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教育産業委 山館に養豚場進出計画 小坂のポークランド 21年操業目指す 大館6月議会

2019-06-18
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養豚場の進出計画について報告を受けた教産委(大館市役所)
 大館市の6月定例議会は17日、4常任委員会の審査が始まった。教育産業委(阿部文男委員長)では、山館に畜産農業施設の進出計画があることが報告された。小坂町のポークランドグループ(豊下勝彦代表)が2021年の操業開始を目指し、養豚場を整備する計画。年間出荷頭数は肉豚7万8000頭を予定している。
 計画しているのは、小坂町で「桃豚」などを生産するポークランドグループの十和田湖高原ファーム。農林課によると、建設予定地は山館字沢の市有地、約20㌶。国道から直線距離で約2・5㌔離れ、周囲は山で囲まれている。母豚3200頭、常時飼養頭数は3万5000頭を予定し、東北有数規模となる。施設は豚舎16棟、堆肥処理施設2棟、排水処理施設1棟などを計画している。総事業費は約70億円の予定。「6月末に詳しい資料を市に届け出ることになっている」と述べた。
 今後のスケジュールは、今年8月から12月に造成工事を実施し、20年に建物などの建設工事を行い、21年4月の操業開始予定。雇用計画は、操業開始時が5人、最終的に20人を見込む。
 委員から臭気対策への質問があり、「会社で脱臭装置を設けるほか、地理的にも周囲の山が最低でも高さ30㍍はある」と説明した。「地元の山館、中山集落の役員に説明を終え、異論は出ていない」と述べた。
 今年4月以降に生まれた子どもに誕生祝い品として木のおもちゃを贈る「ウッドスタート事業」についても報告を受けた。NPO法人芸術と遊び創造協会が全国展開するネットワークに加入し、9月に市が「ウッドスタート宣言」を行い、代表親子に祝い品を贈る予定。本年度は地元企業が製造する「百年杉の森の積み木」を贈るほか、新たな祝い品を開発し、来年度以降は積み木とどちらかを選べるようにする。木育インストラクターも養成し、木育推進事業として本年度は約192万円の事業費を予定している。

JR鹿角花輪駅前 声良鶏の銅像を移設 鹿角市議会 産業建設委 歴史民俗資料館へ

2019-06-18
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歴史民俗資料館への移設が予定されている声良鶏の銅像(JR鹿角花輪駅)
 鹿角市6月定例議会は17日、総務財政、教育民生、産業建設の各委員会を開き、当局から所管事項の報告を受けた後、付託議案を審査した。産業建設委(栗山尚記委員長)では、市がJR鹿角花輪駅前の広場整備事業に伴い、駅前ロータリーにある声良鶏の銅像を花輪横町の歴史民俗資料館の敷地に移設する方針を示した。委員から「駅前に残してほしいという市民の要望もある」との意見があったほか、駅前広場内への移設を望む市民が署名等も視野に入れて活動していく予定だ。
 声良鶏の銅像は花輪出身の彫刻家で日本美術展無鑑査、県文化功労者の相川善一郎さん(1893~1986)の作。地上約3・5㍍の台座の上に威風堂々とした姿でたたずんでいて、鹿角の玄関口のシンボル的なモニュメントとして長年、親しまれてきた。
 1952(昭和27)年、鹿角の声良鶏保存会が国天然記念物指定(37年)の記念事業として会員や住民らから募った寄付金を基に、当時の陸中花輪駅(現鹿角花輪駅)駅舎前に設置したもの。その後、現在の駅前ロータリーの中心部に移設された。声良鶏は82(昭和57)年に「市の鳥」に選定されている。
 戸田芳孝委員は「市民から声良鶏の銅像は駅前の象徴でもあり、撤去されると寂しい、残してほしいという要望が寄せられている。検討の余地はないか」と質問した。
 都市整備課の佐藤智紀政策監は「広場面積のほとんどを道路区域として設定している。また、事業の目的の一つが安全で快適な歩行者空間の確保ということで、5㍍幅で歩道を設置していく計画であるため、広場内に移設場所を確保するのは困難だと判断した」と説明した。
 吉村アイ委員が移設先の決定経緯を質問したのに対し、佐藤政策監は「2017年度から検討し、18年度に寄贈者である保存会等と協議しながら決定した」と答えた。
 吉村委員は「移設先として資料館はだめではないが、市民にどう説明するのか。移設記念セレモニーなど、資料館が盛り上がっていくような取り組みも必要」と指摘。佐藤政策監は「できるだけ市民に理解してもらえるよう周知したい」との考えを示した。
 一方、広場内への移設を希望する花輪の佐藤興造さん、関厚さんは「声良鶏の銅像は市民のシンボル。大館駅前にある相川さん作の秋田犬の銅像とセットでもあり、駅前に残してもらいたい」と、署名も含めて活動していく考えだ。
 3常任委員会では全議案を可決したほか、「地方財政の充実・強化を求める意見書提出についての請願」と「教職員定数改善と義務教育費国庫負担割合2分の1復元をはかるための、2020年度政府予算に係る意見書提出についての陳情」を採択、「秋田市新屋地区へのイージス・アショア配備計画に反対の意思を示すことを求める請願」を継続審査とした。

