、就労が決定した月に準備金2万円を支給する。
 ひとり親世帯には臨時特別給付金5万円を支給し、第2子以降1人につき3万円を加算。さらに収入減の場合は5万円を追加給付する。
 公共交通の支援として市内事業者の貸し切りバスを利用した市民・団体に対し、料金の4分の1(上限3万7500円)を助成。冊子版時刻表を作製するバス会社に費用の半額を補助し、公共交通の利用促進を図る。
 事業継続力の強化支援については、感染予防策を講じた来店型店舗(小売・宿泊・飲食・生活関連サービス業など)に20万円まで助成。テレワーク(在宅勤務)など通信環境を整備した中小企業や個人事業者に対し経費の2分の1、最大100万円を補助する。
 国の家賃支援給付金に該当しない事業者(売り上げが20%以上減)にテナント家賃や借地料などの一部(3カ月分)を助成。事業継続計画(BCP)を策定した事業者には経費の2分の1、最大50万円を助成する。
 認定農業者支援は国の経営継続補助金に上乗せ(補助率2分の1、上限100万円)するほか、不採択の場合は上限150万円を補助。地元農産物を利用した新商品開発は50万円を上限に定額補助する。
 比内地鶏の消費拡大については、高齢者施設が購入する際の県補助への上乗せと、県事業で対象外の病院に単独助成を行う。農畜産物の過剰在庫対策として冷蔵庫の賃借料(2分の1)を補助する。
 経済的な不安から住宅建築などを取りやめるケースがあるとして、木材需要を支えるため工務店に1件あたり10万円、設計事務所に同5万円の地域材利用奨励金を交付。インターネットを介して家を見る「オンライン内覧会」の取り組みも支援する。
 木材製品の開発支援は最大200万円で全額補助、情報通信技術(ICT)を活用する「スマート林業」導入支援は最大500万円で3分の2を補助する。
 宿泊施設の利用促進では、県外客に抽選で特産品を贈るほか、大館能代空港の利用者向けにクーポン券を発行する。特産品を全国に発送する際の費用助成も行う。
 芸術文化支援は、感染予防策を講じながら発表会を開く団体に会場使用料など上限20万円を補助。これまでに発表会を中止したことで支出が発生した団体にも助成する。
 病院感染症対策は外来待合いすや外来患者呼び出し装置、自動精算機、バス待合所の整備などを行う。
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需要拡大に新商品 コロナで打撃の比内地鶏 県庁で発表会

2020-06-30
秋田活性化の日景社長があいさつした新商品の発表会(県庁)
 新型コロナウイルス感染拡大に伴い消費量が激減した北鹿地方特産の比内地鶏の需要回復を図ろうと、県内の加工業者らが新たな比内地鶏の味わいなどを楽しめる新商品を開発した。県庁で29日、報道向けの発表会が開かれ、秋田比内やの「比内地鶏すぐ食べられますシリーズ」や、秋田活性化の比内地鶏を使った2種類の缶詰などが紹介された。
 高級食材として首都圏の飲食店などに販売されている比内地鶏は、新型コロナ感染拡大に伴う外出自粛や飲食店への休業要請などの影響で、消費量が大きく減少。県は新商品の開発支援や学校給食での活用など、需要回復に向けた取り組みを進めている。
 紹介されたのは秋田比内やと秋田活性化、秋田味商の商品。秋田比内やの「すぐ食べられますシリーズ」はステーキやそぼろ、つくね、ハンバーグなどの加工品を冷凍したもので、レンジ調理で簡単に食べられるのが特長。4月からラインアップを増やしながらオンラインショップや大館本店で販売している。
 秋田活性化は、比内地鶏を使ったオイル煮料理アヒージョとトマト煮込みの缶詰を開発。大館市産のニンニク、小坂町産のアカシアはちみつなど、県産品をふんだんに使用した。アヒージョは「金の比内地鶏」、トマト煮込みは「赤の比内地鶏」の商品名で、7月1日から県内のスーパーや土産品店などで販売。通販も行う予定。
 発表会では、参加事業者を代表して秋田活性化の日景賢悟代表取締役が「比内地鶏の魅力を、より多くの人に知ってもらい消費拡大を図りたい。ぜひ買って、食べて、協力を」などと呼び掛けた。