観光の「物語」不足 教育長 日本遺産の不認定で 北秋田市6月議会・一般質問

2019-06-18
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一般質問が行われた北秋田市の6月定例会本会議(市役所)
 北秋田市の6月定例議会は17日、本会議を再開し、5議員が一般質問を行った。日本遺産へ申請した「阿仁マタギ」の認定が見送られた要因について、佐藤昭洋教育長は「観光資源としての活用についてのストーリーが不足していた」との認識を説明。次年度も申請するとし「厳しい状況ではあるが、認定されるよう進める」などと述べた。
 登壇したのは、虻川敬議員(新創会)、板垣淳議員(共産党)、関口正則議員(緑風・公明)、佐藤光子議員(みらい)、久留嶋範子議員(共産党)。
 日本遺産は、地域に根付き、世代を超えて受け継がれている風習や伝承などを「ストーリー」として文化庁が認定するもの。訪日外国人客の誘致などを狙いとしている。北秋田市は「阿仁マタギ」で申請したが、2018年度、19年度と2年続けて、認定されなかった。
 議員からは「市からの申請には『観光資源としての発信』が弱かったのでは」との質問があり、佐藤教育長は「阿仁マタギの狩猟用具は国の重要有形民俗文化財に指定されているにもかかわらず、日本遺産に認定されなかった。要因としては、観光資源としての今後の活用についてのストーリーが少々、不足していたと感じている」と答弁した。
 次年度の申請に向けて「21日に開くマタギシンポジウムを通して、マタギ文化の価値や意義について情報を広く発信する」としたほか、「観光客に『観る』『体験する』『食べる』を満足してもらえるよう、展示施設の充実や関連文化財を巡るモデルツアー、マタギ料理の提供など、活用について検討する」との考えも示した。
 一方で「文化庁は20年度までに100件程度を認定するとしている。本年度ですでに83件が認定されており、残る枠は17件程度しかない」と問われたことについて、教育長は「厳しい状況」であることは認めた上で「関係機関等へ積極的に働きかけを図るとともに、1月に設立された市日本遺産事業推進協議会を通して、よりブラッシュアップの上で認定されるよう進めていく」と述べた。
 このほか、地域連携DMO(観光地域づくり法人)秋田犬ツーリズムに市職員を出向させるなど「力を入れるべきでは」との質問に、津谷永光市長は「各市町村の要望を積極的に吸い上げながら事業を進めている。出向等は考えていない」と答えた。