 

JAかづの総代会 7200万円の剰余金 19年度決算 

2020-06-30
JAかづのの通常総代会(JA会館)
 JAかづの(菅原俊二組合長)の第58回通常総代会が29日、鹿角市花輪のJA会館で開かれ、2019年度事業報告など議案8件を原案通り承認した。収支改善に取り組んだ結果、7200万円の当期剰余金を計上、組合員に対し、11年ぶりとなる出資配当を予定している。
 総代会は、新型コロナウイルス感染防止のため、必要最少人数での開催となり、出席したのは28人、書面での議決は393人だった。
 黒字決算は4年連続。前年度の6800万円を上回った。自己資本比率は0・16%増の12・27%、不良債権比率は0・56%減の1・78%となる。
 子会社の経営状況は、ガソリンスタンドや葬祭などを行うアニモが、暖冬による灯油、軽油販売の減少、新型コロナの影響を受けたものの、5200万円の当期利益を計上。
 累積赤字解消へ向け再生5カ年事業計画に取り組んでいるファー夢かづのは、800万円の当期利益を確保し、次期繰越損失金は737万円となった。
 支所の再編を盛り込んだ第10次農協基本計画の一部変更に対し、「不便になる」などと慎重な対応を求める意見があった。八幡平、花輪、柴平、十和田、大湯(出張所)、小坂の各支所を南部(花輪)と北部(十和田)の2支所に再編するもので、八幡平と柴平、小坂はプラザ店舗に業態転換する。従来の支所、出張所業務は北部、南部支所に移管する。
 実施時期は大湯の廃止が今年11月、小坂は本年度下期、柴平は21年度、八幡平は23年度以降を予定している。再編に伴う職員は、営農指導部門に投入し、営農の充実を図る。
 出席者からは、「JAの支所は地域コミュニティーづくりの役割を担ってきた」「プラザになって、果たして採算は取れるのか」など再編に慎重な意見があった。プラザを展開しているのは、全国でも沖縄県内だけという。
 役員の定年を70歳から73歳に引き上げる定款の一部改正については、年齢制限の撤廃を求める意見も出た。

 

内陸縦貫鉄道19年度決算 4者目標はクリア 訪日客好調もコロナ禍

2020-06-30
秋田市の旅行会社で教育旅行の誘致活動に取り組む関係者(大館市提供)
 秋田内陸縦貫鉄道(本社・北秋田市)の第36回定時株主総会が29日、同市阿仁庁舎で開かれ、2019年度決算を承認した。レストランなどの関連事業収入が伸びず、全体で1億8822万円の経常損失を計上。県など4者による目標「赤字2億円以内」は5期連続で達成した。
 事業報告によると、本業となる鉄道の輸送人員は26万3672人。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い2~3月に落ち込んだものの、年間では前期より2835人増加した。
 内訳は▽定期=10万8030人(前期比2420人減)▽定期外=15万5642人(5255人増)。定期外が増加した要因はインバウンド(訪日外国人客)の利用が1月まで好調を維持したため。2月以降は新型コロナの影響で観光需要が激減。臨時休校が重なり、定期利用の通学客も減った。
 このうちインバウンドは団体利用が1125件(119件増)、3万3344人(4752人増)。個人利用は1464人(146人増)だった。利用者数は過去最多を更新した。
 収入は鉄道事業が18万5000円減の1億3081万円を計上した。関連事業分などを加えた総額は3億3313万円。前期比2435万円の増収となった。営業費用などの支出総額5億2135万円を差し引き、経常損失は1億8822万円。補助金収入などを合わせ、最終的な当期純利益は784万787円で、2期連続の黒字となった。
 鉄道事業収入はほぼ前期並み。レストランこぐま亭や車内販売などの関連事業収入が伸びなかった。人気キャラクター「ハローキティ」とのコラボレーション企画に代わる目玉メニューを打ち出せなかったことなどが原因という。支出は少雪のおかげで除雪費などが減少した。
 吉田社長は「コロナで大きく乱れた会社経営の軌道修正を図っていきたい」とあいさつした。
 任期(4年)満了に伴う監査役の選任が行われ、秋田銀行鷹巣支店の安保大樹支店長、北都銀行鷹巣支店の伊藤市之丞支店長の2人を新任した。
 