着物で華やかに 大館で「着る会」 仙台さん企画、秋田犬の里で

2019-06-17
らせん階段で写真撮影に臨む参加者(秋田犬の里)
 大館市で16日、「着物を着る会」が開かれ、小学生から80歳代の女性16人が留め袖や振り袖などに身を包み、市観光交流施設「秋田犬の里」などを訪れ、会場を華やかな雰囲気に包んだ。
 着物のリメーク作品を制作している大館市比内町の仙台洋子さん(69)が、「和服の良さを知ってほしい」と昨年に引き続き企画した。制作用として保管している着物を貸し出し、市内の美容師らがボランティアで着付けを行った。
 国登録有形文化財・桜櫓館で着付けや写真撮影を行った後、秋田犬の里に移動。当初は石田ローズガーデンを予定していたが、雨のため変更した。留め袖や小紋のほか、曽祖母と参加した小学生の姿もあり、一行が館内を見学すると、来館者が華やかな姿に見入った。
 5月1日に結婚した北秋田市鷹巣の三浦美由紀さん(28)は、花嫁がお色直しで着る青の振り袖に身を包んだ。「色合いが美しい着物で、いい思い出ができた」と語り、夫の雄大さん(26)は「とてもきれいです」と笑顔を見せた。母親と参加した野呂楓花さん(8)=大館市=は「帯がちょっと苦しいけれど、うれしい」と感想。仙台さんは「令和に時代が変わり、お祝いムードを盛り上げることができたのでは。続けてほしいという声があり、来年も開催できるか考えていきたい」と話した。

第6次行革大綱「目標達成」6割超に 大館市18年度 ふるさと納税推進など

2019-06-17
 大館市は、第6次行財政改革大綱の2018年度実施状況をまとめた。証明書のコンビニ交付やふるさと納税の寄付用途追加などを行い、16年度から4年間で設定した推進課題54項目のうち33項目(61・1%)が「目標達成」。最終年度に入り、「持続可能なまちづくりを支える行財政運営を基本として引き続き社会情勢の変化を踏まえた改革に取り組む」としている。
 基本方針3点のうち「市民が活躍できるまち」では、ふるさと納税制度を活用してインターネットで資金を募る「ガバメントクラウドファンディング」を行い、5月8日に本オープンした観光交流施設「秋田犬の里」の展示室や控室の整備に活用した。
 2点目の「信頼される行政サービス」では、3月に証明書のコンビニ交付を開始、4月から市税などのコンビニ収納を展開している。大手広告代理店・電通(東京)幹部社員と若手職員のワークショップを開催し、将来の大館市を担う人材育成にも取り組んだ。
 3点目の「将来に向けた健全な財政運営」は、債権の運用に伴い9200万円超の利息と売却益で増収を図ったほか、ふるさと納税の寄付用途に「子ども教育支援」「秋田犬関連に関する事業」を追加して寄付額の大幅増につなげた。
 こうした取り組みで、民間アイデアの募集や大学・企業との連携強化、コンビニ活用、職員研修の充実、ふるさと納税の推進など54項目の推進課題のうち、18年度までに33項目で目標を達成。「一定の成果を挙げることができた」としている。
 行財政改革は地方交付税の削減、高齢化社会の到来、地方分権の進展などを受け、1995年に第1次大綱を策定。経費節減や申請事務の簡略化、組織機構の見直し、民間資本の活用などに取り組んだ。第5次大綱の財政効果は約5億円、課題の達成率は約7割だった。

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「かづの子供フェア」 ホコ天に歓声響く 花輪商店街にぎわう

2019-05-06
オープニングを飾った花輪小児童のパレード(花輪新町)
 「こどもの日」の5日、鹿角市花輪の商店街で「かづの子供フェア」が行われた。新町から六日町までの県道約1㌔の区間を歩行者天国にした会場では、例年以上に盛りだくさんのイベントが繰り広げられ、多くの子どもたちや家族連れでにぎわった。
 実行委員会(遠藤巨人委員長)の主催。1977(昭和52)年に地元の商工会青年部が子ども向けの催しとして始めたもので、大型連休中の一大イベントとして定着している。
 オープニングでは花輪小学校のミュージックパフォーマンス部とスクールバンド部が新町から軽快にパレード。華やかな稚児行列も人気を集めた。
 イベントは今年も多種多彩。全国的なブームとなっている競技かるたの模範演技や第3回全国かるた札飛ばし競技大会、商店街を巡って課題に挑戦する「まちなかクエスト」、花輪高校食物部のオリジナルスイーツ(型抜きクッキー、チョコクッキー)販売、コンピューターゲーム上で行う競技「eスポーツ」体験、「駅伝のまち」にちなんだ「町中グルメ満腹駅伝」、ストリートダンス、バンド演奏、竹水鉄砲合戦・的当て、花輪ばやし太鼓演奏体験、救急車・消防車展示、エアトランポリンなどが人気を集めた。
 新元号「令和」の文字を題材にした塗り絵大会や、少年非行の防止を呼び掛けるキャンペーン、ポリオ(小児まひ)撲滅の募金なども行われた。

 

大館市の子育て支援 18年度 託児所利用助成40人 待機児童抑制へ 4事業継続し検証

2019-05-05
 大館市は2018年度の子育て支援事業の利用実績をまとめた。保育園の待機児童解消を目指して始めた認定保育施設(託児所)の保育料助成は40人が利用し、子ども課は「年度途中の待機の抑制につながったのでは」と分析する。同課によると、本年度も年度当初から待機児童が発生し、在宅の子育て世帯への助成など前年度新規・拡充した4事業を継続し、「効果を検証していきたい」と話す。
 希望する認可保育所に入園できない待機児童が発生する状況を踏まえ、「施設に預けやすい環境づくり」として18年度に始めたのが、「認定保育施設利用支援事業」。市は市内の託児所3施設を認定保育施設に認定。保育園との保育料を比較し、認定保育施設利用が上回った場合に差額分を助成し、保護者の負担軽減を図った。
 18年度は40人に利用料を助成。今年3月現在の認定保育施設の利用者は59人で、前年同期から18人増加した。18年度の待機児童の推移を見ると、10月時点で32人で、前年同期と比べ14人減。同課は「事業で認定保育施設の利用が進み、年度途中に増えていく待機の抑制に一定の効果があったのではないか」と話す。
 「在宅子育て支援給付金」は0歳児を対象に在宅で6カ月子育てした時点で5万円、1年経過でさらに5万円を現金給付する。第1子が生まれた夫婦に地域限定商品券を贈る「はちくんすくすく子育て支援事業」の対象児童以外が要件で、所得制限もあるが、第2子以降や育児休業中の世帯も含まれる。
 18年度は6カ月経過の66人に助成。「今春から1年経過の申請が増えてくる。第2子以降も対象で、在宅の幅広い子育て世代を支援できる事業として継続する」としている。
 育児休業を取得する従業員がいる中小企業に、1人当たり6カ月以上取得で15万円、1年以上でさらに15万円を助成する「育児休業取得支援助成事業」は、18年度7社、10人分を助成し、「予想以上に利用があった」と話す。市働くパパママ応援企業認定事業所で、国の両立支援等助成金実施事業所を対象に、本年度も継続する。
 このほか、昨年度から「ファミリー・サポート・センター」の利用料を軽減するなど、利用の促進を目指している。
 現在集計中だが、本年度も4月1日現在で待機児童が発生しており、同課は「1歳児の保育施設利用率が7割を超えニーズが高まる中、前年度に開始・拡充した4事業や企業主導型保育施設の支援を行い、解消を図っていきたい」と話した。