県内から教育旅行誘致へPR 新型コロナで行き先変更の受け皿に 大館と鹿角で連携

2020-06-29
秋田市の旅行会社で教育旅行の誘致活動に取り組む関係者(大館市提供)
 大館市まるごと体験推進協議会(石垣一子会長)は、鹿角広域観光推進会議と連携し、県内の小中学校を対象とした教育旅行の誘致に取り組んでいる。新型コロナウイルスの影響で修学旅行の行き先が県外から県内にシフトしている流れを受け、その受け皿になろうと可能性を模索。すでに県南の小学校から仮予約があるなど反応が好調で、今後、さらなる効果が期待される。
 県内の小中学校の修学旅行は5、6月に集中し、行き先は北海道、仙台、東京が一般的。しかし、新型コロナの影響で北海道は北東北3県に、仙台は県内などに規模の縮小が検討されている。同協議会では地域の魅力をPRしながら、県内を検討している学校の受け皿の役割も兼ね、誘致活動に取り組んでいる。
 同じく誘致を進める同会議とともに、広域連携を意識したプランを提案。22、23日は、駅弁製造の花善(大館市)とホテル鹿角の4者で県南と秋田市の旅行、バス会社など9カ所を訪問した。
 同協議会では、きりたんぽづくり、農業体験、農家民泊などのアクティビティ、同会議では尾去沢鉱山、大湯ストーンサークル、康楽館などの名所を紹介。旅行を秋に計画している学校が多く、リンゴやナシなどの収穫体験も勧めた。旅行会社の担当者からは「これまで県北地区に教育旅行で行ったことはなく、メニュー作りにとても役立つ」などの声があったという。
 早速、横手市の小学校からきりたんぽづくり体験の仮予約が入るなど、反応は好調。同協議会では、これまで県内の教育旅行は日帰りを受け入れたことはあるが、宿泊はまだない。担当者は「この機会に県内のさまざまな地域の魅力を知ってもらい、将来的に定住につながっていけば」としている。

4年ぶり赤字決算 北秋田市のマタギの里観光開発 新型コロナや暖冬影響

2020-06-29
マタギの里観光開発の株主総会(打当温泉マタギの湯)
 北秋田市の第三セクター・マタギの里観光開発(仲澤弘昭社長)の株主総会が26日夕、打当温泉マタギの湯で開かれ、2019年度決算を承認した。年明けからの新型コロナウイルスによる影響や暖冬による除雪収入の落ち込みなどにより、4年ぶりに赤字での決算となった。
 19年度の損益計算書によると、売上高は1億5674万3017円。商品の仕入費や材料費などを差し引いた売上総利益は8684万7059円。販売費および一般管理費は1億611万6866円で、差し引き1926万9807円の営業損失となった。市からの受託料など営業外収益を加えても、147万4340円の経常損失を計上。税引き後の当期純損失は165万5646円だった。
 事業報告書では、19年度について「新型コロナウイルスは、今期後半の経営状況に大きな影響を与えた。大きな収入源となっている除雪は、暖冬のため大幅な落ち込みとなった。ただ、影響を最小限に抑えられたことは社員全員の努力の積み重ねの結果」などと説明。
 仲澤社長は「新型コロナウイルスの影響はまだ続いている。県のプレミアム宿泊券や市の宿泊者半額応援事業の効果に期待しながら、売り上げが減少した分を取り返していきたい」と述べた。
 任期満了に伴う役員の改選では、市産業部政策監の米澤田茂氏を新任したほか、仲澤氏、神成俊行氏(秋田テレビ会長)、桜田聡氏(統括部長)、板倉義明氏(料理長)を再任。終了後の取締役会で仲澤氏を社長に再任した。監査役は現職の鈴木美千英氏(山水荘施設長)、千田匡氏(秋田銀行阿仁合支店長)を再任した。
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