鹿角市大湯 間もなく満開 2万5千本のチューリップ

2019-05-05
見頃を迎え始めたチューリップ畑(鹿角市十和田大湯)
 鹿角市十和田大湯字一本木の県道沿いにある畑で約2万5000本のチューリップが見頃を迎え始め、訪れる人たちの目を楽しませている。大型連休前の平成終盤から咲き始め、令和を歓迎するかのように間もなく満開を迎えようとしている。
 チューリップ畑は大湯ストーンサークル館の北方約600㍍にあり、広さは20㌃。工藤昌利さん(72)・康子さん(70)夫妻が地域住民の協力を得ながら管理している。
 昌利さんの母ユミさん(故人)が20年ほど前に植栽を始め、7年前から夫婦が引き継いでいる。色とりどりの花が一面に咲き誇る景観は見応えがあり、多くの観光客らが立ち寄る大型連休の人気スポットとなっている。
 工藤さんによると「3月まで天気が良かったが、その後は寒い日が多かった。咲き始める時期がそろっていないものの、六分咲きぐらいまで進んだ」という。
 五月晴れとなった4日は午前中から家族連れなどが次々と訪問。花輪の男性(75)は「毎年見に来ているが、今年は東京から帰省中の娘にきれいなお花畑を見せたいと思って一緒に来た」と話していた。
 観賞は無料。ベンチや車いす利用者でも見やすい観賞路のほか、県道をはさんだ向かい側に駐車スペースがある。

帰省、行楽客らでにぎわう 大館能代空港 大空市や音楽ライブ

2019-05-05
帰省客らでにぎわう大空市(大館能代空港)
 北秋田市脇神の大館能代空港で4日、大空市が開かれた。旬の山菜をはじめ地域の特産品などを販売するブースや、大型連休恒例の音楽ライブに大勢が来場し、にぎわった。
 この日の東京行きは午前、午後の2便ともほぼ満席。大型連休を故郷や行楽地で過ごした人たちが首都圏へ戻るため、空港も混み合った。高速道路のインターチェンジが空港のすぐそばまで延びたことから、休憩に立ち寄る県外ナンバーの車も目立った。
 毎月1回の大空市開催でにぎわいは一段と増した。ビル前の屋外通路に業者のブースが並び、自慢の漬物や野菜、ジャムなどの加工品、菓子、ラーメンなどを売り出した。市内の山林で採った山菜のシドケ、ボンナなども。1束300~400円で人気を集めた。
 隣り合う芝生の広場では音楽ライブが行われた。特設ステージに県内のアマチュアバンド5団体が出演し、生演奏を披露。親子連れがステージ前にシートを広げ、曲に浸りながらのんびりとした休日を過ごした。

元横綱 朝青龍へ秋田犬 モンゴルから遠路、大館で 白毛の「さくら」 マサオの花嫁に

2019-05-04
贈呈式でさくらをかわいがる元横綱朝青龍と、きょうだい犬の昴㊨(ニプロハチ公ドームパークセンター駐車場)
 秋田犬保存会(遠藤敬会長)は3日、大相撲の元横綱朝青龍、ドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(38)=モンゴル=に雌の秋田犬「さくら」(白毛・生後約3カ月)を贈呈した。昨年7月に贈った雄の「マサオ」の〝花嫁〟候補で、大館市のニプロハチ公ドームパークセンターで開かれた第140回本部展でお披露目した。元横綱は縁起の良い〝白星〟を手に、満面の笑みを浮かべた。
 本部展の開会式後に行われた贈呈式で、子犬を受け取った元横綱。どのような子犬か知らされていなかったといい、初めて対面して抱きかかえると、愛くるしい姿に思わず頬が緩んだ。
 贈られた秋田犬は2月6日に誕生し、香川県支部の会員に育てられた。遠藤会長が全国各地の会員を訪ね、白毛の子犬を選んで「さくら」と命名。遠藤会長は「桜の木の下で、白い桜の花びらのようなさくらちゃんを渡すことができたら、と思っており、ちょうど良かった。白毛の秋田犬をPRしていただける機会ができ、会としても喜んでいる」と話した。
 同会では、昨年7月に雄の赤毛「マサオ」を贈っており、今回は元横綱からの「マサオのパートナーが欲しい」という要望に応えた形。元横綱は「まさか白毛だと思わなかったが、相撲人生を送り、白星は縁起が良い。本当にかわいくて美人。秋田犬が日本や中央アジアの友好のシンボルになってくれれば。マサオのファンが増えており、これからさくらのファンも増えてほしい」などと喜んだ。
 贈呈式後は、元横綱がさくらを抱えて会場を一周。観客はさくらをなでたり、写真を撮ったりして記念に収めていた。
 この日は、「さくら」のきょうだいで、雄の虎毛「昴(すばる)」もお披露目された。今後、同会本部が入る秋田犬会館で飼育される予定。

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北秋田市 伊勢堂岱遺跡 「ゴールは世界遺産」 今季の一般公開始まる

2019-04-21
今季の一般公開が始まった伊勢堂岱遺跡(北秋田市脇神)
 北秋田市脇神の国史跡「伊勢堂岱遺跡」の一般公開が20日から始まった。同遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産への推薦を目指し、関係者がさらなる来場者増に期待を寄せた。
 伊勢堂岱遺跡は縄文時代後期前半の遺跡で、四つの環状列石が1カ所に集中している。遺跡周辺ではクマ出没対策として杉林を伐採した緩衝地帯や電気柵を設置しており、見学に訪れた人たちの安全確保に努めている。見学前の巡視活動は小ケ田自治会に引き継いで本年度も実施する。
 この日は職員らが遺跡周辺を見回って最終確認を行い、午前9時から一般公開を開始した。遺跡ワーキンググループの佐藤善壽会長は「世界遺産登録という来るべきゴールに向けて決意を新たにし、訪れた人のニーズに合った対応をしていきたい」と話した。
 遺跡の公開期間は10月31日まで。見学無料。遺跡の見学には縄文館での受け付けが必要。受付時間は午前9時から午後4時(見学は4時半まで)。縄文館が休館する月曜日と、祝日と重なる月曜の翌日は遺跡を閉鎖する。
 昨年度から試験的に無料としていた縄文館展示室の観覧料は、来館者の増加など効果がみられたため本年度から本格的に無料化。遺跡とともに来場を呼び掛けている。
 土日祝日は遺跡ワーキンググループがガイドを担当。大型連休期間(27日~5月6日)には小中高生のジュニアボランティアガイドが遺跡や縄文館を案内する。団体の見学希望は縄文館(☎0186・84・8710)。

不足医師の充足を 鹿角の市民団体 県に要望書提出

2019-04-21
 鹿角地域の住民団体「鹿角の医療と福祉を考える市民町民の会」(西文雄会長)は、鹿角地域の不足医師数を独自に算出し、国や県の責任でその充足を求める文書を17日付で県に提出した。
 厚生労働省は今年2月、本県など16県を「医師少数県」とし、将来的な「必要医師数」なども公表。2036年度までに地域間の医師偏在の解消を目指すとしている。
 これに対し、市民町民の会は「地域住民は医師不足の実態について、それ以上に深刻だと受け止めている。実態を国や県にも分かっていただきたい」と、鹿角地域(鹿角市、小坂町)の現行医師数を検証し、住民の立場で「地域の不足医師数」を算出した。
 それによると「鹿角地域で不足していると思われる医師数」は内科、呼吸器科、小児科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、麻酔科が各3人、整形外科、泌尿器科が各2人、循環器科、外科が各1人の計30人。
 算出の根拠として「鹿角地域の基幹病院である、かづの厚生病院の勤務医のうち、常勤医師が0~2人の診療科については『不足』と見なした。勤務医は、救急診療や当直・呼出を含む極めて過酷な現行の労働実態を勘案すれば、少なくとも『基本となる診療科』は3人の常勤が必要と考える」などと説明している。
 併せて、文書では全国の医療実態について「厚労省が言う『医師偏在』ではなく、全体が『医師不足状態』にある」との考えを示し、「医師養成数の制限を改め、日本の医師全体を増やすよう求める」としている。

大館市長選終盤 市の課題は 駅前再整備に誘客期待 中心街は活気なく 旧町の衰退加速

2019-04-20
旧正札竹村本館棟の解体が進む大町商店街。人通りはまばらだ
 任期満了に伴う大館市長選(21日投開票)が終盤に入った。新人と現職の一騎打ち。人口減少が進む中で有権者は「転換」を望むのか、「継続」を選択するのか。市が直面する課題を追った。
 再整備が進むJR大館駅前(御成町)。駅弁製造「花善」の新社屋が2年前に完成、今月17日にプレオープンした市観光交流施設「秋田犬の里」に続き、2022年に完了を目指す駅周辺整備事業と変化は目まぐるしい。
 駅舎改築や新庁舎建設などで、借金にあたる市債は20年度にピークを迎える見込み。大館商工会議所の会員は5年前から79事業所減った。市財政、地域経済ともに抱える課題は大きく、駅前の在り方が問われる。
 同商議所の中田直文会頭(68)は「北東北で大館の位置を考えると、いろいろな可能性が見えてくる。どんどん人が減るので観光で増やすしかない」と広域に目を向ける。
 施設の活用については、行政主導に対する不満の声もある。中田会頭は「民間としても反省」とした上で「若い人の発想力や行動力を生かすため、行政にアプローチする必要がある。いろんな議論を重ねてほしい」と話す。
  ◇   ◇   ◇
 「老舗百貨店、正札竹村が倒産した01年以降、商店街に活気がなくなった」。市の中心街・大町商店街振興組合の山城久和理事長(58)は語る。「核の店舗がなくなり、来街者はもしかしたらピークの9割減」が実感だ。
 昭和40、50年代に振興組合の加盟店は100店を超えたが、今、営業しているは60店ほど。店主の高齢化や後継者不足、家賃の問題などで特に小売物販の新規出店が難しい。
 「個店の魅力アップ」を掲げて市内の商店街と連携し、店主が講師を務める「まちゼミ」など集客に向けて知恵も絞る。山城理事長は大館駅前の「秋田犬の里」について「観光拠点プラス商業拠点になり得る」と期待する。市民が施設を訪れ、商店街の情報を得て実際に足を運ぶ「中継点」としての活用を提案する。
 大町では、旧正札竹村本館棟の解体工事が進む。跡地について山城理事長は「民間事業者に進出してほしいが、そうでなくてもイベント開催などにぎわいを生む場所に絶対にする」と力を込めた。
  ◇   ◇   ◇
 「行政がどこを見ているのか分からない」。田代地域まちづくり推進協議会の松田正男会長(76)は嘆息する。均衡ある発展を掲げた3市町合併から14年。旧田代町が置き去りにされた感が否めない。
 市は昨年12月、田代診療所を本年度末までに閉所する方針を固めた。患者数の減少や医師の高齢化などが理由。転院先の希望を聞き取りしたり、送迎車の代替手段を検討したりして不安解消に努めているものの、地域住民の思いは複雑だ。
 松田会長は「店も少なくなり、買い物や散髪に出掛けるのが大変な交通弱者が増えた。『合併は失敗だった』という声も聞く。それでも限界集落の中で生きていかなければならない」とした上で、地元NPO法人が事業化を目指す自家用有償運送サービスに期待を寄せる。「高望みはしない。田代岳をはじめとした豊かな地域資源を生かして、稼ぐ仕組みを整えてもらえないだろうか」。訴えは切実だ。

秋田内陸線 「内陸線走る風景」守る 全線開業30周年で式典 社員の「宣言」も

2019-04-20
「社員宣言」が行われた全線開業30周年記念式典(阿仁ふるさと文化センター)
 秋田内陸縦貫鉄道(秋田内陸線、本社・北秋田市)の全線開業30周年記念式典が19日、北秋田市の阿仁ふるさと文化センターで開かれた。関係者ら150人が出席し、「内陸線が持つ力」を引き出しながら「内陸線の走る風景」を守り続けていくため、沿線地域と会社が一体となって取り組んでいくことを誓い合った。
 同社は、旧国鉄の阿仁合線を引き継いだ北線と角館線を引き継いだ南線で、1986年11月1日に先行開業。未開通だった松葉―比立内間の建設工事が進められ、1989年4月1日に全線(営業距離94・2㌔)が開業した。内陸部の生活に欠かせない交通手段として利用され、初年度の輸送人員は107万8507人を記録した。
 しかし、その後は少子高齢化などの影響から、厳しい経営状態が続いた。一方で、近年はインバウンド(訪日外国人客)の利用が増加。新たな動きとして期待されている。
 式典は、同市阿仁の「吉田かざはり太鼓」の勇壮な演奏で幕開け。同社の吉田裕幸社長は式辞で「4月1日に、内陸線は30歳の誕生日を迎えることができた。未来への期待とたくさんの笑顔を運び続け、大きな事故なく走り続けてこられたのは、延べ2160万人の利用者と地域で励まし続けてくれた全ての人の支えがあってのこと。深く感謝する」と述べた。
 そして「内陸線は地域を元気にするためにある鉄道。地域の発展なくして内陸線の未来はない」としながら「内陸線が持つ鉄道の力をもっと磨き、より高めていく。名実共に、地域になくてはならない鉄道を目指す」との決意を表明。「内陸線が走る風景を守りたい。これまで以上の応援を願う」などと呼び掛けた。
 来賓の祝辞、支援活動等に対する感謝状の贈呈に続き、同社の若手社員が「これからの会社の価値向上に向けて」をテーマに、社内での取り組みを紹介しながら「社員宣言」を発表。「地域に寄り添える会社になる」「日本一のおもてなしを目指す」などと力強く宣言した。
 このあと、同市在住のシンガー・ソングライター・本城奈々さんの弾き語りが行われ、閉式。秋田内陸線支援団体連合会(藤島二三夫会長)が主催する記念講演会では、石破茂衆院議員が「ローカル鉄道と地方再生」と題し講演した。

混戦のまま運動最終日 上小阿仁村 村長選・村議選 あす投開票

2019-04-20
 任期満了に伴い16日に告示された上小阿仁村長と村議会議員選挙は、21日に投開票が行われる。現職と前職、新人が立候補した村長選は連日、村内各所で激しい舌戦を展開。定数8を3上回る11人が立候補した村議選の各候補者も、それぞれに一歩も譲らない戦いを繰り広げるなど、いずれも混戦のまま運動期間の最終日を迎えた。
 村長選は届け出順に、現職で再選を目指す小林悦次候補(64)=五反沢、元職で返り咲きを狙う会社役員の中田吉穂候補(68)=沖田面、新人で洋菓子店経営の鵜野浩一郎候補(42)=沖田面=の、いずれも無所属の3人が立候補。6期24年を務めた故北林孝市氏が引退した直後の2007年と前回15年に続く、三つどもえ戦となっている。
 選挙戦は、三者がそれぞれの方法で政策を訴え。小林陣営は「事業の継続や新たな計画の実施により花を咲かせたい」と村政の継続を掲げた一方、中田陣営は「一人の考えだけで村政が動くというのはいかがなものか」、鵜野陣営は「村長が独断で決めることではない。協議してより良い村をつくりたい」などと、それぞれに「村長の交代」を訴えている。
 現職8人と元職1人、新人2人の計11人が立候補した村議選も、村長選に引けを取らない、し烈な戦いが続いている。前回は候補者がいなかった沖田面から2人の新人が立候補したこともあり、各陣営の勢力図に少なからず影響を与えている様子。票の掘り起こしと上積みに向けて、積極的に選車を走らせている。
 投票は21日午前7時から午後7時(八木沢投票所は午後6時)まで、村内8カ所の投票所で行われ、午後8時から村健康増進トレーニングセンターで即日開票される。大勢の判明は午後9時ごろが見込まれている。
 村選挙管理委員会がまとめた15日現在の有権者数は男性994人、女性1126人の計2120人。
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